JP2012187261A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めること。
【解決手段】複数の図柄が外周面に付されたリールと、前記リールに付された図柄のうち、一部の複数の図柄を表示する表示領域と、前記表示領域において1図柄を表示する図柄領域ごとに設置され、前記リールの内周面側から該1図柄に光を照射する光源と、前記図柄領域ごとに設置され、前記光源に面する光の入射面と、該図柄領域における前記リールの内周面に沿う光の出射面とを有する導光部材と、を備え、前記図柄領域間の境界部分を、隣接する前記導光部材が出射した光によって形成する遊技機とした。
【選択図】図19

Description

本発明は、機械式のリールを備えた遊技機に関する。
従来、機械式のリールによって図柄を変動表示するパチンコ機が知られている。
機械式のリールにおいて、バックライトによってリールの停止面を照明する場合、表示図柄に合わせてリールの領域を分割照明している。
この種の技術に関しては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2009−195429号公報
しかしながら、バックライトを備える従来のリールユニットにおいては、構造や設計数値の考慮が十分でなかったため、分割照明範囲の境界部分において明るさに乱れが生じ、意匠性の低下を招いていた。
即ち、従来、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性を高めることは困難であった。
本発明の課題は、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることである。
以上の課題を解決するため、第1の発明に係る遊技機は、
複数の図柄が外周面に付されたリール(例えば、図3のリール本体12)と、前記リールに付された図柄のうち、一部の複数の図柄を表示する表示領域(例えば、図1の領域R1,R2,R3)と、前記表示領域において1図柄を表示する図柄領域ごとに設置され、前記リールの内周面側から該1図柄に光を照射する光源(例えば、図8のLED261a〜261c)と、前記図柄領域ごとに設置され、前記光源に面する光の入射面と、該図柄領域における前記リールの内周面に沿う光の出射面とを有する導光部材(例えば、図8の265a〜265c)と、を備え、前記図柄領域間の境界部分を、隣接する前記導光部材が出射した光によって形成することを特徴とする。
第1の発明に係る遊技機によれば、リールの図柄領域に内周面側から光を照射する光源と、各光源からの光をリール内周面に導く導光部材とを備え、各光源が照明する図柄領域の境界を隣接する導光部材が出射した光によって形成している。
したがって、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
また、第2の発明に係る遊技機は、
前記導光部材は、隣接する前記導光部材と前記光の出射面の端部を接触させて配置されていることを特徴とする。
第2の発明に係る遊技機によれば、各照明範囲の境界がほぼ目立たずに連続する状態となるため、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
また、第3の発明に係る遊技機は、
前記導光部材は、隣接する前記導光部材と前記光の出射面の端部を離間させて配置されていることを特徴とする。
第3の発明に係る遊技機によれば、隣接する図柄領域の境界に暗線を形成することができる。
そのため、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、図柄領域間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
また、第4の発明に係る遊技機は、
前記導光部材の光の出射面と前記リールとは、前記リール直径の5%以下の距離に近接して配置されていることを特徴とする。
第4の発明に係る遊技機によれば、部材のばらつき等によって図柄領域の境界に乱れが生じることを抑制でき、境界部分の形状および位置をより的確に設定することができる。
また、第5の発明に係る遊技機は、
前記図柄領域は、前記リールに付された3図柄を表示し、前記光源は、遊技機正面に向けて配設された平面状の基板において、前記リールの回転方向に並べて3箇所に設置され、前記導光部材のうち、中央に設置された前記導光部材の光の出射面より、該導光部材を挟む他の導光部材の光の出射面の方が広いことを特徴とする。
第5の発明に係る遊技機によれば、中央の光源よりもリール内周面との距離が近くなる他の光源が照明する範囲を、中央の光源が照明する範囲よりも広くできる。
そのため、中央の照明範囲と他の照明範囲の明るさとに差が生じることを抑制できる。また、図柄領域における上段の図柄より上側および下段の図柄より下側に位置する図柄を視認しやすくなるため、遊技者に対し、停止図柄の前後関係を認識させることができる。また、上段の照明範囲の上端部分および下段の照明範囲の下端部分に光を照射することができ、遊技者が視認するリール部分における両端部が暗くなることを防止できる。
また、第6の発明に係る遊技機は、
前記図柄領域は、前記リールに付された3図柄を表示し、前記光源は、遊技機正面に向けて配設された平面状の基板において、前記リールの回転方向に並べて3箇所に設置され、中央に設置された前記光源は、前記図柄領域の中央に表示される図柄の背後に設置されると共に、前記中央に設置された光源以外の光源は、前記図柄領域の中央以外に表示される図柄の背後位置よりも前記中央に設置された光源に近い位置に設置されていることを特徴とする。
第6の発明に係る遊技機によれば、基板が平面状であるところ、上段および中段の光源がリール内周面に近くなり過ぎることを防止し、図柄領域の明るさに差が生じることを抑制できる。
本発明によれば、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
パチンコ機1の構成を示す概略図である。 演出図柄表示装置104が備える機械式リール104aの構造を示す図である。 機械式リール104aの構造を示す側面図である。 リールユニット10の構造を示す斜視図である。 リールユニット10の構造を示す側面図である。 リールテープ14の構成例を示す図である。 リールユニット10に備えられるバックライトユニット26の構造を示す概略斜視図である。 リールユニット10に備えられるバックライトユニット26の構造を示す正面図および側面図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。 特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。 制御コマンドのデータ構造を示す図である。 制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。 主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 ステッピングモータ18の動作原理を示す図である。 コイルL1,L2の励磁パターンを示す図である。 隣接する照明範囲の境界部分を示す模式図である。 ステッピングモータ18の制御における高速パターンの例を示す図である。 ステッピングモータ18の制御における低速パターンの例を示す図である。 高速パターンに対応するデータ群の例を示す図である。 低速パターンに対応するデータ群の例を示す図である。 応用例1における隣接する照明範囲の境界部分を示す模式図である。 主制御装置210から指定された変動パターンに応じ、3つのリールそれぞれに対して低速パターンで変動表示させるか高速パターンで変動表示させるかの指定を組み合わせたデータを示す図である。
以下、図を参照して本発明を適用した遊技機の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、本発明に係るパチンコ機1の構成を示す概略図である。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、機械式のリールによって演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、周面に複数の図柄が描画された円筒状のリールをモータで回転させることによって図柄を変動表示させる(図6参照)。
演出図柄表示装置104は、3つのリール350A(左リール)、350B(中リール)、350C(右リール)における図柄を視認可能とする表示窓314を有し、表示窓314には、それぞれにおいて演出図柄Z1(図6参照)を独立して表示することが可能な3つの領域R1,R2,R3が形成されている。これら3つの領域R1,R2,R3は、3つのリール350A、350B、350Cと対応している。
第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれでは、リール350A、350B、350Cに描かれた演出図柄Z1の変動表示及び停止表示が行われる。ここで、演出図柄Z1は、数字を含んで構成される。本実施形態では、演出図柄Z1は、数字及び図柄から構成されている。そして、演出図柄Z1の変動表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z1をスクロールさせた状態で表示することをいう。また、演出図柄Z1の停止表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態で表示することをいう。
そして、演出図柄表示装置104では、第1から第3の領域R1,R2,R3で停止表示される演出図柄Z1の組み合わせによって、当たり抽選の結果を通知する。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、普通図柄始動ゲート122内部の始動ゲートスイッチ134の検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。また、普通図柄始動ゲート122の下方には、遊技球を常時入賞可能とする2つの一般入賞口124,125が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。始動入賞装置111は、第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、遊技球が入賞可能となるように上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は、遊技球が入賞することができないように閉止状態であるが、普通図柄表示装置106の表示が特定の態様となったときに、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする。
第一始動入賞口111aは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第一始動入賞口スイッチ131a(図9参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置107aにおける特別図柄の変動表示開始の契機を与える。また、第二始動入賞口111bは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第二始動入賞口スイッチ131b(図9参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置107bにおける特別図柄の変動表示開始の契機を与える。特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、当たり抽選の結果の通知や演出が行われる。
始動入賞装置111の右側には、2つの特別図柄表示装置107a,107bが設けられている。各特別図柄表示装置107a,107bは、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。各特別図柄表示装置107a,107bは、数字や図柄等からなる特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、各特別図柄表示装置107a,107bは、停止表示された特別図柄によって、当たり抽選の結果を通知する。この際、特別図柄表示装置107aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を通知する。また、特別図柄表示装置107bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を通知する。ここで、各特別図柄表示装置107a,107bにおいて停止表示された特別図柄が特定の図柄となって生起する遊技状態を「特賞状態(当たり)」という。特賞状態とは、遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。また、各特別図柄表示装置107a,107bにおける特別図柄の表示と、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の表示とは、互いに対応付けられている。
特別図柄表示装置107a,107bの右側には、普通図柄表示装置106が設けられている。普通図柄表示装置106は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。普通図柄表示装置106は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示装置106は、停止表示された普通図柄によって、普通図柄による抽選の結果を通知する。
特別図柄表示装置107a,107bの上側には、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示装置103が設けられている。特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示装置103は、それぞれ、例えば、LED等によって構成されている。
特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109bは、後述する特別図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における特別図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留玉数)という)を表示する。ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。すなわち、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109aに表示するとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109bに表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示装置103は、普通図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における普通図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする。すなわち、大入賞口115は、特別図柄表示装置107a,107bに停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。
大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図9参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
そして、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
また、以下、特賞状態(当たり)の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、特賞状態の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄Z1の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
(演出図柄表示装置104のリール構造)
次に、演出図柄表示装置104が備える機械式リールの具体的構造について説明する。
図2は、演出図柄表示装置104が備える機械式リール104aの構造を示す斜視図である。また、図3は、機械式リール104aの構造を示す側面図である。なお、図2においては、内部構造を示すために、リールテープ14を透視した状態を示している。
図2および図3に示すように、機械式リール104aは、3セットのリールユニット10A、10B、10Cが軸線方向に配列された構造とされている。
各リールユニット10A、10B、10Cには、リール本体12とリールテープ14とで構成されたリール350A、350B、350Cが設けられており、このリール350A、350B、350Cの一部(各リールにおいて3図柄分およびその上下1図柄未満分の冗長領域)が表示窓314(図1、図2参照)から露見されるようになっている。
また、各リールユニット10A、10B、10Cの内部には、表示窓314から露見する3図柄の各領域を個別に照射するバックライトユニット26が設置されている(図4,5参照)。
以下、リールユニット10A、10B、10Cは同一構造であるため、その内の1つのリールユニット10A(以下、単に「リールユニット10」という)を例として構造を説明する。
図4は、リールユニット10の構造を示す斜視図である。
また、図5は、リールユニット10の構造を示す側面図である。なお、図4においては、内部構造を示すために、リールテープ14を透視した状態を示している。また、図5においては、バックライトユニット26の構成を図示するために、リールの一部(一点鎖線部分)を透視した状態を示している。
図4および図5に示すように、リールユニット10は、主要部が薄型円形のベースブラケット16を備えており、その中心部には、ステッピングモータ18が取り付けられている。ステッピングモータ18は、演出制御装置150の表示制御部151によって駆動制御される。また、ステッピングモータ18は、例えばロータに備えられた遮光板の通過をフォトインタラプタで検出する方式等による原点検出機能を備えており、ロータが原点位置を通過したことを検出可能である。ステッピングモータ18によって検出される原点位置は表示制御部151に入力され、表示制御部151は、この原点位置と、入力したステップ数とによって、リール350A、350B、350Cの現在の回転位置を検出可能である。
ステッピングモータ18の回転軸には、リール本体12を構成する軸芯20が取り付けられている。軸芯20は円筒形状で、その周面からは、半径方向に72°ピッチで5本のラジアルフレーム22が取り付けられている。なお、軸芯20とラジアルフレーム22とは樹脂一体成形であってもよい。
ラジアルフレーム22の先端部には、一対のリングフレーム24の内の一方(一方のリングフレーム24)が取り付けられている。
一対のリングフレーム24の他方(他方のリングフレーム24)は、前記ベースブラケット16に近接して配置されるものであり、前記一方のリングフレーム24と同軸上に配置される。この一対のリングフレーム24は、リールテープ14が巻きつけられることによって互いに連結される。この一対のリングフレーム24、リールテープ14、ラジアルフレーム22並びに前記軸芯20により、円筒形状輪郭を有する前記リール本体12が構成される。また、上記構成によって、前記軸芯20及びステッピングモータ18は、このリール本体12の内方空間側に位置することになる。
ここで、ステッピングモータ18の駆動力で軸芯20が回転すると、リール本体12が回転する。
リールテープ14は、透光性材料からなる帯状のシート体であり、その長手方向に亘って、複数(ここでは12個)の図柄が均等ピッチで付与されている。
図6は、リールテープ14の構成例を示す図である。
図6においては、リール350A、350B、350Cに設置されるリールテープ14をそれぞれ「左」、「中」、「右」のリールテープとして示している。
図6に示すように、リールテープ14には、図柄番号0〜11に対応する複数の図柄「1」〜「7」、「チェリー」あるいはそれ以外の「はずれ図柄」(これらを総称して「演出図柄Z1」と称する。)が描画されている。
また、図6に示す例では、リール350A、350B、350Cに設置される各リールテープ14の図柄の配置は、それぞれ異なるものとされている。
(バックライトユニット26の構成)
図7および図8は、リールユニット10に備えられるバックライトユニット26の構造を示す図であり、図7は概略斜視図、図8(a)は正面図、図8(b)は側面図である。
図7および図8において、バックライトユニット26は、リールユニット10内側における表示窓314の背後位置に設置された電飾基板26aと、電飾基板26aの前面側(表示窓314側)に設置された導光器26bとを備えている。
電飾基板26aは、平板状の基板に照明用のLED駆動回路が形成された回路基板であり、3つの図柄領域それぞれを照射するLED等の光源を基板面の3箇所に備えている。また、電飾基板26aは、光源を有する基板面をリールユニット10の正面に向けて設置され、リールユニット10正面の背後位置に、中段の図柄表示用のLED261bを備え、LED261bの上方位置に上段の図柄表示用のLED261aを備えている。また、電飾基板26aは、LED261bを挟んでLED261aと対称な位置に、下段の図柄表示用のLED261cを備えている。本実施形態において、これらLED261a〜261cは、同一色(例えば白色)に発光するものを用いるが、後述する応用例2に示すように、LED261a〜261cとして、互いに異なる色に発光するものを用いることも可能である。また、本実施形態において、各LED261a〜261cは、リールの回転方向と交差する方向に2つのLEDを並べて構成するものとして説明するが、1つまたは3つ以上のLEDで構成することも可能である。
LED261bは、表示窓314における中段の図柄停止位置に対し、図柄を電飾基板26aの基板面に正射影した位置に配置される。これに対し、LED261a,261cは、表示窓314における上段および下段の図柄停止位置に対し、図柄を電飾基板26aの基板面に正射影した位置よりもLED261bに近い位置に設置される。
このような配置とすることで、電飾基板26aは平面状の基板であるところ、上段および下段のLED261a,261cがリール内周面(円筒状のリールテープ14における内周側の面)に近くなり過ぎることを防止し、表示窓314における光の照射領域全体の明るさに差が生じることを抑制できる。
導光器26bは、電飾基板26aにおけるLED261a〜261cに対応する3つの導光部材265a〜265cが貼り合わされて構成されている。
導光部材261a〜261cは、例えばアクリル板の側面に溝を形成することによって構成された導光板であり、電飾基板26a側の面(底面部)からLED261a〜261cの光が入射し、リール内周面側の面(前面部)から、入射した光が出射する。
具体的には、導光部材265a〜265cは、電飾基板26aと対向する面であって電飾基板26aとほぼ平行な底面部と、底面部と表裏の位置関係にあり、リール内周面に沿って近接する曲面(例えば5mm以下)からなる前面部と、底面部および前面部を囲む平面からなる上下面および左右側面とをそれぞれ有している。
導光部材265a〜265cの上下面および左右側面は、上記溝が形成されること等により、底面から入射した光を導光部材内部に反射し、導光部材内部で反射した光は、前面からリール内周面に向けて出射する。
即ち、導光部材265aは、LED261aからの光を底面部から内部に導き、上下面および左右側面から出射させることなく、前面部からリール内周面に向けて出射させる。このように導光部材265aから出射した光は、上段の図柄領域の照明範囲(以下、「上段照明範囲」と称する。)を形成する。
また、導光部材265bは、LED261bからの光を底面部から内部に導き、上下面および左右側面から出射させることなく、前面部からリール内周面に向けて出射させる。このように導光部材265bから出射した光は、中段の図柄領域の照明範囲(以下、「中段照明範囲」と称する。)を形成する。
また、導光部材265cは、LED261cからの光を底面部から内部に導き、上下面および左右側面から出射させることなく、前面部からリール内周面に向けて出射させる。このように導光部材265cから出射した光は、下段の図柄領域の照明範囲(以下、「下段照明範囲」と称する。)を形成する。
本実施形態において、各導光部材265a〜265cの前面から出射した光は、近接しているリール内周面に照射され、上段照明範囲、中段照明範囲および下段照明範囲を形成する。
即ち、上段照明範囲、中段照明範囲および下段照明範囲の境界は、隣り合う照明範囲の端部が一致するように連結しており、隣り合う照明範囲が共に照明されたときに、これら照明範囲の境界がほぼ目立たずに連続する状態となっている。
また、導光部材265a〜265cの前面部における両端(左右側面側の端部)には、リングフレーム24との干渉を避けるために切り欠きが形成されている。即ち、導光部材265a〜265cの前面部は、両端の切り欠きでリングフレーム24との干渉を避けつつ、リングフレーム24の内周面よりもリールユニット10のリール内周面に近接する位置(例えば5mm以内)までせり出している。
これにより、導光部材265a〜265cをリール内周面により近接させることができ、各照明範囲をより明確に形成することができる。即ち、隣り合う照明範囲の一方が照明され、一方が照明されないときには、照明されている方の照明範囲における端部の形状および位置を的確に形成することができる。なお、導光部材265a〜265cの前面部は、リールの直径に対して5%以下の距離まで近接させると、各照明範囲をより明確に形成することができるものとなる。
また、導光部材265a〜265cの出射面は、中段照明範囲よりも上段照明範囲および下段照明範囲の方がリール回転方向に広くなるよう形成されている。
これにより、LED261bよりもリール内周面との距離が近くなるLED261a,261cが照射する範囲を、LED261bが照射する範囲よりも広くできるため、上段照明範囲および下段照明範囲の明るさと中段照明範囲の明るさとに差が生じることを抑制できる。また、表示窓314における上段の図柄より上側および下段の図柄より下側に位置する図柄を視認しやすくなるため、遊技者に対し、停止図柄の前後関係を認識させることができる。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図9は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、一般入賞口124,125の遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。始動ゲートスイッチ134は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主に、主制御装置210及び演出制御装置150を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出及び始動ゲートスイッチ134の遊技球の通過の検出に応じて、各種の乱数を発生(抽出)させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、大入賞口ソレノイド158及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド等がある。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。ここで、特別図柄用の始動情報記憶領域には、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第一始動情報とする)を記憶する領域(以下、第一始動情報記憶領域とする)及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第二始動情報とする)を記憶する領域(以下、第二始動情報記憶領域とする)が設けられている。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数値等の情報(例えば、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)をいう。これにより、特別図柄用の始動情報記憶領域では、第一始動情報及び第二始動情報が、それぞれ個別に記憶される。
図10は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数(所定数)まで記憶する。本実施形態では、図10に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、普通図柄の始動情報記憶領域には、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過を契機として取得された乱数等の情報が所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、RAM240にバックアップ電源を備えており、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御及び効果音制御部153によるスピーカ155からの効果音の出力の制御を行う。
演出制御装置150は、演出図柄表示装置104における表示を制御する表示制御部151と、ランプ154の点灯、点滅等を制御するランプ制御部152と、スピーカ155からの効果音の出力を制御する効果音制御部153とを備える。演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって演出制御装置150内で送信される内部コマンドを生成し、該内部コマンドを送信することによって、表示制御部151、ランプ制御部152及び効果音制御部153のそれぞれを制御する。
特に、演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって、表示制御コマンドを生成する。そして、演出制御装置150は、生成した表示制御コマンドを表示制御部151に送信することにより、表示制御部151を制御する。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、ステッピングモータ18を駆動するドライバ、入力ポート及び出力ポートを備える。
表示制御部151のROMには、表示演出制御を行うためのプログラム、ステッピングモータ18を制御するための各種データ(例えば励磁パターンのデータ)等が記憶されている。表示制御部151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された表示制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムを実行し、該表示制御コマンドに応じたステッピングモータ18の制御を行う。具体的には、表示制御部151のCPUは、表示演出制御を行うためのプログラムを実行することにより、ステッピングモータ18の励磁パターンデータをドライバに出力し、表示制御コマンドに応じたリール350A、350B、350Cの制御を行う。
また、表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された表示制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムを実行し、該表示制御コマンドに応じたバックライトユニット26の制御を行う。具体的には、表示制御部151のCPUは、表示演出制御を行うためのプログラムを実行することにより、リールユニット10が図柄を変動表示することに対応して、バックライトユニット26におけるLED261a〜261cの点灯を制御する。
(特別図柄及び演出図柄の停止表示の態様)
次に、特別図柄表示装置107a,107bにおける特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の停止表示の態様を説明する。
図11は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図11に示すように、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
通常大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を遊技状態を時短状態にすることに対応した時短図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を遊技状態を時短状態にすることに対応した時短図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を時短図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域R1,R2,R3において、「222」、「444」等の偶数の同一の数字が揃う組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させる。また、通常大当たりとなったときは、当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後の100回の抽選において時短作動状態となる。さらに、通常大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を確変1図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変1図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変1図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域R1,R2,R3において、「111」、「333」、「555」といった奇数の同一の数字が揃う組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させる。また、確変1大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後において時短作動状態となる。さらに、確変1大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を確変2図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変2図柄で停止表示させるように制御する。また、確変2大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、当たり後において時短作動状態となる。さらに、確変2大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変3大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を確変3図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変3図柄で停止表示させるように制御する。また、確変3大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となる。また、確変3大当たりとなったときは、当たり時(当たり発生を報知する図柄変動パターンが開始された時点)に時短未作動状態である場合は、当たり後において時短未作動状態となり、当たり時に時短作動状態である場合は、当たり後において時短作動状態を継続させる(時短継続制御)ように制御する。さらに、確変3大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たり、確変3大当たりは、1ラウンドの期間(大入賞口115の開放時間)が通常大当たりと比較して短く(数ms程度)、ラウンドの最高継続回数も2回しかないので、遊技者に対しては、当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
なお、当たりの種別は、上記種別に限られるものではなく、上記以外の別の種別を備える構成としても構わない。また、上記当たりの種別を全て備える必要はなく、その遊技機の特性に応じて、各当たりの種別を個々に組み合わせて構成することができる。
さらに、第一始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別及び第二始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別が互いに異なる構成とすることによって、より変化に富んだ遊技が提供され、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構造及び内容を説明する。
図12は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図12に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
図13は、制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
主制御装置210では、図13に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図14は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。
図14に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄Z1の組み合わせを指定するコマンドである。具体的には、図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄Z1として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定する。図柄指定コマンドは、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄Z1の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
変動パターンコマンドは、演出図柄表示装置104において表示する変動パターンとして、n(n=1〜104)種類の変動パターンのうちいずれかを指定するためのコマンドである。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドとともに、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。
なお、変動パターンコマンドと図柄指定コマンドとは、どちらが先に出力される構成としても構わない。ただし、演出制御装置150では、図柄指定コマンドの受信を契機として演出に関わる様々な抽選を実行することが好ましい。したがって、図柄指定コマンドが、変動パターンコマンドより先に出力される構成とすることが望ましい。これにより、演出制御装置150において、変動パターンの選択決定等の制御を行う前に演出に関わる抽選を実行することができ、制御負担を大幅に軽減することができる。
始動情報記憶数コマンドは、正確な始動情報記憶数情報を主制御装置210以外の制御装置(演出制御装置150等)に通知するためのコマンドである。ここで、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを区別して通知する。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。また、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。始動情報記憶数コマンドは、主制御装置210による第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれの更新時に出力される。すなわち、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれについて、増加又は減少があったときに出力される。
演出開始コマンドは、m(m=1〜95)種類の15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始、確変3大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。演出開始コマンドは、当たり開始時に出力される。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図15のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図15は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
次いで、ステップS102に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)を更新する演出制御用乱数更新処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132,133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS106では、第1始動情報および第2始動情報の記憶を更新する入賞スイッチ入力処理を実行し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに演出図柄Z1の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
次いで、ステップS118に移行して、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、演出制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モード及びイベントからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103等へも主制御装置210からの制御情報が出力される。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、演出制御装置150のROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図16のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図16は、演出制御装置150が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図16に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、演出制御装置150は、始動情報記憶数コマンドを受信する始動情報記憶数コマンド受信処理を実行し、ステップS602に移行する。
始動情報記憶数コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
また、演出制御装置150は、受信した始動情報記憶数コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、始動情報記憶数表示コマンドとする)を生成し、生成した始動情報記憶数表示コマンドを表示制御部151に送信する。
そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104の記憶数表示用LED(不図示)において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。
ステップS602では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS604に移行する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に送信する。
このとき、本実施形態においては、演出制御装置150が演出図柄Z1の変動パターンを決定し、その変動パターンを示す表示制御コマンドを生成する。
そして、表示制御部151は、変動パターン表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄Z1の変動表示を開始させる。また、このとき、表示制御部151は、演出図柄表示装置104のバックライトユニット26に、演出図柄Z1の変動表示に対応した照明を行わせる。
ステップS604では、演出制御装置150は、図柄指定コマンドを受信する図柄指定コマンド受信処理を実行し、ステップS606に移行する。
図柄指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に送信する。
表示制御部151は、既に変動表示を開始した変動パターンによる変動を終了した後、ステップS604で受信した停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄Z1を停止表示させる。この際、変動パターン毎に変動時間は一定となっているが、同期調整ステップで図柄の送り枚数を調整し、停止予定タイミングで停止図柄表示コマンドによって指定されている組み合わせで停止表示させる。また、バックライトユニット26におけるLED261a〜261cの点灯状態も演出図柄Z1の停止表示に対応する状態とする。
ステップS606では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
(ステッピングモータ18の制御)
次に、演出図柄Z1を変動表示する際のステッピングモータ18の制御について説明する。
図17は、ステッピングモータ18の動作原理を示す図である。
ステッピングモータ18は、ユニポーラ型のステッピングモータであり、1−2相励磁によってコイルに回転磁界を発生させ、その回転磁界によりロータが回転する構成を有している。
ステッピングモータ18には、2つのコイルL1,L2が備えられている。なお、コイルL1の両端端子を端子Φ1a,Φ1b、コイルL2の両端端子を端子Φ2a,Φ2bとする。
コイルL1,L2の両端端子Φ1a,Φ1b,Φ2a,Φ2bには、不図示のスイッチS1,S2,S3,S4がそれぞれ設置されており、コイルL1,L2の各端子は、これらのスイッチを介して接地されている。
また、コイルL1,L2の中央には、それぞれ電源端子Mが設置され、ステッピングモータ18を駆動するための電源と接続されている。
本実施形態においては、表示制御部151が、スイッチS1〜S4のうち、いずれか1つあるいは2つを導通状態(オン)とし、1相あるいは2相でコイルL1,L2の励磁を行うことにより、ステッピングモータ18を駆動する。
図18は、コイルL1,L2の励磁パターンを示す図である。
図18においては、表示制御部151がスイッチS1〜S4を制御するための励磁パターンデータと、電源端子Mからの電流が流れる端子Φ1a,Φ1b,Φ2a,Φ2bとの対応関係を併せて示している。
図18に示すように、表示制御部151は、スイッチS1〜S4を制御するための励磁パターンデータ(“0”はオフ、“1”はオン)を出力し、各スイッチS1〜S4は、表示制御部151によって出力された励磁パターンデータに従って、コイル1,L2の端子Φ1a,Φ1b,Φ2a,Φ2bの導通状態を切り替える。
また、表示制御部151は、第0ステップ〜第7ステップまでの8ステップを繰り返しながらステッピングモータ18を駆動する。
このとき、表示制御部151は、励磁パターンデータの切り替え速度(即ち、ステッピングモータ18に入力するパルスレート)を変化させることにより、ステッピングモータ18の回転速度として、複数の速度を設定することが可能である。
(動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
初めに、バックライトユニット26の照明時における動作を説明する。
本実施形態におけるバックライトユニット26は、表示制御部151の制御により、リールユニット10の図柄変動表示に対応して、LED261a〜261cを点灯し、各図柄領域を照明する。このとき、各図柄領域の照明範囲(即ち、上段照明範囲、中段照明範囲および下段照明範囲)の境界は、その端部が一致する。
図19は、隣接する照明範囲の境界部分を示す模式図であり、図19(a)は側面図、図19(b)は正面図である。
なお、図19においては、上段照明範囲と中段照明範囲の境界部分を例に挙げて説明するが、中段照明範囲と下段照明範囲の境界部分も同様である。
図19に示すように、LED261aからの光(破線)は導光部材265aの内部で反射され、リール内周面上に上段照明範囲を形成する。また、LED261bからの光(破線)は導光部材265bによって反射され、リール内周面上に中段照明範囲を形成する。
本実施形態において、導光部材265a,265bの前面部はリール内周面に近接しているため、これら上段照明範囲および中段照明範囲の境界はリール内周面上の一致する位置に形成される。
これにより、LED265a,265bが共に点灯したときは、上段照明範囲と中段照明範囲の境界がほぼ目立たずに連続する状態となる。また、LED261a,261bの一方が点灯したときは、上段照明範囲あるいは中段照明範囲の一方が明確に形成され、その端部の形状および位置が的確に形成される。
そのため、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
続いて、パチンコ機1の演出制御動作について説明する。
パチンコ機1は、上述のようにステッピングモータ18を制御することにより、機械式リール104aによって種々の図柄演出表示を行う。
具体的には、現在表示されている図柄から変動表示を開始し、予め設定された変動時間で図柄を変動表示しながら、予定するタイミングで停止図柄を停止表示させる。
このような動作を実現するために、表示制御部151は、ステッピングモータ18を制御し、無励磁ステップ、引き込みステップ、原点検出ステップ、同期調整ステップ、定速変動ステップ、減速ステップ、主変動表示ステップ、励磁保持ステップおよび無励磁ステップの各制御ステップを順次経ることにより、演出表示を行う。
なお、パチンコ機1は、各リールについて独立に各制御ステップを実行する。
以下、各制御ステップについて具体的に説明する。
ここで、以下の説明においては、リールの1周をステッピングモータ18が240ステップで制御し、1リールに12図柄が表示されている場合、即ち、1図柄あたり20ステップで制御する場合であって、1ステップあたり0.5msecの場合を例とする。
(無励磁ステップ)
無励磁ステップは、図柄の変動表示および停止表示が終了し、リール350A、350B、350Cを停止した状態であり、ステッピングモータ18の励磁を行っていない状態である。
したがって、無励磁ステップでは、表示制御部151は、スイッチS1〜S4を全てオフにしている。
(引き込みステップ)
引き込みステップは、前回の停止時と同一の励磁パターンでステッピングモータ18を励磁し、リール350A、350B、350Cを前回の停止位置に引き戻す工程である。
したがって、引き込みステップでは、前回の停止時と同一のスイッチS1〜S4をオンにしている。
引き込みステップを実行することにより、表示制御部151が認識している停止図柄と、機械式リール104aの実際の停止図柄とを一致させることができる。
(加速ステップ)
加速ステップでは、リール350A、350B、350Cに脱調(リール350A、350B、350Cとステッピングモータ18との回転位置ずれが生じること)が生じない加速パターンで、設定した回転速度(パルスレート)まで加速する。なお、この加速パターンはステッピングモータの制御における、いわゆるスローアップ運転であるが、単純な直線加速制御のデータではなく、ステップ単位で被駆動物の振動を最小限に抑えることとなるパルスレートデータ列を予め検証実験やシミュレーションにより求め、そのデータに基づいて、フィードバック制御ではなく、オープンループ制御で制御する。
(原点検出ステップ)
原点検出ステップでは、リール350A、350B、350Cを1周回転させ、ステッピングモータ18の原点を検出すると、表示制御部151が認識している内部表示位置情報を原点位置にリセットする。これにより、外部の機械的表示位置と内部の論理的表示位置が一致する。
(同期調整ステップ)
同期調整ステップでは、主制御装置210によって指示された変動時間だけリール350A、350B、350Cを回転させると共に、少なくとも2種類以上の回転速度とそれらの回転速度で変動させる時間との組み合わせにより、同一時間で図柄送り枚数が異なる複数の同期調整パターンから適切なものを1つ選択し、回転制御することで、目的の図柄を予定するタイミングで停止表示させる。
具体的には、同期調整ステップでは、リール350A、350B、350Cの回転速度を第1の速度(初速度)から第2の速度(終速度)に加減速パターン(加速パターン若しくは減速パターン)を経由して変化させる。また、この際、第1の速度と第2の速度の中間の速度を初速度と終速度の間に挿入する形態でも良い。この場合、回転速度が切り替わる度に、所定の加減速パターンを経由することとなる。なお、これらの加減速パターンは、同期調整ステップの間で、一定の変動パターン(設定された時間およびモータの駆動ステップ数)となる。特に、モータの駆動ステップ数については、同期調整の間の全ての加減速に関わるステップ数の合計が、リールの1図柄の変動に相当するステップ数の整数倍となるように設計することが望ましい。これにより、1図柄未満のオフセット端数の処理が不要となり、データ設計が容易となる。
このような同期調整により、脱調を防止しながらリール350A、350B、350Cの回転速度を変化させることができる。
また、同期調整ステップにおいて、複数の定速回転速度を実行する時間は、同期調整ステップが開始された際に表示している図柄と予定される停止図柄との位置関係、および変動表示時間を基に定められる。
(定速変動ステップ)
定速変動ステップでは、設定した時間だけ、一定の速度でリール350A、350B、350Cを回転させる。
定速変動ステップにおけるリール350A、350B、350Cの回転速度は、同期調整ステップでの終速度と同一若しくは近い速度、例えば、終速度から加減速制御を経由することなく直接変速可能な範囲の速度としている。
(減速ステップ)
減速ステップでは、定速変動ステップにおける回転速度から、遊技者に図柄の変動表示を視認させるための主な期間である主変動表示ステップにおける回転速度に、リール350A、350B、350Cの回転を減速させる。
このとき、リール350A、350B、350Cに脱調が生じない減速パターンにより設定した回転速度まで減速する。さらに、このとき、減速をゆっくりと徐々に行うと、リールの減速の態様が遊技者にとってたおやかなものとなり、遊技機として望ましいものとなる。
以上、リール毎に行われる「引き込みステップ」から「減速ステップ」までを「前半共通変動」と定義する。この前半共通変動以降を主変動と称する。なお、主変動には後述する励磁保持ステップが含まれるが、主変動に励磁保持ステップを含めないよう定義しても良い。
(主変動表示ステップ)
主変動表示ステップでは、遊技者が図柄の変動表示を視認するために設定された一定速度でリール350A、350B、350Cを回転させる。
このとき、主制御装置210によって指示された変動パターンコマンドに応じてリール350A、350B、350Cを回転させる。
(励磁保持ステップ)
励磁保持ステップは、図柄を停止表示した状態の励磁パターンで一定時間以上、ステッピングモータ18を励磁し、リール350A、350B、350Cの停止状態を保持する工程である。
(ステッピングモータ18の制御パターン例)
パチンコ機1においては、表示制御部151が上記制御ステップを実行することにより、機械式リール104aによって多様な図柄の変動表示パターンを実現している。
以下、同期調整ステップとして、低速回転から高速回転に変化するパターン(高速パターン)と、高速回転から低速回転に変化するパターン(低速パターン)とを例に挙げて説明する。
なお、同期調整ステップにおける定速回転の速度を3段階以上設定することも可能である。
(高速パターン)
図20は、ステッピングモータ18の制御における高速パターンの例を示す図である。
図20においては、ステッピングモータ18の各制御ステップと、パルスレート(回転速度)との関係を模式的に示している。なお、図20において、各制御ステップにおける制御時間およびパルスレート[ms/p](制御パルス周波数[Hz])の例を適宜示している。
図20に示すように、高速パターンでは、引き込みステップ後、リール350A、350B、350Cが、加速ステップにおいて低速の回転速度に加速され、この低速回転の状態で原点検出ステップが実行される。本実施形態では、安定した一定速度で原点検出を行うため、高精度な原点検出を行うことが可能となる。また、次の同期調整ステップの前に原点検出を行い、外部の図柄位置(遊技者が視認する図柄位置)と内部の図柄位置(装置が認識している図柄位置)との整合を取るため、変動開始前に外力等で位置ずれが生じていたとしても、その位置ずれが補正され、以後、脱調しないように設計された変動パターンの変動を行った後に、予め定められた図柄を停止させることが可能となる。
そして、同期調整ステップにおいて、低速回転で第1の図柄枚数だけ変動表示された後、高速回転に遷移して第2の図柄枚数だけ変動表示される。
同期調整ステップの後、定速変動ステップにおいて、高速回転で図柄の変動表示が行われる。
定速変動ステップが終了した時点で、停止表示される図柄までの図柄枚数は予め設定された数(例えば24図柄)となっている。
定速変動ステップの後、減速ステップにおいて、主変動表示ステップの回転速度までリール350A、350B、350Cが減速される。
ここで、原点検出ステップ開始から減速ステップ終了までの時間は、高速パターンおよび低速パターンに共通して、同一の合計時間の設定となっている。
続いて、主変動表示ステップにおいて、定速回転で図柄の変動表示が行なわれた後、図柄が停止表示され、励磁保持ステップが実行される。
(低速パターン)
図21は、ステッピングモータ18の制御における低速パターンの例を示す図である。
図21においては、ステッピングモータ18の各制御ステップと、パルスレート(回転速度)との関係を模式的に示している。なお、図21において、各制御ステップにおける制御時間およびパルスレート[ms/p](制御パルス周波数[Hz])の例を適宜示している。
図21に示すように、低速パターンでは、引き込みステップ後、リール350A、350B、350Cが、加速ステップにおいて高速の回転速度以上の一定速度に加速され、この定速回転の状態で原点検出ステップが実行される。本実施形態では、安定した一定速度で原点検出を行うため、高精度な原点検出を行うことが可能となる。また、次の同期調整ステップの前に原点検出を行い、外部の図柄位置(遊技者が視認する図柄位置)と内部の図柄位置(装置が認識している図柄位置)との整合を取るため、変動開始前に外力等で位置ずれが生じていたとしても、その位置ずれが補正され、以後、脱調しないように設計された変動パターンの変動を行った後に、予め定められた図柄を停止させることが可能となる。
そして、同期調整ステップにおいて、高速回転で第1の図柄枚数だけ変動表示された後、低速回転に遷移して第2の図柄枚数だけ変動表示される。
同期調整ステップの後、定速変動ステップにおいて、低速回転で図柄の変動表示が行われる。
定速変動ステップが終了した時点で、停止表示される図柄までの図柄枚数は予め設定された数(例えば24図柄)となっている。
定速変動ステップの後、減速ステップにおいて、主変動表示ステップの回転速度までリール350A、350B、350Cが減速される。
ここで、原点検出ステップ開始から減速ステップ終了までの時間は、高速パターンおよび低速パターンに共通して、同一の合計時間の設定となっている。
続いて、主変動表示ステップにおいて、定速回転で図柄の変動表示が行なわれた後、図柄が停止表示され、励磁保持ステップが実行される。
(第1および第2の図柄枚数の決定方法)
次に、高速パターンおよび低速パターンの同期調整ステップにおける第1および第2の図柄枚数を決定する方法について説明する。
本実施形態において、原点検出ステップ開始から減速ステップ終了までの時間は、予め設定された固定時間となっている。また、減速ステップ終了時点から次に移行する主変動ステップにおいて変動し、停止するまでに変動する図柄数は、主制御装置210からの変動パターンコマンドに応じて定められている。
そのため、本実施形態では、少なくとも2種類以上の回転速度とそれらの速度で変動させる時間とを適宜組み合わせて、表示される図柄と変動表示時間との整合を取るものである。
以下、同期調整ステップ終了前に表示されている図柄と同期調整ステップ終了後に表示されている図柄との差分(整数)の図柄枚数を「図柄オフセット」と称し、「SP1」をステッピングモータ18の第1の回転速度(低速の回転速度)、「n1」を各図柄オフセットに対する回転速度SP1での変動表示図柄枚数、「ΔN1」を回転速度SP1で変動表示する図柄枚数の増加数(図柄オフセット1つに対するn1の増減分)、「SP2」をステッピングモータ18の第2の回転速度(高速の回転速度)、「n2」を各図柄オフセットに対する回転速度SP2での変動表示図柄枚数、「ΔN2」を回転速度SP2で変動表示する図柄枚数の増減数(図柄オフセットに対するn2の増減分)として、高速での図柄変動枚数と低速での図柄変動枚数(第1および第2の図柄枚数)の算出方法を説明する。
上記の定義より、図柄の変動枚数を考えると、図柄オフセットが1増加するとき、ΔN1とΔN2のそれぞれの増減分の合計は図柄オフセットの増加分、即ち1に等しくなるから、
ΔN1+ΔN2=1 (1)
の関係が導かれる。
また、図柄の変動時間を考えると、低速での図柄の変動時間の変化と高速での図柄の変動時間の合計が変化しないように制御する必要があることから、
ΔN1/SP1+ΔN2/SP2+KT=0 (2)
の関係が導かれる。なお、ここでKTは、SP1からSP2へ加速するたけの加速パターンのための時間であり、例えば、ステップ数は1図柄分で、時間は一定の加速パターンであるため固定時間となる。
以上の(1)式および(2)式の関係が成立するSP1、SP2、ΔN1、ΔN2を設定することで、この同期調整ステップに使用するデータ群を導くことができる。
例えば、SP1、SP2、ΔN1、ΔN2を以下のように設定すれば良い。
まず、SP1を定める。SP1は、同期調整ステップが原点検出ステップに引き続いて行われるステップであることを考慮し、原点検出ステップと同じ回転速度に設定する。
次に、SP2を定める。SP1が低速な数値に設定されているため、SP2を高速な数値に設定する。ここでは、SP2をリールが脱調しない最高速度に設定する。
次に、SP1とSP2との比率を考慮してΔN1とΔN2を設定する。
例えば、SP1=333Hz(1/SP1=3msec)、SP2=500Hz(1/SP2=2msec)である場合、(2)式は、3×ΔN1+2×ΔN2+KT=0となる。
簡単のため、KT=0として考えると、3×ΔN1+2×ΔN2=0より、ΔN1=−2/3×ΔN2となり、この式より、ΔN1、ΔN2共に整数で、絶対値が最小値となる組み合わせは、ΔN1=−2、ΔN2=3、若しくは、ΔN1=2、ΔN2=−3となる。
ここで、上記ΔN1、ΔN2の組み合わせのうち、(1)式を満たすものは、ΔN1=−2、ΔN2=3となる。
後者の組み合わせ(ΔN1=2、ΔN2=−3)もオフセットの調整という意味では成立するものの、(1)式の概念であるオフセットが1増加すると図柄の変動数が1増加する、という考え方ではなく、オフセットが1増加すると、図柄の変動数が1減少するという関係式、即ち、
ΔN1+ΔN2=−1 (3)
となり考え難いため、ここでは(1)式が成立する前者を採用する。
このように、ΔN1=−2の時、(1)式よりΔN2=3となる。これにより、オフセットが1増加すると、n1はΔN1分、即ち、2図柄減少し、n2はΔN2分、即ち、3図柄増加し、全体では1図柄増加することとなる。
以上のように、まず、使用するSP1,SP2を定めた後、ΔN1,ΔN2を決定する。
次に、SP1,SP2,ΔN1,ΔN2の決定後のn1,n2のデータ群を構築する。
図22,23は、n1,n2の具体的なデータ構築例を示す図であり、図22は図20の高速パターンに対応するデータ群の例、図23は図21の低速パターンに対応するデータ群の例を示す図である。
まず、上記SP1,SP2,ΔN1,ΔN2を当てはめた結果である図22について説明する。
図22に示す組み合わせの数は、オフセット調整が必要となる1周の図柄数分の種類となる。
ここでは1周の図柄数を12としたため、全部で12種類の組み合わせ、即ち、オフセット0から11までに対応する組み合わせが必要となる。
まず、n1の最小値として1を選択するとn1の最大値は+11×ΔN1(絶対値)=23となる。
ここで、データ構成上、n1の最小値は0とはしないものとする。最小値を0とすると、その回転速度での図柄変動が行われないこととなり、物理的な加減速の速度変更工程が、n1が0以外の場合と異なってしまい好ましくないためである。
n1の最大値に対しては、n2の最小値(n1と同様に1)を選択する。これで(n1,n2)=(23,1)の組み合わせができる。
次に、オフセットが1増加した場合のデータの組み合わせを求める。
ΔN1=−2、ΔN2=3であるから、次の組み合わせは(n1,n2)=(21,4)となる。
以下、同様にして、全12種類のオフセット値に対応した組み合わせが得られる。
図22は、このように取得した結果の一覧を示している。
図22において、総変動時間(固定変動を除く)を見ると、いずれのオフセットに対応する組み合わせであっても、1420(msec)で一定となっており、同一の変動時間で異なる図柄変動数が実現されている。
なお、SP1からSP2へ切り替える制御としての加速制御のために1図柄分に相当する固定ステップが挿入されており、図22において、オフセット値については、この1図柄分も考慮されたものとなっている。
例えば、(n1,n2)=(23,1)のとき、本来、23+1=24図柄となり、これはリール2周分に相当するため、同期調整開始時の図柄と同期調整終了時の図柄とが一致しオフセット値が0であることになるが、実際には、この固定の1図柄分が挿入されているため、24+1=25図柄となり、リール2周+1図柄進んだ位置が表示されていることになる。即ち、オフセット値は1となっている。
(図柄オフセットの選択方法)
次に、本実施形態において、図22(図23も同様)を参照していずれかのオフセットに対応したn1,n2の組み合わせデータを選択する方法について説明する。
本実施形態においては、同期調整ステップの開始時に、以下のように図柄オフセットを算出し、制御パラメータを格納したテーブル(図22,23参照)から、その図柄オフセットに対応する制御パラメータを取得して、ステッピングモータ18の制御を行う。
具体的には、以下の式に従って、図柄オフセットを算出する。
(同期調整ステップにおいてn1,n2の組み合わせデータを選択するためのオフセット値)=X+(停止図柄番号−現在の図柄番号−変動数オフセット)%12 (4)
ただし、「%」は剰余を与える記号であり、(4)式では12で割った余りを取得している。また、「X」は(4)式を正の数で演算するための底上げのための数値であり、(4)式の右辺におけるマイナス項の数×1周の図柄数(ここでは12)が設定される。即ち、本実施形態では、X=24である。「変動数オフセット」は(同期調整ステップ終了以後の図柄の総変動枚数)%12で与えられる。なお、「同期調整ステップ終了以後の図柄の総変動枚数」は、図柄の変動パターン毎に予め定められる値であり、不図示の演出制御装置150のROMにデータとして記憶されている。
例えば、同期調整ステップ終了以後の図柄の総変動枚数が、定速変動ステップの図柄変動枚数が24枚、減速ステップの図柄変動枚数が4枚、主変動表示ステップの図柄変動枚数が38枚の合計66枚である場合、変動数オフセットは66%12で6となる。
このような変動パターンのとき、現在の図柄番号が10、停止図柄の図柄番号が7であるとすると、(4)式より、「同期調整ステップにおいて変動表示する図柄枚数」は(24+7−10−6)%12=3となる。
この結果、図柄オフセットが3に対応する制御パラメータが取得され、同期調整ステップにおいて、図22の例を適用すれば、n1=19,n2=7、固定=1で合計27図柄分変動表示される。
現在の図柄番号が10であるため、同期調整ステップで27図柄、その後のステップで66図柄が変動表示されると、現在の図柄番号10から27+66=93図柄目が停止表示されることとなる。即ち、リールには1周で12図柄が表示されているため、停止図柄は7となる。
以上のように、本実施形態に係るパチンコ機1は、機械式リール104aのリールをリールユニット10内側(リール内周面側)から照明するLED261a〜261cと、LED261a〜261cからの光を導き、上段照明範囲、中段照明範囲および下段照明範囲をそれぞれ形成する導光部材265a〜265cとを備え、各照明範囲の端部が一致する構成を有している。
したがって、隣り合う照明範囲が共に照明された場合、それら照明範囲の境界がほぼ目立たずに連続する状態となる。そのため、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
また、本実施形態に係るパチンコ機1では、導光器26bの前面部における両端に切り欠きが形成されており、リングフレーム24の内周面よりもリールユニット10のリール内周面に前面部が近接する構成となっている。
これにより、導光部材265a〜265cの前面部をリール内周面に近接させることができ、隣り合う照明範囲の一方が照明された場合、照明された方の照明範囲を明確に形成できる。そのため、各照明範囲における端部の形状および位置をより的確に形成することができる。
即ち、照明範囲間の境界部分における意匠性をさらに高めることが可能となる。
(応用例1)
第1実施形態において、上段照明範囲、中段照明範囲および下段照明範囲の境界は、その端部が一致するものとして説明したが、各照明範囲を離間させて境界線を形成することとしても良い。
図24は、応用例1における隣接する照明範囲の境界部分を示す模式図であり、図24(a)は側面図、図24(b)は正面図である。
なお、図24においては、上段照明範囲と中段照明範囲の境界部分を例に挙げて説明するが、中段照明範囲と下段照明範囲の境界部分も同様である。
図24に示すように、本応用例においては、導光部材265aと導光部材265bとは、間隙を挟んで離間した状態で設置されている。
そして、LED261aからの光(破線)は導光部材265aの内部で反射され、リール内周面上に上段照明範囲を形成する。また、LED261bからの光(破線)は導光部材265bの内部で反射され、リール内周面上に中段照明範囲を形成する。
このとき、導光部材265a,265bの間に間隙が設けられていることから、これらの前面部の間にも間隙が形成される。そのため、導光部材265a,265bの前面部から出射した光は、互いに離間する位置に照明範囲の端部を形成する。
即ち、上段照明範囲と中段照明範囲とは、上段照明範囲の下端と中段照明範囲の上端とが互いに離間するように連結しており、LED261a,261bからの光がほぼ到達しない輝度の低いラインを形成している。
これにより、上段照明範囲と中段照明範囲の境界に図柄領域を区切る暗線を形成することができる。
そのため、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
(応用例2)
第1実施形態においては、LED261a〜261cとして同一色に発光するLEDを用いるものとして説明したが、隣接するLED261a〜261cの色を互いに異なるものとすることができる。
この場合、各照明範囲を互いに異なる色とでき、演出内容に応じて照明範囲の色を種々選択することが可能となる。
これにより、バックライトで照明を行う機械式リールを備えた遊技機において、図柄領域の表示色を色彩に富んだものとしつつ、照明範囲間の境界部分における意匠性をより高めることが可能となる。
(応用例3)
図16に示す演出制御処理のステップS602において、演出制御装置150が演出図柄Zの変動パターンに応じて、各リール350A、350B、350Cで独立した変動パターンとすることが可能である。
この場合、演出制御装置150が生成した制御コマンドを受けた表示制御部151が、各リール350A、350B、350Cを回転させるステッピングモータ18それぞれに高速パターンあるいは低速パターン等の異なる励磁パターンを入力することにより、それぞれのリールにおいて独立した変動パターンを実現することができる。
この場合、高速パターンは前述した通り、図20、図22に例示した変動であり、低速パターンは図21、図23に例示した変動である。図20,21において、引き込みステップから原点検出ステップまでは共に同じ固定の制御が行われている。即ち、高速パターン、低速パターンとも原点検出ステップまでは全く同一の動作を行う。
続いて、同期調整ステップは、図22、図23の例でそれぞれ異なる一定時間となる。このままでは引き込みステップから減速ステップまでの時間が高速パターンと低速パターンとで異なることになり、主制御装置210から指定された変動パターンに準拠した同一の変動時間とならないため、定速ステップと減速ステップとで全体の時間が同一となるように設定する。
例えば、高速パターンが、
(同期調整ステップ1420msec)+(定速ステップ+減速ステップ4000msec)=5420msec
となるとき、低速パターンは、
(同期調整ステップ3900msec)+(定速ステップ+減速ステップ1520msec)=5420msec
となるように定速ステップ、減速ステップを定めれば良い。
これにより、遊技者にとっては変動態様が異なるように見え、かつ同一の時間で所望の停止図柄で停止表示させることが可能となる。
以上により、引き込みステップから減速ステップまで、高速パターンで変動表示させても低速パターンで変動表示させても同一の時間で所定の停止図柄を停止表示させることができるようになる。
以上の内容を具体的に応用した形態を図25を参照して説明する。
図25は、主制御装置210から指定された変動パターンに応じ、3つのリールそれぞれに対して低速パターンで変動表示させるか高速パターンで変動表示させるかの指定を組み合わせたデータを示す図である。
即ち、図25に示す例では、3つのリールにおける同期調整パターンの組み合わせからなる同期調整パターン群が複数(ここでは2つ)設定されており、演出制御装置150は、主制御装置210から送信される変動パターンコマンドに応じて、いずれかの同期調整パターン群を選択して実行する。
例えば、主制御装置210から通常ハズレの変動パターンが指定されると、演出制御装置150により上段の組み合わせ(同期調整パターン群)である全リール高速パターンの組み合わせが選択されて実行される。これに対し、主制御装置210からリーチとなる変動パターンが指定された場合、下段の組み合わせが演出制御装置150により選択されて実行される。
低速パターンと高速パターンとでは、見た目の変動態様が異なるため、左右リールが通常とは異なる変動態様となったときに、遊技者はリーチとなることを知覚することが可能となる。
(応用例4)
第1実施形態において、同期調整ステップでは、第1の速度(初速度)、第2の速度(終速度)および1または複数の中間速度のいずれかで定速回転させることとして説明したが、第1の速度から第2の速度に遷移する種々の変化パターンを定義し、その変化パターンに沿ってステッピングモータ18の回転速度を変化させることも可能である。
例えば、第1の速度から第2の速度にS字カーブを描くようにステッピングモータ18の回転速度の変化パターンを定義することが可能である。
この場合、第1の速度から滑らかに回転速度の変化を開始することができると共に、第2の速度に滑らかに収束させることができる。
1 パチンコ機、10,10A,10B,10C リールユニット、12 リール本体、14 リールテープ、16 ベースブラケット、18 ステッピングモータ、20 軸芯、22 ラジアルフレーム、24 リングフレーム、26 バックライトユニット、26a 電飾基板、26b 導光器、261a〜261c LED、265a〜265c 導光部材、102 遊技盤面、103 普通図柄始動情報記憶数表示装置、104 演出図柄表示装置、104a 機械式リール、106 普通図柄表示装置、107a,107b 特別図柄表示装置、108 ステージ、108a 遊技球導出路、109a,109b 特別図柄始動情報記憶数表示装置、110 アウト口、111 始動入賞装置、111a 第一始動入賞口、111b 第二始動入賞口、112 ワープ入口、115 大入賞口、115a 開閉部材、122 普通図柄始動ゲート、124,125 一般入賞口、131a 第一始動入賞口スイッチ、131b 第二始動入賞口スイッチ、132 大入賞口スイッチ、133 各種入賞口スイッチ、134 始動ゲートスイッチ、150 演出制御装置、151 表示制御部、152 ランプ制御部、153 効果音制御部、154 ランプ、155 スピーカ、156 賞球払出制御装置、158 大入賞口ソレノイド、210 主制御装置、212 電源回路、250 入力ポート、255 出力ポート、314 表示窓、350A,350B,350C リール、500 ホールコンピュータ

Claims (6)

  1. 複数の図柄が外周面に付されたリールと、
    前記リールに付された図柄のうち、一部の複数の図柄を表示する表示領域と、
    前記表示領域において1図柄を表示する図柄領域ごとに設置され、前記リールの内周面側から該1図柄に光を照射する光源と、
    前記図柄領域ごとに設置され、前記光源に面する光の入射面と、該図柄領域における前記リールの内周面に沿う光の出射面とを有する導光部材と、
    を備え、
    前記図柄領域間の境界部分を、隣接する前記導光部材が出射した光によって形成することを特徴とする遊技機。
  2. 前記導光部材は、隣接する前記導光部材と前記光の出射面の端部を接触させて配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記導光部材は、隣接する前記導光部材と前記光の出射面の端部を離間させて配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記導光部材の光の出射面と前記リールとは、前記リール直径の5%以下の距離に近接して配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記図柄領域は、前記リールに付された3図柄を表示し、
    前記光源は、遊技機正面に向けて配設された平面状の基板において、前記リールの回転方向に並べて3箇所に設置され、
    前記導光部材のうち、中央に設置された前記導光部材の光の出射面より、該導光部材を挟む他の導光部材の光の出射面の方が広いことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記図柄領域は、前記リールに付された3図柄を表示し、
    前記光源は、遊技機正面に向けて配設された平面状の基板において、前記リールの回転方向に並べて3箇所に設置され、中央に設置された前記光源は、前記図柄領域の中央に表示される図柄の背後に設置されると共に、前記中央に設置された光源以外の光源は、前記図柄領域の中央以外に表示される図柄の背後位置よりも前記中央に設置された光源に近い位置に設置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の遊技機。
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