JP2012178780A5 - 発振回路 - Google Patents
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Description
本発明は、発振回路に関し、さらに詳しくは、振動子に駆動振動を励振する自励発振回路の周波数を最適化する技術に関するものである。
[適用例1]振動子と、前記振動子に接続されて発振ループを形成する発振部、及び前記発振ループに電気的に接続されて前記発振部の起動時に自励発振する自励発振部、を備え、前記自励発振部の発振周波数は、前記発振部の発振周波数よりも高いことを特徴とする。
自励発振回路を備えた発振回路は、起動時に自励発振回路が発振して圧電振動子を励振することにより、振動子が励振して振動子の振動数に引き込むことにより発振が起動される。しかし、自励発振回路の周波数が、発振部の発振周波数より低いと発振が起動しない場合がある。そこで、本発明では、自励発振回路の周波数を発振部の周波数よりも高く設定している。これにより、起動時の発振を安定させることができる。
[適用例2]前記自励発振部は、容量素子と、増幅手段と、抵抗素子と、前記容量素子の容量値、または前記抵抗素子の抵抗値を調整する調整手段と、を備えていることを特徴とする。
[適用例6]前記発振回路から出力される発振信号の周波数を検出する周波数検出手段と、前記自励発振部の最適周波数を記憶する周波数記憶手段と、前記周波数検出手段により検出された周波数と前記周波数記憶手段に記憶された前記最適周波数とを比較する周波数比較手段と、前記周波数比較手段により比較した周波数差に基づいて前記駆動信号生成手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る水晶発振器の構成を示す図である。本発明の水晶発振器(発振器)50は、水晶振動子(振動子)1と、水晶振動子1に接続されて発振ループを形成して発振信号を出力する水晶発振部(発振部)24、及び水晶発振部24の起動時に自励発振する自励発振部25により構成された発振回路と、を備え、自励発振部25の周波数が水晶発振部24の周波数よりも高く設定されている。尚、自励発振部25は、複数のコンデンサー(容量素子)Cと、インバーター5(増幅手段)と、抵抗素子4と、複数のコンデンサーCの合成容量の値を調整するための調整手段9を備えている。また、調整手段9は、複数のコンデンサーCの中から任意の数のコンデンサーを選択するために、複数のアナログスイッチ8を有する選択手段6(容量選択手段)と、複数のアナログスイッチ8をON-OFFするための駆動信号を生成する駆動回路(駆動信号生成手段)7と、を備えている。また、水晶発振部24は、インバーター2、及び抵抗素子3を直列に接続して構成されている。なお、駆動回路7は前記複数のアナログスイッチ8のON−OFFの設定情報を記憶するメモリーを有する。
図4は本発明の第4の実施形態に係る水晶発振器の構成を示す図である。本発明の水晶発振器(発振器)53は、水晶発振部24および自励発振部25を有する発振回路からの出力信号が入力されるバッファー16から出力される発振信号17の周波数を検出するカウンター回路(周波数検出手段)18と、自励発振部25の最適周波数を記憶するメモリー(周波数記憶手段)21と、カウンター回路18により検出された周波数faとメモリー21に記憶された最適周波数fbとを比較する比較回路(周波数比較手段)19と、比較回路19により比較した周波数差に基づいて駆動回路23に対してどのアナログスイッチ8を選択して駆動するかを指示する容量制御回路(制御手段)20と、を備えて構成されている。尚、カウンター回路18には、容量制御回路20から、カウンター回路18を停止するカウンター停止信号22が入力される端子が接続されている。この信号は、比較回路19により周波数faとfbの差が検出されて、その周波数差がゼロとなる容量に設定する信号が出力されたときに出力される。この理由は、自励発振部25の周波数faが最適周波数fbになると、所定時間後に水晶振動子1の周波数fxに引き込まれるため、カウンター回路18が動作していると、再びカウントを開始して容量選択回路23の信号を変化させてしまうためである。
次に本実施形態の水晶発振器53の動作について説明する。初期状態では、予め容量選択回路23には、水晶振動子24の発振周波数より高い周波数となるように容量が選択されている。この状態で電源が投入されると、設定されたコンデンサーの容量と抵抗素子4の値で決定される周波数が自励発振部25から出力される。その発振信号はバッファー16を介してカウンター回路18に入力される。カウンター回路18はその信号をカウントして1秒当たりのパルス数を計数する。それにより周波数faが分る。比較回路19は、メモリー21に記憶されている最適周波数fbとfaを比較する。従って出力としてはfbとfaの差分が出力される。容量制御回路20は、その差分に基づいて容量を選択する信号を駆動回路23に出力する。駆動回路23では、その信号に基づいて調整手段6内のコンデンサーCを選択して自励発振部25と接続する。その結果、発振周波数faはfbと等しくなり、比較回路19から差分がゼロであると出力されると、容量の設定を固定して、カウンター回路18を停止するカウンター停止信号22を出力する。その結果、水晶発振部24は、周波数fbにより励振されて、所定の時間後に水晶振動子1の周波数fxにfbを引き込み、以後、水晶周波数fxで発振する。尚、メモリー21には、最適周波数を適宜設定することができる。また、これらの回路を集積化して、1つのICチップで構成することが可能である。
自励発振部25の周波数を設定するには、検査工程で測定機を使用して人間が設定することができるが、検査工程に多くの時間を要して効率的でない。そこで本実施形態では、これらを自動化するために、発振器の出力信号をフィードバックし、自励発振周波数を自動的に調整するものである。これにより、検査工程の削減と、発振回路の高速起動を実現することができる。
自励発振部25の周波数を設定するには、検査工程で測定機を使用して人間が設定することができるが、検査工程に多くの時間を要して効率的でない。そこで本実施形態では、これらを自動化するために、発振器の出力信号をフィードバックし、自励発振周波数を自動的に調整するものである。これにより、検査工程の削減と、発振回路の高速起動を実現することができる。
Claims (6)
- 振動子と、
前記振動子に接続されて発振ループを形成する発振部、及び前記発振ループに電気的に接続されて前記発振部の起動時に自励発振する自励発振部、を備え、
前記自励発振部の発振周波数は、前記発振部の発振周波数よりも高いことを特徴とする発振回路。 - 前記自励発振部は、容量素子と、増幅手段と、抵抗素子と、前記容量素子の容量値、または前記抵抗素子の抵抗値を調整する調整手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の発振回路。
- 前記自励発振部は、複数の前記容量素子を有し、
前記調整手段は、前記複数の前記容量素子の中から任意の数の前記容量素子を選択して前記自励発振部に接続する容量選択手段と、前記容量選択手段を駆動する信号を生成する駆動信号生成手段と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の発振回路。 - 前記自励発振部は、複数の前記抵抗素子を有し、
前記調整手段は、前記複数の前記抵抗素子の中から任意の数の前記抵抗素子を選択して前記自励発振部に接続する抵抗選択手段と、前記抵抗選択手段を駆動する信号を生成する駆動信号生成手段と、を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の発振回路。 - 前記自励発振部はターマン型発振回路であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の発振回路。
- 前記発振回路から出力される発振信号の周波数を検出する周波数検出手段と、
前記自励発振部の最適周波数を記憶する周波数記憶手段と、
前記周波数検出手段により検出された周波数と前記周波数記憶手段に記憶された前記最適周波数とを比較する周波数比較手段と、
前記周波数比較手段により比較した周波数差に基づいて前記駆動信号生成手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の発振回路。
Priority Applications (1)
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JP2011041488A JP2012178780A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 圧電発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011041488A JP2012178780A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 圧電発振器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012178780A JP2012178780A (ja) | 2012-09-13 |
JP2012178780A5 true JP2012178780A5 (ja) | 2014-04-10 |
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ID=46980321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011041488A Pending JP2012178780A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 圧電発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2011
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