JP3790761B2 - 録画装置、osd表示制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

録画装置、osd表示制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、録画装置に関し、特に録画装置固有のGUI(Graphical User Interface)画面をOSD(On Screen Display)表示する技術に関する。
録画装置には、接続された表示装置に録画装置固有のGUI画面を表示させるOSD表示と呼ばれる手法を用いて、自装置の動作状態を示すものがある。
また、複数の機器をLANなどのネットワークで接続し、一方の機器に他方の機器を制御する画面を表示させる技術が、特開平10−191463号公報に開示されている。
従来のアナログ放送を録画する録画装置は、NTSC(National Television System Committee)方式等のアナログ信号である映像データに、アナログ信号のGUI画面データを重畳して表示装置に送出することでOSD表示を実現している。しかし、デジタル放送では、映像データとして符号化されたデジタル信号が用いられており、録画装置は符号化されたデジタル信号である映像データにGUI画面データを単純に重畳することが出来ない。
符号化されたデジタル信号である映像データに、録画装置固有の画像を重畳しOSD表示する為には、符号化された映像データをデコードし、さらにデジタル信号をアナログ信号へ変換した後、アナログ信号の映像データに録画装置固有の画像を重畳する必要がある。
特開平10−191463号公報 特開2001−326870号公報
しかしながら、符号化された映像データをデコードすることができるデジタルテレビ等の表示装置が普及しつつある。表示装置側にデコーダが内蔵されることにより、録画装置はデコーダを内蔵せず価格を抑え、デジタル放送により受信した映像データをデジタルデータのまま記録(蓄積)し、デジタル接続であるIEEE1394規格準拠のケーブル等を介してそのまま表示装置に送出するストリーマとしての役割に特化していく傾向がある。
このようなデコーダを備えない録画装置においては、符号化されたデジタル信号をデコードし録画装置固有のGUI画面を重畳するという手法を用いることが出来ないという問題がある。
さらに、デジタル放送では、映像データと共にデータ放送を放送したり、複数の映像データを多重化して放送している。これらの映像データは、映像とデータ放送とのリンクや、デジタル放送特有のサービスであるマルチビュー番組を実現する為のデータ構造を有しているが、映像データをアナログ信号に変換すると、かかるデータ構造が欠落することとなる。データ構造が欠落したままアナログ信号を表示装置に送出すれば、表示装置側でマルチビュー番組等を実現することが出来なくなるという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑み、デジタル放送の映像データをデコードすることなく、装置固有の画像を表示装置にOSD表示させることができる録画装置、OSD表示制御方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る録画装置は、映像データ及びデータ放送コンテンツを含むトランスポートストリームを取得する取得手段と、ユーザ操作を受け付ける受付手段と、トランスポートストリームを記録媒体に書き込む処理、及び、記録媒体からトランスポートストリームを読み出す処理を前記ユーザ操作に従い実行する読み書き手段と、データ放送コンテンツと同一の記述方式で、前記ユーザ操作に応じた装置の状態を示す状態情報を生成する生成手段と、生成された状態情報を、デジタルインターフェースを介して表示装置へ出力する出力手段とを備え、前記表示装置は、グラフィックユーザインターフェースを表示し、前記状態情報は、少なくとも前記ユーザ操作を受け付けるグラフィックユーザインターフェースを制御する制御命令を含み、前記データ放送コンテンツの記述方式とは、マークアップ言語及び機器非依存のバイトコード言語の何れかによる記述であることを特徴とする。
また、本発明に係る記録媒体は、トランスポートストリームが記録された記録媒体であって、前記トランスポートストリームは、ユーザ操作に応じた装置の状態を示す情報が、映像データと多重化されていることを特徴とする。
また、本発明に係るOSD表示制御方法は、映像データ及びデータ放送コンテンツを含むトランスポートストリームを取得する取得ステップと、ユーザ操作を受け付ける受付ステップと、トランスポートストリームを記録媒体に書き込む処理、及び、記録媒体からトランスポートストリームを読み出す処理を前記ユーザ操作に従い実行する読み書きステップと、データ放送コンテンツと同一の記述方式で、前記ユーザ操作に応じた装置の状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、生成された状態情報を、デジタルインターフェースを介して表示装置へ出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに以下の各ステップを実行させるプログラムであって、映像データ及びデータ放送コンテンツを含むトランスポートストリームを取得する取得ステップと、ユーザ操作を受け付ける受付ステップと、トランスポートストリームを記録媒体に書き込む処理、及び、記録媒体からトランスポートストリームを読み出す処理を前記ユーザ操作に従い実行する読み書きステップと、データ放送コンテンツと同一の記述方式で、前記ユーザ操作に応じた前記コンピュータの状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、生成された状態情報を、デジタルインターフェースを介して表示装置へ出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る録画装置は上記の構成により、表示装置において画像化可能なデータ放送コンテンツと同一の記述方式の状態情報を、表示装置へ送出することができる。
従って、表示装置において、ユーザ操作に対するレスポンスを示す画面を、データ放送コンテンツを画像化する機能を用いてOSD表示することができる。さらに、OSD表示のためにデジタル放送の映像データを、デコードしたりアナログ信号に変換する必要がないため、デジタル放送の特有のサービスであるマルチビュー番組やデータ放送を利用することができ、録画装置がデコーダを備えない場合にも、ユーザ操作に応じた装置の状態を表示装置にOSD表示することができる。
また、前記表示装置は、グラフィックユーザインターフェースを表示し、前記状態情報は、少なくとも前記ユーザ操作を受け付けるグラフィックユーザインターフェースを制御する制御命令を含むとしてもよい。
これによって、録画装置は、表示装置が表示するグラフィックユーザインターフェースを介して、ユーザ操作の受け付けを制御することができる。
また、前記データ放送コンテンツの記述方式とは、マークアップ言語及び機器非依存のバイトコード言語の何れかによる記述であるとしてもよい。
これによって、ユーザ操作に応じた録画装置の状態を示すユーザインターフェース画面をマークアップ言語、及び機器非依存のバイトコード言語の何れかにより記述し表示装置に出力することができる。
従って、表示装置が備えるブラウザでユーザインターフェース画面を画像化することができる。
また、前記生成手段により生成される状態情報は、前記記述方式で記述されたユーザインターフェース画面記述文書であって、データ放送コンテンツへのハイパーリンクを含むとしてもよい。
これによって、ユーザ操作に応じた録画装置の状態を示すユーザインターフェース画面から、データ放送コンテンツへ、ハイパーリンクによって画面遷移させることができる。
従って、既存のデータ放送コンテンツの画面レイアウトを変更することなく、ユーザインターフェース画面と、データ放送コンテンツとを選択して表示させることが可能となる。
また、録画装置は、さらに、前記データ放送コンテンツに、ハイパーリンクを付与するリンク付与手段を備え、前記生成手段により生成される状態情報は、前記記述方式で記述されたユーザインターフェース画面記述文書であり、当該ハイパーリンクのリンク先となるとしてもよい。
これによって、データ放送コンテンツから、ユーザ操作に応じた録画装置の状態を示すユーザインターフェース画面へ、ハイパーリンクによって画面遷移させることができる。
従って、ユーザは、表示装置での操作によってユーザインターフェース画面と、データ放送コンテンツとを選択して表示させることが可能となる。
また、前記出力手段は、前記状態情報と共に、機器非依存のバイトコード言語で記述されており当該状態情報を画像化するアプリケーションを表示装置へ出力するとしてもよい。
これによって、機器非依存のバイトコード言語で記述されたアプリケーションにより画像化可能なデータ構造で状態情報を記述し、当該状態情報と共に前記アプリケーションを表示装置へ出力することができる。
従って、表示装置が備えるアプリケーション実行エンジンにおいてアプリケーションが動作することで、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面を画像化することができる。
また、前記生成手段は、前記ユーザインターフェース画面のレイアウトをマークアップ言語によって記述したレイアウト情報を保持する保持手段と、前記ユーザ操作に応じた自装置の状態を示す装置情報を取得する装置情報抽出手段とを備え、前記生成手段による状態情報の生成は、前記保持手段からレイアウト情報を取得し、当該レイアウト情報を、前記装置情報が示す状態に応じて書き替えることによりなされるとしてもよい。
これによって、録画装置は、雛型であるレイアウト情報を用いて状態情報を簡便に生成することができる。
従って、取得手段により取得したトランスポートストリームにより伝送されている内容に係らず、装置固有のレイアウトで、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面をOSD表示することができる。
また、前記装置情報とは、当該録画装置の動作状態を示す機能モード情報と、前記ユーザインターフェース画面の操作方法の説明である機能操作情報と、前記記録媒体の記録容量の残量を含む当該記録媒体の状態を示すメディア情報と、前記記録媒体に記録されているトランスポートストリームのデータ量を含む当該トランスポートストリームの状態を示すコンテンツ情報と、読み出し時に読み出し中の時間的位置を示す再生モード情報と、書き込み時に書き込み中の時間的位置を示す録画モード情報との何れか、または、その組み合わせであるとしてもよい。
これによって、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面は、多様な情報を含むことで録画装置の状態を的確に示すことができる。
また、前記受付手段は、ユーザ操作を示す操作情報を、前記デジタルインターフェースを介して表示装置から受け付けるとしてもよい。
これによって、ユーザは視聴している表示装置から録画装置を操作し、当該操作に応じて録画装置において生成された状態情報を、表示装置で確認することができる。
従って、録画装置と表示装置とを別室に設置した場合にも、ユーザは録画装置を直接操作する必要がない。
また、前記出力手段は、前記状態情報を前記データ放送コンテンツに組み込んで表示装置へ出力するとしてもよい。
これによって、トランスポートストリームガ含むデータ放送コンテンツに、状態情報を組み込んで表示装置へ送出することができる。
従って、トランスポートストリームに含まれるデジタル放送の映像データを、OSD表示のためにデコードしたりアナログ信号に変換する必要がないため、デジタル放送の特有のサービスであるマルチビュー番組やデータ放送を利用することができ、録画装置が映像データをデコードするデコーダを備えない場合にも、装置固有の画像を表示装置にOSD表示することができる。
また、前記データ放送コンテンツは、データカルーセル方式でトランスポートストリームに多重化されており、前記出力手段による組み込みとは、データ放送コンテンツを伝送するデータカルーセルに状態情報を追加するとしてもよい。
これによって、状態情報をデータカルーセル方式で表示装置に出力することができる。
従って、データカルーセル方式で伝送された状態情報が表示装置に蓄積された後、ユーザは任意のタイミングで、ユーザ操作に応じた装置の状態を示す画面を画像化させることができる。
また、前記出力手段によるカルーセルへの追加とは、前記トランスポートストリームを、データカルーセルと中間トランスポートストリームとに分離し、分離したデータカルーセルに含まれるデータ放送コンテンツと状態情報とから新たなデータカルーセルを生成することであり、前記出力手段による組み込みは、当該新たなデータカルーセルと中間トランスポートストリームとを多重化する処理を含むとしてもよい。
これによって、データ放送コンテンツの伝送に用いるデータカルーセルを利用して、状態情報とデータ放送コンテンツとを共に伝送することができる。映像データを伝送するパケット群と、データカルーセルを伝送するパケット群とは、トランスポートストリームが伝送可能な帯域幅内において任意に伝送速度を割り振って多重化することができるので、状態情報を表示装置へ出力するために、映像データを伝送する伝送速度を変化させる必要がない。
従って、映像データの伝送遅延による再生画像の不具合を引き起こすことなく、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面をOSD表示させることが可能となる。
また、前記出力手段による新たなデータカルーセルと中間トランスポートストリームとの多重化は、取得手段が取得した段階のトランスポートストリームの帯域幅と同じ帯域幅でなされるとしてもよい。
これによって、トランスポートストリームがデータ放送コンテンツを伝送する帯域幅を利用して、状態情報と、データ放送コンテンツとを共に伝送することができる。
従って、トランスポートストリーム全体として情報を伝送可能な帯域幅を超えることなくトランスポートストリームに状態情報を多重化することができる。
また、前記出力手段による組み込みとは、前記トランスポートストリームを構成するデータ放送コンテンツ及び中間トランスポートストリームのうち、データ放送コンテンツを取り除き、前記状態情報を中間トランスポートストリームと多重化するとしてもよい。
これによって、データ放送コンテンツが多重化されているトランスポートストリームからデータ放送コンテンツを取り除いて、状態情報を多重化することができる。データ放送コンテンツと状態情報とを共にデータカルーセル方式で伝送する場合に比べて、状態情報のみをデータカルーセル方式で伝送する場合は、カルーセル周期を短くすることができる。
従って、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面を、録画装置の状態の遷移に伴い更新するときに、録画装置から新たなユーザインターフェース画面を出力するタイミングと、表示装置において新たなユーザインターフェース画面を画像化できるようになるタイミングとのタイムラグを抑えることができる。
また、前記トランスポートストリームは、伝送する情報を持たない複数のヌルパケットを含み、前記出力手段による組み込みとは、前記ヌルパケットを、前記状態情報に差し替えるとしてもよい。
これによって、トランスポートストリームの余剰な帯域幅を利用して、状態情報を多重化することができる。
従って、トランスポートストリーム全体として情報を伝送可能な帯域幅を超えることなく、効率よく状態情報を多重化することができる。
また、前記状態情報が組み込まれたトランスポートストリームは、前記読み書き手段により前記記録媒体へ記録されるとしてもよい。
これによって、状態情報が多重化されたトランスポートストリームを記録媒体に記録することができ、当該記録媒体に記録されたトランスポートストリームを、OSD表示機能を備えない再生装置を用いて読み出した場合にも、ユーザ操作に応じた装置の状態を示すユーザインターフェース画面を表示画面にOSD表示し、当該ユーザインターフェース画面を参照しながら再生操作を行うことが可能となる。
また、本発明に係る記録媒体は上記の構成により、ユーザが、OSD表示機能を備えない再生装置を用いて、記録媒体に記録されたトランスポートストリームを読み出す操作を行った場合にも、トランスポートストリームに多重化された情報により、ユーザ操作に応じた装置の状態が表示画面にOSD表示さる。
従って、ユーザは、OSD表示を参照しながら再生操作を行うことが可能となる。
また、本発明に係るOSD表示制御方法、及び、本発明に係るプログラムは上記の構成により、表示装置において画像化可能なデータ放送コンテンツと同一の記述方式の状態情報を、表示装置へ送出することができる。
従って、表示装置において、ユーザ操作に対するレスポンスを示す画面を、データ放送コンテンツを画像化する機能を用いてOSD表示することができる。さらに、OSD表示のためにデジタル放送の映像データを、デコードしたりアナログ信号に変換する必要がないため、デジタル放送の特有のサービスであるマルチビュー番組やデータ放送を利用することができ、録画装置がデコーダを備えない場合にも、ユーザ操作に応じた装置の状態を表示装置にOSD表示することができる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図24を用いて説明する。
(実施の形態1)
<概要>
本実施の形態1に係る録画装置100は、ユーザインターフェース画面(以下、GUI画面)を、BML(Broadcast Markup Language)を用いて記述することにより、状態情報であるBMLファイルを生成する録画装置100の構成を説明する。
<構成>
1 TS
まず、本発明に係る録画装置100について説明するに先立ち、録画装置100において、記録、再生するデジタル放送のトランスポートストリーム(以下、TSとする)の概要について説明する。
図1は、1つの番組を伝送するTSの模式図である。TSは、188バイトの固定長パケットであるTSパケットが連続したストリームであり、映像、及び音声のPES(Packetized Elementary Stream)と、データ放送のデータカルーセルと、番組特定情報とを伝送する。尚、番組特定情報とは、番組を構成する映像、音声、及びデータ放送用データカルーセルのそれぞれがどのTSパケットに分割して格納されているかを示すテーブルであるPMT(Program Map Table)、及びPMTがどのTSパケットに格納されているかを示すテーブルであるPAT(Program Association Table)等である。また、TSには伝送する番組の番組名や、時間的位置等を示す番組データを格納するTSパケットも多重化されている。尚、デジタル放送では、同一番組に複数の映像、音声、及びデータ放送を含むマルチビュー番組等のサービスがあるが、本明細書では、それぞれ1つのみの映像、音声、及びデータ放送を伝送する映像PES310、音声PES320、及びデータ放送用データカルーセル330がそれぞれが個別の帯域幅で多重化されたTSを用いて実施の形態を説明する。
TSパケットは、4バイトの固定長のパケットヘッダと、アダプテーションフィールドと、ペイロードとの組み合わせで構成される。
パケットヘッダは、PID(Packet Identification)等の情報が定義されおり全てのTSパケットに含まれる。
PIDとは、TSパケットの種類を識別する2バイトの識別子であり、映像PES310、音声PES320、及びデータ放送用データカルーセル330のそれぞれを格納するTSパケットは、格納するデータの種類毎に同一の値がPIDに設定される。尚、PMTには、番組を構成する映像PES310、音声PES320、及びデータ放送用データカルーセル330の各データを格納するTSパケットのPIDが記述されている。
PATを格納するTSパケットのPIDは"0x0000"である。尚、本明細書において、"0x??"と表記する事で"??"の値が16進数であることを示す。
アダプテーションフィールドと、ペイロードとは1つのTSパケット中に双方が含まれる場合と、どちらか一方が含まれる場合とがあり、アダプテーションフィールドは、基準時間等の情報の伝送や、TSパケットのパケットサイズの調整に用いられる領域である。ペイロードは、映像PES310、音声PES320、データ放送用データカルーセル330、及びPMT等を分割して格納する領域である。
次に、本発明において、GUI画面の伝送に用いるデータ放送用データカルーセル330について説明する。
データ放送用データカルーセル330は、データ放送コンテンツをISO/IEC13818−6に規定されるデータカルーセル方式によって繰り返し伝送する単位であり、データ放送コンテンツを記述したデータ放送用BMLファイルを格納したモジュールを、所定のサイズ(4084バイト)以下に分割したDDB(DownloadDataBlock)と、データ放送用データカルーセル330として送信されるモジュールの数、及びそれぞれのモジュールに関する情報等を示すDII(DownloadInfoIndication)とが任意の順番で配列されている。
データ放送コンテンツがTSパケット化され、一定のカルーセル周期で繰り返し送出されることにより、ユーザによる任意のタイミングでのデータ放送を呼び出す操作に対応して、表示装置はデータ放送画面を表示することができる。
尚、データカ放送コンテンツのTSパケット化とは、データ放送コンテンツを先頭から順に184バイト毎に分割してTSパケットのペイロードに格納し、それぞれのペイロードの先頭に4バイトのパケットヘッダを付与することにより、データ放送コンテンツをTSパケット群に格納することである。尚、データ放送コンテンツの末尾が分割後に184バイトに満たない場合は、アダプテーションフィールドをもちいてスタッフィングを行う。
尚、デジタル放送のデータ放送コンテンツは、モジュールに格納するデータとしてBMLファイル、静止画(jpeg(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable Network Graphics)、及び音声(AAC−LC(Advanced Audio Coding)、AIFF−C(Audio Interchange File Format))等を含むことが可能であるが、本明細書においては、モジュールにBMLファイルのみを格納したデータ放送コンテンツを用いて実施の形態を説明する。
2 システム構成
次に、本発明に係る録画装置100を用いた録画再生システム1の構成を説明する。
図2は、本発明に係る録画装置100を用いた録画再生システム1の構成を示す図である。録画再生システム1は、アンテナ10、表示装置20、リモコン30、及び録画装置100から構成される。
アンテナ10は、デジタル放送のTSを受信するアンテナである。アンテナ10が受信するTSには、MPEG−2規格により符号化された映像データ、及び音声データからなる複数チャンネルのテレビ放送と、テレビ放送に付随したデータ放送とが多重化されている。
表示装置20は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)により策定されたデジタル放送規格に準拠したデジタルテレビである。表示装置20は、内部にMPEG−2デコーダ及びBMLブラウザを備え、映像及び音声からなるテレビ放送の視聴が可能であるとともに、データ放送を画像化し表示する事もできる。表示装置20はさらに、IEEE1394規格準拠のケーブルを介して録画装置100とデジタル接続されており、IEEE1394ケーブルで接続された機器同士を制御するAVCコマンドを録画装置100へ送出する機能を備える。表示装置20が内部に備るBMLブラウザは、データ放送を呼び出すボタン(以下Dボタンと称する)がリモコン30において押下された場合に、データ放送をグラフィック化し表示する。具体的には、Dボタンが押下されたことを示す通知を受けて、BMLブラウザは、データカルーセル方式で伝送されたBMLファイルの内の初期表示用のBMLファイルをグラフィック化し表示を開始する。このとき表示される初期表示用のBMLファイルとは、デジタル放送規格において規定されたコンポーネントタグに、デフォルトの値("0x40")が設定されたTSパケットにより伝送されたBMLファイルであり、ファイル名が"startup.bml"のBMLファイルである。
リモコン30は、表示装置20に付属するリモートコントローラであり、ARIB TR−15規格に準拠し、チャンネルを選択するボタンと、本発明に係る操作ボタンとして、Dボタン、上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタン、及び決定ボタンとを有する。
録画装置100は、アンテナ10において受信したTSからデジタルチューナ110において記録対象番組のTSを取得し、記録用TSを記録媒体130にストリーム記録する録画機能と、記録媒体130にストリーム記録されているTSを読み出し、デジタルインターフェース部120を介して表示装置20へ送出する再生機能とを備えた録画再生機器である。
3 録画装置
次に、録画装置100の構成を説明する。録画装置100、ハードウェア構成として、デジタルチューナ110、デジタルインターフェース部120、記録媒体130、CPU140、ROM150、及びRAM160を備える。
取得手段であるデジタルチューナ110は、アンテナ10において受信したTSから、ユーザが所望するチャンネルを伝送するTSを取得する。
デジタルインターフェース部120は、IEEE1394規格によるデータ入出力を制御する構成要素であり、表示装置20へTSを出力すると共に、表示装置20からAVCコマンドを用いたユーザ操作を受け付ける受付手段としても機能する。
記録媒体130は、デジタル放送により放送された番組のTSの記録、及び読出しが可能な記録媒体であり、具体的にはDVD−RAMやHDD等である。また、記録媒体130は、記録容量、及び記録容量の残量等を管理する管理情報を備え、記録されている番組毎に占有容量(録画時間)、録画日時、録画モード(記録ビットレート)、及びチャンネル等も管理情報によって管理される。
CPU140は、ROM150が格納された録画制御ソフトウェア203/再生制御ソフトウェア204を読出し実行することにより、記録媒体130へTSを書き込む処理、及び、記録媒体130からTSを読み出す処理を制御する読み書き手段として機能する。
また、CPU140がROM150に格納されたGUI制御ソフトウェア200を読出し実行することにより、本発明が解決しようとする課題であるGUI画面のOSD表示が実現される。
4 ソフトウェア構成
以下、本発明が解決しようとする課題であるGUI画面のOSD表示を制御するためのGUI制御ソフトウェア200について詳細に説明する。
図3は、GUI画面のOSD表示を制御するGUI制御ソフトウェア200の機能構成を示すブロック図である。GUI制御ソフトウェア200は、GUI画面をBMLで記述したユーザインターフェース画面記述文書を生成し、BMLファイルであるユーザインターフェース画面記述文書をTSに多重化する処理を、CPU140に実行させるソフトウェアであって、制御部210、TS取得部220、BML生成部230、及び再多重化部240の各機能ブロックからなる。
4.1 制御部
制御部210は、デジタルインターフェース部120において受け付けられたユーザ操作に応じて録画装置100の動作状態が変化した場合に、複数種類のGUI画面のそれぞれを記述したBMLファイル群であるGUIデータ400の更新をBML生成部230に指示する。尚、GUIデータ400の更新が必要となる録画装置100の動作状態の変化とは、録画装置100の電源投入時、及び録画、再生、待機の各状態間の遷移時である。図4は、動作状態の状態遷移と、状態遷移に伴い更新される主なBMLファイルとの関係を示す図である。
録画装置100の電源投入に伴い、GUIデータ400を構成する全てのBMLファイルが新規に生成される。
待機状態から録画状態への遷移に伴い、メインメニュー用BMLファイル410が、停止操作メニューのみ操作可能な、録画状態に対応したBMLファイルに更新される。
録画状態から待機状態への遷移に伴い、メインメニュー用BMLファイル410が、録画操作メニューのみ操作可能な、待機状態に対応したBMLファイルに更新され、プログラムナビ用BMLファイル420が、録画対象であった番組を番組のリストに追加したBMLファイルに更新され、録画対象であった番組に係る再生番組用BMLファイル430が新規に生成される。
待機状態から再生状態への遷移に伴い、メインメニュー用BMLファイル410が、停止、早送り、再生、及び巻戻しの各操作メニューが操作可能な、再生状態に対応したBMLファイルに更新される。
再生状態から待機状態への遷移に伴い、メインメニュー用BMLファイル410が、録画操作メニューのみ操作可能な、待機状態に対応したBMLファイルに更新される。
4.2 TS取得部
図3に示すTS取得部220は、録画装置100の動作状態にあわせて表示用のTS(第1TS300)を取得し、取得した第1TS300をBML生成部230へ出力する。尚、表示用のTSとは、録画装置100が再生動作時である場合は、記録媒体130から読み出されたTSであり、それ以外の動作状態の場合は、デジタルチューナ110が出力したTSである。
4.3 BML生成部
状態情報を生成する生成手段としてのBML生成部230は、内部にレイアウト保持部231、装置情報抽出部232、書替部233、BML分離部234、及びリンク調整部235を含み、GUI画面をBMLによって記述したGUI用のBMLファイルを生成し、生成したGUI用のBMLファイルを再多重化部240に出力する。
レイアウト保持部231は、各GUI画面の雛型をBMLを用いて記述したレイアウトファイルを複数保持する。各レイアウトファイルにおいて、録画装置100の状態に従って記述内容が変化する記述部分は不定値を用いて記述されている。例えば、録画装置100が再生状態の場合はフォーカスを受け付け、再生状態以外の場合はフォーカスを受け付けないメニューは、レイアウトファイルにおいて当該メニューがフォーカスを受け付けるか否かを示す記述部分が、不定値を用いて記述されている。
装置情報抽出部232は、録画装置100の状態を示す下記の装置情報を、制御部210の指示に従い取得する。装置情報は、機能モード情報、機能操作情報、メディア情報、コンテンツ情報、再生モード情報、及び録画モード情報からなる。
機能モード情報は、録画装置100が現在、録画中、再生中、及び待機中の何れの状態であるかを示す情報であり、録画、再生を制御する録画制御ソフトウェア203、及び再生制御ソフトウェア204から情報を取得する。
機能操作情報は、GUIの操作方法のガイダンス文書であり、ROM150内にテキスト形式で格納されている。
メディア情報は、記録媒体130を構成するメディア毎のメディア種別(DVD−RAM、HDD等)、記録容量、使用可能容量(録画残量)、記録番組総数、記録番組総占有容量(録画総時間)、ディスク名、及びメディアのプロテクト設定を示す情報であり、記録媒体130の管理情報から取得する。
コンテンツ情報は、記録媒体130に記録されている番組毎の占有容量(録画時間)、録画日時、記録ビットレート、チャンネル、番組名、及び番組のプロテクト設定を示す情報と各番組を代表する静止画像とを含み、各情報は記録媒体130に記録されている番組の管理情報から取得し、静止画像は記録媒体130に記録されている各番組から取得する。尚、各番組を代表する静止画像とは、番組の先頭画像としてもよいし、それ以外の画像としてもよい。
再生モード情報は、再生対象番組の番組ID、及び再生タイムコード(再生中の時間的位置)を示す情報であり、再生時に制御部210から取得を指示されて再生中のTSの番組データから取得する。
録画モード情報は、録画対象番組の番組ID、及び録画タイムコード(録画中の時間的位置)を示す情報であり、録画時に制御部210から取得を指示されて録画中のTSの番組データから取得する。
書替部233は、制御部210から生成を指示されたBMLファイルに対応するレイアウトファイルをレイアウト保持部231から取得し、取得したレイアウトファイル中の不定値を用いて記述された記述部分を、装置情報抽出部232から取得した装置情報を元に書き替えてBMLファイルを生成し、生成したBMLファイルをリンク調整部235へ出力する。尚、取得した装置情報に当該BMLファイルに関連する静止画像ファイルが含まれている場合は、生成したBMLファイルと共に静止画像ファイルもリンク調整部235へ出力する。
BML分離部234は、TS取得部220から取得した第1TS300から、データ放送用データカルーセル330を格納するTSパケットを分離し、映像PES310、音声PES320、及び番組特定情報を伝送する中間TS301を再多重化部240へ出力する。このとき同時に、データ放送用データカルーセル330を格納したTSパケットが第1TS300中に含まれていた頻度を再多重化部240に通知する。
また、BML分離部234は、分離したTSパケットから、データ放送コンテンツを記述したデータ放送用BMLファイルを取得し、データ放送用データカルーセル330内のモジュールに設定されているmoduleId、及びmoduleVersionに変化がある場合、取得したデータ放送用BMLファイルをリンク調整部235へ出力する。
リンク調整部235は、書替部233から取得したBMLファイル及び静止画像ファイルからなるGUIデータ400と、BML分離部234から取得したデータ放送用BMLファイルとをRAM160上に保持し、データ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400を構成する何れかのBMLファイルが更新された場合、データ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400のリンクを調整し、リンクの調整が済んだデータ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400を再多重化部240に出力する。尚、データ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400のリンクの調整とは、データ放送用BMLファイル中の初期表示用BMLファイルのファイル名を"startup.bml"から、"startup2.bml"に変更し、さらに、データ放送用BMLファイル中に記述された前述のデータ放送の初期表示用BMLファイルへのハイパーリンクのリンク先と、書替部233から取得したGUIデータ400を構成するBMLファイルに記述されたデータ放送へのハイパーリンクのリンク先とを、前述のデータ放送の初期表示用BMLファイル("startup2.bml")に設定することである。尚、データ放送の初期表示用BMLファイルの変更後のファイル名は、上記フィル名に限定されないのは勿論であり、他のBMLファイルとフィル名が重複しないファイル名であれば他のファイル名としてもよい。
尚、本実施の形態では、ユーザがリモコン30のDボタンを押下した場合に、録画装置100のGUIの初期表示画面が表示装置20に表示されるが、本発明は、他の実施形態を実現することも可能である。例えば、リンク調整部235が、GUIの初期表示画面を記述したBMLファイルのファイル名を"startup.bml"から"startup2.bml"に変更し、GUIデータ400を構成するBMLファイル中に記述された前述のGUIの初期表示画面へのハイパーリンクのリンク先を、前述のGUIの初期表示画面を記述したBMLファイル("startup2.bml")に設定し、さらに、BML分離部234から取得したデータ放送用BMLファイルに、録画装置100のGUI画面へのリンクボタンをBMLをもちいて追加記述するとしても良い。この構成により、リモコン30のDボタン押下時に、通常のデータ放送画面が表示装置20に初期表示される。
4.4 再多重化部
データ放送コンテンツへの状態情報の組み込みを実現する再多重化部240は、内部にカルーセル化部241、TSパケット化部242、及びパケット挿入部243を含み、BML生成部230が出力した複数のBMLファイルとTSとを多重化する。
データカルーセルへの状態情報の追加を実現するカルーセル化部241は、取得したGUIデータ400、及びデータ放送用BMLファイルをモジュール化し、モジュールの管理情報であるDIIと、モジュールを所定のサイズに分割したDDBとを生成する。さらに、カルーセル化部241は、生成したDDB、及びDIIを配列してGUI用データカルーセル331を生成しTSパケット化部242へ出力する。
TSパケット化部242は、GUI用データカルーセル331をTSパケット化する。TSパケット化部242は、生成するTSパケットのPIDには、データ放送用データカルーセル330を格納するTSパケットのPIDとしてPMTにより指定されている値を設定する。
生成後のTSパケット群は、BML生成部230から新たなBMLファイルが出力され、カルーセル化部241においてGUI用データカルーセル331が更新されるまでRAM160に格納される。
パケット挿入部243は、GUI用データカルーセル331を分割して格納したTSパケットをRAM160から取得し、取得したTSパケットを、中間TS301に多重化することにより、映像PES310、音声PES320、GUI用データカルーセル331、及び番組特定情報を伝送する第2TS302を生成する。
ここでパケット挿入部243は、BML分離部234からから通知された頻度、即ち、データ放送用データカルーセル330を格納したTSパケットが第1TS300中に含まれていた頻度と同一の頻度で、GUI用データカルーセル331を格納したTSパケットを中間TS301へ挿入する。これにより、GUI用データカルーセル331は、データ放送用データカルーセル330に比べてカルーセル周期が長くなるが、パケット挿入部243から出力される第2TS302は、第1TS300によってデータ放送用データカルーセル330が伝送されていた帯域幅でGUI用データカルーセル331を伝送することが可能となる。
図5は、データ放送用データカルーセル330と、GUI用データカルーセル331とのカルーセル周期を示す模式図である。データ放送用データカルーセル330は、データ放送コンテンツを記述したデータ放送用BMLファイルをTSパケット化したパケット群(放送BML A1乃至A3)からなる。GUI用データカルーセル331は、GUI画面を記述したBMLファイル群であるGUIデータ400をTSパケット化したパケット群(GUI BML1及び2)と、リンク調整部235によりファイル名の変更等がなされたデータ放送用BMLファイルをTSパケット化したパケット群(放送BML B1乃至B3)からなる。
GUI用データカルーセル331は、データ放送用データカルーセル330と同じ帯域幅(単位時間あたりの伝送パケット数)で伝送されているが、カルーセル周期を長くすることによりデータ放送用データカルーセル330よりも多くのデータ量を伝送することができる。
以上の構成により、GUI制御ソフトウェア200は、GUI画面を記述したBMLファイルをTSに多重化する事ができる。
生成された第2TS302は、デジタルインターフェース部120により表示装置20へ出力され、表示装置20は、第2TS302が入力されることにより、データ放送画面の表示と同様の手順によってGUI画面を表示させることができる。
尚、本発明に係る録画装置100は、再多重化部において生成した第2TSを、録画制御ソフトウェア203により記録媒体へ書き込むとしてもよい。これにより、上記TSを記録した記録媒体をOSD表示機能を備えない再生装置を用いて読み出した場合にも、GUI画面をOSD表示することが可能となる。
5 BMLファイル
次に、録画装置100が記述するGUI用のBMLファイルの詳細を説明する。図6は、録画装置100が生成するGUIデータ400の構成を示す図である。GUIデータ400は、メインメニュー用BMLファイル410、プログラムナビ用BMLファイル420、再生番組用BMLファイル430、ガイダンス用BMLファイル440、及び予約設定用BMLファイル450の各BMLファイルと、再生番組用BMLファイル430に関連する複数の静止画像ファイルとによって構成されている。各BMLファイルは、表示装置20のBMLブラウザによりグラフィック化され、OSD表示される。
メインメニュー用BMLファイル410は、録画装置100が提供する各GUI画面へのメニューを表示し且つ録画、再生中の番組を操作するメインメニュー画面を、BMLによって記述したBMLファイルである。メインメニュー用BMLファイル410は、デジタル放送規格において定められた初期表示用のBMLファイルであり、ユーザがリモコン30のDボタンを押下した場合に表示装置20に初期表示される画面が記述されている。
プログラムナビ用BMLファイル420は、記録媒体130に記録された番組を管理、又は再生する為に対象とする番組を選択するプログラムナビ画面をBMLによって記述したBMLファイルである。
再生番組用BMLファイル430は、記録媒体130に記録された各番組の再生を操作する再生番組画面を番組毎にBMLによって記述したBMLファイルであり、記録媒体130に記録された番組の数と同数のBMLファイルにより構成される。
ガイダンス用BMLファイル440は、各GUI画面の操作方法を説明するガイダンス画面をBMLによって記述したBMLファイルであり、ガイダンス画面を呼び出すメインメニュー画面、プログラムナビ画面、再生番組画面、及び予約設定画面のそれぞれに対応する4つのBMLファイルにより構成される。
予約設定用BMLファイル450は、番組の録画予約を管理する予約設定画面をBMLによって記述したBMLファイルである。
以下に、GUI用のBMLファイルの一例として、再生番組用BMLファイル430の記述例を示す。図7は、再生番組用BMLファイルの記述例である。
記述部1は、再生番組画面上に表示される各オブジェクトの画面上の表示位置、背景色、及び受け付けるキー操作等の表示スタイルを記述した記述部である。
記述部2は、再生番組画面のキー操作に対応する動作を記述した記述部であり、再生を指示するAVCコマンドの発行動作が記述された記述部3、停止を指示するAVCコマンドの発行動作が記述された記述部4を含む。
記述部5は、実際に表示するオブジェクトを記述した記述部である。尚、BMLファイルへの遷移制御は、通常のマークアップ言語で用いられるアンカー要素を用いて記述する。
6 GUI
次に、録画装置100がBMLによって記述するGUIの構成、及び操作方法について説明する。尚、録画装置100が実際に生成する情報は、BMLを用いて記述したBMLファイルであるが、本明細書においては、BMLブラウザによってグラフィック化された画面例を用いて説明する。
録画装置100のGUIは複数の画面から構成され各画面は互いにリンクする構造を持つ。ユーザがリモコン30のDボタンを押下することにより、図8に示すメインメニュー画面510が表示装置20に表示される。
(メインメニュー画面)
図8は、メインメニュー用BMLファイル410がグラフィック化されたメインメニュー画面510の画面例である。
メインメニュー画面510は、メインメニュー用BMLファイル410をグラフィック化した画面であり、録画装置100の動作状態を示す機能モード情報表示部510aと、インデックス画面表示部510bと、操作メニュー表示部510cと、録画/再生モード情報表示部510dと、プログラムナビメニュー、予約メニュー、データ放送メニュー、及びヘルプメニューからなるメニュー表示部510eとが表示される。
当該画面において、操作メニュー表示部510cの各メニュー、及びメニュー表示部510eの各メニューのうちの何れか1つのメニューがフォーカスされており、リモコン30の右ボタン、及び左ボタンを押下することにより、操作メニュー表示部510cと、メニュー表示部510eとの何れかを操作対象に選択し、リモコン30の上ボタン、及び下ボタンを押下することにより、操作対象の上下に隣接するメニューにフォーカスが移動する。各メニューの非フォーカス時の背景色は緑色であり、フォーカスされたメニューは背景色が黄色に変色する。
機能モード情報表示部510aは、録画装置100の動作状態が録画中、又は再生中である場合、"録画中"、又は"再生中"と表示することにより、現在の録画装置100の動作状態を示す。
インデックス画面表示部510bは、Dボタンの押下前に表示装置20の画面に表示していた映像PES310の動画像を表示する領域であり、現在の動作状態が再生中である場合は、再生中の映像を表示し、録画中、又は待機中である場合は、選択されているチャンネルの映像を表示する。
操作メニュー表示部510cは、録画操作メニュー、停止操作メニュー、早送り操作メニュー、再生操作メニュー、及び巻戻し操作メニューからなる。
録画操作メニューは、録画装置100の動作状態が待機中である場合に、インデックス画面表示部510bに表示しているチャンネル(録画装置100が出力したTS)の録画を指示する操作を受け付けるメニューであり、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、表示中のチャンネルの録画を指示するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。尚、録画装置100の動作状態が録画、または再生中である場合、当該メニューは背景色が灰色でフォーカスを受け付けない状態に設定される。以下、このようなメニューがフォーカスを受け付けない状態をグレー化した状態と称する。
停止操作メニューは、録画装置100の動作状態が録画、又は再生中である場合に、録画、又は再生の停止を指示する操作を受け付けるメニューであり、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、動作停止を指示するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。尚、録画装置100の動作状態が待機中である場合、当該メニューはグレー化した状態に設定される。
早送り操作メニュー、及び巻戻し操作メニューは、録画装置100の動作状態が再生中である場合に、それぞれ再生対象の番組の早送り、及び巻戻しを指示する操作を受け付けるメニューであり、早送り操作メニュー、及び巻戻し操作メニューの何れか一方のメニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、それぞれ対応するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。尚、録画装置100が再生中以外の動作状態である場合、当該メニューはグレー化した状態に設定される。
再生操作メニューは、上記の早送り操作メニュー、及び巻戻し操作メニューの操作により特殊再生(早送り再生、巻戻し再生)されている番組の通常の再生を指示する操作を受け付けるメニューであり、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、再生を指示するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。尚、録画装置100が再生中以外の動作状態である場合、当該メニューはグレー化した状態に設定される。
録画/再生モード情報表示部510dは、記録媒体130の全体容量を示すバー表示上に、記録済みの番組、再生中の番組、及び録画中の番組の占有容量を表示する。また、動作状態が再生中の場合は、再生中の時間的位置を指し示す三角形を表示する。図9は、録画/再生モード情報表示部510dの詳細を示す図である。
メニュー表示部510eのプログラムナビメニュー、予約メニュー、及びヘルプメニューの各メニューは、それぞれプログラムナビ用BMLファイル420、予約設定用BMLファイル450、及びガイダンス用BMLファイル440へのハイパーリンクが設定されたリンクメニューであり、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、何れかフォーカスされているメニューがハイパーリンクしているBMLファイルがグラフィック化され表示される。
メニュー表示部510eのデータ放送メニューは、データ放送画面へのリンクメニューであり、当該メニューがフォーカスされている状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、当該メニューがハイパーリンクしているデータ放送用BMLファイルがグラフィック化され表示される。
(プログラムナビ画面)
図10は、プログラムナビ用BMLファイル420がグラフィック化されたプログラムナビ画面520の画面例である。
プログラムナビ画面520は、プログラムナビ用BMLファイル420をグラフィック化した画面であり、コンテンツ情報一覧表示部520aと、選択メニュー、戻るメニュー、及びヘルプメニューからなるメニュー表示部520bとが表示される。
当該画面において、コンテンツ情報一覧表示部520aにリスト表示される番組の内の何れか1つの番組と、メニュー表示部520bの各メニューのうちの何れか1つのメニューとがフォーカスされており、リモコン30の上ボタン、及び下ボタンを押下することにより、コンテンツ情報一覧表示部520aにリスト表示される番組のフォーカスが上下に移動し、リモコン30の左ボタン、及び右ボタンを押下することにより、左右に隣接するメニューにフォーカスが移動する。フォーカスされた番組、及びメニューは背景色が変色する。
コンテンツ情報一覧表示部520aは、記録媒体130に記録されている全ての番組をリスト表示し、装置情報抽出部232が抽出したコンテンツ情報を番組毎に表示する。
メニュー表示部520bの選択メニューは、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、コンテンツ情報一覧表示部520aにおいてフォーカスされている番組に係る再生番組用BMLファイル430がグラフィック化され表示されるリンクメニューである。尚、コンテンツ情報一覧表示部520aにおいて、現在再生中の番組が選択されている場合は、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、メインメニュー用BMLファイル410がグラフィック化される。
メニュー表示部520bの戻るメニュー、及びヘルプメニューの各メニューは、それぞれメインメニュー用BMLファイル410、及びガイダンス用BMLファイル440へのハイパーリンクが設定されたリンクメニューであり、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、何れかフォーカスされているメニューがハイパーリンクするBMLファイルがグラフィック化され表示される。
(再生番組画面)
図11は、再生番組用BMLファイル430がグラフィック化された再生番組画面530の画面例である。
再生番組画面530は、再生番組用BMLファイル430のうちプログラムナビ画面520において選択された番組に係るBMLファイルをグラフィック化した画面であり、録画装置100の動作状態を示す機能モード情報表示部530aと、インデックス画面表示部530bと、操作メニュー表示部530cと、戻るメニュー、及びヘルプメニューからなるメニュー表示部530dとが表示される。
当該画面において、操作メニュー表示部530cの各メニュー、及びメニュー表示部530dの各メニューのうちの何れか1つのメニューがフォーカスされており、リモコン30の右ボタン、及び左ボタンを押下することにより、操作メニュー表示部530cと、メニュー表示部530dとの何れかを操作対象に選択し、リモコン30の上ボタン、及び下ボタンを押下することにより、操作対象の上下に隣接するメニューにフォーカスが移動する。フォーカスされたメニューは背景色が黄色に変色する。
機能モード情報表示部530aは、録画装置100の動作状態が録画中、又は再生中である場合、"録画中"、又は"再生中"と表示することにより、現在の録画装置100の動作状態を示す。
インデックス画面表示部530bは、当該画面に係る番組を代表する静止画像を表示する領域である。
操作メニュー表示部530cは、再生操作メニュー、及び停止操作メニューからなる。
再生操作メニューは、当該画面に係る番組の再生を指示する操作を受け付けるメニューである。当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、当該画面に係る番組の再生を指示するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。
停止操作メニューは、当該画面に係る番組の再生を停止する操作を受け付けるメニューである。当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、動作停止を指示するAVCコマンドが、表示装置20から録画装置100へ送出される。
メニュー表示部530dの戻るメニュー、及びヘルプメニューの各メニューは、それぞれプログラムナビ用BMLファイル420、及びガイダンス用BMLファイル440へのハイパーリンクが設定されたリンクメニューであり、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、何れかフォーカスされているメニューがハイパーリンクするGUI用のBMLファイルがグラフィック化され表示される。
(ガイダンス画面)
図12は、ガイダンス用BMLファイル440がグラフィック化されたガイダンス画面540の画面例である。
ガイダンス画面540は、ガイダンス用BMLファイル440のうち、呼び出し元のGUI画面の操作説明を記述したBMLファイルをグラフィック化した画面であり、テキスト表示部540aと、メニュー表示部540bとが表示される。
当該画面において、リモコン30の上ボタン、及び下ボタンの各ボタンを押下することにより、テキスト表示部540aの表示内容がスクロールする。
テキスト表示部540aは、当該画面の呼び出し元のGUI画面の操作説明をテキストで表示する。
メニュー表示部540bの戻るメニューは、当該画面の呼び出し元のGUI画面を記述したBMLファイルへのハイパーリンクが設定されたリンクメニューであり、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、当該メニューがハイパーリンクするBMLファイルがグラフィック化され表示される。
(予約設定画面)
図13は、予約設定用BMLファイル450がグラフィック化された予約設定画面550の画面例である。
予約設定画面550は、予約設定用BMLファイル450をグラフィック化した画面であり、番組表表示部550aと、予約メニュー、戻るメニュー、及びヘルプメニューからなるメニュー表示部550bとが表示される。
当該画面において、番組表表示部550aにリスト表示される番組の内の何れか1つの番組と、メニュー表示部550bの各メニューのうちの何れか1つのメニューとがフォーカスされており、リモコン30の上ボタン、及び下ボタンを押下することにより、番組表表示部550aにリスト表示される番組のフォーカスが上下に移動し、リモコン30の左ボタン、及び右ボタンを押下することにより、左右に隣接するメニューにフォーカスが移動する。フォーカスされた番組、及びフォーカスされたメニューは背景色が変色する。
番組表表示部550aは、デジタル放送のTSに含まれる番組情報を元に作成した電子番組表を表示する。
メニュー表示部550bの予約メニューは、録画予約を指示する操作を受け付けるメニューであり、当該メニューがフォーカスされた状態で、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することにより、番組表表示部550aにおいてフォーカスされている番組の録画予約が設定される。
メニュー表示部550bの戻るメニュー、及びヘルプメニューの各メニューは、それぞれメインメニュー用BMLファイル410、及びガイダンス用BMLファイル440へのハイパーリンクが設定されたリンクメニューであり、ユーザがリモコン30の決定ボタンを押下することで、何れかフォーカスされているメニューがハイパーリンクするBMLファイルがグラフィック化され表示される。
録画装置100は、上述の各GUI画面をBMLを用いて記述するが、録画装置100は上記以外のGUI画面をBMLを用いて記述するとしても良い。例えば、録画装置100は、上述の各GUI画面に加えて、記録媒体130に記録されている番組毎に詳細な情報を表示し、番組の削除やプロテクト設定の変更等の各番組の設定を管理する詳細設定画面をBMLを用いて記述するとしても良い。また、メディアの保護設定の変更、表示言語の選択、及びDVB(Digital Video Broadcasting)等の国毎に異なるデジタルテレビ放送の方式に対応する為の使用地域の選択等、録画装置100の動作に係る設定を管理する機能設定画面等をBMLを用いて記述するとしても良い。
以上のGUI画面を用いた操作により、録画装置100及び/又は表示装置20を操作することができる。
ここで、GUI画面を用いた操作に応じた録画装置100及び表示装置20の動作について説明する。
図14は、GUI画面を用いた操作に応じて録画装置100及び表示装置20の動作を制御する構成を示す図である。
表示装置20のデジタルインターフェース20a及びデジタルチューナ20bは、それぞれ録画装置100のデジタルチューナ110及びデジタルインターフェース部120と同様の構成である。
デコーダ20cは、TSに多重化された複数の情報(映像、音声、データカルーセル等)を分離するTSデコーダと、MPEG−2規格により符号化された映像及び音声をデコードするMPEG−2デコーダとを含む。
GUI表示手段20dは、表示装置20のCPUがBMLブラウザソフトウェアを実行することにより機能する機能ブロックであって、メモリに蓄積されているBMLファイルを画像化する。
受付手段20eは、リモコン30から押下されたボタンに応じて送信される信号を受信する。
判定手段20f、及びコマンド作成手段20gは、それぞれ表示装置20のCPUがソフトウェアを実行することにより実現する機能ブロックであって、判定手段20fは、受付手段20eにおいて受け付けた信号が、録画装置100及び表示装置20の何れの操作を指示する信号であるかを、GUI画面の表示状態に応じて判断し、コマンド作成手段20gは、判定手段20fにおいて信号が録画装置100の操作を指示すると判断された場合に、操作に応じたAVCコマンドを作成する。
ユーザによりリモコン30が操作される以前の状態では、表示装置20は、デジタルインターフェース20a、及び、デジタルチューナ20bの何れかからTSを取得し、デコーダ20cによりTSの多重化を解き、多重化されていた映像及び音声を再生すると共に、多重化されていたBMLファイルを、メモリに出力し蓄積している。
ユーザによりリモコン30のボタンが押下されると、リモコン30から受付手段20eへ信号が送信される。
このとき信号が、表示装置20の操作を指示する信号である場合、判定手段20fは、GUI表示手段20dへ画面表示の更新を指示する。
例えば、ユーザによるDボタンの押下が受け付けられた場合には、GUI画面が表示されていない状態であれば、判定手段20fはGUI表示手段20dへBMLファイルの画像化の開始を指示し、GUI画面が表示されている状態であれば、判定手段20fはGUI表示手段20dへBMLファイルの画像化の終了を指示する。
また、GUI画面が表示された状態で、ユーザによる上ボタン、下ボタン、左ボタン、及び右ボタンの何れかの押下が受け付けられた場合には、判定手段20fはGUI表示手段20dへフォーカスの移動を指示し、他のGUI画面へのハイパーリンクが設定されたリンクメニューがフォーカスされた状態で、ユーザによる決定ボタンの押下が受け付けられた場合には、判定手段20fはGUI表示手段20dへリンク先のBMLファイルの画像化を指示する。
一方、受付手段20eにおいて受信された信号が、録画装置100の操作を指示する信号である場合、判定手段20fはコマンド作成手段20gへ操作に応じたAVCコマンドの作成を指示する。
例えば、録画装置100によりTSに多重化されたメインメニュー用BMLファイル410が画像化されており、メインメニュー画面上で録画操作メニュー、再生操作メニュー等の操作メニューがフォーカスされた状態で、ユーザによる決定ボタンの押下が受け付けられた場合には、判定手段20fはコマンド作成手段20gへ操作メニューに対応したAVCコマンドの作成を指示する。
コマンド作成手段20gは、作成したAVCコマンドを、デジタルインターフェース20aを介して録画装置100へ出力する。
表示装置20のデジタルインターフェース20aから出力されたAVCコマンドは、IEEE1394ケーブルを介して録画装置100のデジタルインターフェース部120に入力される。
録画装置100では、デジタルインターフェース部120が、AVCコマンドにより示されるユーザ操作をCPU140に通知し、通知を受けたCPU140が、録画制御ソフトウェア203や再生制御ソフトウェア204を実行することにより、録画、再生等の動作を実現する。それと共に、CPU140は、録画装置100の動作状態に応じてBMLファイル(GUIデータ400)を更新し、TSに多重化して表示装置20へ出力する。
表示装置20は、デジタルインターフェース20a及びデコーダ20cにより新たなBMLファイルを取得し、メモリに蓄積されているBMLファイルを更新する。
GUI表示手段20dは、表示中のBMLファイルが更新されると、画面表示を新たなBMLファイルに基づいて更新する。
以上説明したように、本発明を適用することにより、ユーザは表示装置20においてGUI画面を操作することで、表示装置20のみならず、録画装置100を操作することができる。録画装置100と表示装置20とを別室に設置した場合にも、ユーザは、表示装置20においてGUI画面を操作し、録画装置100の機能を活用し、その動作を更新されたGUIによって確認することができる。
<動作>
次に、上述のように構成された録画装置100の動作について説明する。
図15は、本発明の実施の形態に係る録画装置100において、GUI画面のOSD表示を制御する動作の流れを示す図である。
先ず、GUI制御ソフトウェア200のTS取得部220は、表示用のTSを取得し、取得したTSをBML生成部230へ出力する(S1)。
BML生成部230は、制御部210の指示に基づいて、GUIデータ400を生成するBML生成処理を行う(S2)。
再多重化部240は、BML生成部230が生成したGUIデータ400とTSとを多重化する再多重化処理を行い(S3)、多重化した後のTSはデジタルインターフェース部120により表示装置20へ出力される(S4)。
ユーザによる録画、再生、停止等の操作により表示用のTSが変更された場合(S5:Yes)、TS取得部220は、取得するTSを変更する(S1)。表示用のTSに変更がなく(S5:NO)、録画装置100の動作状態の変化により何れかのGUI画面を変更する必要がある場合は(S6:Yes)、制御部210の指示によりBML生成部230は、BML生成処理を行いGUIデータ400を更新する(S2)。
GUI画面を変更する必要がない場合は(S6:No)、再多重化部240が、生成済みのGUIデータ400をTSに多重化する再多重化処理を繰返す(S3)。
以上の動作により、GUI制御ソフトウェア200は、GUI画面をBMLを用いて記述した複数のGUI用のBMLファイルにより構成されるGUIデータ400を、多重化したTSを生成することができる。
次に、BML生成処理(図15のS2)の動作の流れを詳細に説明する。図16は、BML生成部230におけるBML生成処理の動作の流れを示す図である。
先ず、BML分離部234は、第1TS300に含まれるPIDが"0x0000"であるTSパケットに格納されているPATから、PMTが格納されているTSパケットのPIDの値を取得する(S11)。
BML分離部234は、取得したPIDの値を元に第1TS300からPMTを格納しているTSパケットを特定し、PMTからデータ放送用データカルーセル330を格納しているTSパケットのPIDの値を取得する(S12)。
BML分離部234は、S12において取得したPIDの値を持つ全てのTSパケットを第1TS300から分離し、分離したTSパケット群に格納されているデータ放送用データカルーセル330を取得し、TSパケット群を分離した後の中間TS301を、再多重化部240に出力する(S13)。尚、このときデータ放送用データカルーセル330を格納しているTSパケットが第1TS300中に含まれていた頻度も再多重化部240に通知される。
BML分離部234は、取得したデータ放送用データカルーセル330を構成するモジュールに設定されたパラメータを元にデータ放送用データカルーセル330が更新されているか否かを判定し(S14)、更新されている場合(S14:Yes)は、データ放送用データカルーセル330に格納されているデータ放送用BMLファイルをリンク調整部235へ出力する(S15)。
一方、書替部233は、制御部210からGUIデータ400を構成するBMLファイルの生成を指示された場合(S16:Yes)、対象のBMLファイルに対応するレイアウトファイルをレイアウト保持部231から取得し(S17)、さらに装置情報抽出部232から装置情報を取得する(S18)。書替部233は、以上の動作により取得したレイアウトファイル、及び装置情報から対象のBMLファイルを生成し、生成したBMLファイルをリンク調整部235に出力する(S19)。
書替部233は、制御部210からGUIデータ400を構成する他のBMLファイルの生成をさらに指示されている場合(S16:Yes)、S17からS19までの各ステップを繰り返し、指示されたBMLファイルを生成する。
リンク調整部235は、データ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400を構成する何れかのBMLファイルが更新された場合(S20:Yes)、データ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400のリンクを調整し、リンクの調整が済んだデータ放送用BMLファイル、及びGUIデータ400を再多重化部240に出力する(S21)。
以上の動作により、BML生成部230は、GUI画面をBMLを用いて記述した複数のGUI用のBMLファイルにより構成されるGUIデータ400の生成を完了する。
次に、再多重化処理(図15のS3)の動作の流れを詳細に説明する。図17は、再多重化部240における再多重化処理の動作の流れを示す図である。
先ず、カルーセル化部241は、リンク調整部235からGUIデータ400、及びデータ放送用BMLファイルを取得した場合(S31:Yes)、取得したGUIデータ400、及びデータ放送用BMLファイルを、ISO/IEC13818−6において規定されるモジュールにまとめる(S32)。
カルーセル化部241は、さらに、モジュールの管理情報であるDIIを生成し、モジュールを所定のサイズ(データ部分4066バイト)に分割したDDBと、DIIとを配列しGUI用データカルーセル331を生成し、生成したGUI用データカルーセル331をTSパケット化部242へ出力する(S33)。
TSパケット化部242は、取得したGUI用データカルーセル331をTSパケット化しRAM160に格納する(S34)。
パケット挿入部243は、RAM160からGUI用データカルーセル331を格納したTSパケットを取得し、BML分離部234から取得した中間TS301に、取得したTSパケットを挿入して第2TS302を生成する(S35)。尚、パケット挿入部243は、BML分離部234からから通知された、データ放送用データカルーセル330を分割して格納したTSパケットが第1TS300中に含まれていた頻度と同一の頻度で、GUI用データカルーセル331を分割して格納したTSパケットを中間TS301へ挿入する。
以上の動作により、再多重化部240における再多重化処理が完了する。
(実施の形態2)
<概要>
上記の実施の形態1では、データ放送用データカルーセル330が第1TS300に多重化されていた帯域幅と同じ帯域幅で、新たに生成したGUI用データカルーセル331を多重化した第2TS302を生成するGUI制御ソフトウェア200について説明した。本発明の実施の形態2では、TSに含まれるヌルパケットを利用してより広い帯域幅でGUI用データカルーセル331をTSに多重化するGUI制御ソフトウェア201について説明する。
<構成>
図18は、GUI制御ソフトウェア201の機能構成を示すブロック図である。
図18に示すGUI制御ソフトウェア201は、実施の形態1で説明したGUI制御ソフトウェア200のBML分離部234をBML取得部236に変更し、パケット挿入部243をパケット置換部244に変更したものである。なお、GUI制御ソフトウェア200と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
BML取得部236は、TS取得部220から取得した図19のaに示す第1TS303から、データ放送用データカルーセル330を格納するTSパケット(BML1乃至3)を取得し、取得したTSパケットから、データ放送コンテンツを記述したデータ放送用BMLファイルを取得し、データ放送用データカルーセル330内のモジュールに設定されているmoduleId、及びmoduleVersionに変化がある場合、取得したデータ放送用BMLファイルをリンク調整部235へ出力する。
さらに、BML取得部236は、第1TS303に含まれるデータ放送用データカルーセル330を格納する全てのTSパケットのPIDの値を、ヌルパケットであることを示す"0x1FFF"に変更することで、第1TS303を図19のbに示す中間TS304に変換し、中間TS304を再多重化部240へ出力する。
図19は、ヌルパケットを含むTSを示す模式図である。図19のaに示す第1TS303は、伝送する情報(映像、音声、及びデータ放送)が所定の情報量を下回るため、TSを構成するTSパケットにヌルパケットが加えられ情報の伝送速度が調節されている。ヌルパケットは、情報を伝送しないTSパケットであり、PIDの値が"0x1FFF"に設定される。このようなヌルパケットによるTSの伝送速度の調節は、第1TS303を放送する放送局によりなされる。
パケット置換部244は、GUI用データカルーセル331を分割して格納したTSパケット(BML11乃至15)をRAM160から取得し、取得したTSパケットと、BML取得部236から取得した中間TS304に含まれるヌルパケットとを置換することにより、図19のcに示す第2TS305を生成する。生成された第2TS305は、映像PES310、音声PES320、GUI用データカルーセル331、及び番組特定情報を伝送するTSである。
以上の構成によりGUI制御ソフトウェア201は、TS全体として情報を伝送可能な帯域幅を超えることなく、第1TS303にデータ放送用データカルーセル330が多重化されていた帯域幅よりも広い帯域幅で、GUI用データカルーセル331を多重化した第2TS305を生成することができる。
<動作>
次に、上述のGUI制御ソフトウェア201におけるBML生成処理と、再多重化処理の動作の流れについて説明する。
図20は、BML生成部230におけるBML生成処理の動作の流れを示す図である。
以下、図16に示すGUI制御ソフトウェア200におけるBML生成処理の動作の流れと同様の動作については説明を省略し、書替部233において、制御部210のBML生成指示があるか否かの判定を行うステップ(図16のS16、図20のS47)までの動作について説明する。
先ず、BML取得部236は、第1TS303に含まれるPIDが"0x0000"であるTSパケットに格納されているPATから、PMTが格納されているTSパケットのPIDの値を取得する(S41)。BML取得部236は、取得したPIDの値を元に第1TS303からPMTを格納しているTSパケットを特定し、PMTからデータ放送用データカルーセル330を格納しているTSパケットのPIDの値を取得する(S42)。BML取得部236は、S42において取得したPIDの値を持つ全てのTSパケットを第1TS303から特定し、特定したTSパケット群のペイロードに分割して格納されている情報からデータ放送用データカルーセル330を復元する(S43)。BML取得部236は、S43において特定した全てのTSパケットのPIDを、"0x1FFF"に変更し、変更後の中間TS304を、再多重化部240に出力する(S44)。
BML取得部236は、S43において取得したデータ放送用データカルーセル330を構成するモジュールに設定されたパラメータからモジュール内のデータ放送用BMLファイルが更新されているか否かを判定し(S45)、更新されている場合(S45:Yes)は、データ放送用BMLファイルをリンク調整部235へ出力する(S46)。
以降、図16のS16以降の動作と同様の動作の流れが実行されることにより、BML生成処理が完了する。
次に、再多重化処理の動作の流れを詳細に説明する。
図21は、再多重化部240における再多重化処理の動作の流れを示す図である。
以下、図17に示すGUI制御ソフトウェア200における再多重化処理の動作の流れと同様の動作については説明を省略し、TSパケット化部242において、GUI用データカルーセル331をTSパケット化するステップ(図17のS34、図21のS64)以降の動作について説明する。
カルーセル化部241において、リンク調整部235からGUIデータ400、及びデータ放送用BMLファイルの更新がなかった場合(S61:No)、及びTSパケット化部242においてGUI用データカルーセル331をTSパケット化した後に(S64)、パケット置換部244は、RAM160からGUI用データカルーセル331を格納したTSパケットを取得し、取得したTSパケットと、BML取得部236から取得した中間TS304に含まれるヌルパケットとを置換することにより第2TS305を生成する(S65)。
以上の動作により、再多重化処理が完了する。
(実施の形態3)
<概要>
上記の実施の形態1、及び2では、データ放送用BMLファイルと、GUIデータ400とを共に多重化したTSを出力するGUI制御ソフトウェア200について説明したが、本実施の形態3では、出力するTSにデータ放送を含まないGUI制御ソフトウェア202について説明する。
<構成>
図22は、GUI制御ソフトウェア202の機能構成を示すブロック図である。図22に示すGUI制御ソフトウェア202は、実施の形態1で説明したGUI制御ソフトウェア200の書替部233を書替部237に、BML分離部234をBML分離部238に変更し、リンク調整部235を削除した構成である。なお、GUI制御ソフトウェア200と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
書替部237は、実施の形態1において説明した書替部233と同様の機能を備え、生成したBMLファイルをカルーセル化部241へ出力する。尚、生成したBMLファイルに関連する静止画像ファイルが装置情報に含まれている場合は、生成したBMLファイルと共に静止画像ファイルもカルーセル化部241へ出力する。
BML分離部238は、TS取得部220から取得した第1TS306から、データ放送用データカルーセル330を格納するTSパケットを分離する。分離後のデータ放送用データカルーセル330を格納するTSパケットは破棄され、映像PES310、音声PES320、及び番組特定情報を伝送する中間TS307は再多重化部240へ出力される。このとき同時に、データ放送用データカルーセル330を格納したTSパケットが第1TS306中に含まれていた頻度を再多重化部240に通知する。
以上の構成によりGUI制御ソフトウェア202は、データ放送が多重化されていない第2TS308を生成することができる。第2TS308に多重化されているGUI用データカルーセル332は、実施の形態1、及び2におけるGUI用データカルーセル331に比べ、データ放送用BMLファイルが含まれていない分カルーセル周期が短く、録画装置100の動作状態の遷移に伴うGUI画面の更新のレスポンスを向上することができる。
(実施の形態4)
<概要>
実施の形態1乃至3では、表示装置として、ARIBにより策定されたデジタル放送規格に準拠したデジタルテレビを用い、状態情報の記述に用いる言語として、上記規格のデータ放送コンテンツの記述に用いられるBMLを用いて本発明を説明したが、本発明は、ARIB策定のデジタル放送規格に限らず、他のデジタル放送規格にも適用することができる。
本実施の形態4では、欧州においてDVBにより策定されたデジタル放送規格に準拠したデジタルテレビのように、機器非依存のバイトコード言語によって記述されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行エンジン(例えば、Java(登録商標)VM)を備え、データ放送から取得した手続き型アプリケーション(例えばJava(登録商標)プログラム)を実行する表示装置へ、アプリケーションと当該アプリケーションで利用可能なデータ構造でユーザインターフェース画面のレイアウトや表示内容等を記述した状態情報とをトランスポートストリームに多重化して送出する録画装置101について説明する。
<構成>
1.システム構成
図23は、本実施の形態4に係る録画装置101を用いた録画再生システム2の構成を示す図である。
録画再生システム2は、デジタル放送を録画、再生する録画再生システムであって、実施の形態1で説明した録画再生システム1の表示装置20を表示装置21に変更したものである。録画再生システム1と同様の構成要素には同一の符号を付しそれらの説明を省略する。
アンテナ10において受信するMHP(Multimedia Home Platform)規格のデジタル放送には、データ放送が多重化されている。MHP規格のデータ放送コンテンツは、機器非依存のバイトコード言語を用いて記述されたアプリケーション(以下単にアプリケーションとする)と、当該アプリケーションで利用するドキュメントとからなり、これらアプリケーションとドキュメントとがオブジェクトカルーセルにより伝送される。
表示装置21は、内部にMPEG−2デコーダを備えテレビ放送の視聴が可能であると共に、アプリケーションを実行するアプリケーション実行エンジンを備えMHP規格のデータ放送を利用することもできる。表示装置21はさらに、表示装置20と同様にIEEE1394ケーブルで接続された機器同士を制御するAVCコマンドを録画装置101へ送出する機能を備える。
2.録画装置
録画装置101は、録画装置100と同様のハードウェア構成である。ROM150は、実施の形態1において説明したGUI制御ソフトウェア200に変えて、GUI制御ソフトウェア205を記録している。
3.ソフトウェア構成
図24は、GUI画面のOSD表示を制御するGUI制御ソフトウェア205の機能構成を示すブロック図である。
GUI制御ソフトウェア205は、実施の形態1において説明したGUI制御ソフトウェア200のBML生成部230をBML生成部250に変更し、再多重化部240を再多重化部260に変更した構成である。GUI制御ソフトウェア200と同様の構成要素には同一の符号を付しそれらの説明を省略する。
BML生成部250は、BML生成部230のBML分離部234を分離部251に変更した構成である。
分離部251は、BML分離部234が第1TS300からデータ放送用データカルーセル330を分離する処理と同様の処理によって、TS取得部220から取得した第1TS341から、データ放送用オブジェクトカルーセルを分離する。また、分離部251は、第1TS341からデータ放送用オブジェクトカルーセルを分離した中間TS342を再多重化部260へ出力すると共に、データ放送用オブジェクトカルーセルからからデータ放送コンテンツを取得し、リンク調整部235へ出力する。
再多重化部260は、再多重化部240のカルーセル化部241をカルーセル化部261に変更し、アプリケーション格納部262を加えた構成である。
カルーセル化部241は、BML生成部230からGUIデータ400及びデータ放送用コンテンツが出力される度に、BML生成部250から取得したGUIデータ400及びデータ放送用コンテンツを伝送するオブジェクトカルーセルを生成する。但し、録画装置101の起動時には、カルーセル化部241は、アプリケーション格納部262からBMLブラウザアプリケーションを取得し、BML生成部250から取得したGUIデータ400及びデータ放送用コンテンツに加え、当該BMLブラウザアプリケーションを伝送するオブジェクトカルーセルを生成する。
カルーセル化部241は、生成したオブジェクトカルーセルを、GUI用オブジェクトカルーセル344としてTSパケット化部242へ出力する。
アプリケーション格納部262は、機器非依存のバイトコード言語を用いて記述されたBMLブラウザアプリケーションを保持している。
以上の構成により、録画装置101は、起動時に表示装置21へBMLブラウザアプリケーションを送出することができる。
BMLブラウザアプリケーションは、表示装置21が備えるアプリケーション実行エンジンにより実行され、当該BMLブラウザアプリケーションによってGUIデータ400を構成するユーザインターフェース画面記述文書が画像化されることによりOSD表示が実現する。
(その他の変形例)
尚、本発明を上記の実施の形態1乃至4に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(2)上記実施の形態1では、本発明に係る録画装置はアンテナからデジタル放送のTSを受信するとしたが、本発明は、他の方法によりTSを取得してもよい。例えば、録画装置は外部入力端子を備え、他の再生装置が出力したTSを取得するとしてもよいし、ケーブルテレビ等からTSを取得するとしてもよい。また、本発明に係る録画装置は、TSが記録されている記録媒体を取り付け、当該記録媒体から記録済みのTSを読み出してもよい。
上記実施の形態1
(3)上記実施の形態1乃至4では、デジタルインターフェース部を介してTSを送出する構成を備える録画装置について説明した。本発明に係る録画装置は、上記構成に加えてTSに多重化されている映像をNTSC信号、PAL信号等のアナログのビデオ信号に変換し、アナログのビデオ信号をアナログインターフェースを介して送出する構成を備え、接続する表示装置の種類にあわせてアナログ又はデジタルに映像の出力を切り替えるとしてもよい。上記のような録画装置は、OSD表示を実現する構成として、GUI画面をBMLを用いて記述しTSに多重化するデジタル出力用の構成要素群に加えて、従来のOSD表示用のビデオ信号を生成しアナログのビデオ信号に重畳するアナログ出力用の構成要素群を備え、映像の出力の切り替えにあわせて、OSD表示を実現する構成をデジタル出力用の構成要素群と、アナログ出力用の構成要素群とに切り替えるとしてもよい。
(4)上記実施の形態4では、BMLブラウザとBMLファイル(状態情報)とを表示装置に出力する構成を説明したが、アプリケーション実行エンジンにより実行する手続き型アプリケーションはBMLブラウザに限定されず、また、状態情報はBMLファイルに限定されない。
録画装置が出力する手続き型アプリケーションが、表示装置のアプリケーション実行エンジンにより実行可能で、所定のデータ構造で画面レイアウトを記述した情報を画像化でき、さらに、録画装置が出力する状態情報が、当該手続き型アプリケーションにより解釈され画像化可能なデータ構造でユーザインターフェース画面を記述していれば、本発明が課題とするOSD表示を実現できる。
また、録画装置は、必ずしも手続き型アプリケーションと状態情報とを共に出力する必要はない。
アプリケーション実行エンジンを備えた表示装置が、所定のデータ構造で記述された情報を画像化する手続き型アプリケーションを既に保持している場合には、本発明の録画装置は、ユーザインターフェース画面のレイアウト及び装置情報の少なくとも一方を、手続き型アプリケーションにより解釈し画像化できるデータ構造で記述し、記述した状態情報を表示装置に出力することでOSD表示を実現できる。
(5)上記実施の形態1乃至4では、記録媒体への番組の記録や表示装置への出力に用いるストリームデータを、MPEG−2 TS方式のストリームデータとして説明したが、本発明の録画装置の特徴は、MPEG−2 TS方式の仕様に依存するものではなく、記録や出力に用いるストリームデータは、映像データと状態情報とを伝送しうるストリームデータであれば、どのような方式のストリームデータであってもよい。
例えば、MPEG−2 PS方式のストリームデータであってもよいし、MPEG規格以外のストリームデータであってもよい。
(6)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、デジタル放送から受信したTSを記録媒体に記録すると共に、デジタル接続された表示装置にTSを出力する録画装置等に利用できる。
1つの番組を伝送するTSの模式図である。 本発明に係る録画装置100を用いた録画再生システム1の構成を示す図である。 GUI画面のOSD表示を制御するGUI制御ソフトウェア200の機能構成を示すブロック図である。 動作状態の状態遷移と、状態遷移に伴い更新される主なBMLファイルとの関係を示す図である。 データ放送用データカルーセル330と、GUI用データカルーセル331とのカルーセル周期を示す模式図である。 録画装置100が生成するGUIデータ400の構成を示す図である。 再生番組用BMLファイル430の記述例である。 メインメニュー用BMLファイル410がグラフィック化されたメインメニュー画面510の画面例である。 録画/再生モード情報表示部510dの詳細を示す図である。 プログラムナビ用BMLファイル420がグラフィック化されたプログラムナビ画面520の画面例である。 再生番組用BMLファイル430がグラフィック化された再生番組画面530の画面例である。 ガイダンス用BMLファイル440がグラフィック化されたガイダンス画面540の画面例である。 予約設定用BMLファイル450がグラフィック化された予約設定画面550の画面例である。 GUI画面を用いた操作による、表示装置20から録画装置100へのAVCコマンドの送信を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る録画装置100において、GUI画面のOSD表示を制御する動作の流れを示す図である。 BML生成部230におけるBML生成処理の動作の流れを示す図である。 再多重化部240における再多重化処理の動作の流れを示す図である。 GUI制御ソフトウェア201の機能構成を示すブロック図である。 ヌルパケットを含むTSを示す模式図である。 BML生成部230におけるBML生成処理の動作の流れを示す図である。 再多重化部240における再多重化処理の動作の流れを示す図である。 GUI制御ソフトウェア202の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る録画装置101を用いた録画再生システム2の構成を示す図である。 GUI画面のOSD表示を制御するGUI制御ソフトウェア205の機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2 録画再生システム
10 アンテナ
20、21 表示装置
20a デジタルインターフェース
20b デジタルチューナ
20c デコーダ
20d GUI表示手段
20e 受付手段
20f 判定手段
20g コマンド作成手段
30 リモコン
100、101 録画装置
110 デジタルチューナ
120 デジタルインターフェース部
130 記録媒体
140 CPU
150 ROM
160 RAM
200、201、202、205
GUI制御ソフトウェア
203 録画制御ソフトウェア
204 再生制御ソフトウェア
210 制御部
220 TS取得部
230、250 BML生成部
231 レイアウト保持部
232 装置情報抽出部
233、237 書替部
234、238 BML分離部
235 リンク調整部
236 BML取得部
240、260 再多重化部
241、261 カルーセル化部
242 TSパケット化部
243 パケット挿入部
244 パケット置換部
251 分離部
262 アプリケーション保持部
300、303、306、341
第1TS
301、304、307、342
中間TS
302、305、308、343
第2TS
310 映像PES
320 音声PES
330 データ放送用データカルーセル
331、332 GUI用データカルーセル
344 GUI用オブジェクトカルーセル
400 GUIデータ
410 メインメニュー用BMLファイル
420 プログラムナビ用BMLファイル
430 再生番組用BMLファイル
440 ガイダンス用BMLファイル
450 予約設定用BMLファイル
510 メインメニュー画面
510a 機能モード情報表示部
510b インデックス画面表示部
510c 操作メニュー表示部
510d 録画/再生モード情報表示部
510e メニュー表示部
520 プログラムナビ画面
520a コンテンツ情報一覧表示部
520b メニュー表示部
530 再生番組画面
530a 機能モード情報表示部
530b インデックス画面表示部
530c 操作メニュー表示部
530d メニュー表示部
540 ガイダンス画面
540a テキスト表示部
540b メニュー表示部
550 予約設定画面
550a 番組表表示部
550b メニュー表示部

Claims (14)

  1. 映像データ及びデータ放送コンテンツを含むトランスポートストリームを取得する取得手段と、
    ユーザ操作を受け付ける受付手段と、
    トランスポートストリームを記録媒体に書き込む処理、及び、記録媒体からトランスポートストリームを読み出す処理を前記ユーザ操作に従い実行する読み書き手段と、
    データ放送コンテンツと同一の記述方式で、前記ユーザ操作に応じた装置の状態を示す状態情報を生成する生成手段と、
    生成された状態情報を、デジタルインターフェースを介して表示装置へ出力する出力手段とを備え
    前記表示装置は、グラフィックユーザインターフェースを表示し、
    前記状態情報は、少なくとも前記ユーザ操作を受け付けるグラフィックユーザインターフェースを制御する制御命令を含み、
    前記データ放送コンテンツの記述方式とは、マークアップ言語及び機器非依存のバイトコード言語の何れかによる記述であることを特徴とする録画装置。
  2. 前記生成手段により生成される状態情報は、前記記述方式で記述されたユーザインターフェース画面記述文書であって、データ放送コンテンツへのハイパーリンクを含むことを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  3. 録画装置は、さらに、前記データ放送コンテンツに、ハイパーリンクを付与するリンク付与手段を備え、
    前記生成手段により生成される状態情報は、前記記述方式で記述されたユーザインターフェース画面記述文書であり、当該ハイパーリンクのリンク先となることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  4. 前記出力手段は、前記状態情報と共に、機器非依存のバイトコード言語で記述されており当該状態情報を画像化するアプリケーションを表示装置へ出力することを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  5. 前記生成手段は、前記ユーザインターフェース画面のレイアウトをマークアップ言語によって記述したレイアウト情報を保持する保持手段と、
    前記ユーザ操作に応じた自装置の状態を示す装置情報を取得する装置情報抽出手段とを備え、
    前記生成手段による状態情報の生成は、前記保持手段からレイアウト情報を取得し、当該レイアウト情報を、前記装置情報が示す状態に応じて書き替えることによりなされることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  6. 前記装置情報とは、
    当該録画装置の動作状態を示す機能モード情報と、前記ユーザインターフェース画面の操作方法の説明である機能操作情報と、前記記録媒体の記録容量の残量を含む当該記録媒体の状態を示すメディア情報と、前記記録媒体に記録されているトランスポートストリームのデータ量を含む当該トランスポートストリームの状態を示すコンテンツ情報と、読み出し時に読み出し中の時間的位置を示す再生モード情報と、書き込み時に書き込み中の時間的位置を示す録画モード情報との何れか、または、その組み合わせであることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  7. 前記受付手段は、ユーザ操作を示す操作情報を、前記デジタルインターフェースを介して表示装置から受け付けることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  8. 前記出力手段は、前記状態情報を前記データ放送コンテンツに組み込んで表示装置へ出力することを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
  9. 前記データ放送コンテンツは、データカルーセル方式でトランスポートストリームに多重化されており、
    前記出力手段による組み込みとは、データ放送コンテンツを伝送するデータカルーセルに状態情報を追加することであることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  10. 前記出力手段によるカルーセルへの追加とは、
    前記トランスポートストリームを、データカルーセルと中間トランスポートストリームとに分離し、
    分離したデータカルーセルに含まれるデータ放送コンテンツと状態情報とから新たなデータカルーセルを生成することであり、
    前記出力手段による組み込みは、当該新たなデータカルーセルと中間トランスポートストリームとを多重化する処理を含むことを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  11. 前記出力手段による新たなデータカルーセルと中間トランスポートストリームとの多重化は、取得手段が取得した段階のトランスポートストリームの帯域幅と同じ帯域幅でなされることを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
  12. 前記出力手段による組み込みとは、前記トランスポートストリームを構成するデータ放送コンテンツ及び中間トランスポートストリームのうち、データ放送コンテンツを取り除き、前記状態情報を中間トランスポートストリームと多重化することであることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  13. 前記トランスポートストリームは、伝送する情報を持たない複数のヌルパケットを含み、
    前記出力手段による組み込みとは、前記ヌルパケットを、前記状態情報に差し替えることであることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
  14. 前記状態情報が組み込まれたトランスポートストリームは、前記読み書き手段により前記記録媒体へ記録されることを特徴とする請求項に記載の録画装置。
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