JP2014121393A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、普通電動役物の高確率作動状態時に、普通電動役物以外の球検知部に遊技球を誘導できる遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】遊技機1に備えられた球振り分け装置200は、遊技領域8aを流下する遊技球を受け入れて、受け入れた当該遊技球を遊技盤8の盤面に沿って左側と右側とに振り分ける振分部201と、遊技領域8aに設けられた第2始動入賞口28の作動に連動して、振分部201が遊技球を左側及び右側に振り分ける振分割合を変化させる振分割合変化部210とを有している。
【選択図】図10

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ遊技機)に代表される遊技機に関する。
特許文献1には、遊技領域内に球振り分けユニットを配置しておき、遊技領域を流下する遊技球が流入口に流入すると、球振り分けユニットの内部で第1領域と第2領域とに交互に遊技球を振り分ける機構を備えた遊技機が開示されている。
また、特許文献2には、外周に遊技球を収容する凹部を備えた回転円盤と、カム型の振分回転体とを備えた球振分ユニットを配置しておき、当該回転円盤とカム型の振分回転体との組み合わせにより、遊技領域内を流下する遊技球を3箇所の案内孔に振り分ける機構を備えた遊技機が開示されている。
特開2012−223399号公報 特開2011−10869号公報
特許文献1及び2に開示された遊技機(以下、「従来の遊技機」と総称する)はいずれも、確変や時短中などの普通電動役物の高確率作動状態時には、振分ユニットを介さずに、普通電動役物側の始動口に遊技球が直接入賞できる。このため、従来の遊技機は、普通電動役物の高確率作動状態時に普通電動役物側の始動口で入賞が集中し易い。これに対し、従来の遊技機に設けられた残余の始動口には、球振分ユニットを介して遊技球が入賞する。このため、当該残余の始動口には、球振り分けユニットに流入した遊技球の1/2又は1/3の個数の遊技球しか入賞しない。
このため、従来の遊技機は、各始動口での入賞に基づく始動情報の保留数に偏りが生じるという問題が有している。例えば、普通電動役物側の始動口への入賞に基づく始動情報の保留個数は最大数(例えば、4個)となるのに対し、残余の始動口への入賞に基づく始動情報の保留個数は最大数(例えば、4個)になり難い。この結果、従来の遊技機は、始動情報の保留数が最大の例えば8個になり難いという問題を有している。
本発明の目的は、普通電動役物の高確率作動状態時に、普通電動役物以外の球検知部に遊技球を誘導できる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態による遊技機は、発射された遊技球が流下する遊技領域を形成する遊技盤と、前記遊技領域に備えられた普通電動役物と、前記遊技領域に備えられ、前記遊技領域を流下する遊技球の進行方向を一方と他方とに振り分ける球振り分け装置とを備えた遊技機であって、前記球振り分け装置は、前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れて、受け入れた前記遊技球を前記一方と前記他方とに振り分ける振分部と、前記普通電動役物の作動に連動して、前記振分部が前記遊技球を前記一方及び前記他方に振り分ける振分割合を変化させる振分割合変化部とを有することを特徴とする。
また、前記振分割合変化部は、前記一方及び前記他方のいずれかにのみ前記遊技球が振り分けられるように、前記作動に連動して前記振分部を制御し得る。
また、前記普通電動役物は、閉状態から開状態及び前記開状態から前記閉状態に移行する開閉動作が可能な一対の可動片を有し、前記振分割合変化部は、前記一対の可動片が前記閉状態から前記開状態に移行するのに連動して、前記振分割合を変化させ得る。
また、前記振分部は、受け入れた前記遊技球の重みにより回転して前記遊技球を前記一方又は前記他方に振り分ける回転体を有し、前記振分割合変化部は、前記回転体と前記一対の可動片とを連携するリンク機構を有し得る。
また、前記回転体は、中心軸から放射状に等間隔で延びる羽部材を3つ有し、前記リンク機構は、前記3つの羽部材のうちの1つに係合される係合部を一端部側に備えた第1リンク部と、前記第1リンク部の他端部側に回動可能に連結された一端部と、前記一対の可動片の一方に回動可能に連結される他端部とを備えた第2リンク部とを有し得る。
また、前記リンク機構は、前記開閉動作を上下方向の動作に変換して前記回転体の回転動作を規制し得る。
また、前記振分割合変化部は、前記第1及び第2リンク部の連結部の移動軌跡を所定の軌跡に規制する第1カム機構と、前記第2リンク部と前記一方の可動片との連結部の移動軌跡を所定の軌跡に規制する第2カム機構とを備え、前記リンク機構を前記盤面の裏面側に保持するリンク機構保持部を有し得る。
さらに、上記遊技機は、前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が入賞する複数の始動入賞口と、前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が通過する始動ゲートとを有し、前記複数の始動入賞口のうちの1つは、前記普通電動役物であり、前記普通電動役物は、前記球振り分け装置の下方であって前記一方及び前記他方のうちのいずれかに設けられており、残余の前記始動入賞口及び前記始動ゲートのいずれか一方は、前記球振り分け装置の下方であって前記一方及び前記他方のうちの前記普通電動役物が設けられていない方に設けられ得る。
このような構成であれば、普通電動役物の高確率作動状態時に、普通電動役物以外の球検知部に遊技球を誘導できる。
本発明によれば、普通電動役物の高確率作動状態時に、普通電動役物以外の球検知部に遊技球を誘導できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機1の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1の概略構成を示す背面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1に備えられた遊技盤8の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1に備えられた遊技盤8の窓4内の右下位置の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1に備えられた球振り分け装置200の概略構成を説明する図であって、パチンコ機1から取り外して右上方から見た球振り分け装置200並びに第1及び第2始動入賞口26,28の斜視図である。 本発明の一実施の形態における球振り分け装置200の要部の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態における球振り分け装置200の要部の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態における球振り分け装置200の動作を説明する図である。 本発明の一実施の形態における球振り分け装置200の動作を説明する図である。 本発明の一実施の形態における球振り分け装置200の動作を説明する図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1において規定されている特賞状態の種別を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1を説明する図であって、主制御装置300から演出制御装置400に出力される制御コマンドの構成を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1における遊技制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機1における当り判定処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の一実施の形態による遊技機について図1から図15を用いて説明する。まず、図1から図4を用いて本実施形態による遊技機についてパチンコ遊技機を例にとって説明する。図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1では、遊技媒体として遊技球が用いられる。遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照して遊技機の全体構成について説明する。
(遊技機の全体構成)
図1に示すように、パチンコ機1は、その本体として主に外枠アセンブリ2、ガラス枠ユニット4、受け皿ユニット6及びプラ枠アセンブリ7(遊技機枠)を備えている。このうち外枠アセンブリ2は、木材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠アセンブリ2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定される。
その他のガラス枠ユニット4や受け皿ユニット6、プラ枠アセンブリ7は外枠アセンブリ2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿ってパチンコ機1の高さ方向に延びている。
図1中の正面からみてプラ枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9(図2参照)が設けられている。また、これに対応してガラス枠ユニット4及び外枠アセンブリ2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠アセンブリ2に対してガラス枠ユニット4及びプラ枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともにガラス枠ユニット4及びプラ枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受け皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動してプラ枠アセンブリ7とともにガラス枠ユニット4及び受け皿ユニット6の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠アセンブリ2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、プラ枠アセンブリ7は施錠されたままでガラス枠ユニット4の施錠だけが解除され、ガラス枠ユニット4が開放可能となる。ガラス枠ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。またガラス枠ユニット4を開放すると、受け皿ユニット6のロック機構(図示していない)が露出する。この状態でロック機構を解除すると、受け皿ユニット6をプラ枠アセンブリ7に対して前面側へ開放する
ことができる。
またパチンコ機1は、遊技用ユニットとして遊技盤8を備えている。遊技盤8は、ガラス枠ユニット4の背後(内側)でプラ枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤8は、例えばガラス枠ユニット4を前面側へ開放した状態でプラ枠アセンブリ7に対して着脱可能である。ガラス枠ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせて形成されている。ガラスユニットは、ガラス枠ユニット4の裏側に図示しないヒンジ機構を介して開閉式に取り付けられている。遊技盤8の前面には遊技領域8a(盤面)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。ガラス枠ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と遊技盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受け皿ユニット6は、全体的に外枠アセンブリ2から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bを有している。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また受け皿ユニット6は、上皿6bの下段位置に下皿6cを有している。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172(図2参照)から受け皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受け皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため、貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受け皿ユニット6の前面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きレバー6dが設置されており、下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きボタン6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きレバー6dを例えば左方向へスライドさせることで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また遊技者は、下皿球抜きボタン6eを例えば押し込み操作することで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等で受け止められる。
受け皿ユニット6の右下部には、グリップユニット16が設置されている。遊技者はこのグリップユニット16を操作することで発射制御基板セット174(図2参照)を作動させ、遊技領域8aに向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる。発射された遊技球は、遊技盤8の左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内の構成については、後程図3を用いて詳細に説明する。
(枠前面の構成)
ガラス枠ユニット4には、演出用の構成要素としてガラス枠トップランプ46,48やガラス枠サイドランプ50がガラスユニット(参照符号なし)を取り巻くようにして複数の箇所に設置されている。また、受け皿ユニット6には受け皿ランプ52が設置されており、この受け皿ランプ52とガラス枠トップランプ46,48及びガラス枠サイドランプ50とは、外見上、パチンコ機1の前面において一体的につながっているかのようにデザインされている。
上述した各種ランプ46〜52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。またガラス枠ユニット4内の上部には、左右一対のガラス枠上スピーカ54とその中央にガラス枠中スピーカ55が内蔵されており、そして受け皿ユニット6には、下皿6cの右側に受け皿スピーカ56が内蔵されている。効果音やBGM、音声等(音響全般)による演出は、スピーカ54,55,56を介して実行される。
また受け皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45が設置されている。遊技者は、この演出切替ボタン45を操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(各種の予告演出、確変昇格演出等)を発生させたりすることができる。
(裏側の構成)
図2に示すように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162、主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)、外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。なお、電子機器類については別のブロック図(図11)に基づいてさらに後述する。
払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aはプラ枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受け皿ユニット6(図1参照)に向けて案内する。
また、外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのインタフェースである。外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるようになっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するようになっている。またアース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するようになっている。
(盤面の構成)
図3は、遊技盤8を単独で示した正面図である。遊技領域8a内には、始動ゲート20、普通入賞口22,24、第1始動入賞口26、第2始動入賞口28、可変入賞装置30、球振り分け装置200等が設置されている。遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で無作為に始動ゲート20を通過したり、球振り分け装置200を通過したり、あるいは、普通入賞口22,24や第1始動入賞口26、第2始動入賞口28に入賞(入球)したりする。始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、入賞した遊技球は遊技板に形成された貫通穴(不図示)を通じて遊技盤8の裏側へ回収される。
第2始動入賞口28は、所定の条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で停止表示された場合)に作動し、それに伴って入球口28aへの入賞を容易化する普通電動役物である。第2始動入賞口28は、例えば左右一対の可動片28bを有している。一対の可動片28bは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に沿って左右方向に往復動作する。図示のように、左右一対の可動片28bは先端を上に向けた状態で閉位置(閉状態)にあり、このとき入球口28aへの入賞は容易化されていない(遊技球が流入できる開口幅が狭められた状態)となっている。左右一対の可動片28bの直上には、流入路28c及び2本の障害釘(命釘)が配置されている。閉位置にある場合の左右一対の可動片28b間の幅は、同方向に測った流入路28cの幅及び2本の障害釘の間隔とほぼ同じ長さである。このため、左右一対の可動片28bが閉位置にあっても、2本の障害釘及び流入路28cを通って流下した遊技球は、第2始動入賞口28に設けられた入球口28aへ入賞することができる。このように、一対の可動片28bが閉位置にある場合には、入賞は容易化されていないものの、入賞の発生自体は可能な状態にある。
一方、第2始動入賞口28が作動すると、左右の可動片28bはそれぞれ閉位置から開放位置に向けて変位(拡開)し、入球口28aの開口幅を左右に拡大する。この間に第2始動入賞口28は遊技球の流入が容易化された状態となり、非作動時と比較して入球口28aへの入賞を容易に発生させる。
このように一対の可動片28bは、閉状態から開状態及び前記開状態から前記閉状態に移行する開閉動作を可能に構成されているので、第2始動入賞口28は、入賞を容易化した状態と困難にした状態とを取り得る。
なお、非作動時又は作動時のいずれであるかに関わらず、遊技盤8に設置されている障害釘の配列(ゲージ)は、基本的に第2始動入賞口28に向けて遊技球の流下を案内しやすい態様となっているが、必ず遊技球が第2始動入賞口28に流入するというわけではなく、あくまで流入は無作為に発生する。
球放出路40fの下方部分であって、第2始動入賞口28及び第1始動入賞口26の上方部分には、遊技領域8aを流下する遊技球を受け入れて、当該遊技球の進行方向を左右に振り分ける球振り分け装置200が配置されている。なお、球振り分け装置200の構造の詳細及び動作については後述する。
可変入賞装置30は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が非当選以外の態様で停止表示された場合)に作動し、大入賞口(参照符号なし)への入賞を可能にする。可変入賞装置30は、演出ユニット40の上端部の左側に配置された装置であり(いわゆる上方アタッカー)、例えば1つの開閉部材30aを有している。この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、閉位置から開放位置に向けて変位する。図示のように先端が上を向いた状態(演出ユニット40と連続している状態)で開閉部材30aは閉位置(閉止状態)にあり、このとき大入賞口への入賞は常に不能(大入賞口は閉塞中)である。可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aがその下端縁部分をヒンジとして左方へ倒れ込むようにして変位し、大入賞口を開放する(開放状態)。この間に可変入賞装置30は遊技球の流入が不能ではない状態となり、大入賞口への入賞という事象を発生させることができる。なお、このとき開閉部材30aは大入賞口への遊技球の流入を案内する部材としても機能する。大入賞口に入賞した遊技球は、カウントスイッチ84を通過して入賞を検出された後、回収通路(参照符号なし)を通じて遊技盤8の裏側へ回収される。
また遊技盤8には、その中央位置から右側部分にかけて演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40b,40cを備えている。装飾部品40b,40cはその立体的な造形により遊技盤8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。また演出ユニット40の内側には液晶表示器42が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤8は、その盤面の構成(図示しないセル板のデザイン)や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。なお、遊技盤8にベニヤ板でなく透明板(例えばアクリル板)を用いる場合、透明板の前面や背後に配置された各種の装飾体(可動体や発光体を含む)による装飾性が付加される。
演出ユニット40の左側縁部には球案内通路40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ40eが形成されている。球案内通路40dは遊技領域8a内にて左斜め上方に開口しており、遊技領域8a内を流下する遊技球が無作為に球案内通路40d内に流入すると、その内部を通過して転動ステージ40e上に放出される。転動ステージ40eの上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。転動ステージ40e上で転動した遊技球は、やがて下方の遊技領域8a内に流下する。転動ステージ40eの中央位置には球放出路40fが形成されており、このとき転動ステージ40eから球放出路40fに流下した遊技球は、その真下にある球振り分け装置200に流入しやすくなる。その他に演出ユニット40には、演出用の可動体(例えばキャラクターのフィギュア、装飾物等)とともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属されていてもよい。演出用の可動体は、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体を用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、入賞しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤8の裏側へ回収される。また、第1始動入賞口26や第2始動入賞口28、可変入賞装置30に入賞した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
また遊技盤8には、例えば窓4a(図1参照)内の右下位置に普通図柄表示装置33と普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が設けられている。このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、この変動表示後のランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。
図4は、遊技盤8の窓4a内の右下位置(普通図柄表示装置33等の近傍)を拡大して示す正面図である。図4に示すように、第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えばそれぞれ7セグメントLED(ドット付き)により特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる。また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、第1始動入賞口26に遊技球が流入するごとに、入賞が発生したことを記憶(第1始動情報が増加したことを記憶)する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入賞を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、第2始動入賞口28(入球口28a)に遊技球が流入するごとに、入賞が発生したことを記憶(第2始動情報が増加したことを記憶)する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入賞を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で第1始動入賞口26に遊技球が流入しても表示態様は変化しない。また第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で第2始動入賞口28に遊技球が流入しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入賞の回数を表している。
また遊技状態表示装置38には、例えば大当り種別表示ランプ38a,38b、確率変動状態表示ランプ38c、時短状態表示ランプ38dにそれぞれ対応する4つのLEDが含まれている。なお本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤8に取り付けられている。
(球振り分け装置)
次に、本実施形態によるパチンコ機1に備えられた球振り分け装置について図5から図10を用いて説明する。球振り分け装置200は、発射された遊技球が流下する遊技領域8aを形成する遊技盤8に備えられている。球振り分け装置200は、遊技領域8aを流下する遊技球の進行方向を一方と他方と(本実施形態では左右方向)に振り分け、振り分けた遊技球を第1及び第2始動入賞口26,28や始動ゲート20に導くようになっている。球振り分け装置200は、第2始動入賞口28が作動していない(非作動)状態では、遊技状態(通常状態、確変状態、時短状態など)にかかわらず第1始動入賞口26での入賞及び第2始動入賞口28での入賞が交互に発生することを促進するようになっている。
また、球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の作動に連動して、遊技球を左側又は右側(一方又は他方の一例)に振り分ける振分割合を変化させ、第1始動入賞口26でのみ入賞が発生するように、受け入れた遊技球を振り分けるようになっている。したがって、第2始動入賞口28が作動しやすい遊技状態(例えば時短状態)では、球振り分け装置200に流入した遊技球は、第1始動入賞口26のみに入賞し、第2始動入賞口28には入賞しない。
なお、以下、「左側」はパチンコ機1の実使用時における遊技者側から見て左側を意味し、「右側」は当該実使用時における遊技者側から見て右側を意味する。
図5は、球振り分け装置200の概略構成を示す正面図である。図5に示すように、球振り分け装置200は遊技球が1つ通過し得る程度の幅を有し、二股のトンネル状の構造を有している。球振り分け装置200は、1つの入り口(流入口202)に対して2つの出口(第1放出口204及び第2放出口203)を有している。球振り分け装置200は、このトンネル状の構造の通過経路を介して、受け入れた遊技球を右側に設けられた第1放出口203及び左側に設けられた第2放出口204のいずれか一方から遊技球を放出するようになっている。
球振り分け装置200は、遊技領域8a(図5では不図示)を流下した遊技球を受け入れる流入口202を有している。流入口202は内部が空洞の角柱形状を有している。
球振り分け装置200は、流入口202に連設され、流入口202から流入した遊技球を遊技盤8(図5では不図示)の盤面に沿って左側と右側とに振り分ける振分部201を有している。
球振り分け装置200は、振分部201の右側に設けられ、右側に振り分けられた遊技球を誘導する第1誘導路207と、振分部201の左側に設けられ、左側に振り分けられた遊技球を誘導する第2誘導路208とを有している。第1誘導路207の端部に第1放出口203が設けられ、第2誘導路208の端部に第2放出口204が設けられている。
流入口202と、振分部201と、第1及び第2誘導路207,208とは、透明な部材で構成されており、その内部での遊技球の視認性は確保されている。
振分部201は、遊技球を右側の第1誘導路207又は左側の第2誘導路208に振り分ける回転体205を有している。回転体205は風車形を有している。回転体205は、回転体205の中心軸205dから放射状に延びる羽部材205a,205b,205cを3つ有している。回転体205の回転軸205dは、振分部201のほぼ中央に配置されている。球振り分け装置200を流入口202側から見て、回転軸205dは、流入口202のほぼ中央を横切って配置されている。回転体205は、電気的又はその他の動力による動作を行うものではなく、羽部材205a,205cの間又は羽部材205b,205cの間に遊技球が入り込むことにより、当該遊技球の重みにより回転する。
振分部201は、回転体205の下方であって振分部201の底壁部の内面から流入口202に向かって突出して形成された2つの突起部206a,206bを有している。突起部206aの頂部から回転体205の中心軸205dまでの長さは、羽部材205a,205b,205cの端部から中心軸205dまでの長さよりも短くなっている。このため、図5に示すように、遊技球の重みにより右回り(時計回り)に回転した回転体205は、羽部材205bが突起部206bに接触することにより回転が規制され、同方向にそれ以上回転できないようになっている。同様に、遊技球の重みにより左回り(反時計回り)に回転した回転体205は、羽部材205aが突起部206aに接触することにより回転が規制され、同方向にそれ以上回転できないようになっている。このように、突起部206a,206bは、羽部材205a,205bの端部が接触することにより、回転体205の回転を規制するようになっている。
図5に示すように、羽部材205aの端部が突起部206aに接触した状態では、羽部材205bの端部と、振分部201の右側壁部の内面との間隔は、遊技球の直径よりも長くなっている。詳細は後述するが、回転体205は、振分割合変化部250(詳細は後述)により、羽部材205aの端部が突起部206aに接触した状態で回転動作が規制される。この場合、回転体205は、羽部材205b,205c間に遊技球が入り込んでも回転しないようになっている。しかしながら、羽部材205bの端部と、振分部201の右側壁部の内面との間隔は、遊技球の直径よりも長くなっているので、流入口202から流入した遊技球は、第1誘導路207に誘導され得る。一方、羽部材205aの端部が突起部206aに接触している状態では、羽部材205cの端部と、振分部201の左側壁部の内面との間隔は、遊技球の直径よりも短くなっている。この状態では、流入口202から流入した遊技球は、第2誘導路208に誘導され得ない。これにより、球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の非作動時における第1及び第2誘導路207,208に対する均等の振分割合(第1及び第2誘導路207,208のそれぞれに対して50%)から第1誘導路207のみに遊技球を振り分ける振分割合(第1誘導路207が100%、第2誘導路208が0%)に変化させるようになっている。
(回転体205の駆動機構及び振分割合変化部210の構造)
次に、回転体205の駆動機構及び振分割合変化部210の構造について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、球振り分け装置200の分解斜視図である。図6は、球振り分け装置200を前方右斜め上から見た分解斜視図である。図7は、球振り分け装置200を後方右斜め上から見た分解斜視図である。図6及び図7には、理解を容易にするため、球振り分け装置200に備えられた、回転体205と、回転体205の駆動機構260と、振分割合変化部210のみが図示されている。また、図6及び図7には、理解を容易にするため、球振り分け装置200の下方に配置された第2始動入賞口28に備えられた可動片28bが1つ図示されている。
まず、回転体205の駆動機構250について説明する。回転体205は、ピン(不図示)により球振り分け装置200の内部にピン接合された状態で回転自在に支持される。
回転体205には、例えば1つの羽部材205cの端部にリンクロッド205eが形成されている。球振り分け装置200の内部に回転体205が支持された状態で、リンクロッド205eは、球振り分け装置200に設けられた挿通孔(不図示)内に挿入され、回転体205の回転軸線に沿って奧方向(遊技盤8(図3参照)の盤面の法線方向)に突出するようになっている。
球振り分け装置200は、回転体205を駆動する駆動機構250を有している。駆動機構250は、球振り分け装置200の背面側(遊技盤8の裏面側)に取り付けられた収容部(不図示)に収容されている。駆動機構250は、リンクロッド205eの他に、梃子部材252及びカウンタウエイト254を組み合わせて構成されている。
梃子部材252は、不図示のピンにより遊技盤8の盤面の裏面及び収容部の内面にそれぞれピン接合された状態で、例えば回転体205と同じ回転軸線上にて回転自在に支持される。梃子部材252は短アーム252aと長アーム252bとを有している。短アーム252bの一端には円形の貫通穴252cが形成されている。短アーム252bの他端は長アーム252bの一端に重なって接続されている。長アーム252bの他端には、その長手方向に沿って長穴252dが形成されている。
回転体205のリンクロッド205eは奥方向(遊技盤8の盤面から遠ざかる方向)に突出し、その突出端にて梃子部材252の短アーム252aに接合されるようになっている。リンクロッド205eは短アーム252aに形成された貫通穴252bに挿入される。
カウンタウエイト254の端部には、回転軸線に沿って奥方向に突出する突起部254aが形成されている。突起部254aは、長穴252d内にスライダ接合される。カウンタウエイト254もまた、ピン(不図示)により遊技盤8の盤面の裏面及び収容部にそれぞれピン接合され、当該ピンを軸線として回転自在に支持される。
駆動機構210は、回転体205が右回り(時計回り)又は左回り(反時計回り)のいずれかに回転し、羽部材205aが突起部206aに接触するか、羽部材205bが突起部206bに接触して回転が規制されると、この状態で回転体205に節度を付与(姿勢を保持)することができる。具体的には、回転体205の回転が規制されると、梃子部材252が左右いずれかに傾斜した姿勢となるが、このときカウンタウエイト254によって梃子部材252が中立姿勢(直立姿勢)に復元しようとする動きが抑えられる。これにより、回転体205は遊技球を振り分けた後の姿勢に保持されることになる。
駆動機構210による回転体205の姿勢の保持は、突起部206a,206bと接触していない方の羽部材205a,205bに対して遊技球の荷重が加わると解除される。すなわち駆動機構210は、遊技球の荷重に抗してまで回転体205の姿勢を保持することはないため、その振り分け動作が阻害されることはない。
次に、振分割合変化部210の構成について説明する。振分割合変化部210は、遊技盤8の背面側に配置されている。振分割合変化部210は、遊技領域8aに設けられた第2始動入賞口28の作動に連動して、振分部201が遊技球を右側の第1誘導路207及び左側の第2誘導路208に振り分ける振分割合を変化させるようになっている。振分割合変化部210は、第2始動入賞口28に備えられた一対の可動片28bが閉位置(閉状態)から開放位置(開状態)に移行するのに連動して、振分割合を変化させるようになっている。
ここで、振分割合とは、流入口202に流入した遊技球の個数に対し、振分部201が第1及び第2誘導路207,208にそれぞれ誘導する遊技球の個数の比率をいう。球振り分け装置200は、一対の可動片28bが閉位置にある場合には、流入口202に流入した遊技球を第1及び第2誘導路207,208に交互に振り分ける。このため、一対の可動片28bが閉位置にある場合の第1誘導路207側への振分割合は50%となり、第2誘導路208側への振分割合は50%となる。
これに対し、一対の可動片28bが閉位置から開放位置に移行し、再び閉位置に戻るまでの期間(第2始動入賞口28の作動期間)では、振分割合変化部210は、振分部201が第1誘導路207及び第2誘導路208のいずれかにのみ遊技球を振り分けるように、一対の可動片28bの作動に連動して振分部201の回転体205を制御するようになっている。詳細は後述するが、本実施形態では、振分割合変化部210は、流入口202から流入した遊技球を第1誘導路207のみに振り分けるように回転体205を制御する。このため、第2始動入賞口28の作動期間での第1誘導路207側への振分割合は100%となり、第2誘導路208側への振分割合は0%となる。
このように、振分割合変化部210は、第2始動入賞口28の作動に連動して、振分部201が遊技球を第1及び第2誘導路207,208に振り分ける振分割合を変化させることができる。
図6及び図7に示すように、振分割合変化部210は、回転体205と一対の可動片28b(図6及び図7では、右側の可動片28bのみが図示されている)とを連携するリンク機構211を有している。また、振分割合変化部210は、リンク機構211を遊技盤8(図6及び図7では不図示)の盤面の裏面側に保持するリンク機構保持部216を有している。
リンク機構211は、第1リンク部212と第2リンク部214とを有している。
第1リンク部212は薄板形状を有している。第1リンク部212は、回転体205の3つの羽部材205a,205b,205cのうちの1つ(本実施形態では、羽部材205a)に係合される係合部212aを一端部側に備えている。係合部212aは、第1リンク部212の右側面の上部を中央部に向かって長方形状に切り欠いた形状を有している。振分割合変化部210を遊技盤8の裏面に取り付けると、回転体205の羽部材205aの裏面側から、遊技盤8の裏面から遠ざかる方向に向かって突出して形成された柱状部205f(図7参照)が係合部212aに係合するようになっている。これにより、リンク機構211は、可動片28bの作動に基づく第1リンク部212の下方への移動とともに、回転体205を左回り(反時計回り)に回転させ、羽部材205aの端部が突起部206aに接触した状態で保持できる(詳細は後述)。
また、第1リンク部212は、係合部212aの左斜め下方の他端部に形成された柱状部212bを有している。柱状部212bは、リンク機構保持部216に向かって突出して形成されている。柱状部212bは例えば円柱形状を有している。柱状部212bは第2リンク部212との連結に用いられる。
リンク機構212に備えられた第2リンク部214は、第1リンク部212の他端部側に回動可能に連結される一端部と、可動片28bの一方に回動可能に連結される他端部とを有している。第2リンク部214の当該一端部及び当該他端部には、貫通穴214a,214bが形成されている。振分割合変化部210を遊技盤8の裏面に取り付けると、貫通穴214aには、第1リンク部212に備えられた柱状部212bが挿通され、貫通穴214bには、可動片28bの裏面側から振分割合変化部210に向かって突出して形成された柱状部28dが挿通されるようになっている。柱状部212bの直径は貫通穴214aの直径よりも短く、柱状部28dの直径は貫通穴214bの直径よりも短くなっている。これにより、第1及び第2リンク部212,214は、柱状部212b及び貫通穴214aによって回動可能に連結され、第2リンク部214と可動片28bとは貫通穴214b及び柱状部28dによって回動可能に連結される。
振分割合変化部210に備えられたリンク機構保持部216は、左右両端辺側がリンク機構211側に向かって折り曲げられた薄板形状を有している。リンク機構211に対向するリンク機構保持部216の対向面には、第1及び第2リンク部212,214の連結部(例えば、貫通穴214a)の移動軌跡を所定の軌跡(本例では、上下方向の軌跡)に規制する第1カム機構216aと、第2リンク部214と可動片28bとの連結部(例えば、貫通穴214b)の移動軌跡を所定の軌跡(本例では、左右方向の軌跡)に規制する第2カム機構216bとを有している。第1及び第2カム機構216a,216bは、リンク機構保持部216を貫通して形成されている。第1カム機構216aは、縦長の長方形状の貫通穴であり、第2カム機構216bは横長の長方形状の貫通穴である。振分割合変化部210を遊技盤8の裏面に取り付けると、第1リンク部212に備えられた柱状部212bは、貫通穴214aを介して第1カム機構216aに挿通され、可動片28bに備えられた柱状部28dは、貫通穴214bを介して第2カム機構216bに挿通される。第2始動入賞口28が遊技盤8の遊技者側に固定され、リンク機構保持部216が遊技盤8の盤面の裏面側に固定されると、リンク機構211はリンク機構保持部216と当該裏面との間で移動可能に保持される。
詳細は後述するが、第2始動入賞口28の非作動時に、第2リンク部214は、長手方向が第1リンク部212の長手方向にほぼ平行な状態に保持されており、第2始動入賞口28が作動状態になって可動片28bが閉位置から解放位置に移行する動作は、「可動片28bの柱状部28d→第2リンク部214の貫通穴214b→第2リンク部214の貫通穴214a→第1リンク部212の柱状部212b」の順に作用し、第1リンク部212が下方に移動する。第1リンク部212の係合部212aには羽部材205aの柱状部205fが係合しているため、第1リンク部212の下方への移動に伴い、回転体205は、左回りに回転し、端部が突起部206aに接触した状態で保持される。
一方、第2始動入賞口28が作動状態から非作動状態になって可動片28bが解放位置から閉位置に移行する動作は、可動片28bの柱状部28dから第1リンク部212の柱状部212bまで上記の順序と同じ順序で作用し、第1リンク部212が上方に移動する。第1リンク部212が上方に移動する際に係合部212aは羽部材205aの柱状部205fに力を加えない。このため、第1リンク部212が上方に移動しても、回転体205は羽部材205aの端部が突起部206aに接触した状態を維持する。
このように、リンク機構211は、可動片28bの開閉動作、すなわち往復動作を遊技盤8の盤面に沿う上下方向の動作に変換して回転体205の回転動作を規制することができる。
(球振り分け装置200の動作)
次に、球振り分け装置200の動作について図8から図10を用いて説明する。
まず、第2始動入賞口28が非作動状態における球振り分け装置200の第2始動入賞口28側への遊技球の振り分け動作について図8を用いて説明する。図8は、当該振り分け動作を説明する図であって、図8(a)は、遊技球280が流入口202から振分部201に流入した状態の球振り分け装置200の正面図であり、図8(b)は、振分部201で第2誘導路208側に遊技球280が振り分けられた状態の球振り分け装置200の正面図である。図8では、遊技盤8(図8では不図示)の裏面側に設けられた振分割合変化部210のリンク機構211及び回転体205の羽部材205aに設けられた柱状部205fを破線で示している。
図8(a)に示すように、球振り分け装置200は、回転体205の羽部材205bが右側の突起部206bと接触している状態にある。この状態で遊技球280が流入口202に流入すると、回転体205における羽部材205aと羽部材205cとの間に遊技球280が入り込み、遊技球280の重みによって、図中曲線矢印で示すように、回転体205が左回り(反時計回り)に回転する。
図8(b)に示すように、振分部201は、回転体205が左回りに回転することにより、遊技球280を第2誘導路208側に振り分ける。第2誘導路208に振り分けられた遊技球280は第2放出口204に導かれ、第2始動入賞口28の入球口28aに向かって落下する。回転体205は、羽部材205aが左側の突起部206aに接触することにより、左回りの回転が規制される。
第1リンク部212に形成された係合部212aは、回転体205の羽部材205bが右側の突起部206bと接触している状態における羽部材205aが突起部206aに接触するまでに移動する移動範囲を包含する大きさに形成されている。これにより、第1リンク部212は、第2始動入賞口28の非作動時において、回転体205の回転動作を阻害しないようになっている。
第2放出口204は下向きに開口しており、この開口端から第2始動入賞口28の上方に配置された一対の障害釘(命釘)までの距離Dは、例えば遊技球280の直径より僅かに大きく設定されている。したがって、第2始動入賞口28側へ振り分けられた遊技球280は、そのまま第2始動入賞口28の入球口28aに入賞する場合もあるし、一対の障害釘(命釘)に弾かれて第2始動入賞口28に入賞しない場合もある。また、遊技領域8a内の障害釘の状態によっては球振り分け装置200を経由せずに、第2始動入賞口28に入賞する遊技球280もある。なお、第2始動入賞口28とその上方の障害釘との間にある流入路28cは、単なるゲート状の誘導体である。
流入路28cは、第2始動入賞口28の非作動時において、一対の障害釘とともに入球口28aの開口幅W1を通常の大きさに規定しており、この場合の開口幅W1は遊技球280の直径より僅かに大きく設定されている(例えば直径の百数%程度)。また、第2始動入賞口28の作動時には、一対の可動片28bが幅方向に開放されるため、入球口28aの開口幅W2(一対の可動片28bの先端間隔に相当)は通常よりも拡張される。また、本実施形態では、流入路28cの大きさは、ある程度縦方向に長く(第1始動入賞口26の縦寸法と同程度)設定した形状を有しているが、流入路28cの縦寸法は遊技球280の直径より小さく設定されていてもよい。
次に、第2始動入賞口28が非作動状態における球振り分け装置200の第1始動入賞口26側への遊技球の振り分け動作について図9を用いて説明する。図9は、当該振り分け動作を説明する図であって、図9(a)は、遊技球280が流入口202から振分部201に流入した状態の球振り分け装置200の正面図であり、図9(b)は、振分部201で第1誘導路207側に遊技球280が振り分けられた状態の球振り分け装置200の正面図である。図9では、遊技盤8(図9では不図示)の裏面側に設けられた振分割合変化部210のリンク機構211及び回転体205の羽部材205aに設けられた柱状部205fを破線で示している。
第2始動入賞口28側への振り分けが行われた場合には、回転体205の羽部材205aが左側の突起部206aと接触している状態となる。図9(a)に示すように、この状態で遊技球280が流入口202に流入すると、回転体205における羽部材205bと羽部材205cとの間に遊技球280が入り込み、遊技球280の重みによって、図中曲線矢印で示すように、今度は回転体205が右回り(時計回り)に回転する。
図9(b)に示すように、振分部201は、回転体205が右回りに回転することにより、遊技球280を第1誘導路207側に振り分ける。第1誘導路207に振り分けられた遊技球280は第1放出口203に導かれ、第1始動入賞口26に向かって落下する。回転体205は、羽部材205bが右側の突起部206bに接触することにより、右回りの回転が規制される。
第1リンク部212は、第2始動入賞口28の非作動時において、回転体205が右回りに回転する場合にも回転体205の回転動作を阻害しないようになっている。
第1放出口203も同様に下向きに開口しており、この開口端から第1始動入賞口26の上方に配置された一対の障害釘(命釘)までの距離Dもまた、例えば遊技球280の直径より僅かに大きく設定されている。したがって、第1始動入賞口26側へ振り分けられた遊技球は、第2始動入賞口28と同様に、そのまま第1始動入賞口26に入賞する場合もあるし、第1始動入賞口26の上方の釘に弾かれて第1始動入賞口26に入賞しない場合もある。また、遊技領域8a内に配置された他の障害釘の状態によっては球振り分け装置200を経由せずに、第1始動入賞口26に入賞する遊技球280もある。
本実施形態では、このような球振り分け装置200を採用しているため、第2始動入賞口28が非作動状態においては、第1始動入賞口26での入賞及び第2始動入賞口28での入賞が比較的高頻度で交互に発生することを促進することができる。ただし、球振り分け装置200は第1始動入賞口26で発生し得る無作為な入賞と、第2始動入賞口28で発生し得る無作為な入賞とを交互に促進するものの、必ず交互に入賞させる態様で振り分け動作を行わない。
次に、第2始動入賞口28が作動状態における球振り分け装置200の振分割合の変化動作について図6を参照しつつ、図10を用いて説明する。図10は、当該振分割合の変化動作を説明する図であって、図10(a)は、遊技球280が流入口202から振分部201に流入した状態の球振り分け装置200の正面図であり、図10(b)は、振分部201で第1誘導路207側に遊技球280が振り分けられた状態の球振り分け装置200の正面図である。図10では、遊技盤8(図10では不図示)の裏面側に設けられた振分割合変化部210のリンク機構211及び回転体205の羽部材205aに設けられた柱状部205fを破線で示している。
球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の作動前に、回転体205の羽部材205bが右側の突起部206bと接触している状態にある(例えば図9(b)参照)。この状態で第2始動入賞口28が作動すると、図10(a)に示すように、一対の可動片28bが閉位置から解放位置に移行し、可動片28bの頂部が右側に倒れる。一対の可動片28bの頂部が右側に倒れると、一対の可動片28bの端部に形成された柱状部28dも右側に倒れる。柱状部28dが挿通された第2リンク部214の貫通穴214bは第2カム機構216b(図6参照)で規制されて右方向に移動する。貫通穴214bの移動に伴い、第2リンク部214の貫通穴214aは第1カム機構216a(図6参照)で規制されて下方向に移動する。貫通穴214aには第1リンク部212の柱状部212bが挿通されているため、貫通穴214aの下方への移動に伴い、第1リンク部212も下方に移動する。第1リンク部212の係合部212aには羽部材205aの柱状部205fが係合している。このため、柱状部205fは、第1リンク部212の下方への移動に伴って係合部212aから下向きの力を受ける。これにより、回転体205は左回りに回転し、端部が突起部206aに接触した状態で保持される。このように、リンク機構211は、可動片28bの往復動作を遊技盤8の盤面に沿う上下方向の動作に変換して回転体205の回転動作を規制することができる。
回転体205が振分割合変化部210により回転動作の規制を受けている状態で、図10(a)に示すように、遊技球280が流入口202に流入すると、回転体205における羽部材205bと羽部材205cとの間に遊技球280が入り込む。羽部材205bが遊技球280から右回りに受ける力よりも羽部材205aが第1リンク部212から左回りに受ける力の方が大きい。このため、回転体205は遊技球280の重みによって左回り(反時計回り)に回転しない。しかしながら、羽部材205bの端部と球振り分け装置200の右側壁部の内面との長さは遊技球280の直径よりも長くなっている。このため、遊技球280は、羽部材205bの端部と当該内面との間を通って第1誘導路207に誘導される。
第1誘導路207に誘導された遊技球280は、第1放出口203から第1始動入賞口26に向かって落下する。
第2始動入賞口28の作動中では、回転体205は、図10(a)に示す状態で保持される。このため、第2始動入賞口28の作動中に流入口202に流入した遊技球280は、第1誘導路207側のみに誘導される。このように、振分割合変化部210は、第2始動入賞口28の非作動中における振分割合(第1及び第2誘導路207,208へのそれぞれの振分割合はいずれも50%)を、第2始動入賞口28の作動中における振分割合(第1誘導路207の振分割合は100%、第2誘導路208への振分割合は0%)に変化させることができる。
また、第2始動入賞口28の作動中では、遊技球280は、球振り分け装置200を介さずに遊技領域8aから第2始動入賞口28に直接入賞する。
第2始動入賞口28が作動状態から非作動状態に移行すると、図10(b)に示すように、一対の可動片28bが解放位置から閉位置に移行し、可動片28bの頂部が左側に起こされる。一対の可動片28bの頂部が左側に起こされると、一対の可動片28bの端部に形成された柱状部28dも左側に移動する。柱状部28dが挿通された第2リンク部214の貫通穴214bは第2カム機構216b(図6参照)で規制されて左方向に移動する。貫通穴214bの移動に伴い、第2リンク部214の貫通穴214aは第1カム機構216a(図6参照)で規制されて上方向に移動する。貫通穴214aには第1リンク部212の柱状部212bが挿通されているため、貫通穴214aの上方への移動に伴い、第1リンク部212も上方に移動する。羽部材205aの柱状部205fは、第1リンク部212の上下移動に伴い、係合部212aから下向きの力を受けるものの上向きに力を受けないようになっている。このため、柱状部205fは、第1リンク部212の上方に移動しても、上方に移動せずに現時点の場所に留まる。これにより、回転体205は、右回りに回転せず、羽部材205aを突起部206aに接触させたままの状態を維持する。
このように、球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の作動終了後は必ず、当該作動終了後の最初の遊技球を第1誘導路207側に誘導する状態で通常の振り分け動作に復帰する。
以上説明したように、本実施形態における球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の作動時と非作動時とで第1及び第2誘導路207,208に振り分ける遊技球の振分割合を変化して、第1始動入賞口26のみに遊技球を誘導することができる。このため、球振り分け装置200は、普通電動役物の高確率作動状態時(例えば、時短状態時)に、普通電動役物以外の球検知部(例えば、第1始動入賞口や始動ゲート)に遊技球を誘導できる。これにより、球振り分け装置200は、時短状態中や確変状態中に第2始動入賞口28に多くの遊技球が入賞するのに対し、第1始動入賞口26には遊技球がほとんど入賞しないことにより発生する始動情報の保留数の偏りを防止できる。また、球振り分け装置200は、時短状態中や確変状態中でも第1及び第2始動入賞口26,28への入賞に基づくそれぞれの始動情報の保留数が最大になり易くなり、パチンコ機1の遊技性の向上(例えば先読みの頻度の向上等)を図ることができる。さらに、球振り分け装置200は、第2始動入賞口28へのオーバ入賞を低減できるので、遊技者のストレスの軽減を図ることができる。
(制御系の構成)
次に、図1から図10を参照しつつ、図11から図15を用いて、パチンコ機1の内部構成を説明する。
図11は、パチンコ機1の内部構成を示すブロック図である。
図11に示すように、パチンコ機1は、第1始動入賞口スイッチ150aと、第2始動入賞口スイッチ150bと、大入賞口スイッチ152と、始動ゲートスイッチ154とを備えている。
第1始動入賞口スイッチ150aは、第1始動入賞口26への遊技球の通過を検出すると、この検出を含む情報信号を、後述する主制御装置300に出力する。
第2始動入賞口スイッチ150bは、第2始動入賞口28への遊技球の通過を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置300に出力する。
大入賞口スイッチ152は、可変入賞装置30の大入賞口への遊技球の入球を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置300に送信する。
始動ゲートスイッチ154は、始動ゲート20への遊技球の通過を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置300に出力する。
また、図11に示すように、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置300と、演出制御装置400と、表示制御装置500と、ランプ制御装置502と、効果音制御装置504とを備えている。
主制御装置300及び演出制御装置400は、不正行為防止等のため、それぞれ、別々の基板に実装されている。また、主制御装置300と演出制御装置400との間では、主制御装置300から演出制御装置400への一方向にのみ、データの送信が可能となっている。
また、主制御装置300及び演出制御装置400は、遊技盤面上に配置されている表側動作部と接続されている。表側動作部は、制御装置(主制御装置300及び演出制御装置400)から入力された制御信号に応じて動作する。
主制御装置300は、主制御基板ユニット170(図2参照)に内蔵されている。主制御装置300は、主制御側入力ポート302と、主制御側出力ポート304と、主制御側CPU306とを備えている。
主制御側入力ポート302は、第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150b、大入賞口スイッチ152及び始動ゲートスイッチ154からそれぞれ出力された情報信号を、主制御側CPU306に出力する。
主制御側出力ポート304は、演出制御装置400、第1特別図柄表示装置34、第1特別図柄表示装置35、普通図柄表示装置33、遊技状態表示装置38、賞球払出制御装置508、始動入賞口ソレノイド510及び大入賞口ソレノイド512のそれぞれに、制御コマンドや制御信号を出力する。なお、図11では、第1特別図柄表示装置34と第2特別図柄表示装置35とをまとめて、「特別図柄表示装置34,35」と表している。
また、主制御側出力ポート304は、パチンコ機1の出玉情報や異常を示す情報信号を、ホールコンピュータ514に出力する。
主制御側CPU306は、マイクロプロセッシングユニット等から形成されており、主制御側ROM308と、主制御側RAM310とを備えている。主制御側CPU306には、主制御装置300へ電源供給を行うための電源回路312が接続されている。電源回路312は、電源制御ユニット162(図2参照)に内蔵されている。
主制御側ROM308には、主制御装置300で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置400を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。
主制御側RAM310は、主制御装置300に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を、一時的に記憶する。
また、主制御装置300は、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、普通図柄表示装置33、遊技状態表示装置38、賞球払出制御装置508、始動入賞口ソレノイド510、大入賞口ソレノイド512等を、直接制御(ポート出力制御)する。
演出制御装置400は、演出制御側入力ポート(図示せず)と、演出制御側出力ポート(図示せず)と、演出制御側CPU(図示せず)とを備えている。
演出制御側CPUは、演出制御側ROM402と、演出制御側RAM404を備えており、演出制御側ROM402に記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御装置500、ランプ制御装置502及び効果音制御装置504を、それぞれ制御する。
演出制御側ROM402には、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。
演出制御側RAM404には、主制御装置300から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が、一時的に記憶される。
また、演出制御装置400は、主制御装置300から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置400は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成し、この生成した演出制御コマンドを出力することによって、表示制御装置500、ランプ制御装置502及び効果音制御装置504を、それぞれ制御する。
表示制御装置500は、ROM、RAM、CPU、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備えている。
表示制御装置500が備えるROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。
表示制御装置500が備えるRAMには、表示制御装置500が備えるCPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶されている。すなわち、表示制御装置500が備えるRAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
表示制御装置500が備えるCPUは、演出制御装置400から演出制御コマンド(以下、「表示制御コマンド」と称する場合がある)を受信すると、表示制御装置500が備えるROMに記憶されたプログラムに従って、表示制御コマンドが指定する画像データを、表示制御装置500が備えるROMから読み出す。そして、表示制御装置500が備えるROMから読み出した画像データを、画像処理用VDPに出力する。
画像処理用VDPは、表示制御装置500が備えるCPUから出力された指示に従い、出力ポートを介して、液晶表示器42に画像データを出力する。
ランプ制御装置502は、ランプ516の点灯、点滅、消灯等を制御する装置であり、演出制御装置400から受信した演出制御コマンドに応じて、この受信した演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データを、表示制御装置500が備えるROMから読み出す。これにより、ランプ制御装置502は、表示制御装置500が備えるROMから読み出した制御データに基づいて、ランプ516の点灯、点滅、消灯等を行う。
効果音制御装置504は、スピーカ54,55,56からの効果音の出力を制御する装置であり、演出制御装置400から受信した演出制御コマンドに応じて、演出制御コマンドが指示する効果音演出に対応する音響データを、表示制御装置500が備えるROMから読み出す。そして、表示制御装置500が備えるROMから読み出した音響データを、スピーカ54,55,56に出力する。
(特別図柄抽選について)
次に、図1及び図11を参照しつつ、図12を用いて、特別図柄抽選に当選すると発生する特賞状態について説明する。
図12は、規定されている特賞状態の種別を示す図である。
本実施形態のパチンコ機1では、図12に示すように、特賞状態の種別として、「通常大当り」、「確変1大当り」、「確変2大当り」及び「小当り」の4つが規定されている。
主制御装置300は、「通常大当り」に当選した場合に、特別図柄表示装置34,35において、特別図柄を「通常当り図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
このとき、演出制御装置400は、液晶表示器42において、演出図柄を「通常当り図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、液晶表示器42において「通常当り図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1の表示領域R1、第2の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「2,2,2」等の偶数の同一の数字が揃う組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、「通常大当り」に当選した場合には、当り遊技におけるラウンド回数が15回となり、当り遊技終了後の100回の抽選(演出図柄の変動表示)において、時短状態が発生する。さらに、「通常大当り」に当選した場合には、特賞状態の終了後の遊技状態が、低確率状態に設定される。
ここで、低確率状態とは、特別図柄抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態をいう。
また、時短状態とは、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する遊技状態をいう。時短状態では、普通図柄抽選の当選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第2始動入賞口28の開放時間が、通常時の開放時間と比較して延長される。また、時短状態では、普通図柄の変動時間が通常時と比較して短くなる。
また、主制御装置300は、「確変1大当り」に当選した場合には、特別図柄表示装置34,35において、特別図柄を「確変1図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
このとき、演出制御装置400は、液晶表示器42において演出図柄を「確変1図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、液晶表示器42において「確変1図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1の表示領域R1、第2の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,1,1」等、奇数の同一の数字が揃う組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、「確変1大当り」に当選した場合には、当り遊技におけるラウンド回数が15回となり、当り遊技終了後において時短状態が発生する。さらに、「確変1大当り」に当選した場合には、当り遊技終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
ここで、確率変動状態とは、特別図柄抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態をいう。
また、主制御装置300は、「確変2大当り」に当選した場合には、特別図柄表示装置34,35において、特別図柄を「確変2図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
このとき、演出制御装置400は、液晶表示器42において演出図柄を「確変2図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、液晶表示器42において「確変2図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1の表示領域R1、第2の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,3,5」等、規則性のある不揃いの組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、「確変2大当り」に当選した場合には、当り遊技におけるラウンド回数が2回となり、1回のラウンドの期間(大入賞口の開放時間)が「通常大当り」と比較して短く(数[ms]程度)設定される。また、「確変2大当り」に当選した場合には、当り遊技終了後において時短状態が発生せずに、当り遊技終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
主制御装置300は、「小当り」に当選した場合には、特別図柄表示装置34,35において特別図柄を「小当り図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
このとき、演出制御装置400は、液晶表示器42において演出図柄を「小当り図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、液晶表示器42において「小当り図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1の表示領域R1、第2の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,3,5」等、規則性のある不揃いの組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、「小当り」に当選した場合には、当り遊技におけるラウンド回数が2回となり、1回のラウンドの期間が「通常大当り」と比較して短く(数ms程度)設定される。また、「小当り」に当選した場合には、当り遊技終了後において時短状態が発生せずに、当り遊技終了後の遊技状態が、当り前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
ここで、各回のラウンドにおける大入賞口の開放動作は、所定の時間(例えば、30[s])が経過するか、所定数(例えば、10個等)の遊技球が入球するまで継続する。また、当り遊技における大入賞口の開放動作は、特別遊技状態の種別に応じて設定されたラウンド回数だけ繰り返し行われる。
さらに、主制御装置300は、「はずれ」の場合には、特別図柄表示装置34,35において、特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
このとき、演出制御装置400は、液晶表示器42において演出図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、液晶表示器42において「はずれ図柄」を停止表示させる場合、例えば、第1の表示領域R1、第2の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,1,2」等、規則性のない不揃いの組み合わせであって「通常大当り」、「確変1大当り」及び「確変2大当り」において用いられるのとは異なる演出図柄を停止表示させる。
なお、特賞状態の種別は、上記した種別に限られるものではなく、他の種別を備える構成としてもよい。また、上記した特賞状態の種別を全て備える必要はなく、遊技機の特性に応じて、各特賞状態の種別を個々に組み合わせて構成してもよい。
(制御コマンドについて)
次に、図11を参照しつつ、図13を用いて、主制御装置300から演出制御装置400に出力される制御コマンドについて説明する。
図13は、主制御装置300から演出制御装置400に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図13に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
主制御装置300は、制御コマンドを送信する際に、ストローブ信号(DUSTB)を演出制御装置400に出力する。
具体的には、主制御装置300は、ストローブ信号の1つ目の立ち上がりを契機として、モードデータを送信し、次いで、ストローブ信号の2つ目の立ち上がりを契機として、イベントデータを出力する。
このとき、演出制御装置400は、ストローブ信号の受信に応じて割込み処理を発生させ、この割込み処理によって、制御コマンドを演出制御側RAM404に格納する。
また、主制御装置300から演出制御装置400に出力される制御コマンドとしては、図13の図中の「機能」欄に示すように、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、特別遊技状態開始指定コマンド、特別遊技状態終了指定コマンド、デモ画面表示指定コマンド等がある。
状態指定コマンドは、特別図柄抽選の結果(当りの場合は当り種別)を指定するコマンドである。具体的には、状態指定コマンドは、特別図柄抽選の結果として、「通常大当り」、「確変1大当り」、「確変2大当り」、「小当り」及び「はずれ」のうちいずれかを指定する。
変動時間指定コマンドは、演出図柄の変動表示の時間(変動時間)を指定するコマンドである。本実施形態では、変動時間として、例えばn種類(n=68)の変動時間(例えば、2[s]、30[s]、120[s]等)が設定されており、n種類の変動時間のうち、いずれかの変動時間を指定するコマンドとなる。
また、状態指定コマンド及び変動時間指定コマンドは、演出図柄の変動表示の開始時に出力される。この際、まず、状態指定コマンドが出力され、その後、変動時間指定コマンドが出力される。ここで、演出図柄の変動表示の開始時は、特別図柄の変動表示の開始時と略一致している。
図柄停止指定コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。また、図柄停止指定コマンドは、演出図柄の停止表示時に出力される。ここで、演出図柄の停止表示時は、特別図柄の停止表示時と略一致している。
特別遊技状態開始指定コマンドは、特別遊技状態の開始を指定するためのコマンドである。具体的には、特別遊技状態指定コマンドは、通常大当りの当り遊技の開始、確変1大当りの当り遊技の開始、確変2大当りの当り遊技の開始及び小当りの当り遊技の開始のうちいずれかを指定する。また、特別遊技状態開始指定コマンドは、特別遊技状態の開始時に出力される。
特別遊技状態終了指定コマンドは、特別遊技状態の終了を指定するためのコマンドである。また、特別遊技状態終了指定コマンドは、特別遊技状態の終了時に出力される。
デモ画面表示指定コマンドは、デモ画面の表示を指定するためのコマンドである。また、デモ画面表示指定コマンドは、演出図柄の変動表示が行われていない状態が所定時間(例えば、30[s])継続した状態の検出時に出力される。
(遊技制御処理)
次に、図11を参照しつつ、図14を用いて、主制御装置300で実行される遊技制御処理を説明する。
主制御側CPU306は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクル(例えば、2[ms])を実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、主制御側ROM308の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させて、図14のフローチャートで示される遊技制御処理を実行する。
図14は、遊技制御処理の流れを示すフローチャートである。
遊技制御処理は、主制御側CPU306において実行されると、まず、図14に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する処理である、当り決定乱数更新処理を実行する。
ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当りを発生させるか否かの当り抽選に用いる乱数(以下、「当り決定乱数」と称する場合がある)、当り種別決定乱数等がある。なお、当り決定乱数等更新処理では、当り決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当り決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
ステップS100における処理が終了するとステップS102に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、変動時間決定乱数等)を更新する演出制御用乱数更新処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、主制御側入力ポート302を介して、各スイッチ(第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150b、大入賞口スイッチ152、始動ゲートスイッチ154)が出力した情報信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ここで、入力処理では、各スイッチが出力した情報信号の入力を検出する。そして、各スイッチが出力した情報信号の入力を検出した場合には、検出を示す情報を、主制御側RAM310の所定領域に記憶する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
始動情報更新処理では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150bが出力した情報信号を入力したか否かを判定する。そして、第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150bが出力した情報信号を入力したと判定した場合には、主制御側RAM310の始動情報記憶領域における始動情報の記憶更新処理を実行する。
ここで、本実施形態では、主制御側RAM310の始動情報記憶領域は、第1始動入賞口26に入賞して増加した始動情報を記憶する第1始動情報記憶領域と、第2始動入賞口28に入賞して増加した始動情報を記憶する第2始動情報記憶領域とを含んでいる。第1始動情報記憶領域及び第2始動情報記憶領域は、それぞれ4つまで始動情報を記憶可能に設定されている。
始動情報の記憶更新処理では、主制御側RAM310の第1及び第2始動情報記憶領域における始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定する。第1始動入賞口スイッチ150aが出力した情報信号を入力した場合に、第1始動情報記憶領域に記憶された始動情報の記憶数(以下、「第1始動情報記憶数」と称する)が「4」以上ではないと判定した場合、または、第2始動入賞口スイッチ150bが出力した情報信号を入力した場合に、第2始動情報記憶領域に記憶された始動情報の記憶数(以下、「第2始動情報記憶数」と称する)が「4」以上ではないと判定した場合には、当り決定乱数値、当り種別決定乱数値、変動時間決定乱数値等を、対応する乱数カウンタから取得(抽選)し、取得した各乱数値(始動情報)を、主制御側RAM310の第1又は第2始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
一方、第1始動入賞口スイッチ150aが出力した情報信号を入力した場合に第1始動情報記憶数が「4」以上であると判定した場合、または、第2始動入賞口スイッチ150bが出力した情報信号を入力した場合に第2始動情報記憶数が「4」以上であると判定した場合には、遊技制御処理の一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
ステップS106の次のステップS108では、当り判定処理を実行し、ステップS110に移行する。当り判定処理については、後述する。
ステップS110では、大入賞口を所定パターンで開放させる当り処理を実行し、ステップS112に移行する。
当り処理では、大入賞口を所定パターンで開放させるように、制御信号を大入賞口ソレノイド512に対して出力する。
また、当り処理では、特別遊技状態(通常大当り、確変1大当り、確変2大当り、小当り)の開始を指定する特別遊技状態開始指定コマンドを、主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、後述するステップS116のポート出力処理では、特別遊技状態開始指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に出力される。
ステップS112では、賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。賞球払出管理処理では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150b、大入賞口スイッチ152が出力した検出信号を入力したか否かを判定する。そして、第1始動入賞口スイッチ150a、第2始動入賞口スイッチ150b、大入賞口スイッチ152が出力した検出信号を入力したと判定した場合には、賞球払出制御装置508に賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドを、主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、主制御側出力ポート304を介して賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドが、賞球払出制御装置508に出力される。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ514に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、主制御側出力ポート304を介して、主制御側RAM310に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、遊技制御処理の一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
ポート出力処理では、演出制御装置400に対して、制御コマンドが出力される。この際、演出制御装置400に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。
また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置34,35、普通図柄表示装置33、遊技状態表示装置38、賞球払出制御装置508、始動入賞口ソレノイド510、大入賞口ソレノイド512等にも、制御信号が出力される。
(当り判定処理)
次に、ステップS108の当り判定処理を説明する。
図15は、当り判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS108において当り判定処理の実行が開始されると、図15の図中に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、液晶表示器42において演出図柄が変動中か否かを判定し、演出図柄が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS202では、第1又は第2始動情報記憶数が「1」以上であるか否かを判定し、第1又は第2始動情報記憶数が「1」以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS204に移行する。一方、第1及び第2始動情報記憶数のいずれも「1」以上でないと判定した場合(No)は、後述のステップS204からステップS212を実行せずに当り判定処理を終了して、元の遊技制御処理に復帰する。
ステップS204では、主制御側RAM310の第1又は第2始動情報記憶領域から当り決定乱数値を読み出し、ステップS206に移行する。
ステップS206では、ステップS204で読み出した当り決定乱数値が当り値と一致しているか否かを判定し、読み出した当り決定乱数値が当り値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行する。一方、ステップS204で読み出した当り決定乱数値が当り値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS212に移行する。
ここで、主制御側ROM308には、当り決定乱数値と当り値との対応を登録した当り決定テーブルが格納されている。そして、当り決定テーブルに基づいて、読み出した当り決定乱数値が当り値と一致しているか否かを判定する。これにより、「当り」、「はずれ」の別が決定される。
さらに、「はずれ」であることが決定された場合には、「はずれ」に対応する状態指定コマンドを主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、状態指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に出力される。
ステップS208では、当りの種別を決定する当り種別決定処理を実行し、ステップS210に移行する。
ここで、主制御側ROM308には、当り種別決定乱数値と当り種別番号との対応を登録した当り種別決定テーブルが格納されている。そして、当り種別決定処理では、始動情報の当り種別決定乱数値を読み出し、この読み出した当り種別決定乱数値に対応する当り種別番号を当り種別決定テーブルから読み出して、当りの種別を決定する。
さらに、読み出した当り種別番号に対応する状態指定コマンドを、主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、状態指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に出力される。
ステップS210では、演出図柄の変動時間を決定する当り時変動時間決定処理を実行し、当り判定処理の一連の処理を終了して、元の遊技制御処理に復帰する。
ここで、主制御側ROM308には、当り種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された、複数の当り時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当り時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
そして、当り時変動時間決定処理では、まず、ステップS210で決定された当り種別番号、現在の始動情報記憶数及び現在の遊技状態の組み合わせに対応する当り時用変動時間決定テーブルを読み出す。そして、始動情報の変動時間決定乱数値を読み出し、この読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を、当り時用変動時間決定テーブルから読み出す。これにより、演出図柄の変動時間が決定される。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドを主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、変動時間指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に送信される。
また、当り時変動時間決定処理では、変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置34,35において特別図柄の変動表示を開始するとともに、設定したタイマによる変動時間の計測を開始する。
一方、ステップS212では、演出図柄の変動時間を決定するはずれ時変動時間決定処理を実行し、当り判定処理の一連の処理を終了して、元の遊技制御処理に復帰する。
ここで、主制御側ROM308には、現在の始動情報記憶数と、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された、複数のはずれ時用変動時間決定テーブルが格納されている。各はずれ時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
そして、はずれ時変動時間決定処理では、まず、現在の始動情報記憶数及び現在の遊技状態の組み合わせに対応するはずれ時用変動時間決定テーブルを読み出す。そして、始動情報の変動時間決定乱数値を読み出し、この読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を、はずれ時用変動時間決定テーブルから読み出す。これにより、演出図柄の変動時間が決定される。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドを、主制御側RAM310の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、変動時間指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に送信される。
また、はずれ時変動時間決定処理では、変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置34,35において特別図柄の変動表示を開始するとともに、設定したタイマによる変動時間の計測を開始する。
一方、ステップS200の次のステップS214では、演出図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、変動時間が経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS216に移行する。一方、演出図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)は、後述のステップS216の処理を実行せずに当り判定処理の一連の処理を終了して、元の遊技制御処理に復帰する。
ステップS214では、変動時間タイマに基づいて、変動時間が経過したか否かを判定する。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドを主制御側RAM310の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、図柄停止指定コマンドが、主制御側出力ポート304を介して演出制御装置400に出力される。
(動作)
以下、図1から図15を参照して、上記の構成を備えたパチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1で遊技を行う遊技者は、グリップユニット16を操作して、遊技領域8aに、遊技球を発射する。
そして、遊技領域8aに発射された遊技球が始動ゲート20を通過すると、この通過を検出した始動ゲートスイッチ154が、情報信号を主制御装置300に出力する。始動ゲートスイッチ154が出力した情報信号の入力を受けた主制御装置300は、普通図柄抽選を実行する。
そして、普通図柄抽選に当選すると、始動入賞口ソレノイド510へ制御信号が出力され、閉状態の一対の可動片28bが始動入賞口ソレノイド510により駆動されて開放状態となり、第2始動入賞口28が閉状態から開放状態となる。
第2始動入賞口28が開放状態となると、遊技者は、遊技球が第2始動入賞口28へ入球するように遊技球を発射する。
開放状態の第2始動入賞口28へ遊技球が入球すると、この入球を検出した第2始動入賞口スイッチ150bが、情報信号を主制御装置300に出力する。第2始動入賞口スイッチ150bが出力した情報信号の入力を受けた主制御装置300は、特別図柄抽選を実行する。また、第1始動入賞口26へ遊技球が入球すると、この入球を検出した第1始動入賞口スイッチ150aが、情報信号を主制御装置300に出力する。第1始動入賞口スイッチ150aが出力した情報信号の入力を受けた主制御装置300は、特別図柄抽選を実行する。
また、遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で無作為に球振り分け装置200に流入すると、第1始動入賞口26側及び第2始動入賞口28側に交互に振り分けられる。第1始動入賞口26側に振り分けられが遊技球が第1始動入賞口スイッチ150aを通過したり、第2始動入賞口28側に振り分けられた遊技球が第2始動入賞口スイッチ150bを通過したりすることに基づいて、情報信号の入力を受けた主制御装置300は特別図柄抽選を実行する。
そして、特別図柄抽選に当選すると、大入賞口ソレノイド512へ制御信号が出力され、閉止状態であった開閉部材30aが大入賞口ソレノイド512により駆動されて開放状態となり、可変入賞装置30が閉止状態から開放状態となり、当り遊技が実行される。
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施形態では、球振り分け装置200は、第2始動入賞口28の作動時に、第1始動入賞口26のみに遊技球を誘導するようになっているが、本発明はこれに限られない。球振り分け装置は、始動ゲート上に設けられ、第2始動入賞口28の作動時に、始動ゲートにのみ遊技球を誘導するようになっていてもよい。
上記実施形態では、振分割合変化部は、リンク機構を有しているが、本発明はこれに限られない。例えば、振分割合変化部は、第2始動入賞口の可動片と回転体の羽部材とをワイヤによって連結させ、第2始動入賞口28の作動に連動して、回転体を制御するように構成されていてもよい。
上記実施の形態では、振分割合変化部は、機械的に制御されるようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、振分割合変化部は、電気的に制御されるように構成されていてもよい。
上記実施の形態では、球振り分け装置200は、一方及び当該一方とは異なる他方として左側(例えば、第1誘導路207)及び右側(例えば、第2誘導路208))に遊技球を振り分けるように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、球振り分け装置は、一方及び他方として、2方向に限らず複数の異なる方向に遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。例えば、球振り分け装置は、一方及び他方として、上下方向、上下左右方向、あるいは振分部を中心とする放射状の複数の方向に遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。また、球振り分け装置は、一方及び他方として、遊技盤の盤面に沿う方向と当該盤面の奥行き方向(例えば、当該盤面の裏面側)とに遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。また、球振り分け装置は、一方及び他方として、遊技盤の盤面の奥行き方向の複数箇所に遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。また、球振り分け装置は、1つの誘導路に対して複数の流出口を備え、受け入れた遊技球を1つの誘導路に誘導し、誘導した遊技球を複数の異なる流出口のいずれか1つから流出して遊技球を一方と他方とに振り分けるように構成されていてもよい。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 パチンコ機
2 外枠アセンブリ
4 ガラス枠ユニット
4a 窓
6 皿ユニット
6a シリンダ錠
6b 上皿
6c 下皿
6d レバー
6e ボタン
7 プラ枠アセンブリ
8 遊技盤
8a 遊技領域
9 統一錠ユニット
10 球貸ボタン
12 返却ボタン
14 貸出操作部
16 グリップユニット
20 始動ゲート
22,24 普通入賞口
23 励磁コイル
26 第1始動入賞口
26a,28a 入球口
26b 貫通穴
26c,28d,206 球受け部
26d,28e 案内突起部
26e 取り付け部材
26e1,28d1,28d2 ねじ穴
28 第2始動入賞口
28b 可動片
28c 貫通穴
30 可変入賞装置
30a 開閉部材
32 アウト口
33 普通図柄表示装置
33a 普通図柄作動記憶ランプ
34 第1特別図柄表示装置
34a 第1特別図柄作動記憶ランプ
35 第2特別図柄表示装置
35a 第2特別図柄作動記憶ランプ
38 遊技状態表示装置
38a,38b 大当り種別表示ランプ
38c 確率変動状態表示ランプ
38d 時短状態表示ランプ
40 演出ユニット
40a 上縁部
40b,40c 装飾部品
40d 球案内通路
40e 転動ステージ
40f 球放出路
42 液晶表示器
45 演出切替ボタン
46,48 ガラス枠トップランプ
50 ガラス枠サイドランプ
52 皿ランプ
54 ガラス枠上スピーカ
55 ガラス枠中スピーカ
56 皿スピーカ
84 カウントスイッチ
89 統合表示基板
150a 第1始動入賞口スイッチ
150a1,150b1 検知部
150a2,150b2 信号処理回路
150b 第2始動入賞口スイッチ
152 大入賞口スイッチ
154 始動ゲートスイッチ
160 外部端子板
162 電源制御ユニット
164 電源コード
166 アース線
170 主制御基板ユニット
172 払出装置ユニット
172a 賞球タンク
173 流路ユニット
174 発射制御基板セット
176 払出制御基板ユニット
178 裏カバーユニット
200 球振り分け装置
201 振分部
202 流入口
203 第1放出口
204 第2放出口
205 回転体
205a,205b,205c 羽部材
205d 回転軸
206a、206b 突起部
207 第1誘導路
208 第2誘導路
210 振分割合変化部
211 リンク機構
212 第1リンク部
214 第2リンク部
216 リンク機構保持部
250 駆動機構
252 梃子部材
254 カウンタウエイト
280 遊技球
300 主制御装置
302 主制御側入力ポート
304 主制御側出力ポート
312 電源回路
400 演出制御装置
500 表示制御装置
502 ランプ制御装置
504 効果音制御装置
508 賞球払出制御装置
510 始動入賞口ソレノイド
512 大入賞口ソレノイド
514 ホールコンピュータ
516 ランプ

Claims (8)

  1. 発射された遊技球が流下する遊技領域を形成する遊技盤と、
    前記遊技領域に備えられた普通電動役物と、
    前記遊技領域に備えられ、前記遊技領域を流下する遊技球の進行方向を一方と他方とに振り分ける球振り分け装置と
    を備えた遊技機であって、
    前記球振り分け装置は、
    前記遊技領域を流下する遊技球を受け入れて、受け入れた前記遊技球を前記一方と前記他方とに振り分ける振分部と、
    前記普通電動役物の作動に連動して、前記振分部が前記遊技球を前記一方及び前記他方に振り分ける振分割合を変化させる振分割合変化部と
    を有すること
    を特徴とする遊技機。
  2. 前記振分割合変化部は、前記一方及び前記他方のいずれかにのみ前記遊技球が振り分けられるように、前記作動に連動して前記振分部を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記普通電動役物は、閉状態から開状態及び前記開状態から前記閉状態に移行する開閉動作が可能な一対の可動片を有し、
    前記振分割合変化部は、前記一対の可動片が前記閉状態から前記開状態に移行するのに連動して、前記振分割合を変化させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記振分部は、受け入れた前記遊技球の重みにより回転して前記遊技球を前記一方又は前記他方に振り分ける回転体を有し、
    前記振分割合変化部は、前記回転体と前記一対の可動片とを連携するリンク機構を有すること
    を特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 前記回転体は、中心軸から放射状に等間隔で延びる羽部材を3つ有し、
    前記リンク機構は、前記3つの羽部材のうちの1つに係合される係合部を一端部側に備えた第1リンク部と、前記第1リンク部の他端部側に回動可能に連結された一端部と、前記一対の可動片の一方に回動可能に連結される他端部とを備えた第2リンク部とを有すること
    を特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 前記リンク機構は、前記開閉動作を上下方向の動作に変換して前記回転体の回転動作を規制すること
    を特徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. 前記振分割合変化部は、前記第1及び第2リンク部の連結部の移動軌跡を所定の軌跡に規制する第1カム機構と、前記第2リンク部と前記一方の可動片との連結部の移動軌跡を所定の軌跡に規制する第2カム機構とを備え、前記リンク機構を前記盤面の裏面側に保持するリンク機構保持部を有すること
    を特徴とする請求項6記載の遊技機。
  8. 前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が入賞する複数の始動入賞口と、
    前記遊技領域に設けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が通過する始動ゲートと
    を有し、
    前記複数の始動入賞口のうちの1つは、前記普通電動役物であり、
    前記普通電動役物は、前記球振り分け装置の下方であって前記一方及び前記他方のうちのいずれかに設けられており、
    残余の前記始動入賞口及び前記始動ゲートのいずれか一方は、前記球振り分け装置の下方であって前記一方及び前記他方のうちの前記普通電動役物が設けられていない方に設けられていること
    を特徴とする請求項7記載の遊技機。
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