JP2012198690A - 情報処理装置、通信制御装置、処理実行方法および処理実行プログラム - Google Patents

情報処理装置、通信制御装置、処理実行方法および処理実行プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】さらなる低消費電力化を実現すること。
【解決手段】情報処理装置100は、各部に電力供給を行うハードウェアブロック電力供給部107と、複数のRAMからなる分散RAM110と、複数の実行コードを記憶するROM102と、通常モードと省電力モードの切替えを行うとともに、通常モードと省電力モードのいずれにおいても分散RAM110のうちRAM_1には電力供給し、省電力モードの場合には、RAM_2,RAM_Nには電力供給を行わない制御を行うハードウェア電力制御部201と、ROM102から、常駐プログラムの実行コード読み出してRAM_1に配置し、常駐プログラム以外のプログラムの実行コードを読み出してRAM_2,RAM_Nに配置する実行コード展開部203と、分散RAM110に配置された実行コードを実行する分散RAM実行コード制御部204とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、通信制御装置、処理実行方法および処理実行プログラムに関する。
従来から、情報処理装置等の電気機器においては省電力化を図るための技術が種々行われている。例えば、特許文献1の技術では、情報処理装置は、各機能部に電力を供給しない状態を基本とし、動作が必要となった場合に、記録モードでCPUが動作することにより、他の機能部において処理が行われていても、必要な動作に関する命令の発行が終了することに対応してCPUの動作を終了させることにより、消費電力の大きいCPUの動作時間をより短縮して、低消費電力化を実現するものである。
また、特許文献2の技術では、情報処理装置は、各機能部において低消費電力の状態を基本とし、動作が必要となった場合に、記録モードでCPUが動作することにより、他の機能部において処理が行われていても、必要な動作に関する命令の発行が終了することに対応してCPUが低消費電力の状態となることにより、消費電力の大きいCPUが通常の電力消費状態で動作する時間をより短縮することができ、低消費電力化を実現するものである。
すなわち、特許文献1および特許文献2の技術は、CPUの通常稼動状態を極力短縮することで低消費電力化を実現している。
さらに、特許文献3の技術は、サブCPU、DDRのセルフリフレッシュを用いたSTR(Suspend To RAM)技術で電力消費量の大きいメインCPUの通常稼動時間を短縮し低消費電力化を図るものである。
しかしながら、CPUの通常稼働時間の短縮のみでは、消費電力の十分な削減とならず、さらなる低消費電力化の実現が求められている。
すなわち、RAM(Ramdom Access Memory)等のメモリは、ソフトウェアが必要とする最大サイズに基づき必要なサイズの記憶容量のメモリを情報処理装置に搭載し、電源が供給されている場合には、これらのメモリは常時電源オンの状態となっている。これは、メモリが稼動中においては電力消費量が一定なのに対し、ソフトウェアがメモリの記憶領域全てを使いきる時間は限定的なため、ソフトウェア稼動量すなわちメモリ使用量が少ない場合でも一定の電力を使用していることにより、必要以上の電力消費となり、CPUの通常稼働時間の短縮のみでは、さらなる低消費電力化を図ることが困難であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メモリの消費電力に着目して、さらなる低消費電力化を実現することができる情報処理装置、通信制御装置、処理実行方法および処理実行プログラムを提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる情報処理装置は、前記情報処理装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、複数の揮発性メモリと、複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、前記情報処理装置のすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記情報処理装置の一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御部と、前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開部と、前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる通信制御装置は、情報処理装置に接続可能な通信制御装置であって、前記通信制御装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、複数の揮発性メモリと、複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、前記通信制御装置のすべての部位に電力供給を行う通常モードと、前記通信制御装置の一部に電力供給を行う省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御部と、前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、通信プロトコル処理に関するプログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開部と、前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる処理実行方法は、情報処理装置で実行される処理実行方法であって、前記情報処理装置は、前記情報処理装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、複数の揮発性メモリと、複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、を備え、前記情報処理装置のすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記情報処理装置の一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御ステップと、前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開ステップと、前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる処理実行プログラムは、コンピュータに実行させるための処理実行プログラムであって、前記コンピュータは、前記コンピュータの各部に電力供給を行う電力供給部と、複数の揮発性メモリと、複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、を備え、前記コンピュータのすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記コンピュータの一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御ステップと、前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開ステップと、前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御ステップと、を前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、さらなる低消費電力化を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1の情報処理装置のハードウェア構成図である。 図2は、実施の形態1の情報処理装置における電力供給状態の遷移を示す図である。 図3は、実施の形態1の情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 図4は、配置テーブルの一例を示す説明図である。 図5は、実施の形態1の情報処理装置における電力供給の遷移を示す図である。 図6は、イベントテーブルの一例を示す説明図である。 図7は、RAMの電源ONの処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、イベントが発生した場合において分散RAM中のRAMを電源OFFする処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態2の情報処理装置のハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態3のROMの各実行コード格納領域のデータ構造を示す説明図である。 図12は、実施の形態3の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態4のROMの各実行コード格納領域のデータ構造を示す説明図である。 図14は、実施の形態4の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態5のネットワーク複合機システムのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 図16は、実施の形態5のネットワーク複合機システムが省電力モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。 図17は、実施の形態5のネットワーク複合機システムが通常モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。 図18は、実施の形態6のプロジェクタシステムのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 図19は、実施の形態6のプロジェクタシステムが省電力モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。 図20は、実施の形態6のプロジェクタシステムが通常モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。 図21は、従来の情報処理装置のハードウェア構成および電力供給状態の遷移を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、通信制御装置、処理実行方法および処理実行プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の情報処理装置のハードウェア構成図である。図1に示すように、本実施の形態の情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)100と、ROM(Read Only Memory)102と、分散RAM(Random Access Memory)110と、ハードウェアブロック電力供給部107と、外部通信インタフェース103(以下、「外部通信I/F103」という。)と、ユーザインタフェース104(以下、「ユーザI/F104」という。)とがバスに接続された構成となっている。
ROM102は、複数の各種プログラムやアプリケーションの実行可能な実行コード、初期データを格納する不揮発性メモリである。CPU101は、実行コードの命令を読み出して実行し、結果の書き出しを行う。
分散RAMは、複数のRAM_1〜RAM_Nから構成される。各RAM_1〜RAM_Nは、物理的に分散した高速アクセスか可能な揮発性メモリである。各RAM_1〜RAM_Nは、CPU101による実行コードの実行時に、ROM102に格納された実行コードが後述する実行コード展開部203により展開され、この実行コードやデータを格納し、CPU101へ提供する。
外部通信I/F103は、外部装置とのネットワーク通信のためのインタフェースである。ユーザI/F104は、ディスプレイ装置等の出力装置やキーボード、マウス等の入力装置等のデバイスである。
ハードウェアブロック電力供給部107は、上記各部に電力供給を行う。ハードウェアブロック電力供給部107による電力供給は、後述するハードウェア電力制御部201(図3参照)により制御される。また、本実施の形態では、情報処理装置100の動作モードとして、情報処理装置100の上記各部の全部に電力供給を行う通常モードと、情報処理装置100の一部に電力供給を行う省電力モードがあり、省電力モードはさらに電力供給対象の数、すなわちに電力供給の多少によって複数の段階のモードを有する。
本実施の形態では、図1に示すように、単一のRAMではなく、物理的に分散されたRAM_1からRAM_Nなる分散RAM110を備えている。ここで、分散RAM110を構成するRAM_1,RAM_2、RAM_Nのいずれかを総称する場合には、「RAM」と呼ぶ場合がある。
なお、本実施の形態では、図1に示すように、分散RAM110は3つのRAM_1,RAM_2,RAM_Nから構成した例を示したが、分散RAM110を構成するRAMの数についてはこれに限定されるものではなく、任意の数で構成することができる。
図21は、従来の情報処理装置2000のハードウェア構成および電力供給状態の遷移を示す図である。図21において、斜線を付したブロックにハードウェアブロック電力供給部2007による電力供給が行われる。
従来の情報処理装置2000では、図21に示すように、ROM102に格納されたプログラムの実行コードを実行する際に、単一のRAM2010に展開することを想定しており、このため、省電力モード移行時においてもRAM2010には電力供給されている。
しかし、ソフトウェアの使用状況によってその使用サイズが動的に変わり、実行コードの実行の際に、RAM2010のすべての記憶容量を使用されているわけではない。
図2は、実施の形態1の情報処理装置100における電力供給状態の遷移を示す図である。本実施の形態では、単一のRAMではなく、物理的に分散されたRAM_1からRAM_Nからなる分散RAM110を用いる構成とし、図2に示すように、省電力モード移行時には、分散RAM110の中の実行コードの実行に必要な分のRAM(図2の例では、RAM_1)だけに電力供給を行い、不要なRAM(図2の例では、RAM_2〜RAM_N)に対しては電力供給を行わない構成としている。このため、本実施の形態では、プログラムの実行に応じてより低消費電力化を図ることができる。
このように分散RAM100の中のRAM単位で電力供給を行ったり停止するためには、各RAMに展開配置する実行コードを決定して、実行コードを配置し実行することをソフトウェアで制御することが必要となる。以下、この実行コードの配置、実行のためのソフトウェアについて説明する。
図3は、実施の形態1の情報処理装置100の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態の情報処理装置100は、ソフトウェアとして、OS(オペレーティングシステム)205と、分散RAM実行コード制御部204と、イベント監視・通知部202と、実行コード展開部203と、ハードウェア電力制御部201と、常駐アプリ206と、アプリケーションタスク_10〜アプリケーションタスク_NNとを備えている。これらのソフトウェアの実行コードはすべてROM102に格納されている。
そして、CPU101がこれらのソフトウェアを実行すると、図3に示すように、OS205、分散RAM実行コード制御部204、イベント監視・通知部202、実行コード展開部203、ハードウェア電力制御部201、常駐アプリ206の実行コードがRAM_1に配置される。ここで、RAM_1に配置されるプログラムの実行コード(第1実行コード)は、情報処理装置100上で常駐して動作する常駐プログラムとなっている。
また、図3に示すように、アプリケーションタスク_10〜アプリケーションタスク_1Nの実行コード(第2実行コード)は、RAM_1に配置され、アプリケーションタスク_N0〜アプリケーションタスク_NNの実行コード(第2実行コード)は、RAM_Nに配置される。
このような実行コードの分散RAM100の各RAMへの配置は、予めROM102等に記憶された配置テーブルで定められている。図4は、配置テーブルの一例を示す説明図である。配置テーブルは、図4に示すように、プログラムの実行コードごとに、分散RA100のどのRAMに配置するかを対応づけて登録している。図4の配置テーブルは、図3の配置例に対応したものである。情報処理装置100は、起動時にBIOS等により、ROM102に格納された配置テーブルを参照して、各プログラムの実行コードを分散RAM100のいずれのRAMに配置するかを決定し、OS205等により各実行コードを配置する。
図5は、実施の形態1の情報処理装置100における電力供給の遷移を示す図である。図5において、斜線を付したブロックにハードウェアブロック電力供給部107による電力供給が行われる。
図5の上段に示すように、通常モードでは、情報処理装置100のすべての部位に電力供給が行われている。情報処理装置100が、この通常モードから省電力モードに移行すると、図5の下段に示すように、CPU101と、分散RAMの中のRAM_1と、外部通信UI/F103に電力供給が行われ、ROM102、ユーザI/F104、分散RAM110のRAM_2、RAM_Nには電力供給が行われない。
従って、省電力モードでは、OS205、実行コード展開部203、常駐アプリ206等の常駐プログラムは実行される。これは、OSや電力状態遷移を制御するようなプログラムを電力状態に関わらず動作可能とするためである。
一方、省電力モードでは、当該モードで処理を行う必要のないプログラムであるアプリケーションタスク_11〜アプリケーションタスク_NNは、RAM_2、RAM_Nに配置されているため、実行されないことになる。
ここで、図5に示すソフトウェア構成のうち本実施の形態にかかる各部について説明する。イベント監視・通知部202は、各種イベントを監視する。
また、ROM102には、イベントテーブルが記憶されている。イベントテーブルは、イベントが発生した場合に、電力供給するRAM、電力供給しないRAM等を定めたテーブルである。図6は、イベントテーブルの一例を示す説明図である。
図6に示すように、イベントテーブルには、各イベントに、より省電力の省電力モードに移行するイベントか否か、イベント処理ソフトウェア、イベント処理ソフトウェアが常駐プログラムか否かが対応づけられている。また、より省電力の省電力モードに移行するイベントがYesである場合には、さらに電源ONするRAMの識別情報、電源OFFするRAMの識別情報が登録されている。
ハードウェア電力制御部201は、通常モードと省電力モードの各モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、動作モードが通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても分散RAM110のRAMうちRAM_1には電力供給し、動作モードが省電力モードの各モードの場合には、RAM_2〜RAM_Nには電力供給を行わない制御を、ハードウェアブロック電力供給部107に対して行う。
より具体的には、ハードウェア電力制御部201は、動作モードが省電力モードである場合において、イベント監視・通知部202によりイベントが発生したことを検知した場合、イベントテーブルにおいて、発生したイベントに対応するプログラムが常駐プログラムでない場合には、イベントテーブルにおいて発生したイベントに対応する識別情報のRAMに電力供給する制御を行う。
また、ハードウェア電力制御部201は、イベントが発生した場合に、発生したイベントが、現在の省電力モードのモード(第1省電力モード)より電力供給する部位の少ない(電力消費量の少ない)モード(第2省電力モード)に移行するイベントでない場合には、イベントテーブルにおいて、発生したイベントに対応する識別情報の、分散RAM110中のRAMへの電力供給を停止する制御を行う。
実行コード展開部203は、ROM102から、常駐プログラムの実行コード(第1実行コード)を読み出してRAM_1に配置し、常駐プログラム以外のアプリケーションタスク_10〜アプリケーションタスク_NNの第2実行コードを読み出してRAM_2、RAM_Nに配置する。
分散RAM実行コード制御部204は、分散RAM110に配置された実行コードを実行する。
情報処理装置100が省電力モードで動作中の場合において、イベントが発生し、電源OFFとなっている分散RAM110の一部のRAMを電力供給して電力ONとなった場合、電力ON後に実行コードを配置する必要がある。この場合の処理について説明する。
図7は、RAMの電源ONの処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、イベントが発生したことをイベント監視・通知部202で検知した場合に実行される。
まず、イベント監視・通知部202は、発生したイベントがイベント処理を必要するか否かを、イベントテーブルの発生したイベントに対応するイベント処理ソフトウェアの欄を参照して判断する(ステップS11)。そして、発生したイベントに対応するイベント処理ソフトウェアの欄に何も登録されていない場合には、イベント監視・通知部202は、イベント処理不要と判断し(ステップS11:No)、処理を終了する。
一方、発生したイベントに対応するイベント処理ソフトウェアの欄にイベント処理ソフトウェアが登録されていない場合には、イベント監視・通知部202は、イベント処理が必要と判断する(ステップS11:Yes)。
そして、この場合、ハードウェア電力制御部201は、イベントは常駐プログラムで処理可能か否かを、イベントテーブルの常駐プログラムを参照して判断する(ステップS12)。イベントテーブルの常駐プログラムに「Yes」が設定されている場合には、イベントは常駐プログラムで処理可能であると判断し(ステップS12:Yes)、イベント監視・通知部202は、イベントを常駐プログラムに渡し、分散RAM実行コード制御部204が該当プログラムを起動する(ステップS13)。
一方、ステップS12において、イベントテーブルの常駐プログラムに「No」が設定されている場合には、イベントは常駐プログラムで処理可能でないと判断し(ステップS12:No)、ハードウェア電力制御部201は、イベント処理ソフトウェアが分散RAM110のいずれかのRAM上に存在するか否かを判断する(ステップS14)。そして、イベント処理ソフトウェアが分散RAM110のいずれかのRAM上に存在する場合には(ステップS14:Yes)、処理を終了する。
一方、イベント処理ソフトウェアが分散RAM110のいずれのRAMにも存在しない場合には(ステップS14:No)、ハードウェア電力制御部201は、イベントテーブルを参照して、発生したイベントに対応する省電力移行イベントの欄の電源ON、電源OFFするRAMで電源ONに特定されている分散RAM110中のRAMに電源供給するようハードウェアブロック電力供給部107に指示し、当該特定のRAMを電源ONとする(ステップS15)。
次に、実行コード展開部203は、ROM102から、イベント処理ソフトのアプリケーションタスクの実行コードを読み出して、当該特定のRAMに配置する(ステップS16)。そして、分散RAM実行コード制御部204は、特定のRAMに配置されたアプリケーションタスクにイベントを渡し、アプリケーションタスクの実行コードを起動する(ステップS18)。
図8は、イベントが発生した場合において分散RAM110中のRAMを電源OFFする処理の手順を示すフローチャートである。
イベント監視・通知部202がイベントを検知した場合、イベント監視・通知部202は、発生したイベントがより省電力のモードに移行するイベントか否かをイベントテーブルを参照して判断する(ステップS31)。そして、発生したイベントがより省電力のモードに移行するイベントでない場合には(ステップS31:No)、図7の電源ON処理を実行する(ステップS32)。
一方、発生したイベントがより省電力のモードに移行するイベントである場合には(ステップS31:Yes)、分散RAM実行コード制御部204は、イベントテーブルを参照して、発生したイベントに対応する省電力移行イベントの欄の電源ON、電源OFFするRAMで電源ONに特定されている分散RAM110中のRAMを特定する(ステップS33)。そして、分散RAM実行コード制御部204は、特定されたRAM上に存在するアプリケーションタスクの終了処理を行う(ステップS34)。
ハードウェア電力制御部201は、特定されてたRAMに対し電力供給を停止するようハードウェアブロック電力供給部107に指示し、これにより分散RAM110中の特定されたRAMが電源OFFとなる(ステップS35)。
このように本実施の形態では、物理的に分散された分散RAM110を用い、必要でないプログラムを配置する分散RAM110のRAMに電力供給しない等、分散RAM110のRAM単位で電力供給の制御を行っているので、必要以上の電力消費を抑え、より省電力化を図ることができる。
また、本実施の形態では、複数のRAMからなる分散RAM110を用いることで、特定のRAMに配置する実行コードを明確にわけることができる。これにより、特定のRAMに必要な実行コードだけを配置することができ、細かなRAM、電力使用量の調整が可能となり、より省電力化を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、分散RAM110の各RAMに配置する実行コードを予め配置テーブルあるいはイベントテーブルで定めていたが、この実施の形態2では、ROM102の領域を分散RAM110の各RAMに対応して論理的に分割し区画化している。
図9は、実施の形態2の情報処理装置100のハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の情報処理装置100は、ハードウェア構成、機能的構成ともに実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、図9に示すように、ROM102が複数の実行コード格納領域に論理的に区画化されている。各実行コード格納領域102a,102b,102nは、それぞれ分散RAM110の各RAMに対応しており、各RAMに配置する実行コードが格納されている。
例えば、図9に示すように、RAM_1用実行コード格納領域102aは、分散RAM110のRAM_1に対応する領域であり、RAM_1に配置して実行される常駐プログラム(OS、ハードウェア電力制御部201、イベント監視・通知部202等)の実行コードが格納されている。また、RAM_2用実行コード格納領域102bは、分散RAM110のRAM_2に対応する領域であり、RAM_2に配置して実行されるアプリケーションタスク_10〜アプリケーションタスク_1Nの実行コードが格納されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の情報処理装置100による実行コード配置処理について説明する。図10は、実施の形態2の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実行コード展開部203は、ROM102の実行コード格納領域を特定する(ステップS51)。そして、実行コード展開部203は、実行コード格納領域に格納されている実行コードを読み出して、読み出した実行コードを、実行コード格納領域に対応する分散RAM110中のRAMに配置する(ステップS52)。
図9の例では、実行コード展開部203は、ROM102のRAM_1用実行コード格納領域から常駐プログラムの実行コードを読み出して分散RAM110中のRAM_1に配置する。また、実行コード展開部203は、RAM_2用実行コード格納領域からアプリケーションタスク_10〜アプリケーションタスク_1Nの実行コードを読み出して、RAM_2に配置する。さらに、実行コード展開部203は、RAM_N用実行コード格納領域からアプリケーションタスク_N0〜アプリケーションタスク_NNの実行コードを読み出して、RAM_Nに配置する。なお、実行コードの実行処理については実施の形態1と同様に行われる。
このように本実施の形態では、ROM102の領域を分散RAM110の各RAMに対応して論理的に区画化した実行コード格納領域を設け、各実行コード格納領域に、対応する分散RAM110のRAMに配置する実行コードを格納し、実行コードを、ROM102の実行コード格納領域から読み出して、対応するRAMに配置して実行するので、特定のRAMに配置する実行コードを明確にわけることができる。これにより、特定のRAMに必要な実行コードだけを配置することができ、細かなRAM、電力使用量の調整が可能となり、より省電力化を図ることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、一部の実行コードをROM102から直接実行するものである。本実施の形態の情報処理装置100は、ハードウェア構成、機能的構成ともに実施の形態2と同様である。また、本実施の形態のROM102も、実施の形態2と同様に、ROM102の領域を分散RAM110の各RAMに対応して論理的に区画化した実行コード格納領域を設け、各実行コード格納領域に、対応する分散RAM110のRAMに配置する実行コードを格納している。
さらに本実施の形態では、ROM102の各実行コード格納領域102a〜102nに、実行コードをRAM上に展開して実行するか、RAM上に展開せずにROM上で直接実行するかを示すROM・RAM実行制御情報を設けている。
図11は、実施の形態3のROMの各実行コード格納領域のデータ構造を示す説明図である。図11に示すように、各実行コード格納領域102a〜102nの先頭にROM・RAM実行制御情報が格納されている。ROM・RAM実行制御情報が0x00である場合には、実行コード格納領域に格納されている実行コードをRAM上に展開して実行する旨を示す。また、ROM・RAM実行制御情報が0xFFである場合には、実行コード格納領域に格納されている実行コードをROM102上で実行する旨を示す。
ここで、ROM102の実行コード格納領域から直接実行される実行コードとしては、ROM102に対する読み込み、書き込み速度がRAMに対する読み込み、書き込み速度に比べて圧倒的に遅いという性質より処理性能や処理速度を求められない処理のプログラムを用いる。
次に、以上のように構成された本実施の形態の情報処理装置100による実行コード配置処理について説明する。図12は、実施の形態3の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。
まず、実行コード展開部203は、ROM102の実行コード格納領域を特定する(ステップS71)。そして、実行コード展開部203は、特定した実行コード格納領域の先頭のROM・RAM実行制御情報が0x00か否かを判断する(ステップS72)。
そして、ROM・RAM実行制御情報が0x00である場合には(ステップS72:Yes)、実施の形態2と同様に、特定された実行コード格納領域に格納されている実行コードを読み出して、読み出した実行コードを、実行コード格納領域に対応する分散RAM110中のRAMに配置する(ステップS73)。この場合、分散RAM実行コード制御部204は、分散RAM110中のRAMに配置された実行コードを実行する。
ステップS72において、ROM・RAM実行制御情報が0x00でない場合、すなわち0xFFである場合には(ステップS72:No)、ステップS73の実行コードの分散RAM110中のRAMへの展開は行わない。この場合には、分散RAM実行コード制御部204は、ROM102の実行コード格納領域に格納されている実行コードを直接実行する。従って、ROM102の実行コード格納領域から直接実行する場合において、当該実行コード格納領域に対応する分散RAM110中のRAMに電力供給は行われない。
このように本実施の形態では、一部の性能が求められない実行コードをROM102から直接実行するので、さらにRAMの使用容量を削減することができ、より省電力化を図ることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、より省電力化を図るために、情報処理装置100の起動後に、分散RAM110のすべてに電力供給しない、すなわち、起動直後は、分散RAM110の一部のRAMにのも電力供給を行うものである。
本実施の形態の情報処理装置100は、ハードウェア構成、機能的構成ともに実施の形態3と同様である。また、本実施の形態のROM102も、実施の形態2と同様に、ROM102の領域を分散RAM110の各RAMに対応して論理的に区画化した実行コード格納領域を設け、各実行コード格納領域に、対応する分散RAM110のRAMに配置する実行コードを格納している。
また、本実施の形態では、情報処理装置をリカバリモードで起動するか通常モードで起動するかを選択可能である。
また、実施の形態3と同様に、ROM102の各実行コード格納領域の先頭に、ROM・RAM実行制御情報が設けられている。
図13は、実施の形態4のROMの各実行コード格納領域のデータ構造を示す説明図である。図13に示すように、本実施の形態では、ROM102の先頭の実行コード格納領域を、起動実行コード格納領域としてのリカバリモード実行コード格納領域とし、情報処理装置100の起動時に実行する実行コードが格納されている。また、このリカバリモード実行コード格納領域は、分散RAM110中のRAMに対応している。
また、リカバリモード実行コード格納領域は、実施の形態3と同様のROM・RAM実行制御情報が設けられ、さらにリカバリモード実行コード格納領域の先頭に、起動実行コード領域特定情報が設けられている。起動実行コード領域特定情報は、リカバリモードか否かを示すものである。
すなわち、起動実行コード領域特定情報にリカバリモードが設定されている場合には、情報処理装置100の起動直後は、リカバリモード実行コード格納領域に格納されている実行コードが実行され、他の実行コード格納領域に格納されている実行コードは実行されない。
また、リカバリモード実行コード格納領域に格納されている実行コードを分散RAM110のRAMに展開して実行するか、リカバリモード実行コード格納領域から直接実行するかは、リカバリモード実行コード格納領域のROM・RAM実行制御情報の指定に従う。
次に、以上のように構成された本実施の形態の情報処理装置100の起動処理について説明する。図14は、実施の形態4の実行コード配置処理の手順を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置100はシステムの起動処理を行い、起動の際に実行する起動実行コードをROM102から特定する(ステップS81)。本実施の形態では、ROM102の最初の実行コード格納領域がリカバリモード実行コード格納領域であるため、かかる領域の情報を読み出す。
次に、実行コード展開部203は、ROM102のリカバリモード実行コード格納領域の起動実行コード領域特定情報にリカバリモードが指定されているか否かを判断する(ステップS82)。そして、リカバリモードが指定されていない場合には(ステップS82:No)、実行コード展開部203は、RAM_1用実行コード格納領域に対して実行コードの配置処理を行う(ステップS84)。ここで、実行コードの配置処理は、実施の形態3の実行コード配置処理と同様に行われる。
一方、ステップS82において、リカバリモードが指定されている場合には(ステップS82:Yes)、リカバリモード実行コード格納領域に対して実行コードの配置処理を行う(ステップS83)。ここで、実行コードの配置処理は、実施の形態3の実行コード配置処理と同様に行われる。
次に、分散RAM実行コード制御部204は、ステップS83、S84で配置された実行コードを実行する(ステップS85)。その後、情報処理装置100はシステム起動処理を継続する(ステップS86)。
このため、リカバリモードの場合で、リカバリモード実行コード領域の実行コードが分散RAM110中のRAM上で展開して実行される場合には、リカバリモード実行コード格納領域に対応するRAMのみに電力供給が行われ、その他のRAMには電力供給は行われない。また、リカバリモードの場合で、リカバリモード実行コード領域の実行コードがROM102上から直接実行される場合には、分散RAM110のすべてのRAMに電力供給は行われない。従って、本実施の形態では、さらなる省電力化を実現することができる。
また、本実施の形態では、情報処理装置をリカバリモードで起動するか通常モードで起動するかを選択可能であるため、通常モードで正常起動できない場合には、リカバリモードで省電力化を図りながら起動可能となるので、ユーザの便宜となる。
なお、ROM102上の起動実行コード領域特定情報は、ROM書き込みツール等を用いて書き換え可能である。これにより、情報処理装置100の復旧のためのリカバリモードのソフトウェアから起動させることも可能となる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1〜4の情報処理装置の機能を通信制御装置100として、ネットワーク複合機システムに搭載したものである。
図15は、実施の形態5のネットワーク複合機システムのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態のネットワーク複合機システム1500は、図15に示すように、本体部500と通信制御部100とがハードウェアバス接続510により接続された構成となっている。
ここで、通信制御装置100の機能、構成は、実施の形態1〜4の情報処理装置100の機能、構成と同様である。
ネットワーク複合機システム1500は、ネットワークからの印刷依頼に対応したプロッタ504によるプリンタ動作、印刷データのHDD(ハードディスクドライブ装置)への保存および参照を可能とする情報提供等を行う。
図16は、実施の形態5のネットワーク複合機システム1500が省電力モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。図17は、実施の形態5のネットワーク複合機システム1500が通常モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。
図16,17に示すように、通信制御装置100の分散RAM110中のRAM_1には通常モード、省電力モードいずれの場合にも電力供給が行われ、RAM_2には通常モードのときのみ電力供給が行われる。
このようなネットワーク複合機システム1500に通信制御装置100を搭載した場合、常時、電力供給が行われる分散RAM110中のRAM_1には、OSやネットワーク自動応答するためのネットワークプロトコル処理プログラム、対向システム電力制御アプリ230の実行コードを展開する。
ネットワークプロトコル処理プログラムの一例として本実施の形態では、Ping,SNMP自動応答アプリ220を用いている。ここで、Pingはネットワーク疎通確認を行うものであり、SNMPは機器の状態取得の依頼を行うものである。Ping,SNMP自動応答アプリ220は、機器が稼動状態である必要のないネットワークパケットに対して自動応答するためのものである。これにより、ネットワーク複合機システム1500の状態に関係なく、これらのネットワークパケットに応答可能となることで、ネットワーク複合機システム1500全体としては、これらのネットワークパケットの到達を意識せずに、省電力モードに移行することが可能となる。
さらに対向システム電力制御アプリ221によってプロッタ、HDDが存在する側のシステムに電力供給する。
ネットワーク複合機システム1500が、ネットワーク経由での印刷依頼およびHDD内のデータ参照依頼等を受信した場合には、分散RAM110中のRAM_1に配置された実行コードでは処理ができないため、分散RAM110中のRAM_2に電力供給し、RAM_2にIPP(Internet Printing Protocol)処理アプリタスク230、SMB(Server Message Block)処理アプリ231を配置する。ここで、IPPとは、ネットワーク経由での印刷を実現するためのプロトコルであり、SMBとは、ネットワーク経由でのファイル共有のためのプロトコルである。
このように本実施の形態では、実施の形態1〜4の情報処理装置と同様の機能を有する通信制御装置100を、ネットワーク複合機システム1500に搭載することにより、その時点時点での通信料および処理量に応じた電力使用量を調整することが可能となり、ネットワーク複合機システム1500は、さらなる省電力化を図って待機動作を実現することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、実施の形態1〜4の情報処理装置の機能を通信制御装置100として、プロジェクタシステムに搭載したものである。
図18は、実施の形態6のプロジェクタシステムのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態のプロジェクタシステム1800は、図18に示すように、本体部600と通信制御部100とがハードウェアバス接続610により接続された構成となっている。
ここで、通信制御装置100の機能、構成は、実施の形態1〜4の情報処理装置100の機能、構成と同様である。
プロジェクタシステム1800は、ネットワークからの情報投影依頼に応じて光源・投影システム604により情報の投影を行うものである。
図19は、実施の形態6のプロジェクタシステム1800が省電力モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。図20は、実施の形態6のプロジェクタシステム1800が通常モードで動作中の場合の電力供給状態を示す説明図である。
図19,20に示すように、通信制御装置100の分散RAM110中のRAM_1には通常モード、省電力モードいずれの場合にも電力供給が行われ、RAM_2には通常モードのときのみ電力供給が行われる。
本実施の形態のプロジェクタシステム1800の通信制御装置100は、実施の形態1の通信制御装置100と同様に、RAM_1にPing,SNMP自動応答アプリ220、対向システム電力制御アプリ221の実行コードを展開している。対向システム電力制御アプリ221によって光源・投影システム604が存在する側のシステムに電力供給を行う。
そして、プロジェクタシステム1800が投影データを受信した場合に、RAM_2に電源供給して、PC画像処理アプリタスク240、動画処理アプリタスク241を配置している。
このように本実施の形態では、実施の形態1〜4の情報処理装置と同様の機能を有する通信制御装置100を、プロジェクタシステム1800に搭載することにより、その時点時点での通信料および処理量に応じた電力使用量を調整することが可能となり、プロジェクタシステム1800は、さらなる省電力化を図って待機動作を実現することができる。
実施の形態1〜4の情報処理装置、実施の形態5,6の各システムで実行される処理実行プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施の形態1〜4の情報処理装置、実施の形態5,6の各システムで実行される処理実行プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態1〜4の情報処理装置、実施の形態5,6の各システムで実行される処理実行プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施の形態1〜4の情報処理装置、実施の形態5,6の各システムで実行される処理実行プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施の形態1〜4の情報処理装置、実施の形態5,6の各システムで実行される処理実行プログラムは、上述した各部(分散RAM実行コード制御部204、イベント監視・通知部202、実行コード展開部203、ハードウェア電力制御部201)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU101が上記記憶媒体から処理実行プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、分散RAM実行コード制御部204、イベント監視・通知部202、実行コード展開部203、ハードウェア電力制御部201が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
100,2000 情報処理装置
100 通信制御装置
101 CPU
102 ROM
102a,102b,102n 実行コード格納領域
103 外部通信I/F
104 ユーザI/F
107 ハードウェアブロック電力供給部
110 分散RAM
201 ハードウェア電力制御部
202 イベント監視・通知部
203 実行コード展開部
204 分散RAM実行コード制御部
205 OS
206 常駐アプリ
220 Ping,SNMP自動応答アプリ
221 対向システム電力制御アプリ
230 IPP処理アプリタスク
231 SMB処理アプリ
240 PC画像処理アプリタスク
241 動画処理アプリタスク
500,600 本体部
1500 ネットワーク複合機システム
1800 プロジェクタシステム
特開2006−172059号公報(特許第4341542号公報) 特開2006−185259号公報 特開2005−094679号公報

Claims (11)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、
    複数の揮発性メモリと、
    複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、
    前記情報処理装置のすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記情報処理装置の一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御部と、
    前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開部と、
    前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御部と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. イベントを監視する監視部と、
    前記イベントと、前記イベントにより起動されるプログラムが常駐プログラムであるか否かを示す常駐プログラム情報と、前記イベントにより起動されるプログラムの実行コードを配置する揮発性メモリの識別情報とを対応づけたイベント情報を記憶する記憶部と、
    前記電力制御部は、前記動作モードが前記省電力モードである場合において、前記イベントが発生した場合、前記イベント情報において、発生したイベントに対応するプログラムが前記常駐プログラムでない場合には、前記イベント情報において前記発生したイベントに対応する識別情報の前記第2揮発性メモリに電力供給する制御を行い、
    前記実行コード展開部は、前記不揮発性メモリから、前記発生したイベントに対応するプログラムの前記第2実行コードを読み出して、前記発生したイベントに対応する識別情報の前記第2揮発性メモリに配置し、
    前記実行コード制御部は、前記第2揮発性メモリに配置された前記第2実行コードを実行すること、
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記省電力モードは、第1省電力モードと、前記第1省電力モードよりも電力供給する部位が少ない第2省電力モードを含み、
    前記電力制御部は、前記イベントが発生した場合に、発生したイベントが、前記第1省電力モードから前記第2省電力モードに移行するイベントでない場合には、前記イベント情報において、前記発生したイベントに対応する識別情報の揮発性メモリへの電力供給を停止する制御を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記不揮発性メモリは、前記複数の揮発性メモリに対応して、前記第1実行コードが格納される第1実行コード格納領域と、前記第2実行コードが格納される1または複数の第2実行コード格納領域とに論理的に分割されており、
    前記実行コード展開部は、前記不揮発性メモリの前記第1実行コード格納領域から前記第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第2実行コード格納領域から前記第2実行コードを読み出して、前記第2実行コード格納領域に対応する前記第2揮発性メモリに配置し、
    前記実行コード制御部は、前記第2実行コード領域に配置された前記第2実行コードを実行すること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  5. 前記第2実行コード領域には、前記第2実行コードを、前記第2揮発性メモリに展開して実行するか、前記不揮発性メモリ上で実行するかを予め示す実行制御情報を含み、
    前記実行コード展開部は、前記第2実行コード格納領域の実行制御情報が、前記第2実行コードを前記第2揮発性メモリに展開して実行する旨を示す場合に、前記第2実行コード格納領域から前記第2実行コードを読み出して、前記第2実行コード格納領域に対応する前記第2揮発性メモリに配置し、
    前記実行コード制御部は、前記第2実行コード格納領域の実行制御情報が、前記第2実行コードを前記第2揮発性メモリに展開して実行する旨を示す場合に、前記第2揮発性メモリに配置された前記第2実行コードを実行し、前記第2実行コード格納領域の実行制御情報が、前記第2実行コードを前記不揮発性メモリ上で実行する旨を示す場合に、前記不揮発性メモリに格納された前記第2実行コードを直接実行すること
    を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記不揮発性メモリは、前記複数の揮発性メモリに対応して、前記情報処理装置の起動時に最初に実行される実行コードである起動実行コードが格納される起動実行コード格納領域を含み、
    前記起動実行コード格納領域は、前記起動実行コードを実行するか否かを示す起動実行コード領域特定情報を含み、
    前記実行コード実行部は、前記情報処理装置の起動時に、前記起動実行コード領域特定情報が、前記起動実行コードを実行する旨を示す場合に、前記起動実行コードを実行すること
    を特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1実行コードは、オペレーティングシステムの実行コード、前記電力制御部の実行コード、前記実行コード展開部の実行コード、前記実行コード制御部の実行コードを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  8. 前記第2実行コードは、アプリケーションの実行コードを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置に接続可能な通信制御装置であって、
    前記通信制御装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、
    複数の揮発性メモリと、
    複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、
    前記通信制御装置のすべての部位に電力供給を行う通常モードと、前記通信制御装置の一部に電力供給を行う省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御部と、
    前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、通信プロトコル処理に関するプログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開部と、
    前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  10. 情報処理装置で実行される処理実行方法であって、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理装置の各部に電力供給を行う電力供給部と、
    複数の揮発性メモリと、
    複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、を備え、
    前記情報処理装置のすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記情報処理装置の一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御ステップと、
    前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開ステップと、
    前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御ステップと、
    を含むことを特徴とする処理実行方法。
  11. コンピュータに実行させるための処理実行プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記コンピュータの各部に電力供給を行う電力供給部と、
    複数の揮発性メモリと、
    複数の実行コードを記憶する不揮発性メモリと、を備え、
    前記コンピュータのすべての部位に電力供給を行うための通常モードと、前記コンピュータの一部に電力供給を行うための省電力モードとの間で動作モードの切替えを行うとともに、前記動作モードが前記通常モードと前記省電力モードのいずれにおいても前記複数の揮発性メモリのうち第1揮発性メモリには電力供給し、前記動作モードが前記省電力モードの場合には、前記第1揮発性メモリ以外の1または複数の第2揮発性メモリには電力供給を行わない制御を前記電力供給部に対して行う電力制御ステップと、
    前記不揮発性メモリから、前記複数の実行コードのうち、常駐プログラムの実行コードである第1実行コードを読み出して前記第1揮発性メモリに配置し、前記第1実行コード以外の第2実行コードを読み出して前記第2揮発性メモリに配置する実行コード展開ステップと、
    前記複数の揮発性メモリに配置された実行コードを実行する実行コード制御ステップと、
    を前記コンピュータに実行させるための処理実行プログラム。
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