JP2012210360A - 肢部圧迫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者への負担を低減する肢部圧迫動作を実現可能な肢部圧迫装置を提供する。
【解決手段】 肢部圧迫装置は、患者の肢部に巻かれるカフ部が接続され、該カフ部の給気及び排気を制御することで肢部の圧迫と解放を制御する。肢部圧迫装置は、カフ部への給気と排気を制御することにより肢部を圧迫し、予め定められた虚血期間にわたって圧迫部位よりも末梢側を虚血状態とし、続いてカフ部の排気を制御して肢部の圧迫を解放し、予め定められた潅流期間にわたって末梢側に血液を潅流させ、これら虚血期間と潅流期間とを所定回数だけ繰り返す。肢部圧迫装置は、カフ部による虚血動作中に圧迫部位よりも末梢側の拍動を検出して収縮期血圧を検出し、虚血期間においては、この収縮期血圧の検出に基づいて、カフ圧力を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上肢及び/または下肢に対する圧迫状態と解放状態を制御することで、虚血状態(圧迫状態)と潅流状態(解放状態)とを繰り返す肢部圧迫装置に関するものである。
虚血性疾患の治療において、心筋虚血による心筋細胞への影響を軽減させることは不可欠な課題である。早期の再潅流は心筋を保護するために重要であり、一般に、血栓溶解剤を用いた処置が行われる。また、最近では、アンギオによる血管造影を行い、虚血部位を観察しながらカテーテルを用いて再潅流を行うPTCAによる処置も行われている。
早期の再潅流を実現するためのこれらの処置による効果は絶大であるが、一方で、心筋に対するダメージも大きい。具体的には、再潅流による心筋細胞への障害や炎症が発生することで、虚血障害部位が拡大してしまうといった問題(再潅流シンドローム)が生じることがあり、治療上の大きな課題となっている。
この原因は、心筋細胞が産生する活性酸素であり、この産生を抑えることが再潅流シンドロームの防止にとって重要である。
このような課題に対して、心筋への血液の再潅流を行う前に、虚血発生部位から離れた部位、例えば、上腕部や下肢部を圧迫状態と解放状態とし、虚血状態/潅流状態を繰り返すことで、虚血発生部位である心筋に対して害を与える活性酸素の発生を抑制する遠隔部短時間反復虚血法(Remote Ischaemic conditioning method、以下、RICM)が提案されている。
RICMによれば、反復刺激により細胞内媒介物質が細胞内変異、または細胞間変異を起こし、活性酸素の発生に寄与する酵素であるキナーゼの誘導を抑えることができる。また、心筋細胞のATPの代謝を抑え、心筋細胞内のミトコンドリアの機能を調整することで細胞活性が抑えられ、これにより、活性酸素の産生を抑えることが可能となる。
このような再潅流シンドロームを抑制するRICMを実現するための装置として、従来より、種々の肢部圧迫装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、虚血時間や潅流時間、虚血圧力等を任意に設定できる構成が開示されているとともに、虚血中の圧力を一定にするための制御が可能である旨、記載されている。
特開2010−512176号公報
一方で、RICMによる処置は、まず、虚血状態の管理が必要で、収縮期血圧の変動にあわせ虚血圧力を調整する必要がある。また、一方、患者への負担が大きいことから、RICMによる処置を行うにあたっては、患者の重症度を考慮しながら、患者への負担が最小となるように虚血時間、潅流時間、虚血圧力等を設定することが必要である。特に、虚血圧力は不必要に大きくせず、できるだけ小さい値にすることが患者の負担軽減に大きく寄与する。このために、きわめて精密に圧力をコントロールすることが可能な肢部圧迫装置が必要である。
一方、上記特許文献1の場合、患者への負担が最小となるような設定できるように構成されているものの、虚血状態の維持方法、および、患者の血圧値や、その変動等に合わせた適切な肢部圧迫動作を実現するための具体的な構成までは記載されていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、自動にて虚血状態の維持管理、および、患者への負担を低減し、かつ、現場にて緊急の対応が行えるよう、事前の血圧測定が不要であり、自動で適切な肢部圧迫動作を実現可能な肢部圧迫装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る肢部圧迫装置は以下のような構成を備える。即ち、
患者の肢部に巻かれるカフ部が着脱可能に接続され、該カフ部の給気及び排気を制御することで前記肢部の圧迫と解放を制御する肢部圧迫装置であって、
前記カフ部への給気と排気を制御することにより前記肢部を圧迫し、予め定められた虚血期間にわたって圧迫部位よりも末梢側を虚血状態とする圧迫手段と、
前記カフ部の排気を制御して前記肢部の圧迫を解放し、予め定められた潅流期間にわたって前記虚血状態となった前記末梢側に血液を潅流させる解放手段と、
前記圧迫手段による前記虚血期間と前記解放手段による前記潅流期間とを所定回数だけ繰り返す制御手段と、
前記カフ部による前記圧迫部位よりも末梢側の拍動を検出する検出手段と、
前記検出手段による拍動の出現と消失の検出に基づいて収縮期血圧を検出する収縮期血圧検出手段と、を備え、
前記圧迫手段は、前記虚血期間において、前記収縮期血圧検出手段による収縮期血圧の検出に基づいて前記カフ部のカフ圧力を制御することにより、前記肢部を圧迫し虚血を行うことを特徴とする。
本発明によれば、虚血期間において、患者の血圧値の変動に応じた虚血圧を維持することができ、患者への負担が低減された肢部圧迫動作が実現可能となる。また、現場にて
緊急時に血圧の計測を行わなくても、即自動にて動作が行え、かつ、血圧が上昇した場合でも自動的に虚血状態の維持が行える。
本発明の一実施形態に係る肢部圧迫装置100の外観構成を示す図である。 肢部圧迫装置100の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 肢部圧迫装置100を用いて、患者に対して、遠隔部短時間反復虚血法による処置を施す様子を示した図である。 肢部圧迫装置100の機能構成を示す図である。 肢部圧迫装置100における遠隔部短時間反復虚血処理の流れを示すフローチャートである。 肢部圧迫装置100における遠隔部短時間反復虚血処理の流れを示すフローチャートである。 肢部圧迫装置100における遠隔部短時間反復虚血処理の流れを示すフローチャートである。 肢部圧迫装置100における遠隔部短時間反復虚血処理の流れを示すフローチャートである。 肢部圧迫装置100による圧力制御を説明するための図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.肢部圧迫装置の外観構成
はじめに、本発明の一実施形態に係る肢部圧迫装置100の外観構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る肢部圧迫装置100の外観構成を示す図である。
図1において、101はハウジングであり、側面には、右下肢部、左下肢部、右上腕部、左上腕部にそれぞれ巻き回される不図示のカフ部が取り付けられたカフチューブ111〜114を接続するためのエアーコネクタ(不図示)とカフ装着時にカフの空気袋(不図示)の生体接触面側の四肢の末梢側に位置する側に配置されたK音マイクロフォン(不図示)に接続されているマイクロフォンコネクタ121〜124が配されている。マイクロフォンコネクタ121〜124は、マイクロフォンからの信号線131,132(信号線132はグランド線)、カフサイズが判別できるようにカフサイズ毎に設定した抵抗値の抵抗器133が内蔵されている。例えば、本実施形態では、カフサイズとしてS,M,Lの3種類が用意されており、抵抗器133の抵抗値は、Sサイズ:1KΩ、Mサイズ:10KΩ、Lサイズ:100KΩとする。後述するが、各カフ部、これと接続される接続センサ−及びカフチューブ及びK音計測部、圧力検出部、圧力制御部は、独立して動作するカフ系を構成する。本実施形態では、4つのカフ系が設けられている。なお、カフ系は、必ずしも4つ設ける必要はない。
102は遠隔部短時間反復虚血処理(以下、RICM処理)の開始/停止を指示するためのスイッチであり、1回の押圧により処理が開始され、再度の押圧により処理が停止するよう構成されている。103は表示部であり、RICM処理を実行するための各種設定値や、実行中の状態等が表示される。なお、表示部103に表示される表示画面の詳細は後述する。
109は操作入力部であり、4つのカフ系(カフチューブ111〜114)のいずれかの系に対応した情報への切り替えや、虚血期間や潅流期間の長さである虚血時間/潅流時間の設定、虚血圧力の手動設定を行うためのスイッチを有する。カフ切り替えスイッチ104は、4つのカフ系のいずれの情報を表示するかを切り替えるためのスイッチである。たとえば、設定スイッチ105をONすることで装置は設定モードになる。カフ切り替えスイッチ104を押すと、カフチューブ111のカフ系に関する異常情報、カフ圧力値、虚血圧力値が表示部103に表示され、カフ切り替えスイッチ104を押すたびに、カフチューブ112のカフ系→カフチューブ113のカフ系→カフチューブ114のカフ系→カフチューブ114のカフ系→カフチューブ111のカフ系…のように各カフの異常情報、カフ圧力値、虚血圧力値が切り替わる。ここで、虚血とは、カフ等で所定以上の圧力で押圧されて血流が流れてない状態である。
設定スイッチ105は、設定項目を虚血時間→潅流時間→虚血圧力→サイクル数→虚血時間のように順に切り替えるのに用いられるスイッチである。また、マニュアルスイッチ108はK音検出が不能な場合に、マニュアルモードに切り替える場合のスイッチである。マニュアルスイッチ108を押すと装置はマニュアルモードに変更され、マニュアルモード表示が点灯する。また、押すごとに、自動モード→マニュアルモード→自動モードの順にモードが切り替わる。設定値増減スイッチ106,107は、設定切り替えスイッチ105により選択された項目(虚血時間/潅流時間/虚血圧力/サイクル数)の設定値を増減するのに用いられるスイッチである。
2.表示画面の構成
次に、表示部103に表示される表示画面の一例について説明する。図2は、表示部103に表示される表示画面の一例を示す図であり、カフ切り替えスイッチ104により選択された一つのカフ系に関わる異常情報(ポンプ異常,K音検出異常)、カフ圧力値、虚血圧力値を示している。従って、図2に示す異常情報表示、カフ圧力値、虚血圧力値は、4つのカフ系のそれぞれについて独立したものである。
図2において、201は設定された虚血時間、潅流時間を表示する表示領域であり、202は設定された虚血圧力を表示する表示領域である。また、203は虚血中であることを示す表示領域であり、虚血中に点灯する(以下、虚血中表示203)。204は潅流中であることを示す表示領域であり、潅流中に点灯する(以下、潅流中表示204)。205は残時間表示領域であり、虚血中であれば、虚血期間が完了するまでの残時間を表示し、潅流中であれば、潅流期間が完了するまでの残時間を表示する。また、210は自動設定モードで動作していることを示す表示(自動モード表示)であり、211はマニュアルで設定するモードで動作していることを示す表示(マニュアルモード表示)である。
206は残りのサイクル数を表示する残サイクル数表示領域である。なお、本実施形態に係る肢部圧迫装置は、虚血・潅流を1サイクルとして、4サイクル分動作した後に、自動的に停止するように構成されている。また、サイクル数は、RICMにおける反復を実施すべき所定回数であり、以下の説明では「4回」とするが、上述したように操作入力部109の操作によりユーザ設定が可能なものである。
207は現在のカフ圧力値を表示するカフ圧力表示領域である。なお、カフ部は、右下肢部用、左下肢部用、右上腕部用、左上腕部用の4種類が接続されるが、いずれのカフ部のカフ圧力値を表示するかは、上述したように、カフ切り替えスイッチ104の操作により表示対象のカフ系を切り替えることで選択することができる。表示領域212には、情報が現在表示されているカフ系の番号が表示される。
ポンプ異常表示208は、エア−漏れおよび肢部圧迫装置100の不具合を検出した場合に点滅し、その旨をユーザに報知する。また、K音検出異常表示209は、K音マイクロフォンの四肢の動脈位置からのズレを含め肢部圧迫装置100がK音検出機能に関わる異常を検出した場合に点滅し、その旨をユーザに報知する。
3.肢部圧迫装置の使用態様
次に、肢部圧迫装置100の使用態様について説明する。図3は、肢部圧迫装置100を用いて、患者に対して、遠隔部短時間反復虚血法による処置を施す様子を示した図である。
図3に示すように、カフチューブ111の先端には右下肢部用のカフ部301が取り付けられており、図3の例では、カフ部301に設けられたK音検出用マイク311を抹消側にして、動脈上に位置して右足大腿部に装着されている。また、カフチューブ112の先端には左下肢部用のカフ部302が取り付けられており、図3の例では、カフ部302に設けられたK音検出用マイクを抹消側にして、動脈上に位置して左足大腿部に装着されている。同様に、カフチューブ113の先端には、左上腕部用のカフ部303が取り付けられており、カフ303に設けられたK音検出用マイクを手側(抹消側)にして、動脈上に位置して、患者の左上腕部に装着されている。また、カフチューブ114の先端には右上腕部用のカフ部304が取り付けられており、カフ304に設けられたK音検出用マイクを手側(抹消側)にして、動脈上に位置して患者の右上腕部に装着されている。なお、カフチューブ111〜114には、K音検出用マイクへの信号線も設けられている。カフチューブ111〜114、K音検出用マイク311用コネクタ121,122,123,124は、好ましくは着脱可能にしてもよい。
このように、本実施形態に係る肢部圧迫装置100では、患者の四肢をカフ部301〜304を用いて空気圧で圧迫し、各圧迫部位より末梢側を虚血状態にできるように構成されている。
4.肢部圧迫装置の機能構成
次に、肢部圧迫装置100の機能構成について説明する。図4は、肢部圧迫装置100の機能構成を示す図である。図4に示すように、肢部圧迫装置100は、圧力制御ユニット400,410,420,430、制御部440、操作入力部109、表示部103を備える。制御部440は、A/D変換器441、マイクロコンピュータなどのCPU、CPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶するROM、ワークエリアとして測定データや各種データを一時的に記憶するRAM、などを備える。A/D変換器441は、圧力検出部403やK音検出部409や接続センサ408からのアナログ信号をCPUによる処理が可能なデジタル信号に変換する。
圧力制御ユニット400〜430は、圧力制御対象であるカフ部(301〜304)の数に対応した数だけ設けられており、カフ部、カフチューブ、圧力制御ユニットによりそれぞれが独立したカフ系を構成する。すなわち、圧力制御ユニット400〜430は、各処理フローにおいて処理・判断を行なう制御部440からの指示に基づいて、各カフ部ごとに別々に圧力制御できるよう構成されている。なお、4つのカフ系は同様の構成を有しており、従って各圧力制御ユニット400〜430は同様の構成を有する。そのため、以下では、カフ部301の圧力制御を行う圧力制御ユニット400について説明する。
圧力制御ユニット400において、401はコネクタ部であり、カフ部301が先端に取り付けられたカフチューブ111の後端のコネクタ(不図示)が着脱可能に接続される。408は接続センサであり、カフチューブ111のコネクタが接続された場合に、このコネクタ内に実装されているカフサイズ毎に決められた抵抗値を有する抵抗器133の抵抗値(図1参照;例えばSサイズ:1KΩ,Mサイズ:10KΩ,Lサイズ:100KΩ)を検知し、制御部440に送信する。たとえば、接続センサ408は、図1に示す、各カフのコネクタ内に内蔵されているカフサイズを示す抵抗器133に定電流を流し、抵抗Rとマイナス(接地)極間の電圧をA/D変換機441−2に供給し、これによりカフサイズが検出される。制御部440は、接続センサ408によって、接続されているカフサイズを検出するとともに、無限大の抵抗値が検出され、カフ部が接続されていないと判断したカフ系については、後述の遠隔部短時間反復虚血処理を実施しない。なお、各カフ部は、カフ部による圧迫部位よりも末梢側における拍動を検出するための検出器を備えており、本実施形態では、コロトコフ音(以下、K音ともいう)を取得するためのマイクロフォン(マイク)を有する。カフ部301が有するマイク311の信号線は、コネクタ部401を介して圧力制御ユニット400のK音検出部409に接続される。K音検出部409はマイク311により取得された音からK音を検出し、制御部440に通知する。なお、本実施形態では、カフ部301による圧迫部位よりも末梢側の拍動を検出するために、K音を用いるが、これに限られるものではなく、超音波、赤外線等の周知のいかなる手法を用いてもよい。
402は圧力変換器であり、空気配管を介してコネクタ部401に接続されている。圧力変換器402では、カフ部301内の空気圧を検出し、電気信号に変換する。403は圧力検出部であり、圧力変換器402より出力された電気信号を増幅し、カフ圧力信号(圧力値P)として制御部440に送信する。
404は排気手段としての排気弁であり、空気配管を介してコネクタ部401に接続されている。排気弁404は、圧迫部位より末梢側を、虚血状態(圧迫状態)から、血液が潅流する潅流状態(解放状態)へ切り替えるべく、カフ部301内の空気を急速排気する場合に用いられる。405は弁駆動部であり、制御部440からの指示に基づいて、排気弁404の開閉を制御する。
406はポンプであり、消音器406a、空気配管を介してコネクタ部401に接続されており、カフ部301内のカフ袋に給気する。407はポンプ駆動部であり、制御部440からの指示に基づいて、ポンプ406の駆動/停止、及び加圧速度を制御する。406aは消音器であり、ポンプ406の駆動音を低減して、マイク311がポンプの駆動音を検出し、K音として誤検出することを防止する。
制御部440には、後述する遠隔部短時間反復虚血処理を実行するためのプログラムが格納されており、カフ切り替えスイッチ104,設定スイッチ105,設定値増減スイッチ106,107,マニュアルスイッチ108を含む操作入力部109からの指示や圧力検出部403からの出力に基づいて、弁駆動部405、ポンプ駆動部407、表示部103等を制御する。
5.遠隔部短時間反復虚血処理(RICM処理)の流れ
次に、肢部圧迫装置100の制御部440において実行されるRICM処理の流れについて説明する。図5〜図8は、肢部圧迫装置100の制御部440において実行されるRICM処理の流れを示すフローチャートである。
図5のステップS101〜S103は、装置の動作モードを設定するル-チンである。通常は自動モードに設定されている。マニュアルで動作させたい場合には、開始/停止スイッチ102を押す前にマニュアルスイッチ108を手動操作でONする。したがって、装置の開始/停止スイッチを102が押圧されるとステップS101にてマニュアルスイッチがONしているかがチェックされ、押されている場合には、ステップS103にて、動作モードをマニュアルモードにして、マニュアルモード表示211を点灯する。そして、図8のステップS810へ処理が進む。また、マニュアルスイッチが押されていない場合には、ステップ102にて動作モードを自動モードにして、自動モード表示210を点灯する
図5のS501〜S513,S531〜S533で示される処理は、RICM処理における、動作モードが自動モードに設定している場合のフロ−チャ−トである。ステップS501において、制御部440は各種初期設定を行う。具体的には、初期圧力としてゼロを設定するとともに、各種タイマ(例えば、加圧開始からの経過時間(加圧時間)を計測するタイマ(t3)、虚血時間を計測するためのタイマ(t1)、潅流時間を計測するためのタイマ(t2))をリセットする。ステップS502において、制御部440は、A/D変換器441−1を経て圧力検出部403より出力されたカフ圧力値の受信を開始し、表示部103のカフ圧力表示領域207への表示を開始するとともに、K音検出部409からのK音検出信号の受信を開始する。
ステップS503において、制御部440は、弁駆動部405に指示して、排気弁404を全閉する。ステップS504において、制御部440は、ポンプ駆動部407に指示して、ポンプ406を駆動する。なお、ポンプ駆動部407では、PWM制御によりポンプ406の駆動を制御しており、その加圧スピードを制御することが可能である。ステップS504において100%の出力で駆動を開始する。これにより、カフ部内蔵の空気袋のデッドスペ−スを急速にエア−で満たせるので、カフ部301を急速に加圧することができる。
ステップS504においてポンプ406によるカフ部301の加圧が開始されると、ステップS505において、制御部440は、加圧時間タイマ(t3)をスタートさせる。このポンプ406の駆動により、1回目の虚血状態への加圧が開始される。制御部440は、接続センサ408にて検出したカフサイズにより、設定した規定時間(例えばMサイズカフの場合は15秒)内にカフ部301の圧力値Pが第1の規定値(本実施形態では40mmHgとする)まで上昇しなかった場合、ポンプ406に異常があるものとして、当該カフ部による処理を中止する。すなわち、ステップS507において、制御部440は、圧力検出部403で検出される圧力値Pが第1の規定値(例えば40mmHg)以上になったか否かを判定する。カフ圧力値Pが40mmHg未満の場合はステップS506に戻る。ステップS506にてMサイズカフの場合15秒を過ぎた場合には、制御部440は、ステップ531にてポンプ406を停止する。また、同時にステップ532で排気弁404を開き、ステップS533にてアラームとしてポンプ異常表示208を点灯する。
他方、カフ圧力がt3以内に40mmHgに到った場合には、処理はステップS507からステップS508へ進み、制御部440はポンプ駆動部407に指示してポンプ406の加圧速度を5mmHg/秒に変速する。その後、制御部440は、圧力値Pが150mmHgを超えるまで(ステップS509)に、K音検出部409によりK音が検出されたか否かを判定する(ステップS510)。ステップS510においてK音が検出されていない場合、ステップS509において、制御部440は、カフ圧力が通常においてK音が検出される上限の圧力値である150mmHgを超えたかをチェックする。
上記のステップS509の処理において、K音が検出されないままカフ圧力値が150mmHg以上となった場合(ステップS509でYES)は、K音のマイクロフォンまたはK音検出機能に異常が発生したと判断し、ポンプは正常であるがK音を用いた制御はできないとして、処理を図8のステップS801へ進める。制御部440は、ステップS801でポンプを停止し、ステップS802にて排気弁404を開いて減圧を行い。ステップS803でアラ−ムを発報(本例ではK音検出異常表示209を点灯)する。この場合、装置をマニュアルモードにして虚血時の圧力値をマニュアル設定し、K音を用いないRICM処理が必要となる。
上記のステップS509からS510の処理において、カフ圧力値が150mmHg以上となる前にK音が検出されると、処理はステップS511に進む。ステップS511〜S512では、カフ部301による加圧を継続し、K音が連続して検出されることを監視する。カフ圧力値Pが250mmHgに到達する前に、ステップS512にてK音が3秒間連続して検出しなかった場合にはK音が消失したと判定する。また、安全の為、ステップ511にて上記条件でK音の消失を検出できずカフ圧力値が250mmHgを超えた場合には、ノイズが大きくてK音を用いた制御はできないとして、処理を図8のステップS801へ進める。
本実施形態では、2拍のK音消失検出を、通常の最低脈拍数(40拍/分)の2拍分の周期である3秒間K音が検出できなくなったことで検出しているが、その他、それまでに検出されていたK音の周期に基づいて、K音が検出されるべきタイミングで連続して2拍のK音が検出できなかった場合に、K音の消失と判定しても良い。K音の消失が検出されると、制御部440は、ステップS513において、最後に検出されたK音が発生したときのカフ圧力値をSBP1(収縮期血圧)として決定し記録する。
このように、制御部440では、ポンプ406の駆動を開始することによりカフ部301の加圧を開始すると、カフ部301内のカフ圧力の監視を行う。そして、カフ圧力が第1の規定時間内に40mmHgに到達しなかった場合には、カフチューブ111の後端のコネクタの接続不良または、エアー漏れ、ポンプ機能異常があると判断し、ポンプ406の駆動を停止させ、ポンプ異常としてユーザに警報出力する。また、150mmHgまでにK音が検出できなかった場合、また、250mmHgをこえてもK音が出続ける場合にはK音系の異常としてユーザに警報出力する。これにより、ユーザは、加圧過程におけるポンプやK音検出系の異常を早期に検出することが可能となる。K音の検出や、K音の消失の検出ができない場合には、K音を用いた圧力制御を行わずに、マニュアルで設定された虚血圧力値を用いたRICM処理が行われる。この処理については、図8のフローチャートにより後述する。
図6は、RICM処理における虚血期間の処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS601において、虚血のためのカフ圧力値を、ステップS513で決定したSBP値に所定値(本例では20mmHg)を加えた値(SBP1+20mmHg)に設定し、カフ圧力がSBP1+20mmHgに到ったかをチェックする。カフ圧力がSBP1+20mmHgに到った場合、処理はステップ602に進み、制御部440はポンプ駆動部407に指示してポンプ406を停止する。
ステップS603において、制御部440は、虚血時間を計測するための虚血タイマ(t1)をスタートさせる。そして、ステップS604において、制御部440は、表示部103の虚血中表示203を点灯させ、虚血中であることをユーザに報知する。ステップS605において、制御部440は、当該虚血タイマのタイマ値(t1)に基づいて、表示部103の残時間表示領域205に虚血が完了するまでの残時間を表示することを開始する。なお、残時間は、所定の虚血時間、或いはユーザにより操作入力部109を用いて設定された虚血時間から、虚血タイマのタイマ値(t1)を差し引くことで算出される。
ステップ606からステップ613までは、虚血期間途中にて、血圧変動により、収縮期血圧値が+20mmHg以上変動した場合の対処動作である。ステップS606にてK音が検出された場合(2拍連続検出)、制御部440は、ポンプ駆動部407に指示してポンプ406による5mmHg/秒の加圧速度での再加圧を開始する(ステップ608)し、K音の消失をチェックする(ステップS610)。制御部440は、安全の為、同時にステップS609にてカフ圧力が250mmHgを超えないかをチェックする。K音の消失が検出されずにカフ圧力が250mmHgに到った場合には、K音検出系の異常としてS801に進む。他方、カフ圧力が250mmHgに至る前にK音の消失が検出された場合は、新たな収縮期血圧SBP2として最後にK音が検出されたときのカフ圧力値に決定し記録する(ステップS611)。次に、ステップ612において、制御部440は、新たな虚血を実施するためのカフ圧力値をSBP2+20mmHgと設定し、この設定値にカフ圧力が到ったか否かをチェックする。カフ圧力値がSBP2+20mmHgに到った場合、制御部440はステップS613にてポンプ駆動部407に指示してポンプ406を停止する。そして、虚血時間を確認するためS607に進む。
図7は、潅流期間の処理を示すフローチャートである。ステップS701において、制御部440は、弁駆動部405に指示して、排気弁404を全開とする。このように、虚血期間が経過し、虚血状態から潅流状態へと移行するにあたっては、排気弁404を全開させる。
ステップS702において、制御部440は、圧力検出部403より出力されるカフ圧力値が、15mmHg以下となったか否かを判定する。ステップS702において、カフ圧力値が、15mmHg以下になっていないと判定された場合には、15mmHg以下となるまで待機する。
一方、ステップS702において、カフ圧力値が、15mmHg以下になったと判定された場合には、処理はステップS703に進む。ステップS703において、制御部440は、潅流時間を計測するための潅流タイマ(t2)をスタートさせる。そして、ステップS704において、制御部440は、潅流中表示204を点灯させ、ユーザに対して潅流中であることを報知する。ステップS705において、制御部440は、潅流タイマのタイマ値(t2)に基づいて、表示部103の残時間表示領域205に潅流が完了するまでの残時間表示を開始する。なお、残時間は、予め定められた潅流時間(例えば、5分)から潅流タイマのタイマ値(t2)を差し引くことにより算出される。
ステップS706において、制御部440は、潅流タイマのタイマ値(t2)が、予め定められた潅流時間或いは操作入力部109により設定された潅流時間(例えば、5分)以上となったか否かを判定する。ステップS706において、タイマ値(t2)が設定された潅流時間(例えば、5分)以上になるまで待機する。これにより、設定された潅流期間の潅流が実施される。
ステップS706において、タイマ値(t2)が予め定められた、あるいは操作入力部109により設定された潅流時間(例えば、5分)以上になったと判定された場合には、制御部440は、ステップS707で潅流中表示204を消灯する。そして、ステップS708において、制御部440は、サイクル数Sをインクリメントする(なお、サイクル数のカウント値には、初期値としてゼロが入力されているものとする)。更に処理はステップS709に進み、制御部440は、表示部103の残サイクル数表示領域206に残サイクル数を表示する。なお、残サイクル数は予め定められた回数、あるいは操作入力部109により設定された回数(本実施形態では4サイクル)から、カウントされた現在のサイクル数Sを差し引くことで算出される。
ステップS710において、制御部440は、カウントされたサイクル数Sが、上記規定値(本実施形態では4サイクル)より大きいか否かを判定し、規定値未満であると判定された場合には、再び虚血状態とするために処理をステップS503に進める。一方、ステップS710においてサイクル数Sが規定値以上であると判定された場合には、RICM処理を終了する。
以上の処理が、K音を用いて虚血期間の虚血圧を患者に適した圧力で維持する処理である。他方、カフ部の圧力値、加圧開始からの経過時間、拍動の検出状態に基づいて、K音を用いた加圧や虚血期間の制御ができないと判定された場合(ステップS509、S511、S609のいずれかでYES)には、操作入力部109によりマニュアルで虚血圧力を設定してRICM処理を実施する。図8はそのような処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS504(或いはステップS608)で開始された加圧を停止するために、ステップS801において、制御部440は、ポンプ駆動部407に指示してポンプ406を停止する。そして、制御部440は、ステップS802において、弁駆動部405に指示して排気弁404を全開として加圧を解除し、ステップS803において、K音検出異常表示209を点灯してアラーム表示をし、K音を用いることができないことをユーザに知らせる。その後、処理は先頭(図5のステップS101)へ戻る。
ユーザは、一度開始/停止スイッチ102をONする前に、マニュアルスイッチ108を押して、から開始/停止スイッチ102を押す。すると、ステップS101において、マニュアルスイッチ108のONが検出され、ステップS103にて動作モードがマニュアルモードに設定される。制御部440は、ユーザに設定値増減スイッチ106、107を用いて虚血圧力(SBP3)を入力させる(S810)。なお、このとき、表示部103が他のカフ系を表示していたり、設定値増減スイッチ106,107の設定項目として虚血圧力以外の項目が選択されていたりした場合には、自動的に、該当するカフ系の虚血圧力の入力状態に切り替わるようにしてもよい。
次に、ステップS811において、制御部440は、弁駆動部405に指示して、排気弁404を閉じる。ステップS812において、制御部440は、ポンプ駆動部407に指示してポンプ406を起動し、圧力検出部403が検出するカフ部301の圧力値PがステップS804で入力されたSBP3以上となるのを待つ(ステップS813)。なお、このときの加圧スピードは、ステップS504で開始される加圧のスピードと同等とする。圧力値PがSBP3以上となると、処理はステップS813からステップS814へ進み、制御部440はポンプ駆動部407に指示してポンプ406を停止する。
制御部440は、ステップS815において虚血タイマ(t1)を起動し、ステップS816において虚血中表示203を点灯しる。そして、制御部440は、ステップS817において、当該虚血タイマのタイマ値(t1)に基づいて、表示部103の残時間表示領域205に虚血が完了するまでの残時間の表示を開始する。なお、この表示処理は、ステップS605と同様である。また、これと同時に、虚血中表示203を点灯する。そして、ステップS818において、タイマ値(t1)が設定虚血時間以上になるまで待機し、虚血状態を維持する。この間、圧力値Pを監視して、圧力値が設定された虚血圧力(SBP3)の近傍に維持されるようにポンプ駆動部407や弁駆動部405を制御するようにしてもよい。
虚血タイマのタイマ値(t1)が虚血時間以上になると、処理はステップS819に進み、制御部440は虚血中表示203を消灯する。そして、処理はステップS821へ進み、潅流期間の処理が開始される。ステップS821〜S830に示される潅流期間の処理は、図8のステップS701〜710について説明した潅流期間の処理と同様である。ステップS830において、サイクル数Sが規定値(本実施形態では4)以上であった場合には本処理を終了し、そうでなければ処理はステップS811に戻り、次のサイクルの虚血期間の処理へ移行する。
6.圧力制御の説明
次に、図5〜図8のフローチャートにより上述した、K音を用いたRICM処理時の、肢部圧迫装置100による圧力制御について説明する。図9は、RICM処理時の、肢部圧迫装置100による圧力制御を説明するための図である。
図9に示すように、最初の加圧によりカフ部301のカフ圧力を上昇させ、K音検出部409がK音の出現を検出(901、S510)した後、K音の消失(902、S512)を検出すると、収縮期血圧SBP1が決定され(S513)、SBP1+20mmHgまで加圧されて虚血期間が開始される。虚血期間中はK音の検出が監視され、K音が検出されると(903、S606)再びポンプによる加圧が開始され、K音の消失により新たな収縮期血圧であるSBP2が決定される(904、S608〜S611)。SBP2が決定されると、寡婦の圧力値PがSBP+20mmHgまでポンプによる加圧を継続して虚血が維持される(905、S612,S613)。また、潅流期間は、カフ部のカフ圧力が、所定圧力値(15mmHg)以下になってから開始される(S702、S703)。
一方、虚血圧力は、患者への負担が最小となるように、患者の状態に応じて最適な値とすることが望まれ、虚血期間中は、患者に応じた適切な虚血圧力が維持されるように制御されることが望ましい。このような状況のもと、本実施形態に係る肢部圧迫装置100では、虚血中にK音が検出されると、続いてK音の消失が検出されるまで加圧を実施する(S606〜S613,912)。なお、期間920の通常加圧と期間912の加圧速度5mmHg/秒加圧とは、PWM制御等を用いてポンプ406を駆動制御することで実現できる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る肢部圧迫装置100では、RICM処理を実行するにあたり、自動にて虚血状態の維持管理を行うとともに患者の状態(血圧値の変動)を考慮しながら、患者への負担が小となるような設定を行うことができる。緊急時に、患者にやさしい、適切な肢部圧迫動作を実現することが可能となった。
つまり、緊急時に事前の血圧の測定無しに自動で動作可能であり、かつ、血圧の変動が生じても虚血を維持できるよう自動制御可能にて利便性が良く、かつ、患者への負担が小となるような肢部圧迫動作を実現可能な肢部圧迫装置を提供することが可能となった。また、本実施形態の収縮期血圧の検出では、カフ部による増圧の過程で収縮期血圧が検出される。従って、カフ部による圧力を拍動が消失するのに十分な圧力値まで一旦上昇させてから徐々に減圧して収縮期血圧を計測するのに比べて、不必要な加圧を行うことがなく、患者への負担をより軽減できる。
[その他の実施形態]
なお、上記第1の実施形態では、右下肢部用、左下肢部用、右上腕部用、左上腕部用の4つのカフ部を用意し、それぞれを独立に圧力制御する構成としたが、これに限定されない。例えば、カフ部は4つ以上であっても、4つ未満であってもよい。
100:肢部圧迫装置、101:ハウジング、102:開始/停止スイッチ、103:表示部、104:表示切り替えスイッチ、105:設定切り替えスイッチ、106・107:設定値増減スイッチ、108:マニュアルスイッチ、109:操作入力部、111〜114:カフチューブ、121〜124:K音マイクロフォンコネクタ:虚血時間/潅流時間を表示する表示領域、202:虚血圧力を表示する表示領域、203:虚血中表示、204:潅流中表示、205:残時間表示領域、206:残サイクル数表示領域、207:カフ圧力表示領域、208:ポンプ異常表示、209:K音検出異常表示、210:自動モード表示、211:マニュアルモード表示、301:右下肢部用カフ部、302:左下肢部用カフ部、303:右上腕用カフ部、304:左上腕用カフ部

Claims (6)

  1. 患者の肢部に巻かれるカフ部が着脱可能に接続され、該カフ部の給気及び排気を制御することで前記肢部の圧迫と解放を制御する肢部圧迫装置であって、
    前記カフ部への給気と排気を制御することにより前記肢部を圧迫し、予め定められた虚血期間にわたって圧迫部位よりも末梢側を虚血状態とする圧迫手段と、
    前記カフ部の排気を制御して前記肢部の圧迫を解放し、予め定められた潅流期間にわたって前記虚血状態となった前記末梢側に血液を潅流させる解放手段と、
    前記圧迫手段による前記虚血期間と前記解放手段による前記潅流期間とを所定回数だけ繰り返す制御手段と、
    前記カフ部による前記圧迫部位よりも末梢側の拍動を検出する検出手段と、
    前記検出手段による拍動の出現と消失の検出に基づいて収縮期血圧を検出する収縮期血圧検出手段と、を備え、
    前記圧迫手段は、前記虚血期間において、前記収縮期血圧検出手段による収縮期血圧の検出に基づいて前記カフ部のカフ圧力を制御することにより、前記肢部を圧迫し虚血を行うことを特徴とする肢部圧迫装置。
  2. 前記圧迫手段は、前記虚血期間において、前記検出手段による拍動の検出に応じて前記カフ部の加圧を開始し、前記収縮期血圧検出手段による収縮期血圧の検出に基づいて前記カフ部の加圧を停止することを繰り返す、ことを特徴とする請求項1に記載の肢部圧迫装置。
  3. 前記収縮期血圧検出手段は、前記カフ部を加圧していく間に拍動の消失を検出することで前記収縮期血圧を検出する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の肢部圧迫装置。
  4. 前記圧迫手段は、前記収縮期血圧検出手段によって検出された収縮期血圧に所定値を加えた圧力値まで前記カフ部により前記肢部を圧迫して虚血状態とする、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の肢部圧迫装置。
  5. 前記圧迫手段は、第1の圧力値までは第1の速度で前記カフ部に給気して加圧を行い、その後、第2の速度で前記カフ部に給気して加圧を行い、前記第2の加圧速度は前記第1の加圧速度よりも遅い、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の肢部圧迫装置。
  6. 前記カフ部の圧力値、加圧開始からの経過時間、前記検出手段による拍動の検出状態に基づいて、前記検出手段が拍動または拍動の消失を検出できないことを判定する判定手段と、
    前記検出手段が拍動または拍動の消失を検出できないと判定された場合に、前記虚血状態とするための圧力値をユーザに設定させる設定手段を更に備え、
    前記圧迫手段は、前記設定手段により圧力値が設定された場合には、前記虚血期間において設定された圧力値を維持するように前記カフ部の加圧を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の肢部圧迫装置。
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