JP2012195975A - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータをアップコンバート(高品質化)する際に、該複数のコンポーネントを効率的な手順でアップコンバート処理することが可能な信号処理装置及び信号処理方法を提供する。
【解決手段】 本発明の信号処理装置において、アップコンバート処理部113は、データ蓄積部110に蓄積されたコンテンツデータをアップコンバート(高品質化)処理する。アップコンバート制御部112は、コンテンツデータに含まれる各コンポーネント(エレメンタリーストリーム)のコンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)に基づいて、アップコンバート対象とするコンポーネント、及び各コンポーネントのアップコンバート処理順位を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータをアップコンバート(高品質化)する信号処理装置及び信号処理方法に関するものである。
従来より、映像を高画質化(高品質化)する技術や、音声を高音質化(高品質化)する技術等、よりリアルで迫力のある映像・音声を実現する様々なアップコンバート処理(高品質化処理)に関する技術が研究されている。
表示ディスプレイの大画面化・高精細化が進む中、高画質化技術を搭載した製品は今後ますます需要が拡大すると考えられる。例えば、SD(Standerd−Definition)映像を、クラス分類適応処理を用いてHD(High−Definition)映像に変換(解像度変換)する技術が研究されている。また、γ補正や輪郭補正により映像を高画質化する技術等、様々な高画質化処理の技術が提案されている。
下記の特許文献1には、時間領域処理と周波数領域処理とを統合することによって、処理精度の向上を図る技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、データが取得された現実世界を考慮し、現実世界の事象に対して、より正確でより精度の高い処理結果を得るための技術が開示されている。
また、高音質化技術を搭載した製品の需要も増えてきている。下記の特許文献3には、CD(Compact Disc)から取り込んだ標本化周波数fSのマルチビットのオーディオデータを標本化周波数m×fS(mは整数)の1ビットのオーディオデータにフォーマット変換する技術が開示されている。これによれば、CD音質では表現できなかった微妙な音やニュアンスまで再現することができる。
特開平07−321662号公報 特開2004−246526号公報 特開平09−261071号公報
アップコンバート処理の方法としては、コンテンツデータを再生しながらリアルタイムに処理する方法と、リアルタイムではなく時間をかけて処理する方法とに大きく分けられる。
例えば、ダイナミックガンマ補正により映像を高画質化処理する場合は、コンテンツデータを再生しながらほぼリアルタイムに処理することができる。一方、解像度変換により映像を高画質化処理する場合や、フォーマット変換により音声の高音質化処理を行う場合等には、処理負荷が大きいためにリアルタイムの処理が困難な場合もある。例えば、上述したようにCDから取り込んだマルチビットのオーディオデータを1ビットのオーディオデータにフォーマット変換する場合、システムの処理能力によっては楽曲時間の数倍の処理時間を要することもある。このような場合は、コンテンツデータを一旦記録媒体に蓄積し、蓄積したコンテンツデータに対して時間をかけてアップコンバート処理する方法が考えられる。
このように、時間をかけてアップコンバート処理を行う場合、処理時間が長いとユーザがコンテンツデータを再生したいときに、処理が済んでいないために再生できないという問題が生じる。
デジタル放送規格やDVD(Digital Video Disc)などのパッケージメディアで採用されているMPEG−2方式では、複数のエレメンタリーストリーム(ES)が多重化される。具体的には、映像、音声、付加情報等の複数のコンポーネントが多重化される。複数の映像コンポーネントを多重することにより、マルチアングルの映像(複数のカメラで様々な方向から撮影された映像)を同時に視聴したり、自由に切換えて視聴したりすることができる形式となっている。また、複数の音声コンポーネントを多重することにより、多国語音声に対応することができる形式となっている。
このような複数のコンポーネント(エレメンタリーストリーム)が多重化されたコンテンツデータをアップコンバート処理する場合、全てのコンポーネントに対して並列にアップコンバート処理を施すと処理負荷が大きい。しかしながら、全てのコンポーネントに対して同時にアップコンバート処理を施す必要がない場合も多くあると考えられる。例えば、マルチアングルの映像のうち主映像のみを視聴したいユーザにとっては、主映像を副映像よりも優先して(早く)高画質化する方が好ましい。また、音楽番組を高音質で視聴したいユーザにとっては、音声を映像よりも優先して(早く)高品質化する方が好ましい。
そこで、本発明は、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータをアップコンバート(高品質化)する際に、該複数のコンポーネントを効率的な手順でアップコンバート処理することが可能な信号処理装置及び信号処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る信号処理方法は、映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理方法であって、コンテンツデータに係る属性情報に基づいて、複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定ステップと、決定ステップにおける決定結果に従って、コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理ステップとを有する。
また、本発明に係る他の信号処理方法は、映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理方法であって、視聴されたコンテンツデータに関する視聴履歴情報を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された視聴履歴情報に基づいて、複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定ステップと、決定ステップにおける決定結果に従って、コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理ステップとを有する。
本発明によれば、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータをアップコンバート(高品質化)する際に、該複数のコンポーネントを効率的な手順でアップコンバート処理することが可能になる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
本発明の実施の形態1に係る信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示したアップコンバート処理部の内部構成を示すブロック図である。 図1に示したメモリに格納されるコンテンツ情報の一例を示す図である。 実施の形態1におけるアップコンバート処理の手順を示すフローチャートである。 アップコンバート対象コンポーネント及び処理順位を決定する手順について説明するためのフローチャートである。 アップコンバート処理の進行状況を確認する画面の一例を示す図である。 アップコンバート処理に要する時間について説明するための図である。 実施の形態1の変更例に係るコンテンツ情報の一例を示す図である。 各コンポーネントのアップコンバート処理順位をユーザが指定する際の手順について説明するためのフローチャートである。 アップコンバート処理順位を設定するためのGUI画面の一例を示す図である。 更新されたコンテンツ情報の一例を示す図である。 実施の形態2において自動的に表示されるガイド画面の一例を示す図である。 実施の形態3に係るコンテンツ情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係るジャンル一覧情報の一例を示す図である。 実施の形態4に係る信号処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図15に示した視聴履歴収集部により収集される視聴履歴情報の一例を示す図である。 実施の形態4に係る処理手順について説明するためのフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る信号処理装置100の概略構成を示すブロック図である。図1に於いて、アンテナ(もしくはケーブル)より入力された放送信号は、チューナ部101に入力される。チューナ部101は、アンテナからの放送信号に対して、復調、誤り訂正等の処理を施し、トランスポートストリーム(TS)と呼ばれる形式のデータ(TSデータ)を生成して出力する。
分離部102は、チューナ部101から出力された複数チャンネル分のTSデータの中から選択されたチャンネルのデータを抽出する。そして、映像データ及び音声データをデコーダ103に出力し、電子番組ガイド(EPG)データ及びデータ放送用データをストリームデータ処理部116に出力する。
デコーダ103は、分離部102からの音声データをデコード(復号化)して、音声出力部105に出力する。音声出力部105は、デコーダ103によりデコードされた音声データを増幅及びデジタル/アナログ変換して、スピーカ107に出力する。また、デコーダ103は、分離部102からの映像データをデコード(復号化)して、画面合成部104に出力する。
ストリームデータ処理部116は、分離部102からのEPGデータ及びデータ放送用データを、バスを介してメモリ117に格納する。画面合成部104は、リモコン119によるユーザからの指示に応じて、メモリ117に格納されたEPGデータやデータ放送用データを読み出して、EPG画面やデータ放送画面を構成する。そして、デコーダ103からの映像データと合成して映像出力部106に出力する。映像出力部106は、画面構成部104により生成された画面を表示部108に表示させる。
蓄積・再生制御部109は、リモコン119によるユーザからの指示に応じて、チューナ部101からのTSデータをデータ蓄積部110に蓄積したり、データ蓄積部110からTSデータを読み出して再生したりする。また、この蓄積・再生制御部109は、アップコンバート処理時に、データ蓄積部110に蓄積されているTSデータを再生する。再生時は、蓄積・再生制御部109は、データ蓄積部110から読み出したTSデータを分離部102に出力する。
アップコンバート処理部113は、デコーダ103から出力された映像データ及び音声データにアップコンバート処理(高品質化処理)を施して、エンコード・多重化処理部111に出力する。
図2は、図1に示したアップコンバート処理部113の内部構成を示すブロック図である。デコーダ103からの出力データは、セレクタ301を介してアップコンバート処理部113に入力される。具体的には、デコーダ103から出力された映像コンポーネント(映像エレメンタリーストリーム)は高画質化処理部302に入力されて高画質化処理が施され、デコーダ103から出力された音声コンポーネント(音声エレメンタリーストリーム)は高音質化処理部303に入力されて高音質化処理が施される。ただし、デコーダ103から出力されたデータのうちアップコンバート対象となっていないコンポーネントがある場合は、アップコンバート処理が施されずにエンコード・多重化処理部111に入力される。このセレクタ301の動作は、コンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)に応じてアップコンバート制御部112により制御される。
高画質化処理部302により高画質化処理が施された映像データ、及び高音質化処理部303により高音質化処理が施された音声データは、エンコード・多重化処理部111に入力される。
図1に戻って、エンコード・多重化処理部111は、アップコンバート処理された映像データ及び音声データをエンコード(符号化)し、ストリームデータ処理部116からのデータ放送用データ等とともに多重化する。エンコード・多重化処理部111により多重化されたTSデータは、蓄積・再生制御部109を介してデータ蓄積部110に蓄積される。
アップコンバート制御部112は、アップコンバート処理部113によるアップコンバート処理の動作を制御する。具体的には、アップコンバート制御部112は、データ蓄積部110に蓄積されたコンテンツデータ(TSデータ)に関するコンテンツ情報をメモリ117に格納し、コンテンツ単位でコンテンツ情報の登録・更新・削除等を行う。コンテンツ情報は、蓄積・再生制御部109がデータ蓄積部110にコンテンツを蓄積した際に、又は蓄積予約した際に登録される。ただし、このコンテンツ情報は、データ蓄積部110にコンテンツデータと共に蓄積するようにしてもよい。なお、このアップコンバート制御部112による制御動作の詳細については後述する。
ここで、本発明におけるアップコンバート処理とは、リアルタイムな処理が実質的に困難な高品質化(高画質化及び高音質化)処理、すなわち、コンテンツの実時間よりも多くの時間を掛けて行う高品質化処理を指す。例えば、複数の映像フレームを参照してディテールを再現して、高精細な映像に変換するような、処理負荷の大きな高画質化処理を想定している。このような場合、複雑なアルゴリズムを用いており、アップコンバート処理をリアルタイムに行うことが難しい。また、原音に忠実な音声を再現したり、臨場感のある音声を再現したりする複雑な高音質化処理を行う場合も、リアルタイムな処理をすることが難しい。
そこで、本発明においては、データ蓄積部110に蓄積されたコンテンツデータ(TSデータ)に対して、時間をかけてアップコンバート処理を施す。つまり、蓄積・再生制御部109によりデータ蓄積部110から読み出されたコンテンツデータ(TSデータ)が、分離部102及びデコーダ103を介してアップコンバート処理部113に与えられ、アップコンバート処理が施される。
UI制御部114は、リモコン119によるユーザからの指示や、システムの動作状態に応じて、各種GUIデータ(イメージデータ・テキストデータ等)をメモリ117より取得する。そして、画面構成部104で各種GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)画面を構成するための制御を行う。
メイン制御部115は、信号処理装置100内部の各ブロックの制御を統括的に行う。受光部118は、リモコン119からのリモコン信号を受信して、各制御部に転送する。
図3は、図1に示したメモリ117に格納されるコンテンツ情報の一例を示す図である。図3において、コンテンツ情報のテーブルには、番組特定情報、コンポーネント属性情報、アップコンバート処理順位に関する情報、アップコンバート処理の完了/未完了に関する情報等が記述される。
番組特定情報とは、データ蓄積部110に蓄積されたコンテンツデータ(番組)を特定するための情報であり、EPGデータに含まれる「service_id」、「event_id」、「start_time」及び「event_name」で構成される。「service_id」は、放送局(またはチャンネル番号)を識別するための識別番号である。「event_id」は、番組を識別するための識別番号である。「start_time」は番組の開始日時を表し、「event_name」は番組名を表す。
コンポーネントの「タグ値」は、PMT(Program Map Table)に記述される値であり、コンテンツデータに含まれる各コンポーネントに付与される。ARIB規格STD−B10では、各コンポーネントに対応する「タグ値」が「component_tag」で規定されている。例えば、映像コンポーネントに対する「タグ値」0x00〜0x0F、音声コンポーネントに対する「タグ値」0x10〜0x2F、その他のコンポーネントに対する「タグ値」は0x30〜0x7Fが規定されている。
「コンポーネント種別」は、EIT(Event Information Table)に記述され、コンテンツデータに含まれる各コンポーネントの属性(映像メイン、映像サブ1、映像サブ2、音声メイン、音声サブ1、音声サブ2等)を示す。この「コンポーネント種別」は、EITの「text_char」記述子で定義される。また、「Gr.ID」は、主にマルチアングルの複数の映像を同時に視聴したり、それらを自由に切換えて視聴したりするマルチビューTVサービスにおいて定義される。この「Gr.ID」は、EITのコンポーネントグループ記述子内の「component_group_id」で定義される。
アップコンバート処理順位は、アップコンバート制御部112により、コンテンツデータに含まれる各コンポーネントのコンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)に基づいて決定される。例えば、番組Aの各コンポーネントに対するアップコンバート処理順位は、「映像メイン(デフォルト)」「音声メイン(デフォルト)」「映像サブ1」「音声サブ1」の順に決定される。この場合は、音声よりも映像を優先し、かつサブ(副)のコンポーネントよりもメイン(主)のコンポーネントを優先して処理順位を決定している。また、「映像サブ2」「音声サブ2」については、優先度が低いためアップコンバート対象から除外され、処理順位が決定されない。ただし、この処理順位は一例を示したものであって、これに限定されるものではない。このアップコンバート処理順位を決定する手順については、後述する。
アップコンバート処理の完了/未完了に関する情報は、各コンポーネントに対してアップコンバート処理が完了したか否かを示すフラグである。アップコンバート処理が完了した場合は「0x01」、未完了の場合は「0x00」となる。なお、本実施例においては、映像データ及び音声データのみをアップコンバート処理の対象としており、それ以外のデータ(EPGデータやデータ放送用データ等)はアップコンバート処理されないため、「0xFF」となる。
図4は、実施の形態1におけるアップコンバート処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS401において、アップコンバート制御部112は、システム稼動率が一定の閾値よりも低くなったことに応じて、アップコンバート処理に関する制御を開始する。本実施例においては、リソース(CPU)の稼働負荷が低い状況において、データ蓄積部110に蓄積されたコンテンツデータをアップコンバート処理するものとする。ただし、ユーザからアップコンバート処理の指示を受けたことに応じて、アップコンバート処理に関する制御を開始してもよい。
ステップS402において、アップコンバート制御部112は、メモリ117からアップコンバート対象とするコンテンツデータのコンテンツ情報を読み出し、アップコンバート対象とするコンポーネント、及びアップコンバート処理順位を決定する。このステップS402の動作については、後で図5を用いて詳細に説明する。
次に、ステップS403において、蓄積・再生制御部109は、データ蓄積部110に蓄積されているコンテンツデータを再生する。ステップS404において、分離部102は、再生されたコンテンツデータを映像データ、音声データ、及び他のデータに分離する。ステップS405において、デコーダ103は、分離部102から出力された映像データ及び音声データにデコード処理を施す。
次に、ステップS406において、アップコンバート処理部113は、デコーダ103から出力された映像データ及び音声データのうちアップコンバート対象のコンポーネントに対してアップコンバート処理(高品質化処理)を施す。
ステップS407において、エンコード・多重化処理部111は、アップコンバート処理部113から出力された各コンポーネントをエンコードする。続いて、ステップS408において、エンコードされたコンポーネントを、ストリームデータ処理部116からのコンポーネント(EPGデータ、データ放送用データ等)とともに多重化してTSデータに変換する。
次に、ステップS409において、蓄積・再生制御部109は、多重化されたコンテンツデータ(TSデータ)をデータ蓄積部110に蓄積する。ステップS410において、アップコンバート制御部112は、メモリ117内のコンテンツ情報の内容を更新し、アップコンバートされたコンポーネントに対して”アップコンバート完了”を示す内容に変更する。このようにして、全てのコンテンツデータが”アップコンバート完了”となるまで、各コンテンツデータに対して上記のアップコンバート処理を行と、一連の処理が終了する。
図5は、図4に示したステップS402のアップコンバート対象とするコンポーネント、及びアップコンバート処理順位を決定する処理についてより詳細に説明するためのフローチャートである。
ステップS501において、アップコンバート制御部112は、メモリ117に格納されているコンテンツ情報を読み出し、各コンテンツの「start_time」を取得する。そして、ステップS502において、最も早い「start_time」を有するコンテンツデータをアップコンバート対象のコンテンツデータとして特定する。ただし、特定したコンテンツデータが既にアップコンバート済みである場合や、アップコンバート対象のコンポーネントを有しないコンテンツデータである場合は、次に早い「start_time」を有するコンテンツデータをアップコンバート対象として特定する。
次に、ステップS503において、特定したコンテンツデータのコンテンツ情報に含まれるEITを取得し、コンテンツデータに含まれる各コンポーネントのコンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)を解析する。そして、ステップS504において、コンポーネント属性情報に基づき、アップコンバート対象とするコンポーネント、及びコンポーネント毎の処理順位を決定する。本実施例においては、図3に示したように、「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ1」「音声サブ1」の順(「タグ値」の小さい順)にアップコンバートの処理順位を決定する。マルチビューTVサービス対応のコンテンツデータの場合、「Gr.ID」の値の小さい順に、かつ、同一「Gr.ID」内でコンポーネントタグ値の小さい順に処理順位を決定する。
なお、ここでは、「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ1」「音声サブ1」をアップコンバート対象とし、「映像サブ2」「音声サブ2」「データ」をアップコンバート対象としないものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、映像コンポーネント及び音声コンポーネントを全てアップコンバート対象としもよいし、「映像メイン」及び「音声メイン」に対応するコンポーネントのみをアップコンバート対象としてもよい。
次に、ステップS505において、コンポーネント情報を更新して、決定した処理順位を登録する。
図6は、アップコンバート処理の進行状況を確認する画面の一例を示す図である。ユーザがリモコン119を操作して、アップコンバート処理状況を確認する画面の表示を指示すると、UI制御部114及び画面構成部104により、図6に示すような画面が構成される。リモコン119に、「アップコンバートレベル表示」の専用ボタンを設けてもよいし、メニューの項目に「アップコンバートレベル表示」を設けてもよい。
図6において、アップコンバートのレベル(Level)は、コンテンツデータ(番組)に対するアップコンバート処理の実行状況を示すものである。本実施例においては、以下の4つの状態を表示し得るものとする。アップコンバート対象の全てのコンポーネントがアップコンバート済みである場合は、「◎:お勧め!」と表示し、「映像メイン」及び「音声メイン」に対応するコンポーネントのみがアップコンバート済みである場合は、「○:見頃」と表示する。また、「映像メイン」のコンポーネントのみがアップコンバート済みである場合は、「△:もう少し」と表示し、アップコンバート処理が未だ実行されていない場合は、「×:未処理」と表示する。ユーザは、この画面上で所望のコンテンツデータを指定して再生させることもできる。なお、「○:見頃」の番組を再生して視聴する場合、視聴しながらアップコンバートが未完了のコンポーネントをアップコンバート処理するようにしてもよい。この場合、番組を見ている途中で、全コンポーネントのアップコンバート処理が完了してアップコンバートレベルが「◎:お勧め!」となることもあり得る。
なお、ここでは、コンテンツデータ(番組)を一つずつ順番にアップコンバート処理する場合について示しているが、複数の番組を同時にアップコンバート処理する構成にしてもよい。複数の番組を並列にアップコンバート処理している途中である場合は、複数の番組がともに「○:見頃」と表示されたり、「△:もう少し」と表示される場合もあり得る。
図7は、アップコンバート処理に要する時間について説明するための図である。図7を用いて、時刻t0から、4つのコンポーネント「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ1」「音声サブ1」のアップコンバート処理を開始する場合について説明する。
図3に示したように、実施の形態1では、「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ1」「音声サブ1」の順番で各コンポーネントをアップコンバート処理する。この場合、時刻t0から時刻t1までの期間は、アップコンバートのレベルが「×:未処理」となる。時刻t1に「映像メイン」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「△:もう少し」となる。そして、時刻t2に「音声メイン」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「○:見頃」となる。時刻t4に「映像サブ1」アップコンバート処理が完了し、時刻t5に「音声サブ1」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「◎:お勧め!」となる。
これに対して、比較例1は、「映像メイン」「映像サブ1」「音声メイン」「音声サブ1」の順番で各コンポーネントをアップコンバート処理する場合を示している。時刻t1に「映像メイン」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「△:もう少し」となった後、時刻t3に「映像サブ1」のアップコンバート処理が完了するがアップコンバートのレベルは変わらない。時刻t4に「音声メイン」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「○:見頃」となる。そして、時刻t5に「音声サブ1」のアップコンバート処理が完了して、アップコンバートのレベルが「◎:お勧め!」となる。
また、比較例2は、「映像メイン」「映像サブ1」「音声メイン」「音声サブ1」の各コンポーネントを全て並列にアップコンバート処理する場合を示している。この場合、時刻t0から時刻t5までの期間はずっとアップコンバートのレベルが「×:未処理」となる。そして、時刻t5に「映像メイン」「映像サブ1」「音声メイン」「音声サブ1」のアップコンバート処理が全て完了して、アップコンバートのレベルが「◎:お勧め!」となる。
なお、ここでは4つのコンポーネントを1つずつ順番にアップコンバート処理する場合も、4つのコンポーネントを並列にアップコンバート処理する場合も、処理が完了する時刻が同じとなるものとして説明したが、処理時間が多少前後してもよい。
以上のように、アップコンバートのレベルが「○:見頃」となる時刻は、比較例1や比較例2に比べて、本発明の実施の形態1の場合が最も早い(時刻t2)。「映像メイン」と「音声メイン」のアップコンバートが完了すれば、マルチビューTVサービスは楽しめないが、「映像メイン」と「音声メイン」とをセットでコンテンツ視聴することが可能になる。通常のユーザは、「映像メイン」と「音声メイン」のセットでコンテンツ視聴するケースが最も多いと考えられるため、本発明の実施の形態1のように各コンポーネントのアップコンバート処理順位を決定した方が効果的である。このように、ユーザに視聴される確率の高いコンポーネントから優先的にアップコンバート処理を行う事により、ユーザはより早いタイミングで高品質化されたコンテンツを楽しむ事が可能となる。
なお、本実施例においては、映像データ及び音声データのみをアップコンバート対象としたが、これに限定されるものではなく、例えば、データ放送に対応するコンポーネントもアップコンバート対象としてもよい。
また、本実施例においては、アップコンバート処理したコンポーネントは、再びエンコード及び多重化し、TSデータの形式に変換して蓄積する場合を示したが、蓄積するデータ形式はこれに限定されるものではない。例えば、アップコンバート後に、エンコード・多重化処理を施さずに蓄積し、再生可能とする構成にしてもよい。この場合は、再生時に分離・デコード処理を行う必要がなくなる。
また、全ての蓄積されたコンテンツデータをアップコンバート対象とするのではなく、例えば、ユーザの嗜好情報に基づいて、嗜好度の高いコンテンツデータを優先的にアップコンバートするようにしてもよい。
(実施の形態1の変更例)
実施の形態1では、アップコンバート制御部112は、コンテンツデータに含まれる各コンポーネントのコンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)に基づいて、各コンポーネントを1つずつ順番に処理するようにアップコンバート処理順位を決定する場合について説明した。これに対して、この実施の形態1の変更例では、映像コンポーネントと音声コンポーネントとを並列に処理する場合を示す。
図8は、実施の形態1の変更例に係るコンテンツ情報の一例を示す図である。図8を参照して、例えば、番組Aの各コンポーネントに対するアップコンバート処理順位は、「映像メイン(デフォルト)」及び「音声メイン(デフォルト)」が1番目、「映像サブ1」「音声サブ1」が2番目となっている。また、「映像サブ2」「音声サブ2」が3番目に決定されている。この場合は、コンポーネントの「タグ値」が小さい順に処理順位を決定し、サブよりもメインを優先している。なお、優先度の低い「映像サブ2」「音声サブ2」をアップコンバート対象としない場合は、「映像サブ2」「音声サブ2」の処理順位は決定されない。
また、この実施の形態1の変更例においては、図2に示したセレクタ301は、デコーダ103から出力された映像コンポーネントと音声コンポーネントとを、それぞれ高画質化処理部302と高音質化処理部303に並列に入力させる。そして、高画質化処理部302による高画質化処理と、高音質化処理部303による高音質化処理は並列して実行される。
(実施の形態2)
実施の形態2では、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)の各コンポーネントの処理順位をユーザが指定することができる。以下、主に実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1と同一の構成を有する部分については、実施の形態1と同一の符号を付与し、その詳細説明は繰り返さない。
図9は、各コンポーネントのアップコンバート処理順位をユーザが指定する際の手順について説明するためのフローチャートである。以下、図8、及び実施の形態1で示した図1を用いて、コンテンツ録画予約時、若しくは、一度設定した予約内容を変更する際等に、アップコンバート処理順位を指定する手順について説明する。なお、各処理部に対する一連の処理実行の指示は、全てメイン制御部115が統括的に行う。
ステップS801において、ユーザによるリモコン119の操作に応じて、UI制御部114は、録画予約の設定/変更画面を表示部108に表示させる。
ステップS802において、録画予約対象のコンテンツデータ(番組)に対して、アップコンバート処理するコンポーネントの処理順位の指定要求がユーザによりなされたか否かを判別する。ユーザからの指定要求がなかった場合は、ステップS804に進み、録画予約の設定もしくは設定変更を実施し、録画予約対象のコンテンツデータ(番組)のコンテンツ情報を更新する。新規に番組を録画予約した場合は、そのコンテンツデータ(番組)のコンテンツ情報を新たに登録する。
一方、ユーザからのコンポーネントの処理順位の指定要求があった場合は、ステップS803に進み、UI制御部114は、アップコンバート処理順位を設定するためのGUI画面を表示する(図10参照)。表示されたGUI画面で、ユーザによるアップコンバートするコンポーネントの処理順位が指定されると、ステップS804に進み、コンテンツ情報の内容を更新する。
図10は、アップコンバート処理順位を設定するためのGUI画面の一例を示す図である。図10を参照して、アップコンバート処理対象の複数のコンポーネント(「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ1」「音声サブ1」)がデフォルトの順番に上から表示される。このデフォルトの処理順番は、たとえば、実施の形態1に示した方法で予め決定されるものとする。
ユーザは、リモコン119のカーソルキーを操作して、各コンポーネントの処理順位を入れ替えたいところまでフォーカスを移動させ、決定キーを押下する事で、その順番を入れ替えることができる。また、アップコンバート対象となっていないコンポーネント(「映像サブ2」「音声サブ2」等)を、リモコン119の操作により、アップコンバート対象とすることもできる。なお、GUI画面上に表示しきれないコンポーネントは、フォーカスの移動に併せて表示できるようにしてもよい。
また、図11は、図9のステップS804で更新されたコンテンツ情報の一例を示す図である。図11を参照して、アップコンバート順位の設定がユーザによりなされたか否かを示す「ユーザ設定」項目が設けられている。ユーザが、アップコンバート処理するコンポーネントの処理順位をGUI画面で設定変更した場合は「ユーザ設定」の欄に「0x01」と表示され、設定変更しなかった場合は「ユーザ設定」の欄に「0x00」と表示される。図11において、「番組A」の「映像メイン」の処理順位と「音声メイン」の処理順位とが入れ替えられ、コンポーネントの処理順位が設定変更されているため、「番組A」の「ユーザ設定」の欄には「0x01」と表示されている。また、「番組B」のコンポーネントの処理順位は設定変更されていないため、「番組B」の「ユーザ設定」の欄には「0x00」と表示されている。
なお、図9では、ユーザからのコンポーネントの処理順位の指定要求があった場合に、アップコンバート処理順位を設定するためのGUI画面を表示させるものとしたが、所定の条件に基づき、自動的にガイド画面を表示させるようにしてもよい。例えば、実施の形態1で説明したように自動的にアップコンバート処理が開始される場合、アップコンバート処理の開始時に、アップコンバート処理順位を設定するためのガイド画面を自動的に表示させる。
図12は、この実施の形態2において自動的に表示されるガイド画面の一例を示す図である。図12において、アップコンバート処理順位が設定可能である旨のGUIが表示されている。このガイド画面は、一定時間経過後に自動的に消去される。このガイド画面において、ユーザのリモコン119の操作により「YES」が選択された場合、UI制御部114は、図10に示したGUI画面を表示させる。
なお、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)のコンポーネントの処理順位がユーザにより既に設定変更されていた場合(「ユーザ設定」の欄が「0x01」の場合)は、ガイド画面を表示させないようにしてもよい。この場合、未だユーザによりコンポーネントの処理順位が設定変更されていない場合(「ユーザ設定」の欄が「0x00」の場合)にだけ、ガイド画面を表示される。また、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)が、ユーザにより手動で録画予約された番組ではなく、嗜好情報などに基づき自動的に録画された番組である場合にだけガイド画面を表示させるようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)の各コンポーネントの処理順位をユーザが指定することができる。これにより、所望のコンポーネントをより早くアップコンバート処理することができ、ユーザの希望に沿った柔軟なアップコンバート処理が可能になる。
なお、この実施の形態2では、各コンポーネントを1つずつ順番にアップコンバート処理する場合について説明したが、この実施の形態1の変更例で説明したように、映像コンポーネントと音声コンポーネントとを並列に処理する構成であってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)の各コンポーネントの処理順位の決定方法が実施の形態1と異なっている。以下、主に実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1と同一の構成を有する部分については、実施の形態1と同一の符号を付与し、その詳細説明は繰り返さない。
この実施の形態3では、実施の形態1の図5のステップS504(アップコンバート対象のコンポーネント、及びアップコンバートの処理順位の決定)の処理を実行する際に、コンテンツデータのジャンル情報を利用する。実施の形態3に係る信号処理装置の構成は、実施の形態1において図1を用いて説明した構成と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。ただし、メモリ117に格納されるコンテンツ情報には、各コンテンツデータ(番組)のジャンルに関する情報を含む。また、メモリ117には、アップコンバート対象のコンポーネント、及びアップコンバートの処理順位の決定する際に参照されるジャンル一覧情報も格納される。
図13は、この実施の形態3に係るコンテンツ情報の一例を示す図である。図13を参照して、各コンテンツデータ(番組)のジャンル情報を示す欄「genre」が設けられている。「番組C」のジャンルは「0x0601」、「番組D」のジャンルは「0x400」である。ここで、ジャンル情報は、EITの「content_nibble_level1」記述子及び「content_nibble_level2」記述子に記載される。
図14は、この実施の形態3に係るジャンル一覧情報の一例を示す図である。図14に示すような、各ジャンルに対してアップコンバート処理するコンポーネントの処理順位を規定したジャンル一覧情報のテーブルがメモリ117に予め格納される。例えば、ジャンル「映画(邦画)」の処理順位は、「映像メイン」「音声メイン(JP:日本語)」「映像サブ1」「映像サブ2」「音声サブ1(ENG:英語)」の順に規定され、処理順位6番目以降は、「タグ値」に従うように規定されている。
アップコンバート制御部112は、メモリ117に格納されたコンテンツ情報を参照して、アップコンバート対象のコンテンツデータのジャンル情報を取得する。続いて、図14に示したジャンル一覧情報を読み出し、アップコンバート対象のコンテンツデータのジャンル情報に対応するアップコンバート処理順位を参照する。そして、各コンポーネントの処理順位を設定して図13に示したコンテンツ情報に登録する。
例えば、図13を参照すると、「番組C」のジャンル「0x0601」は「映画(洋画)」に対応している。図14を参照すると、ジャンル「映画(洋画)」に規定されたコンポーネントの処理順位は、「映像メイン」「音声メイン(JP:日本語)」「映像サブ1」「映像サブ2」「音声サブ1(ENG:英語)」の順番になっている。このため、図13に示したように、「番組C」の各コンポーネントの処理順位は、「映像メイン」「音声メイン(JP:日本語)」「映像サブ1」「映像サブ2」「音声サブ1(ENG:英語)」の順番に設定される。また、図14に示したように、処理順位6番目以降は「タグ値」に従うように規定されている。「番組C」の「音声サブ2」の「タグ値:0x12」は、処理順位5番目の「音声サブ1」の「タグ値:0x11」よりも大きいため、「音声サブ2」の処理順位は6番目に設定される。
また、「番組D」のジャンル「0x0000」は「ニュース・報道」に対応している。図14を参照すると、ジャンル「ニュース・報道」に規定されたコンポーネントの処理順位は、「映像メイン」「音声メイン」「音声サブ」の順番になっている。このため、図13に示したように、「番組C」の各コンポーネントの処理順位は、「映像メイン」「音声メイン」「音声サブ(1)」の順番に設定される。この場合、他のコンポーネント(例えば、「映像サブ1」「映像サブ2」「音声サブ2」等)は、アップコンバート対象とされない。
以上のように、この実施の形態3によれば、コンテンツデータのジャンルに応じて、アップコンバート対象のコンポーネント、及びアップコンバートの処理順位が決定されるため、よりコンテンツの特徴に合ったアップコンバート制御が可能となる。これにより、例えば、画質よりも音質が重視されると考えられる音楽番組の場合は、「音声メイン」のコンポーネントが優先的に高音質化され、より早いタイミングで高音質のコンテンツを視聴することができる。また、音質よりも画質が重視されると考えられるニュース・報道番組等の場合は、「映像メイン」のコンポーネントが優先的に高画質化され、より早いタイミングで高画質のコンテンツを視聴することができる。
なお、この実施の形態3では、各コンポーネントを1つずつ順番にアップコンバート処理する場合について説明したが、この実施の形態1の変更例で説明したように、映像コンポーネントと音声コンポーネントとを並列に処理する構成であってもよい。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態3と同様に、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)の各コンポーネントの処理順位の決定方法が実施の形態1と異なっている。以下、主に実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1と同一の構成を有する部分については、実施の形態1と同一の符号を付与し、その詳細説明は繰り返さない。
この実施の形態4では、実施の形態1の図5のステップS504(アップコンバート対象のコンポーネント、及びアップコンバートの処理順位の決定)の処理を実行する際に、ユーザの視聴履歴情報を利用する。
図15は、本発明の実施の形態4に係る信号処理装置1700の概略構成を示すブロック図であって、図1と対比される図である。図15を参照して、図1と異なる点は、視聴履歴収集部120を有する点である。
視聴履歴収集部120は、ユーザによりリモコン119が操作され、選局された番組(コンテンツ)に関する視聴履歴情報を収集し、メモリ117内に格納する(記憶させる)。実際に選局して視聴された番組以外にも、例えば録画予約などを実行して選局された番組の再生状態に関する情報も収集する。
図16は、図15に示した視聴履歴収集部120により収集される視聴履歴情報の一例を示す図である。「service_id」、「event_id」、「start_time」及び「event_name」は、それぞれ既に図3で説明した放送局、番組、番組の開始日時、番組名を識別するための情報である。また、「genre」は、既に図13で説明したジャンル情報である。
また、「series_id」は、EITのシリーズ記述子であり、シリーズ番組(複数回放送される連続番組)であるか否か識別するためのシリーズ情報である。「視聴コンポーネント」及び「視聴時間」は、ユーザが視聴した映像コンポーネント・音声コンポーネントの「コンポーネント種別」(又は「タグ値」)と、視聴した時間長を示す。なお、本実施例においては、各コンテンツデータのコンテンツ情報には、上記シリーズ情報(「series_id」)が含まれているものとする。
図16を参照して、例えば、番組「F1」のジャンル情報(「genre」)は「0x0100」、シリーズ情報(「series_id」)は「0x0106」である。また、この番組「F1」の「映像メイン」「音声メイン」のコンポーネントは56分15秒間、「映像サブ1」「音声サブ1」のコンポーネントは2時間30分48秒間、「映像サブ2」「音声サブ2」のコンポーネントは16分21秒間視聴されたことが分かる。
図17は、実施の形態4に係る処理手順について説明するためのフローチャートである。なお、図17に示すフローチャートは、実施の形態1の図5に示したステップS503とステップS505との間の処理として実行される。
ステップS1901において、アップコンバート制御部112は、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)のコンテンツ情報をメモリ117から読み出し、シリーズ情報(「series_id」)を取得する。そして、ステップS1902において、メモリ117内に格納(記憶)された視聴履歴情報を参照し、取得したシリーズ情報と同一シリーズのコンテンツが過去に視聴されたか否かを判別する。ここで、同一シリーズのコンテンツが過去に視聴されていた場合は、ステップS1903に進み、過去に視聴された同一シリーズのコンテンツのコンポーネント毎の累計視聴時間を算出する。一方、同一シリーズのコンテンツが過去に視聴されていなかった場合は、ステップS1904に進み、アップコンバート対象のコンテンツデータ(番組)のジャンル情報(「genre」)を取得する。
次いで、ステップS1905において、再び視聴履歴情報を参照し、取得したジャンル情報と同一ジャンルのコンテンツが過去に視聴されたか否かを判別する。ここで、同一ジャンルのコンテンツが過去に視聴されていた場合は、ステップS1906に進み、過去に視聴された同一ジャンルのコンテンツのコンポーネント毎の累計視聴時間を算出する。一方、同一ジャンルのコンテンツが過去に視聴されていなかった場合は、ステップS1909に進み、コンポーネント属性情報(「コンポーネント種別」又は「タグ値」)に基づき、アップコンバート対象コンポーネント及び、各コンポーネントのアップコンバート処理順位を決定した後、ステップS505へ進む。
ステップS1903又はステップS1906において、過去に視聴された同一シリーズ又は同一ジャンルのコンテンツのコンポーネント毎の累計視聴時間が算出された後は、ステップS1907に進む。ステップS1907において、累計視聴時間の長い上位所定数のコンポーネントをアップコンバート対象コンポーネントとして決定する。
次に、ステップS1908において、累計視聴時間の長い順にコンポーネントのアップコンバート処理順位を決定した後、ステップS505へ進む。
例えば、シリーズ情報(「series_id」)が「0x0106」のコンテンツデータがアップコンバート対象であった場合、図16の視聴履歴情報を参照して、アップコンバート処理するコンポーネントの処理順位は、累計視聴時間の長い順に、「映像サブ1」「音声サブ1」「映像メイン」「音声メイン」「映像サブ2」「音声サブ2」と決定される。ただし、ここでは、音声コンポーネントよりも映像コンポーネントを優先するように設定としたが、逆に映像コンポーネントよりも音声コンポーネントを優先するようにしてもよい。また、例えば実施の形態3で説明したように、ジャンルに応じて映像コンポーネントと音声コンポーネントの処理順位を制御するような構成にしてもよい。また、視聴履歴のないコンポーネントに関しては、コンポーネントの「タグ値」の小さい順にアップコンバート処理するようにしてもよいし、ジャンルに応じてその順位を制御するような構成にしてもよい。
以上のように、実施の形態4によれば、ユーザの視聴履歴に応じて、アップコンバート対象のコンポーネント、及びアップコンバートの処理順位が決定されるため、ユーザの嗜好を反映させたアップコンバート制御が可能となる。これによりユーザは、同一のシリーズやジャンルで視聴しているコンポーネントが優先的に高品質化され、より早いタイミングで高品質のコンテンツを視聴することができる。
なお、この実施の形態4では、各コンポーネントを1つずつ順番にアップコンバート処理する場合について説明したが、この実施の形態1の変更例で説明したように、映像コンポーネントと音声コンポーネントとを並列に処理する構成であってもよい。
100 信号処理装置
101 チューナ部
102 分離部
103 デコーダ
104 画面合成部
105 音声出力部
106 映像出力部
107 スピーカ
108 表示部
109 蓄積・再生制御部
110 データ蓄積部
111 エンコード・多重化処理部
112 アップコンバート制御部
113 アップコンバート処理部
114 UI制御部
115 メイン制御部
116 ストリームデータ処理部
117 メモリ
118 受光部
119 リモコン

Claims (12)

  1. 映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理装置であって、
    前記コンテンツデータに係る属性情報に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定結果に従って、前記コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理手段と、を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記コンテンツデータに係る属性情報は、該コンテンツデータを構成する各コンポーネントの種別を示す情報を含み、
    前記決定手段は、各コンポーネントの種別に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記コンテンツデータは、メイン及びサブの映像コンポーネント、又はメイン及びサブの音声コンポーネントを含み、
    前記コンポーネントの種別を示す情報は、メインの映像コンポーネントであるかサブの映像コンポーネントであるかを示す情報、又はメインの音声コンポーネントであるかサブの音声コンポーネントであるかを示す情報であり、
    前記決定手段は、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する処理を実行する際、メインの映像コンポーネント又は音声コンポーネントをサブの映像コンポーネント又は音声コンポーネントよりも先に高品質化処理するように処理順位を決定することを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理装置であって、
    視聴されたコンテンツデータに関する視聴履歴情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記視聴履歴情報に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定結果に従って、前記コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理手段と、を備えることを特徴とする信号処理装置。
  5. 前記視聴履歴情報は、前記複数のコンポーネントのうち視聴時に選択されたコンポーネントに関する情報を含み、
    前記決定手段は、前記視聴履歴情報に基づいて、前記複数のコンポーネントのうち視聴時に選択されたコンポーネントの処理順位を高くすることを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。
  6. 前記処理手段は、前記コンテンツデータの実時間よりも長い時間を要する前記高品質化処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理方法であって、
    前記コンテンツデータに係る属性情報に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおける決定結果に従って、前記コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理ステップと、を有することを特徴とする信号処理方法。
  8. 前記コンテンツデータに係る属性情報は、該コンテンツデータを構成する各コンポーネントの種別を示す情報を含み、
    前記決定ステップは、各コンポーネントの種別に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定することを特徴とする請求項7に記載の信号処理装置。
  9. 前記コンテンツデータは、メイン及びサブの映像コンポーネント、又はメイン及びサブの音声コンポーネントを含み、
    前記コンポーネントの種別を示す情報は、メインの映像コンポーネントであるかサブの映像コンポーネントであるかを示す情報、又はメインの音声コンポーネントであるかサブの音声コンポーネントであるかを示す情報であり、
    前記決定ステップは、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する処理を実行する際、メインの映像コンポーネント又は音声コンポーネントをサブの映像コンポーネント又は音声コンポーネントよりも先に高品質化処理するように処理順位を決定することを特徴とする請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 映像コンポーネント及び音声コンポーネントのうちの少なくとも一方のコンポーネントを含み、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツデータに対して高品質化処理を行う信号処理方法であって、
    視聴されたコンテンツデータに関する視聴履歴情報を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記視聴履歴情報に基づいて、前記複数のコンポーネントの高品質化処理を施す処理順位を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおける決定結果に基づいて、前記コンテンツデータのコンポーネントに高品質化処理を施す処理ステップと、を有することを特徴とする信号処理方法。
  11. 前記視聴履歴情報は、前記複数のコンポーネントのうち視聴時に選択されたコンポーネントに関する情報を含み、
    前記決定ステップにおいて、前記視聴履歴情報に基づいて、前記複数のコンポーネントのうち視聴時に選択されたコンポーネントの処理順位を高くすることを特徴とする請求項8に記載の信号処理方法。
  12. 前記処理ステップは、前記コンテンツデータの実時間よりも長い時間を要する前記高品質化処理を行うことを特徴とする請求項7から請求項11までのいずれか1項に記載の信号処理方法。
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