JP2012188392A - 油中水型ジェル状化粧料 - Google Patents

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白野実
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Abstract

【課題】優れた保湿能と使用感、透明から半透明という美しいジェル形状を有し、且つ化粧下地としての優れた機能を全て有する安定な油中水型ジェル状化粧料の提供。
【解決手段】安定性を確保しつつ、保湿能・使用感・嗜好性のバランスが取れた優れた透明ジェル組成物を調製するために、油中水型ジェル状化粧料の水相と油相の屈折率とその差、及びその重量組成比、さらに界面活性剤とシリコーン系エラストマーの配合量を最適化する。
【選択図】なし

Description

本発明は油中水型のジェル状化粧料に関する。
近年、オールインワンジェルと呼ばれる化粧料が消費者に広く受容されている。これは、優れた保湿能を有する他に、化粧水な乳液、クリーム、化粧下地の役割を全て補うことができると標榜されていること、透明〜半透明のジェルという外観が商品の嗜好性を向上させていることによるものであると考えられる。
しかしながら、市場に存在するほとんどのオールインワンジェルは水性のジェル基剤に少量の油が分散、乳化されたものであるため、即時的な保湿感には優れるが、持続的な保湿感が得られないという欠点があった。さらに化粧下地を目的として使用する場合、フォンデーションがよれたり、化粧崩れがおきるなどの問題があり、改善が望まれていた。
一方で、油中水型化粧料は化粧下地としての機能に優れるが、塗布時の保湿感のなさやオイリー感があり、嗜好性を下げる要因となっていた。さらに嗜好性の高い透明〜半透明のジェルとするには、水溶性の保湿剤を極力配合量を下げる必要があり、保湿感のなさやオイリー感がさらに発生するという現象がおきてしまう。
これらを解決するために、揮発性シリコーン中水エマルジョンゲル化粧品が提案されている(特許文献1)が、乳化剤として使用される界面活性剤の配合量が多くなるために、使用感が重くなったり、人によっては皮膚に違和感を感じることがあることや、皮膚軟化剤の配合により油相屈折率が高くなってしまうため、水相での屈折率の調整が困難になったり、屈折率が高くなることで塗布時のぎらつきが出てしまうなどの欠点があった。
また、油相部分の屈折率を調整するという技術思想が提案(特許文献2)がされているが、本発明の目的と異なる、主にフォーム状の化粧料の安定性がその技術的課題であることに加えて、水相部分についての技術や水相と油相との関係についての開示及び示唆がなされていない。
さらに、透明ゲル状組成物についての組成提案(特許文献3)がなされている。これは、本発明に近しい剤形の組成物の発明に関するものであるが、主にクレンジング剤用途を目的とした発明であることと、目的が相違することから解決すべき技術課題も異なり、本発明で必須要件としているシリコーンエストラマーについて、開示及び示唆されていない。
同様に透明ゲル状組成物について特定の増粘ポリマーによるジェル基剤の調整の可能性を示唆した文献(特許文献4)が存在するが、主にヘアケア製品における組成物を目的としたものであり、具体的なジェル基剤組成についての記載はなく、水相/油相の屈折率の構成については示唆すらされていない。
特定の構造を有するシリコーンエラストマーまたはシリコーン有機エラストマーを含むゲル及びゲルペーストの組成物提案がなされている(特許文献5)が、これには水相/油相の屈折率の構成が開示及び示唆されていない。
その他関連する技術背景として、エマルジョンの安定化を技術的課題とし、架橋三次元網状構造を形成するシリコーンエラストマーと低分子量シリコーン流体と有機溶媒とを必須の構成とするエマルジョンの提案(特許文献6)や安定化O/W/O型多相エマルションを技術的課題とし、特定のオルガノポリシロキサンエラストマーを必須の構成とするエマルジョンの提案(特許文献6)が存在する。
なお、実用的な一般的技術水準の参考として非特許文献1が発行されており当業者にとっての周知技術となっている。
特開平7−69860号公報 WO92/05767号公報 特開2000−212040号公報 特表2007−523118号公報 特表2010−540720号公報 特開2000−143989号公報 特開2000−086490号公報
「化粧品分野における公知技術集2010年版」(日本化粧品工業連合会 特許委員会編)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、いわゆるオールインワンジェルとしての機能である、優れた保湿能と使用感、透明から半透明という美しいジェル形状を有し、且つ化粧下地としての優れた機能を全て有する油中水型ジェル状化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、水相と油相の屈折率とその差、及び重量組成比、さらに界面活性剤とシリコーン系エラストマーの配合量を最適化することで、本発明を完成させるに至った。なお、特に断りの無い限り、本発明でいう屈折率は、温度25℃におけるナトリウムD線(波長589.3nm)を物質に当てたときの絶対屈折率を指すものとし、%表記は重量百分率を指すものとする。
すなわち、本発明は以下の(A)〜(C)を全て満たす油中水型ジェル状化粧料を提供するものである。
(A)水相、油相それぞれの屈折率が1.39〜1.43であり、かつ水相と油相の屈折率差が0.01以下
(B)油相と水相の重量比が15:85〜25:75
(C)界面活性剤を0.5〜2.0%、シリコーン系エラストマーを1.5〜3.0%含有する
本発明の油中水型ジェル状化粧料は、優れた保湿能と使用感、透明から半透明という美しいジェル形状を有し、且つ化粧下地としての優れた機能を全て有する。
以下、本発明について詳述する。
(A)水相、油相の屈折率については、1.39未満に調製しようとすると、水相は簡単に調製できるものの、油相については、化粧品に使用されるほとんどの油性成分が1.39を超えるものであるため、実質的に不可能となる。また1.43を超える屈折率に調製しようとすると、油相は簡単に調製できるものの、水相においては水以外の成分の配合量が極端に増えることによってベタつきが生じるなど嗜好性に悪影響を及ぼしたり、最終製品の屈折率が高くなることで、塗布時にぎらつきを生じたりオイリー感が出てしまうなど、この場合もまた嗜好性に悪影響を及ぼしてしまう。
また、水相と油相の屈折率の差が0.01を超えてしまうと製品に濁りを生じ、美観を損ね、嗜好性が下がってしまう。
(B)水相と油相の重量比については水相配合量が75%以下となると、ジェル状を保持する粘度が得られず目的とされるジェル状組成物が得られない。逆に85%を超える水相を配合しようとすると水相が分離してしまい、商品価値を大きく損ねるものとなってしまう。
(C)界面活性剤については0.5%未満とすると、期待される界面活性能が不足し、水相を乳化することが不可能となり、均一な組成物を得ることができない。また2%を超える量を配合すると使用感が重くなったり、人によっては皮膚に違和感を感じることも起きてしまう。
シリコーン系エラストマーについてはジェル形状の保持及び使用感の向上に必要な成分であり、1.5%未満では調製直後のジェル形状の保持に十分ではなく、使用感、特にベタつきの抑制についても十分な効果が得られない。また3%を超える量を配合しようとすると、特に化粧下地として使用する場合、化粧のヨレが起きてしまう。
本発明の油中水型ジェル状化粧料は、(A)水相、油相それぞれの屈折率が1.39〜1.43であり、かつ水相と油相の屈折率差が0.01以下、(B)油相と水相の重量比が15:85〜25:75、(C)界面活性剤を0.5〜2.0%、シリコーン系エラストマーを1.5〜3.0%含有するという構成をとることにより、優れた保湿能と使用感、透明から半透明という美しいジェル形状を有し、且つ化粧下地としての優れた機能を全て有することが可能となった。なお、本発明において本発明の油中水型ジェル状化粧料は、常法により調製することができ、乳化の方法は特に限定されるものでない。
界面活性剤は一般に化粧品に使用されるものであれば特に限定されるものではないが、本発明は油中水型であることから低HLBの界面活性剤を用いることが望ましく、かつ透明な外観を保つために配合されるオイル成分との相溶性がよいものが望ましい。
シリコーン系エラストマーは、嗜好性の高いジェル状に保持すること、エマルションを安定化する役割を担う。本発明において、嗜好性をより高めるために界面活性剤量と水相/油相比を限定しているが、このままであると、ジェル状とならないことや乳化不足によりエマルションの安定性が低下してしまう可能性が生じてしまう。よって、シリコーン系エラストマーを適切な量を配合することによって、これらの問題を解決するものである。
シリコーン系エラストマーとは主としてジメチルシリコーンが立体的に架橋された3次元構造物であり、例えば(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、アルキルセテアリルジメチコンクロスポリマー等が挙げられ、ハンドリングの面から種々のオイル成分と混合させたもの、例えばKSG-15,16,18など(以上、信越化学工業社製)、9040Silicone Elastomer Blend、9041 Silicone Elastomer Blend 、9045 Silicone Elastomer Blend (以上、東レダウコーニング社製)、VELVESIL125(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ社製)などが挙げられる。本発明においてシリコーン系エラストマーを使用する際には、配合するオイル成分に対して優れた増粘作用を有するものが望ましく、使用にあたってはオイル成分と相溶性がよく、かつ屈折率を考慮したものを選択する必要がある。これらを満たすものであれば、特に限定されるものではない。
本発明の油中水型ジェル状化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内で通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の任意添加成分、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級アルコール、高級脂肪酸、合成エステル油、界面活性剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、粉末成分、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合することができる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(メチルパラベン、フェノキシエタノール等)、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体等)、美白剤(例えば、アスコルビン酸誘導体、アルブチン等)、各種抽出物(例えば、アロエ、ローズマリー等)が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。その他使用することのできる一般的な成分及び製造技術については、非特許文献1の処方例などを参考にすることができる。
以下、表1に示す油中水型ジェル状化粧料を製造し、外観及び性状の確認、使用感(塗布時ののび、ベタつきのなさ、ぎらつき・てかりのなさ、化粧ヨレのなさ)を評価した。結果を表2に示す。
(製法)
まず、シリコーン系エラストマー、界面活性剤、及びその他の油相を均一に混合する。別に水相を均一に混合する。それぞれ均一とした油相に水相を徐々に添加し、乳化する。その後ホモミキサーで均一にし、油中水型ジェル状化粧料を得た。
Figure 2012188392
(評価方法)
(1)屈折率の測定
前述した製法で均一とした油相及び水相について、屈折率を測定した。測定は25℃にてポケット屈折率計PAL−RII((株)アタゴ製)にて3回測定し、その平均値をそれぞれの屈折率とした。
(2)目視評価(外観及び性状)
得られたジェル状化粧料を50mLのネジ口瓶に40g充填し、蛍光灯の下で透過させて透明性を確認した。この時、全く光を透過しないものを×、透過するものを○とした。さらに瓶を45°傾けたときに流動してしまうかどうかを判定した。化粧料が流動するものを×、しないものを○とした。
(3)使用感評価
10人の専門パネラーにより、頬部に塗布したときののび、ベタつきのなさ、ぎらつき・てかりのなさ、及び市販品のリキッドファンデーション塗布したときの化粧ヨレのなさを5段階で官能評価し、その平均点を算出し、以下の基準で示した。
◎ : 平均点が4点以上
○ : 平均点が3点以上4点未満
△ : 平均点が2点以上3点未満
× : 平均点が2点未満
Figure 2012188392
優れた保湿能と使用感、透明から半透明という美しいジェル形状を有し、且つ化粧下地としての優れた機能を全て有する油中水型ジェル状化粧料を提供する。

Claims (1)

  1. 次の(A)〜(C)を満たす油中水型ジェル状化粧料
    (A)水相、油相それぞれの屈折率が1.39〜1.43であり、かつ水相と油相の屈折率差が0.01以下
    (B)油相と水相の重量比が15:85〜25:75
    (C)界面活性剤を0.5〜2.0%、シリコーン系エラストマーを1.5〜3.0%含有する
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