JP2012186588A - Ponシステム、光回線集約装置及び光回線終端装置 - Google Patents

Ponシステム、光回線集約装置及び光回線終端装置 Download PDF

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Abstract

【課題】PONシステムの下り通信について、一時的なトラヒックの増加によるスループットの低下を回避するために、動的に下り通信の伝送容量を拡大する技術を実現する。
【解決手段】OLT1は、互いに波長の異なる光信号を送信可能な少なくとも2つ以上の送信器11、12を備え、トラヒック負荷の状態に従って、送信器ごとの送信データ量が平均化されるように、各ONUに対して使用する波長を割り当てることで、下り通信の伝送容量を拡大する。またONU2は、波長可変フィルタ21を受信器23の前段に備え、アイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタ21の透過波長を、OLTに割り当てられた波長に変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、PONシステム、光回線集約装置及び光回線終端装置に係り、特に、PONシステムにおいて下り伝送容量を拡大するPONシステム、光回線集約装置及び光回線終端装置に関する。
PON(:Passive Optical Network)システムは、光ファイバやOLT(:Optical Line Terminal、光回線集約装置、加入者収容装置)を複数のONU(:Optical Network Unit、光回線終端装置、光加入者終端装置)で共有する光アクセスシステムであり、ユーザ単価を抑制できる技術として現在のFTTH(Fiber To The Home)サービスを支えている。PONシステムの規格のひとつである10G−EPONは、非特許文献1において、伝送速度10Gbps、最大収容ONU数32台、最大伝送距離20kmと規定している。10G−EPONシステムの下り伝送は、連続信号を用いた時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)方式を採用している。OLTがONU毎にLLID(:Logical Link ID)を割り当て、ONUはフレームに挿入されたLLIDを読み取ることで、自宛てのデータを判別する。一方上り伝送は、光信号の衝突を防ぐために時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を採用し、バースト信号により通信を行う。これまで、PONシステムは主にFTTHサービスのアクセスシステムとして利用されてきたが、その拡張性、柔軟性から、様々な用途で利用されることが検討されており、例えばモバイルバックホールとして無線基地局を収容することや、データセンタにおいて、サーバを集線することなどが考えられている。
特開2010−103893号公報 特開2004−266468号公報
IEEE Std P802.3av
しかし、TDM技術を用いたPONシステムは、一時的なトラヒックの増加により、フレームの送信待ち時間が増加し、スループットが低下するという課題がある。例えばモバイルバックホールとして利用した場合は、大勢の人が集まるイベントが開催されたときに、一時的に特定のONUにアクセスが集中することが考えられる。また、データセンタにおいてサーバを集線した場合、特定の時間帯にアクセスが集中することが考えられる。この課題を解決するために、例えばONUの接続数を減らすことや、波長分割多重(WDM:Wave length Division Multiplexing)を利用したWDM−PONによりONU毎に波長を占有させることなどで伝送容量を拡大すると、システムコストや消費電力が大きく増加してしまうため、一時的なトラヒックの増加への対策として常時伝送容量を拡大することは好ましくない。したがって、一時的なトラヒックの増加に対応するために、動的に伝送容量を拡大する技術が必要である。
これに関して、特許文献1では、WDM−TDM PONシステムの上り通信についての技術が開示されている。本技術では、各ONUは複数の波長でのデータの送信を可能とする波長可変送信器を備え、OLTは異なる波長の信号を受信するための複数の受信器を備える。またOLTは、各ONUに対し要求帯域に基づいて、受信可能な波長と送信時間を動的に割り当てる。これにより、要求帯域の多いONUはより長くひとつの波長を占有することができ、また波長をONU毎に占有せず共有することで、OLTの受信器数を抑制することができる。特許文献2では、WDMを利用した波長パス交換ノード装置において、トラヒックの増減にしたがって通信に使用する波長数を決定し、パケット毎に送信波長を割り当てる技術が開示されている。パケット単位で使用波長を制御することで、波長ごとの使用効率が向上し、またトラヒックが少ない場合は使用波長を制限することで、消費電力を抑制することができる。
特許文献1で開示されている技術は、PONシステムにおける上り通信についての技術であり、ONUは、動的に割り当てられた波長を使用してバースト信号を送信し、送信後に次に使用する波長に切り替える。しかし、PONにおける下り通信については、OLTが上位ネットワークから、宛先ONUがランダムなデータを受信し、連続信号によって全ONUに送信するという方式であり、上り通信のようなONU毎の周期的な通信ではないため、本技術をそのまま下り通信に適用することはできない。例えば、連続信号を送信する下り通信では、波長の切替時にフレームロスが発生する場合がある。アプリケーションのブロードバンド化、また無線通信システムの高速化を考慮すると、上り通信だけでなく、下り通信も一時的なトラヒックの増加が発生すると見込まれるため、下り通信の伝送容量拡大技術も必要である。
また、特許文献2で開示されている技術は、パケット単位で負荷分散を行うために、下り通信で使用する全波長分の受信器がONUに必要となるため、システムコストが大幅に増加してしまうため、PONシステムに適用することは現実的ではない。
そこで本発明の目的は、PONシステムの下り通信について、一時的なトラヒックの増加によるスループットの低下を回避するために、動的に下り通信の伝送容量を拡大するPONシステム、光回線集約装置及び光回線終端装置を提供することである。
OLTは、互いに波長の異なる光信号を送信可能な少なくとも2つ以上の送信器を備え、トラヒック負荷に従って、送信器ごとの送信データ量が平均化されるように、各ONUに対して使用する波長を割り当てることで、下り通信の伝送容量を拡大することを特徴とする。またONUは、波長可変フィルタを受信器の前段に備え、アイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタの透過波長を、OLTに割り当てられた波長に変更することを特徴とする。
本発明の第1の解決手段によると、
光回線集約装置(OLT)と複数の光回線終端装置(ONU)が光ファイバを介して接続された受動光ネットワーク(PON)システムにおいて、
前記OLTは、互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器を備え、
前記ONUは、前記OLTからの光信号のうち、選択された波長の光信号を受信する受信部を備え、
前記OLTは、
前記ONUへの下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、ONU毎に前記送信器が送信する波長のいずれかを割り当て、割り当てられた波長の識別情報を前記ONUに通知し、
アイドルパターン送信時刻になると前記ONUが波長を切替えるためのアイドルパターン信号を送信し、その後割り当てられた波長に対応する前記送信器を用いて前記ONU宛の下りデータを送信し、
前記ONUは、アイドルパターン信号の受信中に、前記受信部が受信する波長を通知された波長に変更し、その後、変更された波長で送信された下りデータを前記受信器で受信するPONシステムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
選択された波長の光信号を受信する複数の光回線終端装置(ONU)と光ファイバを介して接続される光回線集約装置であって、
互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器
を備え、
前記ONUへの下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、ONU毎に前記送信器が送信する波長のいずれかを割り当て、
割り当てられた波長の識別情報を前記ONUに通知し、
アイドルパターン送信時刻になると、前記ONUがアイドルパターン信号の受信中に、受信する波長を通知された波長に変更するための該アイドルパターン信号を送信し、
その後割り当てられた波長に対応する前記送信器を用いて前記ONU宛の下りデータを送信する前記光回線集約装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器を有する光回線集約装置(OLT)と複数の光回線終端装置(ONU)が光ファイバを介して接続された受動光ネットワーク(PON)システムにおける前記光回線終端装置であって、
前記OLTからの光信号のうち、選択された波長の光信号を受信する受信部
を備え、
各光回線終端装置への下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、前記OLTの送信器が送信する波長のいずれかが割り当てられた波長の識別情報を前記OLTから受信し、
前記OLTから送信されるアイドルパターン信号の受信中に、前記受信部が受信する波長を受信された波長に変更し、その後、変更された波長で前記OLTから送信された下りデータを前記受信器で受信する前記光回線終端装置が提供される。
本発明によれば、PONシステムの下り通信について、トラヒック負荷増加時にONU毎に動的に波長を割り当てることで、伝送容量を拡大し、スループットの低下を回避することができる。また、ONUの受信器を単一とすることで、システムコストや消費電力を抑えることができる。
本発明を適用するPONシステムの概略構成図。 第1の実施形態におけるPONシステムの構成図。 トラヒック情報テーブルの構成例。 波長割当テーブルの構成例。 第1の実施形態における動作フローチャート。 第1の実施形態における下りデータのシーケンス図。 波長割当アルゴリズムのフローチャート。 第2の実施形態におけるPONシステムの構成図。 第2の実施形態における動作フローチャート。 第2の実施形態におけるシーケンス図。 第3の実施形態におけるPONシステムの構成図。 第3の実施形態における下りデータのシーケンス図。 第4の実施形態におけるPONシステムの構成図。 無線端末情報テーブルの構成例。 第4の実施形態におけるシーケンス図。
本発明を適用するPONシステムの構成を図1に示す。図1が示すように、本システムはOLT1と、複数(N台)のONU2と、それらの間に設置された光ファイバ3と光スプリッタ4とを含む。光スプリッタ4は、光ファイバ3を媒体として伝送されるOLT1からの下り信号を分波する機能と、各ONU2からの上りバースト信号を合波する機能をもつ。このようなPONシステム全体の構成は、以下の各実施の形態で共通である。
以下、本発明の各実施の形態について、例を挙げて詳細に説明する。特に言及しない限り、10G−EPON規格のPONシステムを延伸化したシステムを採用して説明するが、これに限らず適用できる。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付与されている。
1.第1の実施形態
まず、本発明の第1の実施形態におけるOLT1及びONU2の構成について、図2を参照して以下に説明する。
(OLTの構成)
本実施形態におけるOLT1は、WDMカプラ10と、波長の異なる送信器11及び12と、受信器13と、PON PHY(フレーム処理部)14と、PON MAC(通信制御部)15と、NNI(Network−Network Interface)16と、電源制御部17と、波長選択部19と、トラヒック監視部18を備える。
WDMカプラ10は、上り/下り光信号の合分波を行う。光ファイバ3よりWDMカプラ10に入力された上り光信号は、受信器13に送信され、送信器11及び12よりWDMカプラ10に入力された下り光信号は、光ファイバ3に送出される。
送信器11及び12はPON PHY14より入力される下り電気信号を光信号に変換し、WDMカプラ10に送信する。送信器11と12は、互いに異なる波長で光信号を送出する機能をもつ。本実施形態では、例えば、送信器11を常時使用する通常用とし、波長λ1で光信号を送信する。また、送信器12を予備用とし、伝送容量拡大時に電源が投入され、波長λ2で光信号を送信する。送信器11及び12は、例えばレーザダイオード、変調器などにより構成される。
受信器13は、WDMカプラ10から入力された上り光信号を、電気信号に変換し、後段のPON PHY14に送信する。受信器13は、例えばAPD(Avalanche PhotoDiode)、TIA(TransImpedance Amplifier)、LA(Limiting Amplifier)などにより構成される。
PON PHY14は、PON MAC15から入力される下り信号に対しては、符号化、パラレル/シリアル変換を行い、送信器11及び12に送信する。また、受信器13から入力される上り信号に対しては、クロック同期を行い、ビット判定後、シリアル/パラレル変換を行い、復号化してPON MAC15に送信する。
PON MAC15は、例えば、上り及び下りのフレーム処理機能やPONシステムの制御プロトコルであるMPCP(Multi Point Control Protocol)などが実装される。MPCPには上り帯域をONU2毎に動的に割り当てるDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)アルゴリズムも含まれ、各ONU2は周期的にREPORTと呼ばれる制御フレームで自身がバッファしているフレーム量をOLT1に通知し、OLT1はその情報にもとづいて各ONU2に送信時間を割り当て、GATEと呼ばれる制御フレームでONU2に通知する。また、本実施形態の特徴のひとつである伝送容量拡大時には、波長選択部19を参照し、下りフレームに対し、送信波長の制御を行う。また、前記GATE信号により、ONU2に動的に割り当てた波長情報と波長の変更タイミングであるアイドルパターンの開始時間の通知を行う。そして、通知した開始時間に従って、アイドルパターンを送出する。具体的な動作は後述する。
NNI16は、OLTと上位ネットワークを接続するためのインターフェースであり、PON MAC15からの上りデータを上位ネットワークに送出する。また、上位ネットワークからの下りデータをPON MAC15に出力する。なお本実施形態では、上位ネットワークとNNI間の伝送容量は、送信器11及び送信器12の伝送容量の合計に等しいとする。
電源制御部17は、送信器12の電源を制御する機能をもつ。通常時には、送信器12への給電を遮断しておき、伝送容量拡大時に、PON MAC15からの通知で、送信器12への給電を開始する機能を備える。
トラヒック監視部18は、PON MAC15に入力される下りデータを監視し、一定期間毎の各ONU2宛ての送信データ量を測定して、ONU毎にトラヒック情報テーブルに記録する。トラヒック情報テーブルは、図3に示すようにONU2のIDに対応して一定期間毎のデータ量が記録される。この各ONU2のデータ量B_1〜B_Nの合計にもとづいて、トラヒックが増加したか否かを判定し、PON MAC15及び波長選択部19に通知し、増加した場合は伝送容量拡大を行う。
波長選択部19は、トラヒック監視部18より伝送容量拡大開始の通知を受信すると、トラヒック監視部18のトラヒック情報テーブルにおけるONU2のデータ量を参照し、送信器11及び送信器12が送信するデータ量が平均化されるように、各ONU2に対し波長λ1もしくはλ2を割り当てる。この波長割り当て情報は図4に示す波長割り当てテーブルにおいて、IDがONU#nの波長λ_nはλ_iというように記録される。λ_iは送信器の波長に対応し、ここではiは1又は2である。以降、PON MAC15は、波長割り当てテーブルを参照して下りフレームの送信制御を行う。
(ONUの構成)
ONU2は、WDMカプラ20と、波長可変フィルタ21と、送信器22と、受信器23と、PON PHY24と、PON MAC25と、UNI(User−Network Interface)26と、フィルタ制御部27を備える。OLT1との差分を説明すると、波長可変フィルタ21は、OLT1により割り当てられた下り波長を透過させる機能をもち、通常時はλ1を透過するようにフィルタ制御部27により制御される。PON MAC25が受信したGATE信号に波長情報と変更タイミングが挿入さていることを検出すると、PON MAC25はフィルタ制御部27に波長情報とアイドルパターン開始時間を通知する。フィルタ制御部27は、PON MAC25より通知された情報に従って、波長可変フィルタ21が透過する波長を切り替える。フィルタ制御部27は、必要であれば受信器23の受信波長を変える。なお、波長可変フィルタ21、受信器23、フィルタ制御部27以外にも、選択された波長の光信号を受信する適宜の受信部でもよい。またUNI26は、ユーザ側ネットワークを接続するためのインターフェースであり、PON MAC25からの下りデータをユーザ側ネットワークに送出する。また、ユーザ側ネットワークからの上りデータをPON MAC25に出力する。他のブロックはOLT1と同様である。
(第1の実施形態の動作)
次に、第1の実施形態における動作を説明する。図5に本実施形態の動作フローチャート、図6に本実施形態におけるOLT1とONU2−1及びONU2−2間で通信する下りデータのシーケンス図を示す。図6において、実線で示した信号は、送信器11(波長λ1)で送信される信号、破線で示した信号は送信器12(波長λ2)で送信される信号、鎖線で表される信号は送信器11及び12両方で送信される信号を表す。なお、図5は本システムの動作を理解しやすくするため、F105、F110にONUの処理を示しているが、これらを除けばOLT1によるフローチャートになる。
まず、通常時では、全てのONU2に対し、OLT1は送信器11を使用して下りデータを送信する(S101、S102)。つまり、全ONU2の波長可変フィルタ21は、λ1を透過する設定とする。このとき送信器12への給電は、電源制御部17により遮断される。またトラヒック監視部18は、PON MAC15に入力される下りデータについて、一定期間中に入力されたデータ量を、宛先ONU毎に測定し、トラヒック情報テーブルに記録する(F101)。
ここで、トラヒック監視部18が測定した、PON MAC15に一定期間中に入力された全下りデータ量の合計が予め定められた閾値Th1を超過したとする。すると、トラヒック監視部18はトラヒックが増加したと判定し、PON MAC15と波長選択部19に通知する。すなわち、下り通信に使用する波長数を決定する(ここでは1から2にする)。通知を受信した波長選択部19は、トラヒック監視部18のトラヒック情報テーブルを参照し、送信器11及び送信器12が送信するデータ量が平均化されるように、各ONU2に対し、波長λ1もしくはλ2を割り当てる。そして、波長選択部19が備える波長情報テーブルに、全ONU2に対する波長割当を記録する(F102、F103)。
図7に、波長割当アルゴリズム例のフローチャートを示す。ここでa1、a2は波長λ1、λ2にそれぞれ割り当てたONUの一定期間中のデータ量の合計値を表す。なお、各パラメータは、予め初期化される(F121)。ここでは、ONU#1〜ONU#NまでN台のONU2に対し、波長を割り当てるとしており、ONU#n(n=1〜N)の波長は、a1、a2を比較して合計値の少ない方の波長を割り当て、a1もしくはa2の割り当てた方の合計値にB_nを加えて更新する(F122〜F124)。これをN回繰り返すことで(F125〜F127)、両波長の送信データ量をほぼ平均化することができる。ただし、波長割当アルゴリズムは、他のアルゴリズムを利用しても問題はない。例えば、平均化する以外にも、下りトラヒックの多いONUにひとつの波長(例えばλ2)を割り当て、他のONUはλ1を用いるようにしてもよい。これらに限らず、適宜λ1とλ2に振り分けても良い。
OLT1は、波長の割当が決定したら、周期的に送信されるGATE信号に設けられた、波長情報フィールド31とアイドルパターン開始時間フィールド30に、それぞれ割当てた波長(λ1又はλ2)と、アイドルパターン開始時間Tsを挿入し、ONU2に通知する(S103、S104)。なお、アイドルパターン開始時間と波長情報は、波長を変更するONUに対するGATE信号にのみ挿入されてもよいし、各ONUに対するGATE信号に対して、それぞれアイドルパターン開始時間とアイドルパターン送信後に用いる波長とを挿入してもよい。アイドルパターンは、フィルタ制御部27が波長可変フィルタ21の透過波長を変更する際に、フレームロスが発生することを防ぐために、エラーとなってもよいデータ列として挿入される。例えば、実データではない適宜のデータを用いることができる。
なお、アイドルパターン終了時間を併せて送信することもできるが、アイドルパターンの送信期間をOLTとONUとで予め定めておけば省略できる。また、アイドルパターン開始時間(送信時刻)をONU2に通知する以外にも、例えば、アイドルパターンに適宜の識別情報を付加することでONU2がアイドルパターンの受信を認識し、認識後に波長を変更するようにしてもよいし、アイドルパターンを送受信するタイミングが予めOLT1とONU2に設定されていてもよい。その他、適宜の手法でONU2がアイドルパターンの受信を認識できるようにしてもよい。
アイドルパターンの送信期間は、例えば、ONU2の波長可変フィルタ21において、変更される透過波長が安定するために必要な時間とすることができる。また、アイドルパターンの送信時刻になると、波長を変更するONU宛てのデータを含めず、波長を変更しないONU宛てのデータを含む下りデータを送信してもよい。このようにすることで、波長を変更するONUは該データの受信に失敗してもよく、例えば該データがアイドルパターンとして送信されることに等しく、一方、この期間にも波長を変更しないONU宛へは下りデータを送信することができる。
またOLT1は、各ONU2までの伝送遅延とカウンタ値をPON MAC15に保持しているため、各ONU2がアイドルパターンを受信するタイミングTsを計算することができる。図6の例では、ONU2−1にλ2、ONU2−2にλ1を割り当てるが、OLT1は、アイドルパターンを挿入するまでは、通常時と同様に、送信器11のみを利用して全ONU2に対して下りデータを送信する(S105、S106)。これは、OLT1と各ONU2間の伝送距離が異なるため、全ONU2が自宛てのGATE信号を受信して処理時間が終了するまでの時間に差があるためである。また、その間に、PON MAC15は電源制御部17にトラヒック増加を通知し、通知を受けた電源制御部17は、送信器12への給電を開始する(F104)。
波長λ2を割り当てられたONU2は、GATE信号を認識したPON MAC25から、フィルタ制御部27に波長可変フィルタの21の透過波長の変更とアイドルパターン開始時刻を通知する。その後PON MAC15は各ONU2に通知した時刻に到着するように、アイドルパターンを一定時間挿入する(S107)。このアイドルパターンの送信時より、送信器11に加え送信器12も使用され、λ1、λ2の二種類の波長により下り通信が行われる。一方、ONU2−1のフィルタ制御部27は、通知された時刻に従い、アイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタ21の透過波長をλ2に変更する(F105)。
アイドルパターン挿入後(アイドルパターンの送信終了後)より、OLT1が備えるPON MAC15はNNI16より入力された下りデータについて、宛先ONU2と波長選択部19の波長割当テーブルを参照し、割り当てた波長で送信されるようにPON PHY14に送信する。これにより、OLT1は通常波長のλ1に加え、予備波長のλ2を使用して下り通信を行うことで、伝送容量を拡大することができる(F106、S108、S109)。
伝送容量拡大開始後は、トラヒック監視部18において一定期間中に測定した合計データ量が閾値Th1を超過した際の各ONU2の下りデータ量に基づいて割当てた波長を使用するが、伝送容量拡大中において、各ONU2宛てのトラヒック量が変動し、一方の送信器にデータが偏ってしまう可能性がある。これを解消するために、トラヒック監視部18は、使用している波長毎の一定期間中の送信データ量を測定し、その差が予め定められた閾値Th2以上となった場合は(F107)、上述の波長選択部19による波長割り当て、ONU2へのGATE信号による波長情報とアイドルパターン開始時間の通知、ONU2における波長可変フィルタ21の透過波長変更を再度実行する(F103〜F107)。
また、伝送容量拡大中において、トラヒック監視部18が一定期間中に測定した全ONU2の下りデータ量の合計が予め定められた閾値Th3未満になったとすると、トラヒック監視部18はトラヒックが減少したと判定して、PON MAC15に通知する。すなわち、下り通信に使用する波長数を決定する(ここでは2から1にする)。すると通知を受信したPON MAC15は、全ONU2に対するGATE信号の波長情報に、λ1への変更を示す情報と、アイドルパターン開始時間を挿入して送信する(F108、F109、S110、S111)。なお、送信器を3つ以上備え、例えば、3つから2つへと変更する場合は、上述の波長割当のように下りデータ量に基づきONUに波長を割り当てる。GATE信号送信後も、アイドルパターンの送信までは、伝送容量拡大中と同様に、各ONU2に割り当てた波長を使用して下りデータを送信する(S112、S113)。伝送容量拡大中に波長λ2を割り当てられていたONU2−1は、GATE信号を認識したPON MAC25から、フィルタ制御部27に波長可変フィルタの21の透過波長の変更と変更時刻を通知する。その後PON MAC15は各ONU2に通知した時刻に到着するように、アイドルパターンを一定時間挿入する。そしてONU2のフィルタ制御部27は、通知された時刻に従いアイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタ21の透過波長を変更する(S114)。OLT1のPON MAC15は、アイドルパターン挿入後より、全データを送信器11のみで送信する(S115、S116)。また、PON MAC15は電源制御部17にトラヒック減少を通知し、通知を受けた電源制御部17は、送信器12への給電を停止し、通常時に戻る(F110)。
以上の動作により、トラヒックの増減に従って、下り通信の一時的な伝送容量拡大が実現できる。また、トラヒックが少ない場合は単一の波長を使用することで、OLTの消費電力を抑制することができる。本実施形態は、OLT1が送信可能な波長数を2としたが、3つ以上の送信器を設け、単位時間あたりの合計下りデータ量が閾値Th1を超過した場合に、全ての送信器を使用してもよい。また、k個(kは3以上)の送信器を設け、また単位時間あたりの合計下りデータ量に対し、(k−1)個の閾値を設定し、合計下りデータ量が超過した閾値の数に応じて使用する送信機の数を決定してもよい。
なお、本実施の形態は、下り信号のデータ量に基づき各送信器の下りデータ量が平均化される形態であるが、下り信号のデータ量以外に、後述する実施の形態のようにONU2に接続される端末数でもよいし、その他下り通信のボリュームを示す適宜の指標を用い、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるようにしてもよい。
2.第2の実施形態
まず、本発明の第2の実施形態におけるOLT1及びONU2の構成について、図8を参照して以下に説明する。本実施形態は、伝送容量を拡大するか否かの判定を各ONU2が行うことを特徴とする。
(OLTの構成)
本実施形態におけるOLT1は、WDMカプラ10と、波長の異なる送信器11及び12と、受信器13と、PON PHY14と、PON MAC15と、NNI16と、電源制御部17と、波長選択部19と、トラヒック監視部18を備える。OLT1の構成については、第1の実施形態と同様である。機能についての第1の実施形態との差分として、本実施形態におけるトラヒック監視部18は、一定期間中の全ONU2に対する下りデータ量の合計から、伝送容量を拡大するか否かの判定は行わなくてよい。また、PON MAC15は、ONU2が送信するREPORT信号(帯域要求フレーム)に含まれるトラヒック情報に基づいて、伝送容量拡大開始、終了の判定及びどのONU2が伝送容量拡大を要求してきたかの情報を保持する機能をもつ。なお、REPORT信号以外にも適宜の制御信号を用いても良い。
(ONUの構成)
ONU2は、WDMカプラ20と、波長可変フィルタ21と、送信器22と、受信器23と、PON PHY24と、PON MAC25と、UNI26と、フィルタ制御部27と、伝送容量拡大判定部28を備える。第1の実施形態におけるONU2との差分として、伝送容量拡大判定部28は、例えば周期的に一定期間中の下り信号のデータ量を測定し、このデータ量から伝送容量を拡大するか否かの判定を行い、PON MAC25に通知する機能をもつ。PON MAC25は、伝送容量拡大判定部28からの通知に基づいて、定期的にOLT1に送信するREPORT信号にトラヒック情報を挿入して送信する機能をもつ。
(第2の実施形態の動作)
次に、第2の実施形態における動作を説明する。図9に本実施形態の動作フローチャート、図10に本実施形態におけるOLT1とONU2−1間のシーケンス図を示す。図10におけるOLT1からONU2−1への下り信号について、実線で示した信号は送信器11で送信される信号、破線で示した信号は送信器12で送信される信号、鎖線で表される信号は送信器11及び12両方で送信される信号を表す。
まず、通常時では、全てのONU2に対し、OLT1は送信器11を使用して下りデータを送信する(S201)。つまり、全ONU2の波長可変フィルタ21は、λ1を透過する設定とする。このとき送信器12への給電は、電源制御部17により遮断される。またトラヒック監視部18は、PON MAC15に入力される下りデータについて、一定期間中に入力されたデータ量を、宛先ONU毎に測定し、トラヒック情報テーブルに記録する。また、ONU2の伝送容量拡大判定部28で、周期的に一定期間中の下り信号のデータ量を測定する(F201)。
ここで、ONU2の伝送容量拡大判定部28が測定した下り信号のデータ量が、予め定められた閾値Th4を超過したとする。すると、伝送容量拡大判定部28はトラヒックが増加したと判定し、PON MAC25に通知する。通知を受信したPON MAC25は、定期的にOLT1に送信するREPORT信号にトラヒック情報フィールド32を設け、そこにトラヒック増加アラーム(図中Hi)を挿入してOLT1にトラヒック増加を通知する。図10では、ONU2−1のデータ量が閾値Th4を超過したことを想定している(F202、F203、S202)。
トラヒック増加アラームを含むREPORT信号を検出したOLT1のPON MAC15は、前記REPORT信号の送信元ONU2を記録し、また伝送容量拡大開始をトラヒック監視部18と、波長選択部19に通知する。波長選択部19は、トラヒック監視部18のトラヒック情報テーブルを参照し、送信器11及び送信器12が送信するデータ量が平均化されるように、各ONU2に対し、波長λ1もしくはλ2を割り当てる。そして、波長選択部19が備える波長情報テーブルに、全ONU2毎の割当波長を記録する(F204)。波長割当の手法は、第1の実施の形態と同様のものを用いることができる。
波長の割当が決定したら、OLT1は、周期的に送信されるGATE信号に設けられた、波長情報フィールド31とアイドルパターン開始時間フィールド30に、それぞれ割当てた波長と、アイドルパターン開始時間を挿入し、ONU2に通知する(S203)。図10の例では、ONU2−1に波長λ2を割り当てている。アイドルパターンを挿入するまでは、通常時と同様に、送信器11のみを利用して全ONU2に対して下りデータを送信する(S204)。また、その間に、PON MAC15は電源制御部17にトラヒック増加を通知し、通知を受けた電源制御部17は、送信器12への給電を開始する(F205)。
波長λ2を割り当てられたONU2は、GATE信号を認識したPON MAC25から、フィルタ制御部27に波長可変フィルタの21の透過波長の変更とアイドルパターン開始時刻を通知する。その後PON MAC15は各ONU2に通知した時刻に到着するように、アイドルパターンを一定時間挿入する。このアイドルパターンの送信時より、送信器11に加え送信器12も使用され、λ1、λ2の二種類の波長により下り通信が行われる。そして、ONU2−1のフィルタ制御部27は、通知された時刻であるアイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタ21の透過波長をλ2に変更する(F206、S205)。
アイドルパターン挿入後(アイドルパターンの送信終了後)より、OLT1が備えるPON MAC15はNNI16より入力された下りデータについて、宛先と波長選択部19の波長割当テーブルを参照し、割り当てた波長で送信されるようにPON PHY14に送信することで、伝送容量を拡大する(F207、S206)。
伝送容量拡大開始後は、波長割り当て決定後の送信器に対する送信データの偏りを防ぐために、トラヒック監視部18は、使用している波長毎の一定期間中のデータ量を測定し、その差が予め定められた閾値Th5以上となった場合は(F208)、上述の波長選択部19による波長割り当て、ONU2へのGATE信号による波長情報とアイドルパターン開始時間の通知、ONU2における波長可変フィルタ21の透過波長変更を再度実行する(F204〜F207)。
伝送容量拡大中において、トラヒック増加アラームを送信したONU2の伝送容量拡大判定部28が一定期間中に測定した下りデータ量が予め定められた閾値Th6未満になったと判定すると、トラヒックが減少したと判定して、PON MAC25に通知する(F209)。通知を受信したPON MAC25は、REPORT信号のトラヒック情報フィールド32にトラヒック減少アラーム(図中Low)を挿入してOLT1にトラヒック減少を通知する(F210、S207)。トラヒック減少アラームを含むREPORT信号を検出したOLT1のPON MAC15は、伝送容量拡大終了をトラヒック監視部18に通知する。また、PON MAC15は、全ONU2に対するGATE信号の波長情報に、λ1への変更を示す情報と、アイドルパターン開始時間を挿入して送信する(F211、S208)。GATE信号送信後も、アイドルパターンの送信完了までは、伝送容量拡大中と同様に、各ONU2に割り当てた波長を使用して下りデータを送信する(S209)。伝送容量拡大中に波長λ2を割り当てられていたONU2は、GATE信号を認識したPON MAC25から、フィルタ制御部27に波長可変フィルタ21の透過波長の変更とアイドルパターン開始時間をフィルタ制御部27に通知する。その後PON MAC15は各ONU2に通知した時刻に到着するように、アイドルパターンを一定時間挿入する。そしてONU2のフィルタ制御部27は、通知された時刻にアイドルパターンを受信中に、波長可変フィルタ21の透過波長を変更する(S210)。OLT1のPON MAC15は、アイドルパターン挿入後より、全データを送信器11のみで送信する(S211)。また、PON MAC15は電源制御部17にトラヒック減少を通知し、通知を受けた電源制御部17は、送信器12への給電を停止し、通常時に戻る(F212)。
本実施の形態によると、ユーザ毎に異なるポリシーを使用して、伝送容量拡大を要求することができる。
3.第3の実施形態
まず、本発明の第3の実施形態におけるOLT1及びONU2の構成について、図11を参照して以下に説明する。本実施形態は、上位ネットワークとNNI16間の伝送容量に対して、OLT1とONU2間が2倍の伝送容量をもつことで、ONU2の消費電力を抑制することを特徴とする。
(OLTの構成)
本実施形態におけるOLT1は、WDMカプラ10と、波長の異なる送信器11及び12と、受信器13と、PON PHY14と、PON MAC15と、NNI16と、電源制御部17と、トラヒック監視部18と、波長選択部19を備える。第1の実施形態におけるOLT1の構成との差分は、電源制御部17が送信器12に加え、送信器11の電源も制御する構成になっている点である。また、機能については、本実施形態におけるOLT1は、周期的に下りデータの送信と停止を繰り返すことを特徴とする。
(ONUの構成)
ONU2は、WDMカプラ20と、波長可変フィルタ21と、送信器22と、受信器23と、PON PHY24と、PON MAC25と、UNI26と、フィルタ制御部27と、電源制御部29を備える。第1の実施形態におけるONU2との差分として、電源制御部29は、PON MAC25からの通知に従い、受信器23及び波長可変フィルタ21の制御を行う。
(第3の実施形態の動作)
次に、第3の実施形態における動作を説明する。図12に本実施形態におけるOLT1とONU2−1及び2−2間のシーケンス図を示す。図12におけるOLT1からONU2−1への下り信号について、実線で示した信号は送信器11で送信される信号、破線で示した信号は送信器12で送信される信号を表す。本実施形態は周期的な制御が実行され、また周期TはTon、Toff、Twの3つの要素により構成される。T及びTwは一定の時間であり、Ton、Toffは割り当てられた波長における各ONU2への合計データ量により変動する。波長の割当は、第1の実施の形態と同様である。なお、本実施の形態では、常時複数波長を用いることもできる。
Ton(下りデータ送信時間)は、各ONU2に割り当てた波長と送信データ量に基づいて、各ONU2に対し下りデータが送信される時間であり、同周期においてもOLT1の送信機11及び12で値は異なる。またTonの間に、電源制御部17によりOLT1の送信器11、12は電源が供給され及び電源制御部29によりONU2の受信器23及び21は電源が供給される。
ここで、Tonの決定方法について説明する。トラヒック監視部18は、周期Tごとの各ONU2宛ての下りデータ量を測定する。波長選択部19は、割り当てを行う前の周期(例えば、T(n−1))においてトラヒック監視部18が測定した下りデータ量に基づき、例えば第1の実施形態で示したような平均化アルゴリズム等を用いて、送信機11及び12のデータ送信量が平均化されるように、各ONU2に対し波長を割り当てる。ここで、データ送信量はデータ送信時間に対応し、データ送信時間が平均化される。例えば、λ1及びλ2を割り当てたONU2の波長毎の合計下りデータ量をそれぞれb1、b2、周期T間に送信機11及び12が送信可能なデータ量をそれぞれB1、B2、送信機11及び12のTonをそれぞれTon1、Ton2とすると、Ton1=b1/B1*T、Ton2=b2/B2*Tと計算することができる。なお、下りデータ量の変動と、Toffで電源が遮断されることを考慮して、Ton1、Ton2に多少の余裕をもたせてもよい。このように計算されたTon1、Ton2は、例えばこの周期T(n)のGATE信号でONU2に送信され、計算を行った次の周期T(n+1)における下りデータ送信時間として適用される。
Tw(立ち上げ時間)は、OLT1の送信機11、12とONU2の受信機23及び波長可変フィルタ21が、電源が遮断された状態から、給電が開始され正常に使用できる状態になるまでに必要な時間である。またTwの間に、波長可変フィルタ21は、フィルタ制御部27からの制御により、変更される透過波長が安定する必要がある。このTwは、いずれの周期においても一定時間必要となり、予め定めておくことができる。
Toff(電源遮断時間)は、周期Tより、Ton及びTwを除いた時間であり、この間はOLT1の送信器11と12、ONU2の受信器23及び波長可変フィルタ21への電源が遮断される。前の周期における当該波長の下りデータ量が少ないほどToffは長くなり、周期TにおけるOLT1の送信器11と12、ONU2の受信器23及び波長可変フィルタ21に給電する時間が短くなるため、消費電力を抑制することができる。
以下、図6に示すシーケンス図により、まず周期T(n)における動作を説明する。この例では、周期T(n−1)において、ONU2−1、ONU2−2共にλ1を割り当てられており、Ton1(n)において、ONU2−1及びONU2−2宛ての下りデータは、PON MAC15より送信器11で送信されるように出力される(S301、S302)。また、Ton1(n)の間に、波長選択部19は、トラヒック監視部18のトラヒック情報テーブルを参照し、T(n−1)に上位ネットワークより入力された下りデータ量に基づき、前述したアルゴリズムによって次の周期T(n+1)における波長割り当て及びTon(n+1)が計算される。そして、OLT1は、各ONU2に対し、周期的に送信されるGATE信号の波長情報フィールド31及び送信時間フィールド33に、各ONU2に割り当てた次の周期T(n+1)における下り波長、送信時間Ton(n+1)を挿入し、通知する(S303、S304)。GATE信号を受信した各ONU2は、PON MAC25からフィルタ制御部27に波長情報を、電源制御部29にTon(n+1)を通知する。
これより以前の周期T(n−1)で決定されたToff(n)になると(Ton(n)が経過すると)、PHY MAC15から電源制御部17が制御され、OLT1の送信器11、12の電源が遮断される。また、ONU2の電源制御部29は、T(n−1)にて通知されたTon(n)が経過すると、受信器23及び波長可変フィルタ21への電源を遮断する。
そしてTw(n)になると、Toff(n)で電源を遮断したOLT1の送信器11、12及びONU2の受信器23、波長可変フィルタ21へ電源が供給される。また、フィルタ制御部27は波長可変フィルタ21の透過波長へTon(n)間に割り当てられた波長に変更する。
図12に示す例では、T(n)では、ONU2−1、2−2に対し波長λ1が割り当てられている。他のONU2については、波長λ1及びλ2のいずれかが割り当てられている。例えば下り送信データの増加により、第1の実施の形態のようにONU2−1、2−2に波長λ2が割り当てられ、T(n)におけるGATE信号では、割り当てられた波長λ2を示す波長情報と、該波長λ2での下り送信時間Ton2(n+1)とが挿入されて送信される。ONU2−1、2−2は、Tw(n)の間に、波長可変フィルタ21の透過波長を次の周期T(n+1)で用いる波長に変更する。周期T(n+1)の下り送信時間Ton2(n+1)では、波長λ2によりデータ及びGATE信号が送信される(S305〜S308)。
なお、本実施の形態ではTw(n)の間に波長可変フィルタ21の透過波長を変更するため、第1の実施の形態におけるアイドルパターン開始時間の通知及びアイドルパターンの送信を省略できる。
以上の動作を再帰的に繰り返すことで、トラヒック量に応じて、OLTの送信器とONUの受信器及び波長可変フィルタについて消費電力を抑制することができる。上述のように平均化すると、各ONUは受信器及び波長可変フィルタの電源をoffにする時間をより多くでき、省電力化できる。なお、波長割当については第2の実施の形態を用いても良い。
本実施の形態によると、トラヒック量に基づいて下りデータの送信時間を決定することで、OLT及びONUの消費電力を抑制することができる。
4.第4の実施形態
まず、本発明の第4の実施形態におけるPONシステムの構成について、図13を参照して以下に説明する。本実施形態は、モバイルバックホールとして、無線基地局をPONシステムで収容することを特徴としており、各ONU2のUNI26に、無線基地局5が接続されている。例えば、第4世代移動通信システムであるIMT−Advancedの基地局を収容した場合、基地局1台あたり1Gbps以上の伝送容量が必要となるため、10G−EPONを使用した場合は8基程度の無線基地局しか収容することができない。従って、モバイルバックホールのコストを低減するためには、一時的に下り通信の伝送容量を拡大する技術が重要となる。なお、上述の各実施の形態においても、ONU2に無線基地局を接続することは可能である。本実施の形態ではONU2に無線基地局が接続された場合において、下りの送信データ量以外に基づいて波長を割り当てる手法を提供する。
(OLTの構成)
本実施形態におけるOLT1は、WDMカプラ10と、波長の異なる送信器11及び12と、受信器13と、PON PHY14と、PON MAC15と、NNI16と、電源制御部17と、波長選択部19と、無線端末情報部50を備える。OLT1の構成について、第1の実施形態との差分は、トラヒック監視部18がなくなり、無線端末情報部50が追加された点である。無線端末情報部50は、下りデータの測定をせず、各無線基地局5に接続している無線端末数を保持する無線端末情報テーブルをもつ。無線端末情報テーブルは図14に示すように、各無線基地局5が接続している各ONU2のIDと、各無線基地局5に接続している無線端末数を対応させて保持する。
(ONU2の構成)
ONU2は、WDMカプラ20と、波長可変フィルタ21と、送信器22と、受信器23と、PON PHY24と、PON MAC25と、UNI26と、フィルタ制御部27を備える。ONU2は、UNI26に接続される無線基地局5から通知される無線端末数を、OLT2に通知する。その他は、例えば第1の実施の形態と同様である。
(無線基地局5の構成)
無線基地局5は、無線端末とのPONシステムの接続インターフェースである。本実施形態の無線基地局5は、例えば無線端末の接続管理を行う接続端末管理部50を備える。接続端末管理部50は、接続している無線端末数を、例えば定期的にONU2に対し通知する機能をもつ。
(第4の実施形態の動作)
第4の実施形態における動作を説明する。図15に本実施形態におけるOLT1とONU2−1、無線基地局5間の通信に関するシーケンス図を示す。ただし、上りデータに関するシーケンスは省略する。図15において、実線で示した信号は、送信器11で送信される信号、破線で示した信号は送信器12で送信される信号、鎖線で表される信号は送信器11及び12両方で送信される信号を表す。
まず通常時では、OLT1は全てのデータを送信器11のみを使用して送信する(S401)。また、無線基地局5が備える接続端管理部50は、接続しているONU2に対し、接続している無線端末数を定期的に通知する(S402)。通知を検出したONU2のPON MAC25は、定期的にOLT1に送信するREPORT信号に無線端末情報フィールド34を設け、通知された無線端末数(図中M_1)をOLT1に通知する(S403)。REPORT信号を検出したOLT1のPON MAC15は、通知された無線端末数を、通知元のONUのIDに対応して無線端末情報部50の無線端末情報テーブルに記録する。そして、無線端末情報部50は、収容している各無線基地局5から通知された接続している無線端末数が、予め定められた閾値Th7を超えたか判断する。閾値Th7を超えると、第1の実施形態と同様に、OLT1は伝送容量の拡大を開始する。ここで波長選択部19は、下りデータ量ではなく、前述した接続している無線端末数に基づき、波長をONU2に対し割り当てる。例えば、波長毎に、無線端末数が平均化されるように割り当てる。PON MAC15が、GATE信号に波長情報とアイドルパターン開始時間を挿入して各ONU2に通知する(S404)。そして第1の実施形態と同様に、伝送容量拡大が開始される(S406、S407)。その後の動作についても、第1の実施形態において、下りデータ量に基づいて実行されていた、伝送容量拡大中の波長の再割当て、及び伝送容量拡大の終了の判定を、各無線基地局5の接続端末数に基づいて実行する。このようにすることで、実際にトラヒックが増加してスループットが低下する前に、予め伝送容量を拡大することができる。
上述の説明では、第1の実施形態に対応して説明したが、第2の実施形態、第3の実施形態を適用してもよい。
本実施の形態によると、実際に測定したトラヒック量ではなく、無線ユーザ数に基づいて波長を割り当てるため、実際に輻輳が発生する前に、予め伝送容量を増やしておくことができる。
5.その他
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において変更実施が可能である。
本発明は、例えば、PONシステムに利用可能である。
1 OLT
2 ONU
3 光ファイバ
4 光スプリッタ
5 無線基地局
10、20 WDMカプラ
11、12、22 送信器
13、23 受信器
14、24 PON PHY
15、25 PON MAC
16 NNI
17、29 電源制御部
18 トラヒック監視部
19 波長選択部
21 波長可変フィルタ
26 UNI
27 フィルタ制御部
28 伝送容量拡大判定部
30 アイドルパターン開始時間フィールド
31 波長情報フィールド
32 トラヒック情報フィールド
33 送信時間フィールド
34 無線端末情報フィールド
50 接続端末管理部

Claims (20)

  1. 光回線集約装置(OLT)と複数の光回線終端装置(ONU)が光ファイバを介して接続された受動光ネットワーク(PON)システムにおいて、
    前記OLTは、互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器を備え、
    前記ONUは、前記OLTからの光信号のうち、選択された波長の光信号を受信する受信部を備え、
    前記OLTは、
    前記ONUへの下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、ONU毎に前記送信器が送信する波長のいずれかを割り当て、割り当てられた波長の識別情報を前記ONUに通知し、
    アイドルパターン送信時刻になると前記ONUが波長を切替えるためのアイドルパターン信号を送信し、その後割り当てられた波長に対応する前記送信器を用いて前記ONU宛の下りデータを送信し、
    前記ONUは、アイドルパターン信号の受信中に、前記受信部が受信する波長を通知された波長に変更し、その後、変更された波長で送信された下りデータを前記受信器で受信するPONシステム。
  2. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記下り通信のボリュームを示す指標は、予め定められた単位時間毎の各ONUへの下りデータ量であり、
    前記OLTは、単位時間中の各ONU宛ての下りデータ量を測定し、該下りデータ量が各送信器に振り分けられるように、ONU毎に波長を割り当てるPONシステム。
  3. 請求項2に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、測定された下りデータ量の全ONUの合計値に応じて、下り通信に使用する波長の数を決定することを特徴とするPONシステム。
  4. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記下り通信のボリュームを示す指標は、前記ONUに接続される端末数であり、
    前記OLTは、前記ONUに接続される端末数を該ONUから受信し、該端末数が各送信器に振り分けられるように、ONU毎に波長を割り当てるPONシステム。
  5. 請求項4に記載のPONシステムであって、
    前記ONUに無線基地局が接続され、
    前記下り通信のボリュームを示す指標は、該無線基地局と通信する無線端末数であり、
    前記OLTは、前記無線基地局と通信する無線端末数を前記ONUを介して該無線基地局から受信し、該無線端末数が各送信器に振り分けられるように、ONU毎に波長を割り当てるPONシステム。
  6. 請求項5に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、前記各ONUに接続されている前記無線基地局と通信する無線端末数の合計値に応じて、下り通信に使用する波長の数を決定することを特徴とするPONシステム。
  7. 請求項2に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、下り通信において使用する波長の数を2つ以上に増加又は減少する場合に、測定されたONU毎の下りデータ量に基づき、複数の送信器間で測定された下りデータ量が平均化されるように、前記各ONUに対し下り通信の波長を割り当て、ONUの識別子に対応して割り当てた波長の識別情報を記憶し、
    上位ネットワークから下りデータを受信すると、宛先のONUに対応する波長の識別情報を参照し、該当する波長の前記送信器を用いて前記ONUに送信することを特徴とするPONシステム。
  8. 請求項2に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、
    前記送信器を用いて複数の波長を使用して下りデータを送信している際に、前記送信器毎に下りデータ量を測定し、
    前記送信器のふたつについて該下りデータの差が閾値以上となった場合に、該下りデータ量に基づき、複数の送信器間で下りデータ量が振り分けられるように、各ONUに対し下り通信の波長を再び割り当てることを特徴とするPONシステム。
  9. 請求項5に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、下り通信において使用する波長の数を2つ以上に増加又は減少する場合に、前記各ONUに接続されている前記無線基地局と通信する無線端末数に基づき、複数の送信器間で通信対象となる無線端末数が平均化されるように、前記各ONUに対し下り通信の波長を割り当て、ONUの識別子に対応して割り当てた波長の識別情報を記憶し、
    上位ネットワークから下りデータを受信すると、宛先のONUに対応する波長の識別情報を参照し、該当する波長の前記送信器を用いて前記ONUに送信することを特徴とするPONシステム。
  10. 請求項5に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、
    前記送信器を用いて複数の波長を使用して下りデータを送信している際に、前記無線基地局と通信する無線端末数を前記ONUを介して受信し、ONUに割り当てた波長に従い前記送信器毎の通信対象の無線端末数を求め、
    前記送信器のふたつについて各送信器の通信対象の無線端末数の差が閾値以上となった場合に、複数の前記送信器間で通信対象となる無線端末数が振り分けられるように、各ONUに対し下り通信の波長を再び割り当てることを特徴とするPONシステム。
  11. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、下り通信に使用する波長数を変更する際に、
    前記アイドルパターン信号を送信するまでは、使用する波長数を変更する前の各ONUに対する波長情報に従って下りデータを送信し、
    前記アイドルパターン送信時刻から、変更後の全波長を使用して前記アイドルパターン信号を送信し、
    前記アイドルパターン信号を予め定められた時間送信した後、使用する波長数を変更した後の前記各ONUに対する波長情報に従って、下りデータを送信することを特徴とするPONシステム。
  12. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、使用する波長数の変更により下り通信に使用しない前記送信器の電源を、下り通信において使用するように変更されるまで、遮断する電源制御部を有するPONシステム。
  13. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記ONUは、
    予め定められた単位時間中に受信した下りデータ量を測定し、
    該下りデータ量が波長数を増加させるための第1閾値より大きい場合は、制御信号にトラヒック増加アラームを挿入して前記OLTに通知し、該下りデータ量が波長数を減少させるための第2閾値より小さい場合は、制御信号にトラヒック減少アラームを挿入して前記OLTに通知し、
    通知を受信した前記OLTは、トラヒック増加アラーム及びトラヒック減少アラームに応じて下り信号に使用する波長の数を決定することを特徴とするPONシステム。
  14. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、
    周期Tnにおいて、周期Tnのひとつ前の周期Tn−1における各ONU宛ての下りデータ量に基づき、前記OLTの前記送信器間で下りデータ量が平均化されるように、前記各ONUに下り通信の波長を割り当て、
    周期Tn−1中における各ONU宛ての下りデータ量を、各ONUに割り当てた波長で送信する際に必要となる時間Tonを算出し、
    周期に相当する単位時間から、算出された時間Tonをひいた時間Toffを算出し、
    周期Tnの次の周期Tn+1において、時間Ton間は割り当てた波長を使用して各ONUに対して下りデータを送信し、時間Toff間は前記OLTの前記送信器と、前記ONUの前記受信部の電源を遮断するPONシステム。
  15. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記受信部は、
    選択された波長の光信号を透過する波長可変フィルタと、
    該波長可変フィルタを透過した前記OLTからの光信号を受信する受信器と、
    前記波長可変フィルタの透過波長を切替えるフィルタ制御部と
    を有するPONシステム。
  16. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    アイドルパターンを送信する期間が、前記ONUの前記受信部が波長を変更してから安定するまでの時間よりも長いことを特徴とするPONシステム。
  17. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    前記OLTは、波長の識別情報と、波長を切替えるためのアイドルパターン信号を送信するアイドルパターン送信時刻とを含む制御信号を前記ONUに通知し、
    前記ONUは、通知されたアイドルパターン送信時刻に基づき、アイドルパターン信号の受信中に、前記受信部が受信する波長を通知された波長に変更するPONシステム。
  18. 請求項1に記載のPONシステムであって、
    アイドルパターン送信時刻になると、波長を変更するONU宛てのデータを含めず、波長を変更しないONU宛てのデータを含む下りデータを送信することで、波長を変更しないONU宛へは該下りデータが送信され、波長を変更するONUへは該下りデータがアイドルパターンとして送信されることを特徴とするPONシステム。
  19. 選択された波長の光信号を受信する複数の光回線終端装置(ONU)と光ファイバを介して接続される光回線集約装置であって、
    互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器
    を備え、
    前記ONUへの下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、ONU毎に前記送信器が送信する波長のいずれかを割り当て、
    割り当てられた波長の識別情報を前記ONUに通知し、
    アイドルパターン送信時刻になると、前記ONUがアイドルパターン信号の受信中に、受信する波長を通知された波長に変更するための該アイドルパターン信号を送信し、
    その後割り当てられた波長に対応する前記送信器を用いて前記ONU宛の下りデータを送信する前記光回線集約装置。
  20. 互いに波長の異なる光信号を送信する2つ以上の送信器を有する光回線集約装置(OLT)と複数の光回線終端装置(ONU)が光ファイバを介して接続された受動光ネットワーク(PON)システムにおける前記光回線終端装置であって、
    前記OLTからの光信号のうち、選択された波長の光信号を受信する受信部
    を備え、
    各光回線終端装置への下り通信のボリュームを示す指標に従って、下り通信のボリュームが各送信器に振り分けられるように、前記OLTの送信器が送信する波長のいずれかが割り当てられた波長の識別情報を前記OLTから受信し、
    前記OLTから送信されるアイドルパターン信号の受信中に、前記受信部が受信する波長を受信された波長に変更し、その後、変更された波長で前記OLTから送信された下りデータを前記受信器で受信する前記光回線終端装置。
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