JP2012202276A - 油圧アクチュエータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧アクチュエータを用いて内燃機関の弁装置を開閉させる場合に、内燃機関に適した弁装置の動作を実現すること。
【解決手段】油圧アクチュエータシステム10は、油圧アクチュエータ20と、油圧ポンプ11と油圧アクチュエータ20との間に設けられて、油圧アクチュエータ20に作動油Lが供給されるタイミングを変更するとともに、油圧アクチュエータ20に供給される作動油Lの流量が増加するときと減少するときとで、作動油Lの流量の変化率が異なる第1のロータリー弁60Aと、油圧ポンプ11と油圧アクチュエータ20との間に設けられて、油圧アクチュエータ20から作動油Lを排出させるタイミングを変更するとともに、油圧アクチュエータ20から排出される作動油Lの流量が増加するときと減少するときとで、作動油Lの流量の変化率が異なる第2のロータリー弁60Bと、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧アクチュエータシステムに関する。
内燃機関が有する吸排気弁の制御の自由度を向上させるため、油圧アクチュエータ及び油圧サーボ弁等を用いて吸排気弁を制御する油圧式の弁駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−257319号公報
内燃機関の吸排気弁(弁装置)は、適切な開閉のさせ方があるが、特許文献1は、この点について考慮されておらず、油圧アクチュエータを用いて弁装置に内燃機関に適した動作をさせるようにするためには改善の余地がある。本発明は、油圧アクチュエータを用いて内燃機関の弁装置を開閉させる場合に、内燃機関に適した弁装置の動作を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、作動油供給源から供給される作動油によってシリンダ内をピストンが往復運動する油圧アクチュエータと、前記作動油供給源と前記油圧アクチュエータとの間に設けられて、前記油圧アクチュエータに前記作動油が供給されるタイミングを変更するとともに、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときと減少するときとで、前記作動油の流量の変化率が異なる第1のロータリー弁と、前記作動油供給源と前記油圧アクチュエータとの間に設けられて、前記油圧アクチュエータから前記作動油を排出させるタイミングを変更するとともに、前記油圧アクチュエータから排出される前記作動油の流量が増加するときと減少するときとで、前記作動油の流量の変化率が異なる第2のロータリー弁と、を含むことを特徴とする油圧アクチュエータシステムである。
この油圧アクチュエータシステムは、2つのロータリー弁を用い、油圧アクチュエータに作動油を供給する場合及び油圧アクチュエータから作動油を排出させる場合において、作動油の流量が増加するときと減少するときとで、作動油の流量の変化率を変更する。油圧アクチュエータのピストンの変位は、油圧アクチュエータに供給される作動油の流量の積分値になる。このため、油圧アクチュエータで内燃機関の弁装置を開閉させる場合に、油圧アクチュエータに供給する又は油圧アクチュエータから排出させる作動油の流量が増加するときと減少するときとで、作動油の流量の変化率を変更すれば、内燃機関に適した弁装置の動作を実現することができる。
また、この油圧アクチュエータシステムを内燃機関の弁装置に適用した場合、内燃機関でロータリー弁を駆動することができるので、内燃機関の回転とロータリー弁とを同期させて、弁装置を動作させることができる。このようにすれば、油圧アクチュエータの駆動、すなわち、弁装置の駆動は内燃機関の回転に同期するので、油圧アクチュエータを目標通りに動作させて、弁装置を確実に動作させることができる。このように、この油圧アクチュエータシステムを内燃機関の弁装置に適用した場合には、信頼性を向上させることができる。
本発明において、前記第1のロータリー弁は、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときよりも減少するときの方が、前記作動油の流量の変化率の絶対値は小さく、前記第2のロータリー弁は、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときよりも減少するときの方が、前記作動油の流量の変化率の絶対値は大きい、ことが好ましい。このようにすることで、弁装置の開弁時に多くの作動油を油圧アクチュエータに供給できるので、弁装置が最大のリフト量になるまでの時間を短くすることができる。また、弁装置が閉じる直前に多くの作動油を油圧アクチュエータから排出することができるので、弁装置を迅速に閉じることができる。
本発明において、前記第1のロータリー弁及び前記第2のロータリー弁は、前記作動油が通過する第1の孔を有するとともに回転する円筒形状の内筒と、前記内筒の外側に設けられて前記内筒を回転できるように支持するとともに、前記作動油が通過し、かつ前記内筒が一回転したときに前記第1の孔と一回重なる第2の孔を有する円筒形状の外筒と、を有し、前記第1の孔と前記第2の孔との少なくとも一方の開口面積が前記内筒の回転方向に向かって変化する部分を有することにより、前記作動油の流量の変化率を変更することが好ましい。このようなロータリー弁を用いることで、油圧アクチュエータに供給する又は油圧アクチュエータから排出させる作動油の流量が増加するときと減少するときとで、作動油の流量の変化率を簡単に変更することができる。
本発明において、前記第1のロータリー弁が、前記油圧アクチュエータに対する前記作動油の供給を停止した後、所定の時間が経過した後に、前記第2のロータリー弁が、前記油圧アクチュエータから前記作動油を排出させることが好ましい。このようにすることで、油圧アクチュエータのピストンが変位しない状態を作ることができるので、弁装置が開いた後、その開度を一定に保つことができる。
本発明において、前記油圧アクチュエータは、内燃機関の吸気弁と排気弁との少なくとも一方に取り付けられて、前記吸気弁と前記排気弁との少なくとも一方を開閉することが好ましい。
本発明は、本発明は、油圧アクチュエータを用いて内燃機関の弁装置を開閉させる場合に、内燃機関に適した弁装置の動作を実現することができる。
図1は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムを示す図である。 図2は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが備えるロータリー弁の構造を示す断面図である。 図3は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する定量弁の構造を示す拡大図である。 図4は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する定量弁の変形例を示す拡大図である。 図5は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する油圧アクチュエータの変形例を示す拡大図である。 図6−1は、実施形態2に係る第1のロータリー弁の構造を示す図である。 図6−2は、実施形態2に係る第2のロータリー弁の構造を示す図である。 図7は、実施形態2に係る油圧アクチュエータの作動油の変化及び弁装置のリフト量の変化を示す図である。 図8−1は、実施形態2の変形例に係る第1のロータリー弁の構造を示す図である。 図8−2は、実施形態2の変形例に係る第2のロータリー弁の構造を示す図である。 図9−1は、実施形態2の変形例に係る第1のロータリー弁及び第2のロータリー弁が有する第2の孔の配置を示す図である。 図9−2は、実施形態2の変形例に係る第1のロータリー弁及び第2のロータリー弁が有する第2の孔の配置を示す図である。 図10は、実施形態2の変形例に係る油圧アクチュエータの作動油の変化及び弁装置のリフト量の変化を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムを示す図である。本実施形態において、油圧アクチュエータシステム10は、内燃機関1の弁装置2を駆動するために用いられる。なお、油圧アクチュエータシステム10の適用対象はこれに限定されるものではない。内燃機関1は、シリンダ内で燃料を燃焼させることによりピストンを往復運動させ、クランクシャフトを介してピストンの往復運動を回転運動に変換し、動力として取り出すものである。内燃機関1は、シリンダ内に燃料又は空気を導入するための吸気弁2I及びシリンダ内から排ガスを排出させる排気弁2Eを備える。以下、吸気弁2I及び排気弁2Eを、弁装置2という。
弁装置2は、弁体3と、ばね4と、ストッパ5とを有する。弁体3は、傘部3Aと、傘部3Aに連結した軸部3Sとで構成される。ばね4は、金属の線材が複数回巻き回されたコイルばねであり、内側に軸部3Sが貫通する。ストッパ5は、傘部3Aとは反対側における軸部3Sの端部に取り付けられて、ばね4が軸部3Sから脱落することを防止する。ばね4の一端部はストッパ5に接し、他端部は、内燃機関1のシリンダヘッド6に接する。ばね4は、ストッパ5とシリンダヘッド6との間で圧縮されている。このため、ばね4の圧縮力により、弁体3の傘部3Aは、シリンダヘッド6に押し付けられている。
油圧アクチュエータシステム10は、油圧アクチュエータ20と、定量弁30と、バイパス配管40と、逆止弁50と、を含む。また、本実施形態において、油圧アクチュエータシステム10は、油圧アクチュエータ20と、第1のロータリー弁60Aと、第2のロータリー弁60Bとを有し、第1のロータリー弁60Aによって油圧アクチュエータ20へ作動油を供給し、及び第2のロータリー弁60Bによって油圧アクチュエータ20から作動油を排出させる。
油圧アクチュエータシステム10が有する第1のロータリー弁60Aと、第2のロータリー弁60Bとは、内燃機関1によって駆動される。本実施形態においては、油圧アクチュエータシステム10が有する作動油供給源としての油圧ポンプ11も内燃機関1によって駆動されるが、油圧ポンプ11の駆動源は内燃機関1に限定されるものではない。例えば、油圧ポンプ11は、電動機によって駆動されてもよい。
油圧アクチュエータ20は、シリンダ21と、シリンダ21内に配置されるピストン22とを含む。ピストン22には、ピストンロッド23が連結されている。ピストンロッド23は、シリンダ21の一方の端部からシリンダ21の外部へ取り出される。ピストン22は、シリンダ21内を第1油室21Aと第2油室21Bとに仕切る。第1油室21Aと第2油室21Bとには、それぞれ作動油Lが供給され、また排出される。第1油室21A及び第2油室21Bのうち、ピストンロッド23とは反対側が第1油室21Aであり、ピストンロッド23側が第2油室21Bである。
作動油供給源としての油圧ポンプ11から第1油室21Aに作動油Lが供給されると、第1油室21A内の作動油Lの体積が大きくなるので、第2油室21Bから作動油Lが排出される。また、油圧ポンプ11から第2油室21Bに作動油Lが供給されると、第2油室21B内の作動油Lの体積が大きくなるので、第1油室21Aから作動油Lが排出される。第1油室21Aへの給排油及び第2油室21Bへの排給油が繰り返されることにより、ピストン22は、シリンダ21内を往復運動する。このように、油圧アクチュエータ20は、作動油Lによってシリンダ21内をピストン22が往復運動する。ピストン22の往復運動は、ピストン22に連結されたピストンロッド23によってシリンダ21の外部に取り出される。
第1油室21Aに作動油Lが供給されると、第1油室21A内の作動油Lの体積が増加するので、ピストン22は第1油室21Aから第2油室21Bに向かって移動して、ピストンロッド23をシリンダ21から押し出す。すると、ピストンロッド23は、弁装置2の弁体3、より具体的には軸部3Sの傘部3Aとは反対側の端部を押して、弁体3を内燃機関1のシリンダ内に押し出す。この動作により、油圧アクチュエータ20は、弁装置2を開く。第1油室21Aの作動油Lが排出されると、ピストン22は第2油室21Bから第1油室21Aに向かって移動するとともに、第2油室21B内に作動油Lが供給され、ピストン22は第2油室21Bから第1油室21Aに向かって移動して、ピストンロッド23をシリンダ21内に引き込む。すると、ピストンロッド23は、弁装置2の弁体3から離れるので、弁体3はピストンロッド23が押す力から解放される。弁装置2の弁体3は、ばね4により、内燃機関1のシリンダヘッド6に押し付けられる。この動作により、油圧アクチュエータ20は、弁装置2を閉じる。
油圧ポンプ11は、作動油溜め12から作動油Lを吸い上げ、加圧してから吐出する。油圧ポンプ11の吐出口11Eは、加圧した作動油Lを第1のロータリー弁60Aに吐出する。第1のロータリー弁60Aは、第1配管13によって定量弁30を介して油圧アクチュエータ20の第1油室21Aに接続される。すなわち、第1配管13は第1のロータリー弁60Aと、定量弁30とを備えている。このような構造により、定量弁30は、油圧ポンプ11と油圧アクチュエータ20との間、より具体的には、第1のロータリー弁60Aと油圧アクチュエータ20との間に設けられる。作動油Lは、第1配管13を介して第1のロータリー弁60Aと定量弁30との間を流通し、また、第1配管13を介して定量弁30と油圧アクチュエータ20との間を流通する。
定量弁30は、シリンダ(定量弁シリンダ)31と、定量弁シリンダ31内を往復運動するピストン(定量弁ピストン)32とを有する。定量弁シリンダ31は、定量弁ピストン32によって第1定量弁油室31Aと、第2定量弁油室31Bとに仕切られている。第1定量弁油室31Aは、第1のロータリー弁60A及び第2のロータリー弁60B側、すなわち、油圧ポンプ11側の第1配管13に接続されている。第2定量弁油室31Bは、油圧アクチュエータ20が有する第1油室21A側の第1配管13に接続されている。すなわち、定量弁30の第2定量弁油室31Bと油圧アクチュエータ20の第1油室21Aとは、第1配管13によって接続されているので、両者の間を作動油Lが移動できるようになっている。定量弁30の動作については後述する。
油圧ポンプ11が吐出した作動油Lは、第1のロータリー弁60Aから吐出されて定量弁30に流入する。定量弁30に流入した作動油Lにより、定量弁30は、一定量の作動油Lを吐出する。定量弁30から吐出された作動油Lは、第1油室21Aに吐出する。このように、油圧ポンプ11は、定量弁30を介して油圧アクチュエータ20(より具体的には、第1油室21A)に作動油Lを供給する。また、油圧ポンプ11の吐出口11Eは、第2配管14によって、油圧アクチュエータ20の第2油室21Bに接続される。油圧ポンプ11が吐出した作動油Lは、第2油室21Bに流入する。このように、油圧ポンプ11は、油圧アクチュエータ20(より具体的には、第2油室21B)に作動油Lを供給する。
第1配管13には、第1のロータリー弁60Aに加え、第2のロータリー弁60Bも接続される。第2のロータリー弁60Bは、油圧アクチュエータ20、より具体的には、油圧アクチュエータ20の第1油室21Aから定量弁30を介して排出された作動油Lを、作動油溜め12に排出する。第1のロータリー弁60Aが、油圧ポンプ11から吐出された作動油Lを、定量弁30を介して第1油室21Aに供給するタイミングと、第2のロータリー弁60Bが第1油室21Aから定量弁30を介して排出された作動油Lを作動油溜め12に排出するタイミングとを異ならせることにより、ピストン22が往復運動する。
第1油室21A側におけるピストン22の受圧面積をA1、第2油室21B側におけるピストン22の受圧面積をA2、ピストンロッド23の断面積をD3とすると、A2=A1−D3になる。すなわち、A1>A2になる。油圧ポンプ11から吐出される作動油Lの圧力をPsとすると、第1油室21Aに作動油Lを供給した場合、第1油室21A側のピストン22が第1油室21Aの作動油Lから受ける力はPs×A1となり、第2油室21B側のピストン22が第2油室21Bの作動油Lから受ける力は、Ps×A2となる。A1>A2なので、第1油室21Aに作動油Lを供給すると、ピストン22は、第1油室21Aから第2油室21Bへ向かって移動する。第1油室21Aの作動油Lが放出される場合、すなわち、定量弁30を介して第2のロータリー弁60Bから作動油Lが排出される場合、第1油室21A内の作動油Lの圧力は大気圧P0になる。すると、第2油室21B側のピストン22は、第2油室21Bの作動油LからPs×A2の力を受ける。Ps×A2>P0×A1となるようにPsとA1とA2とを設定することにより、第2油室21Bから第1油室21Aへ向かって移動する。
油圧アクチュエータシステム10のバイパス配管40は、定量弁30をバイパスして、油圧ポンプ11の作動油溜め12側(本実施形態では、第2のロータリー弁60B)と油圧アクチュエータ20(本実施形態では、第1油室21A)とを接続する。本実施形態では、バイパス配管40は、定量弁30の第1定量弁油室31A側の第1配管13と、第2定量弁油室31B側の第1配管13とを接続する。このような構造により、バイパス配管40は、油圧ポンプ11の作動油溜め12側と油圧アクチュエータ20とを接続する。
油圧アクチュエータシステム10の逆止弁50は、バイパス配管40に設けられて、油圧アクチュエータ20から油圧ポンプ11側(本実施形態では、第2のロータリー弁60B)へ向かう作動油の移動のみを許容する。バイパス配管40には、逆止弁50よりも油圧アクチュエータ20側に、オリフィス41が設けられる。オリフィス41により、バイパス配管40を流れる作動油Lの流量が調整される。次に、第1のロータリー弁60A及び第2のロータリー弁60Bの構造を説明する。次の説明においては、必要に応じて第1のロータリー弁60Aと第2ロータリー弁60Bとをロータリー弁60ということがある。
図2は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが備えるロータリー弁の構造を示す断面図である。ロータリー弁60は、円筒形状の内筒61と、円筒形状の外筒62と、円筒形状の筐体63とを有する。内筒61は、作動油が通過する第1の孔61Hを有するとともに、円筒形状の中心軸Zrを中心として回転する。内筒61は、上述したように、図1に示す内燃機関1によって回転される。外筒62は、内筒61の外側に設けられて内筒61を回転できるように支持する。そして、外筒62は、作動油Lが通過し、かつ内筒61が一回転したときに第1の孔61Hと一回重なる第2の孔62Hを有する。筐体63は、外筒62の外側に設けられて外筒62を回転できるように支持する。そして、筐体63は、筐体63は、第2の孔62Hと重なる第3の孔63Hを有する。
作動油Lは、内筒61の内側から供給される。内筒61が回転しているときに、内筒61の第1孔61Hが外筒62の第2孔62Hと重ならない場合、ロータリー弁60は、作動油Lを通過させない。内筒61の第1孔61Hが外筒62の第2孔62Hと重なると、内筒61の内部に供給された作動油Lは、第1孔61H及び第2孔62Hを通って筐体63の第3孔63Hから流出する。すなわち、ロータリー弁60は、作動油Lを通過させる。このように、ロータリー弁60は、内筒61の第1孔61Hと外筒62の第2孔62Hとが重なった場合のみ、作動油Lを通過させる。外筒62を中心軸Zrの周りに回転させると、内筒61の第1孔61Hと外筒62の第2孔62Hとが重なるタイミングを変更することができる。その結果、ロータリー弁60は、作動油Lがロータリー弁60を通過するタイミングを変更することができる。
第1のロータリー弁60A及び第2ロータリー弁60Bは、上記のような構造である。このため、第1のロータリー弁60Aは、油圧アクチュエータ20(より具体的には、第1油室21A)に作動油Lを供給するタイミングを変更できる。また、第2のロータリー弁60Bは、油圧アクチュエータ20(より具体的には、第1油室21A)から作動油Lを流出させるタイミングを変更できる。次に、油圧アクチュエータシステム10が内燃機関1の弁装置2を動作させる手順を説明する。
油圧アクチュエータシステム10の動作中、油圧ポンプ11は作動油溜め12から作動油Lを汲み上げ、加圧してから第1のロータリー弁60Aの内筒61の内部へ吐出する。また、油圧アクチュエータシステム10の動作中、第1のロータリー弁60A及び第2のロータリー弁60Bのそれぞれの内筒61は、内燃機関1によって回転させられている。第1のロータリー弁60Aは、内筒61の第1の孔61Hと外筒62の第2の孔62Hとが重なったタイミングで、内筒61の内部に吐出された作動油Lが第1の孔61Hから第2の孔62Hへ向かって通過して、筐体63の第3の孔63Hから吐出される。第3の孔63Hから吐出された作動油Lは、第1配管13を通って定量弁30の第1定量弁油室31Aに流入する。この作動油Lは、定量弁30の定量弁ピストン32を第1定量弁油室31Aから第2定量弁油室31Bに向かって移動させる。すると、第2定量弁油室31Bの体積が小さくなるので、第2定量弁油室31B内の作動油Lは、油圧アクチュエータ20の第1油室21Aへ流入する。
このとき、油圧アクチュエータ20の第1油室21A内における作動油Lの圧力はPsであり、第2油室21B内における作動油Lの圧力Psに等しい。このため、第1油室21A側のピストン22が第1油室21Aの作動油Lから受ける力はPs×A1となり、第2油室21B側のピストン22が第2油室21Bの作動油Lから受ける力は、Ps×A2となる。A1>A2なので、第1油室21Aに作動油Lを供給すると、油圧アクチュエータ20のピストン22は、第1油室21Aから第2油室21Bへ向かって移動する。すると、ピストン22に連結されたピストンロッド23がシリンダ21から押し出されて、内燃機関1の弁装置2の弁体3を押すので、弁装置2が開く。
第1のロータリー弁60Aの内筒61がさらに回転すると、内筒61の第1の孔61Hと、外筒62の第2の孔62Hとが重ならなくなる。すると、油圧ポンプ11から吐出された作動油Lは、第1のロータリー弁60Aから吐出されなくなる。この状態で、第2のロータリー弁60Bの内筒61が回転して、内筒61の第1の孔61Hと、外筒62の第2の孔62Hとが重なったとする。すると、定量弁30の第1定量弁油室31Aは、第1配管13と、筐体63の第3の孔63Hと、外筒62の第2の孔62Hと、内筒61の第1の孔61Hとを介して、第2のロータリー弁60Bの内筒61の内部と連通する。その結果、定量弁30の第1定量弁油室31A内の作動油Lは、第2のロータリー弁60Bを通って作動油溜め12に流出する。作動油溜め12は大気圧なので、第1定量弁油室31A内の作動油Lも大気圧P0になる。このため、第1油室21A側のピストン22が第1油室21Aの作動油Lから受ける力はP0×A1となり、第2油室21B側のピストン22が第2油室21Bの作動油Lから受ける力は、Ps×A2となる。PsとA1とA2との関係は、Ps×A2>P0×A1となるように設定されているので、ピストン22は、第2油室21Bから第1油室21Aへ向かって移動する。すると、ピストン22に連結されたピストンロッド23がシリンダ21に引き込まれるので、内燃機関1の弁装置2は、ばね4の作用により閉じられる。
定量弁30のピストン32は、第1定量弁油室31Aから第2定量弁油室31Bに向かって移動すると、第2定量弁油室31B内のストッパ33Bと接し、その後は移動が停止する。ピストン32が停止した後は、第2定量弁油室31Bから作動油Lは吐出しない。このため、定量弁30は、常に、第2定量弁油室31B内の体積に相当する作動油Lが吐出する。また、定量弁30のピストン32は、第2定量弁油室31Bから第1定量弁油室31Aに向かって移動すると、第1定量弁油室31A内のストッパ33Aと接し、その後は移動が停止する。ピストン32が停止した後は、第1定量弁油室31Aから作動油Lは吐出しない。このような構造により、定量弁30は、常に、第1定量弁油室31A内の体積又は第2定量弁油室31B内の体積に相当する作動油Lが吐出する。
油圧アクチュエータ20は、作動油Lの流量を積分して変位に変換するものである。このため、作動油Lの流量の誤差が積算され、時間の経過とともにピストン22の位置にずれが生じる。例えば、作動油Lの流量の誤差が積算されると、定量弁30のピストン32が第1定量弁油室31A内のストッパ33Aと接して停止した後、油圧アクチュエータ20の第1油室21A内に作動油Lが残ることがある。この状態で油圧アクチュエータ20の第1油室21Aに作動油Lが供給されると、残留している作動油Lの分だけピストン22の位置がずれる。
そこで、本実施形態では、バイパス配管40と、バイパス配管40に設けられた逆止弁50とによって、ピストン22の位置ずれを回避する。油圧アクチュエータ20から定量弁30へ作動油Lが移動するとき、すなわち、油圧アクチュエータ20のピストン22が第2油室21Bから第1油室21Aに向かって動くとき、第1油室21Aの作動油Lは、定量弁30の第2定量弁油室31B内へ流入する。定量弁30のピストン32が第1定量弁油室31A内のストッパ33Aと接して停止した後、油圧アクチュエータ20の第1油室21A内に作動油Lが残っている場合、その作動油Lは、バイパス配管40へ流入した後、逆止弁50を開いてこれを通過してから、第2のロータリー弁60Bを介して作動油溜め12へ排出される。このようにすることで、定量弁30は、常にピストン32が第1定量弁油室31A内のストッパ33Aに接して停止した状態から油圧アクチュエータ20の第1油室21Aへ作動油Lを供給することができる。その結果、油圧アクチュエータシステム10は、時間の経過とともに油圧アクチュエータ20に発生するピストン22の位置ずれを回避することができる。
図3は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する定量弁の構造を示す拡大図である。定量弁30のピストン32は、円柱形状の胴部32Bと、胴部32Bの両方の端部32T、32Tにそれぞれ設けられる突起部32D、32Dとを有する。突起部32Dは、円柱形状である。突起部32Dの直径Ddは、胴部32Bの直径Dbよりも小さい(Dd<Db)。第1定量弁油室31Aのストッパ33A及び第2定量弁油室31Bのストッパ33Bは、いずれも円筒形状の部材であり、ピストン32の突起部32Dが嵌り合う凹部33Uを有している。凹部33Uの内径Duは、突起部32Dの直径Ddよりも大きい(Du>Dd)。
定量弁30のピストン32がシリンダ31内で往復運動すると、突起部32Dがストッパ33A、33Bの凹部33Uへ進入する。すると、突起部32Dと凹部33Uとの隙間は、突起部32Dが凹部33Uへ進入する前よりも小さくなる。凹部33Uへ突起部32Dが進入しようとすると、凹部33U内の作動油Lが前記隙間を通って凹部33Uの外へ移動する。前記隙間を作動油Lが通過する際の流動抵抗により、ピストン32の速度が低下するので、ピストン32がストッパ33A、33Bと接触するときの衝撃が緩和される。このように、定量弁30は、ピストン32の緩衝機構(ダンパ機構)を有する。緩衝機構を有する定量弁30により、油圧アクチュエータシステム10は、内燃機関1の弁装置2を滑らかに開閉することができる。
(定量弁の変形例)
図4は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する定量弁の変形例を示す拡大図である。定量弁30aは、シリンダ31aに設けられてシリンダ31aを封止する封止部材34、35を有する。一方の封止部材34は、シリンダ31aに固定されているが、他方の封止部材35は、ピストン32が往復運動する方向と平行な方向(矢印Zで示す方向)に移動して、ピストン32が往復運動する距離Xを変更することができる。本実施形態において、封止部材35は、ストッパ33Aと連動して移動する。定量弁30がストッパ33Aを有しない場合、封止部材35は単独で移動する。封止部材35は、例えば、外周部に雄ねじを有し、このねじをシリンダ31aの内周部に設けた雌ねじにねじ込む構造とすることができる。
封止部材35により、第1定量弁油室31A及び第2定量弁油室31Bの体積を変更することができるので、定量弁30aから吐出される作動油Lの体積を変更することができる。このような定量弁30aを油圧アクチュエータシステム10が備えることにより、油圧アクチュエータシステム10は、定量弁30aから吐出された作動油Lが供給される油圧アクチュエータ20のピストン22のストロークを変更することができるので、内燃機関1の弁装置2のリフト量を容易に変更することができる。
(油圧アクチュエータの変形例)
図5は、実施形態1に係る油圧アクチュエータシステムが有する油圧アクチュエータの変形例を示す拡大図である。油圧アクチュエータ20aは、ピストン22とピストンロッド23との間に、ピストン22の径方向に張り出す張り出し部(フランジ部)22Fを有する。張り出し部22Fは、円板形状である。張り出し部22Fの直径Dfは、ピストン22の直径Dpよりも大きい(Df>Dp)。また、油圧アクチュエータ20aは、第1油室21Aaに、ピストン22aと接してピストン22aの動きを規制するストッパ25を有する。ストッパ25は、円筒形状の部材であり、張り出し部の22Fが嵌り合う凹部24Uを有している。凹部24Uの内径Dauは、張り出し部22Fの直径Dfよりも大きい(Dau>Df)。
油圧アクチュエータ20aのピストン22aが第2油室21Baから第1油室21Aaに向かって移動すると、張り出し部22Fがストッパ25の凹部24Uへ進入する。すると、張り出し部22Fと凹部24Uとの隙間は、張り出し部22Fが凹部24Uへ進入する前よりも小さくなる。凹部24Uへ張り出し部22Fが進入しようとすると、凹部24U内の作動油Lが前記隙間を通って凹部24Uの外へ移動する。前記隙間を作動油Lが通過する際の流動抵抗により、ピストン22aの速度が低下するので、ピストン22aがストッパ25と接触するときの衝撃が緩和される。このように、油圧アクチュエータ20aは、ピストン22の緩衝機構(ダンパ機構)を有する。緩衝機構を有する油圧アクチュエータ20aにより、油圧アクチュエータシステム10は、内燃機関1の弁装置2を滑らかに閉じることができる。
(実施形態2)
図6−1は、実施形態2に係る第1のロータリー弁の構造を示す図である。図6−2は、実施形態2に係る第2のロータリー弁の構造を示す図である。図6−1、図6−2に示すように、第1のロータリー弁60Aaが有する内筒61Aaの第1の孔61AHa及び第2のロータリー弁60Baが有する内筒61Baの第1の孔61BHaは、長方形形状である。図6−1に示すように、第1のロータリー弁60Aaが有する外筒62Aaの第2の孔62AHaは、内筒61Aaの回転方向(矢印Rで示す方向)に向かって開口面積が変化する部分を有する。より具体的には、前記開口面積が小さくなる部分を有している。具体的には、第2の孔62AHaは、長方形部分と、内筒61Aaの回転方向に設けられて前記長方形部分とつながり、かつ一つの頂点が内筒61Aaの回転方向に向く三角形部分とを有する。この三角形部分が、開口面積が変化する(小さくなる)部分である。
図6−2に示すように、第2のロータリー弁60Baが有する外筒62Baの第2の孔62BHaは、内筒61Baの回転方向(矢印Rで示す方向)に向かって開口面積が変化する部分を有する。より具体的には、前記開口面積が大きくなる部分を有している。具体的には、第2の孔62BHaは、長方形部分と、内筒61Baの回転方向反対側に設けられて前記長方形部分とつながり、かつ一つの頂点が内筒61Baの回転方向反対側に向く三角形部分とを有する。この三角形部分が、開口面積が変化する(大きくなる)部分である。
図7は、実施形態2に係る油圧アクチュエータの作動油の変化及び弁装置のリフト量の変化を示す図である。第1のロータリー弁60Aaは、長方形形状の第1の孔61AHaが、長方形部分と三角形部分とを有する第2の孔62AHaと重なる場合、第2の孔62AHaの長方形部分から三角形部分に向かって移動する。すると、図7の実線Aで示すように、第1のロータリー弁60Aaから吐出される作動油Lの流量Q、すなわち、油圧アクチュエータ20へ供給される作動油Lの流量Qは、増加するときよりも減少するときの方が、作動油Lの流量Qの変化率α=ΔQ/Δtの絶対値は小さい。
第2のロータリー弁60Baは、長方形形状の第1の孔61BHaが、三角形部分と長方形部分とを有する第2の孔62BHaと重なる場合、第2の孔62BHaの三角形部分から長方形部分に向かって移動する。すると、図7の実線Bで示すように、第2のロータリー弁60Baへ流入する作動油Lの流量Q、すなわち、油圧アクチュエータ20から排出される作動油Lの流量Qは、増加するときよりも減少するときの方が、作動油Lの流量Qの変化率α=ΔQ/Δtの絶対値は大きい。
油圧アクチュエータ20の変位、すなわち、図1に示す内燃機関1の弁装置2のリフト量LIは、油圧アクチュエータ20へ供給され又は油圧アクチュエータ20から排出される流量Qの積分値である。したがって、油圧アクチュエータ20に供給される作動油Lの流量Qと、油圧アクチュエータ20から排出される作動油Lの流量Qとが図7に示すように変化すると、弁装置2のリフト量LIは、図7に示すように変化する。すなわち、弁装置2は、急激に開き、かつ急激に閉じるように動作する。このような動作により、油圧アクチュエータシステム10は、弁装置2が開くときにおいては最大のリフト量になるまでの時間を短縮でき、かつ、弁装置2が閉じるときにおいては、閉じるまでの時間を短縮することができる。このような弁装置2の動作は、内燃機関1の吸排気弁の動作として好ましい。本実施形態においては、第1のロータリー弁60Aa及び第2のロータリー弁60Baがそれぞれ有する第2の孔62AHa、62BHaの開口面積を変更することにより、内燃機関1の吸排気弁として好ましい動作を油圧アクチュエータ20に行わせることができる。
図8−1は、実施形態2の変形例に係る第1のロータリー弁の構造を示す図である。図8−2は、実施形態2の変形例に係る第2のロータリー弁の構造を示す図である。この変形例は、第1のロータリー弁60Abの内筒61Abが有する第1の孔61AHb及び第2のロータリー弁60Bbの内筒61Bbが有する第1の孔61BHbが、内筒61Ab、61Bbの回転方向(矢印Rで示す方向)に向かって開口面積が変化する部分を有するようにしてある。このようにしても、上述した例と同様の作用、効果を得ることができる。
図8−1、図8−2に示すように、第1のロータリー弁60Aaが有する外筒62Aaの第2の孔62AHb及び第2のロータリー弁60Bbが有する外筒62Bbの第2の孔62BHbは、長方形形状である。図8−1に示すように、第1のロータリー弁60Abが有する内筒61Abの第2の孔61AHbは、内筒61Abの回転方向(矢印Rで示す方向)に向かって開口面積が小さくなる部分を有している。具体的には、第1の孔61AHbは、長方形部分と、内筒61Abの回転方向反対側に設けられて前記長方形部分とつながり、かつ一つの頂点が内筒61Abの回転方向反対側に向く三角形部分とを有する。この三角形部分が、開口面積が変化する(小さくなる)部分である。
図8−2に示すように、第2のロータリー弁60Bbが有する内筒61Bbの第1の孔61BHbは、内筒61Bbの回転方向(矢印Rで示す方向)に向かって開口面積が大きくなる部分を有している。具体的には、第1の孔61BHbは、長方形部分と、内筒61Bbの回転方向反対側に設けられて前記長方形部分とつながり、かつ一つの頂点が内筒61Bbの回転方向反対側に向く三角形部分とを有する。この三角形部分が、開口面積が変化する(大きくなる)部分である。第1のロータリー弁60Ab及び第2のロータリー弁60Bbが上述したような構造を有することにより、油圧アクチュエータ20へ供給される作動油Lの流量Q及び油圧アクチュエータ20から排出される流量Qは、図7に示すように変化する。その結果、油圧アクチュエータ20で駆動される内燃機関1の弁装置2のリフト量LIも、図7に示すように変化する。
図9−1、図9−2は、実施形態2の変形例に係る第1のロータリー弁及び第2のロータリー弁が有する第2の孔の配置を示す図である。図9−1、図9−2に示すように、内筒61Aaの回転方向(矢印Rで示す方向)において、外筒62Aaが有する第2の孔62AHaの終端部ETと、内筒61Baの回転方向(矢印Rで示す方向)において、外筒62Baが有する第2の孔62BHaの始端部STとは、所定の間隔C(又は中心角θ)を有している。このようにすることで、第1のロータリー弁60Aaが、油圧アクチュエータ20に対する作動油Lの供給を停止した後、所定の時間が経過した後に、第2のロータリー弁60Baが、油圧アクチュエータ20から作動油Lを排出させることができる。
図10は、実施形態2の変形例に係る油圧アクチュエータの作動油の変化及び弁装置のリフト量の変化を示す図である。本変形例のようにすると、図10に示すように、油圧アクチュエータ20に対する作動油Lの流量Qが0、すなわち、油圧アクチュエータ20へ作動油Lが供給されず、かつ油圧アクチュエータ20から作動油Lが排出されない時期(時間t1からt2までの間)を作ることができる。この場合、油圧アクチュエータ20で駆動される内燃機関1の弁装置2のリフト量LIは、最大リフト量LImaxで維持される時期(時間t1からt2までの間)を有する。このような弁装置2の動作は、内燃機関1の吸排気弁の動作としてより好ましい。本変形例においては、第1のロータリー弁60Aaが、油圧アクチュエータ20に対する作動油Lの供給を停止させた後、所定の時間が経過した後に、第2のロータリー弁60Baが、油圧アクチュエータ20から作動油Lを排出させることにより、内燃機関1の吸排気弁としてより好ましい動作を油圧アクチュエータ20に行わせることができる。
なお、油圧アクチュエータシステム10は、複数の異なる弁装置2のリフトのプロファイルを実現できるロータリー弁の組みを複数有し、内燃機関1の運転条件に応じて前記プロファイルを切り替えてもよい。例えば、油圧アクチュエータシステム10は、図7に示すような弁装置のリフトのプロファイルと、図10に示すような弁装置のリフトのプロフファイルとを実現できるロータリー弁の組みを有し、これを切り替えて用いてもよい。このようにすれば、内燃機関1の性能をより発揮させることができる。
1 内燃機関
2 弁装置
2E 排気弁
2I 吸気弁
3 弁体
3A 傘部
3S 軸部
5 ストッパ
6 シリンダヘッド
10 油圧アクチュエータシステム
11 油圧ポンプ
11E 吐出口
13 第1配管
14 第2配管
20、20a 油圧アクチュエータ
21 シリンダ
21A、21Aa 第1油室
21B、21Ba 第2油室
22、22a ピストン
22F 張り出し部
23 ピストンロッド
24U 凹部
25 ストッパ
30、30a 定量弁
31、31a シリンダ
31 定量弁シリンダ
31A 第1定量弁油室
31B 第2定量弁油室
32 ピストン
32T 端部
32 定量弁ピストン
32B 胴部
32D 突起部
33A、33B ストッパ
33U 凹部
34、35 封止部材
40 バイパス配管
41 オリフィス
50 逆止弁
60A、60Aa 第1ロータリー弁
60B、60Ba 第2ロータリー弁
61、61Aa、61Ba、61Ab、61Bb 内筒
61H、61AHa、61BHa、61AHb、61BHb 第1の孔
62、62Aa、62Ba 外筒
62H、62AHa、62BHa、62AHb、62BHb 第2の孔
63 筐体
63H 第3の孔

Claims (5)

  1. 作動油供給源から供給される作動油によってシリンダ内をピストンが往復運動する油圧アクチュエータと、
    前記作動油供給源と前記油圧アクチュエータとの間に設けられて、前記油圧アクチュエータに前記作動油が供給されるタイミングを変更するとともに、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときと減少するときとで、前記作動油の流量の変化率が異なる第1のロータリー弁と、
    前記作動油供給源と前記油圧アクチュエータとの間に設けられて、前記油圧アクチュエータから前記作動油を排出させるタイミングを変更するとともに、前記油圧アクチュエータから排出される前記作動油の流量が増加するときと減少するときとで、前記作動油の流量の変化率が異なる第2のロータリー弁と、
    を含むことを特徴とする油圧アクチュエータシステム。
  2. 前記第1のロータリー弁は、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときよりも減少するときの方が、前記作動油の流量の変化率の絶対値は小さく、
    前記第2のロータリー弁は、前記油圧アクチュエータに供給される前記作動油の流量が増加するときよりも減少するときの方が、前記作動油の流量の変化率の絶対値は大きい、
    請求項1に記載の油圧アクチュエータシステム。
  3. 前記第1のロータリー弁及び前記第2のロータリー弁は、
    前記作動油が通過する第1の孔を有するとともに回転する円筒形状の内筒と、
    前記内筒の外側に設けられて前記内筒を回転できるように支持するとともに、前記作動油が通過し、かつ前記内筒が一回転したときに前記第1の孔と一回重なる第2の孔を有する円筒形状の外筒と、を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔との少なくとも一方の開口面積が前記内筒の回転方向に向かって変化する部分を有することにより、前記作動油の流量の変化率を変更する請求項1又は2に記載の油圧アクチュエータシステム。
  4. 前記第1のロータリー弁が、前記油圧アクチュエータに対する前記作動油の供給を停止した後、所定の時間が経過した後に、前記第2のロータリー弁が、前記油圧アクチュエータから前記作動油を排出させる請求項1から3のいずれか1項に記載の油圧アクチュエータシステム。
  5. 前記油圧アクチュエータは、内燃機関の吸気弁と排気弁との少なくとも一方に取り付けられて、前記吸気弁と前記排気弁との少なくとも一方を開閉する請求項1から4のいずれか1項に記載の油圧アクチュエータシステム。
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