JP2012186887A - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器のケース破損により衝突を検知する。
【解決手段】平滑コンデンサやインバータを収容するケース10の内周に沿って、平滑コンデンサ12の端子電圧を検出してCPUに供給する電圧検出線としての中継バスバ16を配置する。衝突による衝撃がケースに印加されることで、中継バスバ16が断線し、これに伴う中継バスバ16の電圧変化をCPUで検出して衝突を検知する。中継バスバ16はケース10のフランジ10a内に配置してもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は車両用衝突検知装置、特にインバータ等の電気機器を収容するケースを用いた車両用衝突検知装置に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車等においては、高電圧電源からの電力によりインバータ等の電気機器を動作させて走行するため、衝突等により著しい衝撃を受け、その衝撃のレベルが電気機器の強度耐久性を超えた場合には当該機器が損傷し、電気系統の損傷の程度によっては高電圧の電力が漏電するおそれがある。このような事態を防止するためには、車両衝突を速やかに検出し、衝突時に電源からの電力供給を遮断するとともに、高圧系のコンデンサに蓄積された電荷を速やかに放電させる必要がある。
下記の特許文献1には、インバータを収容するケースの蓋の内面に、蓋が変形すると電気的に断線する導体フィルムを張り巡らせる構成が開示されている。ECUは、導体フィルムに流れる電流値Iを検出し、電流値Iが略ゼロであるか否かを判定する。そして、略ゼロである場合には、インバータが衝撃を受けたと判定し、走行用バッテリからの電力を遮断するようにシステムメインリレーをオフする。また、モータジェネレータを非作動状態として発電できないようにインバータを停止させる。
特開2008−154315号公報
インバータ等の電気機器を収容するケースの蓋の内面に導体フィルムを張り巡らせる構成は、衝突による蓋の変形を検知する方法として有効であるものの、変形検出の専用品としての導体フィルムを形成する工程が別途必要となる。このため、ケースの変形を検知することで衝撃を検知する場合には、工程の増加や専用品の部品点数増大を招くことなく検知できることが望ましい。同時に、衝撃は任意の方向から生じ得ることから、任意の方向へのケースの変形を検知して高圧系の動作を停止させることも必要となる。
本発明の目的は、部品点数を徒に増大させることなく、任意の方向からの衝撃による、インバータ等の電気機器を収容するケースの変形を確実に検知することで衝突を検知することができる装置を提供することにある。
本発明は、車両用衝突検知装置であって、電気機器と、前記電気機器を収容するケースと、前記電気機器の端子に電気的に接続され、前記ケースの内周を周回するように配置された中継バスバと、前記中継バスバに接続され、前記中継バスバを電圧検出線として用いて前記電気機器の電圧を監視するとともに、前記中継バスバの電圧変化を検出することで衝突を検知する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記ケースには、前記ケースから外部に突出するようにフランジが設けられ、前記中継バスバは、前記フランジ内に配置される。
また、本発明の他の実施形態では、前記ケースには、前記ケースから外部に突出するようにフランジが設けられ、前記中継バスバは、前記ケースの内周であって前記フランジが形成される面と略同一の面に配置される。
また、本発明の他の実施形態では、前記電気機器は、コンデンサを備え、前記中継バスバの一端は、前記コンデンサの端子に接続され、前記中継バスバの他端は、前記ケースの内周を周回して前記制御部に接続される。
また、本発明の他の実施形態では、前記電気機器は、電圧変換回路を備え、前記中継バスバの一端は、前記電圧変換回路の出力に接続され、前記中継バスバの他端は、前記ケースの内周を周回して前記制御部に接続される。
本発明によれば、任意の方向からの衝撃による、インバータ等の電気機器を収容するケースの変形を確実に検知することで衝突を検知できる。また、衝突を検知する中継バスバは、電圧検出線として機能するので、衝突検出用の専用品を別途設ける必要がない。
システム基本構成図である。 衝突検知装置の配置位置説明図である。 ケースの内部構成を示す平面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 ケースの配置説明図である。 ケースの他の配置説明図である。 中継バスバの構成図である。 中継バスバの他の構成図である。 ケースの他の内部構成を示す平面図である。 図10のA−A断面図である。 図10のB−B断面図である。 検知処理のフローチャートである。 検知処理の他のフローチャートである。 ケースのさらに他の内部構成を示す平面図である。 図15のA−A断面図である。 図15のB−B断面図である。 ケースのさらに他の内部構成を示す平面図である。 図18のA−A断面図である。 図18のB−B断面図である。 検知処理のさらに他のフローチャートである。 インバータ制御基板の回路構成図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、ハイブリッド自動車を例にとり説明する。但し、本発明はハイブリッド自動車に限定されるものではなく、電気自動車や燃料電池自動車等、バッテリからの電力をインバータ等の電気機器で制御してモータを駆動し走行する任意の車両にも同様に適用できるものである。
1.システムの全体構成
まず、システムの全体構成について説明する。システムの全体構成は、特許文献1に記載されたシステム構成と同様である。図1に、このシステム構成を示す。
システムは、走行用バッテリ220と、昇圧コンバータ242と、インバータ240と、コンデンサ510,520と、システムメインリレーSMR500,504,506と、制限抵抗502と、ECU400とを含む。
インバータ240は、6つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、IGBTのエミッタ側からコレクタ側に電流を流すように各IGBTにそれぞれ並列に接続される6つのダイオードを含む。インバータ240は、ECU400からの制御信号に基づいて、モータジェネレータ140をモータまたはジェネレータとして機能させる。インバータ240は、モータジェネレータ140をモータとして機能させる場合、各IGBTのゲートをオン/オフして走行用バッテリ220から供給された直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ140に供給する。インバータ240は、モータジェネレータ140をジェネレータとして機能させる場合、各IGBTのゲートをオン/オフしてモータジェネレータ140が発電した交流電力を直流電力に変換して走行用バッテリ220を充電する。モータジェネレータ140は、モータジェネレータ140Aとモータジェネレータ140Bから構成され、モータジェネレータ140Aが駆動用である場合には上側のインバータ240が駆動用インバータとして機能し、モータジェネレータ140Bが発電用である場合には下側のインバータ240が発電用インバータとして機能する。
昇圧コンバータ242は、リアクトル311と、トランジスタ312,313と、ダイオード314,315を含む。リアクトル311の一端は走行用バッテリ220の電源ラインに接続され、他端はトランジスタ312とトランジスタ313との中間点に接続される。トランジスタ312,313は、インバータ240の正極側ラインと負極側ラインとの間に直列に接続される。トランジスタ312のコレクタは正極側ラインに接続され、トランジスタ313のエミッタは負極側ラインに接続される。また、トランジスタ312,313のコレクタ・エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオード314,315が接続される。昇圧コンバータ242は、ECU400によりトランジスタ312,313がオン/オフされ、コンデンサ510から供給された直流電圧を昇圧してコンデンサ520に供給する。コンデンサ520は、昇圧コンバータ242から供給された直流電圧を平滑化し、平滑化された直流電力をインバータ240に供給する。コンデンサ510,520は、ともに平滑化コンデンサとして機能するので、以下では適宜、コンデンサ510,520を総称して平滑コンデンサと称する。また、昇圧コンバータ242で昇圧される前の正極側ラインを便宜上VLライン、昇圧コンバータ242で昇圧された後の正極側ラインを便宜上VHライン、負極側ラインをVNラインと称する。
ECU400は、イグニッションスイッチ、アクセルペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み量、VH,VLラインの検出電圧等に基づいてインバータ240及びSMR500,504,506を制御する。
昇圧コンバータ242、平滑コンデンサ(コンデンサ510,520)、インバータ240、およびECU400はパワーコントロールユニット(PCU)としてケース内に収容され、ケースはエンジンルーム内や後方フロア下に収納される。インバータ240には走行用バッテリ220からの数百ボルト程度の高電圧を昇圧コンバータ242によりさらに昇圧した電力が供給される。したがって、車両が衝突により著しい衝撃を受け、その衝撃のレベルがケースの強度耐久を超える場合には、ケースが損傷し、損傷の程度によってはインバータ240からの高電圧の電力が漏電するおそれがある。そこで、本実施形態では、ECU400が衝突による衝撃を迅速に検知し、高圧系の動作を直ちに停止する処理を実行する。
図2に、本実施形態における衝突検出回路の全体構成を示す。VH,VL,VNラインの電圧はそれぞれ電圧センサで検出され、ECU400に供給される。ECU400は、電圧検出回路(高圧を低圧に変換する変換回路から構成される)を含むインバータ制御基板400aと、電圧検出回路で検出された電圧に基づいてSMR500,504,506やインバータ240のスイッチングを制御するための制御信号を出力するCPUを含むインバータ制御基板400bの2つから構成される。本実施形態では、VH,VL,VNラインの電圧をインバータ制御基板400aに供給するための中継回路部A、あるいはインバータ制御基板400aからインバータ制御基板400bに検出電圧を供給するための中継回路部Bのいずれかに、衝突検知構造を適用する。衝突検知構造は、平滑コンデンサやインバータ240を収容するケースの衝突時の衝撃による変形を検知するものであり、ケース内の多くの体積を占有する平滑コンデンサの端子電圧を検出することでVH,VLラインの電圧を検出する際に、その電圧検出線を中継バスバを介してインバータ制御基板400aあるいは400bに接続する構成において、中継バスバをケースの内周面に沿って周回させるように配置する。
以下、中継回路部Aに衝突検知構造を配置する場合と、中継回路部Bに衝突検知構造を配置する場合に分けて、衝突検知構造の詳細について説明する。
2.中継回路部Aに配置する場合
2.1 第1の構成
図3に、平滑コンデンサやインバータ240を収容するケース10の平面図を示す。ケース10にはその周囲にフランジ10aが形成されており、平滑コンデンサモジュール12を収容する。平滑コンデンサモジュール12は、コンデンサ510,520と樹脂ケース12bを含む。この樹脂ケース12bに、中継バスバ16が配置される。中継バスバ16は、金属板又は金属線が樹脂モールドされて構成され、図に示すように平滑コンデンサモジュール12の周囲を囲むように樹脂ケース12bに配置される。ケース10は、ボディアースに接続される。
図4に、図3におけるA−A断面を示し、図5に、図3におけるB−B断面を示す。図4に示すように、平滑コンデンサモジュール12には電極板12aが設けられ、この電極板12aと中継バスバ16とを端子固定ボルト16で締結する。平滑コンデンサモジュール12の端子電圧は、コンデンサ510,520の端子電圧であり、VH,VLラインの電圧である。電極板12aと中継バスバ16とが接続されているので、VH,VLラインの電圧は中継バスバ16を介して出力される。中継バスバ16は、図3に示すように、平滑コンデンサモジュール12の周囲に周回配置される。中継バスバ16が配置される面は、フランジ10aが形成される面とほぼ等しい。中継バスバ16の他端は、図5に示すように、端子固定ボルト12cで電圧検出用ワイヤハーネス(W/H)20に締結される。電圧検出用ワイヤハーネス20の他端は、インバータ制御基板400aに接続される。
図6に、このような中継バスバ16を備えるケース10の車両搭載例を示す。図6(a)は平面図であり、図6(b)は側面図である。図中左方向が車両前方、右方向が車両後方を示す。ケース10の前方にはラジエータサポート21が配置され、ケース10の側方にはサイドメンバが配置される。ケース10のフランジ10aは水平方向に形成される。正面からの衝突時には、ラジエータサポート21がケース10のフランジ10aに衝突し、フランジ10aに衝撃を与える。また、側方からの衝突時にも、サイドメンバがケース10のフランジ10aに衝突し、同様にフランジ10aに衝撃を与える。
上記したように、中継バスバ16が配置される面は、フランジ10aの形成面とほぼ等しいため、フランジ10aに衝撃が加えられると、これに伴って中継バスバ16にも衝撃が加えられ、中継バスバ16が変形し破損する。中継バスバ16は、金属板又は金属線を樹脂モールドして構成されているから、中継バスバ16の破損により内部の金属板又は金属線が断線し、若しくはケース10を介してボディアースの電位となる。中継バスバ16は、図5に示すようにインバータ制御基板400aに供給され、さらにはインバータ制御基板400bのCPUに供給されるから、CPUは、中継バスバ16の電圧変化を検出することで衝突の発生を検知することができる。
図7に、ケース10の他の配置を示す。図7(a)は平面図、図7(b)は側面図である。フランジ10aは、鉛直方向に形成される。この場合においても、正面からの衝突時には、ラジエータサポート21がケース10のフランジ10aに衝突し、フランジ10aに衝撃を与える。また、側方からの衝突時にも、サイドメンバがケース10のフランジ10aに衝突し、同様にフランジ10aに衝撃を与える。
このように、正面からの衝突時、及び側方からの衝突時のいずれの場合においても、まずフランジ10aに衝撃が加えられ、これにより中継バスバ16にも衝撃が加えられて中継バスバ16の断線、若しくはボディアースの電位への変化が生じるので、任意の方向からの衝突を検知できる。
なお、本実施形態では、衝突時の衝撃により中継バスバ16が断線することを前提としているので、中継バスバ16は所定以上の衝撃が印加された場合に断線するような構成とすることが好ましい。図8に、中継バスバ16の一例を示す。中継バスバ16内の金属板又は金属線には、周期的にくびれ部分16aが形成されており、このくびれ部分16aにおいて強度が低下しており、断線し易い構成となっている。
図9に、中継バスバ16の他の例を示す。中継バスバ16内の金属板又は金属線には、金属板又は金属線の幅よりも直径が小さい開口16bが周期的に形成されており、これらの開口16bにより強度が低下して断線し易い構成となっている。
2.2 第2の構成
図10に、ケース10の他の平面図を示す。また、図11、図12に、それぞれ図10のA−A断面及びB−B断面を示す。
図3〜図5に示す第1の構成では、中継バスバ16は平滑コンデンサモジュール12の樹脂ケース12bに配置されているが、第2の構成では、平滑コンデンサモジュール12の周囲を囲むようにフランジ10a内に周回配置される。すなわち、図11に示すように、フランジ10a部に挟みこむように中継バスバ16が配置され、中継バスバ16の一端は端子固定ボルト12cで平滑コンデンサモジュール12の電極板12aに締結される。中継バスバ16の他端は、図12に示すように端子固定ボルト12cにより電圧検出用ワイヤハーネス20に締結される。
中継バスバ16をフランジ10a内に周回配置することで、衝突時にフランジ10aが衝撃を受けると中継バスバ16も同様に衝撃を受けることとなり、インバータ制御基板400bのCPUは中継バスバ16の電圧変化によりこの衝突を検知することができる。
2.3 衝突検知処理
以上がケース10内の中継バスバ16の基本構成であり、次に、この中継バスバ16の電圧を用いたインバータ制御基板400b内のCPUにおける検知処理について説明する。
(1)第1の処理
図13に、衝突検知処理のフローチャートを示す。まず、CPUは、中継バスバ16を介してVHライン及びVLラインの電圧を取得し、モータジェネレータ(MG)140の回転数(Rd)を取得する(S101)。VHラインの電圧は、コンデンサ520の端子電圧であり、VLラインの電圧は、コンデンサ510の端子電圧である。但し、これらの電圧は、インバータ制御基板400aの電圧変換回路により、実電圧から低電圧に変換されてCPUに供給される。
次に、CPUは、取得した電圧値を前回取得した電圧値と比較し、変化が生じているか否かを判定する(S102)。すなわち、CPUは、前回値と今回値の差分の大きさ(絶対値)を演算し、これが所定のしきい値、たとえば実電圧換算で100Vを超えているか否かを判定する。実電圧換算としているのは、既述したように、CPUには電圧変換回路により実電圧を低電圧に変換した値が供給されるからである。前回値と今回値の差分の大きさがしきい値以下であり、変化がないと判定した場合には、衝突は生じていないとしてS101以降の処理を繰り返す。
一方、前回値と今回値の差分の大きさがしきい値を超えている場合には、CPUは、モータジェネレータ(MG)の回転数に変化があるか否かを判定する(S103)。この判定は、前回値と今回値の差分の大きさが所定のしきい値、例えば200rpmを超えるか否かで判定する。前回値と今回値の差分の大きさがしきい値を超えた場合、CPUは、衝突により急制動が印加されたと判定し(S104)、かつ、衝突により中継バスバ16が断線したと判定する(S105)。そして、CPUは、高電圧系の動作を停止すべく、SMR500,504,506を遮断する指令を出力する(S106)。これとともに、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電するようにインバータ240に指令を出力する。具体的には、インバータ240にはVHラインとVNラインとの間にリレーと放電抵抗Rdからなる急速放電回路が設けられており、急速放電回路のリレーをオンするように指令を出力することで平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する。
また、S103で、前回値と今回値の差分の大きさがしきい値以下である場合、CPUは、衝突以外で高圧ケーブル等が地絡漏電により電圧変動したものと判定する(S107)。この場合には、衝突判定をトリガとしたSMR500,504,506を遮断する指令、及び急速放電回路を動作させる指令は出力しない(S108)。
なお、本処理では、中継バスバ16の断線や地絡により電圧が変動することを利用しているが、これは差動増幅器を用いて簡易に実現することができる。すなわち、インバータ制御基板400aには電圧変換回路が含まれるが、これを分圧抵抗と差動増幅器で構成する。差動増幅器の非反転入力端子には分圧抵抗で分圧されたVHラインまたはVLラインの電圧が供給され、反転入力端子にも同様に分圧抵抗で分圧されたVNラインの電圧が供給される。差動増幅器には制御電圧として所定電圧、例えば5Vが供給され、差動増幅器の出力をインバータ制御基板400bに供給する。中継バスバ16が正常に動作している場合には、差動増幅器の出力は、例えば1Vと4Vの間に収まるが、断線した場合には制御電圧の5Vに固定される(実電圧換算で325Vであり、正常時との差分の大きさが100Vを超える)ように構成する。図22に、インバータ制御基板400aの回路構成の一例を示す。
(2)第2の処理
図14に、衝突検知の他の処理フローチャートを示す。S201〜S208の処理は、図13に示すS101〜S108の処理と同様である。すなわち、まず、CPUは、中継バスバ16を介してVHライン及びVLラインの電圧を取得し、モータジェネレータ(MG)140の回転数(Rd)を取得する(S201)。
次に、CPUは、取得した電圧値を前回取得した電圧値と比較し、変化が生じているか否かを判定する(S202)。すなわち、CPUは、前回値と今回値の差分の大きさ(絶対値)を演算し、これが所定のしきい値、たとえば実電圧換算で100Vを超えているか否かを判定する。
前回値と今回値の差分の大きさがしきい値を超えている場合には、CPUは、モータジェネレータ(MG)の回転数に変化があるか否かを判定する(S203)。この判定は、前回値と今回値の差分の大きさが所定のしきい値、例えば200rpmを超えるか否かで判定する。前回値と今回値の差分の大きさがしきい値を超えた場合、CPUは、衝突により急制動が印加されたと判定し(S204)、かつ、衝突により中継バスバ16が断線したと判定する(S205)。そして、CPUは、高電圧系の動作を停止すべく、SMR500,504,506を遮断する指令を出力する(S206)。これとともに、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電するようにインバータ240に指令を出力する。すなわち、急速放電回路のリレーをオンするように指令し、放電抵抗Rdで平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する。
また、S203で、前回値と今回値の差分の大きさがしきい値以下である場合、CPUは、衝突以外で高圧ケーブル等が地絡漏電により電圧変動したものと判定する(S207)。この場合には、衝突判定をトリガとしたSMR500,504,506を遮断する指令、及び急速放電回路を動作させる指令は出力しない(S208)。
一方、S202で、前回値と今回値の差分の大きさがしきい値以下である場合の処理が図13と異なる。すなわち、CPUは、取得した今回値をメモリに保持する(S209)。そして、VHライン及びVLラインの電圧(これをP側とする)を読み出すとともに(S210)、VNラインの電圧(これをN側とする)を取得する(S211)。VNラインの電圧についても、VH,VLラインの電圧検出と同様に、平滑コンデンサのVNライン側電極板に中継バスバ16を接続して検出すればよい。そして、CPUは、P側電圧とN側電圧の差分の大きさを演算し、差分の大きさが所定のしきい値、例えば実電圧換算で50Vを超えるか否かを判定する(S212)。しきい値以下であれば、S201以降の処理を繰り返す。また、しきい値を超えていれば、S203と同様にモータジェネレータ140の回転数に変化があるか否かを判定する(S213)。そして、回転数に変化があれば、衝突によりS204と同様に衝突により急制動が印加されたと判定し(S214)、衝突により中継バスバ16が断線まで至っていないもののケース10と接触してボディアースの電位になったものと判定する(S215)。そして、衝突と判定したので、CPUは、SMR500,504,506を遮断する指令を出力する(S206)。また、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電するようにインバータ240に指令を出力する。すなわち、急速放電回路のリレーをオンするように指令し、放電抵抗Rdで平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電する。
本処理において、S205では衝突により中継バスバ16が断線したと判定するが、S215では中継バスバ16が地絡したと判定する点に留意されたい。これは、VHラインとVNライン(あるいはVLラインとVNライン)のいずれかが地絡した場合、その差分の大きさはしきい値(例えば実電圧換算で100V)を超えない場合はあるものの、いずれかが地絡していればVHラインとVNラインの電圧の差があるしきい値(実電圧換算で50V)を超えることになるとの事実を利用したものである。図13のフローチャートでは、VHラインとVNライン(あるいはVLラインとVNライン)のいずれかが地絡した場合、S102でNOと判定されてしまうためこれを検知することができないが、本実施形態ではS212の処理を追加することでいずれかの地絡を検出でき、したがって断線にまで至らなくても地絡が生じ、または断線に至った際に検出線がケースに接触して地絡が生じ、この地絡が生じた原因としての衝突の発生を検知することができる。
また、S213で回転数に変化がないと判定した場合、CPUは、S207と同様に衝突以外で高圧ケーブル等が地絡漏電して電圧変動したものと判定する。この場合、衝突は生じていないので、SMR500,504,506を遮断する指令、及び急速放電回路を動作させる指令は出力しない(S208)。
3.中継回路部Bに配置する場合
3.1 第1の構成
図15〜図17に、中継回路Bに衝突検知装置を配置する場合のケース10の構成を示す。図15は、ケース10の平面図であり、図16、図17はそれぞれ図15のA−A断面図、B−B断面図である。中継バスバ16の一端は、図16に示すように電圧変換回路を含むインバータ制御基板400aに端子固定ボルト30で締結される。中継バスバ16は、図3と同様に平滑コンデンサモジュール12の周囲を囲むように平滑コンデンサモジュール12の樹脂ケース12bに配置される。また、中継バスバ16の他端は、図17に示すように端子固定ボルト30によりインバータ制御基板400a上でワイヤハーネス22に締結される。ワイヤハーネス22の他端は、インバータ制御基板400bに端子固定ボルト32で締結される。中継バスバ16が配置される面は、フランジ10aの形成面とほぼ等しいため、フランジ10aに衝撃が加えられると、これに伴って中継バスバ16にも衝撃が加えられ、中継バスバ16が変形し破損する。中継バスバ16は、金属板又は金属線を樹脂モールドして構成されているから、中継バスバ16の破損により内部の金属板又は金属線が断線し、若しくはケース10を介してボディアースの電位となる。中継バスバ16は、インバータ制御基板400bに接続されているから、CPUは、中継バスバ16の電圧変化を検出することで衝突の発生を検知することができる。
3.2 第2の構成
図18〜図20に、中継回路Bに衝突検知装置を配置する場合のケース10の他の構成を示す。図18はケース10の平面図であり、図19、図20はそれぞれ図18のA−A断面図、B−B断面図である。中継バスバ16の一端は、図19に示すようにワイヤハーネス22の一端に端子固定ボルト30で締結され、ワイヤハーネス22の他端は端子固定ボルト30で電圧変換回路を含むインバータ制御基板400aに締結される。中継バスバ16は、図10と同様に平滑コンデンサモジュール12の周囲を囲むようにフランジ10a内に配置される。また、中継バスバ16の他端は、図20に示すように端子固定ボルト30によりワイヤハーネス22を介してインバータ制御基板400bに接続される。中継バスバ16はフランジ10a内に配置されているため、フランジ10aに衝撃が加えられると、これに伴って中継バスバ16にも衝撃が加えられ、中継バスバ16が変形し破損する。中継バスバ16は、金属板又は金属線を樹脂モールドして構成されているから、中継バスバ16の破損により内部の金属板又は金属線が断線し、若しくはケース10を介してボディアースの電位となる。中継バスバ16は、インバータ制御基板400bに接続されているから、CPUは、中継バスバ16の電圧変化を検出することで衝突の発生を検知することができる。
3.3 衝突検知処理
次に、インバータ制御基板400bのCPUにおける検知処理について説明する。
図21に、衝突検知処理のフローチャートを示す。まず、CPUは、VH,VLラインの電圧を取得する(S301)。そして、取得した電圧値が所定の範囲内、例えば1V〜4Vの範囲内であるか否かを判定する(S302)。取得した電圧値が所定の範囲内であれば、正常であるとしてS301以降の処理を繰り返す。
一方、取得した電圧値が所定の範囲内でない場合には、衝突が生じたと判定する。具体的には、電圧値が0Vの場合には、衝突により中継バスバ16がケースと地絡したと判定する。また、電圧値が5Vの場合には、衝突により中継バスバ16が断線したと判定する(S303)。そして、SMR500,504,506を遮断する指令を出力する(S304)。これととともに、CPUは、平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電するようにインバータ240に指令を出力してもよい。
以上、説明したように、中継回路A,Bのいずれかに衝突検知装置を配置することで、衝突を検知し、迅速に高圧系の動作を停止することができる。本実施形態では、平滑コンデンサの電圧を検出してインバータ制御基板400aあるいは400bに供給するための中継バスバ16を用いて衝突を検知する、言い換えれば、電圧検出線としての中継バスバを衝突検知のための衝突検出線として援用するため、電圧検出線とは別個に導体フィルム等をケース10に設ける必要もない。
10 ケース、140 モータジェネレータ、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242 昇圧コンバータ、400 ECU、510,520 コンデンサ(平滑コンデンサ)。

Claims (5)

  1. 車両用衝突検知装置であって、
    電気機器と、
    前記電気機器を収容するケースと、
    前記電気機器の端子に電気的に接続され、前記ケースの内周を周回するように配置された中継バスバと、
    前記中継バスバに接続され、前記中継バスバを電圧検出線として用いて前記電気機器の電圧を監視するとともに、前記中継バスバの電圧変化を検出することで衝突を検知する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用衝突検知装置。
  2. 請求項1記載の車両用衝突検知装置において、
    前記ケースには、前記ケースから外部に突出するようにフランジが設けられ、
    前記中継バスバは、前記フランジ内に配置される
    ことを特徴とする車両用衝突検知装置。
  3. 請求項1記載の車両用衝突検知装置において、
    前記ケースには、前記ケースから外部に突出するようにフランジが設けられ、
    前記中継バスバは、前記ケースの内周であって前記フランジが形成される面と略同一の面に配置される
    ことを特徴とする車両用衝突検知装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用衝突検知装置において、
    前記電気機器は、コンデンサを備え、
    前記中継バスバの一端は、前記コンデンサの端子に接続され、前記中継バスバの他端は、前記ケースの内周を周回して前記制御部に接続される
    ことを特徴とする車両用衝突検知装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用衝突検知装置において、
    前記電気機器は、電圧変換回路を備え、
    前記中継バスバの一端は、前記電圧変換回路の出力に接続され、前記中継バスバの他端は、前記ケースの内周を周回して前記制御部に接続される
    ことを特徴とする車両用衝突検知装置。
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