JP2012192641A - 液滴噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 共通液室の面積を大きくすることなくダンパー室による圧力変動の減衰効果を高め、さらに、ダンパー室内の気体を共通液室内の液体と接触させつつ両者の混合を抑制可能な、液滴噴射装置を提供すること。
【解決手段】 インクジェットヘッド3は、複数のノズル45と、複数のノズル45にそれぞれ連通した複数の圧力室43と、複数の圧力室43と共通に連通するマニホールド41が形成された流路ユニット31と、複数の圧力室43内のインクに選択的に圧力を付与する圧電アクチュエータ32とを備えている。流路ユニット31は、さらに、マニホールド41の上方に配置された第1ダンパー室47と、マニホールド41と第1ダンパー室47を上下に仕切る仕切り壁28aを有し、仕切り壁28aには、マニホールド41と第1ダンパー室47とを連通させる連通孔28cが形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
従来から、ノズルから液滴を噴射する液滴噴射装置として、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、複数の圧力室に共通に連通して前記複数の圧力室にそれぞれ液体を供給する共通液室を含む液体流路構造を備え、適宜の構成を有するアクチュエータにより複数の圧力室内の液体に選択的に圧力を付与することによって、複数のノズルから個別に液滴を噴射させるように構成されたものが知られている。
ところで、上記の液体流路構造を有する液滴噴射装置において、ノズルから液滴が噴射されたときに、共通液室内に生じる圧力変動が大きな問題となることがある。ノズルからの液適噴射時には共通液室から液体が圧力室に対して供給されるが、液滴の噴射が終了して圧力室への液体供給が停止したときに、共通液室内において、液体の慣性に起因する水撃現象が生じる。ここで、同時に液滴が噴射されるノズルの数が多い(圧力室への液体の供給量が多い)ほど、大きな水撃現象が発生して共通液室内の液体圧力が大きく変動し、この圧力変動が圧力室からノズルに伝播して、場合によっては、ノズル内のメニスカスが破壊されてしまう。また、あるノズルから液滴が噴射されたときには、そのノズルに連通する圧力室内の残存圧力波が共通液室を経由して他の圧力室に伝播することによって、液滴を噴射したノズルとは別のノズルの液滴噴射に影響を及ぼす虞がある(クロストーク)。
これに関し、特許文献1には、ノズルからインクの液滴を噴射して被記録媒体に画像等を記録するインクジェットヘッドが開示されており、この特許文献1のインクジェットヘッドは、複数の圧力室に連通する共通インク室(共通液室)の圧力変動を減衰させることが可能に構成されている。
特許文献1のインクジェットヘッドは、複数のノズル、複数の圧力室、及び、複数の圧力室に連通した共通インク室(マニホールド)が形成された流路ユニットと、複数の圧力室内のインクにそれぞれ圧力を付与する圧電式のアクチュエータユニットとを備えている。複数のノズルとこれら複数のノズルに連通する複数の圧力室は、水平面に沿った所定の一方向に沿って配列されており、また、共通インク室は、複数の圧力室と対向して、それらの配列方向に沿って延在している。
上記構成において、まず、共通インク室の下側には、この共通インク室の底壁部を隔てて対向して配置され、且つ、その内部に空気が存在するダンパー室が設けられている。そして、共通インク室内に圧力変動が生じたときには、共通インク室の底壁部が、変形することによって共通インク室内の容積を変化させるダンパー膜として機能する。
これに加えて、共通インク室は、複数の圧力室と対向し、且つ、これら複数の圧力室と連通する第1領域と、複数の圧力室からは離れた位置に配置され、前記第1領域と上下に延びる隔壁によって隔てられた第2領域を備えており、第2領域の上部にはインクと接する空気層が存在している。また、隔壁は共通インク室の第1領域と第2領域の上部同士を隔てているものの、第1領域と第2領域の下部同士は連通しており、第1領域と第2領域間でインクは移動できる一方で、第2領域の空気層が第1領域に直接移動することは妨げられるようになっている。これにより、共通インク室に生じた圧力変動が、第2領域の空気層によって吸収されることになり、圧力変動を効果的に減衰できる。
特開2007−176161号公報(図2、図3)
しかし、前記特許文献1の構成では、共通インク室が、複数の圧力室と連通する第1領域とは別の領域に、空気層が存在する第2領域を有することから、共通インク室の平面的なサイズが大きくなり、ひいては、装置の大型化につながる。また、第2領域において上部の空気層と下部のインクが広い面積で接していることから、わずかな圧力変動でも空気層の一部がインクと混じり合う虞があり、そのような空気が混入したインクが第1領域から圧力室に流れ込むと、ノズルに噴射不良を生じさせることになる。
本発明の目的は、共通液室の面積を大きくすることなくダンパー室による圧力変動の減衰効果を高め、さらに、ダンパー室内の気体を共通液室内の液体と接触させつつ両者の混合を抑制可能な、液滴噴射装置を提供することである。
第1の発明の液滴噴射装置は、複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通した複数の圧力室と、前記複数の圧力室と共通に連通する共通液室とを含む液体流路が形成された、流路ユニットと、前記複数の圧力室内の液体に選択的に圧力を付与するアクチュエータと、を備え、前記流路ユニットは、さらに、前記共通液室の上方に配置され、且つ、気体が存在するダンパー室と、前記共通液室と前記ダンパー室を上下に仕切る仕切り壁を有し、前記仕切り壁には、前記共通液室と前記ダンパー室とを連通させる連通孔が形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、共通液室の上方にダンパー室が配置されていることから、このダンパー室の設置によって共通液室の平面積は大きくならず、装置の大型化を抑えることができる。また、共通液室とダンパー室は仕切り壁によって仕切られた上で、共通液室とダンパー室とが、仕切り壁に形成された連通孔によって連通している。そのため、共通液室の圧力変動が、ダンパー室内の気体に直接伝わることになり、共通液室の圧力減衰効果が高い。
また、ダンパー室は共通液室よりも上方に位置していることからその内部の気体はダンパー室内に滞留しやすく、多少の圧力変動が直接伝わってもそう簡単に移動することはない。さらに、ダンパー室と共通液室とが仕切り壁で仕切られており、両者が連通孔においてのみ連通した構造となっており、連通孔にはメニスカスが形成されることから、共通液室内に大きな圧力変動が生じても、ダンパー室に液体が浸入して圧力変動減衰効果が低下する、あるいは、ダンパー室内の気体が液体に混入するという問題は生じにくい。
第2の発明の液滴噴射装置は、前記第1の発明において、前記仕切り壁には、前記ダンパー室側に突出する凸部が形成され、前記凸部に前記連通孔が形成されていることを特徴とするものである。
仕切り壁の凸部に連通孔が形成されることで、連通孔のダンパー室側の開口が仕切り壁のダンパー室側の面よりも上方に突出し、その周りが凹部によって取り囲まれた構成となる。そのため、まず、凸部が突出している分だけ連通孔の長さが長くなり、ダンパー室内に液体が入り込みにくくなる。さらに、万が一、共通液室の圧力上昇によって、連通孔に形成されているメニスカスが破壊され、共通液室内の液体が連通孔からダンパー室に浸入したとしても、浸入した液体は連通孔の周囲の凹部に溜まり、再び連通孔を通って共通液室に戻りにくい。従って、連通孔のメニスカスが破壊された後、共通液室内の圧力変動が収まったときにすぐに連通孔にメニスカスが再形成されることとなり、それ以上の液体の浸入が防止される。
第3の発明の液滴噴射装置は、前記第1又は第2の発明において、前記共通液室の上方に、この共通液室と前記連通孔を介してそれぞれ連通する、複数の前記ダンパー室が配置されていることを特徴とするものである。
このように、1つの共通液室に対して複数のダンパー室が設けられることで、一部のダンパー室に液体が浸入して圧力変動の減衰効果が低下したとしても、残りのダンパー室によって共通液室の圧力変動の減衰が可能となる。
第4の発明の液滴噴射装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記複数の圧力室が水平な一方向に沿って配列されるとともに、これら複数の圧力室と連通する前記共通液室が、前記複数の圧力室の下方の、これら複数の圧力室と上下に重なる位置において、前記圧力室の配列方向に沿って延在し、前記複数の圧力室と前記共通液室との間に、前記ダンパー室が配置されていることを特徴とするものである。
このように、複数の圧力室と共通液室の間にダンパー室が配置されることで、ダンパー室の設置によって装置が大型化せず、装置をコンパクトに構成できる。
第5の発明の液滴噴射装置は、前記第4の発明において、複数の前記ダンパー室が、前記圧力室の配列方向に沿って前記圧力室と同じピッチで配列されていることを特徴とするものである。
複数の圧力室間で、それらの下方に位置するダンパー室との重なり具合が異なると、圧力室間で圧力室を区画する壁部(特に、圧力室とダンパー室との間を仕切る壁部)の剛性にばらつきが生じ、この剛性のばらつきは、複数のノズル間での液滴噴射特性のばらつきとなって現れる。本発明では、圧力室とダンパー室が等しいピッチで配列されることにより、複数の圧力室間でのダンパー室との重なり具合が等しくなり、剛性のばらつきを抑えることができる。
第6の発明の液滴噴射装置は、前記第5の発明において、同じピッチで配列された前記圧力室と前記ダンパー室の、前記配列方向の位置が半ピッチずれていることを特徴とするものである。
圧力室の、ダンパー室と重なる領域が大きいほど、この圧力室を区画する壁部(特に、圧力室とダンパー室との間を仕切る壁部)が低下する。そして、この壁部の剛性が小さく、壁部が変形しやすくなっていると、アクチュエータによって圧力室に付与されたエネルギーが壁部の変形に消費され、圧力室内の液体に効率よく圧力を付与することができなくなる。本発明では、圧力室とダンパー室の配列方向位置を半ピッチずらすことにより、圧力室の壁部の剛性を一定以上に確保することができる。
第7の発明の液滴噴射装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記仕切り壁に、1つの前記共通液室と1つの前記ダンパー室とを連通させる前記連通孔が、複数形成されていることを特徴とするものである。
連通孔の数が多いと、共通液室の液体とダンパー室の気体の接触面積が大きくなることから圧力変動の減衰効果が高くなる。尚、連通孔のメニスカスは孔径が小さいほど強度が強くなり、共通液室内の圧力変動によって破壊されにくくなることから、同じ接触面積を確保するのであれば、孔径の大きな1つの連通孔よりも、孔径の小さな複数の連通孔が形成される方がよい。
本発明によれば、共通液室の上方にダンパー室が配置されていることから、このダンパー室の設置によって共通液室の平面積は大きくならず、装置の大型化を抑えることができる。また、共通液室とダンパー室は仕切り壁によって仕切られた上で、共通液室とダンパー室とが、仕切り壁に形成された連通孔によって連通している。そのため、共通液室の圧力変動が、ダンパー室内の気体に直接伝わることになり、共通液室の圧力減衰効果が高い。さらに、ダンパー室と共通液室とが仕切り壁で仕切られており、連通孔においてのみ連通した構造となっており、連通孔にはメニスカスが形成されることから、ダンパー室に液体が浸入して圧力変動減衰効果が低下する、あるいは、ダンパー室内の気体が液体に混入するという問題は生じにくい。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一部拡大図である。 図3の縦断面図であり、(a)は図3のA−A線断面図、(b)は図3のB−B線断面図である。 図4(b)の第1ダンパー室、及び、その周辺部分を拡大した図である。 変更形態の図5相当の断面図である。 別の変更形態の図5相当の断面図である。 さらに別の変更形態のインクジェットヘッドの一部拡大図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、記録用紙に対してインクの液滴を噴射するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
まず、本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略平面図である。図1に示すように、プリンタ1は、水平な一平面(図1の紙面と平行な平面)内において、所定の走査方向(図1の左右方向)に沿って往復移動可能に構成されたキャリッジ2と、このキャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3と、記録用紙100を、前記水平な一平面に平行且つ前記走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送機構4等を備えている。
キャリッジ2は、走査方向(図1の左右方向)に平行に延びる2本のガイド軸17に沿って往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ2には、無端ベルト18が連結されており、キャリッジ駆動モータ19によって無端ベルト18が走行駆動されたときに、キャリッジ2は、無端ベルト18の走行に伴って走査方向に移動するようになっている。尚、プリンタ1には、走査方向に間隔を空けて配列された多数の透光部(スリット)を有するリニアエンコーダ10が設けられている。一方、キャリッジ2には、発光素子と受光素子とを有する透過型のフォトセンサ11が設けられている。そして、プリンタ1は、キャリッジ2の移動中にフォトセンサ11が検出したリニアエンコーダ10の透光部の計数値(検出回数)から、キャリッジ2の走査方向に関する現在位置を認識できるようになっている。
このキャリッジ2には、インクジェットヘッド3が搭載されている。このインクジェットヘッド3は、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)をそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ(図示省略)とチューブを介して接続される。また、インクジェットヘッド3は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に複数のノズル45を備えており、搬送機構4により図1の下方(搬送方向)に搬送される記録用紙100に対して、複数のノズル45から4色のインクを噴射するように構成されている。このインクジェットヘッド3の具体的な構造については後で詳述する。
搬送機構4は、インクジェットヘッド3よりも搬送方向上流側に配置された給紙ローラ12と、インクジェットヘッド3よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ13とを有する。給紙ローラ12と排紙ローラ13は、それぞれ、給紙モータ14と排紙モータ15により回転駆動される。そして、この搬送機構4は、給紙ローラ12により、記録用紙100を図1の上方からインクジェットヘッド3へ搬送するとともに、排紙ローラ13により、インクジェットヘッド3によって画像や文字等が記録された記録用紙100を図1の下方へ排出する。
次に、インクジェットヘッド3の構造について詳細に説明する。図2はインクジェットヘッド3の上面図、図3は図2の一部拡大図、図4は図3の縦断面図であり、(a)は図3のA−A線断面図、(b)は図3のB−B線断面図である。図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル45や圧力室43を含むインク流路が形成された流路ユニット31と、圧力室43内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ32とを備えている。
図4に示すように、流路ユニット31は、キャビティプレート20、ベースプレート21、アパーチャプレート22、スペーサープレート23、第1ダンパープレート24、第2ダンパープレート25、第1マニホールドプレート26、第2マニホールドプレート27、第3ダンパープレート28、カバープレート29、及び、ノズルプレート30の、上下に積層された合計10枚のプレートからなる。これら10枚のプレート20〜30は接着剤によって互いに接合されている。10枚のプレート20〜30のうち、最下層のノズルプレート30を除く、9枚のプレート20〜29は、それぞれ、ステンレス板やニッケル合金鋼板などの金属プレートである。一方、最下層のノズルプレート30は、ポリイミド等の合成樹脂材料で形成されている。
図2〜図4に示すように、10枚のプレート20〜30の積層体である流路ユニット31には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクカートリッジ(図示省略)にそれぞれ接続される4つのインク供給孔40と、インク供給孔40を一端としてから直線的に延出し、4つのインク供給孔40にそれぞれ連通した4本のマニホールド41(共通液室)とが設けられ、さらに、マニホールド41からアパーチャ42、及び、圧力室43、ディセンダ44を介してノズル45に至る個別インク流路が多数設けられている。
流路ユニット31の流路構造についてより詳細に説明する。まず、流路ユニット31の最下層のノズルプレート30には複数のノズル45が搬送方向に所定ピッチPで配列され、4色のインクをそれぞれ噴射する4列のノズル列をなしている。一方、最上層に位置するキャビティプレート20には、ノズル45と同様に搬送方向に所定ピッチPで配列された複数の圧力室43が形成され、4列の圧力室列をなしている。また、キャビティプレート20とノズルプレート30の間の8枚のプレート21〜29には、圧力室43とノズル45とを連通させるディセンダ44を構成する貫通孔がそれぞれ形成されている。
また、図2に示すように、キャビティプレート20の搬送方向における一端部(図中上側の端部)には、4つのインクカートリッジからそれぞれ供給された4色のインクをマニホールド41に供給する4つのインク供給孔40が走査方向に並べて形成されている。
上下に積層された2枚のマニホールドプレート26,27の、圧力室43と上下に重なる領域には、圧力室43の配列方向である搬送方向に延びる長孔がそれぞれ形成され、これらの長孔が上側の第2ダンパープレート25と下側の第3ダンパープレート28によって塞がれることにより、複数の圧力室43の下方においてそれらの配列方向に沿って延在する、マニホールド41が構成されている。図2に示すように、マニホールド41は、4列の圧力室列にそれぞれ対応して4本形成されており、1本のマニホールド41に、対応する1列の圧力室列に属する複数の圧力室43が共通に連通する。尚、図示は省略するが、これら4本のマニホールド41は、キャビティプレート20に形成された4つのインク供給孔40と、5枚のプレート21〜25に形成された連通流路を介してそれぞれ連通している。
複数の圧力室43が形成されたキャビティプレート20と、マニホールド41が形成された2枚のマニホールドプレート26,27との間の、5枚のプレート21〜25には、1本のマニホールド41と、これに対応する複数の圧力室43とをそれぞれ連通させる複数の連通流路46が形成されている。その中でも、アパーチャプレート22には、圧力室43の長手方向に延びて連通流路46の一部をなすアパーチャ42(絞り流路)が形成されており、連通流路46はこのアパーチャ42において流路面積が局部的に小さくなっている。
以上説明した10枚のプレート20〜30が積層した状態で接合されることにより、流路ユニット31内に、インク供給孔40からマニホールド41に至るインク流路と、マニホールド41からアパーチャ52を含む連通流路46、圧力室43、及び、ディセンダ44を経由してノズル45に至る、多数の個別インク流路が形成されている。
また、本実施形態の流路ユニット31には、上記のインク流路に加えて、さらに、マニホールド41内の圧力変動を減衰させるための、2種類のダンパー室47,48が形成されている。これら2種類のダンパー室47,48は、マニホールド41を上下方向(プレート20〜30の積層方向)に関して挟むようにそれぞれ配置されている。別の言い方をすれば、第1ダンパー室47がマニホールド41の上方に位置し、また、第2ダンパー室がマニホールド41の下方に位置する、図4の姿勢で、流路ユニット31が設置(使用)される。
まず、2枚のマニホールドプレート26,27の上側に位置する、第1ダンパープレート24と第2ダンパープレート25により、第1ダンパー室47が形成されている。第1ダンパープレート24には、マニホールド41と対向する部分に、まず、2枚のマニホールドプレート26,27の上側に位置する、第1ダンパープレート24と第2ダンパープレート25により、第1ダンパー室47が形成されている。第1ダンパープレート24には、マニホールド41と対向する部分にマニホールド41の長手方向(搬送方向)に並ぶ複数の貫通孔24aが形成され、また、第2ダンパープレート25の前記複数の貫通孔24aと対向する部分の上面には、上方に開口した複数の凹部25dが形成されている。複数の貫通孔24aと複数の凹部25dは、マニホールド41において、インク供給孔40側から、マニホールド41の下流端側に向かって均等な間隔で並んで配置されている。そして、複数の貫通孔24aと複数の凹部25dからなる空間が、スペーサープレート23によって上方を塞がれることによって、複数の第1ダンパー室47がマニホールド41の上側に形成されており、これら複数の第1ダンパー室47はそれぞれ内部に空気が存在した状態となっている。そして、これら複数の第1ダンパー室47は、インク供給孔40からマニホールド41の下流端にむかって流れるインクの、マニホールド41の下流端での衝突(水撃)によって生じる圧力変動を減衰する。
図3に示すように、本実施形態では、第1ダンパー室47(第1ダンパープレート24の貫通孔24aと第2ダンパープレート25の凹部25d)は、平面視で楕円形状に形成されている。また、図4(b)に示すように、第2ダンパープレート25の上向き開放状の凹部25dの底壁部が、第1ダンパー室47とマニホールド41とを上下に仕切る仕切り壁25aとなり、マニホールド41内の圧力変動によって変形するダンパー膜として機能する。
また、2枚のマニホールドプレート26,27の下側に位置する、第3ダンパープレート28により、第2ダンパー室48が形成されている。第3ダンパープレート28には、マニホールド41と対向する部分の下面に、マニホールド41の長手方向に延在する凹部28bが形成されている。そして、この凹部28bがその下側のカバープレート29によって下方を塞がれることによって、第2ダンパー室48がマニホールド41の下側に形成されており、この第2ダンパー室48も内部に空気が存在した状態となっている。尚、この第2ダンパー室48は、前述の複数の第1ダンパー室47とは異なり、マニホールド41の長手方向に連続的に延びた1本の帯状の空間である。また、第3ダンパープレート28の下向き開放状の凹部28bの上壁部が、第2ダンパー室48とマニホールド41とを上下に仕切る仕切り壁28aとなり、マニホールド41内の圧力変動によって変形するダンパー膜として機能する。
このように、マニホールド41の上下に2種類のダンパー室47,48がそれぞれ配置されることから、流路ユニット31の平面的なサイズを大きくすることなく、ダンパー膜として機能する仕切り壁25a,28aの面積を広く確保でき、マニホールド41内の圧力変動を効果的に減衰させることができる。
さらに、第1ダンパー室47について詳細に説明する。図3、図4に示すように、第2ダンパープレート25の仕切り壁25aの、楕円形の第1ダンパー室47の中心部と上下に重なる位置には、第1ダンパー室47とマニホールド41とを連通させる連通孔25cが形成されている。本実施形態では、連通孔25cは、孔軸方向において孔径(孔の断面積)が変化しない、ストレート孔形状となっている。このように、仕切り壁25aに形成された連通孔25cによって、第1ダンパー室47とマニホールド41とが連通しているため、マニホールド41内に大きな圧力変動が生じたときに、仕切り壁25aが変形するだけでなく、マニホールド41内の圧力変動が第1ダンパー室47内の空気に直接伝わることから、圧力変動の減衰効果が高い。尚、連通孔25cの径は、例えば、70〜150μmであり、ノズル45の径(例えば、15〜20μm)よりも大きい。
ところで、第1ダンパー室47とマニホールド41とが連通していると、第1ダンパー室47内の空気とマニホールド41内のインクとが混じり合う可能性はないわけではない。万が一、マニホールド41内のインクが第1ダンパー室47に浸入すると、インクの浸入量が多くなるほど、第1ダンパー室47の圧力変動減衰効果が低下する。また、第1ダンパー室47内の空気がマニホールド41へ流出し、ノズル45や圧力室43を含む個別インク流路内に気泡が混入すると、ノズル45からの液滴噴射に悪影響が出る虞がある。
しかしながら、第1ダンパー室47はマニホールド41よりも上方に位置していることからその内部の空気は第1ダンパー室47内に滞留しやすく、マニホールド41内の圧力変動が第1ダンパー室47内の空気に直接伝わってもこの空気はそう簡単に移動することはない。さらに、第1ダンパー室47とマニホールド41とが仕切り壁25aで仕切られ、この仕切り壁25aに形成された連通孔25cにおいてのみ両者が連通した構造となっているが、図4に示すように、連通孔25cにはインクのメニスカス60が形成され、このメニスカス60は、マニホールド41の大きな圧力変動が作用しても容易に破壊されない。従って、第1ダンパー室47へのインクの浸入や、マニホールド41への空気の流出という問題は生じにくい。
さらに、本実施形態では、1つのマニホールド41に対して、面積の大きな第1ダンパー室47が1つ設けられるのではなく、互いに区画された複数の第1ダンパー室47が設けられている。これにより、万が一、連通孔25cのメニスカス60が破壊されて一部の第1ダンパー室47にインクが浸入し、その第1ダンパー室47の圧力変動の減衰効果が低下したとしても、残りの第1ダンパー室47によってマニホールド41内の圧力変動を減衰させることができる。
図5は、図4(b)の第1ダンパー室47、及び、その周辺部分を拡大した図である。上記構成に加えて、さらに、図4、図5に示すように、仕切り壁25aの、第1ダンパー室47の中心部と重なる位置には、第1ダンパー室47の内側(上方)に突出する凸部25bが形成され、この凸部25b内に連通孔25cが形成されている。具体的には、この凸部25bは、第1ダンパー室47を形成する、第1ダンパープレート24と第2ダンパープレート25のうち、第2ダンパープレート25の上面(マニホールド41と反対側の面)の、連通孔25cの周囲を除く領域を凹ませることで形成される。これにより、連通孔25cの第1ダンパー室47側の上端開口が、仕切り壁25aの第1ダンパー室47側の内面よりも上方に位置することとなり、この連通孔25cの開口がその周囲を凹部25dで囲まれることになる。また、第2ダンパープレート24に凹部25dが形成されることで、連通孔25cの周囲に凸部25bが形成される他に、仕切り壁25aが薄くなることによってダンパー効果が向上するという効果も奏する。
そして、図5に示すように、まず、凸部25bが第1ダンパー室47の内面から上方に突出している分だけ連通孔25cの長さが長くなり、第1ダンパー室47内にインクが入り込みにくくなる。さらに、万が一、マニホールド41内に大きな圧力変動が生じて、連通孔25cに形成されているメニスカス60が破壊され、図5に破線の矢印で示すように、第1ダンパー室47にインクが浸入したとしても、浸入したインクは連通孔25cの周囲の凹部25dに溜まり、再び連通孔25cを通ってマニホールド41に戻りにくい。従って、連通孔25cのメニスカス60が破壊された後、マニホールド41内の圧力変動が収まったときにすぐに連通孔25cにメニスカス60が再形成されることとなり、それ以上のインクの浸入が防止される。
また、本実施形態では、図4に示すように、複数の圧力室43とそれらに連通する1本のマニホールド41が上下に重なる配置関係にあり、その上で、複数の第1ダンパー室47は、上側の複数の圧力室43と下側のマニホールド41との間に配置されている。このように、複数の圧力室43とマニホールド41の間の、インク流路が形成されていない部分に第1ダンパー室47が配置されることで、流路ユニット31をコンパクトに構成できる。
尚、上記のように、複数の圧力室43と複数の第1ダンパー室47とが上下に重なっている場合に、複数の圧力室43間で、それらの下方に位置する第1ダンパー室47との重なり具合が異なると、複数の圧力室43間でこれら圧力室43を区画する壁部(特に、底壁部:第1ダンパー室47との間に位置する、ベースプレート21、アパーチャプレート22、及び、スペーサープレート23の、圧力室43との対向部分)の剛性にばらつきが生じる。この圧力室43の剛性は、後述する圧電アクチュエータ32による、圧力室43のインクへの圧力付与効率に大きな影響を及ぼす。即ち、圧力室43の壁部の剛性が低いと、圧電アクチュエータ32により与えられるエネルギーの一部が、壁部の変形に消費されてしまう。従って、複数の圧力室43間での剛性のばらつきは、対応する複数のノズル45間での液滴噴射特性のばらつきとなって現れる。そこで、図3に示すように、本実施形態では、複数の圧力室43間での剛性のばらつきを抑えるために、複数の第1ダンパー室47は、複数の圧力室43の配列方向に沿って、圧力室43と同じピッチPで配列されている。
また、圧力室43の、空洞である第1ダンパー室47と重なる領域が大きくなるほど、圧力室43を区画する壁部(特に底壁部)の剛性は低下する。そこで、本実施形態では、図3に示すように、同じピッチPで配列された圧力室43と第1ダンパー室47の、配列方向の位置が、半ピッチ(P/2)だけずれている。より具体的には、連通孔25cが、図3からみて、隣接する圧力室43の間に配置されることで、圧力室43の直下に連通孔25cが配置されないようになっている。このように、圧力室43と第1ダンパー室47の配列方向位置がずれていることで、圧力室43の壁部の剛性が一定以上に確保される。
尚、流路ユニット31を構成する10枚のプレート20〜30に設けられる、上記の流路構造やダンパー室を構成する孔や凹部は、エッチングやプレス加工、あるいは、レーザー加工等、公知の孔形成法によって形成される。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。図2〜図4に示すように、圧電アクチュエータ32は、複数の圧力室43を覆うように流路ユニット31の上面に配置された振動板50と、この振動板50の上面に、複数の圧力室43と対向するように配置された圧電層51と、圧電層51の上面に配置された複数の個別電極52とを備えている。
振動板50は金属材料で形成され、流路ユニット31の上面に複数の圧力室43を覆うように配設された状態で、流路ユニット31に接合されている。また、導電性を有する振動板50の上面は、圧電層51の下面側に配置されることによって、上面の複数の個別電極52との間で圧電層51に厚み方向の電界を生じさせる、共通電極を兼ねている。この共通電極としての振動板50は、ドライバIC53のグランド配線に接続されて、常にグランド電位に保持される。
圧電層51は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、平板状に形成されている。図4に示すように、この圧電層51は、振動板50の上面において、複数の圧力室43に跨って連続的に形成されている。
圧電層51の上面の、複数の圧力室43と対向する領域には、複数の個別電極52がそれぞれ配置されている。各々の個別電極52は圧力室43よりも一回り小さい略楕円形の平面形状を有し、圧力室43の中央部と対向している。また、複数の個別電極52の端部からは、複数の接点部52aが個別電極52の長手方向に沿ってそれぞれ引き出されている。
尚、複数の個別電極52と共通電極としての振動板50とに挟まれた、複数の圧電層部分(活性部56)は、予め、その厚み方向に分極されている。
複数の個別電極52にそれぞれ対応した複数の接点部52aには、圧電アクチュエータ32を駆動するドライバIC53が実装されたフレキシブル配線基板(図示は省略)が接続される。そして、フレキシブル配線基板に形成された配線を介して、ドライバIC53と複数の個別電極52、及び、共通電極としての振動板50が電気的に接続される。また、フレキシブル配線基板は、さらに、プリンタ1のメイン制御基板(図示省略)と接続される。そして、ドライバIC53は、メイン制御基板からの指令を受けて、複数の個別電極52のそれぞれに対して駆動パルス信号を供給し、活性部56に所定の駆動電圧を印加する。
次に、駆動パルス信号が供給されたときの、圧電アクチュエータ32の動作について説明する。ある個別電極52に対して、ドライバIC53から駆動パルス信号が供給されると、個別電極52とグランド電位に保持されている共通電極としての振動板50との間に挟まれた、活性部56に所定の駆動電圧が印加され、これによって活性部56に厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は活性部56の分極方向と平行であるから、活性部56が厚み方向と直交する面方向に収縮する。ここで、圧電層51の下側の振動板50は流路ユニット31の上面に固定されているため、この振動板50の上面に位置する圧電層51が面方向に収縮するのに伴って、振動板50の圧力室43を覆う部分が圧力室43側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室43内の容積が減少するために圧力室43内のインク圧力が上昇し、この圧力室43に連通するノズル45からインクが噴射される。
ここで、複数のノズル45からインクの液滴を噴射させるために、圧電アクチュエータ32によって複数の圧力室43内のインクに同時に圧力が付与されたときには、先にも述べたように、マニホールド41内における水撃現象や、圧力室43内の残存圧力波の伝播等によって、マニホールド41内に大きな圧力変動が生じる虞がある。しかし、図3、図4に示すように、マニホールド41の上下に第1ダンパー室47と第2ダンパー室48とが配置されることで、このマニホールド41内の圧力変動が減衰される。さらに、第1ダンパー室47とマニホールド41とを仕切る仕切り壁25aには、両者を連通させる連通孔25cが形成されていることから、マニホールド41内の圧力変動が第1ダンパー室47内の空気に直接伝わることとなり、圧力変動が効果的に減衰される。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]第1ダンパー室47とマニホールド41とを連通させる、仕切り壁25aの連通孔25cの孔形状は、前記実施形態のものに限られない。例えば、図6(a)、(b)に示すように、連通孔25cが、上方又は下方に向かうほど孔径(孔の断面積)が大きくなる、テーパ孔に形成されてもよい。また、断面形状も特に限定されず、円形断面、楕円形断面、矩形断面等、様々な断面形状の連通孔25cを採用することができる。あるいは、途中部に段付き部が形成されて、孔径が段階的に変化する孔形状であってもよい。
2]前記実施形態では、1つの第1ダンパー室47に対して、この第1ダンパー室47とマニホールド41とを連通させる連通孔25cが1つ設けられていたが、図7に示すように、仕切り壁25aに、1つの第1ダンパー室47とマニホールド41とを連通させる連通孔25cが複数形成されてもよい。
1つの第1ダンパー室47と1つのマニホールド41とを連通させる連通孔25cの数が多いと、インクと空気の接触面積が大きくなることから圧力変動の減衰効果が高くなる。また、連通孔25cのメニスカス60は孔径(孔の断面積)が小さいほど強度が強くなり、マニホールド41内の圧力変動によって破壊されにくくなることから、同じ接触面積を確保しつつメニスカス60の破壊を極力防止するという観点からは、1つの第1ダンパー室47に対して、孔径の大きな1つの連通孔25cが設けられるよりも、孔径の小さな連通孔25cが複数設けられる方が好ましい。
3]図3、図4に示すように、前記実施形態では、仕切り壁25aの、第1ダンパー室47の中央部と対向する位置に連通孔25cが設けられていたが、図8に示すように、第1ダンパー室47の縁部と対向する位置に連通孔25cが形成されてもよい。
マニホールド41内の圧力変動によって仕切り壁25aが変形したときに、この仕切り壁25aの変形は、第1ダンパー室47の中央部と対向する領域において最も大きくなる。そのため、この領域に連通孔25cが形成されていると、仕切り壁25aの変形時にメニスカスに大きな外力が作用して破壊しやすくなる。この点、図8のように、仕切り壁25aの、第1ダンパー室47の縁部と対向する領域においては、縁からの拘束力を受けるために変形しにくく、メニスカスが破壊されにくくなる。
4]前記実施形態では、図3に示すように、1本のマニホールド41に対して、その長手方向に複数の第1ダンパー室47が配置された構成となっていたが、1本のマニホールド41に対して、その長手方向に延在する1つの長い帯状の第1ダンパー室47が設けられてもよい。また、複数のマニホールド41に対して跨るように第1ダンパー室47が形成されてもよい。その際、第1ダンパー室47における複数のマニホールド41と対向する部位に貫通孔25cがそれぞれ設けられる。この構成により、マニホールド41の延びる方向と直交する方向において第1ダンパー室47の大きさを広くとることができる。
5]第1ダンパー室47はマニホールド41と連通していることから、マニホールド41とは完全に仕切られている第2ダンパー室48と比べて、圧力変動の減衰効果は格段に高い。そのため、第2ダンパー室48は省略されてもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、液滴噴射装置の一種である、インクを噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した例であるが、本発明の適用対象はこれには限られない。即ち、噴射される液体の種類、用途、技術分野に関係なく、本発明を適用することが可能である。
1 インクジェットプリンタ
3 インクジェットヘッド
25a 仕切り壁
25b 凸部
25c 連通孔
31 流路ユニット
32 圧電アクチュエータ
41 マニホールド
43 圧力室
45 ノズル
47 第1ダンパー室

Claims (7)

  1. 複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通した複数の圧力室と、前記複数の圧力室と共通に連通する共通液室とを含む液体流路が形成された、流路ユニットと、
    前記複数の圧力室内の液体に選択的に圧力を付与するアクチュエータと、を備え、
    前記流路ユニットは、さらに、前記共通液室の上方に配置され、且つ、気体が存在するダンパー室と、前記共通液室と前記ダンパー室を上下に仕切る仕切り壁を有し、
    前記仕切り壁には、前記共通液室と前記ダンパー室とを連通させる連通孔が形成されていることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 前記仕切り壁には、前記ダンパー室側に突出する凸部が形成され、前記凸部に前記連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記共通液室の上方に、この共通液室と前記連通孔を介してそれぞれ連通する、複数の前記ダンパー室が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴噴射装置。
  4. 前記複数の圧力室が水平な一方向に沿って配列されるとともに、これら複数の圧力室と連通する前記共通液室が、前記複数の圧力室の下方の、これら複数の圧力室と上下に重なる位置において、前記圧力室の配列方向に沿って延在し、
    前記複数の圧力室と前記共通液室との間に、前記ダンパー室が配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液滴噴射装置。
  5. 複数の前記ダンパー室が、前記圧力室の配列方向に沿って前記圧力室と同じピッチで配列されていることを特徴とする請求項4に記載の液滴噴射装置。
  6. 同じピッチで配列された前記圧力室と前記ダンパー室の、前記配列方向の位置が半ピッチずれていることを特徴とする請求項5に記載の液滴噴射装置。
  7. 前記仕切り壁に、1つの前記共通液室と1つの前記ダンパー室とを連通させる前記連通孔が、複数形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液滴噴射装置。
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