JP2005314327A - 油中水型化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のものよりさらに長時間、保湿などの効果が持続し、肌荒れ改善効果があり、そのうえ使用性の点でも優れている化粧料を提供する。さらに、高内相で安定した乳化状態を保ちながら、皮膚への適用の際には水があふれ出るような特徴的な使用感をも得られる化粧料を提供する。
【解決手段】 次の成分(イ)〜(ハ)を必須成分として含有することを特徴とする油中水型化粧料:
(イ) シリコーン架橋弾性体;
(ロ) 架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲル;及び
(ハ) HLBが7以下の親油性界面活性剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、油中水型化粧料に関する。さらに詳しくは、優れた使用性をもたらすとともに長時間保湿効果を持続し、肌状態を良好に保つ油中水型化粧料に関する。
健康な肌状態を保つためのスキンケアにおいて大切なものの一つに、皮膚表面を乾燥させないことが挙げられる。乾燥状態に曝されると、肌の表面から水分が奪われ、角層水分が減少し、皮膚バリアが損傷する。これが繰り返されると肌表面の荒れが生じたり、皮膚内部の組織に影響が及び、美容上好ましくないシワの原因にもなる。そのため、肌荒れを予防又は改善するために、保湿を目的とするスキンケア対策が従来から提唱されてきた。
保湿効果の高い化粧料の条件は、処方中に水分を多く含有し、水分がそれを保持する保湿剤とともに長時間存在することである。さらに油分を含有させると、油分のオクルージョン効果やエモリエント効果によって、皮膚へ塗布した後に水分及び保湿剤の揮散を防ぎ、肌上にとどめておく作用が得られる。
従来、化粧料の保湿効果を上げるために、水を保持する効果の高い水溶性高分子の配合、水を蓄える能力を持つ高エモリエント性油分の配合、乳化型の工夫(特に油中水型化粧料が水中油型化粧料よりも効果が高い)などの各種の工夫がなされてきた。また、使用感を改善し、べたつきをなくすために、球状シリコーンゴムなどの粉末の配合などの工夫もなされてきた。
しかし、従来のスキンケア製剤は、通常は塗布使用直後から1〜2時間、長くて5〜6時間は保湿効果が持続するものの、8〜10時間程度以上の長時間にわたって効果を持続させることは困難であった。そのため、長時間の保湿効果を得るためには頻繁に塗布せざるを得ない状況となっていた。さらに、従来の化粧料は、多少改善されてもなお、べたついて使用感が良くないものであった。
長時間保湿効果を持続させることは、化粧料による効果を向上させるうえで重要であり、また、多忙な現在社会においては、スキンケアに割く時間をセーブできる点でも有利である。このような状況下で、より長時間保湿性が保たれ、効果、使用性の良い化粧料が望まれていた。
特開2001−139444 特開2003−292415
本発明は、従来のものよりさらに長時間、保湿などの効果が持続し、肌荒れ改善効果があり、そのうえ使用性の点でも優れている化粧料を提供することを目的とする。さらに、本発明は、高内相で安定した乳化状態を保ちながら、皮膚への適用の際には水があふれ出るような特徴的な使用感をも得られる化粧料を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明者は、油中水型化粧料に、特定の成分、すなわち、(イ)シリコーン架橋弾性体、(ロ)架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲル、及び(ハ)HLBが7以下の親油性界面活性剤、を必須成分として配合することにより、油分のもつオクルージョン効果やエモリエント効果が向上し、保湿性をさらに高めることができるうえ、優れた使用性が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) 次の成分(イ)〜(ハ)を必須成分として含有することを特徴とする油中水型化粧料:
(イ) シリコーン架橋弾性体;
(ロ) 架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲル;及び
(ハ) HLBが7以下の親油性界面活性剤;
(2) 前記成分(イ)が、球状シリコーン架橋弾性体である、前記(1)記載の化粧料;
(3) 前記成分(ロ)が、親水部を有する変性架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲルである、前記(1)又は(2)記載の化粧料;
(4) 前記成分(ロ)が、ポリエーテル架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、パーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、ポリグリセリン架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマー、及びパーフルオロアルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマーから選択される1種以上のポリマーを含有するシリコーンゲルである、前記(3)記載の化粧料;
(5) 前記成分(ハ)が、炭化水素系界面活性剤、シリコーン界面活性剤、及びパーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤である、前記(1)〜(4)のいずれか1項記載の化粧料;
(6) さらに、油分及び保湿剤を含有する、前記(1)〜(5)のいずれか1項記載の化粧料;
(7) 前記油分が、炭化水素系油分、ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル、及びパーフルオロアルキル変性シリコーンオイルから選択される1種以上の油分である、前記(6)記載の化粧料;
(8) 化粧料全体を100重量%として、前記成分(イ)が1〜30重量%である、前記(1)〜(7)のいずれか1項記載の化粧料;
(9) 化粧料全体を100重量%として、前記成分(ロ)が0.1〜50重量%である、前記(1)〜(8)のいずれか1項記載の化粧料;
(10) 化粧料全体を100重量%として、前記成分(ハ)が0.01〜8重量%である、前記(1)〜(9)のいずれか1項記載の化粧料;
(11) 内相比が、0.40〜0.90である、前記(1)〜(10)のいずれか1項記載の化粧料、を提供する。
本発明によれば、従来の化粧料と比較して、保湿効果が長時間持続し、肌荒れ改善効果が高いうえ、べたつきがなく、使用性が優れた油中水型化粧料が提供される。さらに、本発明によれば、皮膚への適用前は安定な乳化状態を保ちながら、適用すると、水があふれ出るような特徴的な清涼感を与えるとともに、肌の状態を良好に保つのに充分な水分を肌上に残し、それを保持する化粧料が提供される。
本発明の化粧料において、成分(イ)としては、べたつかず、使用性の良さを与えるシリコーン架橋弾性体(シリコーンエラストマー)が用いられる。本発明に用いられるシリコーン架橋弾性体は、粉末状であればよく、個々の粒子の形態は球状に限らないが、好ましくは球状である。
本発明に用いられるシリコーン架橋弾性体としては、JIS−K−6301に従って測定した場合に、シート硬度が、A型スプリング式硬さ試験機で20〜70の範囲内の数字を示すシリコーン架橋弾性体が好ましい。また、その平均粒子径は、特に制限はないが、一般に1〜30μmの範囲であることができる。平均粒子径が30μmを超えると肌に違和感が生じたり、ジェル又はクリーム状の化粧料の場合には皮膚への塗布後の表面外観が滑らかでなくなることがある。このような球状シリコーン架橋弾性体としては市販品を用いることができ、トレフィルE−505C(東レ・ダウコーニング社製:平均粒径3μm)、トレフィルE−506C(東レ・ダウコーニング社製:平均粒径5μm)、KMP−594(信越化学工業製:平均粒径5μm)、KMP−595(信越化学工業製:平均粒径13μm)、KSP−100、KSP−101、KSP−105、KSP−300(いずれも信越化学工業製)などをあげることができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。配合量としては、化粧料全体を100重量%として(以下、本明細書において、化粧料中の成分の配合量に関して同様である。また、特に示さない限り、「%」は重量%である。)、1〜30%であることが好ましい。1%未満であると効果が非常に低くなり、30%を超えると滑らかさが劣り、ジェル状又はクリーム状の剤型を望む場合はその状態を保つのが困難になる。さらに好ましくは、5〜20%、最も好ましくは7〜15%の範囲である。
本発明の化粧料における成分(ロ)としては、架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲルが使用される。架橋型シリコーンポリマーは、油/水界面に配向するのみでなく、油分へ膨潤し、ネットワークを形成することによって、一種の高分子乳化を行うので、ゲル化剤及び乳化剤の役割を果たす。
好ましくは、シリコーンゲルに含有される架橋型シリコーンポリマーは、親水部を有する変性架橋型シリコーンポリマーである。ここで、親水部とは、ポリエーテル由来の親水基、多価オール由来の親水基などのような親水基を有する部分を指す。具体的には、たとえば、ポリエーテル架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、パーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、ポリグリセリン架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマー、及びパーフルオロアルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマーから選択される1種以上を含有するシリコーンゲルが挙げられる。
ポリエーテル架橋型シリコーンポリマーは、シリコーン鎖間の架橋をポリエーテル鎖で結びつけた架橋シリコーンポリマーであり、また、ポリグリセリン架橋型シリコーンポリマーは、シリコーン鎖をポリグリセリンで結びつけた架橋シリコーンポリマーであって、いずれもシリコーンオイル・炭化水素系オイルのゲル化剤、乳化剤として役立つ。アルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマーは、ポリエーテル架橋型シリコーンポリマーのシリコーン鎖にアルキル基を導入したものであり、また、アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマーは、ポリグリセリン架橋型シリコーン鎖にアルキル基を導入したものであって、いずれも炭化水素系オイル用のゲル化剤、乳化剤として役立つ。パーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマーは、アルキル変性ポリエーテル架橋型シリコーンポリマーのシリコーン鎖にフッ素基を導入したものであり、また、パーフルオロアルキル・ポリグリセリン共変性シリコーンポリマーは、アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマーのシリコーン鎖にフッ素基を導入したものであって、いずれも撥水性がさらに高められたものである。
市販のシリコーンゲルは、一般に、これらのポリマーが炭化水素系オイル、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、フェニルトリメチコンなどのベースオイル中に分散又は溶解されたペースト状の組成物として提供されている。これらのシリコーンゲルは、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を混合して用いることもできる。市販品としては、たとえば、ポリエーテル架橋型シリコーンポリマー含有シリコーンゲルとして、KSG−210(信越化学工業製);アルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー含有シリコーンゲルとして、KSG−310、320、330、340(信越化学工業製);ポリグリセリン架橋型シリコーンポリマー含有シリコーンゲルとして、KSG−710(信越化学工業製);アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマー含有シリコーンゲルとして、KSG−810、820、830、840(信越化学工業製)が挙げられる。
本発明の化粧料における成分(ロ)の配合量は、0.1〜50%が望ましい。0.1%未満だとゲル化剤、乳化剤の効果が不足し、50%を超えると相対的に多すぎ、ゴム状態となり、なめらかでなくなる。また、他の成分が充分な効果を発揮しにくくなる。さらに好ましくは1〜40%であり、最も好ましくは5〜30%である。
本発明の化粧料における成分(ハ)としては、単独又は2種以上の界面活性剤を用いることができる。界面活性剤の種類は特に限定されないが、たとえば、炭化水素系界面活性剤、シリコーン界面活性剤、及びパーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独で又は配合される2種以上の組み合わせで、HLB(hydrophile-lipophilebalance)が7以下になればよい。好ましくは、HLBは6以下である。成分(ハ)の配合量は、0.01%〜8%が好ましく、0.01%未満になると乳化効果が不充分となりやすく、8%を超えると皮膚安全性の点でやや好ましくない。さらに好ましくは、0.05〜6%であり、最も好ましくは0.1〜4%である。
上記成分(イ)、(ロ)及び(ハ)を組み合わせて配合することにより、高保湿機能、高評価使用性のある油中水型化粧料が得られる。
本発明の化粧料には、さらに以下のような付加的な成分を含有させてもよい。
本発明の油中水型化粧料において、油相は、上記成分(ロ)のベースオイルのみによって形成されていてもよいが、好ましくは、それ以外に配合された油分を含む。ここで、本発明に関して「油分」という場合、上記成分(イ)、(ロ)又は(ハ)に付随的に含有されるもの以外の配合成分を指し、「油相」は、上記成分(ロ)のベースオイルなどのみ又はそれらと付加的な油分とから構成される油性成分の相である。一方、「水相」は、水、水溶液、 などの水性成分から構成される。本発明の油中水型化粧料においては、油相が外相、水相が内相となり、この油相の中へ(イ)、(ロ)の成分が膨潤又は溶解することが重要である。
本発明に用いられる油分は、通常の化粧料用乳化組成物に用いられる油剤であればよい。油分の配合量は、5〜70%が一般に適当である。本発明の化粧料においては、5〜50%が好ましく、さらに好ましくは10〜40%の範囲である。5%未満だとジェル状態、クリーム状態を保つことが困難になったり、オクルージョン効果・肌荒れ改善効果も低くなる。70%を超えると保湿効果に乏しくなる。油分の種類としては、使用感でべたつかないもの、たとえば、常温で液体の炭化水素系のエステル油、ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル、パーフルオロアルキル変性シリコーンオイル及び炭化水素系の低粘度油分などが好ましい。
本発明の化粧料は、好ましくはさらに保湿剤をも含有する。本発明の化粧料に用いられる保湿剤は、通常の化粧料用乳化組成物に用いられる保湿剤であれば特に制限はない。保湿効果の高い多価アルコール、ヒアルロン酸、トレハロースなどがより肌荒れ改善効果が高く、好ましい。
本発明の化粧料には、前述の必須成分又は主要な付加的成分のほかに、従来の化粧料に使用又は慣用されている添加成分を、所望に応じて本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。そのような成分としては、増粘剤、粉末、高分子、薬剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、分散剤、包接化合物、ビタミン剤、植物抽出物、生薬、精油、紫外線(UV)吸収剤、アミノ酸類、冷感剤、温感剤、着色剤、香料、溶剤(エタノールなど)などが挙げられる。これらは1種又は2種以上の組み合わせで適宜配合することができる。
本発明の化粧料の剤型としては、皮膚に適用されるものなら固形状、半固形状、クリーム状、乳液状、ジェル状などのいかなる剤型であってもよい。本発明の化粧料の特徴的な使用感の点からは、好ましくは、ペースト状態をとるジェルないしクリーム状である。
本発明の化粧料は、上記成分(ロ)を含有していることにより、非常に高内相とすることができる。高内相にすると粘度(硬度)が高くなり、クリーム状とすることができる。本発明の化粧料は、ひとつの態様においては、内相比(組成物中の内相の比)が0.40〜0.90(すなわち、水相が40〜90%;油相が60〜10%)である。特に、本発明によれば、0.60〜0.90、さらには0.70〜0.90もの高内相比を有する安定な化粧料を実現することができる。この態様の本発明の化粧料の内相比は、総合的な特性のバランスの点から、好ましくは0.45〜0.90、さらに好ましくは0.50〜0.85である。一般に、内相比が0.40未満であると、粘度が低くなって乳液状となり、0.90を超えると乳化状態にある水滴がパンク(破裂)して水相と油相とが分離することになるが、0.40〜0.90の範囲ではジェル状ないしクリーム状となる。化粧料の内相比を高い領域にすることによって、ドラスティックな系の変化を使用者に実感させることができ、使用感に特徴を持たせることができるが、通常の化粧料では、強固な乳化状態を形成させるか、外相に強固な構造を用いない限り、特に高い0.70以上の内相比をもつ安定な系を実現できない。本発明の化粧料においては、上記成分(イ)、(ロ)及び(ハ)を組み合わせることによって、外相の構造が強固となる結果、比較的容易にこの領域の乳化状態を保つことができ、塗布前は安定な乳化状態でありながら、塗布し始めると、揮発性成分が揮発するため迅速に系のバランスを崩すことによって、使用者にその変化を感じさせる特徴的な使用感をもたらすことができる。しかもなお、肌状態を良好にするのに充分な水分は塗布後も肌上に残存するので、長時間の保湿効果と肌荒れ改善効果とを共に実現するもとができる。
次に、具体的な実施例及び比較例などにより本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに制約されるものではない。
製造例1:ジェル状ないしクリーム状の化粧料の製造
表1に示す処方の各化粧料を製造した。具体的には、最初に、表1中の1〜11の成分を65〜70℃にて均一にしてパーツを調製し、このパーツに、別に65〜70℃で均一に調製した表1中の12〜20の成分からなるパーツを添加して攪拌し、均一にした後、冷却した。
Figure 2005314327
試験例1:性能の比較試験
上記製造例1で製造した各化粧料(実施例1及び比較例1〜5)について、「剤型安定性」、「使用性」、「保湿効果」、「肌状態の経時良化効果」の4つの評価項目を、以下に示す評価方法及び判断基準により試験した。
「剤型安定性」:化粧料調製1ヶ月後の外観状態を肉眼判定する。化粧料調製直後のクリーム又はジェル状態の保持を、「◎」=良好;「○」=普通;「△」=やや悪い;「×」=悪い、の4段階で評価した。
「使用性」:化粧料を皮膚に塗布した時の使用感を、べたつき感、しっとり感、及び水があふれ出る感じについて、それぞれ、「◎」=ベタツキなく良好、「○」=普通、「△」=ややベタつく、「×」=ベタついて悪い;「◎」=しっとりし良好、「○」=普通、「△」=ややしっとりしない、「×」=しっとりしない;及び「◎」=水があふれ出る感じが充分ある、「○」=あふれ出る感じが多少ある、「△」=あふれ出る感じがあまりしない、「×」=あふれ出る感じがしない、の4段階で評価した。
「保湿効果:24時間後の保湿性」:化粧料を皮膚に塗布して24時間後、水洗顔し、その15分後の肌状態を指感触で接触評価した。「◎」=うるおいや柔軟性がある、「○」=うるおいや柔軟性がややある、「△」=うるおいや柔軟性がほとんどない、「×」=うるおいや柔軟性が全くなく未塗布と同じ、の4段階で評価した。
「肌状態の良化効果」:前腕内側部に5%(V/V)ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を3日間毎朝塗布することによって、強制的に肌荒れを引き起こし、その翌日から1週間、20mm×20mmの部位に化粧料をそれぞれ毎日1回塗布し、化粧料塗布開始から1週間後の状態を肉眼判定した。「◎」=肌荒れ状態が回復し、元の良好状態に戻っている;「○」=肌荒れ状態がかなり回復した状態だが元の状態ではない;「△」=肌荒れ状態がやや回復しているが元の状態ではない;「×」=肌荒れ回復度合いが、何もつけてない肌荒れ部位と同じで落せつがひどい状態、の4段階で評価した。
結果を、表2に示す。
Figure 2005314327
製造例2:ベースメイクファンデーションの製造
表3に示す処方のベースメイクファンデーション(実施例4)を製造した。具体的には、表3中の1〜11及び16の成分を65〜70℃にて均一に調製したパーツに、別に65〜70℃で均一に調製しておいた表3中の12〜15及び17の成分を添加し、攪拌して均一にし、冷却した。内相比は0.57であった。
Figure 2005314327
製造例3:サンスクリーンの製造
表4に示す処方のサンスクリーン(実施例5)を製造した。具体的には、表3中の1〜13、及び19の成分を65〜70℃にて均一に調製したパーツに、別に65〜70℃で均一に調製しておいた表4中の14〜18及び20の成分を添加し、攪拌して均一にし、冷却した。内相比は0.55であった。
Figure 2005314327

Claims (11)

  1. 次の成分(イ)〜(ハ)を必須成分として含有することを特徴とする油中水型化粧料:
    (イ) シリコーン架橋弾性体;
    (ロ) 架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲル;及び
    (ハ) HLBが7以下の親油性界面活性剤。
  2. 前記成分(イ)が、球状シリコーン架橋弾性体である、請求項1記載の化粧料。
  3. 前記成分(ロ)が、親水部を有する変性架橋型シリコーンポリマーを含有するシリコーンゲルである、請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 前記成分(ロ)が、ポリエーテル架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、パーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性架橋型シリコーンポリマー、ポリグリセリン架橋型シリコーンポリマー、アルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマー、及びパーフルオロアルキル・ポリグリセリン共変性架橋型シリコーンポリマーから選択される1種以上のポリマーを含有するシリコーンゲルである、請求項3記載の化粧料。
  5. 前記成分(ハ)が、炭化水素系界面活性剤、シリコーン界面活性剤、及びパーフルオロアルキル・ポリエーテル共変性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤である、請求項1〜4のいずれか1項記載の化粧料。
  6. さらに、油分及び保湿剤を含有する、請求項1〜5のいずれか1項記載の化粧料。
  7. 前記油分が、炭化水素系油分、ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル、及びパーフルオロアルキル変性シリコーンオイルから選択される1種以上の油分である、請求項6記載の化粧料。
  8. 化粧料全体を100重量%として、前記成分(イ)が1〜30重量%である、請求項1〜7のいずれか1項記載の化粧料。
  9. 化粧料全体を100重量%として、前記成分(ロ)が0.1〜50重量%である、請求項1〜8のいずれか1項記載の化粧料。
  10. 化粧料全体を100重量%として、前記成分(ハ)が0.01〜8重量%である、請求項1〜9のいずれか1項記載の化粧料。
  11. 内相比が、0.40〜0.90である、請求項1〜10のいずれか1項記載の化粧料。
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