JP2012201388A - 易開封性注出具 - Google Patents

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【課題】注出筒の開口を狭めたり、開封時に内容物が飛散したりすることも無くて、比較的力の弱い婦女子や老人でも開封できる易開封性注出具を提供する。
【解決手段】容器の口部に取り付け可能な装着部並びに容器口部を覆う閉鎖壁及び内容物の注出筒を有した注出具であって、閉鎖壁は環状のフランジ部とフランジ部の内側に形成された開口予定部とからなり、開口予定部は開口形成用スコアーによりフランジ部から裂き取り可能に形成され、開口形成用スコアーはフランジ部内側端の環状の外側スコアーと、外側スコアーより内方に位置する弧状の内側スコアーと、外側スコアーから内側スコアーに至る径方向連絡スコアーとからなり、開口予定部には上方に延びるスコアー引裂用引張り部を内側スコアーと外側スコアーとの間に設け、引張り部の基端部片側には連絡スコアーを刻設し、内側スコアーを連絡スコアーから引張り部側に向かって周方向所定角度に刻設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を充填した容器の口部に装着する易開封性注出具に関するものであり、より詳しくは、注出筒の開口を充分に確保しながら、開封時に内容物が飛散したりすることがなく、その上、比較的力の弱い婦女子や老人でも開封できる易開封性注出具に関するものである。
注出口付キャップは、通常、図9、10に示すように、注出筒50内の閉鎖壁51に注出筒50の内周に沿う環状のスコアー52を施し、この環状スコアー52より内側の閉鎖壁51に、スコアー引裂用引張り部53を、環状スコアー52に隣接させ且つこれの中心線に対して左右対称に設けてなり、この引張り部53を手指にて引っ張ることで、環状スコアー52を引き裂きその内側にある閉鎖壁51を除去して、注出筒50を開封するものである。
この注出口付キャップは、開封の際、引張り部53を基端部から径方向且つ上方に引張ることにより、環状スコアー52を引き裂くのであるが、環状スコアー52が周方向2方向(左右)に向かって延びているため、切り裂き始めの引張り力が分散し、高くなり、力の比較的弱い婦女子や老人ではなかなか開封できない虞があった。このような状況から開封のし易さを目的とした以下のような易開封注出口付キャップが提供されている。
易開封性注出具は、図11に示すように、注出筒50内の閉鎖壁51に引張り部53を設け、この閉鎖壁51に「の」字状のスコアー54を設けて、このスコアー54は、閉鎖壁51に注出筒50の内周に沿って環状とした第1スコアー54aと、この第1スコアー54aから引張り部53の基端部53aに向かって延びる第2スコアー54bと、この第2スコアー54bから延びて引張り部53の基端部53aを囲むように湾曲する第3スコアー54cとから構成して、第2スコアー54bと第3スコアー54cとは引張り部53の基端部53aを基点として、中心線に対して互いに異なった角度で直線状部分を有し、且つ略中央付近から第2スコアー54bは引張り部53の引っ張り方向と略平行に連続して、第1湾曲部55を介して第1スコアー54aに接続し、また第3スコアー54cは、略中央付近から閉鎖壁51の中央側に向けて延び終端56の手前で第2湾曲部57で大きく曲がり、この第2湾曲部57は第2スコアー54bの第1湾曲部55の円弧部より小さい曲率半径の円弧部としたものである。
これにより、引張り部53を手指にて引っ張ると、この基端部53a側から第2スコアー54bと第3スコアー54cとが裂け始め、第2スコアー54bの裂けが第1スコアー54aに向けて進むと共に、第3スコアー54cの裂けも終端56側の第2湾曲部57に向けて進む。この第2湾曲部57が大きく湾曲して回り込むようになっているから、第3スコアー54cの裂けがスムーズに進みその終端56に達する頃、第2スコアー54bの裂けも第1スコアー54aに到達して、以後第1スコアー54aの裂けのみが進んで、やがて閉鎖壁51を除去して開封が終了する(例えば、特許文献1参照)。
また、易開封性注出具は、図12に示すように、注出筒50の内側の閉鎖壁51に、一部幅狭の小突起部58及び59を設けた切り取り部60を備え、閉鎖壁51の内側には切り取り部60の周囲に環状のスコアー61を形成し、外側の閉鎖壁51には小突起部58の付け根部分のスコアー61上に凸状のリブ62を設け、且つ、引張り部53の基端部53aをスコアー61の内側で、小突起部58に連結したものである。これにより、引張り部53を手指にて引っ張ると、その基端部53aの小突起部58側からスコアー61が裂け、その裂けを小突起部58上のリブ62にて一時止め、小突起部5の狭い開口から空気が入り内容物の飛散を防ぎ、環状のスコアー61の裂け始めと裂け終わりとが幅狭の小突起部58と59とになっているので、弱い力でも開封ができるものである(例えば、特許文献2参照)。
実用新案登録第2600445号公報 特開平11−227816号公報
特許文献1の易開封性注出具は、引張り部53を手指にて引っ張ると、その基端部53a側から第2スコアー54bと第3スコアー54cとが裂け始め、第2スコアー54bの裂けが第1湾曲部55に向けて進み、第3スコアー54cの裂けも第2湾曲部57に向けて進むから、閉鎖壁51が帯状になって切り取られて行き、第2スコアー54bの裂けが第1湾曲部55を経由して第1スコアー54aに到達すると共に、第3スコアー54cの裂けも第2湾曲部57を経由して終端56に達した後、第1スコアー54aのみが裂けるようになっても、その裂けて行く第1スコアー54aと、すでに裂けている第3スコアー54b及び第1スコアー54aとが相俟って、閉鎖壁51がなおも帯状になって切り取られ、やがて閉鎖壁51を完全に除去して開封が終了する。
すなわち、引き裂き初めの基端部53a近傍の第2スコアー54bと第3スコアー54cとが鋭角なスコアー形状である為、引っ張り力があまり分散されず、比較的小さい力で閉鎖壁51を帯状に引き裂くことが出来るのである。しかし、引張り部53を径方向且つ上方に引張ると第2スコアー54bが脱線して第1スコアー54aに達せることがある。 この場合第1スコアー54aを周方向に破断することが困難となり、第3スコアー54cも脱線して、第2スコアー54b及び第3スコアー54cの延長線と第1スコアー54aとで囲まれた部分が破断して取り除かれてしまうこと虞がある。また、帯状に切り取られた閉鎖壁51の形状復元により、内容物の飛散が生じることになって、この飛散を押さえることは困難である。
また、特許文献2の易開封性注出具は、注出筒50の閉鎖壁51に、一部幅狭の小突起部58及び59を設けた切り取り部60を備えているので、引張り部53を手指にて引っ張ると、その基端部53aの小突起部58側からスコアー61が裂け、その裂けをリブ62にて一時止めて内容物の飛散を防ぎ、スコアー61の裂け始めと裂け終わりとが幅狭(いわゆる、鋭角なスコアー形状)の小突起部58と59とになっているため、特許文献1同様に引き裂き初めの引っ張り力があまり分散されず、弱い力でも開封ができる点で優れている。しかしながら、注出筒50の開口となる切り取り部60は、一部幅狭の小突起部58及び59が有るため、注出筒50の開口がその分狭くなり、内容物が粘度の高いものであると、内容物の注出がスムーズに行かないことになる。
そこで、本発明の目的は、注出筒を開口し易くするために引き裂き開始部の形状を鋭角にして開口部が狭くなったり、開封時に内容物が飛散したりすることもなく、その上、比較的力の弱い婦女子や老人でも開封できる易開封性注出具を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、容器の口部に取り付け可能な装着部並びに該容器口部を覆う閉鎖壁及び内容物の注出筒を有した注出具であり、該閉鎖壁は、該注出筒の下端内面を覆い、該注出筒の下端から内方に延びる環状のフランジ部と該フランジ部の内側に形成された開口予定部とからなり、該開口予定部は開口形成用スコアーにより前記フランジ部から裂き取り可能に形成され、該開口形成用スコアーは、該フランジ部内側端に設けられた環状の外側スコアーと、該外側スコアーより内方に位置する弧状の内側スコアーと、外側スコアーから内側スコアーに至る径方向連絡スコアーとからなり、該開口予定部には上方に延びるスコアー引裂用引張り部を設けると共に、前記引張り部は、内側スコアーと外側スコアーとの間に設けられ、該引張り部の基端部片側には、前記連絡スコアーを刻設し、且つ内側スコアーを連絡スコアーから前記引張り部側に向かって周方向所定角度に刻設してなることを特徴とする易開封性注出具が提供される。
また、本発明によれば、少なくとも前記内側スコアーは、前記外側スコアーよりも上方に位置する上記易開封性注出具が提供される。
また、本発明によれば、前記開口予定部の形状は、円形である上記易開封性注出具が提供される。
また、本発明によれば、前記内側スコアーの周方向所定角度は、前記連絡スコアーから120度ないし270度である上記易開封性注出具が提供される。
上記第1の課題解決手段による作用は、スコアー引裂用引張り部を引くと、その力は開口形成用スコアーにおける外側スコアー及び径方向連絡スコアーの角部に集中するから、その角部から外側スコアー及び連絡スコアーを切り裂き始め、次いで内側スコアーも周方向所定角度まで外側スコアーと共に切り裂いて、閉鎖壁を所定角度までの帯状に切り裂くが、その後、外側スコアーのみを切り裂いて閉鎖壁の開口予定部を除去し、注出筒を開封することが出来る。
上記第2の課題解決手段による作用は、スコアー引裂用引張り部を引いて、外側スコアーの一部及び径方向連絡スコアーを引き裂いた後、残りの外側スコアー及び上方にある内側スコアーを切り裂くことになり、その切り裂く力を分散することなく集中して開口予定部を切り取ることができる。
上記第3の課題解決手段による作用は、注出筒における横断面形状どおりに、しかも注出筒に沿った円形の開口予定部を形成することができ、即ち、十分に大きさな開口予定部を形成することができる。
上記第4の課題解決手段による作用は、閉鎖壁の弧状の内側スコアーを、連絡スコアーから引張り部側に向かって周方向に120度ないし270度まで、外側スコアーと共に帯状に切り取ることになるが、それ以後は閉鎖壁に刻設した外側スコアーのみを切り裂いて、開口予定部を切り取ることができる。
本発明の易開封性注出具は、開封する力が分散せず、外側スコアー及び径方向連絡スコアーの角部に集中するため、比較的力の弱い婦女子や老人でも容易に開封することが出来る。また、注出筒内の閉鎖壁にある開口予定部に外側スコアーを刻設する限定条件が無く、自在に設定できるため、注出筒の開口を狭めたりすることがなく、さらに、帯状に切り取る閉鎖壁も周方向所定角度以内に限定しているから、その形状復元力も弱く開封時に内容物が飛散したりすることも無い効果がある。
また、本発明の易開封性注出具は、注出筒内の閉鎖壁に、最大限、注出筒の横断面形状どおりの開口を有する開口予定部を設けることができるから、粘度の高い内容物でもスムーズに注出することが出来る効果がある。
また、本発明の易開封性注出具は、帯状に切り取られた閉鎖壁による形状復元力が弱いから、開封時に内容物が飛散しない効果がある。
さらに、本発明の易開封性注出具は、内側スコアーが外側スコアーよりも上方に位置するため、開口予定部を容易に切り取ることができて開封し易く、その上、金型成形性がより優れたものとなる効果がある。
実施例1に示した本発明の実施の形態を示す易開封性注出具の縦断面図である。 同じく実施例1に示した本発明の実施形態を示す易開封性注出具の平面図である。 同じく実施例1に示した本発明の実施形態を示す易開封性注出具の使用状態の縦断面図である。 図2の易開封性注出具における開口予定部の平面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図4のD−D線に沿う断面図である。 従来例を示す縦断面図である。 図9の平面図である。 他の従来例を示す斜視図である。 他の従来例を示す平面図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図面において、1は易開封性注出具であり、この易開封性注出具1(以下、単に「キャップ1」という)は、容器2の口部3に取り付け可能な装着部4並びに容器口部3を覆う閉鎖壁5及び内容物の注出筒6を有したものであり、注出筒6の下端内面を覆う閉鎖壁5は、注出筒6の下端から内方に延びる環状のフランジ部29とフランジ部29の内側に形成された開口予定部7とからなり、開口予定部7は開口形成用スコアー8によりフランジ部29から裂き取り可能に形成されている。開口予定部7には上方に延びるスコアー引裂用引張り部9(以下、単に「引張り部9」という)とを設けると共に、前記開口形成用スコアー8は、閉鎖壁5の環状フランジ部29に刻設した環状の外側スコアー10と、この外側スコアー10より内方に位置する弧状の内側スコアー11と、外側スコアー10から内側スコアー11に至る径方向連絡スコアー12(以下、単に「連絡スコアー12」という)とからなり、前記引張り部9は、内側スコアー11と外側スコアー10との間に設けられ、この引張り部9の基端部9a片側には、前記連絡スコアー12を刻設し、且つ内側スコアー11を連絡スコアー12から引張り部9側に向かって周方向所定角度αに刻設してなるものである。
前記容器2は、その口部3にキャップ1の装着部4を打栓あるいは螺着若しくはパウチ容器や紙容器などに対する溶着などにより、装着でき且つ密封できるものであれば特に限定がなく、どのようなタイプ、材質でも良い。この実施例1の容器2では、その口部3にキャップ1の装着部4をあてがい打栓することで、口部3にキャップ1を取り付けることが可能であるものを想定している。
このキャップ1は、天面20と、その天面20の周縁から垂下してなるスカート壁21とを有している。この天面20に前記注出筒6を設け、スカート壁21の上半部21aの外周面にネジ22を刻設して、後に詳述する上蓋23を螺着脱できるようにする一方、スカート壁21の中間部外周面から外方に外側壁24を張り出し形成して、この外側壁24は、スカート壁21の下半部21bと相俟って、前記装着部4を形成している。なお、外側壁24の下端部内周面に凸部25を設けて、容器口部3にキャップ1を打栓したあと、このキャップ1が容器口部3から絶対に脱落することがないようにしている。
前記注出筒6は、その上端が外方に広がり内容物の注出に都合良く形成され、その底部にある閉鎖壁5のフランジ部29の内側端に開口予定部7が設けられ、この開口予定部7は、図1に示すように、フランジ部29より上方に位置する下段頂板部30及び下段頂板部30より上方に位置する上段頂板部31とからなり、本実施例1では、何れの閉鎖壁も水平面となっている。また、スコアー引裂用引っ張り部9は、図4、6に示すように下段頂板部30上面に設けられている。
そして、フランジ部29と下段頂板部31とは、図5〜8に示すように、前記開口形成用スコアー8の環状の外側スコアー10により繋がり、下段頂板部30と上段頂板部31とは、図4に示すように、前記連絡スコアー12から引張り部9側に向かって周方向所定角度α(実施例1では180度)の弧状の内側スコアー11と図4、8に示すように、残りの部分を形成する連結部13とにより繋がり、さらに、これら外側スコアー10と内側スコアー11とは、図4、5に示すように、開口予定部7の中心に向かって径方向に延びる径方向連絡スコアー12により繋がり、開封前の密封性を保持すると共に、開封を容易に出来るようにしている。
実施例1においては、前記内側スコアー11は、その周方向所定角度αを180度としたが、これに限定せず前記連絡スコアー12から120度ないし270度であれば良く、この範囲であれば帯状に切り取り、それ以後外側スコアー10のみを切り裂いて開口予定部7を切り取っても、帯状に切り取られた閉鎖壁5の下段頂板部30による形状復元力が弱いから、開封時に内容物が外部に飛散することがない。
また、内側スコアー11は、前記外側スコアー10よりも上方に位置しているから、開封の際、外側スコアー10の一部及び連絡スコアー12を引き裂いた後、残りの外側スコアー10及び上方にある内側スコアー11を切り裂くことになって、その切り裂く力を分散することなく集中して、開口予定部7を切り取る。したがって、開口予定部7を容易に切り取ることができて、開封しやすくなる。なお、内側スコアー11が外側スコアー10よりも上方にあると、金型成形性がより優れたものになる。なお、上記とは逆に、内側スコアー11が外側スコアー10よりも下方にあっても、開封性や金型成形性が若干落ちるものの、上記した本発明の目的を充分果たすことが可能である。
前記キャップ1の開口形成用スコアー8は、上記のように形成されて、開口予定部7を容易に切り取ることが出来て、開封が容易となっているから、その外側スコアー10は、注出筒6における横断面形状どおりに、すなわち、開封を容易にするために開口予定部7の形状を規制することがないから、相似形は無論のこと、自在に開口予定部7の形状を定めることが出来る。したがって、容器2の内容物が粘度の高いものであっても、注出筒6から内容物をスムーズに注出することが出来、且つ注出筒6からの内容物の取り出し量も最大限多くすることが可能となる。
前記引張り部9は、既述のとおり、内側スコアー11と外側スコアー10との間、すなわち、下段頂板部30上に設けられ、この引張り部9の基端部9a片側には、図4,5に示すように、前記連絡スコアー12が位置している。この引張り部9は、支柱32及びこの支柱32の上部から延設した指掛けリング33からなって、開封時に指掛けリング33に手指を掛け、引き上げることで、開口予定部7を切り取り、開封するものである。なお、図1の34は手指のすべり止めである。
前記上蓋23は、天板26とこの天板26の周縁から垂下する側壁27とで構成され、その天板26に、これから垂下し注出筒6の内周面に当接しシールするインナーリング28を形成し、且つ側壁27の内周面27aに、前記スカート壁21の上半部21a外周面に刻設したネジ22に螺合するネジ28を刻設してなる。この上蓋23は、開封前は注出筒6の裸出部分を外部汚染から守り、開封後も注出筒6の裸出部分や容器2内を外部汚染から守ると共に、容器2の内容物が外部に漏れるのを防ぐものである。
次に、上記構成になる易開封性注出具1の利用方法について説明する。
まず、キャップ1に上蓋23を螺着して閉じた状態のキャップ1にし、容器2内に内容物を充填したあと、容器2の口部3にキャップ1を装着、すなわち、容器口部3にキャップ1の装着部4をあてがい打栓して、容器2内を密封する(図3参照)。その後、必要に応じて上蓋23を冠したキャップ1付きの容器2を包装して最終製品とする。
最終製品の消費に際しては、少なくともキャップ1部分を裸出し、キャップ1から上蓋23を開け得る状態にする。そして、上蓋23を螺脱して、引張り部9を裸出し、指掛けリング33に手指を掛け引き上げると、その力は開口形成用スコアー8の外側スコアー10及び連絡スコアー12の角部35に集中するから、その角部35から外側スコアー10及び連絡スコアー12を切り裂き始め、次いで内側スコアー11も周方向所定角度、例えば、180度まで外側スコアー10と共に切り裂いて、閉鎖壁5の下段頂板部30を180度まで帯状に切り裂くが、その後、内側スコアー11が無いから、外側スコアー10のみを切り裂くことになり、閉鎖壁5における開口予定部7を除去し、注出筒6を開封する。
そして、容器2内の内容物を必要量だけ、注出筒6から希望する容器などに注ぎ込むことが出来る。その内容物を注ぎ終わった後、容器2に内容物が残っていれば、キャップ1に上蓋23を螺着し、注出筒6の内周面にインナーリング28を嵌合することになって、容器2の内容物が漏れないように密封される。以後、容器2の内容物を使い切るまで、上記した同じ動作を繰り返すことになる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、例えば、フィルムによって構成された容器に取り付ける注出具や口栓にも適用出来、さらに本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は、適宜可能であることが理解されるべきである。また、フランジ部29より上方に位置する下段頂板部30及び下段頂板部30より上方に位置する上段頂板部31とからなる開口予定部7についても、本実施例1では、何れの閉鎖壁も水平面となっているが、傾斜面となっていても良い。
本発明の易開封性注出具は、比較的力の弱い婦女子や老人でも開封ができるのに、容器の内容物の粘度が高かったり、内容物の取り出し量も最大限多くしたいような場合に、その利用可能性が極めて高くなる。
1、1A 易開封性注出具(キャップ)
2 容器
3 口部
4 装着部
5 閉鎖壁
6 注出筒
7 開口予定部
8 開口形成用スコアー
9 スコアー引裂用引張り部(引張り部)
9a 基端部
10 外側スコアー
11 内側スコアー
12 径方向連絡スコアー(連絡スコアー)
13 連結部
20 天面
21 スカート壁
21a 上半部
21b 下半部
22、28 ネジ
23 上蓋
24 外側壁
25 凸部
26 天板
27 側壁
27a 内周面
29 フランジ部
30 下段頂板部
31 上段頂板部
32 支柱
33 指掛けリング
35 角部

Claims (4)

  1. 容器の口部に取り付け可能な装着部並びに該容器口部を覆う閉鎖壁及び内容物の注出筒を有した注出具であり、
    該閉鎖壁は、該注出筒の下端内面を覆い、該注出筒の下端から内方に延びる環状のフランジ部と該フランジ部の内側に形成された開口予定部とからなり、
    該開口予定部は開口形成用スコアーにより前記フランジ部から裂き取り可能に形成され、該開口形成用スコアーは、該フランジ部内側端に設けられた環状の外側スコアーと、該外側スコアーより内方に位置する弧状の内側スコアーと、外側スコアーから内側スコアーに至る径方向連絡スコアーとからなり、
    該開口予定部には上方に延びるスコアー引裂用引張り部を設けると共に、
    前記引張り部は、内側スコアーと外側スコアーとの間に設けられ、該引張り部の基端部片側には、前記連絡スコアーを刻設し、且つ内側スコアーを連絡スコアーから前記引張り部側に向かって周方向所定角度に刻設してなることを特徴とする易開封性注出具。
  2. 少なくとも前記内側スコアーは、前記外側スコアーよりも上方に位置する請求項1記載の易開封性注出具。
  3. 前記開口予定部の形状は、円形である請求項1または2記載の易開封性注出具。
  4. 前記内側スコアーの周方向所定角度は、前記連絡スコアーから120度ないし270度である請求項1ないし3の何れか1項記載の易開封性注出具。
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