JP2012172529A - コンプレッサ装置 - Google Patents

コンプレッサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012172529A
JP2012172529A JP2011032347A JP2011032347A JP2012172529A JP 2012172529 A JP2012172529 A JP 2012172529A JP 2011032347 A JP2011032347 A JP 2011032347A JP 2011032347 A JP2011032347 A JP 2011032347A JP 2012172529 A JP2012172529 A JP 2012172529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
relief valve
cap
exhaust port
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011032347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5438702B2 (ja
Inventor
Yoshihide Kojima
義秀 児島
Rei Kono
励 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2011032347A priority Critical patent/JP5438702B2/ja
Priority to US13/979,438 priority patent/US9138946B2/en
Priority to CN201280006352.7A priority patent/CN103338916B/zh
Priority to EP19159236.9A priority patent/EP3521113B1/en
Priority to PCT/JP2012/050365 priority patent/WO2012102078A1/ja
Priority to EP12739980.6A priority patent/EP2657007B1/en
Publication of JP2012172529A publication Critical patent/JP2012172529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5438702B2 publication Critical patent/JP5438702B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】リリーフバルブからの圧縮空気を温度を下げながら装置外に排気させる。
【解決手段】リリーフバルブに、バルブ排出口からの圧縮空気を向き変えして収納ケースの対向側壁部に設けるケース排気口から排出する排気キャップを取り付ける。排気キャップは、リリーフバルブに嵌着される中心孔を有する嵌着筒部と、この中心孔から直角に折れ曲がりかつ前記対向側壁部に向かってのびるとともに先端に前記ケース排気口と対向する矩形状のキャップ排気口を開口させた排気流路を有するフード部とを一体に具える。前記排気流路のZ軸方向両側面は、先端に向かって10〜60°の開き角度θで先端広がりをなす。
【選択図】図1

Description

本発明は、パンクしたタイヤにシーリング剤と圧縮空気とを順次送り込んでパンク修理を応急的に行うパンク応急修理用として好適であり、特にリリーフバルブからの圧縮空気を、温度を下げながら装置外に排気できるコンプレッサ装置に関する。
パンク応急修理用のコンプレッサ装置として、例えば図11に略示するように、収納ケースaに、モータb、該モータbにクランク機構cを介して連結されるピストンdと、このピストンdを往復動可能に収容するシリンダeとを具えるコンプレッサ本体f、及び前記シリンダeに取り付きかつ前記コンプレッサ本体fの過圧を逃がすリリーフバルブgを収納したものが多用されている(例えば特許文献1参照)。
この主のコンプレッサ装置では、軽量かつコンパクトさが強く要求されるため、スペース上、各部材の配置に大きな制約を受ける。例えば、前記シリンダeには、圧力計hに連なるホースi1と、圧縮空気をタイヤ側に供給するホースi2と、前記リリーフバルブgとが連結されるが、このうちホースi1、i2側には広いスペースが必要となる。従って、必然的に、前記リリーフバルブgは、収納ケースaの厚さ方向に沿って、即ち、リリーフバルブgの先端を収納ケースaの下板部a2(又は上板部a1)に向けて配置せざるを得なくなる。
他方、コンプレッサ装置をシーリング剤収容容器を介してタイヤに接続して連続運転させたとき、コンプレッサ装置内部の温度は、空気の断熱圧縮やモータの発熱により徐々に上昇するが、乗用車用タイヤの通常の使用内圧(200〜300kPa程度)まで昇圧する時間は5分程度であるので、内部温度は問題になるほどには上昇しない。
しかしスイッチを切り忘れ、コンプレッサ装置を長時間作動させた場合には、圧縮空気がリリーフ圧まで上昇し、しかる後リリーフバルブが作動し過圧となった圧縮空気がその先端から排気される。パンク応急修理用のコンプレッサ装置では、そのリリーフ圧は、通常、乗用車用タイヤの最高圧力である350kPaに設定されるが、この場合、リリーフバルブから排気される圧縮空気の温度は100℃を越える高温度となる。そのため、コンプレッサ装置内に排気させた場合には、内部温度が過度に上昇し、モータなどに故障を発生させる恐れを招く。逆に、リリーフバルブからの圧縮空気を、前記下板部a2(又は上板部a1)に設けるケース排気口から装置外に排出させる場合には、リリーフバルブgの先端が下板部a2(又は上板部a1)に近いため、ケース排気口から排出される圧縮空気は比較的高温度のままであり、より温度を下げる工夫が望まれる。
特開2005−344570号公報
そこで本発明は、リリーフバルブに所定の排気キャップを取り付けることを基本として、リリーフバルブからの圧縮空気を、温度を下げながら装置外に排気することができ、装置の内部温度の上昇を抑えてモータなどの故障の発生を抑制しうるコンプレッサ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、収納ケースに、モータ、該モータにクランク機構を介して連結されるピストンと、このピストンを往復動可能に収容するとともに前記ピストンとの間で空気を圧縮するポンプ室を形成するシリンダとを具えるコンプレッサ本体、及び前記シリンダに取り付きかつ前記コンプレッサ本体の過圧を逃がすリリーフバルブを収納したコンプレッサ装置であって、
前記収納ケースは、両側の側壁部と前後の側壁部とからなる小高さの周囲壁部の上端、下端を上板部と下板部とで閉じた偏平な矩形箱状をなし、
かつ前記リリーフバルブは、前記シリンダから該シリンダの軸芯方向であるX軸方向と直交するY軸方向に突出する円筒状をなし、かつ突出端に前記上板部又は下板部からなる対向板部に向かって開口し過圧の圧縮空気を排出するバルブ排出口を具え、
しかも前記リリーフバルブに、前記バルブ排出口からの圧縮空気を向き変えして前記両側の側壁部のうちの一方の側壁部からなる対向側壁部に設けるケース排気口から排出する排気キャップを取り付けるとともに、
前記排気キャップは、前記リリーフバルブに嵌着される中心孔を有する嵌着筒部と、この中心孔から直角に折れ曲がりかつ前記対向側壁部に向かってのびるとともに先端に前記ケース排気口と対向する矩形状のキャップ排気口を開口させた排気流路を有するフード部とを一体に具え、
しかも前記X軸、Y軸と直交するZ軸方向の前記排気流路の両側面は、先端に向かって10〜60°の開き角度θで先端広がりをなすことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記フード部は、前記対向板部と対向する壁面に、該壁面から0.5〜2.0mmの高さで突出しかつ前記対向板部と当接することにより前記壁面を対向板部から離間させる突起部を具えることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記排気キャップは、前記排気流路の両側面の延長線が前記対向側壁部と交わる交点P1、P2が、前記ケース排気口内に位置し、かつ前記交点P1、P2間のZ軸方向の距離W1が、前記ケース排気口のZ軸方向の巾W2の0.5〜1.0倍であるとともに、
前記リリーフバルブの中心からケース排気口からまでのX軸方向の距離L2が、前記リリーフバルブの中心からキャップ排気口までのX軸方向の距離L1の1.5〜3.0倍であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記排気キャップは、ゴム又はプラスチックからなることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、リリーフバルブに排気キャップを取り付けている。この排気キャップは、リリーフバルブのバルブ排出口からの圧縮空気を向き変えして対向側壁部に設けるケース排気口から排出する排気流路を具える。即ち、圧縮空気を、前記バルブ排出口に近接する対向板部側から排気するのではなく、この対向板部と直交する対向側壁部側から排気するため、排気流路の距離を長く確保できる。しかも排気流路は、所定の開き角度θで先端広がりでのびる。その結果、バルブ排出口からの高温度の圧縮空気は、排気流路内で減圧して温度が下げられ、しかる後、ケース排気口から装置外に排出される。従って、使用者の火傷を防止しうる。又この排気キャップでは、圧縮空気を装置内部に排出しないため、装置の内部温度の上昇を抑えることができ、モータなどの故障の発生を抑制しうる。
本発明のコンプレッサ装置を用いたパンク修理キットの一実施例を示す斜視図である。 コンプレッサ装置を示す斜視図である。 コンプレッサ装置の内部を示す平面図である。 コンプレッサ本体を示す分解斜視図である。 コンプレッサ本体の主要部を示す部分断面図である。 シリンダ及びリリーフバルブを分解して示す分解斜視図である。 リリーフバルブを示す断面図である。 (A)は排気キャップを正面側から見た断面図、(B)は排気キャップを側面側から見た断面図である。 ボトルユニットを示す断面図である。 ボトルユニットとコンプレッサ装置との直接接続を示す側面図である。 (A)、(B)は従来のコンプレッサ装置の問題点を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明のコンプレッサ装置が、パンクしたタイヤにシーリング剤と圧縮空気とを順次送り込んでパンク修理を応急的に行うパンク修理キットのコンプレッサ装置として使用される場合を例示する。
図1において、パンク修理キット1は、コンプレッサ装置2と、ボトルユニット3とを具える。又前記ボトルユニット3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5(図9に示す)に取り付くキャップ6とから構成される。本例では、前記コンプレッサ装置2とボトルユニット3とは、パンク修理現場において、ホース類を介在させることなく直接接続されるとともに、前記ボトルユニット3に設けるシーリング剤・圧縮空気取出し口部7には、一端がタイヤTの空気バルブTvに接続される送給ホース39の他端が連結されている。この送給ホース39は、保管時には、前記シーリング剤・圧縮空気取出し口部7に連結された状態で、前記キャップ6の周囲に巻き付けられている。
次に、本実施形態のコンプレッサ装置2は、図2、3に示すように、収納ケース9に、モータM、該モータMに連結されるピストン10との間でポンプ室11を形成するシリンダ12を有するコンプレッサ本体13、前記シリンダ12に取り付きかつコンプレッサ本体13の過圧を逃がすリリーフバルブ23、及びこのリリーフバルブ23に取り付く排気キャップ24を収納している。
前記収納ケース9は、両側の側壁部9a1、9a2と、前後の側壁部9a3、9a4とからなる小高さの周囲壁部の上端、下端を、それぞれ上板部9b1と下板部9b2とで閉じた横置きの偏平矩形状の箱体として形成される。
又前記モータMとしては、自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが採用できる。このモータMには、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグ15を先端に設けた電源コードが、前記収納ケース9の上板部9b1に取り付く電源スイッチSWを介して接続されている。なお電源プラグ15は、前記下板部9b1に設ける凹所(図示しない)内に取り出し自在に収納される。
又前記コンプレッサ本体13は、図4、5に示すように、前記モータMにクランク機構17を介して連結されるピストン10と、このピストン10の往復運動により空気を圧縮させるポンプ室11と、このポンプ室11からの圧縮空気を排気弁16を介して受け取るサージ室18とを有するシリンダ12を具える。なお前記ピストン10には、このピストン10をその軸芯方向に貫通してのびる吸気孔19Aと、この吸気孔19Aをポンプ室側からバネ性を有して閉じる、例えばゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁19Bとを用いた吸気弁19が形成される。
前記シリンダ12は、前記ポンプ室11を形成する第1の筒部70Aと、この第1の筒部70Aに隔壁70Bを介して一端側が隣り合いかつサージ室18を形成する第2の筒部70Cとを一連に設けたシリンダ本体70、及び前記第2の筒部70Cの他端側を閉じるシリンダキャップ71を具える。
前記隔壁70Bには、この隔壁70Bからサージ室18内に突出する第1の突出筒部72が形成される。又前記シリンダキャップ71には、このシリンダキャップ71からサージ室18内に突出しかつ前記第1の突出筒部72の先端部に隙間Gを有して外挿される第2の突出筒部73が形成される。これにより、前記サージ室18は、前記第1、第2の突出筒部72、73によって囲まれる副サージ室部18Aと、残部の主サージ室部18Bとに区分される。なお、副サージ室部18Aは、前記隙間Gを介して主サージ室部18Bと導通するとともに、この副サージ室部18Aに前記排気弁16が形成される。
前記排気弁16は、前記第1の突出筒部72と同心かつ前記隔壁70Bに穿設される弁口74と、前記第1の突出筒部72に案内されて進退することにより前記弁口74を開閉しうる弁座75と、この弁座75を弁口側に付勢するコイルバネ状の付勢バネ76とを具える。
又前記第2の筒部70Cには、前記サージ室18から圧縮空気を圧縮空気吐出口部8に送り出す排出口77と、圧縮空気の圧力を測定する圧力計22に接続する圧力計接続口78と、過圧を逃がすリリーフバルブ23に接続するリリーフバルブ接続口79とが開口している。なお前記圧力計22として周知構造のものが好適に採用される。
又前記リリーフバルブ23は、図7に示すように、前記第2の筒部70Cからシリンダ12の軸芯方向(X軸方向)と直交するY軸方向に突出する円筒状をなし、かつ突出端に前記上板部9b2又は下板部9b1からなる対向板部9Bに向かって開口し過圧の圧縮空気を排出するバルブ排出口23Hを具える。
具体的には、前記リリーフバルブ23は、前記第2の筒部70CからY軸方向に一体に突出する円筒状胴部20を具える。この円筒状胴部20の中心孔20Hは、その一端が前記リリーフバルブ接続口79を介してサージ室18に通じかつ他端が前記対向板部9B(本例では下板部9b1)に向かって開口するとともに、前記一端と他端との間に弁座部20Aが形成される。
又前記中心孔20H内には、前記弁座部20Aを開閉する弁軸21と、この弁軸21を弁座部20Aに向かって付勢するバネ体25とが配される。又該中心孔20Hの前記他端には、前記バネ体25を押さえるバネ押さえ26が取り付く。このバネ押さえ26は、ネジ軸であってその螺進退によりリリーフ圧力を調整しうる。なおバネ押さえ26には、一端が前記中心孔20Hに通じかつ他端が前記バルブ排出口23Hをなす同心の中心孔26Hが形成される。
又前記排気キャップ24は、図6、8に示すように、前記リリーフバルブ23に取り付き、前記バルブ排出口23Hからの圧縮空気を向き変えして前記両側の側壁部9a3、9a4のうちの一方の側壁部9a3からなる対向側壁部9Aに設けるケース排気口27(図2、8に示す)から排出する。
具体的には、前記排気キャップ24は、前記円筒状胴部20に嵌着される中心孔28Hを有する嵌着筒部28と、フード部29とを一体に具える。前記フード部29は、前記中心孔28Hから直角に折れ曲がり、かつ前記対向側壁部9Aに向かってのびるとともに、先端に前記ケース排気口27と対向する矩形状のキャップ排気口29H1を開口させた排気流路29Hを有する。
そして前記X軸、Y軸と直交する向きをZ軸方向としたとき、前記排気流路29Hは、前記Z軸方向の両側面29HSが、先端に向かって10〜60°の開き角度θで先端広がりでのびる。又前記フード部29は、前記対向板部9Bと対向する壁面29Sに、該壁面29Sから0.5〜2.0mmの高さtで突出しかつ前記対向板部9Bと当接することにより前記壁面29Sを対向板部9Bから離間させる突起部29S1を設けている。
又前記排気キャップ24では、排気流路29Hの前記両側面29HSの延長線が前記対向側壁部9Aと交わる交点をP1、P2としたとき、この交点P1、P2は、前記ケース排気口27内に位置している。又前記交点P1、P2間のZ軸方向の距離W1は、前記ケース排気口27のZ軸方向の巾W2の0.5〜1.0倍であるとともに、前記リリーフバルブ23の中心からケース排気口27までのX軸方向の距離L2は、前記リリーフバルブ23の中心からキャップ排気口29H1までのX軸方向の距離L1の1.5〜3.0倍である。
このように構成した排気キャップ24は、バルブ排出口23Hからの圧縮空気を、向き変えしてケース排気口27から排出する。即ち、圧縮空気を、前記バルブ排出口23Hに近接する対向板部9B側から排気するのではなく、この対向板部9Bと直交する対向側壁部9A側から排気するため、前記排気流路29Hの流路長さを長く確保でき、冷却に有利となる。しかも排気流路29Hは、前記開き角度θで先端広がりでのびるため、バルブ排出口23Hからの高温度の圧縮空気を、排気流路29H内を通過する際に減圧して温度を下げることができる。従って、ケース排気口27の温度、及びケース排気口27から排出される圧縮空気の温度を充分に下げることができ、使用者の火傷を防止しうる。又この排気キャップ24は、圧縮空気を装置内部に排出するのではないため、装置の内部温度の上昇を抑えることができ、モータなどの故障の発生をも抑制しうる。
なお前記排気流路29Hの開き角度θが10°未満では、減圧効果が減じて温度を充分に下げることが難しくなる。逆に、開き角度θが60°を越えると、バルブ排出口23Hから排出される圧縮空気の一部が装置内部で拡散してしまい、内部温度の上昇抑制を充分に達成できなくなる。又前記交点P1、P2が前記ケース排気口27内に位置していない場合、即ちバルブ排出口23Hとケース排気口27とが位置ズレしている場合にも、バルブ排出口23Hからの圧縮空気の一部が装置内部で拡散してしまい、内部温度の上昇抑制が不充分となる。
又交点P1、P2間の前記距離W1が、ケース排気口27の前記巾W2の0.5倍未満、及び前記リリーフバルブ23の中心からケース排気口27までの前記距離L2が、リリーフバルブ23の中心からキャップ排気口29H1までの前記距離L1の1.5倍未満の場合、バルブ排出口23Hからの圧縮空気が効率よくケース排気口27から排気されるため、内部温度の上昇抑制には優れるものの、ケース排気口27からの圧縮空気の温度低下が不充分となる。逆に前記距離W1が前記巾W2の1.0倍を越える、及び前記距離L2が前記距離L1の3.0倍を越える場合、バルブ排出口23Hからの圧縮空気の一部が装置内部で拡散してしまい、内部温度の上昇抑制が不充分となる。
又本例では、フード部29の前記壁面29Sに突起部29S1を設け、前記壁面29Sを対向板部9Bから離間させている。前記フード部29は、バルブ排出口23Hからの圧縮空気によって高温となるが、もし突起部29S1がない場合、前記壁面29Sから対向板部9Bに熱が伝達して対向板部9Bも高温度となり、使用者への火傷の危険性を招く。これに対し、前記突起部29S1を設けて両者を離間させることにより、熱伝達を抑制して対向板部9Bの温度上昇を抑えうる。なお同様の観点から、排気キャップ24は、熱伝達し難いゴム又はプラスチックにより形成するのが好ましい。なお排気流路29Hの高さは、一定或いは先端に向かって増加する。
次に、前記ボトルユニット3は、図9に示すように、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5に取り付くキャップ6とから構成される。
前記ボトル容器4は、胴部30の下端に、パンクシーリング剤を出し入れしうる小径円筒状の口部5を突出している。
又前記キャップ6は、コンプレッサ装置2の前記圧縮空気吐出口部8に直接接続できかつ該圧縮空気吐出口部8からの圧縮空気をボトル容器4内へ送り込む空気取入れ口部50と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器4からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部7とを具える。
具体的には、前記キャップ6は、底面をなす底板部分31と、前記ボトル容器4の口部5を取り付けるボトル取付部分32と、その間に配されるくびれ部分33とを一体に具えるキャップ本体6Aを有する。又このキャップ本体6A内には、前記空気取入れ口部50からボトル容器4の前記口部5内にのびる第1の流路35と、シーリング剤・圧縮空気取出し口部7からボトル容器4の前記口部5内にのびる第2の流路36とが形成される。
前記ボトル取付部分32は、前記口部5を固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。前記取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジにより前記口部5を螺着しうる。又前記ボス部32Bの上面では、前記第1の流路35の上端をなす第1流路上開口部37と、前記第2の流路36の上端をなす第2の流路上開口部38とがそれぞれ開口している。又前記第1の流路35には、パンクシーリング剤がコンプレッサ側に逆流するのを防止する一方弁14が配される。
又前記空気取入れ口部50は、本例では、前記くびれ部分33から前記圧縮空気吐出口部8に向かって突出する接続ノズル41であって、図10に示すように、この接続ノズル41が前記圧縮空気吐出口部8である嵌合凹部51に嵌り合うことにより直接接続される。
又本例のパンク修理キット1では、パンク修理中に、前記圧縮空気吐出口部8と空気取入れ口部50との接続が外れてパンクシーリング剤が周囲を汚損するのを防止するための固定手段34が設けられる。
この固定手段34は、前記キャップ6に形成される係止手段34Aと、前記コンプレッサ装置2に形成される抜け留め手段34Bとからなる。前記係止手段34Aは、本例では、前記接続ノズル41の両側(本例では上下)で、コンプレッサ装置2に向かって突出するとともに先端に直角三角形状のフック部を設けた一対の係止爪45からなる。又抜け留め手段34Bは、本例では、前記係止爪45と向き合う位置に配され、かつ前記係止爪45と係合して抜け止めしうる爪係合穴46を有する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図2〜8に示す構造をなすコンプレッサ装置を試作し、このコンプレッサ装置を20分間連続的に作動させたさせたときの各位置での温度を測定し、互いに比較した。排気キャップの仕様以外は実質的に同仕様である。
なおリリーフ圧は350kPaに設定され、又リリーフバルブは5分経過後から作動している。又各交点P1、P2はケース排気口内に位置している。
ケース排気口の巾W2は、46mm、高さは、65mm、リリーフバルブの中心からの距離L2は35mmで一定である。
比較例1は、排気キャップを用いず、バルブ排気口から装置内部に排気している。
Figure 2012172529
表の如く、実施例は、リリーフバルブからの圧縮空気を温度を下げながら装置外に排気することができ、使用者への火傷の危険性をなくすとともに、装置の内部温度の上昇を抑えうるのが確認できる。
2 コンプレッサ装置
9 収納ケース
9A 対向側壁部
9B 対向板部
10 ピストン
11 ポンプ室
12 シリンダ
13 コンプレッサ本体
17 クランク機構
23 リリーフバルブ
23H バルブ排出口
24 排気キャップ
27 ケース排気口
28 嵌着筒部
28H 中心孔
29 フード部
29H 排気流路
29H1 キャップ排気口
29HS 側面
29S1 突起部
M モータ

Claims (4)

  1. 収納ケースに、モータ、該モータにクランク機構を介して連結されるピストンと、このピストンを往復動可能に収容するとともに前記ピストンとの間で空気を圧縮するポンプ室を形成するシリンダとを具えるコンプレッサ本体、及び前記シリンダに取り付きかつ前記コンプレッサ本体の過圧を逃がすリリーフバルブを収納したコンプレッサ装置であって、
    前記収納ケースは、両側の側壁部と前後の側壁部とからなる小高さの周囲壁部の上端、下端を上板部と下板部とで閉じた偏平な矩形箱状をなし、
    かつ前記リリーフバルブは、前記シリンダから該シリンダの軸芯方向であるX軸方向と直交するY軸方向に突出する円筒状をなし、かつ突出端に前記上板部又は下板部からなる対向板部に向かって開口し過圧の圧縮空気を排出するバルブ排出口を具え、
    しかも前記リリーフバルブに、前記バルブ排出口からの圧縮空気を向き変えして前記両側の側壁部のうちの一方の側壁部からなる対向側壁部に設けるケース排気口から排出する排気キャップを取り付けるとともに、
    前記排気キャップは、前記リリーフバルブに嵌着される中心孔を有する嵌着筒部と、この中心孔から直角に折れ曲がりかつ前記対向側壁部に向かってのびるとともに先端に前記ケース排気口と対向する矩形状のキャップ排気口を開口させた排気流路を有するフード部とを一体に具え、
    しかも前記X軸、Y軸と直交するZ軸方向の前記排気流路の両側面は、先端に向かって10〜60°の開き角度θで先端広がりをなすことを特徴とするコンプレッサ装置。
  2. 前記フード部は、前記対向板部と対向する壁面に、該壁面から0.5〜2.0mmの高さで突出しかつ前記対向板部と当接することにより前記壁面を対向板部から離間させる突起部を具えることを特徴とする請求項1記載のコンプレッサ装置。
  3. 前記排気キャップは、前記排気流路の両側面の延長線が前記対向側壁部と交わる交点P1、P2が、前記ケース排気口内に位置し、かつ前記交点P1、P2間のZ軸方向の距離W1が、前記ケース排気口のZ軸方向の巾W2の0.5〜1.0倍であるとともに、
    前記リリーフバルブの中心からケース排気口までのX軸方向の距離L2が、前記リリーフバルブの中心からキャップ排気口までのX軸方向の距離L1の1.5〜3.0倍であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンプレッサ装置。
  4. 前記排気キャップは、ゴム又はプラスチックからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコンプレッサ装置。
JP2011032347A 2011-01-28 2011-02-17 コンプレッサ装置 Expired - Fee Related JP5438702B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011032347A JP5438702B2 (ja) 2011-02-17 2011-02-17 コンプレッサ装置
US13/979,438 US9138946B2 (en) 2011-01-28 2012-01-11 Flat tire repair kit
CN201280006352.7A CN103338916B (zh) 2011-01-28 2012-01-11 爆胎修理套件
EP19159236.9A EP3521113B1 (en) 2011-01-28 2012-01-11 Compressor device
PCT/JP2012/050365 WO2012102078A1 (ja) 2011-01-28 2012-01-11 パンク修理キット
EP12739980.6A EP2657007B1 (en) 2011-01-28 2012-01-11 Flat tire repair kit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011032347A JP5438702B2 (ja) 2011-02-17 2011-02-17 コンプレッサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012172529A true JP2012172529A (ja) 2012-09-10
JP5438702B2 JP5438702B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=46975682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011032347A Expired - Fee Related JP5438702B2 (ja) 2011-01-28 2011-02-17 コンプレッサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5438702B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094274A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 周 文三 空気圧縮機
JP2016505115A (ja) * 2013-02-07 2016-02-18 周 文三 空気圧縮機装置
JP2016509154A (ja) * 2013-02-07 2016-03-24 周 文三 空気圧縮機装置
JP2016148335A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 周 文三 空気圧縮機の圧縮筒排気構造
JP2017035782A (ja) * 1999-05-28 2017-02-16 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド 時間最適アーム動作を生成する装置
JP2017512935A (ja) * 2014-03-19 2017-05-25 コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 空気注入式物体に対して封止および空気注入を行う装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016069U (ja) * 1983-07-13 1985-02-02 スタンレー電気株式会社 簡易圧力制御弁
JP2010274596A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤの一体型パンク修理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016069U (ja) * 1983-07-13 1985-02-02 スタンレー電気株式会社 簡易圧力制御弁
JP2010274596A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤの一体型パンク修理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035782A (ja) * 1999-05-28 2017-02-16 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド 時間最適アーム動作を生成する装置
JP2016505115A (ja) * 2013-02-07 2016-02-18 周 文三 空気圧縮機装置
JP2016509154A (ja) * 2013-02-07 2016-03-24 周 文三 空気圧縮機装置
JP2015094274A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 周 文三 空気圧縮機
JP2017512935A (ja) * 2014-03-19 2017-05-25 コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 空気注入式物体に対して封止および空気注入を行う装置
US10493706B2 (en) 2014-03-19 2019-12-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Device for sealing and inflating inflatable objects
JP2016148335A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 周 文三 空気圧縮機の圧縮筒排気構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5438702B2 (ja) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5438702B2 (ja) コンプレッサ装置
WO2012102078A1 (ja) パンク修理キット
JP4705655B2 (ja) タイヤの一体型パンク修理装置
US9840046B2 (en) Apparatus for the introduction of air and/or sealant into a tire
US9956730B2 (en) Compressor system, and puncture repair kit using same
WO2012060296A1 (ja) パンク修理キット
KR200483533Y1 (ko) 공기주입 및 펑크보수를 구비한 에어 컴프레서
JP5291536B2 (ja) タイヤの一体型パンク修理装置
JP5364113B2 (ja) パンク修理キット
JP2010261556A (ja) 安全弁及びコンプレッサ
JP5716241B2 (ja) パンクシーリング剤を収容したボトル容器のキャップ
JP2013257030A (ja) リリーフバルブ、及びそれを取り付けたコンプレッサー
JP5364079B2 (ja) パンク修理キット
JP2010274596A (ja) タイヤの一体型パンク修理装置
JP5681550B2 (ja) コンプレッサ装置
WO2015129124A1 (ja) タイヤのパンク修理キット
JP5731799B2 (ja) パンク修理キット
JP5941487B2 (ja) タイヤのパンク修理キット
JP5285539B2 (ja) コンプレッサ装置
JP2012006347A (ja) パンク修理キットの接続方法
JP5357704B2 (ja) パンク修理キット
JP6431320B2 (ja) タイヤのパンク修理キット
JP5643799B2 (ja) パンク修理キット
JP5636032B2 (ja) コンプレッサ装置
JP2008168455A (ja) シーリング・ポンプアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5438702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees