JP2013015083A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地熱発電システムは、地熱が得られる地域でないと使用できない。
【解決手段】圧縮機を備えるヒートポンプにより加熱された作動媒体のエネルギによって動力が与えられるタービンで発電する発電機と、タービンからの作動媒体を送出する循環手段と、制御部とを備え、90℃における飽和蒸気圧の絶対圧が0.3MPa以上である有機化合物を作動媒体とし、冷媒をCO2、タービンをスクロールタービンまたはスクリュータービンとし、タービン入口における作動媒体圧力をタービン入口温度での作動媒体の飽和蒸気圧以下にし、圧縮機駆動用電力と循環手段駆動用電力と制御部用の制御部用電力との総和である総和電力が供給され、総和電力より発電電力が大きくなるように設定される条件で運転され、非定常状態のときには、発電機を電動機として駆動しタービンを非定常状態用循環手段とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒を加熱気化する外気熱交換器と前記冷媒を圧縮する圧縮機と圧縮された前記冷媒により作動媒体を加熱する作動媒体熱交換器と前記作動媒体熱交換器からの前記冷媒を減圧回収し前記外気熱交換器の冷媒加熱流路の入口に導く回収経路と前記冷媒とからなるヒートポンプと、前記ヒートポンプにより加熱された前記作動媒体の持つ熱エネルギによって動力が与えられるタービンと前記タービンの排出口から排出される前記作動媒体を前記作動媒体熱交換器に送出する循環手段と前記タービンの動力により発電電力を供給する発電機を備える作動媒体発電サイクル部と、前記ヒートポンプと前記作動媒体発電サイクル部とを制御する制御部とを備え、前記圧縮機の駆動用電力と前記循環手段の駆動用電力と前記制御部へ供給される制御部用電力との総和である総和電力としての電力が供給され、前記総和電力より前記発電電力が大きくなるように設定される真発生電力獲得条件で運転される発電システムに関する。
従来から効率よく発電を行う発電システムが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特許文献1、特許文献2においては、熱源エネルギの利用効率の向上が図れるように改良した発電システムの構成が示されている。
特開2009−221961号公報 特開2009−22123号公報
特許文献1では熱源エネルギの利用効率,発電出力の向上が図れるものであるが、以下の課題がある。
たとえば、熱源エネルギとして地熱を用いる場合は、地熱が得られる地域でないと使用できない。
また、発電機を駆動するタービンの膨張効率(動力変換効率)を向上しても、0.6〜0.7程度の効率しか得られないから、熱源エネルギを得るために当該システム外からの電力や燃料供給によるエネルギによって賄われる場合には、1を超えるシステム効率が得られない。
これに対し、特許文献2ではヒートポンプにより液体を蒸発させて気体にし、この気体の持つエネルギを動力とするタービンで発電機を駆動し発電を行っている。
しかし、特許文献2ではヒートポンプのCOPと、タービンで発電機を駆動し発電を行うときの効率ηの積、COP×ηの値が1を超える場合には、発電に要した電力より大きい電力が得られることを示唆されているものの、実施可能な程度の実施例は記載されていない。
つまり、ヒートポンプによる加熱温度が例えば100℃以下である場合、真空中で水を沸騰させた場合沸点を100℃より低くすることはできるものの、タービンの出口圧力を真空における圧力である、絶対圧ゼロより低くできないからタービンにおける入り口と出口との差圧はせいぜい0.1MPaとすることができる程度であり、入り口と出口との差圧が0.1MPaである場合には特許文献2の実施例で示されているような0.3の発電効率は得られないのである。
また、タービンにおける入り口と出口との差圧を大きくするためにヒートポンプにおける高温側の熱交換器の温度を高くするとヒートポンプのCOPは低下してしまうから、結局、ヒートポンプのCOPと、タービンで発電機を駆動し発電を行うときの効率ηの積、COP×ηの値が1を超える構成とはならないことになる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、地域によらず効率よく発電が行える発電システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、冷媒加熱流路を備えシステムの外部からの熱を吸収し冷媒加熱流路を流れる冷媒に伝え冷媒を気化する外気熱交換器と、前記冷媒加熱流路の出口からの前記冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された前記冷媒により作動媒体を加熱する作動媒体熱交換器と、作動媒体を加熱した後に前記作動媒体熱交換器から排出される前記冷媒を回収し前記外気熱交換器の冷媒加熱流路の入口に導く回収経路と、を備え、前記外気熱交換器と前記圧縮機と前記作動媒体熱交換器の冷媒流路と前記回収経路と前記冷媒とからなるヒートポンプを構成し、
さらに、導入口と排出口を具備するタービンを備え、前記作動媒体熱交換器の作動媒体流路を流れる前記作動媒体が前記ヒートポンプによる加熱により気化され、気化された後に前記作動媒体流路の出口から排出される前記作動媒体が前記導入口に導入され前記排出口から排出されることで、気化された前記作動媒体の持つ熱エネルギによって前記タービンに動力が与えられ、前記動力により発電を行う発電機を備え、前記排出口から排出される前記作動媒体を前記作動媒体流路の入口に送出する循環手段を備え、前記作動媒体流路と前記タービンと前記循環手段と前記発電機とからなる作動媒体発電サイクル部を構成し、
前記ヒートポンプと前記作動媒体発電サイクル部とを制御する制御部を備え、
前記圧縮機を駆動するための圧縮機駆動電力、および、前記循環手段を駆動するための循環手段駆動電力、および、前記制御部に供給される制御部用電力としての電力が供給され、
定常状態においては、前記圧縮機駆動電力と前記循環手段駆動電力と前記制御部用電力との総和である総和電力より、前記発電機により発電される発電電力が大きくなるように設定される運転条件である真発生電力獲得条件で運転されるように構成されている発電システムであって、
90℃における飽和蒸気圧の絶対圧が0.3MPa以上である有機化合物を前記作動媒体とし、前記冷媒をCO2とし、前記タービンをスクロールタービンまたはスクリュータービンとし、
前記真発生電力獲得条件が、前記導入口における前記作動媒体の温度である導入口温度を略90℃として、かつ、前記導入口における前記作動媒体の圧力である導入口圧力を前記導入口温度における前記作動媒体の飽和蒸気圧以下にした運転条件に設定され、さらに、
前記回収経路を流れる冷媒、もしくは、前記外気熱交換器によってシステムの外部からの熱を吸収した後の冷媒、または、前記回収経路を流れる冷媒と前記外気熱交換器によってシステムの外部からの熱を吸収した後の冷媒とが混合した混合冷媒により、前記排出口から排出される前記作動媒体を冷却液化する冷却部を備え、前記循環手段が液体を圧送するポンプであり、
前記定常状態に至る前の、前記冷却部における冷却による前記作動媒体の液化が十分ではなく、前記ポンプに流入する前記作動媒体が気体である非定常状態のときには、前記発電機に電力を供給して電動機として駆動することで、前記タービンを非定常状態用循環手段として駆動することにより、前記非定常状態用循環手段によって前記作動媒体を前記作動媒体流路の入口に送出するように構成されている点を特徴とする。
上記第1特徴構成によれば、この発電システムを稼動するためにこの発電システムにおいて消費される電力より大きな発電電力が得られるように前記運転条件が設定されることになるものであり、実質的に外部からの電力や燃料の供給なしで、特に高温でない外気などであっても、システムの外部からの熱を電力に変換できるから、特別な地域的な制約なしに、また、地球温暖化ガスを排出することなく電気エネルギを得ることができるようになる。
また、冷媒としてはヒートポンプに適した冷媒を用い、そして、作動媒体としては作動媒体発電サイクル部に適した作動媒体を用い、冷媒と作動媒体としてそれぞれ異なる物質を用いることができるから最適な発電システムが構成しやすい。
さらに、当該発電システムの起動時等を想定した場合、定常状態に至る前の、冷却部における冷却による作動媒体の液化が十分ではなく、ポンプに流入する作動媒体が気体である、非定常状態のときには、発電機に電力を供給して発電機を電動機として駆動することで、タービンを非定常状態用循環手段として駆動することにより、非定常状態用循環手段によって作動媒体を作動媒体流路の入口に送出するから、非定常状態においてポンプによって作動媒体流路の入口に送出した場合に懸念されるポンプのキャビテーションの発生を防止することができるから、発電システムを円滑に定常状態に移行させることができる。
つまり、当該発電システムの起動時等においても、円滑に定常状態に移行させることができるものである。
因みに、この発明による発電システムは、決して自然法則に反するような永久機関ではなく、ソーラーパネルが太陽光のエネルギを電気のエネルギに変換するものであるのに対し、この発明による発電システムは、大気熱のエネルギを電気のエネルギに変換する技術を提供するものである。
本発明の第2特徴構成は、上記した第1特徴構成に加えて、
前記冷媒加熱流路の入り口と出口とをバイパスするバイパスバルブを具備することで、前記冷媒加熱流路と前記バイパスバルブとを並列に接続した並列流路を形成し、
前記回収経路を流れる冷媒が前記並列流路を経由した後に前記冷却部において前記排出口から排出される前記作動媒体を冷却液化し、さらに
前記制御部は、前記外気熱交換器が吸収するシステム外部からの熱の温度に応じて前記バイパスバルブの開度を調節し、前記熱の温度が高いほど前記バイパスバルブの開度を大きくするように制御する点を特徴とする。
本発明の第2特徴構成によれば、上記の第1特徴構成による効果に加えて、前記外気熱交換器が吸収するシステム外部からの熱の温度に応じて前記バイパスバルブの開度を調節し、前記熱の温度が高いほど前記バイパスバルブの開度を大きくするように制御するから、冷却部における作動媒体の冷却液化を的確に行えるものとなる。
つまり、システム外部からの熱の温度が高い時には、バイパスバルブの開度を大きくすることで、並列流路から冷却部に流れる冷媒の温度を低くすることができ、冷却部における作動媒体の冷却液化を的確に行えるからポンプによる作動媒体圧送が的確に行えるものとなる。
本発明の第3特徴構成は、上記した第1特長構成または第2特徴構成のいずれかに加えて、排熱発生源から排熱が供給され、前記排熱によって、前記回収経路から前記圧縮機の入り口に至る経路における前記冷媒を加熱する点を特徴とする。
本発明の第3特徴構成によれば、上記の第1特長構成または第2特徴構成のいずれかによる効果に加えて、排熱発生源からの排熱回収を効率よく行えるものとすることができる。
ここで、一般的には、排熱発生源においてはエネルギを消費していることが多く、その場合、排熱発生源におけるエネルギ消費効率は、排熱発生源から排出される排熱の温度が低いほど高くすることができるものであるが、排熱発生源から排出される排熱の温度を低くするには限界がある。
これに対し、前記回収経路から前記圧縮機の入り口に至る経路における前記冷媒を加熱した後の排熱の温度は、前記回収経路から前記圧縮機の入り口に至る経路における前記冷媒の温度近傍まで低下させることになるから、排熱発生源からの排熱を有効に電力に変換できる発電システムが構成可能となる。
本発明の第4特徴構成は、上記した第1特徴構成から第3特徴構成のいずれか加えて、
前記作動媒体熱交換器の作動媒体流路には気液分離室を具備し、前記気液分離室には、略鉛直方向を回転の中心軸とする回転体を備え、
前記作動媒体流路の出口を前記回転の中心軸の上方に配設され、
前記作動媒体熱交換器の冷媒流路が、前記回転体の径方向外側に配設され、
前記気液分離室を通過する作動媒体は、前記回転体により前記気液分離室内において回転流動し、
前記気液分離室を通過する作動媒体の液相部分は、前記回転流動により生じた遠心力による前記回転体の径方向外側への移動によって前記回転体の径方向外側に配設される冷媒流路を通流する冷媒との熱交換が促進され、
前記気液分離室を通過する作動媒体の気相部分は、前記液相部分の前記回転体の径方向外側への移動に伴い前記回転体の中心近傍に位置し、
前記気液分離室を通過する作動媒体の気相部分が前記作動媒体流路の出口から排出される点を特徴とする。
本発明の第4特徴構成によれば、上記の第1特徴構成から第3特徴構成のいずれかによる効果に加えて、作動媒体熱交換器における、冷媒による作動媒体の加熱、気化を効率よく行えるものとなるから、さらに効率の良い発電システムとすることができる。
本発明の第5特徴構成は、上記した第1特徴構成から第4特徴構成のいずれか加えて、前記作動媒体流路から前記循環手段への前記作動媒体の逆流を阻止する逆止弁を具備する点を特徴とする。
本発明の第5特徴構成によれば、上記の第1特徴構成から第4特徴構成のいずれかによる効果に加えて、前記作動媒体熱交換器において前記ヒートポンプによる加熱により上昇した前記作動媒体の圧力が前記循環手段の吐出圧力よりも高くなった場合に、前記作動媒体が逆流することにより発生する不都合が回避できるものとなる。
実施形態における構成を示す図 実施例における発電機の効率を示す図 ヒートポンプのCOPを示す図 作動媒体熱交換器3の平面図 作動媒体熱交換器3の平面断面図 作動媒体熱交換器3の側断面図 作動媒体熱交換器3において回転体の記載を省略した側断面図 作動媒体熱交換器3において冷媒流路RRの記載を省略した側断面図
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明において、n−ブタン(ノルマルブタン)を媒体とし、スクロール式のタービンを用いた場合である第1実施形態を説明する。なお、i−ブタン(イソブタン)を作動媒体とした場合、i−ブタンはn−ブタンと多少物性値が異なるものの、ほぼ同様の結果となるから、作動媒体としては、n−ブタンとi−ブタンの何れを用いてもよく、n−ブタンとi−ブタンとを混合して用いても良い。
なお、以下の説明において圧力を表す場合、絶対圧とは真空を基準にした絶対圧力を表しゲージ圧とは大気圧を基準にした相対圧力を表し、このとき基準とする大気圧としては標準気圧(1atm)を用いず、以下の説明において極力端数のない数値により説明できるように便宜的に、基準とする大気圧を絶対圧0.1MPaとしたときの相対圧力で表している。
図1に示すシステムにおいて、当該システムが安定して稼動し、継続的に発電を行う状態である定常状態においては、
H1)低温・低圧(例えば−10℃、絶対圧3MPa)の冷媒(本実施例ではCO2)が、外気熱交換器1で外気Aから熱を吸収して低温・低圧(例えば7℃、絶対圧3MPa)の気体になる。(本実施例ではヒートポンプのCOPが低下する冬場を想定しており、−10℃の冷媒が7℃の気体になる。)
その後、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に熱エネルギを得て温度が上昇し、その後、排熱発生源Hからの熱を排熱回収用熱交換器HNにおいて吸収してさらに温度が上昇する。(例えば32℃、絶対圧3MPaの気体になる。)
なお、排熱発生源Hとしては種々の排熱発生源により構成可能であり、後に詳述する。
なお、本実施形態における上記CO2は、後述する作動媒体を加熱する用途に使用することから熱媒と称することも考えられるところ、ヒートポンプにおいて一般的に用いられている用語を用いることとし、本願では、上記CO2を冷媒と称している。
つまり、外気熱交換器1で外気Aから熱を吸収した後、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に熱エネルギを得て、さらに、排熱回収用熱交換器HNにおいて排熱発生源Hからの熱エネルギを得て、温度が上昇した冷媒は、低音・低圧(本実施例では32℃、絶対圧3MPa)の気体となっている。
H2)低温・低圧の気体の冷媒が圧縮機2で断熱圧縮され高温・高圧(例えば97℃、絶対圧10MPa)の超臨界状態(超臨界状態とは、気体と液体の中間のような状態)になる。
なお、この実施例では、バッテリーBから、制御部CONTにより出力制御される圧縮機用インバータINV1を経由して圧縮機2用の電力が供給される。
H3)超臨界状態の冷媒の熱エネルギが作動媒体熱交換器3で作動媒体(本実施例ではn−ブタン(ノルマルブタン))に熱エネルギとして伝えられ、冷媒の温度が低下し常温・高圧(例えば35℃、絶対圧10MPa)になる。
H4)膨張弁4で冷媒が減圧し、低温・低圧(例えば−10℃、絶対圧3MPa)になる。
上記H1)〜H4)によりヒートポンプサイクルを構成する。なお、以下の説明において上記H1)〜H4)のヒートポンプサイクルを以降においてCO2ヒートポンプサイクルと呼ぶことがある
S1)ポンプ5により圧送された液体(本実施例では30℃)の作動媒体(本実施例ではn−ブタン)を後に詳述する作動媒体熱交換器3で高温(本実施例では90℃)に加熱する。
因みに、制御部CONTは以下のように制御を行い、作動媒体の過度の圧力上昇を制限する。
このとき、作動媒体熱交換器3で加熱された後の作動媒体温度検出用の温度センサTH(図示せず)の温度が100℃を超えない場合には制御部CONTに備える電力検出部(図示せず)によるINV1の出力が定格電力である2kWとなるように制御部CONTは圧縮機用インバータINV1を制御し、バーナ(補助熱源H)のインプットが定格インプットである2kWとなるようにバーナ(補助熱源H)のインプット制御器(図示せず)を制御する。
一方、温度センサTH(図示せず)の温度が100℃を超えた場合にはINV1の出力を低下させるように制御部CONTは圧縮機用インバータINV1を制御するとともにバーナ(補助熱源H)のインプット制御器(図示せず)を制御する。
なお、温度センサTHの温度が100℃以下となるように制御するとともにバーナ(補助熱源H)のインプット制御器(図示せず)を制御する理由は、作動媒体の飽和蒸気圧がゲージ圧1.39MPa(=絶対圧1.49MPa)となる温度が100℃であることから、温度センサTHの温度が100℃以下となるように制御することで、作動媒体の飽和蒸気圧の大気圧に対する相対圧力がゲージ圧1.39MPaを大きく上回らないようにし、作動媒体の過度の圧力上昇を制限するためである。
すなわち、温度センサTHの温度が100℃より低いときは圧縮機用インバータINV1の出力を2kWの定格出力となるように、また、バーナ(補助熱源H)のインプットを2kWの定格インプットとなるようにし、温度センサTHの温度が100℃より高いときは圧縮機用インバータINV1の出力およびバーナ(補助熱源H)のインプットを減少させることで、作動媒体が気化されたときの作動媒体の温度が本実施例では100℃以下になるよう制御されている。
さらに、制御部CONTは温度検出器TH(図示せず)の検出温度T1が一定(本実施例ではn−ブタンの飽和蒸気圧がゲージ圧1.127MPaとなる温度である90℃)に保つようにモータバルブ8の開度を調節することで、作動媒体は温度が略一定で高圧(本実施例ではゲージ圧力0.9MPa)に保たれる。(n−ブタンはゲージ圧1.127MPa(=絶対圧1.227MPa)が90℃における飽和蒸気圧であるから十分気化している。)
詳述すると、作動媒体熱交換器3におけるCO2ヒートポンプサイクルによる加熱量は圧縮機用インバータINV1の出力2kWおよび、バーナ(補助熱源H)のインプット2kWに対応する定格加熱量であるから、モータバルブ8の開度を小さくすることで作動媒体熱交換器3における作動媒体流路を流れる作動媒体の時間当たり流量が低減し作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1が高くなると共に作動媒体流路の出口Osにおける圧力センサPS(図示せず)による作動媒体の検出圧力を高くなるように調節でき、モータバルブ8の開度を大きくすることで作動媒体熱交換器3における作動媒体流路を流れる作動媒体の時間当たり流量が増加し作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1が低くなると共に作動媒体流路の出口Osにおける圧力センサPS(図示せず)による作動媒体の検出圧力を低くなるように調節でき、温度検出器TH(図示せず)の検出温度T1は90℃に維持されることになるものである。
また、作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1および作動媒体流路の出口Osにおける圧力センサPS(図示せず)による作動媒体の検出圧力p1をモータバルブ8の開度によって制御する一方、タービン6の出口(排出口)における第2圧力センサPS2(図示せず)による検出圧力p2を以下のように制御する。なお、この場合、モータバルブ8はポンプ5の下流に配置することが好ましく、モータバルブ8をポンプ5の上流側に配置した場合と比較して、ポンプ5の吸い込み部における圧力低下によるキャビテーションが発生しにくいものとなり、前記キャビテーションに起因するポンプ5性能の低下が防止できる。
制御部CONTは、作動媒体流路の出口Osにおける圧力センサPS(図示せず)による作動媒体の検出圧力p1(=タービン6の入口(導入口)における圧力)とタービン6の出口(排出口)における第2圧力センサPS2(図示せず)による検出圧力p2との差圧Δp=p1−p2が0.67MPaより小さいときはモータバルブ8の開度を大きくなるように、また、前記差圧Δp=p1−p2が0.67MPaより大きいときはモータバルブ8の開度を小さくなるように制御することで、タービン6の入口(導入口)の圧力がタービン6の出口(排出口)の圧力より0.67MPa高くなる状態に維持して前記差圧Δpを0.6MPa以上に保ち、タービン6の効率を維持する。
このとき、モータバルブ8の開度が変更されて作動媒体熱交換器3の作動媒体流路を流れる作動媒体の時間当たり流量が増加して作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1が低くなったときには圧縮機用インバータINV1の定格出力を徐々に増加させるように変更設定するように、また、モータバルブ8の開度が変更されて作動媒体熱交換器3の作動媒体流路を流れる作動媒体の時間当たり流量が減少して作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1が高くなったときには圧縮機用インバータINV1の定格出力を徐々に減少させるように変更設定するように、制御部CONTにより制御されるから、作動媒体流路の出口Osにおける温度検出器TH(図示せず)による作動媒体の検出温度T1(=タービン6の入口(導入口)における温度)は略90℃の一定に保たれることになる。
S2)圧力が略一定で高圧(ゲージ圧0.9MPa)になった作動媒体は、スクロールタービン6の吸込口(導入口)側に導かれ、互いに噛み合った固定スクロール及び旋回スクロール(図示せず)によって形成される渦巻状空間内で膨張することで旋回スクロール(図示せず)を旋回させる。
ここで、さらに詳しく説明すると、スクロールタービンは、密閉容器の内部に、鏡板から渦巻き状に立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に膨張室を形成し、上記旋回スクロールを自転規制機構による自転の規制のもとに円軌道に沿って旋回させたとき上記膨張室が容積を変えながら移動することで、吸入、膨張、吐出を行う膨張機構部を備えたスクロール膨張機によって、作動媒体が持つ熱エネルギを機械エネルギに変換するものである。
旋回スクロール(図示せず)と主軸受部材(図示せず)との間に旋回スクロールの自転を防止して円軌道運動するように案内する自転規制機構(図示せず)を設けて、クランク軸(図示せず)の上端にある偏心軸部(図示せず)にて旋回スクロールを偏心駆動することにより旋回スクロールを円軌道運動させている。これにより固定スクロールと旋回スクロールとの間に形成している膨張室が中央部から外周側に移動しながら容積が大きくなるのを利用して作動媒体の膨張を行い、上記クランク軸を回転させる。
なお、この種のスクロールタービンは、エアコンディショナにおいて冷凍サイクル装置を構成する膨張機、圧縮機に用いられているものと同等の原理により作動するように構成されているものである。
上述のように、スクロールタービン6の吸込口(導入口)に流入した作動媒体は、上記クランク軸を回転させて膨張した後に吐出口(排出口)から排出されることになり、この間で回転力としての動力回収が行われるものである。
S3)上記のように熱エネルギによってスクロールタービンを旋回させ仕事を終えて低温低圧の気体の状態となってスクロールタービンの吐出口(排出口)から排出された作動媒体(本実施例では、40℃の気体となる。因みに本実施例では、上述のようにタービン6の入口(導入口)の圧力がタービン6の出口(排出口)の圧力より0.67MPa高くなる状態に維持されることによりタービン6の出口(排出口)の圧力はゲージ圧0.23MPaに維持され、(作動媒体n−ブタンの飽和蒸気圧がゲージ圧0.23MPa(=絶対圧0.33MPa)となる温度は35℃であるから、ゲージ圧0.23MPa、40℃では気体の状態を維持する。)作動媒体n−ブタンは凝縮器7で冷却され液体(本実施例では30℃)になる。
なお、本実施例では、凝縮器7を冷却するために上述のCO2ヒートポンプサイクルにおける膨張弁4で減圧し低温・低圧の液体となった冷媒が用いられている。
因みに、上述のCO2ヒートポンプサイクルにおける膨張弁4で減圧し低温・低圧の液体となった冷媒は、凝縮器7を冷却した後は気相を含む液体の状態であるが7℃より十分低い0℃近い温度を維持している。
なお、本実施例では、凝縮器7を冷却するために上述のCO2ヒートポンプサイクルにおける膨張弁4で減圧し低温・低圧の液体となった冷媒が用いられているが、凝縮器7を冷却するために別の方法を用いても良い。
S4)液体になった作動媒体は繰り返しポンプ5により高圧(本実施例ではゲージ圧0.9MPa+作動媒体熱交換器3における圧力損失)に加圧されて作動媒体熱交換器3に圧送される。
因みに、上述のように作動媒体熱交換器3の出口側で圧力センサPS(図示せず)の検出圧力p1が一定(本実施例ではゲージ圧0.9MPa)に保たれるようにモータバルブ8の開度が調節されるから、本実施例ではポンプ5の吐出側圧力は、ゲージ圧0.9MPa+作動媒体熱交換器3における圧力損失に制御されることとなる。
なお、作動媒体流路からポンプ5への作動媒体の逆流を阻止する逆止弁CHを具備しており、何らかの要因により作動媒体熱交換器3においてヒートポンプおよび補助熱源Hによる加熱により上昇した作動媒体の圧力がポンプ5の吐出圧力よりも高くなった場合にも、作動媒体が逆流することにより発生する不都合が回避できるようにしてある。
上記S1)〜S4)により作動媒体の循環サイクルを構成する。なお、以下の説明において、上記S1)〜S4)の作動媒体のサイクルを以降において作動媒体サイクルと呼び、発電機Gを含めて作動媒体発電サイクルと呼ぶことがある。
G1)スクロールタービンの回転力により発電機Gが回転し、作動流体から回収されたエネルギにより発電が行われる。
G2)発電機Gにより発生した電気エネルギはレギュレータRを経由して、バッテリーBに蓄電される。
G3)この実施例では、ポンプ5駆動用モータとして、制御部CONTにより出力制御される直流駆動式のブラシレスモータが用いられており、上述のように圧縮機2用の電力がバッテリーBから供給されていることに加えて、ポンプ5用の電力もバッテリーBから供給される。さらに、制御部CONT用の電力もバッテリーBから供給され、制御部CONTに接続されるセンサ類や、ポンプ5および圧縮機2以外のアクチュエータ類で消費される電力もバッテリーBから供給される。
G4)また、外部電源供給用インバータINV2によりバッテリーBからの直流電力を商用周波数(たとえば60Hz)の交流に変換し、システム外部に商用周波数の交流電力が供給される。
なお、図1において矢印を含んだ細い実線は冷媒または作動媒体の流れを、破線の矢印は主に信号の流れを、太い実線の矢印は電力の流を示している。なお、本実施形態において、温度、圧力等は一例を示すものであって、本発明は上記数値に限定されるものではない。
なお、この実施形態では、前記外気熱交換器1をバイパスするバイパスバルブBiを備えており、前記外気熱交換器1とバイパスバルブBiとによるた並列流路を形成している。
そして、前記外気熱交換器1で外気Aから熱を吸収した後の冷媒と、前記外気熱交換器1で外気Aから熱を吸収する前の冷媒とが混合した冷媒によって、排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体を冷却するように構成してある。(図1参照。)
このように構成することで、外気Aの温度が低い(例えば気温7℃)場合であっても、外気Aの温度が高い(例えば気温35℃)場合であっても、冷却部7において作動媒体(例えば40℃)からの熱を十分吸収することができるように構成されている。
例えば、冬場のように外気Aの温度が低く(例えば気温7℃)、外気Aの温度が、排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体の温度(例えば40℃)より十分に低い場合などは、バイパスバルブBiを全閉にして、外気Aと冷媒(例えば−10℃)との温度差が大きい状態で、冷媒が外気熱交換器1において外気Aの熱を吸収して、冷媒の温度が多少上昇(例えば7℃程度に上昇)した後であっても、冷媒はさらに、冷却部7において作動媒体(例えば40℃)からの熱を吸収することができるから、ヒートポンプにおける成績係数(COP)が高くなり、効率の良い(高い)発電システムが構成できる。
一方、夏場のように外気Aの温度が高く(例えば気温35℃)、外気Aの温度が、排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体の温度(例えば40℃)より十分には低くない場合などは、バイパスバルブBiを全開にして、膨張弁4からの冷媒が外気熱交換器1外気Aからの熱を吸収せず、膨張弁4からの冷媒の全量が直接冷却部7に流れるようにして、冷却部7において(例えば40℃)からの熱を吸収して、作動媒体を確実に液化できるようにしてある。
作動媒体を確実に液化することで、循環手段としてのポンプ5の揚程が十分得られ、作動媒体の圧送が確実にできるとともに、循環手段としてのポンプ5におけるエネルギ消費の増大が防止できるものとなっている。
なお、冬場と夏場の中間期においては、図示しない外気温センサの検出温度に応じてバイパスバルブBiの開度が適宜調節され、冷却部7において排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体のからの熱を十分吸収して、作動媒体を確実に液化できるようにし、かつ、ヒートポンプにおける成績係数(COP)ができるだけ高くなるようにバイパスバルブBiの開度が適宜調節されるようにしてある。
ここで、図2、図3を用いて、タービン6に入力された熱力学的エネルギから発電機Gによる発電エネルギへの変換効率(発電効率η)、および、CO2ヒートポンプサイクルのCOP(成績係数)に基づく発電システム全体のエネルギ収支について説明を加える。
図2は、実施例における発電機Gの効率を示す図であり、タービン6の導入口と排出口との圧力差(導入口の圧力−排出口の圧力)とタービン6に入力された熱力学的エネルギから発電機Gによる発電エネルギへの変換効率(発電効率η)の実測によって得られた一例を表している。図2は、タービン6の導入口と排出口との圧力差が0.3MPa以上であれば0.4以上の発電効率ηが得られることを示している。
図3は、ヒートポンプのCOP(成績係数)を示す図であり、CO2ヒートポンプサイクルにおける外気Aの温度t1と作動媒体熱交換器3によって加熱されて作動媒体熱交換器3から流れ出る作動媒体の温度t2との関係関し、実測によって得られた一例を表している。なお、図3では、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に熱エネルギを得て冷媒CO2の温度が上昇することによる影響は加味されておらず、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に冷媒が得る熱エネルギがゼロとしたCOPを表している。
図3は、t2−t1=83℃以下のときにはCOPが3以上になることを示しており、これは、外気温7℃の場合、作動媒体熱交換器3から流れ出る作動媒体の温度t2を90℃以下にすれば、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に冷媒が得る熱エネルギがゼロであってもCOPが3以上になることを示している。
もちろん、凝縮器7で作動媒体を冷却する際に冷媒CO2が熱エネルギを得て冷媒CO2の温度が上昇する場合には、タービン6からの排熱をヒートポンプが回収することによりCOPはさらに大きな値となる。
上述のように、CO2ヒートポンプサイクル、および、作動媒体をn−ブタンとした作動媒体発電サイクルを構成した場合、上述のようにCO2ヒートポンプのCOP(成績係数)が3の場合、圧縮機2の入力が例えば2kWのとき、作動媒体が得るエネルギ率(仕事率)は6kWであるから、タービン6〜発電機Gの発電効率が0.65のとき発電機Gにより発電される電力は、3.9kWである。
したがって、圧縮機2の消費電力の2kWに加え、ポンプ5(循環手段)とその他のアクチュエータおよび制御部CONTにおける消費電力と配管損失等のロスを考慮して0.2kWの消費電力を余分に見込んでも、3.9−2−0.2=1.7[kW]の電力を当該発電システム外に供給することが可能である。
〔排熱回収用熱交換器HNにおける、排熱発生源Hからの排熱による加熱の効果と効率への影響〕
排熱発生源Hからの排熱は、冷却部7から圧縮機2に至る経路において冷媒の加熱に用いられ、冷媒を加熱した後の排熱(さらに残存する排熱)の温度は35℃程度まで低下させることができ、高効率となる発電システムが構成可能であり、例えば、排熱発生源Hとして、天然ガスを燃料とするガスエンジンを用いた場合で、該ガスエンジンの冷却用ラジエターからの熱および該ガスエンジンの排気ガスからの熱の両者共を排熱発生源Hとすれば、該ガスエンジンの駆動に係る熱効率は、高位発熱基準で95%となる高効率とすることが可能である。
〔継続的に発電を行う状態である定常状態に至る前の火定常状態〕
当該発電システムの起動時などは、前記冷却部における冷却による前記作動媒体の液化が十分ではなく、前記ポンプ5に流入する前記作動媒体が気体である非定常状態となっている。
このような、非定常状態において、ポンプ5によって作動媒体流路の入口Isに送出した場合には、ポンプ5には液体ではなく気体が流入することになるから、十分な揚程が得られない。
そこで、非定常状態においては、発電機Gに電力を供給して、発電機Gを電動機として駆動し、これによりタービン6を駆動して、作動媒体を循環させる。 すなわち、タービン6を非定常状態用循環手段として駆動することにより、この非定常状態用循環手段によって作動媒体を作動媒体流路の入口Isに送出する。
その後、冷却部7の温度が低下し、ポンプ5に流入する作動媒体が液体となってから、ポンプ5を駆動し、タービン6による駆動力によって発電機Gによって発電を行う定常状態に至る。
〔作動媒体熱交換器3における冷媒から作動媒体への熱交換の促進と作動媒体の気化促進〕
作動媒体熱交換器3における、冷媒から作動媒体への熱交換の促進と作動媒体の気化促進に関し、以下説明する。
図4は作動媒体熱交換器3の平面図、図5は作動媒体熱交換器3の平面断面図、図6は作動媒体熱交換器3の側断面図、図7は作動媒体熱交換器3において回転体の記載を省略した側断面図、図8は作動媒体熱交換器3において冷媒流路RRの記載を省略した側断面図であり、これらの図を引用して以下作動媒体熱交換器3について説明する。なお、図6においては回転体を2点鎖線で表している。
図4から図8に示すように、作動媒体熱交換器3の作動媒体流路には気液分離室Kを具備し、気液分離室Kには、略鉛直方向を回転の中心軸として回転する回転体Rotを備えている。
また、作動媒体流路の出口Osは前回転の中心軸の上方に配設され、作動媒体熱交換器の冷媒流路RRが、回転体Rotの径方向外側に配設されており、回転体Rotの底部における作動媒体熱交換器3の底面と対向する箇所には、磁性体Jが埋設されている。さらに、作動媒体熱交換器3の底面には、回転磁界発生部KJが埋設されており、回転磁界発生部KJに対して制御部CONTから励磁電流が通電されることにより、回転体Rotをその回転方向Rev(図5参照)に回転させる回転磁界が発生することで、回転体Rotは回転方向Rev(図5参照)の方向に回転している。なお、回転体Rotを回転方向Revの方向に回転させる電力は制御部CONTから供給されるものであり、上述の総和電力に含まれている。
そして、作動媒体であるブタンは、作動媒体流路の入口Isより作動媒体熱交換器3に流入した後、冷媒流路RRとの熱交換を行いながら作動媒体流路の出口Osに向かって流れる。
作動媒体流路の出口Osの下方において、回転体Rotに供える複数のブレードに囲繞される部分は気液分離室Kとなっており、気液分離室Kを通過する作動媒体は、回転体Rotの回転方向への回転により気液分離室K内において回転流動している。気液分離室Kを通過する作動媒体の液相部分は、回転流動により生じた遠心力による回転体Rotの径方向外側への移動によって回転体Rotの径方向外側に配設される冷媒流路RRを通流する冷媒との熱交換が促進され、冷媒流路RRの径方向外側に流動する。
回転体Rotは作動媒体熱交換器3の下側に偏って配置されており、回転体Rot上方には回転体Rotによる遠心力が作用しないスペースが確保されており、上記冷媒流路RRの径方向外側に流動した、液体と気体の混合物である作動媒体は、上記遠心力が作用しないスペースを経由して再び作動媒体流路の出口Osの下方の気液分離室Kに流入する。
気液分離室Kを通過する作動媒体の内の気相部分は、液相部分の前記回転体Rotの径方向外側への移動に伴い前記回転体Rotの中心近傍に位置し、また、作動媒体の気相の比重が作動媒体の液相の比重より小さいことから、作動媒体の気相には浮力が作用して上方に流動することで、気液分離室Kを通過する作動媒体の気相部分が作動媒体流路の出口Osから排出される。
このようにして、作動媒体熱交換器3における、冷媒から作動媒体への熱交換の促進と作動媒体の気化の促進が図られており、冷媒による作動媒体の加熱、気化を効率よく行われている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する
[別実施例1]
上記実施例においては、外気前記冷媒加熱流路と前記バイパスバルブとを並列に接続してあるが、複数のバルブを組み合わせて冷媒の配管を配設するにより、
夏場のように外気Aの温度が高く(例えば気温35℃)、外気Aの温度が、排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体の温度(例えば40℃)より十分には低くない場合などは、バイパスバルブBiを全開にして、膨張弁4からの冷媒が外気熱交換器1外気Aからの熱を吸収せず、膨張弁4からの冷媒の全量が直接冷却部7に流れるようにして、冷却部7において(例えば40℃)からの熱を吸収して、作動媒体を確実に液化できるように、また、冬場のように外気Aの温度が低く(例えば気温7℃)、外気Aの温度が、排出口(タービン6の出口)から排出される作動媒体の温度(例えば40℃)より十分に低い場合などは、冷媒が外気熱交換器1において外気Aの熱を吸収して、冷媒の温度が上昇(例えば7℃程度に上昇)した後に、冷媒が冷却部7において作動媒体を冷却液化してその熱を吸収するように流動するように複数のバルブの開度調整を行うように構成してもよい。
[別実施例2]
第1実施形態のように、モータバルブ8の開度の調節により圧力センサPS(図示せず)の検出圧力が一定(本実施例では0.6MPa)に保つようにするのではなく、モータバルブ8は備えず、制御部CONTからの指令によりポンプ5の速度制御を行うことで圧力センサPS(図示せず)の検出圧力p1と第2圧力センサPS2(図示せず)の検出圧力p2との差圧(=p1−p2)が一定(本実施例では0.6MPa)に保たれるようにすることも可能である。このようにした場合、作動媒体用の配管回路圧力損失が低減できる。この場合のポンプ5の駆動用モータMTとしては、DCブラシレスモータを用いることで速度制御を容易に行うことが可能である。
また、ポンプ5の駆動用モータとして一般に普及しているACモータを用いる場合であっても制御部CONTにおけるモータM用の駆動回路をVVVF(可変電圧、可変周波数)インバータで構成しておくことにより優れた速度制御性が得られ、圧力センサPS(図示せず)の検出圧力p1と第2圧力センサPS2(図示せず)の検出圧力p2との差圧を一定(0.6MPa程度以上の値が好ましい)に保つ制御を制度よく行うことができる。
[別実施例3]
実施形態として、バッテリーBを搭載しないシステムも可能である。
この場合、第1実施形態におけるバッテリーBの箇所は単なるDCリンクLNとしておき外部電源供給用インバータINV2に代え、外部商用電力系統EXPWからリンクに電力供給可能で、かつ、DCリンクLNから外部商用電力系統EXPWに対し逆潮流可能なパワーコンディショナーPWCNを備えることで、本システムで得られる電力と本システム外部での消費電力に差が生じた場合にも問題なく用いることができるシステムとなる。
また、上記DCリンクLNと並列にバッテリーBを搭載しておき、バッテリーBから外部電源供給用インバータINV2に給電するように構成することも可能で、この場合、外部商用電力系統EXPWで停電があった場合でも、外部電源供給用インバータINV2から安定して電力供給が継続できるものとなる。
[別実施例4]
冷媒としてCO2以外の冷媒を用いても良い。
[別実施例5]
また、作動媒体はブタンに限定されず、作動媒体を単体の有機化合物、または、複数の異なる種類の有機化合物の混合物で構成することにより、作動媒体熱交換器3からタービン6に導かれる作動媒体に含まれる蒸気と気体の比率を変更することができるものであり、作動媒体は適宜変更可能である。
[別実施例6]
図1において、ポンプ5を出力が可変制御可能な作動媒体用圧縮機に置き換え、タービン6の吐出口(排出口)からは作動媒体が液相を含む気体が排出されるようにタービン6の吐出口(排出口)の圧力(前述の第2圧力センサPS2(図示せず)における検出圧力p2)が低くなるように運転条件を設定しておくことも可能である。
この場合、作動媒体サイクルにおける効率は低下するものの、凝縮器7が不要となり、また、凝縮器7が不要となることに伴い配管も簡素化され、作動媒体として複数の炭化水素などによる混合物が使用されて作動媒体を液体とすることが困難な場合にも、作動媒体用圧縮機により作動媒体の送出を確実に行えるものとなる。
[別実施例7]
第1実施形態では、作動媒体をブタンとしてタービン6をスクロールタービンとする実施例を示したが、タービン6をスクリュータービンとするなど適宜変更可能である。
さらに、タービン6として他の形式の容量型タービンを用いる等、作動媒体とタービン6は適宜選択可能である。
[別実施例8]
上記第1実施形態では、圧縮機2、ポンプ5、制御部CONTなど用の、本発電システムで消費される電力(総和電力)として、発電機Gによって発電した電力が供給されているが、圧縮機2、ポンプ5、制御部CONTなど用の、本発電システムで消費される電力を本発電システム外部から供給してもよい。
なお、上記の各実施例において、外気熱交換器1における外気Aと作動媒体との熱交換を促進する送風機を設ける場合、該送風機の運転に伴う消費電力(総和電力)の増加分よりも、熱交換の促進によるヒートポンプのCOP上昇に伴う発電電力の増加分が大きくなる場合は、真発生電力Wzが大きくなることになるから、効率の良い発電システムを構成するために、上記送風機を備えて該送風機を適宜運転することは言うまでもない。
[排熱発生源の列挙]
排熱発生源Hとしては、エネルギを消費する機器であって排出される排熱の温度が略40℃以上であれば、排熱回収用熱交換器HNにおいて排熱発生源Hからの熱エネルギを得ることが可能であり、排熱発生源Hとその排熱の例を以下に列挙する。
(1)天然ガスを燃料とするガスエンジンにおける、該ガスエンジンの冷却用ラジエターからの熱、若しくは、該ガスエンジンの排気ガスからの熱のいずれか、または、該ガスエンジンの冷却用ラジエターからの熱および該ガスエンジンの排気ガスからの熱の両方。
(2)ガソリンを燃料とするガスエンジンにおける、該ガソリンエンジンの冷却用ラジエターからの熱、若しくは、該ガソリンエンジンの排気ガスからの熱のいずれか、または、該ガソリンエンジンの冷却用ラジエターからの熱および該ガソリンエンジンの排気ガスからの熱の両方。
(3)上記ガソリンエンジンの本体カバー部(ピストン外周部)に直接冷媒の通路を設けて排熱回収用熱交換器HNを構成して熱を取り出す構成も可能である。
(4)家庭用エアコンにおいて冷房運転を行う場合に、室外機(コンデンサ)から排出される熱を取り出す。この場合、この室外機に直接冷媒の通路を設けて排熱回収用熱交換器HNを構成して熱を取り出す構成も可能である。
(5)コンピュータ(特に大型コンピュータ)における集積回路が発生する熱を排熱回収用熱交換器HNに導く構成とする。
1 外気熱交換器
2 圧縮機
3 作動媒体熱交換器
4 膨張弁
5 ポンプ(循環手段)
6 タービン(スクロールタービン)
7 凝縮器(冷却部)
8 モータバルブ
A 外気
B バッテリー
Bi バイパスバルブ
CH 逆止弁
CONT 制御部
LN DCリンク
EXPW 外部商用電力系統
G 発電機
H 排熱発生源
HN 排熱回収用熱交換器
INV1 圧縮機用インバータ
INV2 外部電源供給用インバータ
Is 作動媒体流路の入口
J 磁性体
K 気液分離室
KJ 回転磁界発生部
Os 作動媒体流路の出口
PS 圧力センサ
PS2 第2圧力センサ
R レギュレータ
Rev 回転体の回転方向
Rot 回転体
RR 作動媒体熱交換器の冷媒流路
TH 温度検出器

Claims (5)

  1. 冷媒加熱流路を備えシステムの外部からの熱を吸収し冷媒加熱流路を流れる冷媒に伝え冷媒を気化する外気熱交換器と、前記冷媒加熱流路の出口からの前記冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された前記冷媒により作動媒体を加熱する作動媒体熱交換器と、作動媒体を加熱した後に前記作動媒体熱交換器から排出される前記冷媒を回収し前記外気熱交換器の冷媒加熱流路の入口に導く回収経路と、を備え、前記外気熱交換器と前記圧縮機と前記作動媒体熱交換器の冷媒流路と前記回収経路と前記冷媒とからなるヒートポンプを構成し、
    さらに、導入口と排出口を具備するタービンを備え、前記作動媒体熱交換器の作動媒体流路を流れる前記作動媒体が前記ヒートポンプによる加熱により気化され、気化された後に前記作動媒体流路の出口から排出される前記作動媒体が前記導入口に導入され前記排出口から排出されることで、気化された前記作動媒体の持つ熱エネルギによって前記タービンに動力が与えられ、前記動力により発電を行う発電機を備え、前記排出口から排出される前記作動媒体を前記作動媒体流路の入口に送出する循環手段を備え、前記作動媒体流路と前記タービンと前記循環手段と前記発電機とからなる作動媒体発電サイクル部を構成し、
    前記ヒートポンプと前記作動媒体発電サイクル部とを制御する制御部を備え、
    前記圧縮機を駆動するための圧縮機駆動電力、および、前記循環手段を駆動するための循環手段駆動電力、および、前記制御部に供給される制御部用電力としての電力が供給され、
    定常状態においては、
    前記圧縮機駆動電力と前記循環手段駆動電力と前記制御部用電力との総和である総和電力より、前記発電機により発電される発電電力が大きくなるように設定される運転条件である真発生電力獲得条件で運転されるように構成されている発電システムであって、
    90℃における飽和蒸気圧の絶対圧が0.3MPa以上である有機化合物を前記作動媒体とし、前記冷媒をCO2とし、前記タービンをスクロールタービンまたはスクリュータービンとし、
    前記真発生電力獲得条件が、前記導入口における前記作動媒体の温度である導入口温度を略90℃として、かつ、前記導入口における前記作動媒体の圧力である導入口圧力を前記導入口温度における前記作動媒体の飽和蒸気圧以下にした運転条件に設定され、さらに、
    前記回収経路を流れる冷媒、もしくは、前記外気熱交換器によってシステムの外部からの熱を吸収した後の冷媒、または、前記回収経路を流れる冷媒と前記外気熱交換器によってシステムの外部からの熱を吸収した後の冷媒とが混合した混合冷媒により、、前記排出口から排出される前記作動媒体を冷却液化する冷却部を備え、前記循環手段が液体を圧送するポンプであり、
    前記定常状態に至る前の、前記冷却部における冷却による前記作動媒体の液化が十分ではなく、前記ポンプに流入する前記作動媒体が気体である非定常状態のときには、前記発電機に電力を供給して電動機として駆動することで、前記タービンを非定常状態用循環手段として駆動することにより、前記非定常状態用循環手段によって前記作動媒体を前記作動媒体流路の入口に送出することを特徴とする発電システム。
  2. 前記冷媒加熱流路の入り口と出口とをバイパスするバイパスバルブを具備することで、前記冷媒加熱流路と前記バイパスバルブとを並列に接続した並列流路を形成し、
    前記回収経路を流れる冷媒が前記並列流路を経由した後に前記冷却部において前記排出口から排出される前記作動媒体を冷却液化し、さらに
    前記制御部は、前記外気熱交換器が吸収するシステム外部からの熱の温度に応じて前記バイパスバルブの開度を調節し、前記熱の温度が高いほど前記バイパスバルブの開度を大きくするように制御することを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  3. 排熱発生源から排熱が供給され、前記排熱によって、前記回収経路から前記圧縮機の入り口に至る経路における前記冷媒を加熱することを特徴とする請求項1または請求項2記載の発電システム。
  4. 前記作動媒体熱交換器の作動媒体流路には気液分離室を具備し、前記気液分離室には、略鉛直方向を回転の中心軸とする回転体を備え、
    前記作動媒体流路の出口を前記回転の中心軸の上方に配設され、

    前記作動媒体熱交換器の冷媒流路が、前記回転体の径方向外側に配設され、

    前記気液分離室を通過する作動媒体は、前記回転体により前記気液分離室内において回転流動し、

    前記気液分離室を通過する作動媒体の液相部分は、前記回転流動により生じた遠心力による前記回転体の径方向外側への移動によって前記回転体の径方向外側に配設される冷媒流路を通流する冷媒との熱交換が促進され、

    前記気液分離室を通過する作動媒体の気相部分は、前記液相部分の前記回転体の径方向外側への移動に伴い前記回転体の中心近傍に位置し、

    前記気液分離室を通過する作動媒体の気相部分が前記作動媒体流路の出口から排出されることを特徴とする請求項1〜3記載の発電システム。

  5. 前記作動媒体流路から前記循環手段への前記作動媒体の逆流を阻止する逆止弁を具備することを特徴とする請求項1〜4記載の発電システム。
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