JP2012173905A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】暗号処理装置110aは、金属ケース111内に電子回路基板112を収納して構成される。開封検知スイッチ113は、製造番号毎に異なった位置で、電子回路基板112に実装されている。ある製造番号の1台の特定の暗号処理装置110aの金属ケース111が破壊されて当該暗号処理装置110aの開封検知スイッチ113の位置が特定されたとしても、他の製造番号の暗号処理装置110aの開封検知スイッチ113の位置は特定できず、他の製造番号の暗号処理装置110aのセキュリティ及びタンパー性能を確保することができる。
【選択図】図1
Description
例えば、ETCシステム(Electronic Toll Collection System:自動料金収受システム)では、車両に搭載した車載器と路側装置との間で双方向の無線通信をして料金決済処理を行う。このため、車両は停止することなく、有料道路の料金所のゲートを通過することができる。
このように料金所のゲートを通過する車両に対して、無線通信で料金決済処理を行う際には、クレジットカードデータなどのセキュリティ情報は、セキュリティ確保のため、全て暗号化する必要がある。
金属ケース11は、電子回路基板12が備えられたケース本体11aと、ケース蓋体11bとで形成されている。
電子回路基板12は、プリント基板12aに各種の電子部品12bや開封検知スイッチ13を実装して形成されている。
ケース蓋体11bが閉じられると、プリント基板12aに実装されている開封検知スイッチ13は、ケース蓋体11bの内壁面で押されて、非作動状態となっている。このように、開封検知スイッチ13が、ケース蓋体11bの内壁面で押されて非作動状態となっているときには、暗号処理装置(SAM)の運用動作が行われる。
開封検知スイッチ13が作動状態になると、暗号処理装置(SAM)の運用動作は強制的に停止し、内部のデータはすべて消去される仕組みになっている。
このため、製品としては同一の他(例えば製造番号がNo.2,3,4・・・)の暗号処理装置10に対して、図15に示すように、ケース蓋部11bのうち開封検知スイッチ13を押している部分を残しつつ他の部分を破壊して取り除いた場合には、開封検知スイッチ13は非作動状態のままであり、電子回路基板12の運用は続く。この結果、製品としては同一の他((例えば製造番号がNo.2,3,4・・・)の暗号処理装置10について、処理データを解読されたり、誤動作を引き起すような攻撃を受けたりする恐れがある。
ケース内に電子回路基板を収納して構成した電子機器において、
前記ケース内の任意の位置に開封検知スイッチを配置し、しかも、前記開封検知スイッチのうちの任意のものが実際の開封検知動作をすることを特徴とする。
前記の電子機器において、
前記電子回路基板には、前記開封検知スイッチを実装することができる複数のスイッチ実装部がパターン形成されており、前記開封検知スイッチは前記スイッチ実装部のうちの任意の位置に実装されていることを特徴とする。
前記の電子機器において、
前記開封検知スイッチは、リード線を介して前記電子回路基板に電気的に接続されており、前記開封検知スイッチは前記電子回路基板の任意の位置に取り付けられていることを特徴とする。
金属ケース及び当て板を透視した状態で平面的に表す図2,図3を参照して説明する。
なお図2,図3に示す暗号処理装置110aは、製品としては同一の暗号処理装置110aであり、図2は例えば製造番号がNo.1の暗号処理装置110aであり、図3は例えば製造番号がNo.2の暗号処理装置110aである。
金属ケース111は、電子回路基板112が備えられたケース本体111aと、ケース蓋体111bとで形成されている。ケース蓋体111bは閉じられて、ケース蓋体111bがケース本体111aから開かないように施錠されている。
電子回路基板112は、プリント基板112aに各種の電子部品112bを実装して形成されている。
更に、プリント基板112aの複数個所には、開封検知スイッチ113を実装することができるスイッチ実装部が、プリントパターン技術によりパターン形成されている。
なお、金属ケース111の代わりに、強固な他の部材で形成したケースを採用することもできる。
即ち、本実施例では、図2,図3の例のみを示しているが、製造番号がNo.1〜No.nの同一製品の暗号処理装置110aがあった場合には、製造番号が異なる毎に、開封検知スイッチ113の実装位置を異ならせている。
このためケース蓋体111bが閉じられると、プリント基板112aに実装されている開封検知スイッチ113は、ケース蓋体111bの内壁面に配置した押え板115で押されて、非作動状態となっている。このように、開封検知スイッチ113が、押されて非作動状態となっているときには、暗号処理装置(SAM)110aの電子回路基板112の運用動作が行われる。
開封検知スイッチ113が作動状態になると、開封検知動作が行われて、暗号処理装置(SAM)110aの電子回路基板112の運用動作が強制的に停止し、内部のデータはすべて消去される。
なお実施例1と同一部分には同一符号を付し重複する部分の説明は省略する。
なお本実施例では、一般的に開封検知スイッチを示すときには符号113を用い、個々の開封検知スイッチを特定するときには符号113−1〜113−5を用いる。
製造番号がNo.2の暗号処理装置110bでは、開封検知スイッチ113−2のみが実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.3の暗号処理装置110bでは、開封検知スイッチ113−3のみが実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.4の暗号処理装置110bでは、開封検知スイッチ113−4のみが実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.5の暗号処理装置110bでは、開封検知スイッチ113−5のみが実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.6の暗号処理装置110bでは、2つの開封検知スイッチ113−1,113−2が実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.7の暗号処理装置110bでは、2つの開封検知スイッチ113−2,113−3が実際の開封検知動作をし、残りの開封検知スイッチは開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.n−1の暗号処理装置110bでは、4つの開封検知スイッチ113−1〜113−4が実際の開封検知動作をし、開封検知スイッチ113−5は開封・未開封に限らず実際の開封検知動作をせず、
製造番号がNo.nの暗号処理装置110bでは、全ての開封検知スイッチ113−1〜113−5が実際の開封検知動作をする、
というように、製造番号毎に、実際の開封検知動作をする開封検知スイッチ113が異なっている。
また、開封検知スイッチ113の他に、ダミースイッチを配置しておけば、更に耐タンパー性能を向上させることができる。
なお図5,図6に示す暗号処理装置110cは、製品としては同一の暗号処理装置110cであり、図5は例えば製造番号がNo.1の暗号処理装置110cであり、図6は例えば製造番号がNo.2の暗号処理装置110cである。
なお実施例1,2と同一部分には同一符号を付し重複する部分の説明は省略する。
即ち、本実施例では、図5,図6の例のみを示しているが、製造番号がNo.1〜No.nの同一製品の暗号処理装置110cがあった場合には、製造番号が異なる毎に、複数の開封検知スイッチ113の実装位置を異ならせている。
つまり図5,図6の例では、2個の各開封検知スイッチ113は、ケース蓋体111bが開けられたり、金属ケース111が物理的に破壊されたりすると、開封検知動作をするようになっている。
また実施例3の暗号処理装置110cは、実施例2の暗号処理装置110bに比べて、開封検知スイッチの設置数を削減できコスト低減を図ることができる。
また、開封検知スイッチ113の他に、ダミースイッチを実装しておけば、更に耐タンパー性能を向上させることができる。
しかし、実装した複数の開封検知スイッチ113が全て実際の開封検知動作をしなくても、複数の開封検知スイッチ113の一部のもののみが実際の開封検知動作をするようにしてもよい。つまり、実際の開封検知動作をする開封検知スイッチ113の数が、開封検知スイッチ113の設置数に対して、同数であっても少なくてもよい。
なお図8,図9に示す暗号処理装置110dは、製品としては同一の暗号処理装置110dであり、図8は例えば製造番号がNo.1の暗号処理装置110dであり、図9は例えば製造番号がNo.2の暗号処理装置110dである。
金属ケース111は、電子回路基板112が備えられたケース本体111aと、ケース蓋体111bとで形成されている。ケース蓋体111bは閉じられて、ケース蓋体111bがケース本体111aから開かないように施錠されている。
電子回路基板112は、プリント基板112aに各種の電子部品112bを実装して形成されている。
なお、金属ケース111の代わりに、強固な他の部材で形成したケースを採用することもできる。
即ち、本実施例では、図8,図9の例のみを示しているが、製造番号がNo.1〜No.nの同一製品の暗号処理装置110dがあった場合には、製造番号が異なる毎に、開封検知スイッチ113の接着位置を異ならせている。
この開封検知スイッチ113は、押されると非作動状態となって電子回路基板112の運用動作を許容し、押されなくなると作動状態となって電子回路基板112の運用動作を停止させる機能を有している。
このためケース蓋体111bが閉じられると、プリント基板112aに接着されている開封検知スイッチ113は、ケース蓋体111bの内壁面に配置した押え板115で押されて、非作動状態となっている。このように、開封検知スイッチ113が、押されて非作動状態となっているときには、暗号処理装置(SAM)110dの電子回路基板112の運用動作が行われる。
開封検知スイッチ113が作動状態になると、開封検知動作が行われて、暗号処理装置(SAM)110dの電子回路基板112の運用動作が強制的に停止し、内部のデータはすべて消去される。
実施例1〜実施例3では、実装するスイッチの位置を変えるごとに、基板のパターンを修正する必要が発生するが、実施例4では、スイッチを基板上に実装しないために、基板パターンの変更を伴わない。したがって、より低コストで同等のタンパー性能を実現できる。
なお図10,図11に示す暗号処理装置110eは、製品としては同一の暗号処理装置110eであり、図10は例えば製造番号がNo.1の暗号処理装置110eであり、図11は例えば製造番号がNo.2の暗号処理装置110eである。
なお実施例4と同一部分には同一符号を付し重複する部分の説明は省略する。
即ち、本実施例では、図10,図11の例のみを示しているが、製造番号がNo.1〜No.nの同一製品の暗号処理装置110eがあった場合には、製造番号が異なる毎に、複数の開封検知スイッチ113の接着位置を異ならせている。
各開封検知スイッチ113と金属ケース111のケース蓋体111bとの間には、開封検知スイッチ113を押さえる当て板115を挟んでいる。
また、開封検知スイッチ113の設置数は、3個に限るものではない。
11,111 金属ケース
11a,111a ケース本体
11b,111b ケース蓋体
12,112 電子回路基板
12a,112a プリント基板
12b,112b 電子部品
112c スイッチ実装部
13,113 開封検知スイッチ
114 リード線
115 当て板
Claims (3)
- ケース内に電子回路基板を収納して構成した電子機器において、
前記ケース内の任意の位置に開封検知スイッチを配置し、しかも、前記開封検知スイッチのうちの任意のものが実際の開封検知動作をすることを特徴とする電子機器。 - 請求項1の電子機器において、
前記電子回路基板には、前記開封検知スイッチを実装することができる複数のスイッチ実装部がパターン形成されており、前記開封検知スイッチは前記スイッチ実装部のうちの任意の位置に実装されていることを特徴とする電子機器。 - 請求項1の電子機器において、
前記開封検知スイッチは、リード線を介して前記電子回路基板に電気的に接続されており、前記開封検知スイッチは前記電子回路基板の任意の位置に取り付けられていることを特徴とする電子機器。
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