JP2012184797A - 分岐栓付きサドル継手及び仮設配管用管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分岐栓付きサドル継手2aのサドル部3をフランジ付き管1の管本体11に電気融着するとともに、分岐栓付きサドル継手2aを、サドル部3に固定されたねじ筒6aの受口部66に回転筒部50の差口部50aを回転筒部50の中心軸まわりに回転可能に取り付け、分岐筒51を回転筒部50の中心軸まわりに回転可能に構成した。また、回転筒部50とねじ筒6aとの間に挿入隙間Sを設け、この挿入隙間Sから抜け止めリング7aをねじ筒6aに設けた環状凹溝65に嵌合させて差口部50aの受口部66からの抜け止めを図るようにした。
【選択図】 図2
Description
したがって、交換が完了するまで、工事区間外の水道管と水道管との間を仮設配管で接続し、工事中に断水時間を極力防ぐようにしている。
すなわち、上記のような接続構造を用いれば、上記接合部材の分割部材と分割部材とを分離することによって、2つの管を傷めることなく容易に分離できるので、工事が完了し、仮設配管が不要になれば、仮設配管を容易に分解撤去できるとともに、使用していた上記フランジ付き管を他の工事区間の仮設配管に再利用することができ、コスト面で有利である。
このような場合、仮設配管本管部の分岐部を設ける位置に分岐栓を設け、各戸等への仮設分岐配管を敷設するとともに、分岐栓の分岐口に仮設分岐配管の元を接続したのち、分岐栓を解除し、仮設分岐配管を介して各戸等への給水できるようにしている。
また、仮設配管は、一般的に地上に露出した状態で配管施工されているため、本管の取り替え作業中に作用者が誤って掘削機等の機器や足を引っ掛けて分岐栓部分を破損するおそれがある。
本発明の分岐栓付きサドル継手は、サドル部が機械的な接続で管に接続されるようになっていても構わないが、電気融着できる構造とすることが好ましい。
また、分岐口に接続されている接続管に負荷が加わっても回転筒部が固定筒部に対して少し回転動作するため、サドル継手に加わる負荷が軽減され、サドル継手が破損しにくい。
したがって、フランジの取り付け方向が決まっている作業現場でも使用でき、フランジに対する分岐口の方向に関係なく取り付けることができ、施工性がよいとともに、分岐口の方向の異なる多数の仮設配管用管継手をストックしておく必要がなく、施工コストを低減できる。
図1及び図2は、本発明にかかる分岐栓付きサドル継手の第1の実施の形態がフランジ付き管に融着されて得られた仮設配管用管継手の第1の実施の形態をあらわしている。
フランジ付き管1は、例えばポリエチレンやポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で形成されていて、図1に示すように、管本体11の一端に第1フランジ部12を有し、他端に第2フランジ部13を有している。
第1フランジ部12は、その接合面が平坦面となっている。
図1中、11bはバット融着部である。
サドル部3は、サドル本体31と、支持筒部32と、2つの端子部33とを備えている。
そして、サドル本体31は、中央部に貫通孔31aを有し、この貫通孔31aがフランジ付き管1の分岐孔11aに連通した状態で、管本体11に跨るように配置され、上記端子部33の端子33b間に通電することによって、内部に埋設された電気抵抗発熱体(図示せず)が発熱して、従来のサドル型電気融着継手と同様に、貫通孔31aの周囲がフランジ付き管1の外周面に融着されている。
また、サドル本体31の下端には、図2に示すように、フランジ部34が両側に張り出すように一体成形されている。
ねじ筒部32bは、図2に示すように、上端が雌ねじ32cになっていて、下端がこの雌ねじ32cより内径が小径のOリング圧縮部32dとなっている。
ねじ筒6aは、砲金等の銅合金で形成され,縦筒の固定筒部を構成するようになっていて、図3〜図5に示すように、その上端部外周面に雄ねじ61が設けられ、下端部が少し小径になって、この小径部62に設けられたOリング嵌合溝62aにNBR(ニトリルゴム)等で形成されたOリング62bが嵌り込んでいる。
リングガイド部64は、その上端部に環状凹溝65に向かって徐々に縮径するテーパ面64aを備え、その後、ねじ筒6aの中心軸に平行な平行面64bとなっている。
テーパ面64aの下端縁は、その径が上記抜け止めリング7aの非縮径状態の外径より小径となっている。
受口部66は、後述する分岐栓本体5aの差口部50aが嵌合するとともに、内周面に2条のOリング嵌合溝66bが設けられている。このOリング嵌合溝66bにはそれぞれNBR(ニトリルゴム)等で形成されたOリング66aが嵌合している。
貫通孔連通部67は、受口部66の内径より小径で貫通孔31aに連通している。
また、ねじ筒6aと支持筒部32とは、上記ねじ込み状態となることによって、小径部62がOリング圧縮部32dに入り込み、Oリング62bがOリング圧縮部32dとOリング嵌合溝62aの底面との間で圧縮されて、ねじ筒6aと支持筒部32とが水密状態で接続されている。
回転筒部50は、差口部50aと、小径筒部50bと、上部筒部50cとを備えている。
小径筒部50bは、差口部50aより小径なっていて、上記リングガイド部64との間に後述する抜け止めリング7aの挿入隙間Sを形成している。
弁体53は、縦筒部50の上端から突出するように設けられたハンドル52を操作することによって、回転して分岐筒51と縦筒部50の下端部と間を開閉可能に仕切るようになっている。
ねじ筒部51bは、分岐筒螺合部50dに螺合されている。
また、分岐栓本体5aは、図2及び図3に示すように、抜け止め部材としての抜け止めリング7aの外周側が環状凹溝65に嵌り込み、抜け止めリング7aの内周側が差口部50aの外周縁より小径筒部50bの外周縁側に張り出すように装着されることによって、ねじ筒6aからの抜け止めがなされている。
すなわち、抜け止めリング7aは、一部に切れ目を有し、切れ目を閉じる方向に縮径可能な略C字形をしたステンレス鋼やばね鋼等の弾性材料から形成されている所謂Cリングである。
すなわち、抜け止めリング7aを差口部50a方向に押し込むと、リングガイド部64のテーパ面64aにまず受けられる。そしてさらに押し込むと、抜け止めリング7aがテーパ面64aのテーパによって切れ目を閉じる方向に縮径して行き、平行面64bの内周面に沿うようになる。平行面64bからさらに差口部50a方向に押し込まれて、平行面64bを通りすぎると、抜け止めリング7aが弾性復元力によって拡径してその外周側が環状凹溝65内に嵌り込む。また、抜け止めリング7aの内周側が差口部50aの上端面に係止される。
上記のように専用治具等を用いて一旦装着された抜け止めリング7aの抜け止めを解除することができるようにすれば、Oリング66aの止水性が悪くなり漏水が生じた場合にもOリング66aの交換を容易にできるなどメンテナンスが容易かつ低コストにできる。
すなわち、この仮設配管用管継手Aは、図6に示すように、第1フランジ部12と他のフランジ付き管1a(または、同種の仮設配管用管継手A)の第2フランジ部13と突合せた状態で、接合部材の一対の分離自在な分割部材8a,8bによって両側から挟み込むことによって、他のフランジ付き管1(または、同種の仮設配管用管継手Aでもよい)と接続されて仮設配管100を形成する。
したがって、取り付け方向が自由になり、分岐栓部がサドル部に固定されて回転しない従来の分岐栓付きサドル継手とフランジ付き管1を用いて形成された仮設配管用管継手のように接続される他の管の第1フランジ部12と第2フランジ部13との方向によって取り付けられないといった問題が起こらない。
すなわち、第1フランジ部12と第2フランジ部13の取り付け方向が決まっている作業現場でも使用できる。
また、設けようとする分岐口51cの方向を自由に選択できるので、施工性がよいとともに、分岐口51cの方向の異なる多数の仮設配管用管継手をストックしておく必要がなく、施工コストを低減できる。
また、上記分岐栓付きサドル継手2aは、普通のポリエチレン管、例えば、多層階集合住宅の給水立管から各戸への分岐部にも用いることができる。
図7に示すように、この仮設配管用管継手Bは、分岐栓付きサドル継手2bの、分岐栓本体5bの縦筒部50が弁体58より上方に分岐孔穿孔用の穿孔機接続部54を備えている。
弁体58は、分岐筒54と対向するように設けられたハンドル54によって回転して分岐筒54と、縦筒部50及び穿孔機接続部54とを連通状態および非連通状態にすることができるようになっている。
また、この仮設配管用管継手Bは、上記構成以外は、上記仮設配管用管継手Aと同様の構成になっている。なお、図7中、4bは分岐栓部、55aは分岐口、55bはねじ部である。
(1)図8に示すように、上記分岐栓付きサドル継手2bを、予め仮設配管に組み込まれた分岐孔が穿設されていないフランジ付き管1bの分岐孔形成部に貫通孔連通部67が臨むようにフランジ付き管1bに電気融着する。
(2)キャップ54aを取り外し、取り外したキャップ54aを分岐筒54のねじ部55bに螺合させて分岐口55aを塞ぐ。
(3)穿孔機9の雌ねじ筒部91を穿孔機接続部54の雄ねじ筒部54bに螺合する。
(4)弁体58を、図8に示すように、分岐筒54と、縦筒部50及び穿孔機接続部54との連通位置にして穿孔機9の軸93をハンドル(図示せず)回転させて穿孔機9の刃92を縦筒部50の貫通孔連通部67から貫通孔31aをとおり、フランジ付き管1bの管壁まで到達させ、刃92によって図7に示すように分岐孔11aを穿設する。
(5)分岐孔11aを穿設したのち、軸93を逆回転し、刃92を弁体58より上方に引き上げる。
(6)弁体58を非連通位置にしたのち、穿孔機9を穿孔機接続部54から取り外す。
(7)キャップ54aを分岐筒54から取り外し、取り外したキャップ54aを穿孔機接続部54の雄ねじ筒54bに再び螺合させる。
(8)分岐筒54の分岐口55aに分岐配管を上記仮設配管用管継手Aと同様にして接続する。
(9)ハンドル54を操作して弁体58を連通位置にして仮設配管と仮設分岐配管とを連通させる。
また、上記仮設仮設配管用管継手Bは、仮設仮設配管用管継手Aと同様の構成部分は、仮設仮設配管用管継手Aと同様の作用効果を発揮する。
一方、上記分岐栓付きサドル継手2bは、上記のように、穿孔機接続部54を備えているので、仮設配管施工後、仮設配管の途中に新たに分岐部を設ける必要が生じた場合でも容易に分岐配管施工することができる。
図9に示すように、この仮設配管用管継手Cは、フランジ付き管1に融着された分岐栓付きサドル継手2cの分岐栓本体5cが、差口部50aの上方に小径筒部50bを設けず、下端に外側に張り出すリング状のフランジ59を備えている。
分岐栓本体5cが両フランジ59、68を抜け止め部材としてのファスナクリップ7bを用いて係止することによってねじ筒6bから抜け止め状態にされている。
クリップ本体72は、板状のばね鋼材を折り曲げ成形して形成されていて、2つの弾性係止部73(図9では片側しかあらわれていない)と、連結部74と、図9ではあらわれていない抜け止め板係止部とを備えている。
上記抜け止め係止部は、弾性係止部73の他端から外側に広がるように設けられている。
抜け止め板75は、図示していないが、係合溝が設けられていて、上記抜け止め係止部がこの係合溝に係合されてクリップ本体72の弾性係止部73間の距離が広がりクリップ本体72が離脱することを防止するようになっている。
この仮設配管用管継手Cは、上記した以外は、上記第2の実施の形態の仮設配管用管継手Bと同様になっている。
また、仮設配管用管継手Cは、上記仮設配管用管継手Bと同じ構成部分は、仮設配管用管継手Bと同様の作用効果を発揮する。
上記の実施の形態では、分岐栓付きサドル継手がフランジ付き管に融着されるようになっていたが、接着固定されても構わないし、ボルトナットなどで固定するようにしても構わない。
1 フランジ付き管(接続管)
1b フランジ付き管(接続管)
11 管本体
11a 分岐孔
12 第1フランジ部
13 第2フランジ部
14 Oリング(リング状パッキン)
2a,2b,2c 分岐栓付きサドル継手
3 サドル部
31 サドル本体
31a 貫通孔
33b 端子
4a,4b,4c 分岐栓部
5a,5b,5c 分岐栓本体
50 回転筒部(縦筒)
50a差口部
50b 小径筒部
51,55 分岐筒
51c、55a 分岐口
6a、6b ねじ筒(縦筒の固定筒部)
64 リングガイド部
64a テーパ面
66 受口部
7a 抜け止めリング(抜け止め部材)
7b ファスナクリップ(抜け止め部材)
65 環状凹溝
K キー
S 挿入隙間
Claims (6)
- 接続される接続管に跨るように配置されるとともに、管に穿設される分岐孔に連通する貫通孔を有するサドル部と、前記貫通孔に連通するように設けられる分岐栓部とを有し、
前記分岐栓部は、前記貫通孔と管軸を一致させるように一端が前記貫通孔に開口する縦筒と、この縦筒に交差するように設けられた分岐筒と有し、
この分岐筒が、縦筒の中心軸回りに回転可能に設けられている分岐栓付きサドル継手であって、
前記縦筒が、前記サドル部に固定された固定筒部と、前記分岐筒が連設され分岐筒とともに回転する回転筒部と有し、
固定筒部及び回転筒部の一方に受口部が設けられ、他方に前記受口部に嵌り込み、固定筒部の中心軸まわりに回転可能な差口部が設けられるとともに、
固定筒部及び回転筒部の外側から前記接続管を流れる流体に非接触位置に装着され、前記差口部の受口部からの抜けを防止する抜け止め部材を備えていることを特徴とする分岐栓付きサドル継手。 - サドル部が管への電気融着構造を備えている請求項1に記載の分岐栓付きサドル継手。
- 抜け止め部材が、一部に切れ目を有し、切れ目を閉じる方向に縮径可能な略C字形弾性体から形成され、
固定筒部及び回転筒部のうち、受口部を有する筒部が、前記略C字形弾性体の外径方向の一部が込む環状凹溝を、受口部より差口部を有する筒部側の内周面に有し、
差口部を有する筒部が、縮径された前記略C字形弾性体が通過可能なリング状の隙間を、前記受口部を有する筒部との間に形成する小径筒部を備えている請求項1または請求項2に記載の分岐栓付きサドル継手。 - 受口部を有する筒部が、前記環状凹溝より差口部を有する筒部側の内周面が、環状凹溝に向かって徐々に縮径するテーパ面に形成されている請求項3に記載の分岐栓付きサドル継手。
- 抜け止め部材が、固定筒部及び回転筒部にそれぞれ設けられたフランジ部を係止するクリップである請求項1または請求項2に記載の分岐栓付きサドル継手。
- 両側にフランジ部を有し、一方のフランジ部の端面が平坦であり、他方のフランジ部の端面に、別の短管のフランジ部の一方の端面に水密に密着するリング状パッキンを備えたフランジ付き管に請求項1〜請求項5のいずれかに記載の分岐栓付きサドル継手のサドル部が融着または接着一体化されてなる分岐栓付き仮設配管用管継手。
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