JP2012206066A - 好気性生物処理水からの水の回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】NF膜又はRO膜の閉塞を防止し、好気性生物処理水から効率よく水を回収することができる好気性生物処理水からの水の回収方法を提供する。
【解決手段】有機性排水を好気的に生物処理した好気性生物処理水をMF膜又はUF膜装置に供給して濾過した後、NF膜又はRO膜装置で脱塩して水を回収する方法であって、該好気性生物処理水が、生物処理中に生成する生物代謝物を含み、且つ、Langelier指数>0である好気性生物処理水からの水の回収方法において、該MF膜又はUF膜装置に供給する被処理水のpHを5.5以下とすることを特徴とする好気性生物処理水からの水の回収方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機性排水を好気的に生物処理した好気性生物処理水から水を回収する方法に係り、特に好気性生物処理水をMF膜又はUF膜装置で濾過した後、NF膜又はRO膜装置で脱塩して水を回収する方法に関する。
近年水資源のリサイクルが重要視されるようになり、排水の回収が行われるようになってきているが、排水として排出された水を生物処理後に再利用可能な水準まで高度に浄化するためにNF膜やRO膜を用いて脱塩操作を行うことが一般的となっている(例えば特許文献1)。
有機体窒素、アンモニア態窒素を含有する有機排水を好気的に処理すると、硝化反応により硝酸及び又は亜硝酸が生成し、また、有機硫黄化合物含有排水を好気的に生物処理すると、硫酸が生成し、生成した酸はアルカリを消費する。アルカリを消費するとpHが低下するので、生物処理反応槽にアルカリを添加してpHを中性付近に保持し、生物活性を保持する。
このような好気性処理水は、好気生物代謝により炭酸ガスを含み、酸消費量(pH4.8)が高くなっていることが多い。
この好気性生物処理水をこのままMF膜又はUF膜で濾過し、次いでRO膜で脱塩処理した場合、カルシウム濃度及び酸消費量が高いため、カルシウムが析出しやすく、アルカリ添加量の過剰注入などによりpHが中性付近より高くなった場合、高濃度に溶解しているカルシウム成分が析出し、濾過装置の閉塞の原因となる。また、中性付近で濾過膜へ送水しても、膜細孔を通過する際の膜面濃縮によりカルシウム成分が析出し膜細孔が閉塞しやすい。
酸消費量が高く、またカルシウム硬度が高い好気性処理水のpHを10付近に上げ、ソーダライムを添加することによりカルシウム成分を凝集させ沈殿処理を行った後、MF膜装置、NF膜、RO膜装置を経て処理することがある。しかし、この方法では、凝集フロックの径が小さいため、沈降速度が遅く、沈殿槽の面積負荷を低くしなければならないため、大きな設備面積が必要となっていた。また、ソーダライムの添加量の制御が難しいという問題がある。
また、好気性処理水は、生物代謝物を含む場合が多く、この生物代謝物はNF膜やRO膜の透過流束を低下させる。通常は、この生物代謝物を、凝集処理にて除去するが、この生物代謝物の凝集除去には大量の凝集剤が必要である。
特開平5−329477
本発明は、NF膜又はRO膜の閉塞を防止し、好気性生物処理水から効率よく水を回収することができる好気性生物処理水からの水の回収方法を提供することを目的とする。
請求項1の好気性生物処理水からの水の回収方法は、有機性排水を好気的に生物処理した好気性生物処理水をMF膜又はUF膜装置に供給して濾過した後、NF膜又はRO膜装置で脱塩して水を回収する方法であって、該好気性生物処理水が、生物処理中に生成する生物代謝物を含み、且つ、Langelier指数>0である好気性生物処理水からの水の回収方法において、該MF膜又はUF膜装置に供給する被処理水のpHを5.5以下とすることを特徴とするものである。
請求項2の好気性生物処理水からの水の回収方法は、請求項1において、前記好気性生物処理水のpHを5.5以下にするとともに、無機凝集剤と、生物代謝物を吸着させることの出来る凝集助剤とを用いて凝集し、この凝集処理水を前記MF膜又はUF膜装置に供給することを特徴とするものである。
請求項3の好気性生物処理水からの水の回収方法は、請求項2において、無機凝集剤として塩化第二鉄を用いることを特徴とするものである。
請求項4の好気性生物処理水からの水の回収方法は、請求項2又は3において、凝集助剤として水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーからなる粒子を少なくとも一種含むものを用い、被処理水に対して1〜10mg/L添加することを特徴とするものである。
本発明では、MF膜又はUF膜に供給する被処理水が、生物代謝物を含み、Langelier指数>0である。この被処理水を酸添加によりpH5.5以下に調整してLangelier指数を0以下にしてMF又はUF膜を経てNF又はRO膜に供給することにより、NF又はRO膜の透過流束の低下を押えることが可能となる。
好気性生物処理水のpHを5.5以下に低下させることによりNF、RO膜の透過流束が低下しない作用機構の詳細は十分には明らかではないが、析出し易いカルシウム成分がpHを下げることにより析出せず、濁質が増えること無く通水が可能となり、MF又はUF膜面での除濁効果が最大限に発揮することが可能となり、結果的に、NF又はRO膜を閉塞させる成分が十分に除去されるためであると推察される。
また、pHを5.5以下に低下させたのちに、無機凝集剤と生物代謝物を吸着させることの出来る凝集助剤の2剤を併用し凝集した後MF膜又はUF膜に通水することにより、NF膜又はRO膜の透過流束の低下を押えることが可能となる。
好気性生物処理水の凝集操作時に凝集助剤を添加することによりNF膜又はRO膜の透過流束が高く保たれる作用機構の詳細も十分には明らかではないが、カルシウム成分がpHを下げることにより析出せず、濁質成分が増えずに凝集反応が進行し、無機凝集剤が効果的に働き、その結果水中の有機成分除去に効果を示す凝集助剤の有機物取り込み効果が向上するためであると推定される。凝集助剤の併用によって生物代謝物がより多く除去されることにより、NF膜又はRO膜の閉塞がさらに抑制される。
実施例1のフロー図である。 実施例2のフロー図である。 比較例のフロー図である。 実験結果を示すグラフである。
以下に本発明の処理方法の実施形態を詳細に説明する。
本発明において、有機性排水の好気性生物処理水は、カルシウム硬度100mg/L以上、酸消費量(pH4.8)が100mg/L以上でLangelier指数>0である。このような有機性排水は工場などからの下水処理排水の場合多く見られ、工場内で使用される薬品にカルシウムが多く使われ、生物処理時にアルカリを消費する有機排水などがあげられる。
本発明は、この有機性排水を生物処理した好気性生物処理水をMF膜又はUF膜で濾過した後、NF膜又はRO膜で脱塩処理して水を回収する。
前述の通り、この好気性生物処理水を直接にMF膜又はUF膜で濾過してNF又はRO処理すると、NF膜又はRO膜がカルシウム成分によって早期に閉塞してしまう。本発明は、この好気性生物処理水を酸添加によってpH5.5以下、好ましくは4.5〜5.5とし、カルシウムの析出を防止する。
酸としては塩酸、硫酸などの強酸が好適である。弱酸は、塩基成分が析出物質となるため使用できない。
このpH5.5以下の被処理水をMF又はUF膜装置に通水した後、NF又はRO膜装置に通水するだけでも十分NF膜又はRO膜の透過流束の低下を押えることが可能となる。
また、多量に生物代謝物が存在する場合は、好気性生物処理水を酸性にしただけでは生物代謝物がMF膜又はUF膜で除去されない。そのために、この場合は、無機凝集剤及び生物代謝物を吸着できる凝集助剤をpH調整後の好気性生物処理水に添加し、無機凝集剤により凝集核を生成させ、凝集助剤により生物代謝物を凝集させて、膜の細孔より大きなフロックを形成し、MF又はUF膜面で除去することにより、NF又はRO膜での生物代謝物による透過流束の低下を防止する。
この場合、pHの望ましい範囲は、使用する凝集剤の最適凝集pH値に合わせる必要があるが、カルシウム成分の析出を押える必要があるため、pH4.5〜5.0付近に調整することが望ましい。
無機凝集剤としては塩化第二鉄が最適である。PACを用いることも可能であるが、PACの最適凝集pH範囲が塩化第二鉄より高い5.5〜7.0の範囲であるため前述のカルシウム成分の析出を考えた場合塩化第二鉄が最適である。硫酸バンドは凝集最適pH範囲が7.0付近と高いため本発明には使えない。
無機凝集剤を被処理水に添加する量に特に制限は無いが、凝集助剤添加量低減のためには被処理水に対して20〜300mg/L、好ましくは50〜200mg/L程度とすることが好ましい。
凝集助剤としては、水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーが好適であり、一級アミン、二級アミン、三級アミンおよびそれらの酸塩、四級アンモニウム基などの官能基を有するカチオン性モノマーと、実質的に水に溶解しないようにするための架橋剤モノマーとの共重合体が好適である。カチオン性モノマーの具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの酸塩もしくはその4級アンモニウム塩、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの酸塩もしくはその4級アンモニウム塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。架橋剤モノマーとしては、メチレンビスアクリルアミドなどのジビニルモノマーが挙げられる。また、上記カチオン性モノマーと共重合可能なアニオン性またはノニオン性モノマーとの共重合体としてもよい。共重合させるアニオン性モノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそれらのアルカリ金属塩等が挙げられるが、その含有量は、共重合体がカチオン性ポリマーとしての性質を損なわない程度に少量である必要がある。ノニオン性モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、Nイソプロピルアクリルアミド、Nメチル(NNジメチル)アクリルアミド、アクリロニトリル、スチレン、メチルもしくはエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。各モノマーは1種でも複数種でもよい。なお、ジビニルモノマー等の架橋剤モノマー量は、全モノマーに対して0.0001〜0.1モル%必要であり、この量によって、水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーからなる粒子の膨潤度や水中での粒子径が調整できる。そして、水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーからなる粒子としては、例えば、クリバータEP−301(栗田工業製)が市販されている。また、WA20(三菱化学社製)等のアニオン交換樹脂を、水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーとして用いてもよい。また、水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーからなる粒子の平均粒子径は特に限定されないが、逆相エマルション液体やサスペンション状の分散液体中での平均粒子径、すなわち、水で膨潤していない状態の平均粒子径は100μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜10μmである。
凝集剤助剤を被処理水に添加する量に特に制限は無いが、助剤添加のためのコスト低減のためには被処理水に対して1〜10mg/L程度とすることが好ましい。
薬品の注入点は酸薬剤と無機凝集剤と凝集助剤とを同時に添加しても良く、また先に無機凝集剤を添加してから、凝集助剤を添加しても良い。しかし反対の凝集助剤を先に添加することは、凝集核となるフロックが出来ずらくなり、有機成分の除去性能が劣ることとなる。具体的には、pH低減効果のある塩化第二鉄の添加量を考慮して、酸薬剤で所定のpHに下げた後、塩化第二鉄を加え、さらに凝集助剤を添加するのが好ましい。
凝集槽に特に制限はなく、パドル式でも回流式でもなんでも構わない。
凝集時間については、時間は長い方が良いが、有機性の高い水程長時間の凝集時間を設けた方が良く、1分から20分、望むべきは5〜10分の時間が最適である。
上記操作後の凝集処理後の被処理水のpHは、MF又はUF膜でのカルシウム析出防止のためpH5.5以下が望ましい。凝集により酸消費量が消費されpHが上昇する場合はUF膜又はMF膜へ通水する前に更に酸の添加をおこなっても良い。また、凝集によってpHが上昇することが判っている場合には使用する無機凝集剤の最適pHを外れない程度に予め多めの酸を加えるようにしても良い。
また、通常はこのままMF、UF膜に通水しフロック除去を行いNF、RO膜へ通水が可能であるが、MF、UF膜処理する前に沈殿や浮上処理を用いて凝集フロックを予め除去することにより、MF膜の逆洗頻度の低減を図ることも可能である。
使用するMF膜又はUF膜は加圧型でも浸漬型でも型式は問わない。また膜細孔の口径は凝集して出来るフロックの径より小さいことが必要である。
NF、RO膜装置の型式はスパイラル型、キャピラリー型、中空糸型の何でも構わない。但し、凝集処理後のカルシウム、マグネシウム、シリカなど析出成分の回収率の設定は必要となる。
以下、実施例及び比較例について説明する。
実施例及び比較例では、有機性排水の好気性生物処理水として、栗田工業株式会社 クリタ開発センター浄化槽排水に、炭酸カルシウムと塩化マグネシウム、硫酸、苛性ソーダーを添加した水(以下、試験水という。)を用いた。この試験水の性状は次の通りである。
pH:7.8
電気伝導度:230mS/m
懸濁物質 10mg/L未満
酸消費量(pH4.8):186mg/L
TOC:7.1mg/L
塩化物イオン:830mg/L
硫酸イオン:290mg/L
ナトリウム:390mg/L
カルシウムイオン:158mg/L
マグネシウムイオン:69.0mg/L
シリカ:17.0mg/L
水温:18〜21℃
<実施例1>
図1に示すフローに従って、試験水をpH調整工程、MF膜濾過工程及びRO脱塩処理工程によって処理した。具体的には次の(1)〜(3)の通りである。
(1)試験水を1Lビーカーにとり塩酸を用いpHを5.0に調整した。
(2)pH調整後の試験水をMF平膜試験装置として日本ミリポア社製平膜MF膜装置(再生セルロース膜、型式VSWP0470、φ47mm、口径0.025μm、通水逆洗の出来る装置)に通水し、MF膜処理水を得た。通水条件は、濾過工程は透過流量2.0m/h/mで30分間、逆洗工程は逆洗流量4.0m/h/mで2分間とした。供給側、濃縮側、透過側の圧力を測定して差圧上昇速度を用いてMF膜の閉塞を評価した。
(3)このMF膜処理水を、逆浸透膜平膜試験装置に通水した。RO膜としては日東電工(株)製ES−20の平膜を用いた。この平膜をφ32mmの円形に打ち抜き、内径32mmのステンレス鋼(SUS304)製小径平膜セルに、焼結多孔板により有効膜径29mmで支持して装着した。濃縮液室内で濃縮液を攪拌、循環した。
濃縮側、透過側の流量と、供給側,濃縮側の圧力を測定して透過流束を求めた。結果を図4に示す。図4は、初期の透過流束を1.0とした各経過日数の流束低下率を示すグラフである。
<実施例2>
図2に示すフローに従って、試験水をpH調整工程、凝集処理工程、MF膜濾過工程及びRO脱塩処理工程によって処理した。具体的には次の(1)〜(3)の通りである。
(1)試験水を1Lビーカーにとり塩酸を用いpHを5.0に調整した。
(2)pH調整後の試験水を、塩化第二鉄を100mg/Lとなる様に添加後ジャーテスターで5分間急速攪拌した。この急速攪拌終了後直ちに、栗田工業(株)製クリバーターEP−301を2.0mg/L添加しジャーテスターにて急速攪拌した。
上記試験水を実施例1と同じMF平膜試験装置に同一条件で通水した。供給側、濃縮側、透過側の圧力を測定して差圧上昇速度を用いてMF膜の閉塞を評価した。
(3)このMF膜処理水を、実施例1と同じ逆浸透膜平膜試験装置に同一条件で通水した。透過流束の測定結果を図4に示す。
<比較例>
図3に示すフローに従って、試験水をMF膜濾過工程及びRO脱塩処理工程によって処理した。即ち、試験水のpH調整を行わず、そのまま実施例1と同じMF平膜試験装置及び逆浸透膜平膜試験装置に通水した。その他の条件は、すべて実施例1と同一である。透過流束の測定結果を図4に示す。
<結果>
いずれの例もMF膜は10日間の通水では供給側、濃縮側、透過側の圧力の変化は見られなかった。無処理でもMF膜を詰まらせる水ではないことが判る。
実施例1ではRO膜の透過流束は10日経過後でも低下率では4%程度しか低下せずその後の低下傾向は見られない。
実施例2ではRO膜の透過流束は10日経過後でも低下率では2.5%程度しか低下せずその後の低下傾向は見られない。
一方、比較例では10日間で15%低下し、そのグラフの傾きはまだ低下傾向を示していると予想される。
以上のことから、pHを低下させてMF処理を行ったのち、RO膜を通水することでRO膜の透過流束の低下は防止可能であること、凝集操作を行ったのちMF膜を通水することで、RO膜の透過流束の低下を更に低減させることが出来ることが判る。

Claims (4)

  1. 有機性排水を好気的に生物処理した好気性生物処理水をMF膜又はUF膜装置に供給して濾過した後、NF膜又はRO膜装置で脱塩して水を回収する方法であって、
    該好気性生物処理水が、生物処理中に生成する生物代謝物を含み、且つ、Langelier指数>0である好気性生物処理水からの水の回収方法において、
    該MF膜又はUF膜装置に供給する被処理水のpHを5.5以下とすることを特徴とする好気性生物処理水からの水の回収方法。
  2. 請求項1において、前記好気性生物処理水のpHを5.5以下にするとともに、無機凝集剤と、生物代謝物を吸着させることの出来る凝集助剤とを用いて凝集し、この凝集処理水を前記MF膜又はUF膜装置に供給することを特徴とする好気性生物処理水からの水の回収方法。
  3. 請求項2において、無機凝集剤として塩化第二鉄を用いることを特徴とする好気性生物処理水からの水の回収方法。
  4. 請求項2又は3において、凝集助剤として水中で膨潤し実質的に水に溶解しないカチオン性ポリマーからなる粒子を少なくとも一種含むものを用い、被処理水に対して1〜10mg/L添加することを特徴とする好気性生物処理水からの水の回収方法。
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