JP2012204262A - 光検出器用高電圧回路 - Google Patents

光検出器用高電圧回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2012204262A
JP2012204262A JP2011069666A JP2011069666A JP2012204262A JP 2012204262 A JP2012204262 A JP 2012204262A JP 2011069666 A JP2011069666 A JP 2011069666A JP 2011069666 A JP2011069666 A JP 2011069666A JP 2012204262 A JP2012204262 A JP 2012204262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
voltage circuit
high voltage
photodetector
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011069666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5735321B2 (ja
Inventor
Mitsuo Ohashi
三男 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Spectratech Inc
Original Assignee
Spectratech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Spectratech Inc filed Critical Spectratech Inc
Priority to JP2011069666A priority Critical patent/JP5735321B2/ja
Publication of JP2012204262A publication Critical patent/JP2012204262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5735321B2 publication Critical patent/JP5735321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】 光を測光するための光検出器に用いられる光検出器用高電圧回路において、小型化を達成するとともに安全な光検出器用高電圧回路を提供すること。
【解決手段】 光電子増倍管(PMT)20に対して高電圧の電力を供給する光検出器用高電圧回路10は、複数の太陽電池セル11aが電気的に直列に接続されて構成される光発電部11と、光発電部11に対して所定の波長を有する光を出射する発光ダイオードからなる光源部12とを備えている。これにより、高電圧回路10を半導体上で構成可能な程度まで小型化することができるとともに、極めて容易に高電圧の電力を安定してPMT20に供給することができる。又、光源部12と高電圧を発生する光発電部11とを、所謂、ホトアイソレーション状態とすることができるため、高電圧を極めて容易にかつ確実に分離することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光を測光するための光検出器に用いられる高電圧回路に関する。
近年、微弱な光の検出が必要な技術、例えば、生体情報測定技術等において最適な超高感度の光検出器として光電子増倍管(ホトマルチプライヤ:PMT)やアバランシェフォトダイオード等が広く採用されている。そして、特に、光電子増倍管に関しては、従来から、例えば、下記特許文献1に示すような光電子増倍管の感度調整装置が知られている。
この従来の光電子増倍管の感度調整装置は、第1ダイノードと陽極との間に印加する高電圧電圧を可変電圧供給回路から供給して電圧値を調整する一方で、光電陰極と第1ダイノードとの間に定電圧電源から電圧を印加して、この印加電圧を前記可変電圧供給回路から供給される高電圧電圧と独立させて所定の一定値に保つようになっている。これにより、この従来の光電子増倍管の感度調整装置においては、光電子増倍管の量子効率及び線形性を悪化させることなく、その感度が調整できるようになっている。
特開平7−142024号公報
ところで、微弱な光の検出が必要な技術分野において広く需要が見込まれる光検出器としての光電子増倍管は、これまで一般に真空管技術を用いて製作されており、その結果、小型化の達成が困難であり、又、手作業部分が必要なため量産化も困難であった。このことに関し、最近では、光電子の増倍原理は従来からの真空管方式を踏襲しながら、微小電気機械素子(Micro-Electro-Mechanical Systems : MEMS)の技術進歩により、半導体構造の超小型光電子増倍管の作製及び量産が可能となってきた。
しかしながら、半導体構造の超小型光電子増倍管においても、光電子の増倍原理は従来からの真空管方式と同様であるため、上記従来の感度調整装置のように高電圧回路が必要である。この高電圧回路は、例えば、チャージポンプ式を採用したりセラミックトランスを採用したりすることによってある程度の小型化は達成されているものの、未だ大きな体積を有していて半導体上で構成可能な程度まで小型化は進んでいない。このため、光電子増倍管と高電圧回路とからなる装置全体の小型化は未だ十分に達成されているとは言えず、又、このことが装置全体の量産化を阻害しているとも言える。したがって、今後、ますますの需要が見込まれる光電子増倍管を安価に安定して供給するためには、高電圧回路をより小型化して大量に生産できることが必須である。
又、光検出器としての光電子増倍管においては、光電子の増倍原理上、高電圧回路から複数段のダイノードに対して高電圧の電圧を供給する必要がある。すなわち、光電子増倍管を用いて微弱な光を測光する場合には、高電圧の電圧を取り扱うことが必要となり、安全を確保する上で、優れた測光性能を有しているにもかかわらず、光電子増倍管を用いて測光できる分野が限られる可能性がある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光を測光するための光検出器に用いられる光検出器用高電圧回路において、小型化を達成するとともに安全な光検出器用高電圧回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、所定の媒体内を伝播した光の受光に伴って放出された光電子を増倍して光検出信号を出力する光検出器に対して高電圧の電力を供給する光検出器用高電圧回路であって、複数の光発電素子が電気的に直列に接続されて構成されて、この光発電素子によって発電した高電圧の電力を前記光検出器に供給する光発電部と、前記光発電部に対して所定の波長を有する光を出射する光源部とを備えたことにある。
この場合、前記光発電部を構成する前記複数の光発電素子は、例えば、複数の太陽電池セルであり、前記光源部は、例えば、所定の波長を有する光を出射する発光ダイオードであるとよく、又、この場合には、前記光発電部を構成する前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に一体的に形成し、前記光源部の発光ダイオードを前記一つの半導体上に一体的に形成することができる。そして、この場合には、前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に直線状に形成したり、前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に円状に形成したり、すなわち、前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に2次元状に形成したり、あるいは、前記複数の太陽電池セルを1つの半導体上にて前記光源部から出射されて入射する光に対して層状にすなわち3次元的に形成することができる。そして、これらの場合、前記光検出器用高電圧回路を前記光検出器と同一の半導体上に一体的に形成するとよい。
これらによれば、光検出器用高電圧回路を半導体上で構成可能な程度まで小型化することができるとともに、極めて容易に高電圧の電力を安定して光検出器に供給することができる。又、例えば、外部から電力の供給される光源部と高電圧を発生する光発電部とを、所謂、ホトアイソレーション状態とすることができるため、高電圧を極めて安全にかつ確実に分離することができる。
又、光検出器用高電圧回路において、さらに、前記光源部から前記光発電部への光路内に設けられて前記光源部から出射された光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部によって検出された前記光量を用いて前記光源部から出射される光の光量を制御する光量制御部とを備えるとよい。
これによれば、光源部から出射される光(光量)を確実に安定させることができるため、光発電部を形成する各太陽電池セルの発電効率を安定化させることができる。その結果、光検出器用高電圧回路から電力が供給される光検出器においては、例えば、2次電子放出効果が安定化し、2次電子の放出状態すなわち増倍ゲインを安定化させることができて、微弱な光の検出精度を向上させることができる。
又、これらの場合、少なくとも前記光発電部及び前記光源部を内包し、前記光源部が出射した光の外部への漏洩を遮光する遮光カバーを備えるとよい。
これによれば、遮光カバーによって、少なくとも光発電部及び光源部を内包して覆うことにより、光源部から出射された光が漏洩して、例えば、光検出器の受光面に届くことを効果的に防止することができる。これにより、電力を得るために光源部から光発電部に向けて出射される光が光検出器による測光に対して影響を与えることがなく、光検出器は正確に微弱な光を検出することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記光検出器として、陰極と陽極とを有しており、前記陰極と前記陽極との間にて、前記光発電部から供給された高電圧の電力を用いて受光に伴って前記陰極から前記陽極に向けて放出された光電子を増倍する複数段のダイノードを備える光電子増倍管を採用できることにもあり、この場合、前記光発電部は、前記電気的に直列に接続された前記複数の光発電素子の所定の位置から所定の高電圧の電力を取り出すための接続端子を備えており、前記接続端子と前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードとが電気的に接続されて、それぞれの前記ダイノードに所定の高電圧の電力を供給するとよい。又、この場合、前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードごとに所定の高電圧の電力を供給する前記光発電部を設けるとよい。
通常、光電子増倍管においては、従来から、ダイノードに所定の高電圧の電力を供給するために複数のブリーダ抵抗を備えていて、一括して供給される高電圧の電力はこのブリーダ抵抗を介することによって各ダイノードに必要な電圧に分割されるようになっている。これに対して、本発明では、電気的に直列に接続された複数の光発電素子の所定の位置から所定の高電圧の電力を取り出すための接続端子を光発電部に形成しておき、接続端子と光電子増倍管におけるそれぞれのダイノードとを電気的に接続してそれぞれの前記ダイノードに所定の高電圧の電力を供給することができるため、ブリーダ抵抗を省略することができる。
したがって、光検出器用高電圧回路から光電子増倍管の各ダイノードに電力を供給するときに、各ブリーダ抵抗によって無駄な電力が消費されることがなくなり、各ダイノードが適切に2次電子放出効果を発揮することができる。又、ブリーダ抵抗を省略することができるため、例えば、MEMS技術によって半導体上に光電子増倍管を形成する場合において、光検出器用高電圧回路を一体的に成形し易くすることができ、よりコンパクト化を達成することができる。
又、前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードごとに所定の高電圧の電力を供給する前記光発電部のそれぞれに対応して前記光源部を設けるとともに、前記ダイノードごとに、前記光源部から前記光発電部への光路内に設けられて前記光源部から出射された光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部によって検出された前記光量を用いて前記光源部から出射される光の光量を制御する光量制御部とを設け、少なくとも前記光発電部、前記光源部及び光量検出部を内包し、前記光源部が出射した光の外部への漏洩を遮光する遮光カバーを前記ダイノードごとに備えるとよい。
これによれば、各ダイノードごとに光発電部、光源部及び光量検出部を遮光カバーによって覆うことにより、ダイノードごとに供給される電圧を細かくかつ安定して制御することができるとともに、電力を得るために光源部から出射される光が光電子増倍管による測光に対して影響を与えることがない。又、ダイノードごとに供給される電圧を細かくかつ安定して制御することができることにより、各ダイノードによる2次電子放出効果が安定化し、2次電子の放出状態すなわち増倍ゲインを安定化させることもできる。
又、この場合、前記光量制御部が、外部から前記光源部による光の出射動作に関する外部指示信号を入力するための入力部を備えるとよく、この場合、前記光量制御部の前記入力部には、前記外部指示信号としての変調信号を出力する変調器が接続されるようになっており、前記変調信号が、例えば、周波数変調信号又はスペクトラム拡散信号であるとよい。又、この場合、前記変調器が所定の媒体内に向けて光を出射する光源に対しても前記変調信号を出力するものであり、前記光源は前記変調器から出力された前記変調信号に基づいて変調した変調光を前記所定の媒体内に出射するとよく、この場合、前記光源が前記変調光を出射する前記所定の媒体は、例えば、生体であるとよい。
これらによれば、各光源部は、光量制御部から出力された外部指示信号(具体的には、変調信号)に基づいて変調された光を光発電部に向けて出射するため、光発電部は外部指示信号(具体的には、変調信号)による変調を反映した電力を出力する。このため、光電子増倍管の各ダイノードにおいては、光発電部を介して、外部指示信号(具体的には、変調信号)を取得することになる。したがって、変調信号によって変調された光が媒体(生体)内を伝播して光電子増倍管によって受光されると、この受光に伴って放出された光電子に関して、光電子増倍管の内部、より詳しくは、外部指示信号(具体的には、変調信号)の影響を受けた各ダイノードにてヘテロダイン処理を行うことができる。このため、電気信号になってから信号処理を行う場合に比してSN比の改善を達成することができるとともに、回路の簡略化を達成することができる。
さらに、本発明の他の特徴は、前記光検出器として、前記光発電部から供給された高電圧の電力を用いて受光に伴って放出された光電子を増倍するアバランシェフォトダイオードを採用できることにもある。この場合においても、光検出器用高電圧回路を半導体上で構成可能な程度まで小型化することができるとともに、極めて容易に高電圧の電力を安定してアバランシェフォトダイオードに供給することができる。又、例えば、外部から電力の供給される光源部と高電圧を発生する光発電部とを、所謂、ホトアイソレーション状態とすることができるため、高電圧を極めて安全にかつ確実に分離することができる。
本発明の第1実施形態に係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 図1の光発電部の構成を説明するための概略的な断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 図3に示した本発明の第2実施形態における光発電部の変形例を説明するための概略的な断面図である。 本発明の第3実施形態に係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 図6に示した本発明の第4実施形態の変形例をに係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る光検出器用高電圧回路の概略を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係り、光検出器用高電圧回路の接続された光検出器が生体内部を伝播した光を検出する場合を具体的に説明するための図である。 本発明の変形例に係る光発電部の構成を示す概略的な図である。 本発明の変形例に係る光発電部の構成を示す概略的な図である。 本発明の変形例に係り、光検出器用高電圧回路の接続される光検出器としてアバランシェフォトダイオードを採用した場合の構成を示す概略的なブロック図である。
a.第1実施形態
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係り、光検出器用高電圧回路10(以下、単に「高電圧回路10」とも称呼する。)及びこの高電圧回路10と電気的に接続されて高電圧の電力が供給される光検出器としての光電子増倍管20(以下、「PMT20」とも称呼する。)の構成を概略的に示している。
高電圧回路10は、図1に示すように、光発電部11と光源部12とを備えている。光発電部11は、複数の光発電素子、具体的には、太陽電池セル11aが半導体基板11b上にて電気的に直列に接続されて形成されるものである。ここで、光発電部11に関しては、受光に伴って発電可能な構造であれば特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すような構造を採用することができる。すなわち、光発電部11は、Si基板及びSiO層からなる、所謂、SOI(Silicon On Insulator)基板である半導体基板11bと、この半導体基板11bのSi層に形成したPN接合すなわち太陽電池セル11aと、形成された太陽電池セル11aを保護するSiO膜の保護層とを有するように構成される。なお、このような構造の場合、Si層に形成される各PN接合に対応する各太陽電池セル11aは、例えば、アルミニウム等を用いて形成される逆接合短絡電極により互いに接合される。これにより、Si層にp型領域とn型領域とがpnp…npnのように連続して形成されても逆接合短絡電極によって個々のPN接合すなわち個々の太陽電池セル11aが連続的に直列状にすなわち電気的に直列に形成される。なお、このように、太陽電池セル11aが連続的に直列状に形成される場合には、図2に示すように、Si層に形成される最初のp型領域が外部への接続端子である「+極」となり、Si層に形成される最後のn型領域が外部への接続端子である「−極」となる。
このように形成される光発電部11においては、PMT20にて必要とされる電圧に応じて、「+極」と「−極」との間における太陽電池セル11a(すなわちSi層のPN接合)の数を変更することにより、容易に高電圧が得られる。例えば、PMT10に対して1000Vの電圧を供給する場合、各太陽電池セル11aの出力電圧が1Vであれば、太陽電池セル11a(すなわち、PN接合)を1000個直列状に形成すれば良いことになる。このとき、PN接合の間隔すなわち太陽電池セル11aの幅寸法が、例えば、10μm程度であれば、光発電部11の幅寸法としては10mm程度とすることができる。
光源部12は、図示しない電源回路から供給される電力を利用して点灯し、例えば、1500nm〜300nm程度の波長を有する光である赤外光、可視光、紫外光を発光するものである。そして、光源部12は、輝度調整用可変抵抗13を調整することにより、その輝度が適宜変更可能とされている。ここで、光源部12としては、点灯可能であれば特に限定されるものではないが、例えば、LEDや有機EL等、半導体化が容易な光源が好ましい。又、光源部12の構造としては、点光源であってもよいし、複数の点光源を集合させてもよい。
このように構成される高電圧回路10においては、輝度調整用可変抵抗13が調整されることにより光源部12が所定の輝度の光を出射すると、出射された光は光発電部11によって受光される。光発電部11においては、各太陽電池セル11aが光を受光することにより発電し、それぞれ、所定の電圧を出力する。そして、各太陽電池セル11aが電気的に直列に接続されているため、形成された太陽電池セル11aの数に応じた電圧が接続端子と電気的に接続されたPMT20に対して出力される。ここで、図1に示すように、高電圧回路10においては、光発電部11がPMT20と閉ループを描いて接続されており、光源部12に接続される外部電源とは光接続によって遮断されている。すなわち、高電圧を発生させる光発電部11と外部電源の接続される光源部12とが、所謂、ホトアイソレーション状態にあるため、極めて容易にかつ確実に高電圧保護が行いやすく、特に、医療向け機器に使用する場合には安全保護の面で極めて有効となる。
PMT20は、図1に示すように、受光面21、陰極22、集束電極23、複数段(例えば、5〜15段程度)のダイノード24及び陽極25を備えた既知の構造を有するものである。なお、PMT20の構造については、周知のとおりであるため、その説明を省略する。又、このPMT20に対しては、高電圧回路10から供給される電力を用いてPMT20を作動させるための作動回路30が接続される。作動回路30は、PMT20の各ダイノード24に接続されて高電圧回路10から供給される高電圧を必要な電圧に分割するブリーダ抵抗31、PMT20の陽極25側に接続される負荷抵抗32及び増幅器33を備えた既知の構造を有するものである。したがって、作動回路30の構造についても、周知のとおりであるため、その説明を省略する。
このように構成されるPMT20においては、高電圧回路10から出力された高電圧が陰極22と作動回路30の負荷抵抗32を経由して陽極25の間に印加される。なお、このPMT20においては、陽極25側がグランド電位とされている。又、各ダイノード24においては、それぞれに接続された作動回路30のブリーダ抵抗31を経由して陰極22側から順に高電圧回路10からの高電圧が必要電圧に分割されて供給される。この状態において、PMT20の受光面21に光が到達すると、到達した光(光信号)は光電変換されて陰極22から真空空間とされたPMT20内に飛び出した僅かな光電子として現れ、集束電極23によってダイノード24方向に導かれる。そして、光電子は、各ダイノード24により、次々と2次電子放出効果によって増倍され、この2次電子流が陽極25に集められて作動回路30の負荷抵抗32の両端にて電気信号として捕えられる。このように、負荷抵抗32の両端にて捕えられた電気信号は増幅器33によって電気的に増幅される。
以上の説明からも理解できるように、上記第1実施形態によれば、高電圧回路10を半導体上で構成可能な程度まで小型化することができるとともに、極めて容易に高電圧の電力を安定してPMT20に供給することができる。又、外部から電力の供給される光源部12と高電圧を発生する光発電部11とをホトアイソレーション状態とすることができるため、高電圧を極めて容易にかつ確実に分離することができる。
b.第2実施形態
上記第1実施形態においては、PMT20を作動させるための作動回路30が複数のブリーダ抵抗31を備えていて、このブリーダ抵抗31を介してPMT20の各ダイノード24に高電圧回路10から供給される高電圧を供給することにより、各ダイノード24に必要な電圧に分割するように実施した。この場合、高電圧回路10から供給される電力が作動回路30の各ブリーダ抵抗31によって無駄に消費される可能性がある。したがって、この第2実施形態においては、作動回路30におけるブリーダ抵抗31を省略して実施する。なお、この第2実施形態を説明するにあたり、上記第1実施形態と同一部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
この第2実施形態においては、図3に示すように、上記第1実施形態にてPMT20の各ダイノード24に接続された作動回路30のブリーダ抵抗31を省略し、代わりに、高電圧回路10の光発電部11を各ダイノード24に対して直接的に接続する。より具体的に説明すると、この第2実施形態においては、高電圧回路10の光発電部11が、PMT20の各ダイノード24が必要とする電圧を発生するように分割されて直接各ダイノード24に電気的に接続されている。なお、光発電部11を分割するに当たっては、上述したように、各太陽電池セル11aの出力電圧に基づいて、各ダイノード24が必要とする電圧となるように太陽電池セル11aの数を調整すればよい。
このように、この第2実施形態においては、高電圧回路10の光発電部11を各ダイノード24が必要とする電圧に応じて分割して直接的に接続することにより、作動回路30から各ブリーダ抵抗31を省略して実施することが可能となる。これにより、高電圧回路10からPMT20の各ダイノード24に電力を供給するときに、各ブリーダ抵抗31によって無駄な電力が消費されることがなくなり、各ダイノード24が適切に2次電子放出効果を発揮することができる。又、作動回路30において、ブリーダ抵抗31を省略することができるため、例えば、半導体上にPMT20を形成する場合において、熱影響を排除して高電圧回路10及び作動回路30を一体的に成形し易くすることができ、よりコンパクト化を達成することができる。
b−1.第2実施形態の変形例
上記第2実施形態においては、高電圧回路10を構成する光発電部11をPMT20の各ダイノード24に直接的に接続するために分割するように実施した。この場合、上記第1実施形態にて説明したように、太陽電池セル11aが連続的に形成された光発電部11において、図4に示すように、PMT20のダイノード24が必要とする電圧に応じて、適宜、ダイノード極を設けて、このダイノード極とPMT20のダイノード24とを直接的に接続して実施することも可能である。この場合には、光発電部11を一体的に形成することができるため、第2実施形態のように光発電部11を各ダイノード24に合わせて分割する場合に比して、よりコンパクト化を達成することができるとともに光発電部11の生産性を向上させることができる。
c.第3実施形態
上記各実施形態及び変形例においては、高電圧回路10を構成する光源部12は、輝度調整用可変抵抗13を調整することにより、調整された所定の輝度を出射するように実施した。すなわち、上記各実施形態及び変形例においては、光源部12は、一旦設定された輝度によって継続して光を光発電部11に向けて出射するように実施した。この場合、光発電部11を形成する各太陽電池セル11aの発電効率の安定化、言い換えれば、高電圧回路10から電力が供給されるPMT20の作動安定化(より具体的には、ゲイン安定化)を目的として、光源部12から出射される光(より詳しくは、光量)を調整可能に実施することも可能である。以下、この第3実施形態を詳細に説明するが、上記各実施形態及び変形例と同一部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
この第3実施形態においては、高電圧回路10の光源部12が、図5に示すように、上述した輝度調整用可変抵抗13に代えて、光量検出部14と光量制御部15とを備えている。光量検出部14は、光源部12から光発電部11への光路内に設けられて、光源部12によって出射された光すなわち光量を検出するものである。光量制御部15は、光量検出部14によって検出された光量を取得し、この取得した光量に基づいて光源部12が出射する光(光量)を制御するものである。なお、光量制御部15による光量制御に関しては、如何なるものであってもよく、例えば、周知のPID制御や周知のデジタル制御に基づいて、光源部12が出射する光(光量)を制御することができる。
このように構成される第3実施形態における高電圧回路10においては、まず、光源部12から光発電部11に向けて出射されるとともに、出射された光(光量)が光量検出部14によって参照受光されて検出される。このように光量検出部14によって検出された光量は光量制御部15によって取得され、光量制御部15は、例えば、予め設定されている基準光量と取得した光量とを比較して光源部12から基準光量となる光が出射されるように制御信号を作成し、この制御信号を光源部12に対して出力する。これにより、光源部12は、出力された制御信号に従い、LEDや有機EL等の光源の点灯状態を制御し、光発電部11に向けて出射する光(光量)を変化させる。
したがって、この第3実施形態においては、光源部12から出射される光(光量)を状況に応じて変更して調整することができるため、光発電部11を形成する各太陽電池セル11aの発電効率を安定化させることができる。その結果、高電圧回路10から高電圧の電力が供給されるPMT20においては、例えば、各ダイノード24による2次電子放出効果が安定化し、2次電子の放出状態すなわち増倍ゲインを安定化させることができる。その他の効果については、上記各実施形態及び変形例と同様である。
d.第4実施形態
本発明における光検出器用高電圧回路である高電圧回路10は、上記各実施形態及び変形例において説明したように、光発電部11が光源部12によって出射された光を電力に変換することにより、光検出器であるPMT20が必要とする電力を供給する。すなわち、PMT20が必要とする電力は光を変換することによって得られる。ところで、光検出器であるPMT20は、微弱な光を検出するものである。このため、電力を得るために必要である光源部12からの光が、本来、微弱な光を検出する光検出器(PMT20)に対して影響を与えてはならない。したがって、この第4実施形態においては、高電圧回路10が電力を発電するために必要な光、すなわち、光源部12によって出射される光がPMT20の光検出に影響を及ぼさないように実施する。以下、この第4実施形態を上記第3実施形態における高電圧回路10を用いて具体的に説明する。
この第4実施形態においては、図6に示すように、高電圧回路10のうち、光発電部11、光源部12(より詳しくは、発光部分)及び光量検出部14の全体が遮光カバー16によって覆われている。遮光カバー16は、光を遮光する材料から箱状に形成されるものである。このように、遮光カバー16によって、少なくとも、光発電部11及び光源部12(より詳しくは、発光部分)を覆うことにより、光源部12から出射された光が漏洩してPMT20の受光面21に届くことを効果的に防止することができる。これにより、電力を得るために光源部12から出射される光がPMT20に対して影響を与えることがなく、PMT20は正確に微弱な光を検出することができる。
d−1.第4実施形態の変形例
上記第4実施形態においては、PMT20の各ダイノード24に合わせて分割された光発電部11及び1つの光源部12(より詳しくは、発光部分)の全体を1つの遮光カバー16によって覆うように実施した。この場合、図7に示すように、光源部12を各光発電部11に合わせて、言い換えれば、PMT20の各ダイノード24ごとに合わせて分割し、それぞれの光発電部11、光源部12(より詳しくは、発光部分)及び光量検出部14を個別に遮光カバー16によって覆うように実施することも可能である。このように、各ダイノード24に直接的に接続される光発電部11、光源部12(より詳しくは、発光部分)及び光量検出部14を個別に遮光カバー16によって覆うことにより、ダイノード24ごとに供給される電圧を細かくかつ安定して制御することができるとともに、電力を得るために光源部12から出射される光がPMT20に対して影響を与えることがない。又、ダイノード24ごとに供給される電圧を細かくかつ安定して制御することができることにより、例えば、各ダイノード24による2次電子放出効果が安定化し、2次電子の放出状態すなわち増倍ゲインを安定化させることができる。
e.第5実施形態
上記各実施形態及び変形例においては、高電圧回路10を構成する光源部12は、外部からの指示に基づくことなく、すなわち、外部から入力される光の出射動作に関する外部指示信号に基づくことなく、例えば、予め設定された態様によって光発電部11に向けて光を出射するように実施した。この場合、光発電部11を構成する各太陽電池セル11aは、光源部12から出射される光を電力に変換してPMT20のそれぞれのダイノード24に対して電力を出力するため、光源部12に対して外部から外部指示信号を入力することにより、PMT20のダイノード24に外部指示信号の影響を与えることができる。以下、この第5実施形態を上記第4実施形態の変形例にて説明した高電圧回路10を用いて具体的に説明する。
この第5実施形態においては、図8に示すように、それぞれの光量制御部15が外部入力部15aを備えており、この外部入力部15aを介して変調器17が通信可能に接続されている。変調器17は、光量制御部15に対し、外部指示信号として、例えば、変調信号である周波数変調信号やスペクトラム拡散変調信号等を出力して入力するものである。これにより、各光量制御部15においては、それぞれ、変調器17から入力された変調信号に基づき、対応する光源部12に対して制御信号を変調させて出力する。したがって、各光源部12は、光量制御部15から出力された、変調信号に基づいて変調された制御信号に従って、LEDや有機EL等の光源の点灯状態を制御し、光発電部11に向けて光を出射する。
このように変調された制御信号に従って出射された光を受光する光発電部11においては、各太陽電池セル11aが変調器17による変調を反映した電力を出力する。このため、光発電部11から電力が供給されるPMT20の各ダイノード24においては、2次電子放出効果に変調器17による変調を反映させて光電子を増倍するため、陽極25に集められて作動回路30の負荷抵抗32の両端にて捕えられる電気信号にも変調器17による変調を反映させることができる。なお、この場合、各ダイノード24に対して、別々の変調信号を加えたり、同一の変調信号を加えたり、何ら変調を与えないようにすることができることは言うまでもない。
ここで、この第5実施形態に係る高電圧回路10が接続されたPMT20を、所定の媒体(具体的に、例えば、生体である脳内等)内部を伝播した光の検出に適用した場合を例示して具体的に説明する。
この場合においては、図9に示すように、変調器17は、生体内部に対して光を出射する複数の光源に対して、それぞれ異なる周波数変調信号又はスペクトラム拡散変調信号SIGi,SIGj,SIGk…を出力する。これにより、各光源は、それぞれ、異なる変調光を生体内部に向けて出射し、生体内部に出射された各変調光はそれぞれ吸収散乱の影響を受けてPMT20の受光面21に到達する。なお、この場合、伝播する光の光路の途中に光ファイバーやグラスロッド、フィルタ等が存在していてもよい。
一方、変調器17は、光量制御部15に対し、周波数変調信号又はスペクトラム拡散変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnを出力する。これにより、上述したように、各光源部12は、光量制御部15から出力された変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnに基づいて変調された制御信号に従って光発電部11に向けて光を出射し、光発電部11は、各太陽電池セル11aが変調器17による変調を反映した電力を出力する。このため、PMT20の各ダイノード24においては、光発電部11を介して、変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnを取得する。これにより、PMT20の受光面21に各変調光が到達すると、到達した各変調光(各光変調信号)は、各変調光が有している変調信号SIGi,SIGj,SIGk…に関連付けられて各ダイノード24が取得した変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnの影響を受けることによって、所謂、ヘテロダイン効果を得て、生体内部で生じた吸収散乱の変化を作動回路30の負荷抵抗32の両端にて電気信号として捕えることができる。
このことをより具体的に例示して説明すると、例えば、変調信号SIGi,SIGj,SIGk…として100.000MHzの矩形波を用い、変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnとして100.500MHzの矩形波を用いた場合、作動回路30の負荷抵抗32の両端にて、0.500MHzのヘテロダイン信号を生体内部で生じた吸収散乱の変化を表す電気信号として捕えることができる。又、例えば、変調信号SIGi,SIGj,SIGk…として100.000MHzのスペクトラム拡散変調信号(例えば、周期65535、拡散符号系列としてM系列符号)を用い、変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnとして100.500MHzのスペクトラム拡散変調信号を用いた場合、作動回路30の負荷抵抗32の両端にて、0.500MHzのヘテロダイン信号を生体内部で生じた吸収散乱の変化を表す電気信号として捕えることができる。
このように、この第5実施形態においては、PMT20の内部、より詳しくは、変調信号SIGb,SIGc,…,SIGnの影響を受けた各ダイノード24にてヘテロダイン処理を行うことができる。このため、電気信号になってから信号処理を行う場合に比してSN比の改善を達成することができるとともに、回路の簡略化を達成することができる。
本発明の実施にあたっては、上記各実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施形態及び各変形例においては、太陽電池セル11aを、図2に示した断面形状を有して、例えば、直線状に配置して実施するようにした。しかし、太陽電池セル11aの配置に関しては、直線状に配置することに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、太陽電池セル11aを入射光面側から見て同心円状に配置して実施することも可能である。この場合には、図2に示した断面形状を維持することにより、ダイオードの分離が不要となり耐圧が容易に確保できる。
又、上記各実施形態及び各変形例においては、図2に示したように、光発電部11を構成する太陽電池セル11aのPN接合におけるp型領域とn型領域が光源部12からの入射光に対して垂直な同一面上に配置されるように実施した。この場合、例えば、図11に示すように、太陽電池セル11aのPN接合におけるp型領域とn型領域を光源部12からの入射光に対して層状にし、入光面積が大きく確保できるように実施することも可能である。この場合、図11に示すように、PN接合の上下層に対してイオン注入法等を用いて、不純物濃度の高い(10e17〜10e19cm−3程度)p+型領域とn+型領域とを形成することができる。これにより、不純物濃度が相対的に低い(10e14〜10e17cm−3程度)中間領域であるp型領域又はn型領域との間で濃度勾配を生じさせる。したがって、発生したキャリアがSi−SiO界面において再結合することを抑制することができるばかりでなく、Si−SiO界面に不本意に形成される可能性があるチャンネルの発生を抑制できるため、リーク電流も抑制できる。
又、上記各実施形態及び各変形例においては、光検出器として光電子増倍管20(PMT20)を採用して実施した。この場合、光検出器として、アバランシェフォトダイオードを採用し、図12に示すように、高電圧回路10がこのアバランシェフォトダイオードのバイアス電源に高電圧の電力を供給するように実施することも可能である。この場合においても、上記各実施形態および各変形例と同様の効果が期待できる。
又、上記各実施形態及び各変形例において説明したように、高電圧回路10は極めて容易に半導体上に形成することができるため、例えば、MEMSによってPMT20が半導体上に形成される場合には、高電圧回路10とPMT20とを同一半導体上に一体的に形成することが可能となる。この場合、装置自体を極めてコンパクトとすることができるとともに、高電圧回路10はPMT20に対して適切に高電圧の電力を供給することができる。したがって、このように超コンパクト化した場合であっても、PMT20による微弱な光の検出精度を損なうことがない。
又、上記第4,5実施形態及び変形例においては、遮光カバー16が単に光源部12から出射された光を外部に漏出しないように光を遮光する機能を有するとして実施した。この場合、例えば、遮光カバー16の内側に反射部材を設けて実施することも可能であり、この場合には、光源部12の負担(負荷)を軽減することができる。又、このように遮光カバー16の内側に反射部材を設けることにより、光源部12から出射された光をより効率よく受光して光発電部11がより効率よく電力を発電することもできる。
さらに、上記各実施形態及び各変形例においては、光発電部11を構成する太陽電池セル11aを直列に配置する場合を説明した。しかしながら、必要に応じて、直列状に接続された複数の太陽電池セル11a群を互いに並列に接続して実施可能であることは言うまでもない。又、上記各実施形態及び各変形例においては、光発電部11を構成する太陽電池セル11aを直線状に配置する場合を説明したが、2次元に配置して実施可能であることは言うまでもない。この場合、太陽電池セル11a間は、例えば、内部スイッチで自由に条件に応じて切りかえられたり、ボンディング又はプロセスによって配線を最適化して接続されるとよい。
10…光検出器用高電圧回路、11…光発電部、11a…太陽電池セル、11b…半導体基板、12…光源部、13…輝度調整用可変抵抗、14…光量検出部、15…光量制御部、16…遮光カバー、17…変調器、20…光電子増倍管(PMT)、21…受光面、22…陰極、23…集束電極、24…ダイノード、25…陽極、30…作動回路、31…ブリーダ抵抗、32…負荷抵抗、33…増幅器

Claims (18)

  1. 所定の媒体内を伝播した光の受光に伴って放出された光電子を増倍して光検出信号を出力する光検出器に対して高電圧の電力を供給する光検出器用高電圧回路であって、
    複数の光発電素子が電気的に直列に接続されて構成されて、この光発電素子によって発電した高電圧の電力を前記光検出器に供給する光発電部と、
    前記光発電部に対して所定の波長を有する光を出射する光源部とを備えたことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  2. 請求項1に記載した光検出器用高電圧回路において、さらに、
    前記光源部から前記光発電部への光路内に設けられて前記光源部から出射された光の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部によって検出された前記光量を用いて前記光源部から出射される光の光量を制御する光量制御部とを備えたことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した光検出器用高電圧回路において、
    少なくとも前記光発電部及び前記光源部を内包し、前記光源部が出射した光の外部への漏洩を遮光する遮光カバーを備えたことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一つに記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光発電部を構成する前記複数の光発電素子は複数の太陽電池セルであり、
    前記光源部は所定の波長を有する光を出射する発光ダイオードであることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  5. 請求項4に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光発電部を構成する前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に一体的に形成し、前記光源部の発光ダイオードを前記一つの半導体上に一体的に形成したことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  6. 請求項5に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に直線状に形成したことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  7. 請求項5に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記複数の太陽電池セルを一つの半導体上に円状に形成したことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  8. 請求項5に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記複数の太陽電池セルを1つの半導体上にて前記光源部から出射されて入射する光に対して層状に形成したことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか一つに記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光検出器は、陰極と陽極とを有しており、前記陰極と前記陽極との間にて、前記光発電部から供給された高電圧の電力を用いて受光に伴って前記陰極から前記陽極に向けて放出された光電子を増倍する複数段のダイノードを備える光電子増倍管であることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  10. 請求項9に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光発電部は、
    前記電気的に直列に接続された前記複数の光発電素子の所定の位置から所定の高電圧の電力を取り出すための接続端子を備えており、
    前記接続端子と前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードとが電気的に接続されて、それぞれの前記ダイノードに所定の高電圧の電力を供給することを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  11. 請求項9に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードごとに所定の高電圧の電力を供給する前記光発電部を設けたことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  12. 請求項11に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光電子増倍管におけるそれぞれの前記ダイノードごとに所定の高電圧の電力を供給する前記光発電部のそれぞれに対応して前記光源部を設けるとともに、
    前記ダイノードごとに、前記光源部から前記光発電部への光路内に設けられて前記光源部から出射された光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部によって検出された前記光量を用いて前記光源部から出射される光の光量を制御する光量制御部とを設け、
    少なくとも前記光発電部、前記光源部及び光量検出部を内包し、前記光源部が出射した光の外部への漏洩を遮光する遮光カバーを前記ダイノードごとに備えたことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  13. 請求項12に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光量制御部が、外部から前記光源部による光の出射動作に関する外部指示信号を入力するための入力部を備えることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  14. 請求項13に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光量制御部の前記入力部には、前記外部指示信号としての変調信号を出力する変調器が接続されるようになっており、前記変調信号が周波数変調信号又はスペクトラム拡散信号であることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  15. 請求項14に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記変調器が所定の媒体内に向けて光を出射する光源に対しても前記変調信号を出力するものであり、
    前記光源は前記変調器から出力された前記変調信号に基づいて変調した変調光を前記所定の媒体内に出射することを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  16. 請求項15に記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光源が前記変調光を出射する前記所定の媒体は、生体であることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  17. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか一つに記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光検出器は、前記光発電部から供給された高電圧の電力を用いて受光に伴って放出された光電子を増倍するアバランシェフォトダイオードであることを特徴とする光検出器用高電圧回路。
  18. 請求項1ないし請求項17のうちのいずれか一つに記載した光検出器用高電圧回路において、
    前記光検出器と同一の半導体上に一体的に形成したことを特徴とする光検出器用高電圧回路。
JP2011069666A 2011-03-28 2011-03-28 光検出器用高電圧回路 Active JP5735321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011069666A JP5735321B2 (ja) 2011-03-28 2011-03-28 光検出器用高電圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011069666A JP5735321B2 (ja) 2011-03-28 2011-03-28 光検出器用高電圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012204262A true JP2012204262A (ja) 2012-10-22
JP5735321B2 JP5735321B2 (ja) 2015-06-17

Family

ID=47185019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011069666A Active JP5735321B2 (ja) 2011-03-28 2011-03-28 光検出器用高電圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5735321B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014069073A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 浜松ホトニクス株式会社 光検出ユニットおよびその製造方法
US20180195897A1 (en) * 2017-01-10 2018-07-12 Stmicroelectronics (Research & Development) Limited Zero power sensors

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107437570B (zh) * 2016-05-27 2019-07-26 比亚迪股份有限公司 雪崩光电二极管及其制造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6417483A (en) * 1987-07-10 1989-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dc power source
JPH01174230A (ja) * 1987-12-26 1989-07-10 Shimadzu Corp 電源供給方法
JPH04359855A (ja) * 1991-06-06 1992-12-14 Hamamatsu Photonics Kk 二次電子増倍装置
JPH0982999A (ja) * 1995-09-20 1997-03-28 Nkk Corp 光電池、光電池の製造方法、および光電池を備えた半導体装置
JP2004532383A (ja) * 2000-11-22 2004-10-21 モレキュラー・ビジョン・リミテッド 検出システム
JP2007095381A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Hamamatsu Photonics Kk 光電子増倍管
JP2009080124A (ja) * 2001-01-31 2009-04-16 Hamamatsu Photonics Kk 蛍光体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6417483A (en) * 1987-07-10 1989-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dc power source
JPH01174230A (ja) * 1987-12-26 1989-07-10 Shimadzu Corp 電源供給方法
JPH04359855A (ja) * 1991-06-06 1992-12-14 Hamamatsu Photonics Kk 二次電子増倍装置
JPH0982999A (ja) * 1995-09-20 1997-03-28 Nkk Corp 光電池、光電池の製造方法、および光電池を備えた半導体装置
JP2004532383A (ja) * 2000-11-22 2004-10-21 モレキュラー・ビジョン・リミテッド 検出システム
JP2009080124A (ja) * 2001-01-31 2009-04-16 Hamamatsu Photonics Kk 蛍光体
JP2007095381A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Hamamatsu Photonics Kk 光電子増倍管

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014069073A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 浜松ホトニクス株式会社 光検出ユニットおよびその製造方法
JP2014089878A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Hamamatsu Photonics Kk 光検出ユニットおよびその製造方法
CN104769699A (zh) * 2012-10-30 2015-07-08 浜松光子学株式会社 光检测单元及其制造方法
US9607814B2 (en) 2012-10-30 2017-03-28 Hamamatsu Photonics K.K. Photodetection unit and method for manufacturing same
CN104769699B (zh) * 2012-10-30 2017-05-31 浜松光子学株式会社 光检测单元及其制造方法
US20180195897A1 (en) * 2017-01-10 2018-07-12 Stmicroelectronics (Research & Development) Limited Zero power sensors
US10670456B2 (en) * 2017-01-10 2020-06-02 Stmicroelectronics (Research & Development) Limited Zero power sensors

Also Published As

Publication number Publication date
JP5735321B2 (ja) 2015-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8476571B2 (en) SiPM photosensor with early signal digitization
TWI763764B (zh) 雷射雷達裝置、雷射雷達系統以及形成雷射雷達之方法
EP2835830B1 (en) Night-vision sensor and apparatus
JP5735321B2 (ja) 光検出器用高電圧回路
JP2008103614A (ja) 光電変換デバイス
JP6649207B2 (ja) 受光装置
Fiorini et al. Silicon drift detectors for readout of scintillators in gamma-ray spectroscopy
Adamo et al. Measurements of silicon photomultipliers responsivity in continuous wave regime
Steindl et al. Linear Mode Avalanche Photodiode With 1-GHz Bandwidth Fabricated in 0.35-$\mu $ m CMOS
US20130048858A1 (en) Hybrid photodiode/APD focal plane array for solid state low light level imagers
JPH0738136A (ja) 受光素子
US20220268697A1 (en) Electro-optical semi-transparent photonic up-converter
JP2014203877A (ja) 光検出装置
WO2016104581A1 (ja) 光検出装置およびこの光検出装置を備えたct装置
TW201246505A (en) Optoelectronic component and method for operating an optoelectronic component
EP2690644B1 (en) Microplasma night vision device
JP2016066683A (ja) 赤外線イメージセンサ
JP2019054246A (ja) 光検出素子、光検出器、光検出システム及びライダー装置
US10084283B1 (en) Systems and methods using optical amplifiers
KR20160022859A (ko) 방사선 화상 판독 장치
Depaoli et al. Status of the Development of a Silicon Photomultiplier based camera module for the Large Size Telescopes of the Cherenkov Telescope Array
Jackson et al. Improvements in silicon photon counting modules
KK Si photodiodes
US11194026B2 (en) Light detection device
JP7088037B2 (ja) 光検出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5735321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250