JP2012171874A - 水性エアゾール殺虫剤 - Google Patents

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小土井  浩一
Ichiro Kamei
一郎 亀井
Toshihiro Kohara
俊均 小原
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Nippon Nyukazai Co Ltd
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Abstract

【課題】噴射剤を配合しても安定で均一な乳化状態を保持し、且つ有効成分含量の低下を防ぐことができる水性エアゾール殺虫剤を提供する。
【解決手段】水性エアゾール殺虫剤は、殺虫成分及び界面活性剤及び灯油及び水及びキレート剤を配合してなる原液と、噴射剤とを配合してなる。前記原液に配合されるキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレン五酢酸塩、ヒドロキシエチリデン二リン酸塩の中から選択された少なくとも1種類であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、油性成分と水分とを界面活性剤によって乳化させた水性エアゾール殺虫剤に関し、特に、原液に噴射剤を配合した場合でも安定した乳化状態を保持させることができる水性エアゾール殺虫剤に関するものである。
エアゾール殺虫剤では、油性成分となる殺虫成分が有する引火性を軽減するために水分を配合した原液が採用される。そして、油性成分と水分とを界面活性剤によって乳化するが、安定した乳化状態を保持させるために種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1に記載された発明では、ソルビタン脂肪酸エステル類及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類を配合した界面活性剤を用いている。この発明では、引火性や爆発性に対する危険性を軽減して殺虫力に優れ、温度変化に安定した水性エアゾール殺虫剤とすることができる。
また、特許文献2に記載された発明では、ヤシ油脂肪酸ソルビタンとテトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットを組み合わせた界面活性剤を用いている。この発明では、乳化安定性に優れた水性殺虫エアゾール剤とすることができる。
更に、特許文献3に記載された発明では、2種以上のノニオン系界面活性剤をエアゾール原液量に対して40〜78容量%含有させている。この発明では、引火性や爆発性に対する危険性を軽減して殺虫力に優れ、、温度変化に安定した水性エアゾール殺虫剤とすることができる。
特開2003−040704号公報(特許第3733524号) 特開2002−356402号公報 特開2005−068127号公報
特許文献1〜3に記載された発明では、夫々油性成分からなる殺虫成分と水分との乳化をはかることができる。しかし、噴射剤を配合したとき、長期間にわたって安定した乳化状態を保持することが困難になる虞や、有効成分含量が低下する虞があった。
本発明の目的は、噴射剤を配合しても安定で均一な乳化状態を保持し、且つ有効成分含量の低下を防ぐことができる水性エアゾール殺虫剤を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る水性エアゾール殺虫剤は、殺虫成分及び界面活性剤及び灯油及び水及びキレート剤を配合してなる原液と、噴射剤とを配合してなるものである。
上記水性エアゾール殺虫剤に於いて、前記原液に配合されるキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレン五酢酸塩、ヒドロキシエチリデン二リン酸塩の中から選択された少なくとも1種類であることが好ましい。
本発明に係る水性エアゾール殺虫剤では、キレート剤を配合することによって、殺虫成分及び界面活性剤及び灯油及び水からなる原液と噴射剤とを配合した水性エアゾール殺虫剤に於ける乳化状態を均一に且つ安定した状態で保持することができる。更に、有効成分含量の低下を防ぐことができる。
以下、本発明に係る水性エアゾール殺虫剤の好ましい形態について説明する。本発明に係る水性エアゾール殺虫剤は、配合された灯油に起因する引火性を可及的に軽減すると共に、原液に噴射剤を配合した場合でも安定した乳化状態を保持し、且つ有効成分含量の低下を防ぐことを実現したものである。
本発明に於いて殺虫成分としては特に限定するものではなく、例えば、ピレトリン、シネリン、ジャスモリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、エトフェンプロックスなどがあげられる。そして、これらの中から選択した成分を殺虫成分として配合することが好ましい。
上記殺虫成分は原液中0.01〜2.0(W/V)%の範囲で配合されることが好ましい。特に、配合割合が、0.01(W/V)%未満であると十分な殺虫効果が得られ難くなる。また、配合割合が2.0(W/V)%を超えると人体などへの影響が懸念される虞がある。
また、界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類を採用することが好ましい。
本発明ではソルビタン脂肪酸エステル類とポリオキシエチレンアルキルエーテル類及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類を組み合わせて配合している。特に、配合比は、原液中1:1:6〜3:1:6の範囲であることが好ましい。前記範囲を外れた場合、原液及びエアゾールの状態が均一になり難くなる虞がある。
灯油としては、例えば、イソパラフィンまたはノルマルパラフィンがあげられる。しかし、灯油の機能は油性成分を溶解させることであり、この機能を発揮し得る灯油であればイソパラフィン、ノルマルパラフィンに限定するものではない。
水は水溶性成分を溶解させ、且つ界面活性剤により油層に可溶化(及び乳化)させた原液が引火点を持たないようにする為に配合するものであり、原液中に10〜30(W/W)%の範囲で配合することが好ましい。原液に対する水の配合割合が10(W/W)%未満であると引火点を持たないようにすること、即ち、引火性を軽減することが困難となる虞がある。また、30(W/W)%を超えると、殺虫効果の低下が懸念される虞が生じ、加えて可溶化(及び乳化)するために必要な界面活性剤が多量となり、現実的でなくなる。
本発明に於いて、キレート剤は殺虫成分及び灯油及び水を配合し且つ界面活性剤によって乳化させた原液の乳化状態の安定化をはかると共に、有効成分含量の低下を防ぐものである。このため、前記機能を有するキレート剤であれば特に限定することなく採用することが可能である。
上記の如き機能を発揮することが可能なキレート剤として、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレン五酢酸塩、ヒドロキシエチリデン二リン酸塩などの酸性pHを示す有機系のアミノカルボン酸塩がある。そして、これらの中から選択された少なくとも1種類を配合して原液とすることが好ましい。
エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレン五酢酸塩、ヒドロキシエチリデン二リン酸塩の中から選択された少なくとも1種類を配合する場合、その配合割合は0.1〜3.0(W/W)の範囲であることが好ましい。配合割合が0.1(W/W)%未満の場合、乳化状態を安定して保持するという効果を得ることが困難となる虞がある。また、3.0(W/W)%を超えた場合、乳化状態を安定して保持するという効果は上限に達し、それ以上劇的な効果を得ることはできない。
また、調製した原液が塩基性を示す場合には、乳酸などの有機酸により、pHを調整しても良い。
噴射剤としては、例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンなどの炭化水素からなる液化石油ガスやジメチルエーテル、ハイドロフルオロカーボンであるHFC−134a、HFC−152aなどの代替フロンといった液化ガスを採用することが可能である。また、圧縮空気、窒素、酸素、二酸化炭素、亜酸化窒素などの圧縮ガスを採用することも可能である。前記液化ガス或いは圧縮ガスは、選択された複数のものを混合して採用しても問題はない。
噴射剤の配合割合はエアゾール中に30〜90(W/W)%の範囲とすることが好ましい。噴射剤の配合割合が30(W/W)%未満である場合、噴霧粒子が粗くなり、殺虫効力の低下が懸念される。また、噴射剤の配合割合が90(W/W)%を超えた場合、殺虫成分濃度が低下する為、殺虫効力の低下が懸念されることに加えて、引火性の危険性が高まるため、好ましくない。
本発明の水性エアゾール殺虫剤には発明の効果を打ち消さない限り、ジエチルメタトルアミドなどの忌避剤、茶乾留液などの消臭剤、薄荷油などの精油、リモネンなどからなる香料、サイネピリンなどの共力剤、ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤、等を適宜添加してもよい。
本発明の水性エアゾール殺虫剤の対象害虫としては、ハエ、カ、ゴキブリ、クモ、ダニ、ケムシ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、アリ等が挙げられる。
以下、本発明に係る水性エアゾール殺虫剤の実施例について説明し、合わせて比較例との比較について説明する。しかし、本発明に係る水性エアゾール殺虫剤はこれらの実施例のみに限定されるものではないことは当然である。
表1に記載したように、殺虫成分としてフタルスリン(0.19(W/V)%)、レスメトリン(0.03(W/V)%)を配合し、界面活性剤としてモノオレイン酸ソルビタン(1.34(W/W)%)、ポリオキシエチレントリデシルエーテル(0.50(W/W)%、又は0.67(W/W)%)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル(3.01(W/W)%)を配合し、キレート剤としてエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(0.17(W/W)%、0.34(W/W)%、0.08(W/W)%)、又はエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(0.17(W/W)%、0,34(W/W)%)又はヒドロキシエチリデン二リン酸四ナトリウム(0.17(W/W)%)、及び乳酸(0.10(W/W)%)、及び灯油(22.72〜(W/W)%、23,25(W/W)%)、及び水(5.01(W/W)%)、噴射剤として液化石油ガス(66.59(W/W)%)を配合して、実施例1〜5及び比較例1〜4の水性エアゾール殺虫剤を調製した。
Figure 2012171874
上記の如く配合した実施例1〜5及び比較例1〜4に係る水性エアゾール殺虫剤を透明の容器に充填して、外観、5℃、25℃に於ける乳化状態の安定性、有効成分含量の変化、を確認した。これらを確認した結果の評価を表2に記載した。尚、評価基準は表3に記載した通りである。
Figure 2012171874
Figure 2012171874
各実施例及び比較例の評価について説明する。
外観については、実施例1〜5及び比較例1〜4の何れも無色透明であり、問題はなかった。
安定性については、実施例1〜5及び比較例1〜4の何れも、5℃及び25℃の何れの温度でも分離は見られず、問題はなかった。
有効成分含量の変化については、実施例1〜5では含量の低下はなく、問題はなかった。比較例1〜4では含量が若干低下又は低下したものが生じた。即ち、比較例1はキレート剤としてのエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを0.08(W/W)%配合したものであるが、他の例では0.17(W/W)%配合しており、このキレート剤の配合割合が少ないことが有効成分含量の減少をふせぐことができなかったものと思われる。
また、比較例2は実施例2と、比較例3は実施例3と、比較例4は実施例5と対応したものであるが、実施例2、3、5では乳酸を配合しているのに対し、比較例2〜4では乳酸は配合されていない。従って、乳酸配合することも有効成分含量の低下を防ぐうえで有効なものと思われる。
本発明に係る水性エアゾール殺虫剤は、油性成分と水との乳化状態を安定して保持することができ、有効成分含量の低下を防ぐことができるため、引火性を軽減させたエアゾール式の殺虫剤として利用することができる。

Claims (2)

  1. 殺虫成分及び界面活性剤及び灯油及び水及びキレート剤を配合してなる原液と、噴射剤とを配合してなることを特徴とする水性エアゾール殺虫剤。
  2. 前記原液に配合されるキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレン五酢酸塩、ヒドロキシエチリデン二リン酸塩の中から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1記載の水性エアゾール殺虫剤。
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