JP4710312B2 - コークス炉の操業方法、操業管理装置、及び、操業管理装置の制御プログラム - Google Patents
コークス炉の操業方法、操業管理装置、及び、操業管理装置の制御プログラム Download PDFInfo
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[1]石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業方法であって、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成ステップと、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成ステップにより求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出ステップと、
該推定炉団平均押出し力算出ステップで算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定ステップと
を有することを特徴とするコークス炉の操業方法。
[2]上記[1]において、判定ステップでの判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査ステップと、
該管理項目調査ステップによる調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正ステップと、
前記管理項目調査ステップによる調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整ステップと
をさらに有することを特徴とするコークス炉の操業方法。
[3]石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業管理装置であって、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成手段と、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成手段により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出手段と、
該推定炉団平均押出し力算出手段で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定手段と
を有することを特徴とするコークス炉の操業管理装置。
[4]上記[3]において、判定手段での判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査手段と、
該管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正手段と、
前記管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整手段と
をさらに有することを特徴とするコークス炉の操業管理装置。
[5]石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業管理装置を制御するプログラムであって、
コンピュータを、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成手段、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成手段により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出手段、
該推定炉団平均押出し力算出手段で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定手段
として機能させるためのプログラム。
[6]上記[5]において、前記コンピュータをさらに、
判定手段での判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査手段、
該管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正手段、
前記管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整手段
として機能させるためのプログラム。
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成手段10と、
炭化室毎に測定される最新の操業実績データと、前記押出し力発生モデル式作成手段10により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出手段20と、
該推定炉団平均押出し力算出手段20で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定手段40とを有する。
該管理項目調査手段50による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正手段60と、
前記管理項目調査手段50による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、予め定めた複数の調整項目の、1つ以上の調整を実施する管理項目調整手段70とを有するものである。
本押出し力発生モデル式作成手段10では、コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する(S10)。
押出し力=f(個々の炭化室操業データ)+g(炉団操業データ)+定数 ・・・(1)
上式(1)において、個々の炭化室操業データとしては、コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける操業データ、例えば、炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度、及び、石炭装入量等の操業にかかわるデータを用いることができる。ここで、前記炭化室炉体状態は、それを定量的に把握するのが困難な項目であったが、本発明においては、炭化室炉体状態を、当該炭化室における押出し力データの実績値と、当該炭化室のベストな状態と考えられる当該炭化室補修後の安定期における押出し力データとの差の値とすることで、定量的な評価が可能となった。なお、前記押出し力データの実績値としては、操業変動に伴う誤差の影響を少なくするために、2〜10回程度の押出し回数の平均値を用いることもできる。
押出し力=Σai(個々の炭化室操業データ)i+b(炉団平均押出し力)+定数 ・・・(2)
[推定炉団平均押出し力算出手段20]
本推定炉団平均押出し力算出手段20では、炭化室毎に測定される最新の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成手段10により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する(S20)。
[平均値算出手段30]
本平均値算出手段30では、前記推定炉団平均押出し力算出手段20で求めた推定炉団平均押出し力について、複数の炭化室についての平均値を算出する(S30)。
本判定手段40では、前記推定炉団平均押出し力算出手段20で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する(S40)。なお、前記平均値算出手段30を実施する場合には、平均値算出手段30で求めた推定炉団平均押出し力の平均値が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する。
本管理項目調査手段50では、前記判定手段40での判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、所定の管理項目について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う(S50)。
炭化室に装入される石炭に配合される特定銘柄の配合率を所定の範囲内とする。
ここで、前記特定銘柄とは、押出し特性を悪化させる銘柄、例えば、揮発分が20質量%以下の石炭が該当する。
前記所定の範囲としては、例えば、揮発分が20質量%以下の石炭の配合率を15質量%以下、とすることが好ましい。
炭化室に装入される石炭の水分の含有率を所定の範囲内とする。
石炭の水分含有率は、高すぎるとコークスの生産量が減少し乾留効率を低下させる。また、石炭の水分含有率が低すぎると、乾留中の水分の抜けによる体積減少分が少なく、コークスと炉壁との間のクリアランスが十分に確保できず、押出し力増大の原因となる。
これらを考慮して、前記所定の範囲としては、例えば、5.5〜7質量%の範囲、とすることが好ましい。
炭化室に装入される石炭の粒度分布を所定の範囲内とする。
炭化室に装入される石炭の粒度が前記所定の範囲を外れ、粗すぎると炭化室内に装入される石炭量が多くなり過ぎ、押出し抵抗が大きくなる。また、炭化室に装入される石炭の粒度が細かすぎると、炭化室内のカーボン付着によるカーボントラブルの原因となる。
これらを考慮して、前記所定の範囲としては、例えば、3mmアンダーを73〜85質量%の範囲、とすることが好ましい。
炭化室に装入される石炭の収縮性、例えばクリアランスを所定の範囲内とする。
前記クリアランスは、「材料とプロセス」、第15巻(2002年)、社団法人日本鉄鋼協会発行、73頁に記載されている方法により測定される値を用いることができる。
炭化室に装入される石炭の膨張圧を所定の範囲内とする。
炭化室に装入される石炭の膨張圧が前記所定の範囲を外れ、大きくなると、押出し性を悪化させる。
これを考慮して、前記所定の範囲としては、例えば、10KPa以下、とすることが好ましい。
炭化室に装入される石炭の成形炭配合率を所定の範囲内とする。
炭化室に装入される石炭の成形炭配合率が前記所定の範囲を外れ、成形炭配合率が大きくなると、炭化室内に装入される石炭量が多くなり過ぎ、押出し抵抗が大きくなる。
これを考慮して、前記所定の範囲としては、例えば、成形炭配合率を30質量%以下、とすることが好ましい。
本管理項目修正手段60では、前記管理項目調査手段50による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う(S60)。
炭化室に装入される石炭の配合率の修正は、例えば、配合炭槽からの各銘柄の切り出し量を調整することにより行うことができる。具体的には、特定銘柄の切り出し量を少なくして、その配合率を下げる。
炭化室に装入される石炭の水分の含有率の修正は、例えば、石炭調湿機における加熱用蒸気量を調整することにより行うことができる。
炭化室に装入される石炭の粒度分布の修正は、例えば、クラッシャーの回転数を調整することにより行うことができる。
炭化室に装入される石炭の収縮性の修正、例えば、クリアランスの修正は、クリアランスが小さくなる石炭の銘柄の配合率を下げる方法、或いは、配合された石炭の流動性を向上させる方法等により行うことができる。
炭化室に装入される石炭の膨張圧の修正は、炭化室に装入される石炭の配合率を調整することにより行うことができる。
炭化室に装入される石炭の成形炭配合率の修正は、例えば、成形炭の切り出し量を調整することにより行うことができる。
本管理項目調整手段70では、前記管理項目調査手段50による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、予め定めた複数の調整項目の、1つ以上の調整を実施する(S70)。
炭化室への石炭装入量を減らす方向で調整する。
炭化室への石炭装入量の調整は、装炭車からの石炭切り出し量を減らすことにより行うことができる。
乾留時間(GCT)は、一般に次式(3)で表される。
GCT=NCT+ST (3)
ここで、NCTは、実際に石炭がコークスに変わるのに要した時間、STは、乾留時間(GCT)を一定にするための調整時間である置き時間を表す。ここでは、例えば、前記置き時間(ST)を長くすることで、NCTの時間を変えずに、全体の乾留時間を長くするように調整すると、コークスの焼き締まりの量が増え、コークスと炉壁との間のクリアランスが増えることでコークスを押出す際の押出し力が低下傾向となる。
押出し力=Σai(個々の炭化室操業データ)i+Σbi (炉団操業データ)i+定数・・・(4)
この(4)式が(2)式と異なる点は、炉団操業データのそれぞれの押出し力への効果を定量化した点であり、炉団全体の操業条件調整要否の判定のためには(2)式、具体的な調整を行うためには(4)式と使い分けることで、効率的な操業が可能となる。
Claims (6)
- 石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業方法であって、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成ステップと、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成ステップにより求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出ステップと、
該推定炉団平均押出し力算出ステップで算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定ステップと
を有することを特徴とするコークス炉の操業方法。 - 判定ステップでの判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査ステップと、
該管理項目調査ステップによる調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正ステップと、
前記管理項目調査ステップによる調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整ステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の操業方法。 - 石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業管理装置であって、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成手段と、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成手段により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出手段と、
該推定炉団平均押出し力算出手段で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定手段と
を有することを特徴とするコークス炉の操業管理装置。 - 判定手段での判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査手段と、
該管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正手段と、
前記管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整手段と
をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のコークス炉の操業管理装置。 - 石炭を乾留してコークスにするコークス炉の操業管理装置を制御するプログラムであって、
コンピュータを、
コークス炉の炉団を構成する複数の炭化室における炭化室毎の複数回の押出しにおける炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記炉団を構成する複数の炭化室の所定期間内における押出し力の平均値である炉団平均押出し力とに基づいて、重回帰計算を行うことにより前記炭化室毎に押出し力を数式化した押出し力発生モデル式を作成する押出し力発生モデル式作成手段、
炭化室毎に測定される最新の炭化室炉体状態、乾留時間、乾留温度及び石炭装入量の操業データと、前記押出し力発生モデル式作成手段により求めた当該炭化室の押出し力発生モデル式とから現時点における推定炉団平均押出し力を算出する推定炉団平均押出し力算出手段、
該推定炉団平均押出し力算出手段で算出した推定炉団平均押出し力が予め定めた管理基準値内であるか否かの判定を行いその結果を出力する判定手段
として機能させるためのプログラム。 - 前記コンピュータをさらに、
判定手段での判定結果が管理基準値を超えるというものである場合に、炭化室に装入される石炭の配合率、石炭の水分含有率、石炭の粒度分布、石炭の収縮性、石炭の膨張圧及び石炭の成形炭配合率について、それぞれが管理基準値内であるか否かの調査を行う管理項目調査手段、
該管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目があった場合には、該管理基準値を超える管理項目に対し、管理基準値内となるように所定の修正を行う管理項目修正手段、
前記管理項目調査手段による調査の結果、管理基準値を超える管理項目がなかった場合には、炭化室に装入される石炭の配合率の調整、石炭の水分含有率の調整、石炭の粒度分布の調整、石炭の収縮性の調整、石炭の膨張圧の調整、石炭の成形炭配合率の調整、炭化室への石炭装入量の調整及び乾留時間の調整のうちから選ばれる1つ以上の調整を実施する管理項目調整手段
として機能させるための請求項5に記載のプログラム。
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