JP2016164377A - 動力発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クローズドサイクルで構成され、安定した過冷却度の制御により、送液ポンプのキャビテーションの発生を防止して安定した運転が可能な動力発生装置を提供する。
【解決手段】クローズドサイクルの動力発生装置1であって、凝縮器4の下流側の過冷却経路13に過冷却器4aが設けられ、凝縮器4へ供給される冷却媒体の一部が過冷却器4aへと供給するように構成され、凝縮器4と過冷却器4aとに供給する冷却媒体の流量を調整してポンプ5の入口を設定過冷却度ΔTspに制御する制御部10を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、作動流体を利用した動力発生装置に関するものである。
近年、省エネルギーの観点から、200℃以下の低温排熱から熱サイクルを用いて発電を行う小規模発電設備の需要が高まっている。低温排熱に対しては、高効率かつ省スペースの観点から、水よりも沸点の低い作動流体が使用される。これらの作動流体は、可燃性や毒性、あるいは高い温暖化係数やオゾン層破壊係数を有するものが多いため、設備外への漏洩が認められないことから、ランキンサイクル等のクローズドサイクルが採用される。
しかし、クローズドサイクルが故に、熱源や冷却源の温度変動、あるいはサイクルを循環する作動流体の質量流量の変動によって送液ポンプの入口の状態が変動し、送液ポンプ入口における有効吸い込み揚程(以下、NPSHA:Available Net Positive Suction Headと言う。)が、送液ポンプ入口における必要吸い込み揚程(以下、NPSHR:Required Net Positive Suction Headと言う。)を下回り、キャビテーションが発生する。
送液ポンプにおいて、キャビテーションが発生すると、作動流体の送液不良を起こしてしまい、サイクルを安定して運転することが困難になる。
そこで、従来より、キャビテーションの発生を防止するために、クローズドサイクル内の冷媒の充填量を任意に調整できる冷媒充填量調整装置を備えた装置が提案されている(特許文献1、2参照)。
また、送液ポンプ入口よりも上流側に、過冷却器を設け、この過冷却器を通過する冷媒流量を調整することで、送液ポンプ入口の過冷却度を調節できるようになされた装置が提案されている(特許文献3,4参照)。
さらに、送液ポンプと凝縮器との間に過冷却器を設け、冷却媒体を先ず過冷却器に導いてから凝縮器に導く構成とし、これら凝縮器および過冷却器を通過する冷却媒体の流量を制御することで、送液ポンプの入口の過冷却度を調節できるようになされた装置が提案されている(特許文献5参照)。
特許第4935935号公報 特開2008−231981号公報 特許第5338731号公報 特許第5338730号公報 特許第4310132号公報
しかし、上記従来の特許文献1ないし4に記載の装置の場合、運転中にサイクルを循環する冷媒の充填量を変更することになるので、タービン等の動力回収機の出力が変動し、安定的に運転することが難しくなる。
また、上記従来の特許文献5に記載の装置の場合、凝縮器と過冷却器に同量の冷却媒体が導通され、過冷却器での流速過大により騒音や振動や過大な圧力損失を生じることとなる。また、流速過大を解決すべく、配管径や熱交換器を大きくすると、装置の省スペース化が難しくなる。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、クローズドサイクルで構成された動力発生装置であって、安定した過冷却度の制御により、送液ポンプのキャビテーションの発生を防止して安定した運転をすることができる動力発生装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係る動力発生装置は、クローズドサイクルを用いた動力発生装置であって、凝縮器の下流側の経路に過冷却器が設けられ、凝縮器へ供給される冷却媒体の一部が過冷却器へと供給するように構成され、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整してポンプ入口を所定の過冷却度に制御する制御部を有するものである。
上記動力発生装置において、冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路には、凝縮器が設けられ、その上流側に主供給経路流量調整手段が設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、その上流側に副供給経路流量調整手段が設けられ、制御部は、これら主供給経路流量調整手段および副供給経路流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされたものであってもよい。
上記動力発生装置において、冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路には、凝縮器が設けられ、副供給経路には過冷却器が設けられ、主供給経路と副供給経路との分岐点よりも上流側の供給経路または主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の排出経路には、流量調整手段が設けられ、制御部は、流量調整手段の開度調整により、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を制御するようになされたものであってもよい。
上記動力発生装置において、冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の主供給経路には、主供給経路流量調整手段および凝縮器が流れ方向にこの順番で設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、その上流側の副供給経路には副供給経路流量調整手段が設けられ、制御部は、主供給経路流量調整手段および副供給経路流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされたものであってもよい。
上記動力発生装置において、冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の主供給経路には、凝縮器が設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、主供給経路と副供給経路との分岐点よりも上流側の供給経路または凝縮器よりも下流側の排出経路には、流量調整手段が設けられ、制御部は、流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされたものであってもよい。
上記動力発生装置において、冷却媒体の供給経路と排出経路との間には、冷却媒体バイパス経路が設けられ、冷却媒体バイパス経路には、冷却媒体バイパス弁が設けられ、冷却媒体バイパス弁の開度を制御することで、冷却媒体が供給経路に過剰に流れないように調整するようになされたものであってもよい。
上記動力発生装置において、主供給経路の配管径が副供給経路の配管径よりも大きく形成されたものであってもよい。
上記動力発生装置において、凝縮器における熱交換の伝熱面積が過冷却器における熱交換の伝熱面積よりも大きく形成されたものであってもよい。
上記動力発生装置において、凝縮器と過冷却器との間の作動流体の経路には、レシーバが設けられたものであってもよい。
上記動力発生装置において、凝縮器から過冷却器までの作動流体の経路が、一つの凝縮器タンクによって形成され、作動流体の上流側経路は凝縮器タンクの上部に接続され、作動流体の下流側経路は凝縮器タンクの下部に接続され、冷却媒体の凝縮器部分は凝縮器タンクの上部空間に設けられ、過冷却器部分は凝縮器タンクの下部空間に設けられてなるものであってもよい。
上記動力発生装置において、ポンプが立形多段渦巻ポンプとなされたものであってもよい。
本発明によると、凝縮器の下流側の経路に過冷却器を設け、凝縮器へ供給される冷却媒体の一部が過冷却器へと供給するように構成し、制御部によって、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整することで、ポンプ入口を所定の過冷却度に制御することができるので、キャビテーションの発生を防止して、安定した運転をすることができる。
本発明に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明の動力発生装置における冷却媒体の流量制御による過冷却度の制御を説明するフロー図である。 本発明の他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る動力発生装置の全体構成の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る動力発生装置1の全体構成の概略を示し、図2は制御部10による制御フローを示している。
この動力発生装置1は、蒸発器2、スクロール膨張機3、凝縮器4、過冷却器4a、ポンプ5によって構成されたクローズドランキンサイクルを用いた動力発生装置1であって、凝縮器4へ供給される冷却媒体の一部が過冷却器4aへと供給するように構成され、凝縮器4と過冷却器4aとに供給する冷却媒体の流量を調整してポンプ5の入口を設定過冷却度ΔTspに制御する制御部10を有している。
クローズドランキンサイクルは、蒸発器2、スクロール膨張機3、凝縮器4、過冷却器4a、ポンプ5の順に接続され、ポンプ5から蒸発器2へと戻る閉回路を構成するようになされており、閉回路には作動流体が封入されている。この作動流体としては、水を好適に使用することができるが、低温排熱に対応できるように水よりもより沸点が低く構成された各種の作動流体を使用するものであってもよい。
蒸発器2では、熱交換器21を通過する熱媒体との熱交換によって作動流体が加熱される。これによって蒸気となった作動流体は、ガス供給経路11を介してスクロール膨張機3へと供給される。この蒸発器2としては、特に限定されるものではなく、例えば、エンジン排熱を利用して作動流体を蒸気に変換するようになされたものであってもよいし、地熱を利用して作動流体の蒸気を発生させるようになされたものであってもよいし、工場排熱を利用して作動流体の蒸気を発生させるようになされたものであってもよいし、焼却炉の排気熱を利用して作動流体の蒸気を発生させるようになされたものであってもよい。
スクロール膨張機3は、ガス供給経路11を通じて供給される作動流体の蒸気によって、スクロール膨張機3に定められた定格回転数、例えば1800〜3600rpmで回転するように構成されており、発電機31と直結できるようになされている。
なお、発電機31は、スクロール膨張機3との直結により電力を発生させることが可能なものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、誘導発電機、同期発電機などの各種の発電機31を使用することができる。また、スクロール膨張機3による駆動対象としては、発電機31に限定されず、例えば、動力出力軸であれば良い。さらに、スクロール膨張機3は、その他に、蒸気タービン、立形多段渦巻きポンプ、スクリュー膨張機、ベーン膨張機、レシプロ膨張機または斜板式膨張機などを使用するものであってもよい。特に、立形多段渦巻きポンプは、自吸力が高く過冷却度が小さくて良いため、起動が早くなり、良好に使用することができる。
凝縮器4は、スクロール膨張機3を通過した作動流体の蒸気が、当該スクロール膨張機3からのガス排出経路12を介して供給されるように構成されている。この凝縮器4では、熱交換器41を通過する冷却媒体との熱交換によって作動流体の蒸気が冷却され、液化される。
過冷却器4aは、凝縮器4を通過した作動流体が、当該凝縮器4からの過冷却経路13を介して供給されるように構成されている。この過冷却器4aでは、過冷却熱交換器41aを通過する冷却媒体との熱交換によって、前記凝縮器4で冷却された作動流体を、設定過冷却度ΔTspとなるまでさらに過冷却するようになされている。
凝縮器4の熱交換器41および過冷却器4aの過冷却熱交換器41aに冷却媒体を供給する冷却媒体供給経路6は、分岐点Aを境に凝縮器4の熱交換器41へと冷却媒体を供給する主供給経路61と、過冷却器4aの過冷却熱交換器41aへと冷却媒体を供給する副供給経路62とに分岐されている。主供給経路61と、副供給経路62とは、それぞれ熱交換器41および過冷却熱交換器41aを通過後、合流点Bで合流し、冷却媒体排出経路63から排出されるように構成されている。主供給経路61には、分岐点Aと熱交換器41との間に第一流量調整手段71が設けられており、この第一流量調整手段71によって、主供給経路61から熱交換器41へと供給される冷却媒体の流量を調整できるようになされている。副供給経路62には、分岐点Aと過冷却熱交換器41aとの間に第二流量調整手段72が設けられており、この第二流量調整手段72によって、副供給経路62から過冷却熱交換器41aへと供給される冷却媒体の流量を調整できるようになされている。これら、第一流量調整手段71および第二流量調整手段72による流量の調整は、制御部10によって制御される。
ポンプ5は、凝縮器4から過冷却器4aを経て凝縮液化した作動流体の液体を、当該過冷却器4aからポンプ5へと設けられた液吸入経路14を介して吸入し、ポンプ5から蒸発器2へと設けられた液供給経路15を介して蒸発器2へと送液することができるようになされている。
このようにして構成される動力発生装置1は、蒸発器2で発生した作動流体の蒸気を、ガス供給経路11を介してスクロール膨張機3に供給することで、当該スクロール膨張機3を駆動する。その後、スクロール膨張機3を通過した作動流体の蒸気は、凝縮器4で凝縮され、過冷却器4aで過冷却される。これによって液化した作動流体は、液吸入経路14からポンプ5へと吸入され、このポンプ5から液供給経路15を経て蒸発器2へと送られ、この蒸発器2で再度、蒸気とされ、以後、循環が繰り返される。
上記の動作における、凝縮器4で凝縮される作動流体の凝縮と、過冷却器4aでの凝縮は、液吸入経路14のポンプ5の入口付近で測定される作動流体の温度T1および圧力P1に基づいて第一流量調整手段71および第二流量調整手段72の開閉具合を制御部10で制御することによって行われる。
この制御は、図2に示すように、まず、動力発生装置1が起動し、制御が開始されると、制御部10は、液吸入経路14のポンプ5の入口付近で、作動流体の温度T1および圧力P1を取得する(ステップ1)。そして、この作動流体の温度T1および圧力P1から、過冷却度ΔTを演算し(ステップ2)、この過冷却度ΔTとあらかじめ設定した設定過冷却度ΔTspとを比較する(ステップ3)。
そして、過冷却度ΔTが、設定過冷却度ΔTspを超える値だった場合は、凝縮器4の熱交換器41への流量配分が多くなるように、第一流量調整手段71を開方向に制御し、第二流量調整手段72を閉方向に制御する、または第一流量調整手段71および第二流量調整手段72の何れか一方を制御し(ステップ4)、以後、ステップ1からの操作を繰り返す。
また、過冷却度ΔTが、設定過冷却度ΔTspよりも小さい値だった場合は、凝縮器4の熱交換器41への流量配分が少なくなるように、第一流量調整手段71を閉方向に制御し、第二流量調整手段72を開方向に制御する、または第一流量調整手段71および第二流量調整手段72の何れか一方を制御し(ステップ5)、以後、ステップ1からの操作を繰り返す。
これにより、ポンプ5の入口の作動流体は、NPSHAがポンプ5のNPSHRを上回る所定の設定過冷却度ΔTspとなるように、過冷却度を任意に制御することができるので、ポンプ5の入口の圧力が等エンタルピ的に下がっても、気液二相流の状態S2とはならず、キャビテーションの発生を防止できることとなる。
また、主供給経路61と副供給経路62とによって、凝縮器4と過冷却器4aとのそれぞれに流れる冷却媒体が並列に分岐されているので、過冷却器4aを通過後に凝縮器4を冷却媒体が通過する構成の場合のように、過冷却器4aを通過する冷却媒体の流速が過大になって振動や、騒音や圧力損失を生じるのを防止することができる。
なお、図1に示す動力発生装置1においては、凝縮器4と過冷却器4aとの間には、過冷却経路13が設けられ、それぞれが別の構成となされているが、図3に示すように、凝縮器4の下に過冷却器4aを設けて、これらを一体化した動力発生装置1aを構成してもよい。この場合、凝縮器4と過冷却器4aとの一体化により、装置全体をコンパクトに構成することができ、省スペース化を図ることができる。
図1に示す動力発生装置1においては、凝縮器4と過冷却器4aとの間は、過冷却経路13によって接続されているが、図4に示すように、この過冷却経路13に、凝縮した作動流体を貯留するレシーバ40を設けた動力発生装置1bを構成してもよい。この場合、凝縮器4からの作動流体を確実にレシーバ40で液化してから過冷却器4aで過冷却することとなるので、より安定的に運転することができる。
上記した各動力発生装置1、1a、1bにおいては、主供給経路61に第一流量調整手段71を設け、副供給経路62に第二流量調整手段72を設けているが、図5に示すように、これら第一流量調整手段71および第二流量調整手段72の共通する上流側である冷却媒体供給経路6に、これら第一流量調整手段71および第二流量調整手段72の替わりに流量調整手段7を設けた構成の動力発生装置1cとしてもよい。この場合、流量調整手段7も、第一流量調整手段71および第二流量調整手段72と同様に、制御部10によって制御される。この動力発生装置1cによると、流量調整手段7を一つだけしか使用していないので、図1、図3、図4に示す各動力発生装置1、1a、1bよりもさらに構成を簡略化して装置全体のコスト低下を図ることができることとなる。なお、流量調整手段7は、冷却媒体供給経路6に設けているが、冷却媒体排出経路63に設けたものであってもよい。
上記した各動力発生装置1、1a、1b、1cにおいて、副供給経路62は、主供給経路61の凝縮器4を通過した冷却媒体と合流点Bで合流してから、冷却媒体排出経路63から排出するように構成されているが、図6に示すように、凝縮器4を通過する前の主供給経路61、すなわち、分岐点Aと凝縮器4との間の主供給経路61の合流点Cで合流するように構成した動力発生装置1dとしてもよい。この場合、過冷却器4aには、冷却媒体供給経路6からの冷却媒体が供給されるが、凝縮器4には、この過冷却器4aを通過して温度が上昇した冷却媒体と冷却媒体供給経路6からの冷却媒体とが混合されたものが供給されることとなる。そして、合流点Cと凝縮器4の入口との間の主供給経路61に第一流量調整手段71を設け、分岐点Aと過冷却器4aの入口との間の副供給経路62に第二流量調整手段72を設けてそれぞれの開度を制御することで、凝縮器4および過冷却器4aの冷却媒体の流量を調整できる。或いは、図7に示すように、分岐点Aよりも上流側の冷却媒体供給経路6に流量調整手段7を設ける、または凝縮器4の出口よりも下流側の冷却媒体供給経路63に流量調整手段7(二点鎖線部分参照)を設けて動力発生装置1eを構成しても良い。この場合、流量調整手段7の開度を制御することで冷却媒体の総供給量を調整し、冷却媒体は、主供給経路61および副供給経路62の配管径等に由来する経路圧損や凝縮器4および過冷却器4aの固有の機器圧損に応じて凝縮器4および過冷却器4aへそれぞれ分配される。
上記した各動力発生装置1、1a、1b、1c、1d、1eにおいて、冷却媒体供給経路6ないし冷却媒体排出経路63には、供給源からの供給圧が加わるため、流量調整手段7、第一流量調整手段71、第二流量調整手段72によって冷却媒体の流量を調整すると、これら調整手段よりも上流側の経路では、経路内の圧力が過大に上昇してしまうことが懸念される。したがって、図8に示すように、冷却媒体供給経路6と冷却媒体排出経路63との間に、開閉弁73を有するバイパス経路64を設けた動力発生装置1fを構成してもよい。この動力発生装置1fによると、流量調整手段7、第一流量調整手段71、第二流量調整手段72によって冷却媒体の流量を調整することによって、それより上流側の経路内の圧力が過大に上昇してしまったような場合に、開閉弁73を開けて余分な冷却媒体をバイパス経路64から冷却媒体排出経路63へと流すことができるので、経路内の圧力が過大に上昇してしまうことを防止して安全性を確保することができることとなる。この場合、開閉弁73の制御は、冷却媒体供給経路6に設けた圧力センサ(図示省略)からの圧力に基づいて、制御部10によって制御される。
なお、上記した各動力発生装置1、1a、1b、1c、1d、1e、1fにおいて、凝縮器4の熱交換器41で必要とされる必要交換熱量は、過冷却器4aの過冷却熱交換器41aで必要とされる必要交換熱量よりも大きい場合が大半である。したがって、装置の構成や設置環境等に応じて、凝縮器4の熱交換器41の伝熱面積が、過冷却器4aの過冷却熱交換器41aの伝熱面積よりも大きくなるように構成してもよい。また、同じ理由では、過冷却器4aが設けられた主供給経路61の配管径が、過冷却器4aが設けられた副供給経路62の配管径よりも大きくなるように構成してもよい。このように構成することで、凝縮器4と過冷却器4aとには、必要交換熱量を供給するための適切な流量配分が可能となる。したがって、流量過大による過大な圧力損失、騒音などを防止でき、流量を過剰に小さくしなければならないほど、無駄に大きな過冷却器4aとなることを防止して省スペース化を図ることができる。
また、上記した各動力発生装置1、1a、1b、1c、1d、1e、1fにおいて、冷却媒体の流量は、流量調整手段7、第一流量調整手段71、第二流量調整手段72によって調整するようになされているが、これらに替えて流量調整ポンプを使用するものであってもよい。
1 動力発生装置
1a 動力発生装置
1b 動力発生装置
1c 動力発生装置
1d 動力発生装置
1e 動力発生装置
1f 動力発生装置
10 制御部
11 供給経路
12 排出経路
13 過冷却経路
2 蒸発器
3 スクロール膨張機(膨張機)
31 発電機
4 凝縮器
4a 過冷却器
40 レシーバ
5 ポンプ
6 冷却媒体供給経路
61 主供給経路
62 副供給経路
63 冷却媒体排出経路
64 バイパス経路
7 流量調整手段
71 第一流量調整手段
72 第二流量調整手段
73 開閉弁
A 分岐点
B 合流点
ΔTsp 設定過冷却度(所定の過冷却度)

Claims (11)

  1. クローズドサイクルを用いた動力発生装置であって、
    凝縮器の下流側の経路に過冷却器が設けられ、凝縮器へ供給される冷却媒体の一部が過冷却器へと供給するように構成され、
    凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整してポンプ入口を所定の過冷却度に制御する制御部を有することを特徴とする動力発生装置。
  2. 冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路には、凝縮器が設けられ、その上流側に主供給経路流量調整手段が設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、その上流側に副供給経路流量調整手段が設けられ、
    制御部は、これら主供給経路流量調整手段および副供給経路流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされた請求項1記載の動力発生装置。
  3. 冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路には、凝縮器が設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、主供給経路と副供給経路との分岐点よりも上流側の供給経路または主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の排出経路には、流量調整手段が設けられ、
    制御部は、流量調整手段の開度調整により、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を制御するようになされた請求項1記載の動力発生装置。
  4. 冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の主供給経路には、主供給経路流量調整手段および凝縮器が流れ方向にこの順で設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、その上流側の副供給経路には副供給経路流量調整手段が設けられ、
    制御部は、主供給経路流量調整手段および副供給経路流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされた請求項1記載の動力発生装置。
  5. 冷却媒体の供給経路が、主供給経路と副供給経路とに分岐され、主供給経路と副供給経路との合流点よりも下流側の主供給経路には、凝縮器が設けられ、副供給経路には、過冷却器が設けられ、主供給経路と副供給経路の分岐点よりも上流側の供給経路または凝縮器よりも下流側の排出経路には、流量調整手段が設けられ、
    制御部は、流量調整手段の開度を制御することで、凝縮器と過冷却器とに供給する冷却媒体の流量を調整するようになされた請求項1記載の動力発生装置。
  6. 冷却媒体の供給経路と排出経路との間には、冷却媒体バイパス経路が設けられ、冷却媒体バイパス経路には、冷却媒体バイパス弁が設けられ、冷却媒体バイパス弁の開度を制御することで、冷却媒体が供給経路に過剰に流れないように調整するようになされた請求項1ないし5の何れか一に記載の動力発生装置。
  7. 主供給経路の配管径が副供給経路の配管径よりも大きく形成された請求項1ないし6の何れか一に記載の動力発生装置。
  8. 凝縮器における熱交換の伝熱面積が過冷却器における熱交換の伝熱面積よりも大きく形成された請求項1ないし7の何れか一に記載の動力発生装置。
  9. 凝縮器と過冷却器との間の作動流体の経路には、レシーバが設けられた請求項1ないし8の何れか一に記載の動力発生装置。
  10. 凝縮器から過冷却器までの作動流体の経路が、一つの凝縮器タンクによって形成され、作動流体の上流側経路は凝縮器タンクの上部に接続され、作動流体の下流側経路は凝縮器タンクの下部に接続され、
    冷却媒体の凝縮器部分は凝縮器タンクの上部空間に設けられ、過冷却器部分は凝縮器タンクの下部空間に設けられてなる請求項1ないし9の何れか一に記載の動力発生装置。
  11. ポンプが立形多段渦巻ポンプとなされた請求項1ないし10の何れか一に記載の動力発生装置。
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