JP2012183698A - プリンタ - Google Patents

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康一 柳井戸
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Abstract

【課題】印字条件の設定を自動的に行うことができるようにする。
【解決手段】この実施形態は、印字手段によって印字された印字条件設定用のパターンを読み取る読取部と、この読取部によって読み取られたパターンの画質を読み取る画質読取手段と、この画質読取手段によって読み取られた画質のレベルが予め定められた値以下であるか否かを判定する判定手段と、この判定手段によって判定された前記パターンの画質が前記予め定められた値以上であれば、予め定められた値以下になるように設定手段を制御して印字条件を調整する制御手段とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、印字条件の調整機能を有するプリンタに関する。
プリンタには、複数種の用紙等の印字媒体や、インクリボン等の転写媒体、また、接続する機器(パソコンや携帯端末等のホスト装置やキーボード等の入力装置等)に対応して最適な印字をするため、使用に際して設定しなければならない印字条件が多数存在する。
従来においては、プリンタ本体に設けた表示画面を確認しながらテンキーやカーソル(矢印)キーを操作して印字条件の設定を選択し、さらに、印字された画質によって、表示
画面を操作して印字条件の設定を微調整するものが知られている。
特開2004−155009号公報
しかしながら、従来においては、手動で、印字条件(印字濃度、印字速度、印字に要する熱エネルギーなど)の設定を微調整し、しかも、調整後、実際に印字してその画質の確認を行うため、印字条件の設定作業が手間取るという問題があった。
上記の課題を解決するために、実施形態は、印字媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、前記印字媒体に印字するための印字条件を設定する設定手段と、前記搬送路中で前記印字媒体に対して前記設定手段にて設定された印字条件に基づいて印字条件設定用のパターンを印字する印字手段と、前記印字された印字条件設定用のパターンを読み取る読取部と、この読取部によって読み取られたパターンの画質を読み取る画質読取手段と、この画質読取手段によって読み取られた画質のレベルが予め定められた値以上であるか否かを判定する判定手段と、この判定手段によって判定された前記パターンの画質が前記予め定められた値に満たない場合には、前記予め定められた値以上になるように前記設定手段を制御して前記印字条件を調整する制御手段とを具備する。
第1の実施の形態であるプリンタを示す側断面図。 図1のプリンタの制御系を示すブロック図。 図1のプリンタの印字条件の設定動作を示す図。 図1のプリンタの印字条件の設定動作を示すフローチャート図。 第2の実施の形態である印字条件の設定動作を示すフローチャート図。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施の形態であるプリンタ1を概略的に示す側断面図である。
プリンタ1は、直方体状のハウジング2を有し、このハウジング2内には、ロール状に巻回された印字媒体としての用紙3を搬送経路5に送り出し可能に収納保持する用紙保持部4が配置されている。用紙保持部4に収納された用紙3は、予め定められた搬送経路5に沿って搬送案内され、排出口6から排出される。搬送経路5は、用紙保持部4と排出口6との間を略直線的に結んでおり、その間に、媒体搬送手段として用紙搬送部7と、印字手段としての印字部8とが配設されている。
用紙搬送部7は、搬送経路5を挟んで対向配置されている一対の駆動ローラDRと従動ローラFRとを主要な構成要素とし、印字部8に設けられている後述するプラテンローラPRをも構成要素としている。
搬送経路5中、一対の駆動ローラDR及び従動ローラFRはプラテンローラPRよりも用紙3の搬送方向上流側に配置されている。駆動ローラDR及びプラテンローラPRは、駆動モータ(図示しない)によって回転駆動され、用紙3に搬送力を付与する。従動ローラFRは、搬送経路5を介して駆動ローラDRに当接しており、駆動ローラDRの回転力を用紙3に対して有効に伝達できるように構成されている。
このような従動ローラFRと同様の役割は、印字部8を構成する後述するサーマルヘッド10も担っている。つまり、サーマルヘッド10は、搬送経路5を介してプラテンローラPRに当接しており、プラテンローラPRの回転力を用紙3に対して有効に伝達できるように構成されている。
印字部8は、前述したように、プラテンローラPRとサーマルヘッド10とを有し、これらを主要な構成要素としている。サーマルヘッド10は、一列に列設された図示しない発熱素子を有するライン型のサーマルヘッドであり、発熱素子の選択的な発熱によってインクリボン11のインクを用紙3に転写する熱転写方式の印字を実行する。
印字部8は、リボン送り機構12を有している。リボン送り機構12は、インクリボン11を巻回保持するリボン送り軸13とインクリボン11を巻き取るリボン巻取り軸14とを有し、リボン送り軸13に巻回保持されているインクリボン11をプラテンローラPRとサーマルヘッド10との間に通してリボン巻取り軸14に巻き取らせる機構である。
このようなインクリボン11の経路を所定のリボン搬送経路15とするために、リボン送り機構12には複数個の案内コロ16が設けられている。リボン巻取り軸14は、駆動ローラDR及びプラテンローラPRと同様に、駆動モータ(図示しない)によって回転駆動され、リボン送り軸13に巻回保持されているインクリボン11を巻き取る。
図2はプリンタの制御系を示すブロック図である。
図2中の21は、制御手段としてのCPUで、このCPU21には送信回路を介して印字条件の設定を開始させるための設定開始ボタン22が接続されている。CPU21には制御回路を介して上記した印字部8、及び用紙搬送部7、さらに、印字条件(印字濃度、印字速度、印字に要する熱エネルギーなど)を設定するための印字条件設定部28が接続されている。また、CPU21には記憶部31が接続されている。記憶部31は、メモリ(RAM、ROM)にて構成される。
なお、印字条件は、印字濃度、印字速度、印字に要する熱エネルギーなどがあり、印字濃度調整は、サーマルヘッドに通電する通電時間や通電パルス幅やサーマルヘッドに通電する電圧値などを変更し、サーマルヘッドに印加する熱エネルギーを変更することで行う。また、印字速度は印刷媒体の搬送速度の設定を変更することにより行う。
また、図中25は、後述する印字条件設定動作時に印刷される印字条件設定用のパターン画像を読み取る読取部としてのスキャナである。スキャナは印刷されたパターン画像の画質を読み取る画質読取部(画質読取手段)26に接続されている。画質読取部26には、画質読取部26で読み取られた画質のレベルを判定する画質レベル判定部(判定手段)27が接続されている。なお、スキャナ25は、後付けされるハンドスキャナでも、プリンタに内蔵されるスキャナであってもよい。また、スキャナ以外であっても印刷されたパターン画像の読取が可能なCCDカメラなどであってもよい。
上記CPU21は、上記画質レベル判定部27で画質レベルが予め定められた値である設定値以上であると判定された場合には、その印字条件を上記した記憶部31に記憶し、また、上記画質レベル判定部27で画質レベルが設定値に満たないと判定された場合には、印字条件設定部28を制御して画質レベルが設定値以上になるように印字条件を変更させるようになっている。CPU2は記憶した印字条件に基づいて印字部8、及び用紙搬送部7を動作させて印字させる。
上記した構成において、用紙3に印字する場合には、用紙保持部4に収納された用紙3を繰り出して印字部8に搬送し、印字部8のサーマルヘッド10によりインクリボン11を介して情報を印字するが、この印字動作に先立ち、プリンタの印字条件が設定されるようになっている。
次に、この印字条件の設定方法について図3、及び図4を参照して説明する。
まず、図2に示す印字条件の設定開始ボタン22を押圧操作することにより、印字条件設定モードとしたのち、印字開始ボタン(図示しない)を押圧操作する。これにより、用紙保持部4に収納された用紙3が用紙保持部4から送り出されて印字部8に送られ、サーマルヘッド10により用紙3に図3に示すような印字条件設定用のパターン24が印刷される(ステップST1)。この印刷された印字条件設定用のパターン24は、排出口6から排出される。オペレータは、この排出された印字条件設定用のパターン24をスキャナ25で光学的に読み取とる(ステップST2)。
スキャナ25で読み取られた読取情報は、画質読取部26に送信され、この画質読取部26で、例えば、画像の濃淡や、2次元コードの「シンボルコントラスト」、「モジュール伸縮」、「軸の非均一性」、「未使用誤り訂正」等が読み取られる(ステップST3)。そして、この測定値は、画質レベル判定部27に送信されてそのレベルが設定値以上であるか否かが判別される(ステップST4)。画質レベルが設定値以上であると判断された場合には、その印字条件が記憶部31に記憶される(ステップST5)。
画質レベルが設定値に満たないと判定された場合には、CPU21は、設定値以上になるように、印字条件設定部28を制御して印字条件を変更する。この場合、例えば、CPU21は印字濃度を濃くするために、サーマルヘッドに通電する通電時間を増加する。または、CPU21は印字濃度を濃くするために、サーマルヘッドに通電する電力量を増加させる。この変更により画質レベルが設定値以上になったか否かが再度、画質レベル判定部27で判定され、設定値以上であると判断された場合には、その印字条件が記憶部31に記憶され、設定値に満たないと判断された場合には、設定値以上になるように、再度、印字条件の変更が繰り返される。
この第1の実施の形態によれば、印刷した印字条件設定用のパターン24をスキャナ25で読み取り、この読み取った画像情報から印字品質が設定値以上であるか否かを判定し、設定値に満たない場合には、設定値以上になるように印字条件設定部28を制御して印字条件を変更するため、画質を自動的に設定値以上にすることができ、印字条件設定作業が容易になる。
なお、上記した第1の実施の形態では、図4のステップST6の「印字条件の変更」の後には、ステップST4に戻る処理としたが、これに限られることなく、第2の実施の形態として図5に示すように、ステップST6の「印字条件の変更」の後に、ステップST1に戻るような処理としてもよい。この第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記した実施形態においては、画質レベルが設定値以上になるまでサーマルヘッドに通電する電力量を徐々に増加させてようにしたが、画質レベルが設定値以下になるまでサーマルヘッドに通電する電力量を徐々に減少させていくようにしてもよい。この場合には、画質レベルが設定値以上あると判断した場合に通電する電力量を減少させるようにすればよい。
なお、上記した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…用紙(印字媒体)、5…搬送路、7…搬送部(搬送手段)、10…サーマルヘッド(印字手段)、11…インクリボン(転写リボン)、21…CPU(制御手段)、24…印字条件設定用のパターン、25…ハンドキャナ(スキャナ)、26…画質読取部(画質読取手段)、27…画質レベル判定部(判定手段)、28…印字条件設定部(設定手段)。

Claims (4)

  1. 印字媒体を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記印字媒体に印字するための印字条件を設定する設定手段と、
    前記搬送路中で前記印字媒体に対して前記設定手段にて設定された印字条件に基づいて印字条件設定用のパターンを印字する印字手段と、
    前記印字された印字条件設定用のパターンを読み取る読取部と、
    この読取部によって読み取られたパターンの画質を読み取る画質読取手段と、
    この画質読取手段によって読み取られた画質のレベルが予め定められた値以下であるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段によって判定された前記パターンの画質が前記予め定められた値以上であれば、前記予め定められた値以下になるように前記設定手段を制御して前記印字条件を調整する制御手段と、
    を具備することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記読取部は、スキャナであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記スキャナは、前記プリンタに内蔵されることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 前記画質読取手段は、少なくとも前記印字媒体に印字されたパターンの濃淡を読み取ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のプリンタ。
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