JP2012202269A - バイナリー発電装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイナリー発電装置において、液面を直接計測することなく凝縮器内での作動流体の液量の変動を抑制できるようにする。
【解決手段】バイナリー発電装置は、凝縮器18の出口温度を検出する温度センサ31と、凝縮器18の出口圧力を検出する圧力センサ33と、温度センサ31の検出値から凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する導出手段37と、圧力センサ33によって検出された出口圧力と導出手段37によって導出された飽和蒸気圧力との差圧に応じて、作動媒体の循環量を調整する制御を行う調整制御手段39と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイナリー発電装置及びその制御方法に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されていているように、作動媒体が循環する循環回路に設けられたタービンで発電機を駆動するバイナリー発電装置が知られている。この特許文献1に開示されたバイナリー発電装置では、蒸発器及び凝縮器にそれぞれ液面計が設けられており、この液面計で計測された作動流体液面を上げることができる余裕のある場合に、作動流体液面が上がるように循環ポンプの出力を調整することにより、蒸発圧力を上げてタービン出力が下がらないように調整している。
特開平10−103023号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されたバイナリー発電装置では、液面計で蒸発器及び凝縮器の液面を計測する構成となっているので、安定した液面制御を行うことができないという問題がある。すなわち、蒸発器内及び凝縮器内においては、作動媒体が気液二相の状態で流れるため、液面計によって気体と液体との界面を計測することは困難である。このため、安定した液面制御を行うことはできない。特にプレート熱交換器が使用される場合には、狭い空間を気液二相流となった作動媒体が流れるため、気体と液体との界面を判別することは難しい。
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バイナリー発電装置において、液面を直接計測することなく凝縮器内での作動流体の液量の変動を抑制できるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体蒸気を膨張させる膨張機と、作動媒体蒸気を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させる循環ポンプと、が直列に接続された循環回路を備え、前記膨張機で発電機を駆動するバイナリー発電装置であって、前記凝縮器の出口温度を検出する出口温度検出手段と、前記凝縮器の出口圧力を検出する出口圧力検出手段と、前記出口温度検出手段の検出値から凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する導出手段と、前記出口圧力検出手段によって検出された出口圧力と前記導出手段によって導出された飽和蒸気圧力との差圧に応じて、作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う調整制御手段と、を有するバイナリー発電装置である。
本発明では、出口圧力検出手段によって検出された凝縮器の出口圧力と、検出された凝縮器の出口温度から導出された凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力との差圧を求め、この差圧に応じて作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う。すなわち、実際に検出された出口圧力と導出された飽和蒸気圧力との差圧は、凝縮器内での液面高さに応じた圧力とみなすことができるため、この差圧に応じて作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整することにより、凝縮器内での液量の変動を抑制することができる。したがって、擬似的に液面高さを安定させることができる。
ここで、前記調整制御手段は、前記差圧から算出される液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行ってもよい。この態様では、検出された凝縮器の出口圧力と、検出された凝縮器の出口温度から導出された凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力との差圧から、凝縮器内の液面高さが算出され、この算出された液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する。したがって、算出された液面高さを安定させることができる。
また、前記調整制御手段は、前記差圧が所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行ってもよい。前記差圧が凝縮器内での液面高さに応じた圧力とみなすことができることから、この態様でも、凝縮器内での擬似的な液面高さが安定した制御を行うことができる。
本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体蒸気を膨張させる膨張機と、作動媒体蒸気を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させる循環ポンプと、が直列に接続された循環回路を備え、前記膨張機で発電機を駆動するバイナリー発電装置の制御方法であって、前記凝縮器の出口温度を検出する出口温度検出ステップと、前記凝縮器の出口圧力を検出する出口圧力検出ステップと、前記出口温度検出ステップで検出された温度検出値から凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する導出ステップと、前記出口圧力検出ステップで検出された出口圧力と前記導出ステップで導出された飽和蒸気圧力との差圧に応じて、作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う調整制御ステップとが含まれているバイナリー発電装置の制御方法である。
前記調整制御ステップでは、前記差圧から算出される液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行ってもよい。
前記調整制御ステップでは、前記差圧が所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行ってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、バイナリー発電装置において、液面を直接計測することなく凝縮器内での作動流体の液量の変動を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るバイナリー発電装置の構成を示す図である。 コントローラに記憶された作動媒体の温度と飽和蒸気圧力との相関関係を示す図である。 前記バイナリー発電装置の運転動作時における作動媒体の状態を説明するための図である。 前記バイナリー発電装置の運転動作時における液面高さ調整に関する制御動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るバイナリー発電装置の構成を示す図である。 前記バイナリー発電装置の運転動作時における液面高さ調整に関する制御動作を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係るバイナリー発電装置10は、作動媒体を循環させる循環回路12を備えており、この循環回路12には、蒸発器14と、膨張機16と、凝縮器18と、循環ポンプ20とがこの順に直列に接続されている。作動媒体としては、例えばR245fa等の水よりも沸点の低い低沸点有機媒体(フロン等)を用いることができる。
蒸発器14は、循環回路12を流れる作動媒体(液)を蒸発させるためのものであり、例えば、循環回路12と別系統の回路21を流れる温水によって作動媒体を加熱するように構成されている。すなわち、蒸発器14は、作動媒体が流れる通路と温水が流れる通路とを有し、温水と作動媒体との間で熱交換させる。
膨張機16は、循環回路12における蒸発器14の下流側に配置されており、蒸発器14で蒸発した作動媒体(蒸気)を膨張させることによって作動媒体から運動エネルギーを取り出す。膨張機16の駆動軸には発電機24が接続されている。膨張機16の駆動軸が回転することによって発電機24で発電することができる。なお、膨張機16は、例えば、スクリュー式膨張機、ロータリー式膨張機、スクロール式膨張機、ターボ式膨張機、レシプロ式膨張機、タービン等によって構成することができる。
凝縮器18は、循環回路12における膨張機16の下流側に配置されており、膨張機16で膨張(減圧)された作動媒体(蒸気)を凝縮させる。凝縮器18は例えば、循環回路12とは別系統の回路(冷却水回路)22を流れる冷却水によって作動媒体を冷却して凝縮させる。すなわち、凝縮器18は、冷却水が流れる通路と作動媒体が流れる通路とを有し、冷却水と作動媒体との間で熱交換させる。
循環ポンプ20は、循環回路12内で作動媒体を循環させるために設けられるものであり、循環回路12における凝縮器18の下流側に配置されている。すなわち、循環ポンプ20は、循環回路12のうち凝縮器18と蒸発器14とを接続する配管に設けられていて、凝縮器18側の作動媒体(液)を吸入して蒸発器14側に吐出する。循環ポンプ20としては、インペラをロータとして備える遠心ポンプ、ロータが一対のギアからなるギアポンプ等が好ましく用いられる。
循環回路12には、循環ポンプ20を迂回するようにバイパス通路26が接続されている。このバイパス通路26には、制御弁28が設けられている。この制御弁28は、開度調整可能な流量制御弁であってもよく、あるいは開閉のみ可能な開閉弁であってもよい。
循環回路12には、凝縮器18の出口温度を検出する手段の一例としての温度センサ31と、凝縮器18の出口圧力を検出する手段の一例としての圧力センサ33とが設けられている。温度センサ31及び圧力センサ33は、凝縮器18の出口側、すなわち循環回路12における凝縮器18と循環ポンプ20との間に設けられている。
温度センサ31及び圧力センサ33は、コントローラ35と電気的に接続されている。コントローラ35は、ROM、RAM、CPU等を備えていて、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより所定の機能を発揮する。コントローラ35の機能には、導出手段37、調整制御手段39等が含まれている。
導出手段37は、温度センサ31の検出値から凝縮器18出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する。すなわち、コントローラ35には、作動媒体の温度と飽和蒸気圧力とを関連づける情報テーブルが記憶されていて、導出手段37は、このテーブルや関係式を利用して作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する。このテーブル又は関係式は、例えば図2に示すように、温度・飽和蒸気圧力の相関関係を示すものである。
調整制御手段39は、圧力センサ33によって検出された出口圧力と導出手段37によって導出された飽和蒸気圧力とから両者の差(差圧)を演算し、この導出された差圧に応じて、循環ポンプ20の出力を調整する。この点について以下具体的に説明する。
圧力センサ33によって検出された出口圧力P[MPa]と飽和蒸気圧力E[MPa]との差圧(P−E)[MPa]は、凝縮器18内における液面高さに相当する圧力となる。つまり、作動媒体の比重をρとすると、液面高さH[m]は、以下のとおり表すことができる。したがって、差圧(P−E)を演算することにより、擬似的な液面高さを割り出すことができる。
H=(P−E)×100/ρ
続いて、図1及び図3を参照しつつ、本第1実施形態に係るバイナリー発電装置10の運転動作について説明する。なお、図1中の(1),(2),(3),(4)の位置に相当する作動媒体の状態を図3中にも示している。
循環ポンプ20を駆動すると、作動媒体が循環回路12を循環する。循環ポンプ20から送り出された作動媒体は蒸発器14に流入し、蒸発器14において温水と熱交換し蒸発し、気体状の作動媒体となる(図3中の(1)の状態)。この気体状の作動媒体は、膨張機16において膨張するが(図3中の(2)の状態)、このとき膨張機16の駆動軸が駆動される。これにより発電機24を駆動して発電が行われる。そして、この作動媒体は、凝縮器18において冷却水によって冷却されて凝縮する(図3中の(3)の状態)。この凝縮器18の出口側での作動媒体の圧力(出口圧力)はP[MPa]であり、出口温度から得られる飽和蒸気圧力Eよりも高い値となっている。そして、凝縮器18で凝縮した作動媒体は、循環ポンプ20により図3中の(4)の状態となって循環ポンプ20から送り出される。循環回路12では、この循環が繰り返される。
バイナリー発電装置10では、この動作中において、凝縮器18出口側での作動媒体の温度及び圧力が検出されている(出口温度検出ステップ、出口圧力検出ステップ)。そして、図4に示す制御動作が実行されている。
すなわち、コントローラ35では、温度センサ31の検出値から凝縮器18出口における作動媒体の飽和蒸気圧力Eを導出するとともに(導出ステップ)、この導出された飽和蒸気圧力と圧力センサ33によって検出された出口圧力Pとから両者の差圧(P−E)を演算している。そして、コントローラ35は、この差圧(P−E)に相当する凝縮器18内の作動媒体の液面高さを導出し、この導出された液面高さが第1の所定値aよりも大きいか否かを判断している(ステップST1)。この第1の所定値aは、上限値として予め設定された値である。そして、液面高さが所定値aよりも大きいときには、作動媒体の循環量を増やす制御を実行する(ステップST2)。すなわち、凝縮器18内の液面が高くなるということは、作動媒体の循環量に対して凝縮能力が十分にあるということになるので、凝縮能力を下げるか、又は循環回路12での作動媒体の循環量を上げることが有効である。ステップST2での制御は、循環ポンプ20の出力を増大させる制御であってもよく、あるいは制御弁28を閉じる制御であってもよく、あるいは制御弁28の開度を小さくする制御であってもよい。循環回路12での作動媒体の循環量が増大することにより、凝縮器18内に貯まる液状の作動媒体の量が減るため、液面高さを低減させることができる。
一方、導出された液面高さが第1の所定値a以下であればステップST3に移る。ステップST3では、導出された液面高さが第2の所定値bよりも小さいか否かを判断する。この第2の所定値bは、下限値として予め設定された値であり、第1の所定値aよりも小さな値である。液面高さが第2の所定値b以上であればリターンする。一方、液面高さが第2の所定値bよりも小さいときには作動媒体の循環量を低減させる制御を実行する(ステップST4)。この制御は、循環ポンプ20の出力を低減させる制御であってもよく、あるいは制御弁28を開く制御であってもよく、あるいは制御弁28の開度を大きくする制御であってもよい。循環回路12での作動媒体の循環量が少なくなることにより、凝縮器18内に貯まる液状の作動媒体の量が増えるため、液面高さを上げることができる。ステップST1〜ST4は、出口圧力Pと飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)に応じて、作動媒体の循環量を調整する制御を行う調整制御ステップとなっている。
以上説明したように、本第1実施形態によるバイナリー発電装置10では、検出された凝縮器18の出口圧力Pと、検出された凝縮器18の出口温度から導出された凝縮器18出口における作動媒体の飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)を求め、この差圧(P−E)に応じて作動媒体の循環量を調整する制御を行う。すなわち、実際に検出された出口圧力Pと演算によって導出された飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)は、凝縮器18内での液面高さに応じた圧力とみなすことができるため、この差圧(P−E)に応じて作動媒体の循環量を調整することにより、凝縮器18内での液量の変動を抑制することができる。したがって、擬似的に液面高さを安定させることができる。
しかも本実施形態では、検出された凝縮器18の出口圧力Pと、検出された凝縮器18の出口温度から導出された凝縮器18出口における作動媒体の飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)から、凝縮器18内の液面高さが算出され、この算出された液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量を調整する。したがって、算出された液面高さを安定させることができる。
なお、本実施形態では、バイパス通路26が設けられた形態について説明したが、これに限られるものではなく、バイパス通路26の制御弁28を省略した構成とし、導出された液面高さに応じて循環ポンプ20の出力を調整する構成としてもよい。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態を示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、循環ポンプ20の出力制御又は制御弁28の開閉制御を行うことによって凝縮器18内の液面高さを制御するようにしたが、第2実施形態では、冷却水回路22を流れる冷却水による凝縮器18の冷却能力を制御することによって凝縮器18内の液面高さを制御するものである。
冷却水回路22には、制御弁42が設けられており、この制御弁42の開閉又は開度制御によって冷却水回路22(特に、冷却水回路22のうち凝縮器18内の冷却水通路)を流れる冷却水量を調整することができる。制御弁42は、図5に示すように、冷却水回路22に設けられた分岐通路43に設けられていているが、分岐通路43を設けることなく冷却水回路22の配管に直接設けるようにしてもよい。ただし、この場合には、制御弁42の開閉制御が逆となる。
コントローラ35の調整制御手段39は、導出手段37によって導出された飽和蒸気圧力Eと圧力センサ33によって検出された出口圧力Pとから両者の差(差圧)を演算し、この導出された差圧(P−E)に応じて、冷却水回路22の制御弁42を制御する。すなわち、コントローラ35は、圧力センサ33によって検出された出口圧力Pと導出手段37によって導出された飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)に相当する凝縮器18内の作動媒体の液面高さを導出し、図6に示すように、導出された液面高さが予め設定された閾値を超えるか否かを判断する(ステップST11)。そして、液面高さが閾値を超えると凝縮器18に流入する冷却水量を減らす制御を実行する(ステップST12)。すなわち冷却水回路22の分岐通路43に設けられた制御弁42を開放する(又は開度を大きくする)。これにより、凝縮器18の冷却能力を抑制できるため、凝縮器18内に貯まる液状の作動媒体の量を減らすことができ、液面高さを低減させることができる。
その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
なお、第2実施形態では、液面高さが閾値を超えたときのみ冷却水量を調整する構成としたが、これに限られるものでない。第1実施形態と同様に、液面高さの上限値及び下限値を設定しておき、液面高さがこの範囲内に収まるように冷却水量を増大させたり減少させたりしてもよい。
第2実施形態において、冷却水量を調整するとともに循環ポンプ20の出力を併せて調整するようにしてもよい。
また第2実施形態では、循環回路12のバイパス通路26が省略された構成について説明したが、第1実施形態と同様に、制御弁28を有するバイパス通路26を設けるようにしてもよい。この場合には、制御弁42を制御することによって冷却水量を調整するとともに、バイパス通路26の制御弁28を制御することによって作動媒体の循環量を調整することになる。
前記第1及び第2実施形態では、差圧(P−E)から導出される液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は凝縮器18の冷却水量を調整する制御を行ったが、これに代え、調整制御手段39は、出口圧力Pと飽和蒸気圧力Eとの差圧(P−E)が所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は凝縮器18の冷却水量を調整する制御を行うようにしてもよい。
10 バイナリー発電装置
12 循環回路
14 蒸発器
16 膨張機
18 凝縮器
20 循環ポンプ
21 回路
22 冷却水回路
24 発電機
26 バイパス通路
28 制御弁
31 温度センサ
33 圧力センサ
35 コントローラ
37 導出手段
39 調整制御手段
42 制御弁
43 分岐通路

Claims (6)

  1. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体蒸気を膨張させる膨張機と、作動媒体蒸気を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させる循環ポンプと、が直列に接続された循環回路を備え、前記膨張機で発電機を駆動するバイナリー発電装置であって、
    前記凝縮器の出口温度を検出する出口温度検出手段と、
    前記凝縮器の出口圧力を検出する出口圧力検出手段と、
    前記出口温度検出手段の検出値から凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する導出手段と、
    前記出口圧力検出手段によって検出された出口圧力と前記導出手段によって導出された飽和蒸気圧力との差圧に応じて、作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う調整制御手段と、を有するバイナリー発電装置。
  2. 前記調整制御手段は、前記差圧から算出される液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う請求項1に記載のバイナリー発電装置。
  3. 前記調整制御手段は、前記差圧が所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う請求項1に記載のバイナリー発電装置。
  4. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、作動媒体蒸気を膨張させる膨張機と、作動媒体蒸気を凝縮させる凝縮器と、作動媒体を循環させる循環ポンプと、が直列に接続された循環回路を備え、前記膨張機で発電機を駆動するバイナリー発電装置の制御方法であって、
    前記凝縮器の出口温度を検出する出口温度検出ステップと、
    前記凝縮器の出口圧力を検出する出口圧力検出ステップと、
    前記出口温度検出ステップで検出された温度検出値から凝縮器出口における作動媒体の飽和蒸気圧力を導出する導出ステップと、
    前記出口圧力検出ステップで検出された出口圧力と前記導出ステップで導出された飽和蒸気圧力との差圧に応じて、作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う調整制御ステップとが含まれているバイナリー発電装置の制御方法。
  5. 前記調整制御ステップでは、前記差圧から算出される液面高さが所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う請求項4に記載のバイナリー発電装置の制御方法。
  6. 前記調整制御ステップでは、前記差圧が所定範囲内に収まるように作動媒体の循環量又は前記凝縮器の冷却水量を調整する制御を行う請求項4に記載のバイナリー発電装置の制御方法。
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