JP2012188286A - シート状物の供給装置 - Google Patents

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一三 近澤
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Abstract

【課題】板海苔や手漉き和紙のように表面のざらついたシート状物であっても積み重ねて収納されたストッカから安定して供給することを可能にし、供給の高速化も図れるようにすることを課題としている。
【解決手段】下部の開口したストッカ3と、そのストッカに収納されたシート状物を支える受け具4と、開口部6を有する内筒5aと吸引孔7を有する外筒5bを組み合わせたサクションローラ5と、内筒5aの内部を負圧に吸引する吸引装置と、外筒5bを連続的に回転させる駆動機構を設け、前記吸引装置による吸引でストッカ3内の最下段のシート状物の送り方向前部に吸引力が作用してその前部がサクションローラ5に吸着され、外筒5bの回転により、吸着されたシート状物が出口13から繰り出されるようにした。
【選択図】図4

Description

この発明は、積み重ねてストッカに収納されたシート状物をストッカの下部開口から下にあるものから順番に1枚ずつ吸着して繰り出すシート状物の供給装置、詳しくは、板海苔や手漉き和紙のように表面のざらついたシート状物であっても簡単な装置構成で安定して供給することを可能にした供給装置に関する。
板海苔などの供給装置の従来品として、例えば、下記特許文献1,2などに開示されたものがある。また、シート状物の搬送に利用するサクションローラが下記特許文献3に開示されている。
特許文献1に記載された供給装置は、搬送対象のシート状物を積み重ねて収納するストッカを有し、そのストッカの下部開口からストッカ内のシート状物が1枚ずつ供給される。
その供給は、最下段のシート状物をストッカの下部に配置されたサクションローラで吸着し、サクションローラを回転させながら後退させることでサクションローラの外周に巻き付ける。
次いで、サクションコンベヤによる吸引開始のタイミングに合わせてサクションローラによる吸引を停止することで、サクションローラが吸着したシート状物をサクションコンベヤに受け渡す。そして、その後に、搬送手段がサクションコンベヤからシート状物を受け取る方法でなされる。
特許文献2に記載された供給装置も、搬送対象の板海苔を積み重ねて収納するストッカ(収納体)を有し、そのストッカの下部開口からストッカ内の板海苔が1枚ずつ供給される。板海苔は、予め小片サイズに裁断されたものがストッカに収納される。
ストッカの下部には受け部材とストッカ内の最下段の板海苔を吸着する吸引機構が設置されており、吸引機構に対して前記受け部材が相対的に下降しているときにはストッカ内の最下段の板海苔がストッパによって移動規制を受ける。
また、吸引機構に対して前記受け部材が相対的に上昇したときには、最下段の板海苔のストッパとの係合部がストッパよりも上に持ち上げられてストッパによる移動規制が解除され、吸引機構に吸着された最下段の板海苔が、吸引機構の回転や上下運動によってストッカから取り出されるようになっている。
なお、特許文献3が開示しているサクションローラは、外筒と内筒を組み合わせた二重構造の中空ローラであり、内部が吸引される内筒に所定の角度範囲の開口部を形成し、その内筒の外周に、多数の通気孔を全周に渡って穿孔した外筒を回転可能に装着している。
特許第4124561号公報 特開平7−223746号公報 特開平7−127631号公報
上記特許文献1の供給装置は、シート状物を吸着したサクションローラを回転させながら後退させてそのサクションローラが吸着したシート状物をサクションローラの外周に一旦巻きつける。そして、このときに、次に取り出されるシート状物を跳ね上げプッシャで押し上げて取り出し途中のシート状物から引き剥がし、次いで、取り出したシート状物をサクションコンベヤに受け渡す。
そのように動作するので、構造が非常に複雑になっている。また、サクションローラによる吸着時期を制御する必要があり、その関係で供給速度を早くするのも難しい。
特許文献2の海苔供給装置も、最下段の板海苔を1枚取り出す毎に受け部材又は吸引機構を上下動させる必要があり、構造が複雑化する。供給速度も、受け部材や吸引機構の上下運動や吸引機構による吸引のタイミング調整などによる時間ロスを生じることから制限を受け、早くするのが難しい。
なお、特許文献1の供給装置は、吸引を停止する時期を制御することでサクションローラの外周にシート状物を十分に巻きつけることができるが、特許文献3のサクションローラは、外筒がシート状物を吸着する範囲が内筒の開口部の設置範囲によって定まるため、外筒に対するシート状物の吸着巻きつけは期待できない。
従って、特許文献1の供給装置のサクションローラに代えて特許文献3のサクションローラを用いることは考え難い。
また、特許文献2の供給装置の吸引機構として特許文献3のサクションローラを用いることも考え難い。多数の通気孔を外筒の全周に設けた特許文献3のサクションローラは、吸引と吸引停止のタイミング調整が必要な供給装置には向いていない。
この発明は、ストッカからのシート状物の取り出し方を工夫することで、板海苔や手漉き和紙のように表面のざらついたシート状物であっても簡単な装置構成で安定して供給することを可能にし、さらに、供給の高速化も図れるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、シート状物の供給装置を以下の通りに構成した。即ち、供給対象のシート状物を積み重ねて収納部に収納する下部の開口したストッカと、このストッカの下部開口部に配置されて前記収納部に収納されたシート状物を受け支える受け具と、
胴部に所定の開度範囲にわたって開口部を設けた内筒及び胴部の周囲に吸引孔を点在させた外筒を有し、定位置に固定される前記内筒の外周に前記外筒を回転可能に装着して構成されるサクションローラと、
そのサクションローラの内筒の内部を負圧に吸引する吸引装置と、前記外筒を連続的に回転させる駆動機構を有するものにした。
また、前記ストッカに、収納されたシート状物の送り方向先端を当接させるストッパを設け、前記サクションローラは、その軸心が前記ストッパよりもシート状物の送り方向後方に位置し、なおかつ、前記吸引装置による吸引で内筒の前記開口部及び外筒の前記吸引孔経由でストッカ内の最下段のシート状物の送り方向前部に吸引力が作用する位置に配置した。
さらに、前記受け具よりもシート状物の送り方向前方において前記サクションローラの外周と前記ストッカの下部開口との間に送り方向前方に向って拡大する出口を形成した。
そして、前記吸引装置による吸引力で前記サクションローラの外筒に最下段のシート状物の送り方前部を吸着し、その外筒の回転により、吸着されたシート状物が前記出口から繰り出されるようにした。
なお、前記吸引孔は、外筒の胴部の全周に設けてもよいが、内筒に設ける前記開口部の設置角度をθ°として、胴部の(360°−θ°)よりも狭い範囲に設けると好ましい。
かかる供給装置のその他の好ましい態様を以下に列挙する。
(1)前記受け具を、前記ストッパとの間の距離が変動する方向にスライド可能となし、その受け具をスライドの各位置に固定する固定手段を含ませる。
(2)前記サクションローラの外筒に、軸方向に間隔をあけて環状溝を複数設け、前記ストッカよりもシート状物の送り方向前方に前記サクションローラと平行配置のサブローラを設け、前記環状溝とサブローラ間に無端の搬送ベルトを掛け渡して搬送コンベヤを構成し、前記搬送ベルトを前記外筒で駆動して走行させて前記ストッカから繰り出されるシート状物をその搬送コンベヤで搬出する。
(3)前記ストッカの左右の対向側壁を接近、離反させて収納部の幅を変化させるストッカ収納部の幅調整機構を備えさせる。
(4)前記ストッカの左右の対向側壁間にストッカの収納部を幅方向に複数に区画する仕切り部材を配置し、さらに、前記搬送コンベヤに代えて、前記出口の前方に、前記ストッカから繰り出されるシート状物を受けて搬送するベルトコンベヤを備えさせる。
(5)前記外筒の外周面の摩擦係数を、セレーションの加工、粗面化処理、被膜の設置のいずれかによって高める。
(6)前記外筒の外周に、表面の摩擦係数を高めた短冊状の摩擦調整板を周方向に間隔をあけて取り付ける。
(7)前記受け具に、シート状物との接触面積を減少させるスリット、凸条又は溝を幅方向に間隔をあけて複数設ける。
この発明の供給装置は、吸着範囲が制限される半面、連続吸着が可能な前記特許文献3が開示しているような2重構造のサクションローラをストッカの下部の限られた位置に配置してそのサクションローラでストッカに収納された最下段のシート状物を吸着する。
このときのサクションローラによるシート状物の吸着領域は、サクションローラの配置箇所を規制したことによって最下段のシート状物の送り方向前部に制限される。
これにより、最下段のシート状物の送り方向前部がサクションローラ(外筒の表面)に吸いつけられて前記出口に移動する。その出口では前記ストッパによるシート状物の移動拘束が解かれ、サクションローラの外筒の回転に伴い、そのシート状物が吸着領域を変動させながら前方に送り出される。
このように、最下段のシート状物の供給が開始されるときに送り方向前部のみを吸着することで、送り方向先端が前記ストッパに当接したままになることを防止して安定した繰り出しを行うことができる。
サクションローラの吸引孔を、胴部の(360°−θ°)よりも狭い範囲に設けたものは、外筒の吸引孔の無い領域が内筒の開口部を通過するときにサクションローラの内部の負圧が一時的に高められ、その後に開口部に連通する吸引孔に対して吸引力が一瞬強く作用する。この作用により、サクションローラによるシート状物の吸着がより安定してなされる。
また、ストッカに多数のシート状物が積み重ねて収納されると、最下段のシート状物と下から2段目のシート状物との間に働く摩擦力が大きくなる。その状況でシート状物の送り方向前部の限られた狭い領域のみを吸着すると、最下段のシート状物が摩擦力で動こうとせず、シート状物が裂け易い板海苔などの場合、前記外筒の回転によって生じる引っ張り力で破れる可能性がある。
前記受け具は、その受け具によるシート状物の支持領域(シート状物に摩擦力が強く働く領域)の広さを制御でき、その制御により、シート状物が引き裂かれることを防止することができる。これ等の相乗効果で、供給を高速化することも可能になる。
なお、その受け具を、ストッパとの間の距離が変動する方向にスライド可能となしたものは、支持領域の広さを自由に変化させることができ、供給するシート状物の送り方向サイズの変動に対応することができる。
また、前記外筒を駆動源とする搬送コンベヤを設けた装置は、外筒に吸着されたシート状物が、外筒からその外筒の環状溝に掛けられた搬送ベルト上に円滑に移行する。これに加えて、前記外筒の回転と搬送ベルトの走行も同調するため、送り速度の差に起因した送り不良などのトラブルが起こり難く、安定した供給がなされる。
ストッカの対向側壁を連動して接近、離反可能となしたものは、対向側壁間の距離を変化させることができ、供給するシート状物の幅方向サイズ(送り直角方向サイズ)の変動に対応することができる。
また、ストッカの対向側壁間に仕切り部材を配置し、さらに、出口の前方に、ストッカから繰り出されるシート状物を受けて搬送するベルトコンベヤを設置したものは、短冊状に裁断されたシート状物を仕切り部材によって複数に区画された収納部に納めて平行配置の各収納部から複数枚を同時に繰り出すことができる。
例えば、寿司の軍艦巻き用として所定幅に裁断された板海苔などは、ユーザーの要求仕様を満さないものがあった場合、不良品として板海苔の生産者に返品される。そのようなものは、そのままでは使い道がないので、さらに細かくカットしてきざみ海苔として商品化される。そのようなときに、カットされたシート状物を平行位置から同時に複数枚繰り出せる装置が威力を発揮する。
さらに、前記外筒の外周に、表面の摩擦係数を高めるセレーションなどを施したものや、外筒の外周に、短冊状の摩擦係数調整板を周方向に間隔をあけて取り付けたものは、シート状物のスリップが防止され、スリップによる供給停止などが起こり難い。
このほか、前記受け具に、送り方向に延びるスリットなどを設けたものは、シート状物に対する受け具の接触面積が減少する。これにより、最下段のシート状物をサクションローラで吸着して送り出すときの移動抵抗が低減され、シート状物の引き裂き防止の効果が高まる。
この発明のシート状物供給装置の一例を示す部分破断側面図 図1のシート状物供給装置の背面図 図1のシート状物供給装置の平面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 サクションローラの内筒と外筒を分解して示す平面図 受け具の平面図 サクションローラによる吸着、繰り出し状況の解説図 この発明のシート状物供給装置の他の例を示す部分破断側面図 図8のシート状物供給装置の部分破断平面図 図9のIV−IV線に沿った断面図 図8の供給装置のサクションローラの内筒と外筒を分解して示す平面図 図8の供給装置の収納部の仕切り状態の概要を示す斜視図 図8の供給装置のサクションローラによる吸着、繰り出し状況の解説図 より好ましい形態のサクションローラによる吸着、繰り出し状況の解説図
以下、添付図面の図1〜図14に基づいて、この発明の供給装置の実施の形態を説明する。
図1乃至図3に示すように、この発明のシート状物の供給装置1は、本体2と、その本体2上に設けられる下部の開口したストッカ3と、このストッカの下部開口部に配置される受け具4と、ストッカ3内のシート状物を吸着して繰り出す内筒5aと外筒5bとで構成されるサクションローラ5と、そのサクションローラの内筒5aの内部を負圧に吸引する吸引装置8と、外筒5bを回転させる駆動機構9を備えている。
また、例示の装置は、シート状物をサクションローラ5から受け取って搬送する搬送コンベヤ10と、ストッカ収納部の幅調整機構11と、受け具4によるシート状物の支持領域広さの調整機構12(図1参照)を備えている。
本体2は、架台2aの両側に起立したサイドフレーム2bを設けており、ストッカ3、受け具4、サクションローラ5、搬送コンベヤ10、ストッカ収納部の幅調整機構11及び駆動機構9の構成要素の一部がサイドフレーム2bによって支持される。
ストッカ3は、左右一対の対向側壁3a,3aと、シート状物の送り方向先端(ここでは送り方向前方を前と定義する)を当接させる、起立した板材で構成されたストッパ3bと、前記対向側壁3a,3aとストッパ3bによって作り出される3方を画された収納部3cを有する。
ストッパ3bは、対向側壁3aの先端の90度屈曲した部分(図3参照)に独立した板を高さ調整可能に取付けて構成しており、下端位置を調整可能である。
その調整が行えるものは、所謂腰が弱くて送り方向先端側の自然な垂れ下がりが不可避のシート状物を供給するときに、ストッパ3bの下端を、垂れ量を考慮した適正位置に設定することができる。
受け具4は、平板の板(図6参照)であり、この受け具4がストッカ3の下部に配置されて下部開口の一部を除く箇所を塞いでいる。
図5に示すように、サクションローラ5の内筒5aは、胴部に所定の角度範囲にわたって開口部6を設け、さらに、一端(図5における左端)を開口させ、他端を端板で塞いだものが用いられている。開口部6の設置範囲(図4に示す設置角度α)は、40°前後が吸引領域の広さの確保と吸引力の確保を両立させやすくて好ましかった。
一方、サクションローラの外筒5bは、胴部の周囲に吸引孔7を点在させたものが用いられている。外筒5bの胴部の外周には、さらに、外筒5bの軸心と同心の幅の一定した環状溝10aを、軸方向に適当な間隔をあけて、なおかつ、吸引孔7の設置部を避けて複数設けており、その外筒5bが内筒5aの外周に回転可能に装着されてサクションローラ5が構成されている。
サクションローラ5は、水平にし、内筒5aの両端を本体2に固定して定位置に保持している。このサクションローラ5は、その軸心O(図4参照)がストッパ3bよりもシート状物の送り方向後方(図4の左方)に位置し、かつ、吸引装置8による吸引により、内筒5aの開口部6及び外筒5bの吸引孔7経由でストッカ3内の最下段のシート状物の送り方向前部に吸引力が作用する位置に配置される。
その設置点の設定により、受け具4よりもシート状物Aの送り方向前方においてサクションローラ5の外周(外筒5bの外周)とストッカ3の下部開口との間に送り方向前方に向って拡大する出口13が形成される。
なお、外筒5bに設けた吸引孔7は、丸孔と軸方向に長い長孔を併用しているが、丸孔のみとしてもよいし、長孔のみとしてもよい。孔形状も任意であり、四角、三角などの角孔でもよい。また、長孔は周方向に長い孔にしてもよい。
外筒5bの外周には、表面の摩擦係数を高めるセレーション、粗面化処理又はゴムや樹脂などの被膜を施しておくことができる。
吸引装置8は、駆動モータを備えたブロワ(真空ポンプも可)8aと、そのブロワの吸引口をサクションローラの内筒5aの一端開口に接続するダクト8bと、そのダクトの途中に設けたバタフライバルブ8cとからなる(図2参照)。バタフライバルブ8cは、ブロワ8aによる吸引力の制御(ダクト8b内の通路面積を調整して行う)を可能となすために設けたが、好ましい要素にすぎない。
駆動機構9は、図1及び図3に示すように、モータ9aの回転を、スプロケット9cとチェーン9d経由で本体2に回転可能に支持された支軸9bに伝達して支軸9bを回転させ、その支軸9bに装着した歯車9eからそれと噛み合った歯車9fに回転力を伝えるものを例示した。
歯車9fは外筒5bの外周に固定されており、モータ9aを駆動することで外筒5bが図1において時計回りの方向に回転する。この駆動機構9による外筒5bの回転駆動は連続的になされる。
この駆動機構9は、外筒5bの回転速度を変化させる速度コントローラを備えると、シート状物の供給速度を、そのシート状物の表面性状やサイズに合致した値に設定することができて好ましい。ただし、外筒5bを所望の速度で回転させ得るものであればよく、図示の構造のものや速度コントローラを備えるものに限定されるものではない。
搬送コンベヤ10(図3、図4参照)は、ストッカ3よりもシート状物の送り方向前方にサブローラ10bをサクションローラ5と平行配置にして設け、そのサブローラ10bと環状溝10aとの間に無端の搬送ベルト10cを掛け渡して構成しており、搬送ベルト10cが外筒5bに駆動されて走行する。このときの、搬送ベルト10cの走行は、外筒5bの回転に同調したものとなり、外筒5bと搬送ベルト10cによる送り速度に差が生じない。
図示の搬送コンベヤ10は、サブローラ10bのサクションローラ5からの離反量と高さ位置の微調整機構14を伴わせて搬送ベルト10cによって構成される搬送面の傾斜角度の調整と搬送ベルト10cの張力の調整を可能ならしめている。
サブローラ10bの高さ位置の微調整は、サブローラの支持アーム14aを、水平支軸14bを支点にして回動させることによって行い、また、搬送ベルト10cの張力調整は、支持アーム14aによるサブローラ10bの支持点を前後に動かすようにしているが、微調整機構14も好ましい要素にすぎない。
ストッカ収納部の幅調整機構11は、図1、図2に示すように、回転操作用のハンドル11aを有するねじ軸11bとガイド軸11c平行配置にして設け、ねじ軸11bの逆ねじが切られた部分に独立した2個の可動フレーム11dを個別に螺合させ、各可動フレーム11dにストッカの対向側壁3a、3aを個別に取付けている。これにより、ハンドル11aを操作してねじ軸11b回転させたときに左右の対向側壁3a、3aが連動して動いて両者間の距離が変化する。
支持領域広さの調整機構12は、図6に示すように、受け具4を、それに設けた長孔12aにボルト12b(図3参照)を通すことで、長孔12aとボルト12bとの間に生じた融通の範囲で前後方向(シート状物の送り方向)にスライド可能とし、スライドした受け具4を固定手段(ボルト12b)でスライドの各位置に固定するものにしている。この調整機構12があると、受け具4によるシート状物の支持領域の広さを自由に変化させることができる。これにより、供給するシート状物の送り方向サイズの変動に対応することが可能となるため、装置の利用範囲が広がる。
図6の17は、受け具4に設けたスリットである。このスリットに代えて突条や溝を設けることもできる。これ等はいずれもシート状物の引っ掛かりを防止するために送り方向に延びたものにする。
そのスリット17、或いはそれに代わる突条や溝を設けると、最下段のシート状物の摩擦が軽減され、繰り出されるシート状物が滑り易くなる。従って、裂け易い板海苔などの供給ではこれ等は好ましい要素と言える。
なお、ストッカの対向側壁3aは、幅調整機構の可動フレーム11dに設けた長孔15(図4参照)に連結ボルト16(図3、図4参照)を通すことで長孔15と連結ボルト16との間に生じた融通の範囲で前後方向に変位させ得るようにしており、これにより、ストッパ3bの送り方向位置の微調整が行なえる。
以上の通りに構成したシート状物の供給装置1は、ストッカ3の収納部3cに供給対象のシート状物を積み重ねて収納し、その後、吸引装置8と駆動機構9を駆動する。
その駆動を行うと、図7(a)に示すように、吸引装置8による吸引力でサクションローラ5の外筒5bに対して最下段のシート状物Aの送り方前部が吸着され、その送り方向前部が出口13に移動してストッパ3bによる移動の拘束が解かれる。
その状況において外筒5bが回転することで、吸着されたシート状物Aが図7(b)に示すように出口13から取り出され、それが搬送コンベヤ10に乗り移って所望位置に搬送供給される。
なお、図示の搬送コンベヤは必要に応じて設けられる。前下がりの斜面を有するシュータや外筒とは別の駆動ローラを持つ搬送コンベヤを設けてストッカ3から取り出したシート状物を出口13から離れた位置移動させることも可能である。
この発明のシート状物の供給装置の他の形態(第2形態と言う)を図8〜図13に示す。この第2形態の供給装置1は、短冊状に裁断されたシート状物を長さ方向が送り方向となる向きにして供給する。
ストッカ3の収納部3c内に、仕切り部材18を複数個並列に配置している。仕切り部材18は、受け具4に送り方向前後に延ばして設けたスリット19(図12参照)に着脱自在に差し込んで定位置に保持しており、この複数の仕切り部材18によって収納部3cが幅方向に複数に区画されている。その区画された収納部3cの各々に、所定幅に裁断されたシート状物が積み重ねて収納される。
また、出口13の前方に、ストッカ3から繰り出されるシート状物を受けて搬送するベルトコンベヤ20を設置している。そのベルトコンベヤ20は、幅の広い搬送ベルト20aを用いており、区画された収納部3cの各々から同時に繰り出されるシート状物を安定して受けて同時に搬出することができる。
サクションローラ5の内筒5aは、吸引装置8によって吸引され、外筒5bは、モータ9a、スプロケット9c、チェーン9d、歯車9e〜9gを組み合わせた駆動機構9によって回転駆動される。歯車9eと歯車9fの間に配置した歯車9gは、外筒5bの回転方向をベルトコンベヤ19の回転方向と一致させるために設けたアイドル歯車である。
モータ9aから歯車9eに伝達される回転力を分岐してベルトコンベヤ19の駆動ローラに伝える動力伝達要素9h(図のそれはタイミングベルトとベルト車とテンションローラ)を設けており、サクションローラ5の駆動機構9がベルトコンベヤ20の駆動源として共用されてコスト負担が軽減されている。
サクションローラ5の外筒5bの外周には、表面の摩擦係数を高めた短冊状の摩擦係数調整板21を周方向に間隔をあけて取り付けている。所定幅に剪断されたシート状物を並列位置から同時に繰り出す第2形態の装置では特に、この摩擦係数調整板21が優れた効果を発揮する。
第2形態の装置では、短冊状に剪断された幅の狭いシート状物がサクションローラの外筒5bに密着するように吸着されると、外筒5bからベルトコンベヤ20への移行が円滑に進行しないことが懸念される。
これに対し、摩擦係数調整板21があると、シート状物が図13(a)に示すように、摩擦係数調整板21によって部分的に持ち上げられた状態になるので、その吸引穴7が内筒の開口部6を通り越してその穴による吸引が止まったときにシート状物の送り方向先端が外筒5bから浮き上がり易く、これによって、ベルトコンベヤ20への移行が円滑になる。
なお、第2形態の装置は、図10に示すように、サクションローラ5の内筒5aと外筒5bとの間に空間を生じさせ、その空間と開口部6との間をシール部材22で封止している。この構成は、外筒5bの摩擦軽減が図れるが、必須ではない。
サクションローラ5の吸引孔7は、外筒5bの胴部全周にわたる領域に設けてもよいが、図14に示すように、開口部6の設置角度をθ°としたときに、前記胴部の(360°−θ°)よりも狭い範囲に設けたものが、サクションローラによるシート状物の吸着が安定してなされて好ましかった。
吸着が安定する理由は、外筒5bの吸引孔7の無い領域が内筒の開口部6を通過するときに開口部6を塞ぎ、それにより、サクションローラの内部の負圧が一時的に高まり、その後に開口部6に吸引孔7が連通したときに負圧の変動が起こらないものに比べて連通した吸引孔7に吸引力が強く作用するからであると考えられる。
なお、第1形態と第2形態の装置は、ストッカ3の収納部3cを垂直にし、さらに、受け具4を水平にしたが、ストッカ3と受け具4を、図1又は図10において時計回り方向(受け具4が前下がりになる方向)に回転させて適当な角度(最大で45°程度が好ましい)傾斜させてもよい。
このようにすると、収納部3cにシート状物を多数積み重ねて収納したときに、各シート状物の荷重の一部がストッパ3bに支えられるため、最下部のシート状物が残りのシート状物の全荷重を受けることが回避されて、繰り出しの抵抗増加が抑制される。これにより、ストッカ3に対するシート状物の最大収納枚数を増加させても最下部のシート状物の安定した繰り出しが行えるようになる。
図5に示す、外径D1=φ80mm、開口部6の設置領域幅W1=180mm、開口部6の設置角度α(図4参照)=40度、長さL1=370mmの内筒5aと、
外径D2=φ100mm、吸引孔7の設置領域幅W2=175mm、長さL2=280mmの外筒5bを組み合わせたサクションローラを有する図1の供給装置を試作し、その試作機で板海苔の供給試験を行った。
その結果、約縦21cm×横19cmの全形板海苔、全形を2等分した半切りサイズの板海苔のどちらも、破れることなく、また、詰まることなく良好に繰り出すことができた。
また、全形の板海苔については1分間当りの供給枚数が最大でほぼ120枚、半切りサイズの板海苔については1分間当りの供給枚数が最大でほぼ240枚と言う、高速供給が可能であった。
図8に示す第2形態の供給装置を試作し、その試作機で幅方向に6つに剪断された板海苔の供給試験を行った。その結果、ストッカの各収納部から6枚のカット済み海苔を同時に破くことなく、また、詰まることなく良好に繰り出すことができた。
1 シート状物の供給装置
2 本体
2a 架台
2b サイドフレーム
3 ストッカ
3a 対向側壁
3b ストッパ
3c 収納部
4 受け具
5 サクションローラ
5a 内筒
5b 外筒
6 開口部
7 吸引孔
8 吸引装置
9 駆動機構
9a モータ
9b 支軸
9c スプロケット
9d チェーン
9e、9f 歯車
10 搬送コンベヤ
10a 環状溝
10b サブローラ
10c 搬送ベルト
11 ストッカ収納部の幅調整機構
12 支持領域広さの調整機構
13 出口
14 サブローラの離反量と高さ位置の微調整機構
17、19 スリット
18 仕切り部材
20 ベルトコンベヤ
20a 搬送ベルト
21 摩擦係数調整板
22 シール部材
A シート状物
O サクションローラの軸心

Claims (8)

  1. 供給対象のシート状物を積み重ねて収納部(3c)に収納する下部が開口したストッカ(3)と、
    このストッカの下部開口部に配置されて前記収納部(3c)に収納されたシート状物を受け支える受け具(4)と、
    胴部に所定の角度範囲にわたって開口部(6)を設けた内筒(5a)及び胴部の周囲に吸引孔(7)を点在させて設けた外筒(5b)を有し、前記内筒(5a)の外周に前記外筒(5b)を回転可能に装着して構成されるサクションローラ(5)と、
    そのサクションローラの内筒(5a)の内部を負圧に吸引する吸引装置(8)と、
    前記外筒(5b)を連続的に回転させる駆動機構(9)を有し、
    前記ストッカ(3)に、全収納シート状物の送り方向先端を当接させるストッパ(3b)が設けられ、
    前記サクションローラ(5)は、その軸心(O)が前記ストッパ(3b)よりもシート状物の送り方向後方に位置し、なおかつ、前記吸引装置(8)による吸引で内筒の前記開口部(6)及び外筒の前記吸引孔(7)経由でストッカ(3)内の最下段のシート状物の送り方向前部に吸引力が作用する位置に配置され、
    前記受け具(4)よりもシート状物の送り方向前方において前記サクションローラ(5)の外周と前記ストッカ(3)の下部開口との間に送り方向前方に向って拡大する出口(13)が形成され、
    前記吸引装置(8)による吸引力で前記サクションローラの外筒(5b)に対して最下段のシート状物の送り方前部が吸着され、前記外筒(5b)の回転により、吸着されたシート状物が前記出口(13)から繰り出されるように構成されたシート状物の供給装置。
  2. 前記吸引孔(7)を、前記開口部(6)の設置角度をθ°として前記胴部の(360°−θ°)よりも狭い範囲に設けた請求項1に記載のシート状物の供給装置。
  3. 前記受け具(4)を、前記ストッパ(3b)との間の距離が変動する方向にスライド可能となし、その受け具(4)をスライドの各位置に固定する固定手段を含ませた請求項1又は2に記載のシート状物の供給装置。
  4. 前記サクションローラの外筒(5b)に、軸方向に間隔をあけて環状溝(10a)を複数設け、前記ストッカ(3)よりもシート状物の送り方向前方に前記サクションローラ(5)と平行配置のサブローラ(10b)を設け、前記環状溝(10a)とサブローラ(10b)との間に無端の搬送ベルト(10c)を掛け渡して搬送コンベヤ(10)を構成し、前記搬送ベルト(10c)を前記外筒(5b)で駆動して走行させて前記ストッカ(3)から繰り出されるシート状物をその搬送コンベヤ(10)によって搬出するようにした請求項1〜3のいずれかに記載のシート状物の供給装置。
  5. 前記ストッカ(3)の左右の対向側壁(3a)を接近、離反させてストッカの収納部(3c)の幅を変化させるストッカ収納部の幅調整機構(11)を備えさせた請求項1〜4のいずれかに記載のシート状物の供給装置。
  6. 前記ストッカ(3)の左右の対向側壁(3a)間にストッカの収納部(3c)を幅方向に複数に区画する仕切り部材(18)を配置し、さらに、前記出口(13)の前方に、前記ストッカ(3)から繰り出されるシート状物を受けて搬送するベルトコンベヤ(20)を設置した請求項1又は2に記載のシート状物の供給装置。
  7. 前記外筒(5b)の外周に、表面の摩擦係数を高めるセレーション、粗面化処理又は被膜を施した請求項1〜6のいずれかに記載のシート状物の供給装置。
  8. 前記外筒(5b)の外周に、表面の摩擦係数を高めた短冊状の摩擦調整(21)を周方向に間隔をあけて取り付けた請求項1〜7のいずれかに記載のシート状物の供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112875349A (zh) * 2021-01-19 2021-06-01 懋穗(上海)新材料科技有限公司 一种微摩擦间隔式膜片分页机

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