JP2012183923A - 車両用シートのスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用シートのスライド移動をアシストする附勢力を、スライド方向の双方向にかけられるようにする。
【解決手段】車両用シートのスライド装置10であって、車両用シート1に固定されたスライダ12をフロアF上に固定されたスライドレール11に対して一又は他のどちらかのスライド方向に附勢するよう、その附勢力をかける方向が切り換えられて機能する圧縮バネSPと、圧縮バネSPをその附勢力をかける方向が中立となるスタンバイ状態に切り換える切換機構20とを有する。圧縮バネSPは、そのスタンバイ状態では、スライダ12とスライドレール11との間で弾発力を蓄えた中立な状態に保持され、スライドロックが解除されたスライダ12に一又は他のどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、その中立状態が崩されてスライダ12にその弾発力の解放に伴うスライド方向への弾みが付与される。
【選択図】図9
【解決手段】車両用シートのスライド装置10であって、車両用シート1に固定されたスライダ12をフロアF上に固定されたスライドレール11に対して一又は他のどちらかのスライド方向に附勢するよう、その附勢力をかける方向が切り換えられて機能する圧縮バネSPと、圧縮バネSPをその附勢力をかける方向が中立となるスタンバイ状態に切り換える切換機構20とを有する。圧縮バネSPは、そのスタンバイ状態では、スライダ12とスライドレール11との間で弾発力を蓄えた中立な状態に保持され、スライドロックが解除されたスライダ12に一又は他のどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、その中立状態が崩されてスライダ12にその弾発力の解放に伴うスライド方向への弾みが付与される。
【選択図】図9
Description
本発明は、車両用シートのスライド装置に関する。
従来、車両用シートのスライド装置として下記特許文献1に開示されたものが知られている。このスライド装置は、車両フロア上に固定されたスライドレールに対して、車両用シートに固定されたスライダがスライド可能に組み付けられた構成となっている。このスライダとスライドレールとの間には、スライダをシート前方側へスライドさせる方向に附勢する引張バネが掛着されている。これにより、スライダをスライドロック解除した後に、車両用シートをシート前方側へスライドさせる動きが、上記引張バネの附勢力によってアシストされるようになっている。
しかし、上記従来技術では、車両用シートのスライドがシート前方側にしかアシストされず、シート後方側にスライドさせる際には、かえってスライドが重くなってしまうという問題がある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートのスライド移動をアシストする附勢力を、スライド方向の双方向にかけられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートのスライド装置は次の手段をとる。
第1の発明は、車両用シートのスライド装置であって、車両用シートに固定されるスライダと、フロアに固定されてスライダをスライド可能な状態に支持するスライドレールと、スライダをスライドレールに対してスライドロックするロック機構と、スライダをスライドレールに対して一又は他のどちらかのスライド方向に附勢するよう、その附勢力をかける方向が切り換えられて機能する附勢部材と、附勢部材をその附勢力をかける方向が中立となるスタンバイ状態に切り換える切換機構と、を有する。附勢部材は、上記スタンバイ状態では、スライダとスライドレールとの間で弾発力を蓄えた中立な状態に保持され、ロック機構のロックが解除されてスライダに一又は他のどちらかのスライド方向への移動力が外部からかけられることにより、その中立状態が崩されてスライダにその弾発力の解放に伴うスライド方向への弾みを付与する構成となっている。
第1の発明は、車両用シートのスライド装置であって、車両用シートに固定されるスライダと、フロアに固定されてスライダをスライド可能な状態に支持するスライドレールと、スライダをスライドレールに対してスライドロックするロック機構と、スライダをスライドレールに対して一又は他のどちらかのスライド方向に附勢するよう、その附勢力をかける方向が切り換えられて機能する附勢部材と、附勢部材をその附勢力をかける方向が中立となるスタンバイ状態に切り換える切換機構と、を有する。附勢部材は、上記スタンバイ状態では、スライダとスライドレールとの間で弾発力を蓄えた中立な状態に保持され、ロック機構のロックが解除されてスライダに一又は他のどちらかのスライド方向への移動力が外部からかけられることにより、その中立状態が崩されてスライダにその弾発力の解放に伴うスライド方向への弾みを付与する構成となっている。
この第1の発明によれば、切換機構により附勢部材をスタンバイ状態に切り換えて、ロック機構のロックを解除してから、スライダにどちらかのスライド方向への移動力をかけることにより、附勢部材の弾発力がその方向にかけられて、スライダの移動に弾みがつけられる。したがって、車両用シートのスライド移動をアシストする附勢力を、スライド方向の双方向にかけられるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、切換機構は、ロック機構のロックを解除するレバーの操作によって、附勢部材を上記スタンバイ状態に切り換えるように作動する構成となっている。
この第2の発明によれば、ロック機構のロックを解除するレバーを操作することにより、切換機構も操作されて、附勢部材が上記スタンバイ状態に切り換えられる。したがって、ロック機構のロックを解除する操作によって、附勢部材をその都度スタンバイ状態に切り換えて、スライダのどちら方向へのスライド移動にも弾みをつけられる状態とすることができ、かかる操作を簡便にすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成となっているものである。すなわち、切換機構は、前後一対のリンク部材と、グリップと、操作部材と、を備えて構成されている。前後一対のリンク部材は、それぞれ、スライダに貫通形成された孔内に通されて上下運動可能にガイドされ、下側パーツが上側パーツに対して前後に首振り運動可能に連結された構成となっている。グリップは、各リンク部材の各下側パーツに両端部がリンク連結されて設けられている。操作部材は、グリップを上方側へ引き上げるように操作する。附勢部材は、スライダとグリップとの間に掛着された圧縮バネとして構成されている。操作部材の操作によりグリップに引き上げ方向の力がかけられると、各下側パーツが各孔内に入り込んで各孔の形状によりガイドされて各上側パーツと互いに真っ直ぐな姿勢状態となるように切り換えられると共に、圧縮バネも押し撓まされながら高さ方向に真っ直ぐな姿勢となるように向けられる。操作部材の操作解除により、圧縮バネがその弾発力によりグリップをスライドレールに高さ方向に真っ直ぐに押し付けた状態となって保持されるスタンバイ状態となる。このスタンバイ状態から、スライダにどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、グリップが圧縮バネの弾発力によってスライドレールを押し蹴る格好でスライダにそのスライド方向への弾みを付与する。
この第3の発明によれば、圧縮バネは、操作部材の操作により、高さ方向に真っ直ぐな姿勢となるように向けられ、その後の操作解除により、グリップをスライドレールに対して高さ方向に真っ直ぐに押し付けた状態(中立状態)となって保持される。したがって、この状態から、スライダにどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、圧縮バネの中立状態が崩されて、グリップに圧縮バネの弾発力の解放に伴う蹴り力が付与され、グリップがスライドレールを押し蹴る格好でスライダにそのスライド方向への弾みが付与される。このように、スライダに一対のリンク部材とグリップとを設け、このグリップとスライダとの間に附勢部材となる圧縮バネを設けた簡素な構成により、車両用シートのスライド移動をスライド方向の双方向にアシストすることのできる構成を得ることができる。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートのスライド装置(スライド装置10)の構成について、図1〜図11を用いて説明する。本実施例のスライド装置10は、図1に示すように、フロアF上に左右一対で設けられており、車両用シート1をフロアFに対して前後スライド可能に支持する構成となっている。これらスライド装置10は、その内部に組み付けられた後述する各圧縮バネSP及び各切換機構20の構成により、車両用シート1をシート前後方向のどちら側にスライドさせる際にも、そのスライド移動時に弾みを付けて移動操作をアシストできるように構成されている。以下、上記各スライド装置10、圧縮バネSP及び切換機構20の各構成について詳しく説明する。
ここで、車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えて構成されている。シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、シートクッション3の左右両サイドの後端部に連結されて支持されている。シートクッション3は、その底部に、上述したスライド装置10が左右一対で設けられており、これらスライド装置10を介してフロアF上に前後スライド可能に支持されて設けられている。
上記各スライド装置10は、それぞれ、フロアF上に一体的に固定されて設けられたスライドレール11と、スライドレール11に対して前後スライド可能に組み付けられて、その上部にシートクッション3が一体的に固定されて設けられたスライダ12と、スライダ12のスライドレール11に対するスライドをロック可能なロック機構13と、を有する。各スライドレール11は、図2〜図4に示すように、一枚の長尺状の鋼板を短手方向に所々に折り曲げて形成したものであり、シート上方側に面を向けた底面部11Aと、底面部11Aの左右両側の縁部からそれぞれシート上方側に立ち上がる左右両側の側面部11Bと、これら両側面部11Bの各上縁部からそれぞれ互いに向かい合う側の下方に向かって曲げ返される折返部11Cと、を有した形に形成されている。
各スライダ12は、同じく一枚の長尺状の鋼板を短手方向に所々に折り曲げて形成したものであり、シート上方側に面を向けた上面部12Aと、上面部12Aの左右両側の縁部からシート下方側に折り曲げられて垂下する左右の側面部12Bと、これら両側面部12Bの下縁部から両外側に向かって跳ね上げられるように曲げ返される左右のひれ部12Cと、を有する形に形成されている。上記各スライダ12は、それぞれ、各スライドレール11の前後どちらか一方の開口した端部側から、それらの両ひれ部12Cが各スライドレール11の両折返部11Cの折り返された空間内部収められるように長手方向に差し込むことにより、各スライドレール11に対して長手方向にスライド可能な状態となって組み付けられる。これにより、各スライダ12は、その両ひれ部12Cが、各スライドレール11の両折返部11Cに引掛かって、各スライドレール11に対して上方側に抜け外れないように剥離防止された状態となって組み付けられる。
上記各スライドレール11には、その両折返部11Cに、長手方向に等間隔に並ぶ多数のロック孔11C1が形成されている。これらロック孔11C1は、各スライダ12に連結されたロック機構13の各ロック爪13Aを3つのロック孔11C1に跨って入り込ませることにより、各スライダ12のスライド移動を強固にロックさせられるように機能するものとなっている。上記各ロック孔11C1は、各スライドレール11に対して長手方向に等間隔に多数並んで形成されていることにより、各スライダ12を任意のスライド位置でスライドロックさせられるようになっている。上記各ロック爪13Aが各ロック孔11C1内に入り込む動作は、各ロック爪13Aが各スライダ12に対して回動可能に軸支されており、常時、各ロック孔11C1内に入り込む方向に向かって附勢力がかけられた構成によってなされている。
また、上記各ロック爪13Aを各ロック孔11C1から引き抜いてスライドロックを解除する操作は、シートクッション3の乗降ドア側に面する外側の側部に設けられた解除レバー4の引き上げ操作によって行われる。ここで、解除レバー4が本発明の「ロック機構のロックを解除するレバー」に相当する。この解除レバー4は、シートクッション3の骨格を成すシートクッションフレーム3Fの側部に連結軸4Aにより回動可能に軸支されて設けられている。上記連結軸4Aは、シートクッションフレーム3Fの両サイドフレームに貫通して設けられた長尺状の軸部材として構成されており、解除レバー4に対して一体的に接合され、シートクッションフレーム3Fに対して回動可能となるように軸連結された状態で設けられている。そして、上記連結軸4Aには、その両端側のシートクッションフレーム3Fの両サイドフレームの内側となる箇所に、それぞれ解除アーム4Bが一体的に接合されて設けられており、各解除アーム4Bには、剛体の解除ロッド4Cが連結されて、各解除ロッド4Cが前述した各ロック爪13Aに連結されている。
上記解除レバー4は、これを連結軸4Aを中心に引き上げ操作することにより、これと一体となって各解除アーム4Bが回動操作され、各解除ロッド4Cを介して各ロック爪13Aが押し回されて各ロック孔11C1から引き抜かれる。これにより、各スライダ12のスライドロック状態が解除されるため、着座乗員が解除レバー4を引き上げた状態のまま、車両用シート1を前後方向に移動させる力を加えることにより、各スライダ12がその力の加えられた方向に移動操作されて、そのスライド位置が調整される。そして、上記スライド位置の調整後に、解除レバー4の引き上げ操作を解くことにより、各ロック爪13Aが再び附勢によって各ロック孔11C1内に入り込んだ状態となり、各スライダ12のスライド移動がその調整された位置でロックされた状態となる。
ところで、上記各スライダ12には、それぞれ、各スライダ12を各スライドレール11に対して前後どちらかの方向にスライドさせる際に、各スライダ12にそのスライド力をかけた方向への附勢力をかけてスライド移動をアシストする圧縮バネSP及び切換機構20が設けられている。ここで、圧縮バネSPが本発明の「附勢部材」に相当する。上記各切換機構20は、図4〜図5に示すように、各スライダ12の上面部12Aに貫通形成された矩形状の各孔12D内に通されて上下運動可能にガイドされて設けられた前後一対のリンク部材21と、各リンク部材21の下端部に両端部がリンク連結されたグリップ22と、グリップ22を上方側へ引き上げるように操作するケーブル23と、図2で前述した連結軸4Aに一体的に接合されて設けられた操作アーム24と、から構成されている。ここで、ケーブル23が本発明の「操作部材」に相当する。
各リンク部材21は、互いに回動可能にリンク連結された上側パーツ21Aと下側パーツ21Bとから成る。各上側パーツ21Aは、上記スライダ12の各孔12D内に通されて、スライダ12に対して上下移動のみ可能となるようにガイドされている。これら上側パーツ21Aは、その頭部がフランジ状に広がった形に形成されており、頭部がスライダ12の上面部12Aに当たることで各上側パーツ21Aが各孔12Dの下方向に抜け落ちない構成となっている。各下側パーツ21Bは、それらの上端部が、上記各ガイドされた上側パーツ21Aの下端部に対して前後方向に首振り運動可能な状態にピン連結されている。そして、各下側パーツ21Bの下端部には、グリップ22の両端部が回動可能にピン連結されている。
グリップ22は、上記各リンク部材21によりスライダ12に対して吊持される格好で設けられており、スライドレール11の底面部11A上に位置している。上記グリップ22は、そのスライドレール11の底面部11Aと対面する底面上に、底面部11Aとの接触による摺動摩擦を高めるためのゴム板22Aが貼着されている。そして、上記グリップ2とスライダ12の上面部12Aとの間には、圧縮バネSPが掛着されている。上記圧縮バネSPは、図5に示すように、その下端が、グリップ22のシート前後方向の中央部に掛着され、上端が、スライダ12の上面部12Aから切り起こされた掛部12Fに掛着されている。これにより、上記グリップ22は、図8に示すように、後述するケーブル23の引き込みにより、圧縮バネSPがグリップ22とスライダ12との間で真っ直ぐ起立した姿勢となるように引き込まれた状態では、この圧縮バネSPのバネ附勢力によって、真っ直ぐ下方側に押し下げられる方向の附勢力を受けて、その底面のゴム板22Aを、スライドレール11の底面部11A上に押し付けた状態に保持されるようになっている。また、グリップ22は、上記図8に示した状態から、スライダ12が前方側或いは後方側にスライド操作されることにより、上記圧縮バネのSPの弾発力の解放に伴う各リンク部材21の下側パーツ21Bの首振り運動や上側パーツ21Aの上下運動によるスライダークランクの動きに伴って、スライドレール11の底面部11A上から離間されるようになっている(図10参照)。
ここで、上記各スライダ12の上面部12Aの各孔12Dが形成された箇所の裏面部には、各孔12Dの周縁部に臨んで、シート前後方向に互いに対向するように円弧面を向けた円弧ガイド12Eが突出して形成されている。これら円弧ガイド12Eは、各リンク部材21の下側パーツ21Bが、その起立する方向の首振り運動に伴って各孔12Dの内部に入り込む際に、その円弧面によって入り込む動きを案内する構成となっている。これら円弧ガイド12Eにより、各リンク部材21の下側パーツ21Bは、図6(b)、図7(b)及び図8(b)に順に示すように、その起立する首振り運動に伴って、各上側パーツ21Aと高さ方向に真っ直ぐに並んだ縦向きの姿勢(図8(b)参照)となるように、各孔12D内に案内されながら下側から入り込んでいくようになっている。
ここで、図2〜図3に示すように、上記各スライダ12の上面部12Aには、上述した掛部12Fの切り起こしに伴い、高さ方向に貫通した通し孔12Gが形成されている。そして、これら通し孔12Gには、ケーブル23がそれぞれ通されており、各ケーブル23の通された下端部が、上記図5で示した各グリップ22のシート前後方向の中央部に掛着されている。これらケーブル23は、可撓性を備えた線状のワイヤー部材23Aが、管状の案内管23B内に通された2重構造となっており、案内管23Bによりその配索位置が位置決めされ、案内管23Bから繰り出された各端部間で牽引操作力の伝達を行う構成となっている。上記各ケーブル23は、上記各案内管23Bの各端部が、シートクッションフレーム3Fから切り起こされて形成された各掛部3F3,3F4に掛着されて固定されている。そして、各ワイヤー部材23Aの上端部は、常時は、図2に示すように、各案内管23Bの上端部上に位置固定された状態とされて、横向きに撓まないように保持された状態となっている。
具体的には、上記各ワイヤー部材23Aの上端部には、樹脂成形された硬質の棒状体23A1が一体に接合されている。上記棒状体23A1は、ワイヤー部材23Aよりも太径に形成され、その底部に形成された三角屋根状の傾斜した凸面をもつ嵌合部23A1aが、各案内管23Bの上端部に形成された三角屋根状の傾斜した凹面を持つ被嵌合部23B1に嵌まり込むことで、案内管23Bの上端部から真っ直ぐに起立した姿勢状態に位置固定されて保持されるようになっている。
上記各ケーブル23は、前述した各スライド装置10のロックを解除する解除レバー4の引き上げ操作が行われることで、図6(a)、図7(a)及び図8(a)に順に示すように、解除レバー4と一体的となって回動する各操作アーム24によって各棒状体23A1が上方側に引張り込まれて、各ワイヤー部材23Aが上方側に牽引操作されるようになっている。そして、この牽引操作に伴って、図6(b)、図7(b)及び図8(b)に順に示すように、各ワイヤー部材23Aの下端部が上方側に引張り込まれ、各グリップ22が、各ワイヤー部材23Aが通されているスライダ12の上面部12Aの通し孔12Gのある方向に向かって斜め上方側に引張られる。そして、この引張り力により、各リンク部材21の下側パーツ21Bが各円弧ガイド12Eの案内によって、起立する方向に向けられながら各孔12D内に入り込んで、上側パーツ21Aと高さ方向に真っ直ぐに並んだ姿勢に切り換えられた状態となる(図8(b)の仮想線状態を参照)。ここで、各下側パーツ21Bの上端側の周縁部は、各上側パーツ21Aとの連結点を中心とした円弧形状に丸められた形となっており、その首振り運動によって各円弧ガイド12Eに突っ掛かることなく各孔12D内に円滑に入り込んでいけるようになっている。
そして、各下側パーツ21Bが各孔12D内に入り込んで各リンク部材21が高さ方向に真っ直ぐな姿勢となっていく動きに伴って、各グリップ22と各スライダ12の掛部12Fとの間に掛着された各圧縮バネSP自体も、軸方向に真っ直ぐに押し撓まされながら高さ方向に真っ直ぐに起立した姿勢状態に向けられた状態となって、弾発力を蓄えた状態となる。ここで、図8(a)に示すように、上記各操作アーム24により牽引操作された各ケーブル23は、その牽引操作が行われた最後に、後述するキャンセラ3F2によって各操作アーム24との掛着が外されて、その牽引操作が解かれるようになっている。この牽引操作の解除により、各グリップ22は、図8(b)の実線状態で示すように、各圧縮バネSPの弾発力によって、その底面がスライドレール11の底面部11A上に押し付けられた状態となる。この状態では、各リンク部材21は、各下側パーツ21Bが各孔12D内から脱して、シート前後方向に首振り運動することのできる状態となるが、各圧縮バネSPが高さ方向に真っ直ぐに起立した中立姿勢の状態となっていることから、この圧縮バネSPによる弾発力は蓄積されたままの状態に保たれ、各スライダ12は、そのスライドロック状態が解除されても、各圧縮バネSPの弾発力の作用によりシート前後方向に押し動かされてしまうことはなく、静止された状態(スタンバイ状態)のまま保持される。
しかし、この状態から、着座乗員がフロアF上に付けた足を前や後ろに蹴るなどして、車両用シート1に対して各スライダ12を前や後ろに移動させるように力を加えることにより、上記各圧縮バネSPの中立状態が崩されて、各スライダ12が、各圧縮バネSPの弾発力の解放(発散)に伴うスライド方向への附勢力を受けて、そのスライド移動に弾みが付けられる(図9(b)参照)。詳しくは、上記スライド方向への力が各スライダ12と各スライドレール11との間にかけられることにより、各圧縮バネSPは、各スライドレール11の底面部11A上に押し付けられている各グリップ22を支点に、各スライダ12をその力のかけられたスライド方向に押し退けるようなキック力を作用させる。これにより、各スライダ12は、各リンク部材21の下側パーツ21Bの首振り運動を伴いながら、各圧縮バネSPの弾発力を受けてスライド方向に弾みを付けて押し動かされる。
そして、これらスライダ12が各スライドレール11上のグリップ22を支点にスライドする動きに伴って、各グリップ22に接続されたワイヤー部材23Aの下端部が下方側に引張り込まれる(図9(b)参照)。これにより、図9(a)に示すように、各ワイヤー部材23Aの上端部が下方側に引張り込まれて、各棒状体23A1の嵌合部23A1aが各案内管23Bの被嵌合部23B1に嵌まり込んだ元の起立姿勢の状態に戻される。なお、上記グリップ22は、上述したキック動作の最後には、圧縮バネSPの弾発力の作用によって、その底面のゴム板22Aが、スライドレール11の底面部11A上から離間した状態とされるようになっている。これにより、スライダ12のスライド移動時に、ゴム板22Aがスライドレール11に接触して摺動摩擦が増大してしまう事態が生じないようになっている。以上により、解除レバー4の引き上げ操作によって各スライダ12のスライドロック状態を解除して、各スライダ12を前後どちらかの方向に弾みを付けてスライドさせる移動が完了する。そしてその後に、解除レバー4の操作を戻すことにより、図6に示すように、各操作アーム24が、各ワイヤー部材23Aの上端部に付いている棒状体23A1の球状の引掛部23A1bに引掛かった状態に戻されて、その引き上げ操作によって各ワイヤー部材23Aを再び引き上げ操作することのできる初期の状態に戻される。
ここで、上述した各操作アーム24によって各ワイヤー部材23Aを上方側へ引張り込む機構、及びその牽引操作の最後に各ワイヤー部材23Aを各操作アーム24との引掛り状態から外して牽引操作を解除する機構について説明する。すなわち、各操作アーム24は、図2で前述したように、前述した各解除アーム4Bと並んで連結軸4Aに一体的に接合されて設けられている。これにより、各操作アーム24は、解除レバー4の引き上げ操作に伴って、各解除アーム4Bと一体的に回動するようになっている。これら操作アーム24の先端部には、その軸方向に突出して曲げ板状の掛部24Aが形成されている。そして、各掛部24Aの上方部には、各操作アーム24に対して回動可能に軸支された2枚のカム24Bが、互いに軸方向に離間した状態となって設けられている。これらカム24Bは、その周縁部の一部が外側に突出した形状となっており、各操作アーム24との間に掛着されたバネ24C(コイルバネ)の附勢力により、常時はそれらの突起形状を掛部24Aに押し付けた状態となって保持されている。ここで、上記各カム24Bの突起が押し付けられている掛部24Aの板部分には、図11に示すように、各操作アーム24を回動操作後に下方側へ移動させる動きの際に、各ワイヤー部材23Aの上端部に形成された球状の引掛部23A1bを下方側から通し入れることのできる大きさの通し孔24A1が形成されている。
そして、上記各カム24Bは、その2枚一対で設けられる間の隙間が、上記通し孔24A1の孔幅よりも狭く、かつ、ワイヤー部材23Aの線径よりも広い隙間寸法に設定されている。これにより、図11に示すように、各操作アーム24を下方側へ移動させる動きによって、各ワイヤー部材23Aの上端部に形成された球状の引掛部23A1bが、各操作アーム24の通し孔24A1内に通されて各カム24Bを上方側へ押し回し、図6(a)に示すように各引掛部23A1bが各カム24Bを押し越えた位置まで入り込むことにより、各カム24Bが各バネ24Cの附勢力によって各掛部24Aに押し付けられた状態に戻される。これにより、各操作アーム24は、図7(a)に示すように、これらを上方側へ回動させる操作によって、各ワイヤー部材23Aの引掛部23A1bを各カム24Bによって下方側から掬い掛ける格好で上方側に引張り込める状態となる。
そして、図2に示すように、上記シートクッションフレーム3Fの両サイドフレーム間に架け渡されて固定された補強パイプ3F1には、上述した各操作アーム24によって各ワイヤー部材23Aの上端部(引掛部23A1b)を牽引操作した最後に、各引掛部23A1bを各操作アーム24との引掛り状態から外すように案内するキャンセラ3F2が取り付けられている。これらキャンセラ3F2は、補強パイプ3F1に一体的に接合されて設けられ、その底面が、シート後方側に向かって上方側に傾斜した傾斜面となって形成されている。これらキャンセラ3F2は、図8(a)に示すように、各操作アーム24の回動操作により、各引掛部23A1bがその傾斜した底面に当接すると、その傾斜面によって、各引掛部23A1bを各カム24B上から外す方向へ移動案内し、各引掛部23A1bを各操作アーム24との引掛り状態から外す。
このように、本実施例の車両用シートのスライド装置(スライド装置10)によれば、切換機構20により圧縮バネSP(附勢部材)をスタンバイ状態に切り換えて、ロック機構13のロックを解除してから、スライダ12にどちらかのスライド方向への移動力をかけることにより、圧縮バネSPの弾発力がその方向にかけられて、スライダ12の移動に弾みがつけられる。したがって、車両用シート1のスライド移動をアシストする附勢力を、スライド方向の双方向にかけられるようにすることができる。
また、ロック機構13のロックを解除する解除レバー4を操作することにより、切換機構20も操作されて、圧縮バネSPが上記スタンバイ状態に切り換えられる。したがって、ロック機構13のロックを解除する操作によって、圧縮バネSPをその都度スタンバイ状態に切り換えて、スライダ12のどちら方向へのスライド移動にも弾みをつけられる状態とすることができ、かかる操作を簡便にすることができる。
また、圧縮バネSPは、ケーブル23(操作部材)の操作により、高さ方向に真っ直ぐな姿勢となるように向けられ、その後の操作解除により、グリップ22をスライドレール11に対して高さ方向に真っ直ぐに押し付けた状態(中立状態)となって保持される。したがって、この状態から、スライダ12にどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、圧縮バネSPの中立状態が崩されて、グリップ22に圧縮バネSPの弾発力の解放に伴う蹴り力が付与され、グリップ22がスライドレール11を押し蹴る格好でスライダ12にそのスライド方向への弾みが付与される。このように、スライダ12に一対のリンク部材21とグリップ22とを設け、このグリップ22とスライダ12との間に圧縮バネSPを設けた簡素な構成により、車両用シート1のスライド移動をスライド方向の双方向にアシストすることのできる構成を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、上記実施例では、スライダ12に設けたグリップ22によって、スライドレール11を押し蹴る格好でスライダ12の動きに弾みを付けるように構成したものを示したが、グリップやリンク部材等の切換機構の構成部材をスライドレール側に設けて、スライダを押し蹴る格好で附勢部材の弾発力を発揮させる構成としたものであってもよい。また、本発明の「附勢部材」に相当するものとして、上記実施例では圧縮バネSPを示したが、附勢部材として、ゴムや引張バネ等の他の弾性部材を用いることもできる。
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
3F シートクッションフレーム
3F1 補強パイプ
3F2 キャンセラ
3F3 掛部
3F4 掛部
4 解除レバー(ロック機構のロックを解除するレバー)
4A 連結軸
4B 解除アーム
4C 解除ロッド
10 スライド装置
11 スライドレール
11A 底面部
11B 側面部
11C 折返部
11C1 ロック孔
12 スライダ
12A 上面部
12B 側面部
12C ひれ部
12D 孔
12E 円弧ガイド
12F 掛部
12G 通し孔
13 ロック機構
13A ロック爪
20 切換機構
21 リンク部材
21A 上側パーツ
21B 下側パーツ
22 グリップ
22A ゴム板
23 ケーブル(操作部材)
23A ワイヤー部材
23A1 棒状体
23A1a 嵌合部
23A1b 引掛部
23B 案内管
23B1 被嵌合部
24 操作アーム
24A 掛部
24A1 通し孔
24B カム
24C バネ
SP 圧縮バネ
F フロア
2 シートバック
3 シートクッション
3F シートクッションフレーム
3F1 補強パイプ
3F2 キャンセラ
3F3 掛部
3F4 掛部
4 解除レバー(ロック機構のロックを解除するレバー)
4A 連結軸
4B 解除アーム
4C 解除ロッド
10 スライド装置
11 スライドレール
11A 底面部
11B 側面部
11C 折返部
11C1 ロック孔
12 スライダ
12A 上面部
12B 側面部
12C ひれ部
12D 孔
12E 円弧ガイド
12F 掛部
12G 通し孔
13 ロック機構
13A ロック爪
20 切換機構
21 リンク部材
21A 上側パーツ
21B 下側パーツ
22 グリップ
22A ゴム板
23 ケーブル(操作部材)
23A ワイヤー部材
23A1 棒状体
23A1a 嵌合部
23A1b 引掛部
23B 案内管
23B1 被嵌合部
24 操作アーム
24A 掛部
24A1 通し孔
24B カム
24C バネ
SP 圧縮バネ
F フロア
Claims (3)
- 車両用シートのスライド装置であって、
前記車両用シートに固定されるスライダと、
フロアに固定されて前記スライダをスライド可能な状態に支持するスライドレールと、
前記スライダを前記スライドレールに対してスライドロックするロック機構と、
前記スライダを前記スライドレールに対して一又は他のどちらかのスライド方向に附勢するよう、その附勢力をかける方向が切り換えられて機能する附勢部材と、
該附勢部材をその附勢力をかける方向が中立となるスタンバイ状態に切り換える切換機構と、を有し、
前記附勢部材は、前記スタンバイ状態では、前記スライダと前記スライドレールとの間で弾発力を蓄えた中立な状態に保持され、前記ロック機構のロックが解除されて前記スライダに一又は他のどちらかのスライド方向への移動力が外部からかけられることにより、その中立状態が崩されて前記スライダにその弾発力の解放に伴うスライド方向への弾みを付与する構成となっていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。 - 請求項1に記載の車両用シートのスライド装置であって、
前記切換機構は、前記ロック機構のロックを解除するレバーの操作によって、前記附勢部材を前記スタンバイ状態に切り換えるように作動する構成となっていることを特徴とする車両用シートのスライド装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートのスライド装置であって、
前記切換機構は、前記スライダに貫通形成された孔内に通されて上下運動可能にガイドされ、下側パーツが上側パーツに対して前後に首振り運動可能に連結された前後一対のリンク部材と、当該各リンク部材の前記各下側パーツに両端部がリンク連結されたグリップと、該グリップを上方側へ引き上げるように操作する操作部材と、を備えて構成され、前記附勢部材は、前記スライダと前記グリップとの間に掛着された圧縮バネとして構成され、前記操作部材の操作により前記グリップに引き上げ方向の力がかけられると、前記各下側パーツが前記各孔内に入り込んで当該各孔の形状によりガイドされて前記各上側パーツと互いに真っ直ぐな姿勢状態となるように切り換えられると共に、前記圧縮バネも押し撓まされながら高さ方向に真っ直ぐな姿勢となるように向けられて、前記操作部材の操作解除により前記圧縮バネがその弾発力により前記グリップを前記スライドレールに高さ方向に真っ直ぐに押し付けた状態となって保持される前記スタンバイ状態となり、該スタンバイ状態から前記スライダにどちらかのスライド方向への移動力がかけられることにより、前記グリップが前記圧縮バネの弾発力によって前記スライドレールを押し蹴る格好で前記スライダにそのスライド方向への弾みを付与することを特徴とする車両用シートのスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011048573A JP2012183923A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 車両用シートのスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011048573A JP2012183923A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 車両用シートのスライド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012183923A true JP2012183923A (ja) | 2012-09-27 |
Family
ID=47014391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011048573A Withdrawn JP2012183923A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 車両用シートのスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012183923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019065773A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2020-10-15 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
-
2011
- 2011-03-07 JP JP2011048573A patent/JP2012183923A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019065773A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2020-10-15 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP7303444B2 (ja) | 2017-09-26 | 2023-07-05 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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