JP2012157634A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させること。
【解決手段】 回転リール14が、遊技状態に応じて回転し、扉部材29、30が、回転リール14によって表示される予告演出図柄に連動して表示領域R4を遮蔽する構成とした。より詳しくは、扉部材29、30が、回転リール14によって予告演出図柄の表示内容が更新されるときに、表示領域R4を遮蔽する構成とした。それゆえ、例えば、演出図柄表示装置104が、遊技を演出するための画像を演出図柄表示装置104の液晶画面に表示し、扉部材29、30が、液晶画面を遮蔽するものと異なり、液晶画面の範囲を超えて遊技の演出を行うことができる。これにより、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、遊技機としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の遊技機では、液晶表示装置と、液晶表示装置の正面側に配され、液晶表示装置を遮蔽可能な構造部材と、を備える。そして、液晶表示装置が、遊技を演出するための画像を表示し、液晶表示装置の表示内容が更新されるときに、構造部材が、液晶表示装置を遮蔽する。これにより、演出効果の向上を図っている。
特開2009−297159号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、液晶表示装置が、遊技を演出するための画像を表示し、液晶表示装置の表示内容が更新されるときに、構造部材が、液晶表示装置を遮蔽する構成であるため、液晶表示装置の画面の範囲内でしか遊技の演出を行うことができない。それゆえ、遊技者が、遊技を続けていくうちにその演出に対して飽きが生じ、遊技性が低下してしまう等の問題があった。
本発明は、上記の点に着目し、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることを課題とする。
本発明の一態様は、
遊技盤に配され、前記遊技盤を流下する遊技球が入賞する始動口と、
前記始動口に前記遊技球が入賞すると、遊技状態の抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果の報知を演出するための画像を表示する報知手段と、
前記遊技盤に配され、前記抽選結果を予告する図柄を含む複数の図柄が外周に配されたリールと、
前記抽選結果を予告する図柄が前記リールによって表示されるように前記リールを回転させる回転制御手段と、
前記リールの前方に配され、前記リールを遮蔽可能な遮蔽部材と、
前記リールによって表示される図柄に連動して前記遮蔽部材に前記リールを遮蔽させる遮蔽制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように、本態様では、リールが、遊技状態に応じて回転し、遮蔽部材が、リールによって表示される図柄に連動してリールを遮蔽する構成とした。それゆえ、例えば、液晶表示装置が、遊技を演出するための画像を表示し、構造部材が、液晶表示装置を遮蔽するものと異なり、液晶表示装置の画面の範囲を超えて遊技の演出を行うことができる。これにより、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。
本発明の他の態様は、
前記図柄は、
前記リールは、外形が四角柱状であり且つ内部を中空とし、
前記リールの内部に配され、前記リールの外周面に配された図柄が前方に投影されるように前記リールの内周面に光を照射する照射手段を備え、
前記照射手段は、前記光として複数色の光を照射可能であり、
前記遮蔽部材は、前記照射手段が照射した光によって投影された図柄及び当該光の色を正面側から視認可能とする部材で形成したことを特徴とする。
このように、本態様では、投影された図柄及び照射された光の色を正面側から視認可能とする部材で遮蔽部材を形成した。それゆえ、照射手段が照射する光で遮蔽部材に図柄を投影することで、投影された図柄及び当該光の色を遊技者に視認させることができる。
本発明によれば、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることを可能にすることができる。
パチンコ機1の構成を示す概略図である。 演出装置105の構成を表す説明図である。 リールユニット10の構成を表す説明図である。 電飾基板24の構成を表す説明図である。 シャッターユニット11の構成を表す斜視図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。 特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。 制御コマンドのデータ構造を示す図である。 制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。 主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 演出制御装置150が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 演出制御装置150が実行する予告演出処理を示すフローチャートである。
以下、図を参照して本発明を適用した遊技機の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本発明に係るパチンコ機1の構成を示す概略図である。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104(広義には「報知手段」)が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。なお、演出図柄表示装置104は、機械式のリールによって演出画像を表示するものにしてもよい。機械式のリールによって演出画像を表示するものにする場合、演出図柄表示装置104は、周面に複数の図柄が描画された円筒状のリールをモータで回転させることによって図柄を変動表示させるものになる。
演出図柄表示装置104は、それぞれにおいて演出図柄Z1を独立して表示することが可能な3つの領域R1、R2、R3が形成されている。
第1から第3の領域R1、R2、R3のそれぞれでは、演出図柄Z1の変動表示及び停止表示が行われる。演出図柄Z1は、数字及び図柄を含んで構成されている。演出図柄Z1の変動表示とは、第1から第3の領域R1、R2、R3のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z1をスクロールさせた状態で表示することをいう。また、演出図柄Z1の停止表示とは、第1から第3の領域R1、R2、R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態で表示することをいう。
そして、演出図柄表示装置104では、第1から第3の領域R1、R2、R3で停止表示される演出図柄Z1の組み合わせによって、抽選結果の報知を演出する演出画像を表示する。これにより、当たり抽選の結果を通知する。
図2は、演出装置105の構成を表す説明図である。図2(a)は、演出装置105の正面側の斜視図である。図2(b)は、演出装置105の背面側の斜視図である。
演出装置105は、演出図柄表示装置104の上側に配される。演出装置105は、図2(a)及び図2(b)に示すように、リールユニット10、及びシャッターユニット11を備える。
図3は、リールユニット10の構成を表す説明図である。
図3に示すように、リールユニット10は、リールモータベース12を備える。リールモータベース12は、凹部13を有する。凹部13の開口部は、後述する回転リール14の図柄を視認可能となるように正面側に向けられる。凹部13の開口部には、回転リール14に配された図柄を表示することが可能な表示領域R4が形成される。
また、リールユニット10は、回転リール(広義には「リール」)14を備える。回転リール14は、リールモータベース12の凹部13内に配される。回転リール14の形状は外形が四角柱状とされ且つ内部が四角柱中空とされる。ちなみに、回転リール14の形状を五角柱状等、四角柱状よりも多くの側面を有する多角柱状にした場合、表示領域R4の面積に対して一つの側面の面積が小さくなってしまい、側面に配された図柄が遊技者に見づらいものとなる可能性がある。また、回転リール14の形状を四角柱状よりも側面が一つ少ない三角柱状にした場合、表示領域R4に対して側面が奥側に配置されてしまい、やはり側面に配された図柄が遊技者に見づらいものとなる可能性がある。さらに、電飾基板24を回転リール14内に配置するに当たっても、配置できるスペースが小さくなってしまい、LEDの配置が制限されてしまう。そのため、本実施形態では、回転リール14の形状を四角柱状としている。また、回転リール14の一方の底部(以下、「左底部」とも呼ぶ)17は左方向に向けられ、回転リール14の他方の底部(以下、「右底部」とも呼ぶ)18は右方向に向けられる。これにより、左底部17は、凹部13の左側部15に対向し、右底部18は、凹部13の右側部16に対向する。また、回転リール14の左底部17の中心部と右底部18との中心部とを通る軸が回転リール14の回転軸とされる。
また、回転リール14の外周、つまり、四角柱の各側面19、20、21、22それぞれには、予告演出図柄が配される。予告演出図柄とは、演出図柄表示装置104に表示される演出図柄(抽選結果の報知内容)を事前に予告する演出用の図柄である。例えば、演出図柄表示装置104によって大当たり状態の報知が行われることを予告する図柄や、外れ状態の報知が行われることを予告する図柄を採用する。図柄は、立体的な形状によって形成される。これにより、図柄に自然な陰影を付与でき、図柄の質感を向上できる。図柄を立体的な形状によって形成する方法としては、例えば、回転リール14の側面19、20、21、22に立体的な形状を一体的に成形する方法を採用できる。また、回転リール14の側面19、20、21、22とは別体として立体的な形状を形成し、形成された立体的な形状を回転リール14の側面19、20、21、22にネジ等で固定する方法も採用できる。また、回転リール14及び図柄の材質は、光を透過可能な樹脂とする。例えば、ポリカーボネイトやABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂等を採用できる。これにより、回転リール14の内部に光源を配することで、図柄を光で照らすことができ、それによって同じ図柄であっても光源の色の違いにより異なる遊技状態であることを報知可能とし、図柄による演出効果を向上できる。また、回転リール14及び図柄の材質を軽量化することで、回転リール14の回転に対する負荷を軽減するようにしている。
なお、本実施形態では、回転リール14の全体を光を透過可能な樹脂で形成する例について説明したが、他の構成を採用することもできる。例えば、回転リール14のうち、図柄と対向する部分のみ光を透過可能な樹脂で形成し、周囲の部分を光を透過しない樹脂で形成する構成としてもよい。そのようにすれば、回転リール14の内部に光源を配することで、図柄のみ光で照らすことができるため、図柄による演出効果をより向上できる。
さらに、リールユニット10は、リールモータ23(広義には「回転制御手段」)を備える。リールモータ23は、凹部13の左側部15、すなわち回転軸の一方の片側に配される。リールモータ23のモータシャフトは、回転リール14の左底部17に取り付けられる。モータシャフトの回転軸は、回転リール14の回転軸と同軸とされる。そして、リールモータ23は、後述する演出制御装置150が出力する制御信号に従って、回転リール14を回転させる動力を発生する。これにより、リールモータ23は、演出図柄表示装置104による抽選結果の報知内容を予告する予告演出図柄が表示領域R4に表示されるように回転リール14を回転させる。
図4は、電飾基板24の構成を表す説明図である。図4(a)は、出射光が同一色である場合を表す図である。図4(b)は、出射光が複数色である場合を表す図である。
また、リールユニット10は、電飾基板24(広義には「照射制御手段」)を備える。電飾基板24は、凹部13の右側部16、すなわちリールモータ23の反対側(回転軸の他方側)に配される。電飾基板24の形状は、長方形の板状とされる。そして、電飾基板24は、回転リール14の右底部18側の開口部から回転リール14の内部に突き出すように配され、主面が正面側に向けられる。電飾基板24の主面とは、電飾基板24の表面及び裏面のうちの一方の面である。電飾基板24の主面には、図4(a)、図4(b)に示すように、複数のLED(light emitting diode。広義には「照射手段」)25が一定の間隔で配される。そして、電飾基板24は、演出制御装置150が送信する制御信号に従って、LED25に光を出射させる。LED25による光の出射方向は、正面側に設定される。これにより、LED25は、回転リール14の内周面に光を照射し、光が照射された予告演出図柄が照らされ、予告演出図柄による演出効果が向上する。
さらに、LED25が出射する光の色は、演出装置105によって行われる演出の態様に応じて設定される。これにより、図4(a)、図4(b)に示すように、光が照射された図柄の色を変更できる。LED25としては、例えば、赤色、青色、緑色LEDの組合せによって複数色を表示可能で、且つ階調を調整可能なフルカラーLEDを採用する。
LEDによる複数色の表示にあたっては、例えば、回転リール14の側面19が正面に表示されている場合に赤色表示であればその予告演出の大当たり信頼度(大当たり決定時における演出の選択確率)は非常に高いものとなり、青色であれば赤色より信頼度は低いが、緑色より高い信頼度を表示するものである。緑色の場合には、透明色が表示された場合より信頼度が高いことを報知するものである。また、回転リール14の側面19、20、21、22には予告演出図柄が形成されているが、表示される面によっても大当たり信頼度の高い演出か低い演出かを表示するようにしており、上記のように表示される色の相違による大当たり信頼度の表示とあわせて予告演出の表示内容を複数設定し、この部分においても遊技の演出の興趣性を向上させるようにしている。
なお、リールモータ23を左側部15である片側に設けたのは、右側部から電飾基板24を配置するためである。もちろん、それぞれ左右反対に設けるものでもよい。
図5は、シャッターユニット11の構成を表す斜視図である。
図5に示すように、シャッターユニット11は、シャッタベース26を備える。シャッタベース26は、リールユニット10の正面側に配される。シャッタベース26の形状は、表示領域R4と対向する部分が開口された長方形の板状とされる。
また、シャッタベース26の上方には、スライドレール27、28が配される。スライドレール27、28の形状は、それぞれ、左右方向に延びている棒状とされる。
シャッターユニット11は、扉部材29、30(広義には「遮蔽部材」)を備える。扉部材29、30は、シャッタベース26の正面側に配され互いに左右に並べられる。扉部材29、30の形状は、それぞれ、表示領域R4の左右方向の半分を遮蔽可能な長方形の板状とされる。また、扉部材29、30は、左右方向に沿って摺動可能にスライドレール27、28に支持される。これにより、扉部材29、30は、スライドレール27、28に従って左右方向に沿って摺動し、表示領域R4が扉部材29、30によって開開可能とされる。なお、扉部材29の背面側には、後述する平歯車35と噛合するラック29aが形成され、扉部材30の背面側には、平歯車37と噛合するラック30aが形成される。
図2(b)に戻り、シャッターユニット11は、モータ32(広義には「遮蔽制御手段」)を備える。モータ(以下、「左モータ」とも呼ぶ)32は、リールユニット10の左方に配される。モータ32のモータシャフトは、ピニオンギヤ34に取り付けられる。ピニオンギヤ34は、平歯車35と噛合し、平歯車35は扉部材(以下、「左扉部材」とも呼ぶ)29のラック29aと噛合する。そして、左モータ32は、演出制御装置150が出力する制御信号に従って、ピニオンギヤ34、平歯車35及びラック29aを介して左扉部材29を左右に移動させる動力を発生する。これにより、図2(a)、図5に示すように、左モータ32は、左扉部材29をスライドレール27、28に従って左右方向に摺動させ、左扉部材29に表示領域R4の左半分を開閉(非遮蔽状態・遮蔽状態)させる。これによって、回転リール14の左半分が遮蔽可能とされる。
また、図2(b)に戻り、シャッターユニット11は、モータ33(広義には「遮蔽制御手段」)を備える。モータ(以下、「右モータ」とも呼ぶ)33は、リールユニット10の右方に配される。モータ33のモータシャフトは、ピニオンギヤ36に取り付けられる。ピニオンギヤ36は、平歯車37と噛合し、平歯車37は扉部材(以下、「右扉部材」とも呼ぶ)30のラック30aと噛合する。そして、右モータ33は、演出制御装置150が出力する制御信号に従って、ピニオンギヤ36、平歯車37及びラック30aを介して右扉部材30を左右に移動させる動力を発生する。これにより、図2(a)、図5に示すように、右モータ33は、右扉部材30をスライドレール27、28に従って左右方向に摺動させ、右扉部材30に表示領域R4の右半分を開閉(非遮蔽状態・遮蔽状態)させる。これによって、回転リール14の右半分が遮蔽可能とされる。
このように、モータ32、33を左右の扉部材29、30それぞれに備えることにより、扉部材29、30をそれぞれ独立して制御可能としている。
図1に戻り、演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。また、普通図柄始動ゲート122の下方には、遊技球を常時入賞可能とする2つの一般入賞口124、125が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。始動入賞装置111は、第一始動入賞口111a(広義には「始動口」)、及び第一始動入賞口111aの下側に設けられた第二始動入賞口111b(広義には「始動口」)を有している。第一始動入賞口111aは、常時、遊技盤面102を流下する遊技球が入賞可能となるように上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は、遊技球が入賞することができないように閉止状態であるが、普通図柄表示装置106の表示が特定の態様となったときに、所定パターンで開放状態となって遊技盤面102を流下する遊技球を入賞可能とする。
第一始動入賞口111aは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第一始動入賞口スイッチ131a(図6参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置107aにおける特別図柄の変動表示開始の契機を与える。また、第二始動入賞口111bは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の第二始動入賞口スイッチ131b(図6参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の変動表示開始の契機及び特別図柄表示装置107bにおける特別図柄の変動表示開始の契機を与える。特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、当たり抽選の結果の通知や演出が行われる。
始動入賞装置111の右側には、2つの特別図柄表示装置107a、107bが設けられている。各特別図柄表示装置107a、107bは、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。各特別図柄表示装置107a、107bは、数字や図柄等からなる特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、各特別図柄表示装置107a、107bは、停止表示された特別図柄によって、当たり抽選の結果を通知する。この際、特別図柄表示装置107aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を通知する。また、特別図柄表示装置107bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を通知する。ここで、各特別図柄表示装置107a、107bにおいて停止表示された特別図柄が特定の図柄となって生起する遊技状態を「特賞状態(当たり)」という。特賞状態とは、遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。また、各特別図柄表示装置107a、107bにおける特別図柄の表示と、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の表示とは、互いに対応付けられている。
特別図柄表示装置107a、107bの右側には、普通図柄表示装置106が設けられている。普通図柄表示装置106は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。普通図柄表示装置106は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示装置106は、停止表示された普通図柄によって、普通図柄による抽選の結果を通知する。
特別図柄表示装置107a、107bの下側には、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b及び普通図柄始動情報記憶数表示装置103が設けられている。特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b及び普通図柄始動情報記憶数表示装置103は、それぞれ、例えば、LED等によって構成されている。
特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109bは、後述する特別図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における特別図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留玉数)という)を表示する。ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。すなわち、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109aに表示するとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109bに表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示装置103は、普通図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における普通図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする。すなわち、大入賞口115は、特別図柄表示装置107a、107bに停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。
大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図6参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
そして、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
また、以下、特賞状態(当たり)の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、特賞状態の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄Z1の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図6は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主に、主制御装置(主制御部)210(広義には「抽選手段」)及び演出制御装置(演出制御部)150(広義には「回転制御手段」、「照射制御手段」、「遮蔽制御手段」)を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210、演出制御装置150及び賞球払出制御装置156は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。主制御装置210と賞球払出制御装置156は、双方向による通信を可能としている。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生(抽出)させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、及び大入賞口ソレノイド158をドライバ260を介して制御する。
主制御装置210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250、出力ポート255、及びドライバ260を備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、賞球払出制御装置156、及びドライバ260のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
ドライバ260は、出力ポート255から出力された制御信号に従って、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、及び大入賞口ソレノイド158を駆動する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド等がある。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。ここで、特別図柄用の始動情報記憶領域には、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第一始動情報とする)を記憶する領域(以下、第一始動情報記憶領域とする)及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報(以下、第二始動情報とする)を記憶する領域(以下、第二始動情報記憶領域とする)が設けられている。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a、111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数値等の情報(例えば、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)をいう。これにより、特別図柄用の始動情報記憶領域では、第一始動情報及び第二始動情報が、それぞれ個別に記憶される。
図7は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域を説明するための図である。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数(所定数)まで記憶する。本実施形態では、図7に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。また、普通図柄の始動情報記憶領域には、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過を契機として取得された乱数等の情報が所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、RAM240にバックアップ電源を備えており、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、CPU160、ROM170、RAM180、入力ポート190、出力ポート195、表示制御部151、ランプ制御部152、効果音制御部153、及びドライバ200を備える。
入力ポート190は、主制御装置210から出力された制御コマンドをCPU160に出力する。
出力ポート195は、演出図柄表示装置104、ランプ154、及びスピーカ155のそれぞれに制御信号を出力する。
ROM170には、演出制御装置150で実行される演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。
RAM180は、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等を一時的に記憶する。
CPU160は、ROM170に記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御、及び効果音制御部153によるスピーカ155の制御を行う。
具体的には、CPU160は、主制御装置210から受信した制御コマンドに従って演出制御装置150内で送信される内部コマンドを生成し、該内部コマンドを送信することによって、表示制御部151、ランプ制御部152及び効果音制御部153を制御する。
また、CPU160は、主制御装置210から受信した演出制御コマンドに基づき、予告演出を行うか否かを抽選(判定)する。予告演出とは、表示領域R4に表示されている予告演出図柄を更新し、演出図柄表示装置104に表示される演出図柄(抽選結果の報知内容)を事前に予告する演出であったり、演出図柄表示装置104やランプ154、スピーカ155等でも実行する抽選結果の報知内容を事前に予告する演出である。また、CPU160は、予告演出を行うか否かを抽選するときに、演出装置105によって、表示領域R4に表示される予告演出図柄(更新される予告演出図柄)も合わせて抽選する。そして、CPU160は、演出装置105において予告演出を行うと判定した場合には、後述する予告演出処理を実行する。予告演出処理では、CPU160は、表示領域R4に予告演出図柄の変動表示及び停止表示を行わせる制御信号を出力ポート195を介してドライバ200に出力し、リールモータ23を駆動する。また、扉部材29、30の移動及び停止を行わせる制御信号を出力ポート195を介してドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。さらに、LED25の点灯、点滅、消灯を行わせる制御信号を出力ポート195を介してドライバ200に出力し、電飾基板24のLED25の点灯、点滅、消灯を行わせる。これにより、演出装置105に、抽選結果の予告の演出を行わせる。抽選結果の予告の演出は、演出図柄表示装置104によって、演出画像の変動表示が開始された後、演出画像が停止表示されるまでの間に行われる。一方、CPU160は、予告演出を行わないと判定した場合、及び予告演出処理の非実行時には、扉部材29、30に表示領域R4を非遮蔽状態とさせる制御信号を出力ポート195を介してドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。また、LED25に光を出射させる制御信号を出力ポート195を介してドライバ200に出力し、電飾基板24のLED25の点滅を行わせる。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROM170から読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROM170から読み出してスピーカ155に出力する。
表示制御部151は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、プログラムを実行し、該制御コマンドに応じた演出図柄表示装置104の制御を行う。具体的には、表示制御部151は、表示演出制御を行うためのプログラムを実行することにより、制御コマンドに応じた演出図柄Z1の変動表示及び停止表示を制御する。
ドライバ200は、出力ポート195から入力される制御信号に従って、リールモータ23、電飾基板24、左モータ32及び右モータ33を駆動する。
(特別図柄及び演出図柄の停止表示の態様)
次に、特別図柄表示装置107a、107bにおける特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の停止表示の態様を説明する。
図8は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図8に示すように、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
通常大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を遊技状態を時短状態にすることに対応した時短図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を遊技状態を時短状態にすることに対応した時短図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を時短図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域R1、R2、R3において、「222」、「444」等の偶数の同一の数字が揃う組み合わせで第一の演出図柄Z1を停止表示させる。また、通常大当たりとなったときは、当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後の100回の抽選において時短作動状態となる。さらに、通常大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を確変1図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変1図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変1図柄で停止表示する場合、例えば、演出図柄表示装置104の第1から第3の領域R1、R2、R3において、「111」、「333」、「555」といった奇数の同一の数字が揃う組み合わせで第一の演出図柄Z1を停止表示させる。また、確変1大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後において時短作動状態となる。さらに、確変1大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を確変2図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変2図柄で停止表示させるように制御する。また、確変2大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、当たり後において時短作動状態となる。さらに、確変2大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変3大当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を確変3図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変3図柄で停止表示させるように制御する。また、確変3大当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となる。また、確変3大当たりとなったときは、当たり時(当たり発生を報知する図柄変動パターンが開始された時点)に時短未作動状態である場合は、当たり後において時短未作動状態となり、当たり時に時短作動状態である場合は、当たり後において時短作動状態を継続させる(時短継続制御)ように制御する。さらに、確変3大当たりとなったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たり、確変3大当たりは、1ラウンドの期間(大入賞口115の開放時間)が通常大当たりと比較して短く(数ms程度)、ラウンドの最高継続回数も2回しかないので、遊技者に対しては、当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a、107bにおいて特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
なお、当たりの種別は、上記種別に限られるものではなく、上記以外の別の種別を備える構成としても構わない。また、上記当たりの種別を全て備える必要はなく、その遊技機の特性に応じて、各当たりの種別を個々に組み合わせて構成することができる。
さらに、第一始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別及び第二始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別が互いに異なる構成とすることによって、より変化に富んだ遊技が提供され、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構造及び内容を説明する。
図9は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図9に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)、及び実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)からなる。
図10は、制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
主制御装置210では、図10に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図11は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。
図11に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄Z1の組み合わせを指定するコマンドである。具体的には、図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄Z1として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定する。図柄指定コマンドは、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄Z1の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
変動パターンコマンドは、演出図柄表示装置104において表示する変動パターンとして、n(n=1〜104)種類の変動パターンのうちいずれかを指定するためのコマンドである。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドとともに、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。
なお、変動パターンコマンドと図柄指定コマンドとは、どちらが先に出力される構成としても構わない。ただし、演出制御装置150では、図柄指定コマンドの受信を契機として演出に関わる様々な抽選を実行することが好ましい。したがって、図柄指定コマンドが、変動パターンコマンドより先に出力される構成とすることが望ましい。これにより、演出制御装置150において、変動パターンの選択決定等の制御を行う前に演出に関わる抽選を実行することができ、制御負担を大幅に軽減することができる。
始動情報記憶数コマンドは、正確な始動情報記憶数情報を主制御装置210以外の制御装置(演出制御装置150等)に通知するためのコマンドである。ここで、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを区別して通知する。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。また、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。始動情報記憶数コマンドは、主制御装置210による第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれの更新時に出力される。すなわち、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれについて、増加又は減少があったときに出力される。
演出開始コマンドは、m(m=1〜95)種類の15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始、確変3大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。演出開始コマンドは、当たり開始時に出力される。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図12のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図12は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
次いで、ステップS102に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)を更新する演出制御用乱数更新処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a、131b、132、133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS106では、第1始動情報及び第2始動情報の記憶を更新する入賞スイッチ入力処理を実行し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに演出図柄Z1の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物制御処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
次いで、ステップS118に移行して、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、演出制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モード及びイベントからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a、109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103等へも主制御装置210からの制御情報が出力される。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPU160は、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM170の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図13は、演出制御装置150が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、演出制御装置150は、始動情報記憶数コマンドを受信する始動情報記憶数コマンド受信処理を実行し、ステップS602に移行する。
始動情報記憶数コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
また、演出制御装置150は、受信した始動情報記憶数コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、始動情報記憶数表示コマンドとする)を生成し、生成した始動情報記憶数表示コマンドを表示制御部151に送信する。
そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104の記憶数表示用LED(不図示)において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。
ステップS602では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS604に移行する。なお、演出制御装置150(CPU160)は、変動パターンコマンド(図柄指定コマンド)を受信すると、上述した予告演出を行うか否かの抽選(判定)を実行する。そして、演出制御装置150は、予告演出を行うと判定した場合には、後述する予告演出処理を実行する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に送信する。
このとき、本実施形態においては、演出制御装置150が演出図柄Z1の変動パターンを決定し、その変動パターンを示す表示制御コマンドを生成する。
そして、表示制御部151は、変動パターン表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄Z1の変動表示を開始させる。
ステップS604では、演出制御装置150は、図柄指定コマンドを受信する図柄指定コマンド受信処理を実行し、ステップS606に移行する。
図柄指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に送信する。
表示制御部151は、既に変動表示を開始した変動パターンによる変動を終了した後、ステップS604で受信した停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄Z1を停止表示させる。
ステップS606では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
また、演出制御装置150のCPU160は、ROM170の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す予告演出処理を実行する。
図14は、演出装置105における予告演出処理を示すフローチャートである。同図の処理は、図13の演出制御処理で変動パターンコマンド(図柄指定コマンド)が受信され、演出制御装置150(CPU160)が予告演出を行うと判定した場合に実行される。
予告演出処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図14に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、演出制御装置150が、扉部材29、30に表示領域R4を遮蔽させる制御信号をドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。具体的には、演出制御装置150は、表示領域R4が遮蔽されるように、左扉部材29を右方向に移動させ、右扉部材30を左方向に移動させる制御信号をドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。続いて、演出制御装置150が、LED25に光の出射を停止させる制御信号をドライバ200に出力し、電飾基板24のLED25を消灯させる。これにより、表示領域R4に表示されている予告演出図柄が更新される場合には、回転リール14が回転を開始する前に、扉部材29、30に表示領域R4を遮蔽させ、回転リール14を遮蔽させるとともに、LED25に光の出射を停止させることができる。これによって、遊技者が、正面側から回転リール14を視認できない状態とする。
続いて、ステップS702に移行して、扉部材29、30によって表示領域R4が遮蔽されると、演出制御装置150が、表示領域R4に表示される予告演出図柄の変動表示及び停止表示を行わせる制御信号をドライバ200に出力し、リールモータ23を駆動する。これにより、回転リール14によって表示領域R4に表示される予告演出図柄を更新させることができる。
続いて、ステップS704に移行して、表示領域R4に予告演出図柄の停止表示が行われると、つまり、表示領域R4に表示されている予告演出図柄の更新が行われると、演出制御装置150が、扉部材29、30に表示領域R4を非遮蔽状態とさせる制御信号をドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。具体的には、演出制御装置150は、表示領域R4が非遮蔽状態となるように、左扉部材29を左方向に移動させ、右扉部材30を右方向に移動させる制御信号をドライバ200に出力し、モータ32、33を駆動させる。続いて、演出制御装置150が、LED25に光の出射及び停止の繰り返しによる点滅を開始させる制御信号をドライバ200に出力し、電飾基板24のLED25を点滅させる。これにより、扉部材29、30に表示領域R4の遮蔽を終了させ、回転リール14の遮蔽を終了させるとともに、LED25に光の点滅を開始させることができる。これによって、正面側から回転リール14を視認可能な状態とする。
(パチンコ機の動作)
次に、本実施形態のパチンコ機1の動作について説明する。
まず、演出図柄表示装置104が演出画像を変動表示しているときに、演出制御装置150が、演出装置105にて予告演出を行うと判定したとする。すると、演出制御装置150が、予告演出処理を実行し、図7に示すように、扉部材29、30に表示領域R4を遮蔽させる制御信号をドライバ200に出力する(ステップS700)。すると、ドライバ200が、演出制御装置150が出力した制御信号に従って、モータ32、33により左扉部材29を右方に移動させ、右扉部材30を左方に移動させる。これにより、左扉部材29がスライドレール27、28に従って右方に摺動し、右扉部材30がスライドレール27、28に従って左方に摺動する。そして、扉部材29、30によって表示領域R4が遮蔽される。続いて、演出制御装置150が、LED25に光の出射を停止させる制御信号をドライバ200に出力する。すると、ドライバ200が、演出制御装置150が出力した制御信号に従って、電飾基板24のLED25に光の出射を停止させる。これにより、正面側から回転リール14を視認できない状態となる。
続いて、演出制御装置150が、表示領域R4に表示される予告演出図柄の変動表示及び停止表示を行わせる制御信号をドライバ200に出力する(ステップS702)。すると、ドライバ200が、演出制御装置150が出力した制御信号に従って、リールモータ23で回転リール14を回転させる。これにより、予告演出図柄の変動表示及び停止表示が行われ、表示領域R4に表示される予告演出図柄が更新される。
続いて、演出制御装置150が、扉部材29、30に表示領域R4を開放させる制御信号をドライバ200に出力する(ステップS704)。すると、ドライバ200は、演出制御装置150が出力した制御信号に従って、モータ32、33により左扉部材29を左方に移動させ、右扉部材30を右方に移動させる。これにより、左扉部材29がスライドレール27、28に従って左方に摺動し、右扉部材30がスライドレール27、28に従って右方に摺動する。そして、扉部材29、30によって表示領域R4が非遮蔽状態とされる。これによって、表示領域R4が視認可能な状態となる。そして、表示領域R4に表示された予告図柄、つまり、更新された予告演出図柄が正面側から視認可能な状態となる。続いて、演出制御装置150が、LED25に光の点滅を開始させる制御信号をドライバ200に出力する。すると、ドライバ200が、演出制御装置150が出力した制御信号に従って、電飾基板24のLED25に光の点滅を開始させる。これにより、更新された予告演出図柄が点滅し遊技者の注意を引く状態となる。
続いて、演出図柄表示装置104が、演出図柄表示装置104で変動表示していた画像、つまり、抽選の結果の報知を演出するための画像を停止表示する。
このように、本実施形態では、回転リール14が、演出制御装置150で予告演出を行うと判定されたときに回転を開始し、扉部材29、30が、回転リール14によって予告演出図柄の表示内容が更新されるときに、表示領域R4を遮蔽する構成とした。すなわち、回転リール14が、遊技状態に応じて回転し、扉部材29、30が、回転リール14によって表示される予告演出図柄に連動して表示領域R4を遮蔽する構成とした。それゆえ、例えば、遊技を演出するための画像を液晶画面に表示し、扉部材が、液晶画面を遮蔽するものと異なり、液晶画面の範囲を超えて遊技の演出を行うことができる。これにより、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。
本実施形態では、図1の第一始動入賞口111a及び第二始動入賞口111bが始動口を構成する。以下同様に、図1の演出図柄表示装置104が報知手段を構成する。さらに、図1、図2(a)、図3、図5の回転リール14がリールを構成する。また、図3のリールモータ23、及び図6の演出制御装置150が回転制御手段を構成する。さらに、図3、図4の電飾基板24が照射制御手段を構成する。また、図3、図4のLED25、及び図6の演出制御装置150が照射手段を構成する。さらに、図1、図2(a)、図2(b)、図5の扉部材29、30、及び図6の演出制御装置150が遮蔽部材を構成する。また、図2(b)のモータ32、33、及び図6の演出制御装置150が遮蔽制御手段を構成する。さらに、図6の主制御装置210が抽選手段を構成する。
なお、本実施形態では、扉部材29、30が表示領域R4を遮蔽したときにLED25に光の出射を停止させる例について説明したが、他の構成を採用することもできる。例えば、扉部材29、30が表示領域R4を遮蔽した後にも、LED25に光の出射を停止させず、LED25に光の出射を継続させる構成としてもよい。そのようにすれば、回転リール14の回転中に、表示領域R4に表示されている図柄を扉部材29、30に投影できる。また、扉部材29、30を遮蔽した後にも、LED25に光の出射を継続させる構成とする場合、扉部材29、30を、LED25が照射した光によって回転リール14の図柄を投影可能であり且つ当該光の色を識別可能な半透明な部材としてもよい。すなわち、LED25が照射する光で扉部材29、30に図柄が投影されることで、投影された図柄及び照射された光の色を正面側から視認可能とする部材で構成してもよい。そのようにすれば、回転リール14の回転状態を遊技者に把握させることができ、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。その際、投影された図柄は、実際の図柄よりも拡大される。これにより、遊技の演出の興趣性をより向上させることができる。また、回転リール14の回転中に、LED25が照射している光の色を遊技者に把握させることもでき、例えば、照射している光の色が赤色であって大当たり信頼度が非常に高い場合には、回転リール14によって表示領域R4に表示される予告演出図柄も大当たり信頼度が高いものになって欲しいという遊技者の期待感を高めさせて遊技性をより高めることができ、遊技の演出の興趣性を向上させることができます。
また、例えば、扉部材29、30が表示領域R4を遮蔽した後にも、LED25に光の出射を停止させず、LED25に光の出射を継続させ且つ扉部材29、30が表示領域R4を遮蔽する前に、光の出射を停止させる構成としてもよい。そのようにすれば、回転リール14の回転状態を遊技者に視認させることができ、回転リール14の停止時には、更新された予告演出図柄を遮蔽できる。これにより、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。
さらに、本実施形態では、扉部材29、30が表示領域R4を遮蔽した後に、回転リール14の回転を開始させる例について説明したが、他の構成を採用することもできる。例えば、扉部材29、30に表示領域R4を遮蔽させずに、扉部材29、30に表示領域R4を非遮蔽状態とさせた状態で、回転リール14の回転を開始させる構成としてもよい。また、例えば、扉部材29、30のうちのいずれか一方に表示領域R4の半分を遮蔽させ、表示領域R4の半分が遮蔽された状態で、回転リール14の回転を開始させる構成としてもよい。そのようにすれば、予告演出のパターンを増加でき、遊技の演出の興趣性を向上させて、遊技性をできる限り継続させることができる。
111a 第一始動入賞口(広義には「始動口」)
111b 第二始動入賞口(広義には「始動口」)
104 演出図柄表示装置(広義には「報知手段」)
14 回転リール(広義には「リール」)
23 リールモータ(広義には「回転制御手段」)
24 電飾基板(広義には「照射制御手段」)
25 LED(広義には「照射手段」)
29、30 扉部材(広義には「遮蔽部材」)
32、33 モータ(広義には「遮蔽制御手段」)
210 主制御装置(広義には「抽選手段」)
150 演出制御装置(広義には「回転制御手段」、「照射制御手段」、「遮蔽制御手段」)

Claims (2)

  1. 遊技盤に配され、前記遊技盤を流下する遊技球が入賞する始動口と、
    前記始動口に前記遊技球が入賞すると、遊技状態の抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果の報知を演出するための画像を表示する報知手段と、
    前記遊技盤に配され、前記抽選結果を予告する図柄を含む複数の図柄が外周に配されたリールと、
    前記抽選結果を予告する図柄が前記リールによって表示されるように前記リールを回転させる回転制御手段と、
    前記リールの前方に配され、前記リールを遮蔽可能な遮蔽部材と、
    前記リールによって表示される図柄に連動して前記遮蔽部材に前記リールを遮蔽させる遮蔽制御手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記リールは、外形が四角柱状であり且つ内部を中空とし、
    前記リールの内部に配され、前記リールの外周面に配された図柄が前方に投影されるように前記リールの内周面に光を照射する照射手段を備え、
    前記照射手段は、前記光として複数色の光を照射可能であり、
    前記遮蔽部材は、前記照射手段が照射した光によって投影された図柄及び当該光の色を正面側から視認可能とする部材で形成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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