JP2012203035A - マルチコアファイバおよびその製造方法 - Google Patents

マルチコアファイバおよびその製造方法 Download PDF

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正俊 田中
Koichi Taniguchi
浩一 谷口
Seiro Oizumi
晴郎 大泉
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Mamoru Hashimoto
守 橋本
Hisashi Sawada
久 澤田
Takaaki Kinoshita
貴陽 木下
Masayoshi Hachiwaka
正義 八若
Tomohiko Ishida
智彦 石田
Shuichi Kusunoki
修一 楠
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Abstract

【課題】簡単な構造でクロストークを抑制できるマルチコアファイバを提供する。
【解決手段】本発明のマルチコアファイバは、クラッド10と、クラッド中に配置されクラッドよりも屈折率の高い複数のコア20,21とを備え、隣り合うコア同士の間には、クラッドよりも屈折率の低い低屈折率部30a,30bが配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチコアファイバ及びその製造方法に関するものである。
近年光ファイバが通信用、エネルギー伝達など様々な用途において、大量に用いられるようになっている。なかでも大量のデータを短時間で送るための通信用のデータ導通路として光ファイバは導電線を駆逐して、使用量が飛躍的に増えてきている。
上述のように、通信用の光ファイバには、1本のファイバでより多くのデータを送受信できるようにすることが求められている。そのために、1本の光ファイバに複数のコアを入れて、各コアで別々の信号を送ることができるマルチコアファイバが検討されている。(例えば非特許文献1,2)
竹永他、2010年電子情報通信学会通信ソサエティ大会、BS-6-6(2010) M.Koshiba, et al., IEICE Electronics Express., 6,98-103(2009)
しかしながら、マルチコアファイバでは、シングルコアファイバと略同じ直径の光ファイバの中に複数のコアが入っているので、隣り合うコアの間の距離が短く、これらのコアにクロストークが生じるという問題があった。クロストークを抑制するためにはコアの間の距離を大きくすればよいのであるが、そうすると光ファイバ自体の径が大きくなってしまって現行の通信用装置や設備に適用できなくなってしまい、新たな通信用装置や設備を製造するコストが膨大になってしまう。一方、ファイバ径を現行と略同じままとする場合は1本の光ファイバに入れられるコアの数を少なくしなくてはならず、短時間での大量データ通信を行うという要望に応えることができない。
クロストークを抑制する別の方法として、隣り合う2つのコアの伝搬定数に差を設けることが研究されている(例えば非特許文献2参照)。けれども1本のファイバに入れられるコアの数が、例えば7本、19本のように増えていった場合、伝搬定数に差を設けるだけでは十分なクロストークの抑制ができないようになってきている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造でクロストークを抑制できるマルチコアファイバを提供することにある。
本発明のマルチコアファイバは、クラッドと、該クラッド中に配置され該クラッドよりも屈折率の高い複数のコアとを備え、隣り合う前記コア同士の間には、前記クラッドよりも屈折率の低い低屈折率部が配置されている構成を備えている。
本発明の第1のマルチコアファイバの製造方法は、柱状の石英母材に、柱の長手方向に複数の孔を開ける工程と、石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する柱状の含コア石英ロッドを前記孔に挿入する工程と、隣り合う前記孔同士の間に位置する、前記孔と前記含コア石英ロッドとの間の隙間に柱状の低屈折率部材を挿入する工程Xと、前記工程Xの後で、前記石英母材を加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程とを含んでいる。
本発明の第2のマルチコアファイバの製造方法は、柱状の石英母材に、柱の長手方向に複数の孔を開ける工程と、石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する柱状の含コア石英ロッドを一部の前記孔に挿入する工程と、隣り合う前記含コア石英ロッドの間に位置する前記孔に柱状の低屈折率部材を挿入する工程Xと、前記工程Xの後で、前記石英母材を加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程とを含んでいる。
本発明の第3のマルチコアファイバの製造方法は、円筒形の石英パイプの中空部分に、石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する複数の柱状の含コア石英ロッドと、隣り合う前記含コア石英ロッドの間に配置される柱状の低屈折率部材と、前記含コア石英ロッドと前記低屈折率部材との間の隙間に配置される石英ロッドとを、中心軸を平行にして詰め込む工程Yと、前記工程Yの後で、前記石英パイプを加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程とを含んでいる。
マルチコアファイバにおいて、隣り合うコア間にクラッドよりも低屈折率の低屈折率部を配置しているので、隣り合うコア間のクロストークが防止される。
図1は実施形態1に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。 図2は実施形態1に係るマルチコアファイバの屈折率分布を示す図である。 図3は多孔パイプの端面を示す図である。 図4は実施形態1に係るファイバ母材の端面を示す図である。 図5はスタックアンドドロー方式のファイバ母材の作製途中の端面を示す図である。 図6は実施形態2に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。 図7は実施形態3に係るマルチコアファイバの端面を示す図である。 図8は別のファイバ母材の端面を示す図である。 図9は他のファイバ母材の端面を示す図である。
本願の実施の形態について説明をする前に、クロストークについて説明を行う。
クロストークとは、1本の通信回線が他の通信回線の信号を受け取って生じる混線のことである。光ファイバでは、光信号はコア内に完全に閉じ込められることなく、クラッドに染み出しており、エバネッセント波と呼ばれる。マルチコアの光ファイバにおいては、1つのコアから染み出しているエバネッセント波が隣のコアに到達すると、摂動によりこの隣のコアに光信号が移行して、この隣のコアにおいて複数の信号が重なってしまう現象が生じるが、この現象がクロストークである。クロストークが発生すると、移行した光信号がノイズとして重畳してしまう。
従来の技術では、隣り合うコアの間の距離を大きくして漏れた光信号がコア間で十分に減衰するようにするか、隣り合う2つのコアの伝搬定数を異なる定数として染み出した光信号が隣のコアに入ってもノイズとはならないようにすることが検討されている。しかし、前者はコアの数が増えれば増えるほど必然的にファイバ径が大きくなり、後者はコア間が短くなるとクロストーク抑制が不十分となる。そこで、本願発明者らは別の方法でのクロストーク抑制を検討し、本願発明を想到するに至った。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(実施形態1)
実施形態1に係るマルチコアファイバの端面(ファイバ軸に対して垂直な面)を図1に示す。石英からなるクラッド10の中において、ファイバ中心軸部分にコア20(中心軸コア)が1本、中心軸の周囲に6本のコア21,21,…(周辺コア)が正六角形の配置で置かれている。即ち周辺コア21,21,…はファイバ中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されている。
7本のコア20,21,21,…はファイバ中心軸に沿って延びており、それぞれ同じ伝搬定数を有していてそれぞれの光学的特性が実質的に等しく(identical)、従って本実施形態のマルチコアファイバは、非特許文献2でhomogeneous multi-core fiberと呼ばれているものである。コア20,21,21,…は、石英よりも高屈折率にするため石英にGe等がドープされてなっており、それぞれシングルモードファイバとして光信号を伝搬させる。
本実施形態では、隣り合うコア20,21,21,…同士の間に低屈折率部30a,30bが設けられている。低屈折率部30a,30bはフッ素ドープされた石英からなっていてクラッド10よりも屈折率が低い。低屈折率部30a,30bはクラッド10よりも低屈折率であるので、コア20,21,21,…から漏れだした光がクラッド10から低屈折率部30a,30bに到達すると、屈折率差があるためにエバネッセント波は反射されて拡がりが抑制される。このためエバネッセント波は、隣のコアへはほとんど到達しないようになる。従って、本実施形態のマルチコアファイバは簡単な構造であるがコア間のクロストークがほとんど無い。
マルチコアファイバとして、例えば図2に示すように、クラッド10との比屈折率差が0.3%のコア20,21と、クラッド10との比屈折率差が1%の低屈折率部30bとが設けられ、コア20,21の径を9μm、低屈折率部30bの径を1.5μm、コア20又はコア21と低屈折率部30bとに挟まれたクラッド10部分の幅を5μmとであるファイバを用意する。このとき、中心軸コア20の中心から周辺コア21の中心軸側端部までの距離は16μmとなる。中心軸コア20に波長1.55μmの光を入射させた時に光ファイバの径方向の光強度がどのような分布となるかを計算により求めた。低屈折率部30bが存在する場合と存在しない場合の2つの条件で計算すると、周辺コア21の中心軸側端部における光の強度は低屈折率部30bが存在する場合は存在しない場合に比べて約1/2400となる。そのため、低屈折率部30bが存在すると周辺コア21のクロストークは低屈折率部30bが存在しない場合に比べて3桁小さくなる。
図1に示す本実施形態のマルチコアファイバは、中心軸コア20は低屈折率部30bに取り囲まれているが、隣り合う低屈折率部30b,30bの間に隙間がある。即ち中心軸コア20の全周囲が低屈折率部に囲繞されているのではなく、隙間ができている。このような隙間が存しているために、中心軸コア20の伝搬モードにおいて、高次のモードは低屈折率部で漏洩することとなり、基本モードのみが伝搬可能となって、シングルモードとすることができる。
本実施形態のマルチコアファイバを製造するには様々な方法があるが、例えば、円柱形の石英からなるファイバ母材として、図3に示すように円柱の中心軸に沿って横断面円形の複数の孔3を開けた多孔パイプ2を利用する方法がある。この方法では、多孔パイプ2の孔3に屈折率の高いコア部を中心に備えた円柱形のコア母材を挿入した後、加熱、線引きをして光ファイバを作製する。
本実施形態では、図4に示すように、2種類のコア母材4a,4bを用いる。多孔パイプ2の中心軸部分の孔3に挿入される中心軸用コア母材4bは石英の円柱の中心軸部分にコア部5(高屈折率部)を備えたものである。一方、中心軸の周りに正六角形の配置で6つ開けられた孔3に挿入される周辺用コア母材4aは、中心軸用コア母材4bの一部を切り欠いた形状を有している。即ち周辺用コア母材4a円柱側壁の一部を中心軸に平行に2箇所切り欠いており、横断面において円の一部を2つの直線で切り取って2つの直線の一端同士が共通であり、弧が長い扇形の形状となっている。
そして、この2つの直線の一方がこの周辺用コア母材4aのコア部5と中心軸用コア母材4bのコア部5との間に位置し、もう一方の直線が隣の周辺用コア母材4aとの間に位置するように多孔パイプ2の孔3に周辺用コア母材4aが挿入される。多孔パイプ2の孔3と直線部分との間の隙間部分には、低屈折率部材としてフッ素ドープ石英からなる低屈折率石英ロッド6が挿入される。こうして図4に示すファイバ母材が出来上がる。
このファイバ母材を加熱して線引きし、本実施形態のマルチコアファイバが出来上がる。低屈折率石英ロッド6が低屈折率部30a,30bとなる。このように簡単な方法でクロストークがほとんど無いマルチコアファイバを作製することができる。
本実施形態の変形例として、低屈折率部30a,30bをフッ素ドープした石英に替えて空孔部としたマルチコアファイバを挙げることができる。即ち、隣り合うコアの間にファイバ軸に沿って延びる空孔を配置したマルチコアファイバであっても、空孔部によってコアから染み出した光を大きく減衰させることができ、クロストークを抑制できる。空孔は1つでもよいし、複数でもよい。この変形例のマルチコアファイバを製造するには、上述の製造プロセスにおいて、低屈折率部材として、低屈折率石英ロッドの替わりに中空の石英キャピラリを用いればよい。この石英キャピラリは両端を封止して用いる。両端を封止して中空部分を外部空間とは絶縁した状態とすることにより、線引き時にファイバ母材に空気が残らないように空気を抜き出すことが行われても、中空部分が潰れることなくマルチコアファイバに残って空孔部となる。
なお、上述のマルチコアファイバを作製するのに、円筒形の石英パイプの中に円柱形のコア母材と石英ロッドと低屈折率石英ロッドとを詰め込む、単孔パイプ使用のスタックアンドドロー方式で行ってもよい。図5に示すように、円筒形の石英パイプ101の中空部分に、石英よりも屈折率の高い高屈折率部105を中心軸部分に有する複数の柱状の石英からなるコア母材104と、隣り合うコア母材104同士の間に配置された石英よりも屈折率の低い柱状の低屈折率ロッド106と、石英パイプ101の中空部分の隙間を埋める石英ロッド110とを、中心軸を平行にして詰め込み、それから、石英パイプ101を加熱し延伸してマルチコアファイバを形成する。図5では石英パイプ101の中空部分に隙間があるが、この隙間に石英ロッド110をさらに詰め込んでから線引きを行う。また、図5では複数の低屈折率ロッド106を1本のコア母材104の周囲に配置しているが、隣り合うコア母材104,104の高屈折率部105間に1本だけ低屈折率ロッド106を配置し、他の部分は石英ロッド110としてもよい。
スタックアンドドロー方式の場合も、低屈折率ロッド106の替わりに両端が封止された石英キャピラリを用いてもよい。
低屈折率部30a,30bはクラッド10よりも低屈折率であるのでクロストークを防止できるのであるが、例えばボロンドープ石英のように屈折率は石英よりも低くてもファイバ内において周囲に応力を付与してしまう部材は、その応力によって各コアの光伝送特性が変わってしまう。従って本願では、クラッドよりも低屈折率であっても応力付与して光伝送特性を大きく変化させる部材は、低屈折率部として用いないことが好ましい。
また、低屈折率部30a,30bもファイバ中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されている。そして、図4,5に示すように、ファイバ母材における低屈折率部材もファイバ中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されている。低屈折率部30a,30bの具体な形状は、隣合うコア同士を結ぶ線に垂直な板状である。
(実施形態2)
実施形態2に係る光ファイバは、図6に示す4本のコア22,22,…を有するマルチコアファイバである。4つのコア22,22,…は矩形の各頂点の位置に配置されていて、隣のコア22,22同士の間にクラッド10よりも低屈折率である低屈折率部31が設けられている。互いに矩形の対角線上にあるコア22,22同士の間にも低屈折率部31を設けているが、これらのコア22,22間に十分に距離があって低屈折率部31がなくてもコア22から染み出す光が大きく減衰してクロストークがほとんど無ければ、低屈折率部31をこれらのコア22,22間に設けなくてもよい。低屈折率部31の具体な形状は、隣合うコア同士を結ぶ線に垂直な板状である。
本実施形態のマルチコアファイバは実施形態1と同様の方法で作製することができる。本実施形態のマルチコアファイバは実施形態1と同じ効果を奏する。
(実施形態3)
実施形態3に係る光ファイバは、図7に示す19本のコア23,23,…を有するマルチコアファイバである。19本のコア23,23,…は全体で正六角形の形状となっており、実施形態1の図1に示すマルチコアファイバの7本のコアの外側に六角形に12本のコア23,23,…が配置された形状である。ファイバ中心軸に配置されたコア以外のコア23,23,…はファイバ中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されている。そして、隣のコア23,23同士の間にクラッド10よりも低屈折率である低屈折率部33が設けられている。低屈折率部33もファイバ中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されていて、中央の7つのコア23,23,…の周囲を正六角形に囲んでおり、さらに最外周の12本のコア23,23,…の隣り合うコア23,23間に配置されている。低屈折率部33の具体な形状は、隣合うコア同士を結ぶ線に垂直な板状である。
本実施形態のマルチコアファイバは実施形態1と同様の方法で作製することができる。本実施形態のマルチコアファイバは実施形態1と同じ効果を奏する。
(その他の実施形態)
上記の実施形態は本発明の例示であって、本発明はこれらの例に限定されない。ファイバ内のコアの数は4,7,19に限定されず、これ以外の複数の数であってもよい。
マルチコアファイバの製造方法として、図8に示すように、多孔パイプ2に開けられた複数の孔3,3,…に、コア部5を中心軸部分に備えたコア母材6,6,…を挿入し、コア母材6と孔3との間の隙間に複数の埋込用ロッド8を挿入してファイバ母材としてもよい。この場合、埋込用ロッド8はコア母材6よりも小径であって、コア母材6の周囲を取り囲むように配置されている。そして、隣り合う2つのコア母材6,6のコア部5,5同士の間に存している埋込用ロッド8を低屈折率部材である低屈折率ロッドあるいはキャピラリとする。隣り合うコア部5,5の間以外に置かれた埋込用ロッド8は石英からなるロッドにしてよい。
上記の場合、隣り合う2つのコア母材6,6の双方の周囲に埋込用ロッド8が配置されているが、一方のコア母材6を取りまいている埋込用ロッド8だけを低屈折率部材とすればよい。低屈折率部材とすべき埋込用ロッド8の配置は、図4に示す低屈折率石英ロッド6と同様の位置の配置とすればよい。この場合は、低屈折率部材である埋込用ロッド8は、ファイバ母材の中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されていることとなる。なお、ファイバ母材の中心軸部分の孔3に挿入された埋込用ロッド8の一部も低屈折率部材とする場合は、低屈折率部材である埋込用ロッド8をファイバ母材の中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置することも可能であるし、ファイバ母材の中心軸が3回回転軸である対称の位置に配置することもできる。
なお、コア部材6の周囲の埋込用ロッド8を全て低屈折率部材とすると、ファイバ曲げに対する光損失が少ない光ファイバとなる。
低屈折率部は、図9に示すように石英のファイバ母材にコア母材6用の孔3と、隣り合うコア母材6同士の間に孔3aを開けた多孔パイプ2aを用意し、そこに低屈折率石英ロッド7や石英キャピラリを差し込むことによって作製してもよい。
複数のコアを全て同じ伝搬特性とする必要はない。また、一つのファイバに配置する低屈折率部もすべて同じ構成とする必要はなく、例えば一つのファイバの中にフッ素ドープされた部分と空孔とを混在させても構わない。
以上説明したように、本発明に係るマルチコアファイバは、クロストークがほとんどなく、データ送受信用の光ファイバ等として有用である。
2,2a 多孔パイプ
3 孔
3a 孔
4a 周辺用コア母材
4b 中心軸用コア母材
5 コア部(高屈折率部)
6 コア母材
7 低屈折率石英ロッド
8 埋込用ロッド
10 クラッド
20 中心軸コア
21 周辺コア
22 コア
23 コア
30a 低屈折率部
30b 低屈折率部
31 低屈折率部
33 低屈折率部
101 石英パイプ
104 コア母材
105 高屈折率部(コア部)
106 低屈折率ロッド
110 石英ロッド

Claims (9)

  1. クラッドと、該クラッド中に配置され該クラッドよりも屈折率の高い複数のコアとを備え、
    隣り合う前記コア同士の間には、前記クラッドよりも屈折率の低い低屈折率部が配置されている、マルチコアファイバ。
  2. 前記クラッドは石英を主成分とし、
    前記低屈折率部は、フッ素を含有した石英又は前記コアに沿って延びる空孔からなっている、請求項1に記載されているマルチコアファイバ。
  3. 前記コアは、ファイバの中心軸と、該中心軸が6回回転軸である対称の位置に配置されている、請求項2に記載されているマルチコアファイバ。
  4. ファイバの中心軸に配置されている前記コアとそれ以外の前記コアとの間に設けられた前記低屈折率部は、ファイバの中心軸に配置されている前記コアよりも、それ以外の前記コアに近い位置に設けられている、請求項3に記載されているマルチコアファイバ。
  5. 柱状の石英母材に、柱の長手方向に複数の孔を開ける工程と、
    純粋石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する柱状の含コア石英ロッドを前記孔に挿入する工程と、
    隣り合う前記孔同士の間に位置する、前記孔と前記含コア石英ロッドとの間の隙間に柱状の低屈折率部材を挿入する工程Xと、
    前記工程Xの後で、前記石英母材を加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程と
    を含む、マルチコアファイバの製造方法。
  6. 柱状の石英母材に、柱の長手方向に複数の孔を開ける工程と、
    純粋石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する柱状の含コア石英ロッドを一部の前記孔に挿入する工程と、
    隣り合う前記含コア石英ロッドの間に位置する前記孔に柱状の低屈折率部材を挿入する工程Xと、
    前記工程Xの後で、前記石英母材を加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程と
    を含む、マルチコアファイバの製造方法。
  7. 円筒形の石英パイプの中空部分に、石英よりも屈折率の高い高屈折率部を中心軸部分に有する複数の柱状の含コア石英ロッドと、隣り合う前記含コア石英ロッドの間に配置される柱状の低屈折率部材と、前記含コア石英ロッドと前記低屈折率部材との間の隙間に配置される石英ロッドとを、中心軸を平行にして詰め込む工程Yと、
    前記工程Yの後で、前記石英パイプを加熱して延伸してマルチコアファイバを形成する工程と
    を含む、マルチコアファイバの製造方法。
  8. 前記低屈折率部材は、石英よりも屈折率の低い低屈折率ロッドまたは両端が封止された石英キャピラリである、請求項5から7のいずれか一つに記載されているマルチコアファイバの製造方法。
  9. 前記低屈折率ロッドはフッ素含有石英からなる、請求項8に記載されているマルチコアファイバの製造方法。
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