WO2014125637A1

WO2014125637A1 - 簡易式電子駆血帯

Info

Publication number: WO2014125637A1
Application number: PCT/JP2013/053805
Authority: WO
Inventors: 信行真崎
Original assignee: ジェイ・ヒューイット株式会社
Priority date: 2013-02-18
Filing date: 2013-02-18
Publication date: 2014-08-21
Also published as: WO2014125637A8

Abstract

【課題】看護師等の経験や感覚に依存することなく適切な加圧及び圧力開放を簡易な操作で行うことができる電子駆血帯を提供すること。【解決手段】人体の四肢のうち何れかの肢、例えば上腕Ｗの周囲を囲む腕帯（囲繞部材）（１）と、当該腕帯（１）による前記肢に対する加圧力を制御することが可能な制御装置（２）とを備え、前記制御装置は、外部からの入力により目標加圧力を設定する加圧力設定手段と、外部からの入力により前記囲繞部材による加圧力を開放する加圧力開放手段とを有し、前記制御装置は前記加圧力設定手段において設定された目標加圧力に近似した範囲に入るように前記肢に対する加圧力を制御し、前記制御装置は前記加圧力開放手段からの信号に基づいて前記肢に対する加圧力を開放する簡易式の電子駆血帯。

Description

簡易式電子駆血帯

本発明は、適切なカフ圧の加減圧制御を可能とする簡易式電子駆血帯に関するものである。

静脈注射や静脈採血にあたっては静脈穿刺が伴う。静脈穿刺の際には、穿刺欠陥を怒張させ穿刺を容易にすることを目的として駆血帯が装着される。この駆血帯の装着する強さが弱すぎると静脈怒張が不十分となり穿刺がしにくくなる一方、強く装着しすぎると被装着者に痛みやしびれが生じたり、更には皮膚を損傷する場合もあり得る。

駆血帯としてゴム管と留め具よりなる駆血帯、或いは伸縮性ベルトと留め具よりなる駆血帯が医療現場においては極めてよく用いられている。しかしこうしたゴム管や伸縮性ベルトを用いた駆血帯の締め付け力は看護師等の経験や感覚に頼っているのが現状であり、適度な駆血圧で締め付けることが難しいという問題があった。これらの駆血帯による駆血圧として最適なレンジとしては、留め金付きゴム管では７０～９５ｍｍＨｇ、留め具付き伸縮性ベルトでは４５～９５ｍｍＨｇが適切で、それ以上強く締めても苦痛が増すばかりで怒張度は増加せず、かえって減少する場合もあるところ、実際に看護師が静脈穿刺を行う際の駆血圧を測定したところ、駆血圧の値の幅は６０～２７１ｍｍＨｇと広く、適当と思われる１００ｍｍＨｇ未満で駆血を行った看護師は、全体の僅か４分の１程度であった（非特許文献１）。

また、例えば静脈採血の際、採決前に駆血を行い、カフ圧を保ったまま穿刺し血液を採取し、その後カフ圧を開放するが、その際看護師等の手は注射器等でふさがっている。或いは点滴のために静脈確保を行う場合でも、静脈確保できた時点で点滴を行い、針を刺した状態で圧を開放するところ、内筒を抜いて点滴をする操作も行わなければならない。ゴム管や伸縮性ベルトを用いた駆血帯の場合、留め具による固定を、手を用いて外すことが必要であり、手元が忙しくなるという不便さがあった。

一方、ある程度自動で駆血することができる駆血帯としては、人体の腕に装着可能な腕帯と、この腕帯を加圧する加圧手段と、この加圧手段を用いて腕帯の加圧及び減圧を行うことにより、その腕帯を装着した者の収縮期血圧（最高血圧）及び拡張期血圧（最低血圧）を測定する血圧測定手段を備え、前記血圧計測手段によって拡張期血圧と収縮期血圧とを測定したうえで、その拡張期血圧と収縮期血圧との間の何れかの圧力に前記腕帯の圧力を設定することで駆血するように構成したものが知られている（特許文献１）。

しかし、特許文献１に記載の駆血帯を用いた場合には、収縮期血圧を検出する際に、当該収縮期血圧を十分に超える圧力で腕を圧迫しなければならず、その際に腕に痛みを感じることがあるという問題がある。しかも、収縮期血圧及び拡張期血圧の両者を測定したうえで、その血圧の間の所定の圧力に腕帯の圧力を設定することになるため、静脈穿刺前の準備段階において多くの時間を要するという問題もあった。

特開２００９－９５５１６号公報

看護師が静脈穿刺をする際の駆血圧と駆血帯装着方法について（日本看護研究学会雑誌Vol.33 No.4 2010）

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、適切な加圧及び圧力開放を簡易な操作で行うことができる電子駆血帯を提供することを課題としている。

上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、人体の四肢のうち何れかの肢の周囲を囲む囲繞部材と、当該囲繞部材による前記肢に対する加圧力を制御することが可能な制御装置とを備えた簡易式の電子駆血帯であって、前記制御装置は、外部からの入力により目標加圧力を設定する加圧力設定手段と、外部からの入力により前記囲繞部材による加圧力を開放する加圧力開放手段とを有し、前記制御装置は前記加圧力設定手段において設定された目標加圧力に近似した範囲に入るように前記肢に対する加圧力を制御し、前記制御装置は前記加圧力開放手段からの信号に基づいて前記肢に対する加圧力を開放することを特徴としている。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記加圧力設定手段は、あらかじめ定められた複数の加圧力に対応する入力ボタンを備え、押下された前記複数の入力ボタンの一に対応する所定の加圧力を目標加圧力として、前記制御装置が加圧力を制御することを特徴としている。

請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記加圧力設定手段は、外部からの数値による直接入力が可能な数値入力受付手段を備え、入力された所定の加圧力を目標加圧力として、前記制御装置が加圧力を制御することを特徴としている。

請求項４に記載の発明は、請求項１～３の何れかに記載の発明において、前記加圧力設定手段及び＼又は前記加圧力開放手段が、前記囲繞部材と別異の操作ユニットとして構成されていることを特徴としている。

請求項５に記載の発明は、請求項１～４の何れかに記載の発明において、前記加圧力解放手段が指先以外で操作することが可能な入力装置であり、該入力装置の操作により囲繞部材による加圧力が開放されることを特徴としている。

請求項６に記載の発明は、請求項１～４の何れかに記載の発明において、前記加圧力開放手段が肘で押下可能な大きさのボタンを備え、該ボタンの押下により囲繞部材による加圧力が開放されることを特徴としている。

請求項７に記載の発明は、請求項１～６の何れかに記載の発明において、前記制御装置は、前記目標加圧力が最初に設定された時点から所定時間遅れた後に、静脈穿刺が可能であることを知らせる信号を報知手段に出力する穿刺可能放置手段を備えていることを特徴としている。

請求項８に記載の発明は、請求項１～７の何れかに記載の発明において、前記囲繞部材には、エアーポンプ、圧力調整弁、圧力センサが備えられており、前記エアーポンプは、前記囲繞部材において加圧力を得るための圧縮空気の供給源となっており、前記圧力調整弁は、前記エアーポンプから供給される圧縮空気の圧力を前記制御装置からの指令に基づいて調整することにより、前記囲繞部材の加圧力を調整するようになっており、前記圧力センサは、前記囲繞部材の加圧力を当該囲繞部材における前記空気の圧力により検出するようになっていることを特徴としている。

請求項１に記載の発明によれば、外部からの入力により目標とする加圧力を設定し、これに近似した範囲での加圧制御が可能となるから、看護師の経験や感覚に依存することなく適切に肢に対する加圧を行うことができる。その際、請求項２に記載するように、あらかじめ定められた加圧力、例えば５０ｍｍＨｇ、６０ｍｍＨｇ、７０ｍｍＨｇ、８０ｍｍＨｇのように、一般的に動脈圧以下かつ静脈圧以上である圧力がプリセットされた入力ボタンを備えていれば、より一層容易に適切な加圧力を設定することができる。或いは請求項３に記載するように、任意の加圧力を設定できる数値入力受付手段を備えることにより、極めて容易に適切な加圧力を実現することができる。なお任意の加圧力を設定する数値入力受付手段としては、テンキー、タッチパネル、音声入力等任意の方法を採用することができる。

請求項４に記載の発明によれば、操作ユニットが囲繞部材と分離して構成されていることから、静脈穿刺の一連の作業のなかで両手がふさがりがちな看護師等にとって操作性が向上し、静脈穿刺の際の不具合を未然に防止することができる。なお囲繞部材と操作ユニットとは、有線又は無線で電気的に接続する構成とすることにより、制御装置は操作ユニットからの入力信号に基づいた囲繞部材の加圧力制御が可能となる。

請求項５に記載の発明によれば、静脈穿刺の一連の作業のなかで両手が完全に塞がれているような場合でも、指先を使わずに駆血解除を行うことができるという利点がある。ここで「指先以外で操作することが可能な入力装置」としては、光センサ、音声センサ、圧力センサ等から任意の一又は複数を採用することができる。

請求項６に記載の発明によれば、静脈穿刺の一連の作業のなかで両手が完全に塞がれているような場合でも、例えば肘で押すことで駆血解除を行うことができるという利点がある。ここで「肘で押下可能な大きさのボタン」とは、肘で押下することが容易な径を有するボタンを意味する。具体的には、該当するボタンが円形状である場合には直径３～６ｃｍ程度、方形状である場合には一辺が３～６ｃｍ程度とすることができる。或いは、該当するボタンそのものの大きさがこうした範囲でなくとも、肘で操作した場合に誤って他のボタンも押下してしまわないような配置、例えば該当するボタンと他のボタンとの間の距離が上記程度離れて配置されていても良い。更には肘で操作しやすいように、操作ユニットの操作盤面中の外縁に近い位置に配置されていても良い。

請求項７に記載の発明によれば、目標加圧力が最初に設定された時点から所定時間遅れた後に、静脈穿刺が可能であることを知らせる信号を報知手段に出力する穿刺可能報知手段を備えているので、その報知を受けた看護師等は、血液が充満し怒張した後の静脈を確認することができる。しかも、本発明の簡易式の電子駆血帯を人体の何れかの肢に取り付けてから報知を受けるまでの間、看護師等は穿刺部の消毒等の他の作業に専念できるという利点もある。

請求項８に記載の発明によれば、囲繞部材にはエアーポンプ、圧力調整弁及び圧力センサが備えられているので、外部からの入力により加圧力が設定され或いは解除されるのに応じた加減圧を容易に調整することができる。

本発明の第一の実施例として示した簡易式の電子駆血帯の外観を示す斜視図である。同じく簡易式の電子駆血帯における制御装置等を示すブロック図である。本発明の第二の実施例として示した簡易式の電子駆血帯の外観を示す斜視図である。同じく簡易式の電子駆血帯における制御装置等を示すブロック図である。

本発明を実施するための形態を、実施例を用いて詳細に説明する。

図１は、本発明の第一の実施例として示す簡易式の電子駆血帯の外観を示す斜視図であり、図２はその制御装置等を示すブロック図である。本実施例に係る簡易式の電子駆血帯は、人体の四肢のうち一の肢である上腕Ｗの周囲を囲むように装着することが可能な腕帯（囲繞部材）１と、この腕帯１に一体的に設けられた圧力制御ユニット２１及び腕帯１と分離して設けられた操作ユニット２２とを備える制御装置２、及び圧力制御ユニット２１により制御される空圧装置３とを備えている。

腕帯１は、上腕Ｗに巻きつけた際に面状ファスナ部１ａによって筒状に維持されるようになっていると共に、当該上腕Ｗに対する着脱が容易になっている。また、腕帯１は、筒状にされた際に内面となる部分に、上腕Ｗに対して加圧力を与えるための加圧袋１ｂを備えたものとなっている。腕帯１の帯長は上腕Ｗに巻きつけ、かつ面状ファスナ部１ａにより締め付けない程度に固定することが可能な長さを有していればよい。また腕帯１の帯幅は上腕Ｗに対する加圧により所定の駆血圧を確保可能な幅を有していればよい。

制御装置２は、コンピュータによるハードウェア資源を有する電子装置を備えたものであって、これにシーケンスプログラムによるソフトウェアを実行させることによって圧力制御を行う回路が構成されたものとなっている。本実施例における制御装置２は、圧力制御ユニット２１と操作ユニット２２とを有している。圧力制御ユニット２１は、図２に示すように、空圧装置３を介して加圧袋１ｂに供給する空気の圧力を制御することにより、腕帯１による上腕Ｗに対する加圧力を制御することが可能となっており、そのために加圧力設定維持回路２１１と圧力制御回路２１２とを備えたものとなっている。またこうした制御を行うために信号を発信するための入力手段として、操作ユニット２２は、起動停止ボタン２２１、加圧力設定ボタン２２２、加圧力開放ボタン２２３を有するほか、目標加圧力の設定後所定時間経過後にその旨を報知するスピーカ（報知手段）２２４、各種入力情報及び報知状態を解除するためのリセットボタン２２５、タイマ２２６とを備えている。本実施例では、圧力制御ユニット２１と操作ユニット２２とは無線により電気的に接続されており、操作ユニット２２における各ボタンの操作に基づいて圧力制御ユニット２１は空圧装置３の制御を行う。

操作者は、操作ユニット２２から加圧力の設定を行い、加圧を開始することができる。起動停止ボタン２２１は、一種のスイッチになっており、一度目の押す操作によって制御装置２における図示しない電源回路を起動させ、二度目の押す操作によって当該電源回路を停止させるようになっている。圧力制御ユニット２１もまた電源回路の起動によって制御準備を開始するようになっている。このため、起動停止ボタン２２１を押すことでエアーポンプ３０１が起動し、加圧袋１ｂへの圧縮空気流入への待機状態に移行する。

本実施例における加圧力設定ボタン２２２・・・２２２は予めプリセットされた加圧力（ここでは５０ｍｍＨｇ、６０ｍｍＨｇ、７０ｍｍＨｇ、８０ｍｍＨｇの４種）に対応しており、操作者は患者の年齢、健康状態、平常時の血圧等を参酌しつつ適切な加圧力設定ボタン２２２を選択し押下する。加圧力設定ボタン２２２が押下されると、エアーポンプ３０１から加圧袋１ｂに圧縮空気が供給され、加圧袋による駆血圧が上昇する。圧力センサ３０３は加圧袋内の空気圧を検知し、押下された加圧力設定ボタン２２２に対応する圧力の近傍に駆血圧を維持するよう、エアーポンプによる圧縮空気の供給及び停止、及び圧力調整弁３０２の断続的開放を行う。

また、制御装置２は、静脈穿刺が可能であることを知らせるスピーカ（報知手段）２２４を備えている。本実施例においては、加圧力設定ボタン２２２が押下された時点からタイマ２２６が計時を開始し、所定時間（約１０秒）遅れた後に、静脈穿刺が可能であることを知らせる信号がスピーカ（報知手段）２２４に対し出力される。従って、看護師等はスピーカ２２４からの音による報知によって、穿刺が可能になったことを知ることができる。なお報知のタイミングは加圧力設定ボタン２２２の押下からの計時開始に限られず、例えば圧力センサ３０３において所定の加圧力を検知してから若干のタイムラグ（例えば、約３秒）を経たのちに報知するものとすることもできる。操作ユニット２２には、スピーカ２２４による報知を停止させるためのリセットボタン２２５が設けられている。看護師等は報知を停止したのち速やかに静脈穿刺を行うことができる。

静脈穿刺を行ったあと、加圧力開放ボタン２２３が押下されることにより圧力調整弁３０２が加圧袋１ｂ内の空気圧を開放するように制御され、駆血が解除される。この加圧力開放ボタン２２３は、肘で押下可能なよう、他のボタンに比して大きく構成されている。またその配置も、操作ユニット２２の操作盤面中外縁、本実施例では左下端、に配置されている。そのため看護師等が静脈穿刺やアルコール消毒により両手が塞がっている状態にあっても、手先を用いることなく駆血圧を解除する操作を行うことができる。

このように構成された簡易式の電子駆血帯においては、看護師等の経験や感覚に依存することなく、上腕Ｗに対して適切な駆血圧を施すことができる。従って、静脈穿刺前の準備段階で駆血を受ける者に苦痛を与えることがない。

更に、看護師等の操作者にとっても、あらかじめ設定された複数の加圧力設定ボタン２２２から任意の一のボタンを選択し押下するだけで駆血操作が完結するため、繁忙を極める医療現場の看護師にとっての利便性が向上する。その操作においても、操作ユニットが囲繞部材とは別個独立に構成されているから、駆血開始操作及び駆血解除操作の操作性に優れている。

また加圧力設定ボタン２２２の押下に伴って発せられる信号に基づいてタイマ２２６による計時が開始され、穿刺時間に達するとスピーカ２２４により報知されるから、看護師等は静脈穿刺を最適な時期に確実かつ安全に終了させることができる。

次に、この発明の実施例２を図３及び図４を参照して説明する。但し、図１及び図２に示す実施例１で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

実施例２においては、加圧力設定手段として加圧力設定ボタン２２２に代えテンキー２２２’が設けられている。看護師等がこのテンキー２２２’から所望する駆血圧を入力することにより目標加圧力が決定され、これに従って制御装置２は加圧袋１ｂによる駆血圧を制御する。

このように、本実施例による簡易式の電子駆血帯においては、より精緻な目標加圧力の設定が可能となることから、例えば通常よりも拡張期血圧の低い患者や収縮期血圧の高い患者に対しても適切な目標加圧力を設定することが可能となり、適用可能な患者層が広がる。

なお、上記各実施例においては、腕帯１による上腕Ｗに対する加圧力を腕帯１に備えた加圧袋１ｂの空気の圧力により制御するように構成したが、当該加圧力を例えば腕帯１の周方向の長さを調整することで制御するように構成してもよい。この場合には、腕帯１を電動モータ等の駆動手段で巻き取る量を制御することにより、当該腕帯１の加圧力を目標加圧力近傍に制御するなど、空圧装置３を用いた場合と同様の制御を行うことができる。

また、上記各実施例においては、腕帯１によって囲繞部材を構成した例を示したが、この囲繞部材としては、腕等の各肢が挿入可能なように単に筒状に形成され、その内面に沿って加圧袋１ｂなどの加圧手段が備えられたものであってもよい。

或いは、上記各実施例において、加圧力解放手段としての加圧力開放ボタン２２３に代えて、指先以外で操作することが可能な入力装置、例えば光センサ、音声センサ、圧力センサ等から任意の一又は複数を採用することができる。具体的には、ボタンの押下に代えてセンサが検知するような動きを看護師が行うことにより圧力調整弁３０２が加圧袋１ｂ内の空気圧を開放するように制御され、駆血が解除されるよう構成してもよい。

更に、制御装置２としては、コンピュータによるハードウェア資源を用いた電子装置を備えたものであって、シーケンス制御回路をプログラムによって構成することが可能ないわゆるプログラマブルロジックコントローラ（ＰＬＣ）によって構成したものを示したが、そのシーケンス制御回路を無接点リレー等による電子回路で構成したいわゆるハードロジックによって構成したものであってもよい。

１　　　腕帯（囲繞部材）
１ａ　　固定部材
１ｂ　　加圧袋
２　　　制御装置
２１　　圧力制御ユニット
２１１　加圧力設定維持回路
２１２　圧力制御回路
２２　　操作ユニット
２２１　起動停止ボタン
２２２　加圧力設定ボタン（加圧力設定手段）
２２２’テンキー（加圧力設定手段）
２２３　加圧力開放ボタン（加圧力開放手段）
２２４　スピーカ（報知手段）
２２５　リセットボタン
２２６　タイマ
３　　　空圧装置
３０１　エアーポンプ
３０２　圧力調整弁
３０３　圧力センサ

Claims

人体の四肢のうち何れかの肢の周囲を囲む囲繞部材と、
当該囲繞部材による前記肢に対する加圧力を制御することが可能な制御装置とを備えた簡易式の電子駆血帯であって、
前記制御装置は、
外部からの入力により目標加圧力を設定する加圧力設定手段と、
外部からの入力により前記囲繞部材による加圧力を開放する加圧力開放手段と
を有し、
前記制御装置は前記加圧力設定手段において設定された目標加圧力に近似した範囲に入るように前記肢に対する加圧力を制御し、
前記制御装置は前記加圧力開放手段からの信号に基づいて前記肢に対する加圧力を開放することを特徴とする簡易式の電子駆血帯。
前記加圧力設定手段は、あらかじめ定められた複数の加圧力に対応する入力ボタンを備え、
押下された前記複数の入力ボタンの一に対応する所定の加圧力を目標加圧力として、前記制御装置が加圧力を制御することを特徴とする、請求項１に記載の簡易式の電子駆血帯。
前記加圧力設定手段は、外部からの数値による直接入力が可能な数値入力受付手段を備え、
入力された所定の加圧力を目標加圧力として、前記制御装置が加圧力を制御することを特徴とする、請求項１に記載の簡易式の電子駆血帯。
前記加圧力設定手段及び＼又は前記加圧力開放手段が、前記囲繞部材と別異の操作ユニットとして構成されていることを特徴とする、請求項１～３の何れかに記載の簡易式の電子駆血帯。
前記加圧力解放手段が、指先以外で操作することが可能な入力装置であり、該入力装置の操作により囲繞部材による加圧力が開放されることを特徴とする、請求項１～４の何れかに記載の簡易式の電子駆血帯。
前記加圧力開放手段が肘で押下可能な大きさのボタンを備え、該ボタンの押下により囲繞部材による加圧力が開放されることを特徴とする、請求項１～４の何れかに記載の簡易式の電子駆血帯。
前記制御装置は、前記目標加圧力が最初に設定された時点から所定時間遅れた後に、静脈穿刺が可能であることを知らせる信号を報知手段に出力する穿刺可能報知手段を備えていることを特徴とする請求項１～６の何れかに記載の簡易式の電子駆血帯。
前記囲繞部材には、エアーポンプ、圧力調整弁、圧力センサが備えられており、
前記エアーポンプは、前記囲繞部材において加圧力を得るための圧縮空気の供給源となっており、
前記圧力調整弁は、前記エアーポンプから供給される圧縮空気の圧力を前記制御装置からの指令に基づいて調整することにより、前記囲繞部材の加圧力を調整するようになっており、
前記圧力センサは、前記囲繞部材の加圧力を当該囲繞部材における前記空気の圧力により検出するようになっていることを特徴とする、請求項１～７の何れかに記載の簡易式の電子駆血帯。