JP5685091B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のパチンコ機では、主制御基板、副制御基板、及びリール制御基板を備える。そして、遊技球が始動口に入球すると、主制御基板が、大当り状態を生起させるか否かの抽選を行い、抽選結果を通知する演出の実行を指示する制御コマンドを副制御基板に送信する。続いて、副制御基板が、主制御基板から送信された制御コマンドを解析し、解析結果に基づいて演出図柄表示装置が有する複数のリールの回転・停止や当該複数のリールの電飾の点灯・消灯を指示する制御コマンドをリール制御基板へ送信する。続いて、リール制御基板が、副制御基板から送信された制御コマンドを解析し、解析結果に基づいて演出図柄表示装置が有する複数のリールを回転させた後に各リールの回転を順次停止させる。これにより、前記抽選結果を表す図柄を表示させる。
本発明は、上記の点に着目し、遊技機の制御部を小型化可能とすることを課題とする。
遊技盤面に配され、前記遊技盤面を流下する遊技球が入球する始動口と、前記遊技盤面に配され、周面に図柄が描画されたリール、前記リールを回転させるモータ、及び演出用の電気部品を有する演出装置と、前記モータを動作させる制御信号を生成する第1駆動手段と、前記電気部品を動作させる制御信号を生成する第2駆動手段と、前記遊技球が前記始動口に入球すると、遊技者に有利な遊技状態を生起させるか否かの判定を行い、前記リールと前記電気部品とによって判定結果を通知する通知演出を実行させるための制御コマンドを送信する主制御部と、前記主制御部から送信される制御コマンドに基づいて、前記通知演出が実行されるように前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段に制御信号を送信する副制御部と、前記第2駆動手段を有し、前記副制御部から送信された前記第2駆動手段の制御信号に基づいて前記第2駆動手段で前記電気部品を動作させる制御信号を生成し、前記第2駆動手段で生成した制御信号を送信する第1ドライバ基板と、前記第1駆動手段を有し、前記副制御部から送信された前記第1駆動手段の制御信号に基づいて前記第1駆動手段で前記モータを動作させる制御信号を生成し、前記第1駆動手段で生成した制御信号である第1制御信号を送信し、且つ、前記第1ドライバ基板から送信された制御信号である第2制御信号を送信する中継基板と、前記演出装置に設けられ、前記中継基板から送信された前記第1制御信号を前記モータに送信し、且つ、前記中継基板から送信された前記第2制御信号を前記電気部品に送信するリール中継基板と、を備え、前記副制御部と前記第1ドライバ基板との間、及び前記第1ドライバ基板と前記中継基板との間は、双方向に信号の送信が可能となっており、前記副制御部は、前記第1駆動手段の制御信号をパラレル伝送方式で送信し、前記第2駆動手段の制御信号をシリアル伝送方式で送信することを特徴とする。
したがって、遊技機の制御部を小型化可能とすることができる。
前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段は、前記演出装置と別体としたことを特徴とする。
このような構成によれば、モータやモータ以外の演出用の電気部品を動作させる回路を演出装置に設けずに済む。それゆえ、演出装置の回路数を低減でき、演出装置をより小型化することができる。
したがって、演出装置の価格を低減可能とすることができる。
(構成)
図1は、本発明に係るパチンコ機1の構成を示す概略図である。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、機械式のリールによって演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、周面に複数の図柄が描画された円筒状のリールをモータで回転させることによって図柄を変動表示させる(図5参照)。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109bは、後述する特別図柄の始動情報が主制御基板210のRAM240における特別図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留玉数)という)を表示する。ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。すなわち、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109aに表示するとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109bに表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする。すなわち、大入賞口115は、特別図柄表示装置107a、107bに停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
また、以下、特賞状態(当たり)の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、特賞状態の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄Z1の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
次に、演出図柄表示装置104が備える機械式リールの具体的構造について説明する。
図2は演出図柄表示装置104が備える機械式リール104aの構造を示す図である。
図2に示すように、機械式リール104aは、3セットのリールユニット10A、10B、10Cが軸線方向に配列された構造とされている。
各リールユニット10A、10B、10Cには、リール本体12とリールテープ14とで構成されたリール350A、350B、350Cが設けられており、このリール350A、350B、350Cの一部(各リールにおいて3図柄分)が表示窓314(図1参照)から露見されるようになっている。
図3は、リールユニット10の構造を示す図である。
また、図4は、リールテープ14が巻き付けられる過程のリールユニット10を示す斜視図である。
ラジアルフレーム22の先端部には、一対のリングフレーム24の内の一方(一方のリングフレーム24)が取り付けられている。
なお、前記ラダーフレーム26は、一対のリングフレーム24の周方向に沿って、均一のピッチで配設されており、その間隔は、リールテープ14に付与された図柄ピッチに比例している。
前記複数のラダーフレーム26の内の1つには、リール本体12の軸線方向と平行なスリット孔28が設けられている。このスリット孔28には、リールテープ14の端部が挿入されるようになっている(図4参照)。
リールテープ14は、帯状のシート体であり、その長手方向に亘って、複数(ここでは12個)の図柄が均等ピッチで付与されている。
図5においては、リール350A、350B、350Cに設置されるリールテープ14をそれぞれ「左」、「中」、「右」のリールテープとして示している。
図5に示すように、リールテープ14には、図柄番号0〜11に対応する複数の図柄「1」〜「7」、「チェリー」あるいはそれ以外の「はずれ図柄」(これらを総称して「演出図柄Z1」と称する。)が描画されている。
図6及び図7は、パチンコ機の内部構成を示すブロック図である。
図6に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133を備える。
主制御基板210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生(抽出)させる。そして、主制御基板210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御基板210は、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド157及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
ROM230には、主制御基板210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、副制御基板150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド等がある。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数(所定数)まで記憶する。本実施形態では、図8に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御基板210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、RAM240は、副制御基板150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、RAM240にバックアップ電源を備えており、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
副制御基板150は、主制御基板210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
副制御基板150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。副制御基板150のRAMには、主制御基板210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。副制御基板150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152による後述する第1電飾基板162及び第2電飾基板172の制御、及び可動役物制御部153による後述するモータ163及びソレノイド173の制御を行う。
ランプ制御部152は、副制御基板150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、決定したランプ演出に対応する制御データをROMから読み出し、読み出した制御データに基づき第1電飾基板162及び第2電飾基板172によるランプの点灯、点滅、消灯等を行う。具体的には、ランプ制御部152は、ランプ演出を制御するためのプログラムを実行することにより、ランプの点灯パターンを表す後述するドライバ用IC161、171の制御信号を第1ドライバ基板160及び中継基板180に出力し、内部コマンドに応じたランプの点灯、点滅、消灯等の制御を行う。
可動役物制御部153のROMには、可動役物(不図示)に遊技状態を演出する動作を行わせる可動役物演出を制御するためのプログラム、モータ163及びソレノイド173を制御するための各種データ(例えば励磁パターンのデータ)等が記憶されている。可動役物制御部153のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
表示制御部151のROMには、表示演出を制御するためのプログラム、左リールモータ191、中リールモータ195、右リールモータ199、左リール電飾基板193、中リール電飾基板197、右リール電飾基板201を制御するための各種データ(例えば励磁パターンのデータ)等が記憶されている。左リールモータ191とは、リール350Aのリールモータ18である。中リールモータ195とは、リール350Bのリールモータ18である。右リールモータ199とは、リール350Cのリールモータ18である。表示制御部151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
次に、特別図柄表示装置107a、107bにおける特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の停止表示の態様を説明する。
図9は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図9に示すように、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
さらに、第一始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別及び第二始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別が互いに異なる構成とすることによって、より変化に富んだ遊技が提供され、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
図10は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図10に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)、及び実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)からなる。
主制御基板210では、図11に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、副制御基板150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが副制御基板150のRAMに格納される。
図12に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄Z1の組み合わせを指定するコマンドである。具体的には、図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄Z1として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定する。図柄指定コマンドは、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄Z1の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
なお、変動パターンコマンドと図柄指定コマンドとは、どちらが先に出力される構成としても構わない。ただし、副制御基板150では、図柄指定コマンドの受信を契機として演出に関わる様々な抽選を実行することが好ましい。したがって、図柄指定コマンドが、変動パターンコマンドより先に出力される構成とすることが望ましい。これにより、副制御基板150において、変動パターンの選択決定等の制御を行う前に演出に関わる抽選を実行することができ、制御負担を大幅に軽減することができる。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図13は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a、131b、132、133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに演出図柄Z1の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
ポート出力処理では、演出制御コマンドが、副制御基板150に対して出力される。この際、副制御基板150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モード及びイベントからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド157、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103等へも主制御基板210からの制御情報が出力される。
副制御基板150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図14は、副制御基板150が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、副制御基板150のCPUにおいて実行されると、図14に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、副制御基板150は、始動情報記憶数コマンドを受信する始動情報記憶数コマンド受信処理を実行し、ステップS602に移行する。
そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104の記憶数表示用LED(不図示)において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。
変動パターンコマンド受信処理では、副制御基板150は、主制御基板210から変動パターンコマンドを受信する。そして、副制御基板150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に送信する。
このとき、本実施形態においては、副制御基板150が演出図柄Z1の変動パターンを決定し、その変動パターンを示す表示制御コマンドを生成する。
ステップS604では、副制御基板150は、図柄指定コマンドを受信する図柄指定コマンド受信処理を実行し、ステップS606に移行する。
図柄指定コマンド受信処理では、副制御基板150は、主制御基板210から図柄指定コマンドを受信する。そして、副制御基板150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に送信する。
演出開始コマンド受信処理では、副制御基板150は、主制御基板210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
図15は、シリアル伝送方式を説明するための説明図である。
また、本実施形態では、左リールモータ191、中リールモータ195、及び右リールモータ199を動作させるドライバ用IC181の制御信号(つまり、励磁パターンのデータを表す信号)をパラレル伝送方式で伝送するようにした。すなわち、ノイズの影響を受けて変動すると大当たり抽選の判定結果が誤って通知される可能性があるリール350A、350B、350Cの制御信号の通信をパラレル信号で行うようにした。それゆえ、シリアル伝送方式を採用する方法と異なり、左リールモータ191、中リールモータ195、及び右リールモータ199の制御信号にノイズが混入しても、制御信号の変動を比較的短時間で解消でき、混入したノイズによるリールの誤動作を抑制できる。
ちなみに、左リールモータ191、中リールモータ195、及び右リールモータ199のドライバ用IC181の制御信号の伝送にシリアル伝送方式を採用する方法では、シリアル伝送方式によって1本の信号線159に流れる信号(つまり、シリアル信号)にシリパラ変換を行うことになる。シリパラ変換とは、シリアル信号を複数のパラレル信号に変換する信号変換である。複数のパラレル信号のそれぞれは、元の複数のデータそれぞれに対応する信号となる。例えば、図16に示すように、シリアル信号で第1信号、第2信号、第3信号の伝送が行われている場合には、まず、第1信号、第2信号、第3信号を1ビットずつ順次受信し、受信した第1信号、第2信号、第3信号をラッチし、ラッチした信号を第1信号、第2信号、第3信号それぞれのパラレル信号として継続して出力する。第3信号の受信を終えると、再度、第1信号、第2信号、第3信号を1ビットずつ順次受信し、受信した第1信号、第2信号、第3信号をラッチし、ラッチした信号を第1信号、第2信号、第3信号それぞれのパラレル信号として継続して出力する。以降同様に、第3信号の送信を終えるたびに、第1信号、第2信号、第3信号を1ビットずつ順次受信し、受信した第1信号、第2信号、第3信号をラッチし、ラッチした信号を第1信号、第2信号、第3信号それぞれのパラレル信号として継続して出力する。そのため、ラッチした制御信号がノイズで変動していた場合、あるいはラッチした制御信号がラッチ後にノイズで変動した場合には、新しい制御信号がラッチされるまでの間は変動した制御信号が継続して出力されることになる。その結果、シリパラ変換後のパラレル信号にノイズの影響が比較的長い時間現れ、パチンコ機1が異常な挙動をする可能性がある。
モータ163は、第1ドライバ基板160から送信される制御信号に従って、遊技盤面102に配された可動役物(不図示)の構成部品の動作を制御する。モータ163としては、パルス電力に同期して動作するステッピングモータを採用する。
位置検出センサ164は、パチンコ機1の遊技盤面102に配された可動役物の構成部品の動作を検出し、検出結果を表すパラレル信号を第1ドライバ基板160に送信する。
ソレノイド173は、第2ドライバ基板170から送信される制御信号に従って、モータ163によって制御される可動役物の構成部品とは異なる可動役物であって、遊技盤面102に配された可動役物(不図示)の構成部品の動作を制御する。
左リールモータ191は、左リール中継基板190から送信される左リールパラレル信号に従って、リール350Aを回転させた後に停止させ、停止時に表示窓314の領域R1に、大当たり状態を生起するか否かの抽選結果を通知する図柄をリール350Aに表示させる。左リールモータ191としては、ステッピングモータを採用する。
左リールモータ位置検出センサ192は、左リールモータ191の回転角度を検出し、検出結果を表すパラレル信号を左リール中継基板190に送信する。
中リール中継基板194は、中継基板180から送信される中リールパラレル信号を中リールモータ195に送信し、中継基板180から送信される中リール電飾基板197の制御信号を当該中リール電飾基板197に送信する。また、中リール中継基板194は、中リールモータ位置検出センサ196から送信される信号を中継基板180に送信する。
中リール電飾基板197は、中リール中継基板194から送信される中リール電飾基板197の制御信号に従ってリール350Bに配置されたLEDの点灯・消灯を制御する。
右リール中継基板198は、中継基板180から送信される右リールパラレル信号を右リールモータ199に送信し、中継基板180から送信される右リール電飾基板201の制御信号を当該右リール電飾基板201に送信する。また、右リール中継基板198は、右リールモータ位置検出センサ200から送信される信号を中継基板180に送信する。
右リール電飾基板201は、右リール中継基板198から送信される右リール電飾基板201の制御信号に従ってリール350Cに配置されたLEDの点灯・消灯を制御する。
右リールモータ位置検出センサ200は、右リールモータ199の回転角度を検出し、検出結果を表すパラレル信号を右リール中継基板198に送信する。
第3電飾基板182は、中継基板180から送信される制御信号に従って、遊技盤面102に配されたLED(不図示)の点灯・消灯を制御する。
次に、本実施形態のパチンコ機1の動作について説明する。
まず、遊技球が始動口111a、111bに入球すると、主制御基板210が、大当り状態を生起させるか否かの判定(抽選)を行う。続いて、主制御基板210が、判定結果に応じた制御コマンド(例えば、変動パターンコマンド、演出図柄指定コマンド)を副制御基板150に送信する。続いて、副制御基板150が、送信された制御コマンドを解析し、解析結果に基づき、制御コマンドに応じた演出(例えば、抽選に当選したことを通知する演出、抽選に外れたことを通知する演出)の実行を指示するドライバ用IC181の制御信号を中継基板180に送信する。また、副制御基板150が、ドライバ用IC161、171の制御信号を第1ドライバ基板160に送信する。副制御基板150から中継基板180への信号の伝送にはパラレル伝送方式が採用される。また、副制御基板150から第1ドライバ基板160への信号の伝送にはシリアル伝送方式が採用される。
また、本実施形態では、ドライバ用IC161(つまり、左リール電飾基板193、中リール電飾基板197及び右リール電飾基板201の制御信号を生成するドライバ)の制御信号の伝送にシリアル伝送方式を採用した。それゆえ、例えば、パラレル伝送方式を採用する場合に比べ、パチンコ機1の制御部の回路数及び信号線数を低減できる。そのため、制御部をより小型化することができ、製造コストをより低減することができる。
中継基板180が左リール電飾基板193の制御信号を送信すると、左リール中継基板190が、送信された制御信号を左リール電飾基板193に送信する。続いて、左リール電飾基板193が、送信された左リール電飾基板193の制御信号に従って、リール350Aに配置されたLEDの点灯・消灯を制御する。
また、中継基板180が右リール電飾基板201の制御信号を送信すると、右リール中継基板198が、送信された制御信号を右リール電飾基板201に送信する。続いて、右リール電飾基板201が、送信された右リール電飾基板201の制御信号に従ってリール350Cに配置されたLEDの点灯・消灯を制御する。
10、10A、10B、10C リールユニット
111a 第一始動入賞口(広義には「始動口」)
111b 第二始動入賞口(広義には「始動口」)
150 副制御基板(広義には「副制御部」)
160 第1ドライバ基板
161 ドライバ用IC(広義には「第2駆動手段」)
180 中継基板
181 ドライバ用IC(広義には「第1駆動手段」)
190 左リール中継基板(広義には「リール中継基板」)
191 左リールモータ
194 中リール中継基板(広義には「リール中継基板」)
195 中リールモータ
198 右リール中継基板(広義には「リール中継基板」)
199 右リールモータ
210 主制御基板(広義には「主制御部」)
Claims (2)
- 遊技盤面に配され、前記遊技盤面を流下する遊技球が入球する始動口と、
前記遊技盤面に配され、周面に図柄が描画されたリール、前記リールを回転させるモータ、及び演出用の電気部品を有する演出装置と、
前記モータを動作させる制御信号を生成する第1駆動手段と、
前記電気部品を動作させる制御信号を生成する第2駆動手段と、
前記遊技球が前記始動口に入球すると、遊技者に有利な遊技状態を生起させるか否かの判定を行い、前記リールと前記電気部品とによって判定結果を通知する通知演出を実行させるための制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部から送信される制御コマンドに基づいて、前記通知演出が実行されるように前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段に制御信号を送信する副制御部と、
前記第2駆動手段を有し、前記副制御部から送信された前記第2駆動手段の制御信号に基づいて前記第2駆動手段で前記電気部品を動作させる制御信号を生成し、前記第2駆動手段で生成した制御信号を送信する第1ドライバ基板と、
前記第1駆動手段を有し、前記副制御部から送信された前記第1駆動手段の制御信号に基づいて前記第1駆動手段で前記モータを動作させる制御信号を生成し、前記第1駆動手段で生成した制御信号である第1制御信号を送信し、且つ、前記第1ドライバ基板から送信された制御信号である第2制御信号を送信する中継基板と、
前記演出装置に設けられ、前記中継基板から送信された前記第1制御信号を前記モータに送信し、且つ、前記中継基板から送信された前記第2制御信号を前記電気部品に送信するリール中継基板と、を備え、
前記副制御部と前記第1ドライバ基板との間、及び前記第1ドライバ基板と前記中継基板との間は、双方向に信号の送信が可能となっており、
前記副制御部は、前記第1駆動手段の制御信号をパラレル伝送方式で送信し、前記第2駆動手段の制御信号をシリアル伝送方式で送信することを特徴とする遊技機。 - 前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段は、前記演出装置と別体としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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