JP2012180396A - コークス炉の操業スケジュール決定装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶部に記憶し、記憶した各窯の操炭実績時刻に基づいて押出時刻推定部で押出予定時刻を推定し、推定した押出予定時刻に基づいて窯分類部によって前記炉団毎に連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを分類して記憶し、分類したシリーズ窯を基準としてスケジュール決定部で同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を決定し、前記移動機による押出予定時刻を決定する。
【選択図】図3
Description
これら炉団100A1〜100Dの上部には、例えば2台の装炭車101A及び101Bが炉団100A〜100Dの配列方向に平行に配設された2本のレール部102に案内されて移動可能に配備されている。装炭車101Aは炉団100A及び100Bの各窯に石炭を装入し、装炭車101Bが炉団100C及び100Dの各窯に石炭を装入する。
さらに、各炉団100A〜100Dの前方側には、複数のガイド車104A〜104Cが炉団100A〜100Dの配列方向に移動可能に配備されている。また、ガイド車104A〜104Cの前方側には消火車105とバケットカー106とが配設されている。消火車105は炉団100A及び100Bから押し出されるコークスを受け取ってから消火塔107に移動してコークスに水をかけて冷却される。バケットカー106は炉団100C及び100Dから押し出されるコークスをバケツに受け取り、このバケツを図示しないクレーンでCDQ108に搬送し、ここで窒素によって冷却される。
先ず、装炭車102Aに積載された石炭が例えば炉団100Aの各窯に所定順序で装入され、その後各窯で十数時間乾留されて、コークスが生成される。生成されたコークスは押出機103Aによって各窯から所定の順序で押し出されて、ガイド車104Aで案内されながらその前方に配備された消火車105に積載される。この消火車105は、消火塔107に移動して、コークスに水をかけて冷却する。
この炉団の変更は、炉団の補修時間を短縮してしまうため、炉団変更を考慮したスケジュールの決定は人手による工数を掛けなければならないとともに、外れ窯は炉団温度に影響を与えてしまうという未解決の課題がある。
また、本発明の他の形態に係るコークス炉の操業スケジュール決定装置は、前記窯分類部は、外れ窯に分類された窯の押出予告時刻がシリーズ窯内に組込み可能な時刻であるときに、シリーズ窯として分類するように構成されていることを特徴としている。
図1は、本発明のコークス炉の操業スケジュール決定装置のシステム構成を示すブロック図である。
図中、1はコークス炉操業スケジュール作成装置であって、このコークス炉操業スケジュール作成装置は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置2を有する。この演算処理装置2には、キーボード3a及びマウス3bを有する情報入力部3が接続されているとともに、ROMRAM、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置4が接続されている。
演算処理装置2は、プロセスコンピュータ6から各窯への石炭の装入時刻である装炭実績時刻データを収集し、記憶装置4内に形成した装炭実績時刻ファイル4aに格納する。
ては炉団100Aの4番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「4,9,14,19,……,54」が窯順データとして設定されている。シリーズA5については炉団100Aの5番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「5,10,15,20,……,55」が窯順データとして設定されている。
この操業スケジュール決定処理は、図3に示すように、先ず、ステップS1でプロセスコンピュータ6から各炉団100A〜100Dの各窯についての石炭の装入時刻である装炭実績時刻データを収集し、収集した各窯の装炭実績時刻データが記憶装置4の装炭実積時刻ファイル4aに格納される。
次いで、ステップS6に移行して、押出機によるコークスの押し出しを連続的に行うことができるシリーズ窯であるか、窯順データにしたがって連続的に押し出しを行うことができない外れ窯であるかを判定するシリーズ窯判定処理を実行する。
次いで、ステップS8に移行して、シリーズ窯と外れ窯とを分類する分類処理を行い、次いでステップS9に移行して、炉団毎にシリーズ窯の先頭の窯の押出予定時刻でグループ分けを行って対応する操業炉団(例えば炉団A及びB)操業を決定し、次いでステップS10に移行して、各炉団の押出順番を決定してからステップS11に移行する。
この操業スケジュール決定処理におけるステップS6のシリーズ窯判定処理は、図4に示すように、先ず、ステップS51で、シリーズ判定を行う炉団窯順データを読込む。次いで、ステップS52に移行して、炉団窯順データの窯番号を表す変数iを第1番目の窯を表す“1”に設定してからステップS53に移行する。
。
このステップS56では、窯番号iを基準窯として設定し、次いでステップS57に移行して、窯数変数jを“1”だけインクリメントし、次いでステップS58に移行して、第(i+j)番目の窯シリーズ窯であるか否かを判定する。この判定は、基準窯iから判定対象となる窯(i+j)までの押出機103m(m=A〜C)の移動時間Tmを算出し、この移動時間Tm後の時刻から移動待ち許容時間Taを減算した下限時刻LTと移動時間Tm後の時刻にコークスの焼き上がり待ち許容時間Tbを加算した上限時刻UTの間に第(i+j)窯の最短総炭化時間(GCT)押出時刻時T(i+j)が存在するか否かを判定し、LT≦T(i+j)≦UTであるときに、連続して押し出しが可能なシリーズ窯であると判断してステップS59に移行し、LT>T(i+j)又はUT<T(i+j)であるときには、連続して押し出すことが不可能な外れ窯であると判断してステップS63に移行する。
このステップS62では、窯番号(i+j)がシリーズ判定を行う炉団窯順データの最後の窯であるか否かを判定し、最後の窯でないときには前記ステップS57に戻り、最後の窯であるときにはステップS64に移行する。
また、ステップS64では、シリーズ窯数変数kが例えばシリーズ判定を行う炉団窯順データに含まれる窯数の所定の値nを超えているか否かを判定し、k>(シリーズ判定の窯数)/nであるときには、連続して押し出しが可能なシリーズ窯が構成されているものと判断してシリーズ判定処理を終了して前述した図3のステップS6に移行する。
さらに、ステップS64の判定結果が、k≦(シリーズ判定の窯数)/nであるときには、シリーズ窯が構成されていないものと判断してステップS65に移行する。
シリーズ復帰の押出予定時刻=(シリーズ窯2の最短GCT押出時刻)
−(外れ窯1からシリーズ窯2への移動時間)……(1)を満足するときに外れ窯1をシリーズ復帰させる。
シリーズ復帰の押出予定時刻=(シリーズ窯2の最短GCT押出時間)
−(外れ窯2からシリーズ窯2への移動時間)……(2)を満足するときに、外れ窯2をシリーズ窯に復帰させ、外れ窯1については外れ窯2をシリーズ窯として前記(1)式を満足するときにシリーズ窯に復帰させる。
シリーズ復帰の押出予定時刻=(シリーズ窯1の最短GCT押出時間)
+(外れ窯1からシリーズ窯1への移動時間)……(3)
を満足するときに、外れ窯1をシリーズ窯に復帰させる。
シリーズ復帰の押出予定時刻=(シリーズ窯1の最短GCT押出時間)
+(外れ窯1からシリーズ窯1への移動時間)……(4)を満足するときに、外れ窯1をシリーズ窯に復帰させ、外れ窯2については外れ窯1をシリーズ窯として前記(3)式を満足するときにシリーズ窯に復帰させる。
シリーズ復帰押出予定時刻={(シリーズ窯1の押出予定時刻)
+(シリーズ窯2の押出予定時刻)}/2……(5)
を満足する場合にシリーズ窯に復帰させる。
シリーズ復帰押出予定時刻=(シリーズ窯1の押出時刻)
+{(シリーズ窯1の押出予定時刻)
+(シリーズ窯2の押出予定時刻)}/3……(6)
を満足する場合に、外れ窯1をシリーズ復帰させる。
シリーズ復帰押出予定時刻=(シリーズ窯2の押出時刻)
−{(シリーズ窯1の押出予定時刻)
+(シリーズ窯2の押出予定時刻)}/3……(7)
を満足する場合に、外れ窯2をシリーズ復帰させる。
外れ窯押出予定時刻=(最短GCT押出予定時刻)+(外れ窯追加時間)……(8)
また、外れ窯をシリーズ復帰させる場合に、(最短GCT押出時刻<シリーズ復帰押出時刻<復帰しない場合の外れ窯押出予定時刻)を満足する場合に、外れ窯押出予定時刻=シリーズ復帰の押出予定時刻に設定する。
プS7のグループ化処理は、図6に示すように、分類された各シリーズの先頭の窯の押出予定時刻で区切ってグループ分けを行う。
同じ炉団の外れ窯の押し出しが終了した後は、炉団の変更を行って同じグループの他の炉団の外れ窯anの押し出しを行う。この外れ窯anの押し出しが完了した後は、同じ炉団のシリーズ窯Anの押し出しを行い、次いで外れ窯a(n+1)の押し出しを行ってから炉団変更を行って同じグループの他の炉団の外れ窯b(n+1)を押し出す。
そして、各窯の押し出し順番が決定されると、各窯の押し出し予定時刻を決定して、図8に示す操業スケジュールを作成し、作成した操業スケジュールをスケジュール格納ファイル4fに格納するとともに、表示装置5に表示する。
なお、図3の操業スケジュール決定処理において、ステップS2〜S8の処理が窯分類部に対応し、ステップS9〜S11の処理がスケジュール決定部に対応している。
先ず、演算処理装置2で、例えば所定のファンクションキーを操作するか表示されている起動メニューを選択することにより、図3に示すコークス炉操業スケジュール作成処理を実行開始させると、先ず、プロセスコンピュータ6から各窯の装炭実績時刻データを収集し、収集した装炭実績時刻データを記憶装置4の装炭実績時刻ファイル4aに格納する。
次いで、仮押出予定時刻ファイル4dに格納された各窯の仮の押出時刻に基づいて図4に示すシリーズ窯判定処理を実行する。
このシリーズ窯判定処理では、先ず、A炉団のシリーズA1〜A5とB炉団のシリーズB1〜B5の何れのシリーズ窯判定を行うかを選択する。例えばシリーズA1を選択したものとすると、シリーズA1の第1番目の窯番号i=1の窯すなわち窯番号1の窯をシリーズ窯として仮定する(ステップS54)。そして、第1番目の窯i=1を基準窯として設定し、この基準窯に続いて押出が可能なシリーズ窯が存在するか否かを判定する。
した図3のステップS7に移行する。
このステップS7では、外れ窯として記憶装置4のシリーズ窯判定ファイル4eにおける外れ窯格納領域に格納されている窯番号がシリーズ窯として復帰可能であるか否かを押出予定時刻に基づいて判定し、シリーズ窯に復帰可能な外れ窯が存在する場合には、シリーズ窯に復帰させる。この場合の復帰判定は、図6に示すように、復帰判定を行う外れ窯の復帰位置がシリーズ窯の先頭の窯より前側である場合、シリーズ窯の最後尾の窯より後ろ側である場合、シリーズ窯内の隣接するシリーズ窯の中間にある場合で異なる復帰判定を行う。
そして、シリーズ窯の先頭の窯の押出予定時刻でグループ分けを行ってAB炉団の操業形態を決定する。そして、図8に示すように、押出順番を決定する。すなわち、最も早い押出予定時刻のシリーズ窯B1の各窯からコークスを順次押出順序を決定し、次いで同じB炉団の外れ窯b1を窯番号の小さい窯から大きい窯に窯順に順次押出順序を決定してから同一グループ内の炉団変更を行ってA炉団の押出し順序を決定する。
このB炉団でも外れ窯b2のみであるので、窯番号の小さい窯から大きい窯に窯順に順次押出順序を決定してから隣接するグループの同一B炉団のシリーズ窯B1の押出順序を決定し、次いでA炉団のシリーズ窯A2の押出順序を決定する。
このコークス炉操業スケジュールでは、シリーズ窯と外れ窯とを自動判別してグループ化して押出機による押出順序を決定するので、例えばA炉団の補修時間を決定する場合に、図9に示すように、A炉団での押出が無い状態が比較的長い時間継続する期間を補修時間として自動決定することができる。
したがって、本実施形態では、1回の補修時間を長くとなることができるとともに、補修時間の間隔を短くすることができ、まとまった補修を行うことができる。
Claims (4)
- 石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定装置であって、
前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶する記憶部と、
各窯の操炭実績時刻に基づいて押出予定時刻を推定する押出時刻推定部と、
該押出時刻推定部で推定した押出予定時刻に基づいて前記炉団毎に連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを分類して記憶する窯分類部と、
該窯分類部で分類したシリーズ窯を基準として同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を決定し、前記移動機による押出予定時刻を決定するスケジュール決定部と
を備えたことを特徴とするコークス炉の操業スケジュール決定装置。 - 前記窯分類部は、連続押し出しが可能な窯数が所定数以上であるときに、シリーズ窯として分類することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の操業スケジュール決定装置。
- 前記窯分類部は、外れ窯に分類された窯の押出予告時刻がシリーズ窯内に組込み可能な時刻であるときに、シリーズ窯として分類するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉の操業スケジュール決定装置。
- 石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定方法であって、
前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶部に記憶し、
記憶した各窯の操炭実績時刻に基づいて押出時刻推定部で押出予定時刻を推定し、
推定した押出予定時刻に基づいて窯分類部によって前記炉団毎に連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを分類して記憶し、
分類したシリーズ窯を基準としてスケジュール決定部で同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を決定し、前記移動機による押出予定時刻を決定する
ことを特徴とするコークス炉の操業スケジュール決定方法。
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JP2000290664A (ja) * | 1999-04-12 | 2000-10-17 | Nkk Corp | コークス炉操業方法 |
JP2008297442A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Jfe Steel Kk | コークス炉操業スケジュール作成装置 |
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