JP2012170228A - 使用電力管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の利用者が電力を利用する環境で、利用者ごとの使用電力量の検出精度を向上し、精度よく管理する手段を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部と、電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段と、それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段と、複数の電源接続機器のそれぞれについて、プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と電力使用判定情報との関係から利用者による電力使用量を算出する算出手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用電力の管理技術に関する。
オフィス内のオフィスオートメーション(以下、OA)機器が普及したことによりオフィスでの使用電力量が増加している。そこで、例えば、コンセント単位の電力を計測し、オフィスにおける個人レベルで消費電力を管理し、削減するような取り組みもなされている。そのような消費電力管理を支援する技術の一例として、スマート電源タップを例示できる。スマート電源タップは、富士通研究所が2010年3月31日にプレスリリースを発表した(下記非特許文献1参照)。
特許第3733910号公報 特開2009−195092号公報 特開2010−68601号公報 特開2009−284749号公報 特開2010−200528号公報 特開2007−241368号公報 特許第2950547号公報 特開2007−132804号公報 特開2009−70266号公報
"業界最小の電力センサ内蔵のスマート電源タップを開発"、[online]、2010年3月31日、株式会社富士通研究所、[平成23年1月15日検索]、インターネット<http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/03/31-3.html>
スマート電源タップには、コンセントで例示されるプラグ接続部に流れる電流あるいは供給される電力を検出するセンサが内蔵されている。したがって、例えば、プラグ接続部ごとの使用電力を検出することが可能となった。
しかしながら、プラグ接続部ごとの使用電力を検出したとしても、利用者ごとの使用電力量を管理するには十分ではない。例えば、プラグ接続部ごとに利用者を割り当てたとしても、他の利用者に割り当てられているプラグ接続部を通じてOA機器等の電力を利用する機器を使用し、自身の使用電力を見かけ上少なくしようとする場合もあるからである。このような場合には、利用者ごとの使用電力量の検出精度が十分でない場合も生じ得る。
開示の技術の課題は、複数の利用者が電力を利用する環境で、利用者ごとの使用電力量の検出精度を向上し、精度よく管理する手段を提供することにある。
開示の技術の一側面は、次の情報処理装置の構成によって例示される。すなわち、本情報処理装置は、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部と、電源接続機器と対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段と、
それぞれの電源接続機器に対して、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部を通じた電力使用判定情報を記憶する手段と、複数の電源接続機器のそれぞれについて、プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と電力使用判定情報との関係から利用者による電力使用量を算出する算出手段と、を有する。
本情報処理装置によれば、複数の利用者が電力を利用する環境で、利用者ごとの使用電力量の検出精度を向上し、精度よく管理することができる。
OA機器のレイアウトの一例を示す図である。 電源接続機器の外観図の例である。 電源接続機器内の接続図の例である。 電源接続機器、中継装置、およびエネルギー管理サーバの信号処理に関連するハードウェアの構成を例示する図である。 ルータ、スイッチを含むオフィス内のネットワークの構成図を例示する図である。 エネルギー管理サーバの機能ブロック図を例示する図である。 電源接続機器データベースが有するセンサIDテーブルの構成例である。 電源接続機器データベースが有する設置エリアIDテーブルの構成例である。 電力値データベースの構成を例示する図である。 接続機器データベースの構成を例示する図である。 出退勤データベースの出勤退勤情報の構成を例示する図である。 利用判定データベースのPC利用電力値情報の構成を例示する。 電源接続機器利用データベースのコンセント利用情報の構成を例示する図である。 警告情報データベースの警報情報を例示する図である。 使用電力管理システムによる計測例を例示する図である。 電力管理処理のフローチャートを例示する図である。 本人利用/他人利用判定処理の詳細を例示する図である。 本人利用/他人利用判定処理の詳細を例示する図である。 PCへの電源投入時のコンセントで収集した電力の時間変化のパターンを例示する図である。 PCへの電源投入時の電力の時間変化のパターンによる本人利用/他人利用判定処理を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る使用電力管理システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本使用電力管理システムは実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図18の図面に基づいて、実施例1に係る使用電力管理システムを説明する。
<システム構成>
図1に、OA機器のレイアウトの一例を示す。図1は、例えば、オフィスの1フロアのレイアウトが例示されている。ここで、オフィスには、例えば、企業、役所、学校、商店、飲食店、各種サービス提供施設等で種々の情報を取り扱う部署の他、工場内、あるいは
作業現場等で種々の事務処理等を行う部署を含む。図1のオフィスは、複数の電源接続機器1−1、1−2、1−3、1−4等と、それぞれの電源接続機器1−1等に接続されるOA機器と、電源接続機器1−1等で検出された電力値を収集し、中継先へ中継する中継器2を含む。ここで、電源接続機器1−1等は、OA機器に電力を供給するコンセントを配置した機器である。以下、電源接続機器1−1等を総称する場合には、電源接続機器1という。コンセントがプラグ接続部の一例である。
なお、中継器2が電流値を収集するようにしてもよい。電源接続機器1を通じて、機器に供給される電力の電圧が特定できる場合には、電流値を電力値に換算できるからである。後述するように、以下の実施例のオフィスでは、電源接続機器1には、電流センサが内蔵され、個々のコンセントから供給される電流値を検出する。電流センサがセンサの一例である。この電流値は、エネルギー管理サーバ3で電力値に変換され、データベースに格納される。ただし、電源接続機器1において、電力値を検出するようにしてもよい。例えば、電源接続機器1が電流センサとともに、電圧センサを内蔵するようにすればよい。また、電源接続機器1に電圧パラメータを設定できる機能を設け、設定された電圧パラメータにしたがって電流値を電力値に換算する処理部を設けてもよい。また、電源接続機器1において、電流値を検出し、中継器2が電流値を電力値に換算した後、エネルギー管理サーバ3に電力値を中継するようにしてもよい。この場合、中継器2には、電圧パラメータを設定できる機能を設けておけばよい。このように、機器に供給される電圧が特定できる場合には、電流値は、電力値と同様に見なすことができるため、以下の実施例では、電流と電力を同様に取り扱う。
さらに、図1のオフィスでは、中継器2を経由して各電源接続機器1で検出された電力の検出値を受信し、処理するエネルギー管理サーバ3と、エネルギー管理サーバ3での処理結果を基に、オフィスの使用電力を監視するための監視端末5が含まれている。エネルギー管理サーバ3が情報処理装置の一例である。
図1では、1フロア分のレイアウトが例示されているが、1台のエネルギー管理サーバ3、1台の監視端末5が、複数のフロアを管理するようにしてもよい。また、図1では、オフィスの1フロアは、3つのエリアA1、A2、A3を含む。1つのエリアには、中継器2が1台配置される。実施例1では、エリアは、中継器2が1台でカバーできる範囲とする。ただし、1フロアが3つのエリアに限定される訳ではなく、オフィスの状況、ニーズに応じて、適正なエリアを設定すればよい。
さらに、図1では、1台の中継器が4個の電源接続機器1に接続されているが、1台の中継器に接続される電源接続機器1の数が4個に限定される訳ではない。なお、電源接続機器1には、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、電気スタンド等のOA機器の他、例えば、扇風機、暖房機器等も接続される場合がある。
さらにまた、図1では、エネルギー管理サーバ3が、オフィス内のネットワークに接続されているが、エネルギー管理サーバ3は、例えば、インターネット上のコンピュータ群である、クラウドの一部であってもよい。
<ハードウェアの構成>
図2は、電源接続機器1の外観図の例である。電源接続機器1として、例えば、スマート電源タップを例示できる。ただし、本使用電力管理システムにおいて、電源接続機器1がスマート電源タップに限定されるわけではなく、コンセントごとに供給される電流、あるいは、電力が検出可能なものであれば、どのようなものでもよい。
図2のように、電源接続機器1は、外観上、筐体と、筐体の一方の面に配列された複数
のコンセントC1と、筐体外部の商用電源を筐体内の各コンセントC1に接続する電源ケーブルAC1と、筐体内で検出された電流値を筐体外の信号ケーブルUB1に接続するアダプタUA1とを有している。
コンセントC1は、例えば、OA機器に接続されている電源ケーブルのプラグを装着する1対のプラグ挿入口と、プラグのアース端子を受け入れるアース端子口とを有する。筐体内には、電力ケーブルAC1から分岐し、各コンセントC1に供給する導電路と、分岐したそれぞれの導電路に接続される電極を有する。電極は、それぞれのプラグ挿入口内に埋め込まれており、電源ケーブルのプラグがコンセントC1に差し込まれたときにプラグのコンタクトに接触し、通電可能となる。
信号ケーブルUB1は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルであり、アダプタUA1は、USBコネクタを装着するアダプタである。ただし、信号ケーブルUB1およびアダプタUA1の種類に特に限定がある訳ではない。
図3に、電源接続機器1内の接続図を例示する。図3のように、電源接続機器1は、筐体内に、図2の電源ケーブルAC1に接続される導電路AC2と、導電路A2から分岐した分岐路AC3と、分岐路AC3の先端部に接続される複数のコンタクトCT1とを有する。
コンタクトCT1は、図2に示したコンセントに装着されるプラグのコンタクトと接触し、通電可能となる。さらに、電源接続機器1は、それぞれの分岐路AC3を流れる電流を検出する複数の電流センサCS1を有する。図3では、分岐路AC3、コンタクトCT1、電流センサCS1は、4組み示されている。
電流センサCS1は、例えば、分岐路AC3の周囲に発生する磁界を検出する磁気センサ、例えば、ホール素子を含む。例えば、分岐路AC3の周囲に、磁性体で閉磁路を形成し、磁路の一部にホール素子をはめ込むようにすればよい。
さらに、電源接続機器1は、電流センサCS1の検出信号を読みとり、処理する信号制御部10を有する。4つの電流センサCS1の検出信号は、それぞれ信号制御部10に入力される。信号制御部10は、電流センサCS1のそれぞれの検出値に、電流センサCS1が検出する電流の供給先となるコンセントの識別情報を対応付けて、アダプタUA1に出力する。したがって、アダプタUA1に接続される装置は、コンセントの識別情報に対応付けて、そのコンセントで使用されている電力値を取得可能となる。
図4は、電源接続機器1、中継装置2、およびエネルギー管理サーバ3の信号処理に関連するハードウェアの構成を例示する図である。すなわち、図4では、OA機器に電力を供給する導電路は除外し、電源接続機器1の電流センサCS1で検出される検出値を処理するシステムのハードウェア構成が例示されている。
電源接続機器1内の信号制御部10は、CPU11、メモリ12、通信制御部13、電力測定プログラム19、およびAD(Analog/Digital)変換部14を有する。このうち、AD変換部14は、電流センサCS1の検出値をアナログ信号からデジタル信号に変換し、CPU11に引き渡す。
CPU11は、電力測定プログラム19を実行し、信号制御部10の機能を提供する。すなわち、CPU11は、それぞれの電流センサCS1での検出値を読みとる。そして、CPU11は、通信制御部13を介して、検出値をアダプタUA1に出力する。なお、CPU11が出力する検出値は、例えば、所定の順序で4つの検出値を配列したベクトルデ
ータとすればよい。あるいは、CPU11は、4つの検出値に、それぞれコンセントを識別する識別情報を付与して出力してもよい。したがって、電流センサCS1のそれぞれの検出値は、並び順または付与された識別情報によって、どのコンセントの検出値であるかが特定されることになる。ただし、CPU11は、電流センサCS1での検出値を電力値に換算し、アダプタUA1に出力してもよい。
メモリ12は、主記憶装置とも呼ばれ、CPU11が処理するデータを保持する。通信制御部13は、例えば、USBのドライバ回路である。通信制御部13は、CPU11から引き渡された信号を、例えば、アダプタUA1を介して中継器2に引き渡す。なお、通信制御部13は、USBのドライバ回路に限定される訳ではなく、他の通信インターフェースであってもよい。電力測定プログラム19は、例えば、CPU11で実行可能なバイナリプログラムであり、ROM(Read Only Memory)に保持される。
中継器2は、CPU21と、メモリ22と、通信制御部23A、23Bと、ドライブ装置24等を有する。CPU21は、ドライブ装置24に格納され、メモリ22に実行可能に展開された中継プログラムを実行し、中継器2の機能を提供する。すなわち、CPU21は、複数の電源接続装置1の信号制御部10から、通信制御部23Bを介して検出値を取得する。そして、CPU21は、複数の電源接続機器1から取得した検出値を配列して、所定順のベクトルとして通信制御部23Aからエネルギー管理サーバ3に引き渡す。ただし、中継器2は、複数の電源接続機器1から取得した検出値にそれぞれの電源接続機器1の識別情報を付与して、エネルギー管理サーバ3に引き渡すようにしてもよい。いずれにしても、エネルギー管理サーバ3は、検出値の並び順、または、検出値に付与された識別情報により、電源接続機器1、および電源接続機器1内のコンセントを区別して検出値を取得できる。
メモリ22は、主記憶装置ということもできる。メモリ22は、例えば、CPU21が実行する中継プログラム、あるいは、電源接続機器1の信号制御部10から取得した検出値等を記憶する。通信制御部23Aは、エネルギー管理サーバ3と通信するインターフェースである。通信制御部23Aは、例えば、LAN(Local Area Network)基板、あるいは、NIC(Network Interface Card)と呼ばれる。ただし、通信制御部23Aは、無線LANのインターフェース、Bluetoothのインターフェース等であってもよい。
通信制御部23Bは、電源接続機器1の通信制御部13と接続するためのインターフェースであり、例えば、USBのドライバ回路である。ドライブ装置24は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ドライブ装置24は、着脱可能な記憶媒体から中継プログラムを読み出し、メモリ22に格納する。
エネルギー管理サーバ3は、CPU31、メモリ32、通信制御部33,ドライブ装置34、HDD(ハードディスク駆動装置)35、表示制御部36を有する。さらに、エネルギー管理サーバ3には、表示装置37、入力装置38等を接続可能である。
CPU31は、メモリ32に実行可能に展開された管理プログラムを実行し、エネルギー管理サーバ3の機能を提供する。メモリ32は、主記憶装置ということもできる。メモリ32は、例えば、CPU31が実行する管理プログラム、あるいは、中継器2を介して取得した、各電源接続機器1の各電流センサCS1の検出値等、各検出値から算出した電力値、その他の管理データ等を記憶する。
通信制御部33は、中継器2の通信制御部23Aと通信可能なインターフェースである。通信制御部33は、通信部の一例である。ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体の
入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ただし、ドライブ装置34は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体から管理プログラムを読み出し、HDD35に格納する。
HDD35は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。HDD35は、ドライブ装置34との間で、デー
タを授受する。例えば、HDD35は、ドライブ装置34からインストールされる管理プログラム等を記憶する。また、HDD35は、管理プログラムを読み出し、メモリ32に引き渡す。また、HDD35は、通信制御部33および中継器2を介して取得された各電源接続機器1で検出された検出値、その他の管理データをメモリ32から受け取り、不揮発性データとして保持する。表示制御部36は、表示装置37の制御回路を有し、CPU31が処理した結果のデータ等を表示装置37に表示する。
表示装置37は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。入力装置38は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル等を例示できる。なお、表示装置37、入力装置38をエネルギー管理サーバ3に接続する代わりに、図1に示した監視端末5の表示装置、および入力装置を用いて、エネルギー管理サーバ3の表示機能、入力機能を提供してもよい。
なお、監視端末5は、例えば、CPU、主記憶装置、外部記憶装置、通信装置、着脱可能な記憶媒体の駆動装置等を含むコンピュータである。さらに、監視端末5は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、表示装置等を有する。監視端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ等である。ただし、監視端末5は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、電子ブック等であってもよい。
図5に、ルータ、スイッチを含むオフィス内のネットワークの構成図を例示する。すなわち、図5は、図1で例示されるオフィスでの通信機器の接続例である。図5では、ルータR0の管理下でネットワークN1が形成されている。ルータR0は、例えば、外部のインターネットと接続する代理サーバの機能を有してもよい。すなわち、ルータR0は、図示しない外部のネットワークとオフィス内のネットワークN1とを接続するものであってもよい。
ネットワークN1には、ルータR1、R4、R5等が含まれる。ルータR1、R4、R5等は、ネットワークN1を複数の下位のネットワークに分割する。下位のネットワークは、サブネットと呼ぶこともできる。さらに、図5では、ルータR1の下位のネットワークが、ルータR2、R3等によって、下位のネットワークに接続されている。そして、ルータR2の下位のネットワークには、レイヤ2スイッチ(L2SW)LS1、LS2等が含まれている。そして、例えば、レイヤ2スイッチL1の下位のLANセグメントには、中継器2−1、2−2等、あるいは、情報処理装置等が接続されている。
なお、中継器2−1、2−2等を総称する場合には、中継器2という。また、ルータR1配下のルータR2、R3等の数、ルータR2配下のレイヤ2スイッチLS1、LS2等の数、レイヤスイッチLS1配下の中継器2−1、2−2等の数、情報処理装置の数が図5の例に限定される訳ではない。
レイヤ2スイッチLS2の下位のLANセグメントの構成も、レイヤ2スイッチLS1と同様である。ルータR3の下位のネットワークもルータR2の下位のネットワークと同
様である。また、ルータR2等の下位にさらに、他のルータを接続してもよい。また、逆に、ルータR2、R3等をなくし、ルータR1の下位にレイヤ2スイッチLS1、LS2等を接続してもよい。ルータR4の下位のネットワークもルータR1の下位のネットワークと同様である。
さらに、ルータR5の下位のネットワークには、レイヤ2スイッチLS3が含まれている。そして、レイヤ2スイッチLS3の下位のLANセグメントには、エネルギー管理サーバ3、および監視端末5が接続されている。
ところで、図5のネットワークN1は、オフィスの家屋、ビル、建屋内で様々なレイアウトを採ることができる。例えば、ルータR1、ルータR4、ルータR5等を異なる階に設置し、階ごとに異なる下位ネットワークを構成してもよい。また、同一階にあるオフィスをさらに分割し、分割されたオフィスにルータR2、R3等を設置してもよい。
なお、上記図4、図5の構成では、電源接続機器1が中継器2を介してエネルギー管理サーバ3に接続されるシステムを例示した。しかし、本エネルギー管理システムは、上記構成に限定される訳ではない。例えば、中継器2が、いずれかの電源接続機器1に内蔵されるようにしてもよい。中継器2を内蔵する電源接続機器(例えば、電源接続機器1A)が、中継器2を内蔵しない電源接続機器1から、検出値を取得し、エネルギー管理サーバ3に中継するようにしてもよい。また、中継器2を省略して、電源接続機器1と、エネルギー管理サーバ3とをネットワークで接続するようにしてもよい。中継器2を省略する場合には、電源接続機器1の通信制御部13は、図4と同様、例えば、USBのドライバ回路であってもよいし、LAN基板、NIC、無線LANのインターフェース、Bluetooth
のインターフェース等であってもよい。
図6に、エネルギー管理サーバ3の機能ブロック図を例示する。エネルギー管理サーバ3は、電源接続機器設定部301、電力計測部302、接続機器判定部303、出退勤判定部304、電源接続機器利用判定部305、警報通知部306の各機能部を有し、本使用電力管理システムの管理機能を提供する。以上の各機能部は、エネルギー管理サーバ3が主記憶上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
また、エネルギー管理サーバ3は、以上の機能部が参照し、あるいは、管理するデータの格納先として、電源接続機器データベース311、電力値データベース312、接続機器データベース313、出退勤データベース314、電源接続機器利用データベース315、警告情報データベース316、利用判定データベース317を有する。以上の各データベースは、例えば、エネルギー管理サーバ3の外部記憶装置、あるいは、ネットワークN1上のデータベース機能を提供する他のサーバの外部記憶装置等に構築される。
以下、図6に示した各機能部の機能を説明する。電源接続機器設定部301は、本使用電力管理システム内に含まれるエリア、エリア内の電源接続機器1、電源接続機器1内の電流センサ等のID割付を実行し、割付済みのID、空きID等を管理する。
図1ですでに説明したように、本使用電力管理システムが管理するオフィスは、複数のエリアに分割され、各エリアには中継器2が設置される。エリアは、中継器2が設置されるという意味で、設置エリアとも呼ばれる。また、エリアのIDは、中継器2のIDともいうことができる。そこで、エリアのIDとして、中継器2のIPアドレス、MACアドレス等を用いるようにしてもよい。また、エリアのIDとして、本使用電力管理システムが独自に管理するIDを付与してもよい。本使用電力管理システムが独自に管理するIDをエリアのIDとする場合には、エリアのIDと、中継器2のIPアドレス、あるいは、
MACアドレス等とを関連づけるアドレス関連づけテーブルを設けてもよい。
新規に中継器2が設置された場合には、エネルギー管理サーバ3は、入力部38への操作を受け、コンピュータプログラムを起動し、電源接続機器設定部301として機能する。ただし、エネルギー管理サーバ3は、例えば、監視端末5からの操作にしたがって、コンピュータプログラムを起動し、電源接続機器設定部301として機能してもよい。
電源接続機器設定部301は、ユーザの操作により、表示装置37等の画面上に、電源接続機器設定画面を表示し、設置された中継機器2に対応するエリアのID、中継器2に接続される電源接続機器1のID、電源接続機器1に含まれる電流センサのID等の設定を支援する。例えば、電源接続機器設定部301は、空きIDを検索して、ユーザに表示し、新たに設置されたエリア等のID、中継器2のID、電流センサのIDとして設定するように促す。電源接続機器設定部301は、ユーザが設定したエリア等のID、中継器2のID、電流センサのIDを電源接続機器データベース311に保存する。電源接続機器データベース311は、センサIDテーブルと設置エリアIDテーブルを含む。センサIDテーブルは、電源接続機器1内の個々の電流センサのIDを定義する。また、設置エリアIDテーブルは、オフィスの各エリアと、エリア内の電源接続機器1との関係を定義する。
また、例えば、電源接続機器設定部301は、新たに設置された中継器2のIPアドレス、MACアドレス等をネットワークN1上の通信により、新たに設置された中継器2から取得してもよい。そして、電源接続機器設定部301は、取得した中継器2のIPアドレス、MACアドレス等と、ユーザが設定したエリアのIDとの関連づけを図示しないデータベースに保存すればよい。また、例えば、電源接続機器設定部301は、新たに設置された中継器2のIPアドレス、MACアドレス等をエリアのIDとして、電源接続機器データベース311に設定するようにしてもよい。
電力計測部302は、中継器2と通信し、電源接続機器1内の電流センサごとの電流値を取得し、電力値に換算し、電力値データベース312に保存する。電流センサごとの電流値は、電源接続機器のコンセントごとの電流値に該当する。
接続機器判定部303は、接続機器データベース313からそれぞれの電源接続機器1のそれぞれのコンセントに接続されている機器、および機器を割り当てられている正規利用者の関係を読み出す。さらに、接続機器判定部303は、機器のうち、特にパーソナルコンピュータ(以下、PCという)が接続されたコンセントからPCに供給される電力値を基に、PCの電源ONを検出する。PCが情報機器の一例である。例えば、接続機器判定部303は、利用判定データベース317を参照し、それぞれのPCが操作可能な状態にあるときに、PCが接続されているコンセントからPCに供給される電力値(PC利用電力値情報)を読み出す。そして、コンセントにおいて、PC利用電力値を超える電力を検出すると、接続機器判定部303は、そのコンセントに接続されているPCの電源がONになったと判定する。PC利用電力値が、電力使用判定情報の一例である。
ただし、接続機器判定部303は、PCが接続されたコンセントからPCに供給される電力値の代わりに、例えば、電力値がある基準値を越えたことをトリガにして、電力波形(供給電力の時間変化)を取得するようにしてもよい。そして、PCの電源ON時の電力波形を予め保存しておき、取得した電力波形と保存しておいた電力波形が所定の許容差の範囲で対応付けられたときに、PCの電源がONにされたと判定してもよい。保存しておいた電力波形が、電力使用判定情報の一例である。また、接続機器判定部303は、PCが接続されたコンセントからPCに供給される電力値を基に、PCの電源OFFを検出する。
出退勤判定部304は、PCが接続されたコンセントの電力値情報に基づいて、PCの利用者が出退勤したか否かの出退勤情報を作成し、出退勤データベース314に保存する。例えば、出退勤判定部304は、接続機器判定部303によって、PCがONになったときにPCの利用者が出勤したと判断してもよい。また、例えば、出退勤判定部304は、ネットワークN1を通じて、オフィスの入り口でカード読みとり装置によるユーザの出退勤を管理するシステムからの通知の後に、接続機器判定部303によって、PCがONになったときにPCの利用者が出勤したと判断してもよい。また、例えば、接続機器判定部303は、PCにユーザがログインしたか否かを、ネットワークN1を通じてそのPCに問い合わせるようにしてもよい。あるいは、PCにユーザがログインしたときに、PCからエネルギー管理サーバ3に通知するようにしてもよい。そして、ユーザがPCにログインしたことによって、ユーザが出勤したと判断してもよい。
一方、出退勤判定部304は、接続機器判定部303によって、PCがOFFになったときにPCの利用者が退勤したと判断してもよい。また、出退勤判定部304は、PCの電源OFFの後、さらに、ネットワークN1を通じて、オフィスの入り口でカード読みとり装置によるユーザの出退勤を管理するシステムからの通知によって、ユーザが退勤したと判定してもよい。また、例えば、接続機器判定部303は、PCにユーザがログアウトしたか否かを、ネットワークN1を通じてそのPCに問い合わせるようにしてもよい。あるいは、PCからユーザがログアウトするときに、PCからエネルギー管理サーバ3に通知するようにしてもよい。そして、ユーザがPCからログアウトしたことによって、ユーザが退勤したと判断してもよい。
電源接続機器利用判定部305は、電源接続機器1で利用される電力がその電源接続機器1を割り当てられた正規利用者による利用か、他人による利用かを判断する。実施例1では、正規利用者による電源接続機器1のコンセントを通じた電力の利用を本人利用と呼ぶ。一方、正規利用者以外の他人よるその正規利用者に割り当てられた電源接続機器1のコンセントを通じた電力の利用を他人利用と呼ぶ。そして、電源接続機器利用判定部305は、正規利用者によって利用された電力を収集し、電源接続機器利用データベース315に保存する。電源接続機器利用判定部305が提供する利用者ごとの電力の計測例は、図15にしたがって、後述する。
警報通知部306は、他人利用を検出した場合に、正規利用者のPC、あるいは、監視端末5等に通知し、所定のメッセージ等を表示する。
<データベースの構成>
以下、エネルギー管理サーバ3がデータを入出力するデータベースの構成を例示する。図7は、電源接続機器データベース311が有するセンサIDテーブルの構成例であり、図8は、設置エリアIDテーブルの構成例である。図6に示したように、電源接続機器データベース311は、センサIDテーブルと、設置エリアIDテーブルとを含む。
このうち、センサIDテーブルは、電源接続機器IDと、センサIDとを関連づける。電源接続機器IDは、電源接続機器1をユニークに識別する識別情報である。また、センサIDは、電源接続機器1に含まれる電流センサの識別情報である。
設置エリアIDテーブルは、エリアID、エリア名、および電源接続機器IDをそれぞれ関連づける。エリアIDは、中継器2が設置されるエリアの識別情報である。すでに述べたように、エリアには、中継器2が1台設置される。したがって、エリアIDは、中継器2をユニークに識別する識別情報ということができる。エリアIDは、中継器2のIPアドレス、あるいはMACアドレス等でもよい。
エリア名は、エリアの名称である。エリア名は、利用者、あるいは、本使用電力管理システムの管理者等に、エリアIDで特定されるエリアが、実際に人が認識するどのエリアであるかということを示す。図8の例では、エリア名として、1F、2F等のフロアの名称が例示されている。ただし、エリアは、フロアと対応して定義されるとは限らない。例えば、1つのフロアに複数のエリアが存在してもよい。また、複数のフロアをまとめて、1つのエリアとしてもよい。
電源接続機器IDは、それぞれのエリアに設置されている電源接続機器1の識別情報である。図8の例では、例えば、エリア”1F”には、電源接続機器IDが、”01〜03”で設定されている。ただし、設置エリアIDテーブルには、エリアIDとして、例えば、個々のエリアIDを列記するようにしてもよい。また、個々のエリアIDを個別に格納するフィールドを配列の形式で設置エリアIDテーブルに設けてもよい。
なお、本実施例では、エリアIDの1つとして、監視端末5のID(例えば、”Z”)と、監視端末5の設置エリア(例えば、”B1F”)と、監視端末5のID(例えば、00)とが定義される。監視端末5のエリアを定義しておくのは、本使用電力管理システムの管理者、あるいは、本使用電力管理システムを利用するオフィスの管理者等に、監視端末5の位置を認識できるようにするためである。監視端末5の位置を認識できると、中継器2、電源接続機器1、電源接続機器1から電力を供給される機器等の管理上都合がいいからである。
図9に、電力値データベース312の構成を例示する。電力値データベース312は、電源接続機器IDと、センサIDと、各センサの時間帯ごとの電力値のフィールドを有する。電源接続機器IDとセンサIDについては、すでに、電源接続機器データベース311において説明した。図9で電力値は、時間帯、例えば、10分間隔の時間で格納されている。10分間隔の場合、10分間の平均電力値を格納すればよい。ただし、平均値の他に、最大値、最小値等を保存するようにしてもよい。また、例えば、時間帯の各始点での電力値、時間帯の中央の時刻での電力値、時間帯の終点での電力値等を保存するようにしてもよい。例えば、電流センサによる検出は、1秒間隔で実行し、平均値、最大値、最小値、時間帯始点の検出値、中央の時刻での検出値、時間帯終点での検出値等のいずれか1以上を保存するようにしてもよい。
ただし、電力値を格納する時間間隔は、使用電力管理システムが要求される管理精度、システムの規模、データベースが構築される外部記憶装置の容量等によって適正なものを選択すればよい。例えば、5分間隔で、電力値を保存してもよい。また、例えば、1秒間隔で、電力値を保存してもよい。
電力値の保存の仕方として、図9では、表のカラムに時間帯が特定されている。したがって、管理情報として電力値検出開始時刻、検出終了時刻、時間帯の時間幅(保存する時間間隔)を保存した上で、電力値の列をデータベースに保存すればよい。あるいは、例えば、(電力値の検出の時刻、電力値)を組みした列を保存してもよい。
図10に、接続機器データベース313の構成を例示する。接続機器データベース313は、電源接続機器ID、センサID、接続機器、利用者を対応付ける。図10で、接続機器が”PC”となっているのは、その行で定義されている電源接続機器IDとセンサIDとで特定されるコンセントには、PCが接続されることを示す。一方、接続機器が”任意”となっているのは、その行で定義されている接続機器IDとセンサIDとで特定されるコンセントに接続される機器には制約がないことを示す。接続機器データベース313は、電源接続機器と対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段の一例である。
接続機器データベース313は、それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を記憶する手段の一例でもある。
図11に、出退勤データベース314の出勤退勤情報の構成を例示する。出退勤情報は、利用者、電源接続機器ID、センサID、電力値、および出勤時刻の各フィールドを有する。このうち、利用者のフィールドには、出退勤を管理される利用者を識別する情報を格納する。電源接続機器ID、センサIDは、その利用者が使用する電源接続機器1のIDおよび電流センサのIDである。電力値のフィールドには、出勤が検出された根拠となる電力値の列が保存される。図11では、4つの電力値が格納されているが、保存される電力値の数に限定がある訳ではない。なお、出退勤データベース314には、図11の出退勤情報以外に、出退勤を管理する他の情報、例えば、業務開始時刻、業務終了時刻、残業時間、フレックスコアタイム等、様々な情報が含まれるが、詳細は省略する。
例えば、正規利用者のPCが接続されるコンセントにおいて、所定の基準以上の電力値が検出されたことをもって、その正規利用者が出勤したと判断する場合には、その基準値に達するまでの所定点数の電力値が電力値のフィールドに保存される。同様に、電力使用開始からの電力値の変化パターンが、利用者ごとに保存された電力値の変化のパターンと一致することを持って、利用者が出勤したと判断する場合には、その変化のパターンを特定できる数の電力値が保存される。また、例えば、電力値の変化のパターンは、HDD35上のファイルに保存し、そのファイル名を電力値のフィールドに保持するようにしてもよい。さらに、出勤時刻は、利用者の出勤が特定された時刻である。
図12に、利用判定データベース317のPC利用電力値情報の構成を例示する。PC利用電力値情報は、利用者がPCの利用を開始したか否かを判定するための基準値を保持する。図12の例では、PC利用電力値情報は、利用者、電源接続機器ID、センサID、電力値の各フィールドを有する。ここで、利用者は、PCの利用を開始した否かを判定される正規利用者本人を識別する情報である。電源接続機器ID、センサIDは、その正規利用者が使用するPCが接続される電源接続機器1のID、および、接続されるコンセントの電流を測定する電流センサのIDである。また、電力値は、PCの利用が開始されたと判定できる電力値である。例えば、電流センサで検出される電流値に基づく電力値が、PC利用電力値情報に定義された電力値に達すると、PCの利用が開始されたと判定される。電力値は、例えば、PCの設置時に初期値を登録すればよい。直近の使用実績、例えば、前日の使用実績を基に、更新するようにしてもよい。PC利用電力判定データベース317は、電力使用判定情報を記憶する手段の一例である。また、PC利用電力値情報は、電力使用判定情報の一例である。
図13に電源接続機器利用データベース315のコンセント利用情報の構成を例示する。コンセント利用情報は、電源接続機器1のコンセントごとに、利用者と利用時間と電力値とを含む。図13のように、コンセント利用情報は、電源接続機器ID、センサID、利用者、開始時刻、期間(分)、電力値を含む。電源接続機器ID、センサIDは、すでに電源接続機器データベース311で説明した。利用者は、電源接続機器IDとセンサIDで特定されるコンセント等の電力を使用したと判定される利用者を特定する情報である。利用者のフィールドが”不明”と設定されている場合、コンセントを割り当てられた正規利用者以外の他人がそのコンセントを利用しており、特定できないこと示す。開始時刻、期間(分)、電力値の各フィールドによって、電力の利用が検出された時期、検出された電力値、および検出間隔が示される。期間は、1秒、5分、10分等、固定の間隔でもよい。なお、電力値は、検出間隔ごとに検出された電力値でもよいが、期間の平均値、最大値、最小値、期間の始期の検出値、期間の中央の検出値、期間の終期の検出値などでもよい。
図14に、警告情報データベース316の警報情報を例示する。警報情報は、監視端末5、あるいは、利用者のPC等に表示するメッセージ等である。
<システムが提供する機能の例>
図15に、本使用電力管理システムによる計測例を例示する。以下は、エネルギー管理サーバ3の電源接続機器利用判定部305が提供する機能例である。以下の例では、センサID01aのコンセントにはPCが、センサID01bのコンセントには扇風機が、センサID01cのコンセントにはスタンド照明が接続され、一方、センサID01dのコンセントは、PCの正規利用者が未使用の機器が接続されているとして説明する。
電源接続機器1を用いると、個人レベルでの消費電力の可視化が可能となる。例えば、オフィスのスタッフ個人ごとに、電源接続機器1中のコンセントの使用許可を行い、利用者個人とコンセントの関係を割り付ける。そして、個人ごとに割り当てられたコンセントでの使用電力を計測し、エネルギー管理サーバ3にて電力を管理する。
しかしながら、利用者個人(=本人)に割り当てたコンセントを他人が利用した場合に
おいても電力が計上されてしまう可能性がある。本実施例では、本人利用、他人利用を電力値の検出によって判断する技術を説明する。より具体的には、以下の機能により、正規利用者本人と他人とを区別して使用電力を管理する。
(1)利用者それぞれにPCが割り当てられているオフィスの環境を前提とする。本使用電力管理システムは、PCを割り当てられている正規利用者が出勤したと判断されるまでの間、その正規利用者に付与された電源接続機器1での使用電力は、利用者以外の他人による電力の利用(以下、「他人利用」)と判断する。図15では、正規利用者以外の他人がその正規利用者に付与された電源接続機器1のコンセントを使用していると判断した箇所には「他人利用」が設定されている。
なお、図15の計測例は、図13のコンセント利用情報を見やすい形式で図示したものであり、図13の利用者のフィールドで「不明」とされている箇所が、図15の「他人利用」に該当する。
PCの使用電力量が、ある基準値に達したときに、本使用電力管理システムは、そのPCを割り当てられている正規利用者がPCの使用を開始したと判断する。ここで、基準値は、例えば、PCが操作可能な状態にあるときに、PCが接続されているコンセントで検出した電力である。正規利用者がPCの使用を開始したと判断できたときに、本使用電力管理システムは、正規利用者のPCが接続されているコンセントを含む電源接続機器1上の他のコンセントついても、当該正規利用者が使用していると判断する(図15の「計測1」参照)。
また、例えば、PCの使用電力量が、電力使用開始から特定のパターンにしたがって変化したと認定されたときに、そのPCを割り当てられている正規利用者がPCの使用を開始したと判断してもよい。なお、一日のうち、最初にPCの使用を開始したと判断されたときに、そのPCの正規利用者が出勤したと判断してよい。
あるいは、例えば、正規利用者本人がPCにログインしたときに、正規利用者本人がPCの使用を開始したと判断してもよい。さらに、一日のうち、最初に正規利用者本人がPCにログインしたときに、そのPCの正規利用者が出勤したと判断してよい。
また、例えば、本使用電力管理システムは、出退勤管理を行うシステムと連携し、正規利用者本人が出勤したと検出されたときに、PCが接続されているコンセントの電力値を計測し、操作可能な状態である電力が計測できた場合、コンセントを含むその電源接続機
器上の他のコンセントについても、当該正規利用者の使用と判断してもよい。
(2)他人利用の電力が計測されている状態で、(1)によって正規利用者が出勤したと判定されたときに、本使用電力管理システムは、その正規利用者のPCが接続されたコンセントを含む電源接続機器上の他のコンセントで計測済みの電力を他人利用ではなく、本人利用とする。すなわち、正規利用者が出勤した判断されるまで、他人利用として計上した電力を正規利用者の電力に含めて扱う(図15の「計測2」)。当初、正規利用者本人による利用か、他人による利用かが判断できなかったが、正規利用者がPCの利用を開始したと判断された結果、不明であった電力をPCの正規利用者が使用していた可能性が高まるからである。なぜなら、正規利用者がPCの利用を開始した場合に、そのPCが接続されているコンセントを含む電源接続機器1の他のコンセントも使用する可能性が高いからである。
(3)(1)によって正規利用者が出勤していない判定されたときに、あるいは、正規利用者が不在であると使用電力管理システムは、正規利用者のPCが接続されたコンセントを含む電源接続機器1上の他のコンセントの電力値情報を参照する。そして、他のコンセントで計測された電力を他人利用の電力として計上する(図15の「計測3」)。正規利用者が不在の場合に、他人が利用している可能性が高いからである。この場合も、正規利用者が不在か否かは、PCが操作可能な状態にあるときにコンセントで検出した電力の基準値によって、判断できる。不在の場合、PCは停止するか、または、操作可能でないスタンバイ状態になる可能性が高いからである。
(4)PCでの使用電力が低下し、PCの操作可能な状態でない電力が計測できたとき、本使用電力管理システムは、正規利用者がPC近傍から離れた、あるいはPCの利用を停止したと判断する。正規利用者がPCの近傍から離れたと判断したときでも、PCが接続されたコンセントを含む電源接続機器1上の他のコンセント上で、所定の変動範囲内で継続使用される電力が計測できている間は、本使用電力管理システムは、正規利用者本人による利用が継続していると判断する。正規利用者本人による利用が継続している間、本使用電力管理システムは、計測された電力を正規利用者の電力に含め扱う(図15の「計測4」)。そして、所定の変動範囲を越えて、使用電力の低下を検出すると、本使用電力管理システムは、正規利用者以外の他人の利用と判断する。正規利用者がPC近傍から離れた場合、あるいは、PCを停止し、さらにその周辺のOA機器の使用を止めた後に、正規利用者以外のもの、すなわち、そのPCを使用できない他人がコンセントの電力を利用している可能性が高いからである。
<処理フロー>
図16に、エネルギー管理サーバ3による電力管理処理のフローチャートを例示する。エネルギー管理サーバ3は、主記憶装置に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより電力管理処理を実行する。
電力管理処理を実行する前提として、エネルギー管理サーバ3は、まず、電源接続機器1およびセンサのIDを設定する(S1)。例えば、オフィス内に、新たな電源接続機器1が設置されたときには、システム管理者は、エネルギー管理サーバ3にアクセスし、所定の定義画面を立ち上げ、新たに設置された電源接続機器1をエネルギー管理サーバ3に登録する。例えば、4口コンセントを有する電源接続機器1に対しては、システム管理者は、1つの電源接続機器IDと、4つのセンサIDとを設定する。設定に際して、エネルギー管理サーバ3は、未使用の電源接続機器IDと、未使用のセンサIDを画面に表示し、ポインティングデバイス等によるシステム管理者の選択を促すようにしてもよい。エネルギー管理サーバ3は、システム管理者の指定にしたがって、電源接続機器データベース311のセンサIDテーブルに、電源接続機器IDとセンサIDを対応付けて保存する。
また、エネルギー管理サーバ3は、設置エリアのIDを設定する(S2)。すでに述べたように、実施例1において、設置エリアは、中継器2がカバーするエリアである。S2
の処理では、設置エリアごとに、エリアIDと、それぞれのエリアに配置される1以上の電源接続機器1との関係が定義される。オフィス内に、新たな中継器2が設置されたときには、システム管理者は、エネルギー管理サーバ3にアクセスし、所定の定義画面を立ち上げる。そして、システム管理者は、新たに設置された中継器2がカバーするエリアのエリアID、エリア名、およびそのエリアに配置される電源接続機器1の関係をエネルギー管理サーバ3に登録する。
設定に際して、エネルギー管理サーバ3は、未使用のエリアIDを画面に表示し、ポインティングデバイス等によるシステム管理者の選択を促すようにしてもよい。また、エネルギー管理サーバ3は、電源接続機器データベース311に登録済みであるが、エリアに配置していない電源接続機器の一覧を画面に表示し、ポインティングデバイス等によるシステム管理者の選択を促すようにしてもよい。また、エネルギー管理サーバ3は、エリア名の入力をシステム管理者から受け付けるようにしてもよい。エネルギー管理サーバ3は、以上のようなシステム管理者の指定にしたがって、電源接続機器データベース311の設置エリアIDテーブルに、エリアIDとエリア名とそのエリアに配置される電源接続機器IDとを対応付けて保存する。
なお、以上のS1およびS2の処理は、エネルギー管理サーバ3の電力管理処理とは、切り離してオフラインで実行すればよい。また、S1の処理と、S2の処理とは、シーケンシャルに実行しなくてもよい。
エネルギー管理サーバ3は、中継器2経由でそれぞれの電源接続機器1の電流センサから電流値を収集する(S3)。例えば、中継器2がカバーするエリア内の電源接続機器1の各電流ンサから電流値を定期的に取得し、エネルギー管理サーバ3に報告するようにすればよい。報告には、例えば、電源接続機器ID、センサIDとともに、その報告の時点で電流センサで検出されている電流値を含めるようにすればよい。ただし、中継器2は、それぞれの電源接続機器1およびそれぞれの電流センサから取得した電流値を所定の順で配列し、電流値ベクトルデータの形式で、エネルギー管理サーバ3に報告してもよい。エネルギー管理サーバ3は、電流値ベクトルデータの形式にしたがって、各電流センサの電流値を読みとればよい。エネルギー管理サーバ3は、収集した電流値を電力値に換算し、図9に示した形式で、電力値データベース312に格納すればよい。
この場合、エネルギー管理サーバ3は、収集した電力値をすべて電力値データベース312に格納してもよい。また、エネルギー管理サーバ3は、収集した電力値のうちの一部をサンプルとして、電力値データベース312に格納してもよい。
より具体的には、中継器2は比較的短期間、例えば、1秒間隔で電流値を取得し、エネルギー管理サーバ3に送信する。そして、エネルギー管理サーバ3は、中継器2から送信された電流値をすべて電力値に換算し、電力値データベース312に格納してもよい。また、エネルギー管理サーバ3は、中継器2から送信された電流値の集合から、所定期間、例えば、5分間隔でサンプル値を取得して電力値に換算し、電力値データベース312に格納してもよい。また、エネルギー管理サーバ3は、中継器2から送信された電流値から所定期間内の平均値、最大値、最小値、期間の始期の値、期間の終期の電力値等を求め、電力値データベース312に格納してもよい。
次に、エネルギー管理サーバ3は、接続機器データベース313から、それぞれの電源接続機器1に接続される接続機器を確認する(S4)。そして、エネルギー管理サーバ3は、S3の処理で収集した電力値と、電力値が収集された電源接続機器1に接続される接続機器の関係を取得する。
次に、エネルギー管理サーバ3は、出勤情報を取得する(S5)。出勤情報は、例えば、オフィス入り口でスタッフの出退勤を検知するする出退勤管理システムから取得すればよい。ただし、S5の処理は、必須ではなく、省略してもよい。以下のPCの電源ONの検出等によっても、出勤を検知できることがあるからである。
そして、エネルギー管理サーバ3は、PCで利用されている電力値情報を取得する(S6)。そして、エネルギー管理サーバ3は、本人利用/他人利用判定処理を実行する(S7)。なお、S6で有意な電力値情報、例えば、PCが操作可能な状態にあるときに消費される電力(PCに供給される電力)の検知をトリガに、S7の処理を実行するようにしてもよい。また、S5の出勤情報にて、正規利用者の出勤が認識されたときにS6、S7の処理を起動してもよい。なお、消費される電力には、コンセントに接続された機器に接続された機器の操作、動作、処理、運動等のために消費される電力の他、機器内の二次電池等に蓄積される電力を含む。このため、「消費される電力」を「供給される電力」ともいう。
本人利用/他人利用判定処理では、エネルギー管理サーバ3は、PCが接続されている電源接続機器1のそれぞれのコンセントに接続されている機器がPCの正規利用者による利用か、PCの正規利用者以外の者による利用かを判定する。実施例1では、PCの正規利用者によるそのPCが接続された電源接続機器1内のコンセントの電力利用を本人利用という。また、PCの利用者以外の者による、そのPCが接続された電源接続機器1内のコンセントの電力利用を他人利用という。なお、S6およびS7の処理は、接続機器判定部303および電源接続機器利用判定部305による処理である。エネルギー管理サーバ3のCPU311は、算出部として、S7の処理を実行する。
図17および図18に、本人利用/他人利用判定処理の詳細を例示する。この処理では、エネルギー管理サーバ3は、それぞれのPCについて、PCが接続されているコンセントの電力値を電力値テーブル312から取得する(S71)。そして、エネルギー管理サーバ3は、取得した電力値がPC利用電力値を超えたか否かを判定する(S72)。すでに述べたように、PC利用電力値は、PCが操作可能な状態のときに流れる電力値の最低値である。逆に、PCに接続されたコンセントからPCに供給される電力が、PC利用電力値以下である場合には、そのコンセントに接続されているPCは、操作可能な状態にないと判断できる。操作可能な状態にない場合とは、例えば、PCの電源がOFFの状態、PCがスタンバイ状態、あるいは、電力セーブ状態にあって、PC内の一部の構成要素が停止している状態、あるいは、PCのクロックの速度が低下した状態等にある場合を例示できる。エネルギー管理サーバ3のCPU31は、第1のプラグ接続部を通じた電力供給の開始を検出する手段として、S72の処理を実行する。
PCが接続されているコンセントの電力値がPC利用電力値を超えている場合に、エネルギー管理サーバ3は、その電源接続機器1を本人利用に設定する(S73)。本人利用とは、そのPCの正規利用者としてオフィスで認定されている正規利用者がPCを利用している状態をいう。
次に、エネルギー管理サーバ3は、そのPCが接続されている電源接続機器1に含まれるコンセントのうち、PCが接続されているコンセント以外で電力が検出されているか否かを判定する(S74)。そして、PCが接続されているコンセント以外で電力の供給が検出されている場合、エネルギー管理サーバ3は、該当のコンセントについて、電力値データベース312において、時間をさかのぼり、供給される電力値が0となる時刻を検索する。電力値0の時刻は、使用電力0Wとなる時刻ということもできる。そして、エネルギー管理サーバ3は、使用電力0Wの時刻から現在の時刻までの電力値を本人利用に設定する。そして、エネルギー管理サーバ3は、使用電力0Wの時刻から現在の時刻までの電
力値を本人利用の電力として加算する(S75)。S75の処理以降、このコンセントは、本人利用のコンセントとして設定される。S75の以降の処理は、図18において説明する。
一方、S72の判定で、PCが接続されているコンセントの電力値がPC利用電力値を超えていない場合に、エネルギー管理サーバ3は、その電源接続機器1を他人利用に設定する(S76)。他人利用とは、そのPCの正規利用者としてオフィスで認定されている利用者が電源接続機器1の電力を利用していない状態をいう。あるいは、そのPCの正規利用者としてオフィスで認定されている正規利用者以外の他人が電源接続機器1の電力を利用している状態とも考えることができる。
次に、エネルギー管理サーバ3は、そのPCが接続されている電源接続機器1に含まれるコンセントのうち、PCが接続されているコンセント以外で電力が検出されているか否かを判定する(S77)。そして、PCが接続されているコンセント以外で電力の供給が検出されている場合、エネルギー管理サーバ3は、電力値に基づく電力値を他人利用の電力として加算する(S78)。このとき、エネルギー管理サーバ3は、警告情報を監視端末5、あるいは、利用者のPC等に送信してもよい。その後、エネルギー管理サーバ3は、制御をS71に戻す。
次に、図18にしたがって、図17のS75に続く処理を説明する。すなわち、次に、エネルギー管理サーバ3は、PCが接続されているコンセントの電力値を取得する(S79)。そして、エネルギー管理サーバ3は、取得した電力値がPC利用電力値を超えているか否かを判定する(S7A)。エネルギー管理サーバ3のCPU31は、第1のプラグ接続部を通じた利用者電力の積算終了時点を判定する手段として、S7Aの処理を実行する。
取得した電力値がPC利用電力値を超えている場合に、エネルギー管理サーバ3は、取得した電力値を本人利用の電力値に加算する(S7B)。エネルギー管理サーバ3は、さらに、そのPCが接続されている電源接続機器1に含まれるコンセントのうち、PCが接続されているコンセント以外で電力が検出されているか否かを判定する(S7C)。
そして、PCが接続されているコンセント以外で電力の供給が検出されている場合、検出された電力値を本人利用の電力値に加算する(S7D)。なお、S7C、S7Dの処理は、電源接続機器1内のそれぞれのコンセントに対して実行する。
そして、エネルギー管理サーバ3は、制御をS79に戻し、再度、PCが接続されているコンセントの電力値を判定する。なお、S7Cの判定で、PCが接続されているコンセント以外で電力値が検出されていない場合、エネルギー管理サーバ3は、そのまま制御をS79に戻せばよい。S79からS7Dの処理によって、エネルギー管理サーバ3は、PCが操作可能な間、継続して、PCが接続されている電源接続機器1のコンセントに接続されているそれぞれのコンセントの電力を本人利用として積算する。
一方、S7Aの判定で、取得した電力値がPC利用電力値を超えていない場合に、エネルギー管理サーバ3は、そのPCが接続されている電源接続機器1に含まれるコンセントのうち、PCが接続されているコンセント以外で本人利用中のコンセントがあるか否かを判定する(S7E)。本人利用中のコンセントとは、図17のS75の処理によって、本人利用のコンセントに設定されたコンセントである。
そして、本人が利用中のコンセントがある場合に、エネルギー管理サーバ3は、当該コンセントで検出された電力値を本人利用の電力に加算する(S7F)。さらに、エネルギ
ー管理サーバ3は、当該コンセントにて、使用電力の低下を監視する。そして、当該コンセントにて、使用電力の低下幅が基準値を超えたか否かを判定する(S7G)。使用電力の低下幅が基準値以内であった場合、エネルギー管理サーバ3は、制御をS7Fに戻す。その結果、本人利用の電力がさらに加算される。つまり、S7Aの判定で、正規利用者本人がPCの近傍から離れた、あるいはPCの利用を停止したと判断された場合であっても、PC以外が接続されているコンセントでの電力値の低下幅が基準値の範囲にある場合には、エネルギー管理サーバ3は、PC以外が接続されているコンセントで本人の利用が継続していると判断する。この基準値は、例えば、エネルギー管理サーバ3の制御パラメータとして、主記憶装置、外部記憶装置等に保存しておけばよい。基準値は、電力すなわち、ワット数で記憶してもよいし、変動割合、例えば、N%低下等を記憶してもよい。
一方、S7Gの判定で、使用電力の低下幅が基準値を超えた場合、エネルギー管理サーバ3は、制御を図17のS71に戻す。すなわち、エネルギー管理サーバ3は、正規利用者本人がPCの近傍から離れた、あるいはPCの利用を停止したと判断され、かつ、PCが接続されたコンセント以外のコンセントの電力利用も停止したと判断する。その結果、S71から再度処理を開始する。
以上述べたように、実施例1によれば、エネルギー管理サーバ3は、PCに接続されたコンセントから供給される電力値が基準値を超えたか否かにより、そのPCが操作可能な状態で動作しているか否かを判定する。そして、PCに接続されたコンセントの電力値が基準値を超えている場合には、エネルギー管理サーバ3は、そのPCを割り当てられている利用者本人、例えば、PCのログインパスワード等認識しているユーザがPCを使用していると判断する。その結果、エネルギー管理サーバ3は、同一の電源接続機器1上で、PCが接続されているコンセント以外のコンセントでも、電力の利用が検出された場合には、それらのコンセントの電源利用者は、PCの正規利用者本人であるとする。
さらに、PCの正規利用者本人による利用が確認できたとき、エネルギー管理サーバ3は、本人利用の判定までの間、PCが接続された電源接続機器1上の他のコンセントで、他人利用とされていた電力をさかのぼって本人利用に加算する。一方、そのPCが操作可能な状態で動作していない場合には、電源接続機器1が本人利用でないと判断する。その結果、PCの利用の有無を判断基準の一つとして、PCが接続されている電源接続機器1について、本人利用か、他人利用かの判定精度を向上できる。
さらにまた、一旦PCの利用者本人がPC利用中である判断され、その後、本人利用が停止されたと判断されて場合であっても、PCが接続されているコンセント以外のコンセントにおいて、検出される電力値の低下幅が基準値以下である場合には、本人使用が継続していると判定する。その結果、PCの利用の有無を判断基準の一つとして、PCが接続されている電源接続機器1上のそれぞれのコンセントについて、本人利用か、他人利用かの判定精度を向上できる。
上記実施例1では、電源接続機器1内に、コンセントごとに電流値を検出する電流センサを設けた。しかし、そのような構成に代えて、電源接続機器1内に、コンセントごとに使用電力値を検出するセンサ、例えば、電圧センサと電流センサとを設けてもよい。そして、中継器2は、電力値を電源接続機器1から収集し、エネルギー管理サーバ3に報告するようにしてもよい。
さらに、上記実施例1では、S72およびS7Aの判定で例示したように、PCに接続されるコンセントから供給される電力がPC利用電力値を超えているか否かで、正規利用者による利用か否かを判定した。すなわち、PCに接続されるコンセントから供給される電力がPC利用電力値を超えている場合に、正規利用者に利用として電力を積算した。し
かしながら、この運用は、オフィスの状況に応じて、様々に変更し得る。例えば、PCに接続されるコンセントから供給される電力がPC利用電力値を超え、PCに一旦操作可能になったと判定された後は、その後、PCの電源がOFFになったと判断されるまでの間、PCに接続されたコンセントから供給される電力は、PCの正規利用者の使用電力としてもよい。すなわち、PCが一旦操作可能となり、その後電源セーブモード、あるいはスタンバイモードになった状態で使用される電力は正規利用者の使用電力として加算してもよい。
したがって、この場合には、正規利用者のPCに接続される電源接続機器1での電力利用の開始は、PCに接続されるコンセントから供給される電力がPC利用電力値を超えているか否かで判定する。一方、PCに接続されるコンセントでの電力の使用終了は、供給される電力(使用電力が0になったか否かで判定する。さらに、PCに接続されるコンセント以外のコンセントでの電力利用は、実施例1と同様、PCに接続されるコンセントから供給される電力がPC利用電力値を超えている場合に限定してもよい。すなわち、PCが電源セーブモード、あるいはスタンバイモードになった状態では、PCが接続されたコンセント以外のコンセントは、PCの正規利用者以外の他人が利用する可能性が高いと考えられるからである。
上記実施例1では、PCが本人利用か否かを、PCを操作可能な電力がコンセントからPCに供給されているか否かで判定した。しかし、電力値による判断に代えて、電力の時間変化パターンでそのPCを本人が利用しているか否かを判定してもよい。また、PCが操作可能でなくなったことをコンセントから供給される力の時間変化のパターンがスタンバイモードに移行時の電力の時間変化のパターンに相当するか否かで判定してもよい。
以下の実施例2は、PCが本人利用か否かの判定の仕方以外の処理、およびシステムの構成は、実施例2と同様である。そこで、同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図19は、PCへの電源投入時のコンセントからPCに供給される電力の時間変化のパターンを例示する。PCにインストールされているアプリケーションプログラムの種類、バージョン、外部記憶装置上のファイルのブロックの断片化(フラグメンテーション)の程度、画面の表示設定等に依存して、PCに電源投入時の電力の時間変化のパターンが異なる。図19は、電源投入直後のPC−Aの電力の時間変化のパターンと、PC−Bの電力の時間変化のパターンとを例示している。2つのPC間で、PCに電源投入時の電力の時間変化のパターンが異なることが分かる。
そのため、PCごとに電源投入時の電力の時間変化のパターンをエネルギー管理サーバ3のデータベースに保存しておくことで、コンセントから供給される電力が、どのPCのものであるかを判別できる可能性を高めることができる。例えば、コンセントから電力を利用しているPCが図19のPC−Aであるか、PC−Bであるかを判定できる。PCごとの電源投入時の電力の時間変化のパターンは、例えば、毎起動時に取得し、保存しておいてもよい。また、例えば、毎週1回、毎月1回、毎年1回のように、時期を決めて行ってもよい。さらに、例えば、エネルギー管理サーバ3におけるシステム管理者の操作にしたがって、エネルギー管理サーバ3が電力値データベース312から、その操作時点での各PCの電源投入時の電力の時間変化のパターンを取得するようにしてもよい。
図20は、PCへの電源投入時の電流の時間変化のパターンによる本人利用/他人利用判定処理を例示するフローチャートである。この処理では、エネルギー管理サーバ3は、それぞれのPCについて、PCが接続されているコンセントの電力値を電力値データベー
ス312から取得する(S71)。そして、エネルギー管理サーバ3は、取得した電力値が起動を検知するために十分な基準値を超えたか否かを判定する(S72A)。基準値とは、PCが起動時に流れる電力値の最低値である。逆に、PCに接続されたコンセントから供給される電力が、基準値以下である場合には、そのコンセントに接続されているPCは、起動されていないと判断できる。
そして、取得した電力値が基準値を超えた場合、エネルギー管理サーバ3は、PCが接続されているコンセントの電力値の時間変化パターンを取得する(S72B)。そして、取得した電力値の時間変化パターンをデータベースのパターンと比較し、PCおよび利用者を特定する(S72C)。
S72Cの処理で、コンセントの電力値の時間変化パターンが、データベースに保持されていずれかのPC起動時の電力値の時間変化パターンと所定の許容差の限度で照合できた場合には、エネルギー管理サーバ3は、PCを特定できたと判断する(S72DでYes)。PCを特定できたと判断場合には、エネルギー管理サーバ3は、制御をS74に進める。以降の処理は、実施例1と同様である。
一方、S72Aの判定で、取得した電力値が基準値を超えていない場合、エネルギー管理サーバ3は、制御をS76に進める。また、S72Dの判定で、PCを特定できないと判断した場合も、エネルギー管理サーバ3は、制御をS76に進める。S76以降の処理も実施例1と同様である。
以上述べたように、実施例2によれば、PCが起動時のコンセントから供給される電力の時間変化のパターンで、PCおよび利用者を特定できる。したがって、PCの利用者を特定する精度を高めることができる。
上記実施例2では、エネルギー管理サーバ3が、コンセントから取得された電源投入時の電力の時間変化のパターンが、データベースに保存されたいずれかのPCの電源投入時の電力の時間変化のパターンと対応したか否かによって、起動されたPCを特定した。
しかし、そのような処理に代えて、実施例1と同様に、取得した電力値が、PCが操作可能な状態のときに流れる電力値を超えたか否かで判断した上で、さらに、厳密な確認のため、電源投入時の電力の時間変化のパターンを確認するようにしてもよい。すなわち、予め、コンセントごとに接続機器データベース313によって、接続されているPCが特定できる場合には、接続機器データベース313から特定できるPCについて、電源投入時の電力の時間変化のパターンを確認すればよい。この場合には、電源投入時の電力の時間変化のパターンからPCを特定するのではなく、単に、確認のために電源投入時の電力の時間変化のパターンを照合することになる。
さらに、PCがスタンバイ状態、あるいは、電力セーブ状態にあって、PC内の一部の構成要素が停止している状態から、操作可能な状態になったか否かついても、PCが起動時のコンセントから供給される電力の時間変化のパターンによって判定してもよい。また、PCがスタンバイ状態、あるいは、電力セーブ状態にあって、PC内の一部の構成要素が停止している状態から、操作可能な状態になるときのPCが接続されたコンセントから供給される電力の時間変化のパターンによって、PCあるいはそのPCの正規利用者を特定してもよい。
また、電源投入時の電力の時間変化のパターンの代わりに、利用者がPCにログインできたか否かによって、PCの本人による利用開始を判断してもよい。例えば、それぞれのPCにおいて、利用者がログインしたときに、エネルギー管理サーバ3にログイン名、あ
るいは、PCのノード名等を通知するようにすればよい。エネルギー管理サーバ3は、ログイン名、PCのノード名の通知があったときに、そのログイン名、PCのノード名で指定されるPCが接続されているコンセントを特定すればよい。そのため、例えば、図10に例示した接続機器データベースには、ログイン名、PCのノード名等を設定しておけばよい。
上記実施例2では、PCへの電源投入時の電力の時間変化のパターンで、本人利用と他人利用を判別した。同様に、利用中のPC近傍から正規利用者が離れたか否かをPCの電力の時間変化で判定してもよい。例えば、実施例1の図17のS7Aで、PCが接続されているコンセントから取得した電力値がPC利用電力値未満になると(S7AでNOの場合)、エネルギー管理サーバ3は、PCの正規利用者がPC近傍から離れ、PCを利用しなくなったと判断した。このとき、さらに、電力の時間変化のパターンで、PCが操作可能な状態にないことを確認してもよい。例えば、通常のPCの操作可能な状態から電源セーブモード、あるいは、スタンバイモードへの移行時に、コンセントから供給される電力を記録しておけばよい。そして、電力値がPC利用電力値未満になり、さらに、電力の時間変化のパターンが、通常のPCの操作可能な状態から電源セーブモード、あるいは、スタンバイモードへの移行時の電力の時間変化のパターンに対して、所定の許容差の範囲にあると判定されたときに、正規利用者がPCの利用を停止したと判定すればよい。
<その他>
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
複数のプラグ接続部、
前記複数のプラグ接続部のそれぞれに供給される電流または電力を検出する複数のセンサ、および、
前記複数のセンサが検出した検出値を前記複数のプラグ接続部に対応付けて出力するデータ出力部、を有する電源接続機器と、
複数の前記電源接続機器から前記複数のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得して中継先に中継する中継器と、
前記中継器を通じて、前記複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部、
前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段、
前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段、および
前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段を有する情報処理装置と、を備える使用電力管理システム。
(付記2)
前記それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を記憶する手段と、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算開始時点を判定する手段と、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点を判定する手段と、をさらに備え、
前記算出手段は、前記電力供給の開始から電力供給の終了までの間の前記第1のプラグ接続部以外の第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記第1のプラグ接続部を通じた電力使用量に加算することによって前記情報機器の利用者の電力使用量の合計を算出する
付記1に記載の使用電力管理システム。
(付記3)
前記算出手段は、前記第1のプラグ接続部を通じた電力供給の停止後の前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量の変化量が所定の許容範囲にあるときに前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記情報機器の利用者の電力使用量の合計に加算する付記2に記載の使用電力管理システム。
(付記4)
複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部と、
前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段と、
前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段と、
前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段と、を有する情報処理装置。
(付記5)
前記それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を記憶する手段と、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算開始時点を判定する手段と、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点を判定する手段と、をさらに備え、
前記算出手段は、前記電力供給の開始から電力供給の終了までの間の前記第1のプラグ接続部以外の第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記第1のプラグ接続部を通じた電力使用量に加算することによって前記情報機器の利用者の電力使用量の合計を算出する付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記算出手段は、前記第1のプラグ接続部を通じた電力供給の停止後の前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量の変化量が所定の許容範囲にあるときに前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記情報機器の利用者の電力使用量の合計に加算する付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
コンピュータが、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得するステップと、
前記電源接続機器に対応付けた利用者を識別する識別情報を読み出すステップと、
前記それぞれの電源接続機器について、少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を読み出すステップと、
前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出ステップと、を実行する使用電力管理方法。
(付記8)
前記それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を読み出すステップと、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算開始時点を判定するス
テップと、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点を判定するステップと、をさらに実行し、
前記算出ステップでは、前記コンピュータは、前記電力供給の開始から電力供給の終了までの間の前記第1のプラグ接続部以外の第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記第1のプラグ接続部を通じた電力使用量に加算することによって前記情報機器の利用者の電力使用量の合計を算出する付記7に記載の使用電力管理方法。
(付記9)
前記算出ステップでは、前記コンピュータは、前記第1のプラグ接続部を通じた電力供給の停止後の前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量の変化量が所定の許容範囲にあるときに前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記情報機器の利用者の電力使用量の合計に加算する付記8に記載の使用電力管理方法。
(付記10)
コンピュータに、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得するステップと、
前記電源接続機器に対応付けた利用者を識別する識別情報を読み出すステップと、
前記それぞれの電源接続機器について、少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を読み出すステップと、
前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出ステップと、を実行させるプログラム。
(付記11)
前記それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を読み出すステップと、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算開始時点を判定するステップと、
前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点を判定するステップと、をさらに実行させ、
前記算出ステップでは、前記コンピュータに、前記電力供給の開始から電力供給の終了までの間の前記第1のプラグ接続部以外の第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記第1のプラグ接続部を通じた電力使用量に加算することによって前記情報機器の利用者の電力使用量の合計を算出するステップを実行させる付記10に記載のプログラム。
(付記12)
前記算出ステップでは、前記コンピュータに、前記第1のプラグ接続部を通じた電力供給の停止後の前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量の変化量が所定の許容範囲にあるときに前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記情報機器の利用者の電力使用量の合計に加算するステップを実行させる付記11に記載のプログラム。
(付記13)
複数のプラグ接続部、
前記複数のプラグ接続部のそれぞれに供給される電流または電力を検出する複数のセンサ、および、
前記複数のセンサが検出した検出値を前記複数のプラグ接続部に対応付けて出力するデータ出力部、を有する少なくとも1つの電源接続機器と、
前記データ出力部を通じて、電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部、
前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段、
前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段、および
前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段を有する情報処理装置と、を備える使用電力管理システム。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
1 電源接続機器
2 中継器
3 エネルギー管理サーバ
301 電源接続機器設定部
302 電力計測部
303 接続機器判定部
304 出退勤判定部
305 電源接続機器利用判定部
306 警報通知部
311 電源接続機器データベース
312 電力値データベース
313 接続機器データベース
314 出退勤データベース
315 電源接続機器利用データベース
316 警報情報データベース
317 利用判定データベース

Claims (7)

  1. 複数のプラグ接続部、
    前記複数のプラグ接続部のそれぞれに供給される電流または電力を検出する複数のセンサ、および、
    前記複数のセンサが検出した検出値を前記複数のプラグ接続部に対応付けて出力するデータ出力部、を有する電源接続機器と、
    複数の前記電源接続機器から前記複数のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得して中継先に中継する中継器と、
    前記中継器を通じて、前記複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部、
    前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段、
    前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段、および
    前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段を有する情報処理装置と、を備える使用電力管理システム。
  2. 前記それぞれの利用者が使用する情報機器と前記情報機器に電力を供給する第1のプラグ接続部との関係を記憶する手段と、
    前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算開始時点を判定する手段と、
    前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点を判定する手段と、をさらに備え、
    前記算出手段は、前記積算開始時点から積算終了時点までの間の前記第1のプラグ接続部以外の第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記第1のプラグ接続部を通じた電力使用量に加算することによって前記情報機器の利用者の電力使用量の合計を算出する請求項1に記載の使用電力管理システム。
  3. 前記算出手段は、前記第1のプラグ接続部を通じた利用者による電力使用量の積算終了時点後の前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量の変化量が所定の許容範囲にあるときに前記第2のプラグ接続部を通じた電力使用量を前記情報機器の利用者の電力使用量の合計に加算する請求項2に記載の使用電力管理システム。
  4. 複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部と、
    前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段と、
    前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段と、
    前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段と、を有する情報処理装置。
  5. コンピュータが、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得するステップと、
    前記電源接続機器に対応付けた利用者を識別する識別情報を読み出すステップと、
    前記それぞれの電源接続機器について、少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を読み出すステップと、
    前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算
    出ステップと、を実行する使用電力管理方法。
  6. コンピュータに、複数の電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得するステップと、
    前記電源接続機器に対応付けた利用者を識別する識別情報を読み出すステップと、
    前記それぞれの電源接続機器について、少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を読み出すステップと、
    前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出ステップと、を実行させるプログラム。
  7. 複数のプラグ接続部、
    前記複数のプラグ接続部のそれぞれに供給される電流または電力を検出する複数のセンサ、および、
    前記複数のセンサが検出した検出値を前記複数のプラグ接続部に対応付けて出力するデータ出力部、を有する少なくとも1つの電源接続機器と、
    前記データ出力部を通じて、電源接続機器のそれぞれのプラグ接続部に対応付けた検出値を取得する通信部、
    前記電源接続機器に対応付けて利用者を識別する識別情報を記憶する手段、
    前記それぞれの電源接続機器について、その電源接続機器に含まれる少なくとも1つのプラグ接続部に対する電力使用判定情報を記憶する手段、および
    前記複数の電源接続機器のそれぞれについて、前記プラグ接続部のいずれかに対応付けた検出値と前記電力使用判定情報との関係から前記利用者による電力使用量を算出する算出手段を有する情報処理装置と、を備える使用電力管理システム。
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