JP2012180043A - 燃料タンクの給油部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】給油ガンを開閉弁に対する所定位置で確実に保持できると共に、給油口への給油ガンの挿入時の操作性に優れる燃料タンクの給油部構造を得る。
【解決手段】フラッパバルブ20には、給油ガン28の内側に接触して保持可能な回動保持片38が取り付けられる。給油ガン28を給油口26への挿入方向に移動させると、給油ガン28に押されたスライド支持部材46がスライドし、回動保持片38の支持を解除するので、回動保持片38が給油ガン28の内側から抜け出る。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンクの給油部構造に関する。
自動車等の燃料タンクに給油するための給油部構造として、特許文献1には、開閉部材(フラッパバルブ)にロック機構を設け、ロック解除移動部(傾斜面)が給油ノズルの内側に入り込んだ状態で、給油ノズルでロック解除起動部が押圧されると、ロック部材をロック位置から非ロック位置へ移行させる構造のものが記載されている。
ところで、給油ガンでフラッパバルブを押してフラッパバルブを開放する場合には、給油ガンをフラッパバルブに対し所定位置で保持することが望まれる。
しかしながら、特許文献1に記載のように、給油ガンの内側に何らかの部材が入り込んでいると、フラッパバルブを閉塞位置から開放位置へ回動させる動作において、給油ガンの内側に入り込んだ部材により、引っ掛かりが生じて給油ガンがフラッパバルブの外面を滑らなくなり、操作性が低下する。
これに対し、給油ガンの外周面を用いて給油ガンをフラッパバルブに対し所定位置で保持することも考えられる。この場合、上記した引っ掛かりが生じる可能性は低くなるが、引っ掛かりの程度が必要以上に低くなり、フラッパバルブを確実に開放させることができないおそれが生じる。
特開2008−49952号公報
本発明は上記事実を考慮し、給油ガンを開閉弁に対する所定位置で確実に保持できると共に、給油口への給油ガンの挿入時の操作性に優れる燃料タンクの給油部構造を得ることを課題とする。
本発明の第1の態様では、燃料タンクへの給油用の給油ガンが挿入される給油口を備える給油口部材と、前記給油口を開閉可能な開閉弁と、前記給油口を閉塞する閉塞位置と、前記給油ガンに押されて給油口を開放する開放位置と、の間で回動可能に前記開閉弁を前記給油口部材に取り付けるための回動部材と、前記開閉弁が前記閉塞位置にあるときに前記給油ガンに押される開閉弁外面に設けられ、給油口への挿入前の給油ガンの内側が接触することで給油ガンを位置規制するガイド部材と、前記ガイド部材を、前記開閉弁外面から突出して前記給油ガンの前記内側に接触可能な突出位置に維持し、前記給油ガンに押されるとガイド部材を給油ガンの内側から抜け出た退避位置に移動させる移動部材と、を有する。
この燃料タンクの給油部構造では、給油口部材に対し、開閉弁が回動部材によって回動可能に取り付けられている。通常は、給油口が開閉弁によって閉塞されている。
開閉弁外面には、ガイド部材が設けられており、移動部材によって突出位置に維持されている。開閉弁が閉塞位置にある状態で、突出位置を維持しているガイド部材に、給油口への挿入前の給油ガンの内側が接触することで、給油ガンを開閉弁に対し所定位置で確実に保持できる。
移動部材は、給油ガンに押されると、ガイド部材を退避位置に移動させる。すなわち、給油ガンを給油口に挿入する動作によって移動部材を押すことで、ガイド部材を退避位置に移動させることができる。退避位置では、ガイド部材は給油ガンの内側から抜け出ており、給油ガンの内部に存在していない。したがって、給油ガンによって引き続いて開閉弁を押せば、ガイド部材が給油ガンに引っ掛かることなく、開閉弁を開放位置へ回動させ、給油ガンを給油口に挿入することができる。これにより、給油ガンを給油口に挿入する(開閉弁を開放位置へ移動させる)際の操作性に優れることとなる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記開閉弁を前記閉塞位置で移動不能にロック可能なロック部材、を有し、前記移動部材が、前記給油ガンに押されると前記ロック部材による前記ロックを解除する。
ロック機構により、開閉弁を閉塞位置でロックすることで、不用意に開閉弁が開放位置へ回動することを抑制できる。
移動部材は、給油ガンに押されると、ロック部材による開閉弁のロックを解除する。これにより、開閉弁は開放位置へ回動可能となる。ロック部材のロック解除を移動部材より行っており、ロック解除のためのあらたな部材が不要となる。すなわち、ロック解除のためのあらたな部品を有する構成と比較して、部品点数が少なくなる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記移動部材が、前記ガイド部材を前記突出位置から前記退避位置へ付勢する付勢部材と、前記ガイド部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記突出位置で支持し、前記給油ガンに押されるとガイド部材の支持を解消する支持部材と、を有する。
したがって、支持部材がガイド部材を突出位置で支持している状態では、ガイド部材に給油ガンの内側が接触可能となる。
支持部材は、給油ガンに押されるとガイド部材の支持を解消する。ガイド部材は、付勢部材の付勢力を受けて、退避位置へ移動する。
このように、付勢部材と支持部材とを有する簡単な構造で、移動部材を構成できる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記移動部材が、前記ガイド部材を前記開閉弁に対し回動させて前記突出位置と前記退避位置との間で移動可能とする回動軸、を有している。
回動軸により、ガイド部材を突出位置と退避位置との間で移動させることで、簡単な構造でガイド部材を開閉弁に取り付けることが可能となる。
本発明は上記構成としたので、給油ガンを開閉弁に対する所定位置で確実に保持できると共に、給油口への給油ガンの挿入時の操作性に優れる。
本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造を外側から示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造を外側から示す正面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造をフラッパバルブのロック状態で示す図2の3−3線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造をフラッパバルブのロック解除状態で示す図2の3−3線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造をフラッパバルブが閉塞位置にある状態で示す図2の5−5線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造をフラッパバルブが閉塞位置にある状態で示す図2の5−5線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクの給油部構造をフラッパバルブが開放位置にある状態で示す図2の5−5線断面図である。
図1には、本発明の第一実施形態の燃料タンクの給油部構造(以下、単に「給油部構造」とする)12の外観形状が示されている。図1から分かるように、本実施形態では、給油口を閉塞するためのキャップが不要な構造(いわゆるキャップレス)となっている。図示しない燃料タンクには、給油用のインレットパイプ14の下端が接続されており、このインレットパイプ14の上部に、給油部構造12が適用されている。
インレットパイプ14の上部は、インレットパイプ14の他の部分よりも太径の大径部14Bが構成されており、この大径部14Bの上端に、略円筒状の給油口部材16が構成されている。図5〜図7にも示すように、給油口部材16の内部は給油口26となっており、上端の開口部18から給油ガン28を給油口26及び大径部14Bに挿入して燃料タンクに給油することが可能とされている。
給油口部材16の上部、すなわち給油口26の開口部18には、フラッパバルブ20が備えられている。
図5〜図7に示すように、フラッパバルブ20は、その上部に設けられたヒンジ22によって、給油口部材16に回動可能に取り付けられている。そして、フラッパバルブ20は、給油口26を閉塞する閉塞位置TP(図5及び図6に示す位置)と、給油口26を開放する開放位置HP(図7に示す位置)との間を回動する。
開放位置HPでは、フラッパバルブ20の下部、すなわちヒンジ22が配置された側と反対側が、燃料タンク側に大きく移動している。なお、給油口部材16の内面には図示しないストッパが設けられており、フラッパバルブ20の回動範囲(開放位置)が所定範囲に制限されている。また、給油口部材16の内面には、挿入された給油ガン28を支持する支持突起(図示省略)が設けられている。
フラッパバルブ20は、開口部18よりも小径とされて開口部18内に納まる形状(本実施形態では円板状)のバルブ本体部30と、このバルブ本体部30から径方向外側に延出されて、開口部18よりも大径とされたシール部32とを有している。
シール部32には環状のガスケット34が装着されている。ガスケット34は、フラッパバルブ20が閉塞位置TPにあるとき、開口部18の周縁に給油口部材16の内側から接触して、開口部18を確実に閉塞する。なお、必要に応じて、シール部32の外周側にもさらにガスケットを追加で装着し、開口部18の閉塞性をさらに高めてもよい。
このようにフラッパバルブ20が閉塞位置TPにあるとき、給油ガン28に押される面は給油口26の反対側(外側)に位置しており、フラッパバルブ外面20S(本発明における開閉弁外面)となっている。
ヒンジ22には、フラッパバルブ用バネ36(図5〜図7参照)が巻きかけられている。フラッパバルブ用バネ36は、フラッパバルブ20を閉塞位置TPに向かって付勢しており、不用意に給油口26が開放されないようになっている。フラッパバルブ20は、開口部18から挿入されようとする給油ガン28で押されると、フラッパバルブ用バネ36の付勢力に抗して、開放位置HPへと移動(回動)する。
フラッパバルブ20のバルブ本体部30には、フラッパバルブ外面20Sの略中央に保持片収容凹部24が形成されている。保持片収容凹部24には、回動保持片38が収容されている。回動保持片38の先端(上端)は、図2に示すように正面視したとき、所定の曲率で湾曲された先端保持部38Hとされている。後述するように、この給油ガン28の内側28Uが先端保持部38Hに接触して、給油ガン28をフラッパバルブ20に対し所定位置に保持できる(図5及び図6参照)。
回動保持片38の下部からは回動軸40が突設されており、この回動軸40が保持片収容凹部24の内側面に形成された図示しない軸孔に収容されている。これにより、回動保持片38は、フラッパバルブ20に対し、先端保持部38Hがフラッパバルブ外面20Sから突出した突出位置BP(図3参照)と、回動保持片38全体が給油ガン28の内部から抜け出てフラッパバルブ20の内部に退避した退避位置AP(図4参照)との間を回動可能に取り付けられている。回動保持片38は、突出位置BPにあるとき、先端保持部38Hが給油ガン28Uに接触し、重力に抗して給油ガン28を下方から支えるように保持している。
保持片収容凹部24の底部と回動保持片38の間には引張コイルスプリング42が収容されている。引張コイルスプリング42は、回動保持片38は退避位置APに向かって(図5に示す矢印R2方向に)付勢している。
図3及び図4に示すように、フラッパバルブ20には、保持片収容凹部24の両側の位置に、一対のスライド収容部44が形成されている。スライド収容部44のそれぞれには、スライド支持部材46が矢印S1方向及びその反対方向にスライド可能に収容されている。スライド支持部材46は、本発明に係る支持部材の一例である。また、本発明に係る移動部材が、引張コイルスプリング42とスライド支持部材46を含んで構成されている。
スライド支持部材46とスライド収容部44のとの間には圧縮コイルスプリング48が収容されている。圧縮コイルスプリング48は、スライド支持部材46を互いに接近する方向(矢印S1方向)に付勢している。ただし、スライド支持部材46のこの方向への移動は、スライド支持部材46の中間部46Mがフラッパバルブ20の対向面20Tに当たることで、所定範囲に制限される。
スライド支持部材46には、回動保持片38と対向する部分に、傾斜支持面46Sが形成されている。これに対し、回動保持片38には、傾斜支持面46Sと対向する位置に、傾斜被支持面38Sが形成されている。図3に示すように、スライド支持部材46が圧縮コイルスプリング48の付勢力を受けて矢印S1方向に移動している状態では、傾斜被支持面38Sが傾斜支持面46Sに接触している。このため、回動保持片38は引張コイルスプリング42の付勢力を受けているが、突出位置BPを維持している。
これに対し、図4に示すように、スライド支持部材46が圧縮コイルスプリング48の付勢力に抗して矢印S1と反対の方向にスライドすると、傾斜支持面46Sが傾斜被支持面38Sから離れる方向に移動する。このため、回動保持片38は、引張コイルスプリング42の付勢力を受けて、退避位置APへ移動する。
なお、図4から分かるように、傾斜支持面46Sと傾斜被支持面38Sとは、このように回動保持片38が退避位置APへ移動した状態でも互いに接触する部分が存在するように、その形状及び位置が決められている。このため、給油ガン28がスライド用傾斜面46Tから離れると、圧縮コイルスプリング48の付勢力でスライド支持部材46が矢印S1方向へスライドし、引張コイルスプリング42の付勢力に抗して、回動保持片38を突出位置BPへ復帰させることができる。
スライド支持部材46には、傾斜支持面46Sよりも外側(図3及び図4における上側)に、スライド用傾斜面46Tが形成されている。スライド用傾斜面46Tは、給油ガン28が給油口26に挿入されるときに開口部18にあてがわれると、給油ガン28の先端部28Tの外周部分が接触する位置に設けられている。この状態で、さらに給油ガン28を給油口26への挿入方向(矢印A1方向)に移動させると、スライド用傾斜面46Tが給油ガン28に押されるので、スライド支持部材46は、圧縮コイルスプリング48の付勢力に抗して、矢印S1と反対の方向にスライドする。
スライド支持部材46には、スライド用傾斜面46Tの反対側に、ロック解除用押圧部46Uが形成されている。また、給油口部材16には、ロック解除用押圧部46Uと対向する位置に、ロック片収容凹部50が形成されている。ロック片収容凹部50にはロック片52が収容されており、圧縮コイルスプリング58によって、ロック片収容凹部50から突出する方向(矢印S2方向)に付勢されている。ロック片52は、本発明に係るロック部材の一例である。
図3から分かるように、ロック片52がロック片収容凹部50から突出した位置はロック位置LPとされており、フラッパバルブ20が部分的に係合することで、フラッパバルブ20の開放位置HPへの移動をロックしている。
これに対し、図4に示すように、ロック片52がロック片収容凹部50内に入り込んだ位置はロック解除位置UPとされている。ロック解除位置UPでは、フラッパバルブ20がロック片52に係合しなくなるのでロック解除され、フラッパバルブ20は開放位置HP(図7参照)へ回動可能となる。
そして、ロック片52は、スライド支持部材46が矢印S1と反対の方向に移動することで、ロック解除用押圧部46Uによって押圧されて、ロック解除位置UPとなる。すなわち、本発明の移動部材を構成する支持部材(スライド支持部材46)が、ロック片52によるフラッパバルブ20のロックを解除する作用も有している。
ロック片52には、中心線CL側の端部に、給油口26に向かって傾斜する戻り用傾斜面52Rが形成されている。フラッパバルブ20は、フラッパバルブ用バネ36の付勢力を受けて開放位置HPから閉塞位置TPへ戻るときに戻り用傾斜面52Rに接触する。ここで、フラッパバルブ用バネ36の付勢力は、圧縮コイルスプリング58の付勢力よりも大きく設定されている。したがって、ロック片52はフラッパバルブ20に押されて一時的にロック片収容凹部50内に入り込み、フラッパバルブ20は閉塞位置TPへとさらに回動可能となる。そして、フラッパバルブ20が閉塞位置TPへと完全に戻ると、ロック片52が圧縮コイルスプリング58の付勢力を受けてロック位置にスライドし、フラッパバルブ20が閉塞位置TPでロックされる。
本実施形態では、スライド支持部材46を一対設け、スライド用傾斜面46Tも一対設けている。したがって、一方のスライド支持部材46のスライド用傾斜面46Tのみに、給油ガン28の先端部28Tや他の部材が当たってしまった場合でも、他方のスライド支持部材46は矢印S1方向にスライドしない。このため、回動保持片38は突出位置BPに維持され、ロック片52はロック位置LPに維持される。
フラッパバルブ20には、保持片収容凹部24の周囲に、中心に向かってすり鉢状に傾斜する誘導面54が形成されている。さらに、給油口部材16にも、中心に向かってすり鉢状とされた誘導面56が形成されている。誘導面56から誘導面54を経て、スライド用傾斜面46Tまでが、概ね連続するように形成されている。このため、給油口26に挿入されようとした給油ガン28が、誘導面54、56に接触すると、開口部18の中心に向かって誘導される。
誘導面54の内径は、本実施形態における適合燃料であるガソリンの給油ガン28の外径よりも大きく、不適合燃料である軽油の給油ガンよりも小さくなるように設定されている。したがって、軽油の給油ガンを用いてスライド用傾斜面46Tを押圧することはできす、フラッパバルブ20のロック状態が維持される。すなわち、不適合燃料の給油ガンから誤って燃料タンクに給油してしまう事態があらかじめ防止されている。
次に、本実施形態の給油部構造12の作用を説明する。なお、以下では、適合燃料の給油ガン28を用いて、燃料タンクに給油を行う場合を前提とする。
本実施形態の給油部構造12では、保持片収容凹部24の周囲、すなわち開口部18の周囲に誘導面54、56が存在しているため、給油口26に挿入されようとする給油ガンを、まず開口部18の中心に誘導することができる。
たとえば、図5に示すように、給油ガン28の先端部28Tが開口部18よりも上方にあてがわれた場合を想定すると、この場合には、給油ガン28の先端部28Tが誘導面56、54に接触しつつ下方へ滑る。そして、図5に二点鎖線で示すように(図3にも二点鎖線で示すように)、給油ガン28が開口部18の中心に位置したとき、回動保持片38の上端側(先端保持部38H)が給油ガン28の内側に入り込んだ状態になる。回動保持片38の先端保持部38Hに給油ガン28の内側28Uが引っ掛かるので、給油ガン28の下方への移動が阻止され、給油ガン28はフラッパバルブ20に対し所定位置で保持される。このとき、給油ガン28の先端は、スライド支持部材46のスライド用傾斜面46Tに接触していか、若しくは、矢印A1方向への移動で接触可能となっている。
これに対し、図6に示すように、給油ガン28の先端部28Tが開口部よりも下方にあてがわれた場合には、給油ガン28の先端部28Tが誘導面56、54に接触しつつ上方へ滑る。そして、図6に二点鎖線で示すように、給油ガン28が開口部18の中心に位置したとき、図5に二点鎖線で示した状態と同様に、回動保持片38の上端側(先端保持部38H)が給油ガン28の内側に入り込んだ状態になる。回動保持片38の先端保持部38Hに給油ガン28の内側28Uが引っ掛かるので、給油ガン28はフラッパバルブ20に対し所定位置で保持される。
ここまでの段階では、回動保持片38の傾斜被支持面38Sが傾斜支持面46Sに接触している。そして、圧縮コイルスプリング48の付勢力は、引張コイルスプリング42の付勢力よりも大きく設定されている。したがって、回動保持片38は引張コイルスプリング42の付勢力を受けていても、矢印R2方向への回動を阻止されている。このため、回動保持片38は、突出位置BPを維持しており、先端保持部38Hによる給油ガン28の保持状態を確実に維持できる。また、ロック片52も、ロック片収容凹部50から突出したロック位置LPを維持しており、フラッパバルブ20は閉塞位置TPで確実にロックされているため、不用意に回動することはない。
給油ガン28を、給油口26への挿入方向(矢印A1方向)に移動させると、図3に二点鎖線で示すように、給油ガン28の先端部28Tがスライド支持部材46のスライド用傾斜面46Tを押す。これにより、スライド支持部材46は、圧縮コイルスプリング48の付勢力に抗して矢印S1と反対の方向にスライドする。傾斜支持面46Sも矢印S1と反対の方向に移動するので、回動保持片38は、引張コイルスプリング42の付勢力を受けて矢印R2方向(図5参照)に回動する。そして、回動保持片38は、給油ガン28の内側から抜け出て退避位置APとなり、フラッパバルブ20内に収納される。
また、スライド支持部材46の矢印S1と反対の方向へのスライドにより、ロック解除用押圧部46Uがロック片52を押す。図4に示すように、ロック片52は、圧縮コイルスプリング58の付勢力に抗して、ロック片収容凹部50内(矢印S2と反対の方向)に移動し、ロック解除位置UPとなる。したがって、給油ガン28をさらに給油口26内に挿入する(矢印A1方向に移動させる)ことで、フラッパバルブ20を開放位置へ向かって回動させることができる。
このとき、回動保持片38が、その一部でも給油ガン28の内側に存在していると、フラッパバルブ20が閉塞位置TPから開放位置HPへ回動するときに、給油ガン28が回動保持片38に引っ掛かってフラッパバルブ20が回動しづらくなることが想定される。これに対し、本実施形態では、回動保持片38は退避位置APに移動しており、給油ガン28の内側からは抜け出ている。また、回動保持片38以外にも給油ガン28の内側に入り込む部材は存在していない。このため、フラッパバルブ20は、他の部材との引っ掛かりがなく、スムーズに閉塞位置TPから開放位置HPへと回動する。すなわち、給油ガン28を給油口26に挿入するときの操作性に優れる。
給油ガン28を給油口26から抜くと、フラッパバルブ20は、フラッパバルブ用バネ36の付勢力を受けて開放位置HPから閉塞位置TPへ戻る途中で戻り用傾斜面52Rに接触する。ロック片52がフラッパバルブ20に押されて一時的にロック片収容凹部50内に入り込むため、フラッパバルブ20は閉塞位置TPへとさらに回動可能となる。そして、フラッパバルブ20が閉塞位置TPへと完全に戻ると、ロック片52が圧縮コイルスプリング58の付勢力を受けてロック位置LPにスライドし、フラッパバルブ20が閉塞位置TPで回動不能にロックされる。
以上説明したように、本実施形態では、給油ガン28が開口部18から給油口26に挿入されるときには、回動保持片38は給油ガン28の内側から抜け出ており、給油ガン28の引っ掛かりがないので、操作性に優れる。
なお、上記では、本発明の支持部材として、給油ガン28に押されてスライドするスライド支持部材46を挙げているが、たとえば、給油ガン28に押されて回動することで、回動保持片38(ガイド部材)の支持を解消して退避位置APへ移動可能とする構成でもよい。
本発明のガイド部材としても、上記では、回動保持片38を挙げているが、これに代えて、たとえば、スライドによって突出位置BPと退避位置APとの間を移動する構成でもよい。ガイド部材としては、給油ガン20の内側で給油ガン20を保持する(重力に抗して下方から支える)ものに限定されず、要するに、給油ガン20の内側に入り込んでいれば、給油ガン20の位置規制をすることが可能である。少なくとも、給油ガン28の内側(内周面の一部)に接触していると、より確実に給油ガン28を位置規制できる。
ガイド部材(回動保持片38)の退避位置としても、フラッパバルブ20の内部に完全に収納されている必要はなく、少なくとも、給油ガン28の内側から退避していればよい。
上記実施形態では、本発明に係る移動部材が、スライド支持部材46を有すると共に、このスライド支持部材46が、ロック片52によるフラッパバルブ20のロックを解除する部材も兼ねるようにしているが、このロック解除のために別部材をあらたに設けてもよい。上記実施形態のように、移動部材の一部(スライド支持部材46)がフラッパバルブ20のロック解除も可能となるように構成すると、部品点数を少なくすることが可能となる。
また、本発明の移動部材としては、上記したスライド支持部材46(支持部材)と引張コイルスプリング42(付勢部材)とを有する構成に限定されない。たとえば、スライド支持部材とガイド部材(回動保持片38)とをリンク機構で連結し、スライド支持部材46のスライドに連動して、回動保持片38が突出位置BPと退避位置APとの間を移動する構成でもよい。
12 給油部構造
14 インレットパイプ
16 給油口部材
18 開口部
20 フラッパバルブ
20S フラッパバルブ外面
22 ヒンジ
26 給油口
28 給油ガン
28U 内側
38 回動保持片(ガイド部材)
40 回動軸
42 引張コイルスプリング(付勢部材、移動部材)
46 スライド支持部材(支持部材、移動部材)
52 ロック片(ロック部材)

Claims (4)

  1. 燃料タンクへの給油用の給油ガンが挿入される給油口を備える給油口部材と、
    前記給油口を開閉可能な開閉弁と、
    前記給油口を閉塞する閉塞位置と、前記給油ガンに押されて給油口を開放する開放位置と、の間で回動可能に前記開閉弁を前記給油口部材に取り付けるための回動部材と、
    前記開閉弁が前記閉塞位置にあるときに前記給油ガンに押される開閉弁外面に設けられ、給油口への挿入前の給油ガンの内側が接触することで給油ガンを位置規制するガイド部材と、
    前記ガイド部材を、前記開閉弁外面から突出して前記給油ガンの前記内側に接触可能な突出位置に維持し、前記給油ガンに押されるとガイド部材を給油ガンの内側から抜け出た退避位置に移動させる移動部材と、
    を有する燃料タンクの給油部構造。
  2. 前記開閉弁を前記閉塞位置で移動不能にロック可能なロック部材、を有し、
    前記移動部材が、前記給油ガンに押されると前記ロック部材による前記ロックを解除する請求項1に記載の燃料タンクの給油部構造。
  3. 前記移動部材が、
    前記ガイド部材を前記突出位置から前記退避位置へ付勢する付勢部材と、
    前記ガイド部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記突出位置で支持し、前記給油ガンに押されるとガイド部材の支持を解消する支持部材と、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクの給油部構造。
  4. 前記移動部材が、前記ガイド部材を前記開閉弁に対し回動させて前記突出位置と前記退避位置との間で移動可能とする回動軸、を有している請求項3に記載の燃料タンクの給油部構造。
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