以下、図面を参照して、実施形態に係る二次電池の劣化検出システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本劣化検出システムは実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図21の図面に基づいて、実施例1に係る二次電池の劣化検出システムを説明する。
<システム構成>
図1に、実施例1に係る二次電池の劣化検出システムの概略構成図を示す。図1に示す二次電池の劣化検出システム(以下、本システムと表記する)では、電源接続機器1と、
電源接続機器1に接続される電気機器2A、2B及び2Cと、電源接続機器1のコンセントC1に接続された電気機器2A、2B及び2Cで消費される電力値を収集する管理装置3と、を有する。電源接続機器1と管理装置3とは、ネットワーク4を介して接続されている。図1では、管理装置3には、1つの電源接続機器1が接続されている例を示しているが、電源接続機器1は複数であってもよい。すなわち、管理装置3は、複数の電源接続機器1と接続され、複数の電源接続機器1を管理してもよい。更に、図1に示す本システムでは、ネットワーク4を介して管理装置3を管理するための管理者端末5と、ネットワーク4を介して管理装置3及び管理者端末5に接続されるユーザ端末6と、が含まれている。管理装置3が情報処理装置の一例である。
電源接続機器1は、電気機器2A、2B及び2Cに電力を供給するコンセントC1を配置した機器である。図1に示す例では、電源接続機器1には、4つのコンセントC1が配置されているが、コンセントC1の数がこれに限定されるものではない。また、以下、電気機器2A、2B及び2Cを総称する場合には、電気機器2と表記する。コンセントC1がプラグ接続部の一例である。
後述するように、電源接続機器1には、電流センサが内蔵され、個々のコンセントC1から供給される電流値を検出する。この電流値は、管理装置3で電力値に変換され、データベースのテーブルに格納される。ただし、電源接続機器1において、電力値を検出するようにしてもよい。例えば、電源接続機器1が電流センサとともに、電圧センサを内蔵するようにすればよい。また、電源接続機器1に電圧パラメータを設定できる機能を設け、設定された電圧パラメータにしたがって電流値を電力値に換算する処理部を設けてもよい。このように、電気機器2に供給される電圧が特定できる場合には、電流値は、電力値と同様に見なすことができるため、以下の実施例では、電流値と電力値とを同様に取り扱う。したがって、以下の実施例において、電力値は、電流値に置き換えることが可能である。
電気機器2は、二次電池を搭載する機器であり、例えば、電気カミソリ、ノート型(ラップトップ型)のパーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、電子ブック、携帯型ゲーム機、携帯型音楽プレーヤー、携帯型ビデオプレーヤー、携帯型テレビジョン受信器、携帯型ラジオ等である。なお、電源接続機器1には、二次電池を搭載していない機器も接続される場合がある。
ネットワーク4は、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、電話線、専用線、光通信網等の有線又は無線による通信回線である。管理装置3は、例えば、インターネット上のコンピュータ群である、クラウドの一部であってもよい。
<ハードウェアの構成>
図2は、実施例1に係る電源接続機器1の外観図の例である。電源接続機器1として、例えば、スマート電源タップを例示できる。ただし、本システムにおいて、電源接続機器1がスマート電源タップに限定されるわけではなく、コンセントC1ごとに供給される電流、あるいは、電力が検出可能なものであれば、どのようなものでもよい。
図2のように、電源接続機器1は、外観上、筐体と、筐体の一方の面に配列された複数のコンセントC1と、筐体外部の商用電源を筐体内の各コンセントC1に接続する電源ケーブルAC1と、筐体内で検出された電流値を筐体外の信号ケーブルUB1に接続するアダプタUA1とを有している。
コンセントC1は、例えば、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグを挿入する1対のプラグ挿入口と、プラグのアース端子を受け入れるアース端子口とを有する。
筐体内には、電力ケーブルAC1から分岐し、各コンセントC1に供給する導電路と、分岐したそれぞれの導電路に接続される電極を有する。電極は、それぞれのプラグ挿入口内に埋め込まれており、電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されたときにプラグのコンタクトに接触し、通電可能となる。
信号ケーブルUB1は、例えば、LANケーブルであり、アダプタUA1は、LANコネクタを装着するアダプタである。ただし、信号ケーブルUB1及びアダプタUA1の種類に特に限定がある訳ではない。
図3に、電源接続機器1内の接続図を例示する。図3のように、電源接続機器1は、筐体内に、図2の電源ケーブルAC1に接続される導電路AC2と、導電路A2から分岐した分岐路AC3と、分岐路AC3の先端部に接続される複数のコンタクトCT1とを有する。
コンタクトCT1は、図2に示したコンセントC1に挿入されるプラグのコンタクトと接触し、通電可能となる。さらに、電源接続機器1は、それぞれの分岐路AC3を流れる電流を検出する複数の電流センサCS1を有する。図3では、分岐路AC3、コンタクトCT1、電流センサCS1は、4組み示されている。
電流センサCS1は、例えば、分岐路AC3の周囲に発生する磁界を検出する磁気センサ、例えば、ホール素子を含む。例えば、分岐路AC3の周囲に、磁性体で閉磁路を形成し、磁路の一部にホール素子をはめ込むようにすればよい。
さらに、電源接続機器1は、電流センサCS1の検出信号を読みとり、処理する通信制御部10を有する。4つの電流センサCS1の検出信号は、それぞれ通信制御部10に入力される。通信制御部10は、電流センサCS1のそれぞれの検出値を、アダプタUA1に出力する。
なお、電源接続機器1は、電流センサCS1の検出信号を読みとり、処理する信号制御部を有してもよい。そして、4つの電流センサCS1の検出信号を、それぞれ信号制御部に入力してもよい。信号制御部は、電流センサCS1のそれぞれの検出値に、電流センサCS1が検出する電流の供給先となるコンセントC1の識別情報を対応付けて、アダプタUA1に出力してもよい。アダプタUA1に接続される装置は、コンセントC1の識別情報に対応付けて、そのコンセントC1で使用されている電力値を取得可能となる。
図4は、電源接続機器1及び管理装置3の信号処理に関連するハードウェアの構成を例示する図である。すなわち、図4では、電気機器2に電力を供給する導電路は除外し、電源接続機器1の電流センサCS1で検出される検出値を処理するシステムのハードウェア構成が例示されている。
電源接続機器1は、通信制御部10及びAD(Analog/Digital)変換部11を有する。電源接続機器1内の通信制御部10は、それぞれの電流センサCS1での検出値を、アダプタUA1に出力する。電源接続機器1内のAD変換部11は、電流センサCS1の検出値をアナログ信号からデジタル信号に変換し、通信制御部10に引き渡す。
通信制御部10は、管理装置3との間で通信を行うインターフェースであり、AD変換部11から引き渡された信号を、例えば、アダプタUA1を介して管理装置3に引き渡す。なお、通信制御部10が出力する検出値は、例えば、所定の順序で4つの検出値を配列したベクトルデータとしてもよい。したがって、電流センサCS1のそれぞれの検出値は、並び順によって、どのコンセントC1の検出値であるかが特定されることになる。なお
、電源接続機器1が、電流センサCS1の検出信号を読みとり、処理する信号制御部を有する場合、4つの検出値に、それぞれコンセントC1を識別する識別情報を付与して出力してもよい。したがって、電流センサCS1のそれぞれの検出値は、付与された識別情報によって、どのコンセントC1の検出値であるかが特定されることになる。
また、電源接続機器1内に、コンセントC1ごとに通信制御部10を設けるようにしてもよい。コンセントC1ごとに設けられた通信制御部10が検出値を出力することによって、どのコンセントC1の検出値であるかを特定することが可能となる。通信制御部10は、電流センサCS1での検出値を電力値に換算し、アダプタUA1に出力してもよい。通信制御部10は、例えば、LAN基板、NIC(Network Interface Card)である。ただし、通信制御部10は、無線LANのインターフェース、Bluetooth(登録商標)のイ
ンターフェース等であってもよい。
管理装置3は、CPU31、メモリ32、通信制御部33、ドライブ装置34、HDD(ハードディスク駆動装置)35、表示制御部36、タイマ39を有する。さらに、管理装置3は、表示装置37、入力装置38等を接続可能である。
CPU31は、メモリ32に実行可能に展開された管理プログラムを実行し、管理装置3の機能を提供する。メモリ32は、主記憶装置とも呼ばれ、例えば、CPU31が実行する管理プログラム、あるいは、電源接続機器1の各電流センサCS1の検出値等、各検出値から算出した電力値、その他の管理データ等を記憶する。メモリ32は、例えば、揮発性のRAM、不揮発性のROMである。
通信制御部33は、電源接続機器1の通信制御部10と通信可能なインターフェースである。通信制御部33は、電源接続機器1で検出された検出値を電源接続機器1の通信制御部10から受け取り、メモリ32に記憶する。
ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。ただし、ドライブ装置34は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体の駆動装置であってもよい。ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体から管理プログラムを読み出し、HDD35に格納する。
HDD35は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。HDD35は、ドライブ装置34との間で、デー
タを授受する。例えば、HDD35は、ドライブ装置34からインストールされる管理プログラム等を記憶する。また、HDD35は、管理プログラムを読み出し、メモリ32に引き渡す。また、HDD35は、電源接続機器1で検出された検出値、その他の管理データをメモリ42から受け取り、不揮発性データとして保持する。表示制御部36は、表示装置37の制御回路を有し、CPU31が処理した結果のデータ等を表示装置37に表示する。
表示装置37は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル、プラズマディスプレイパネル、CRT(Cathode Ray Tube)等である。入力装置38は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル等を例示できる。なお、表示装置37、入力装置38を管理装置3に接続する代わりに、図1に示した管理者端末5の表示装置及び入力装置を用いて、管理装置3の表示機能、入力機能を提供してもよい。タイマ39は、現在の時刻を管理し、所定時刻からの経過時間を測定する。
なお、管理者端末5は、例えば、CPU、主記憶装置、外部記憶装置、通信装置、着脱可能な記憶媒体の駆動装置等を含むコンピュータである。さらに、管理者端末5は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、表示装置等を有する。管理者端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ等である。ただし、管理者端末5は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、電子ブック等であってもよい。
図5に、管理装置3の機能ブロック図を例示する。管理装置3は、電力収集部311、制御部312及び通信部313の各機能部を有し、本システムの検出処理機能を提供する。電力収集部311は、例えば、電気機器2の消費電力値を収集し、管理装置3の外部記憶装置に記憶されている各種のテーブルに、収集した消費電力値を収集時刻とともに格納する。制御部312は、例えば、電気機器2が有する二次電池の劣化状態を判定する等の各種の判定処理や決定処理を行う。通信部313は、例えば、ユーザ端末6に電気機器2が有する二次電池の劣化状態に関するメッセージを送る。以上の各機能部は、CPU31がメモリ32上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
<システムが提供する機能の例>
図6に、本システムによる消費電力値の収集処理の例を示す。以下は、管理装置3によって行われる消費電力値の収集処理の一例である。以下の例では、電気機器2の一例であるノート型PCのプラグが、電源接続機器1のコンセントC1に接続されているものとして説明する。
図7に、収集時刻、消費電力、差分値及び状態フラグの各フィールドを有するテーブルの例を示す。図7に示すテーブルの収集時刻のフィールドには、電気機器2の消費電力値を電力収集部311が収集した時刻が格納されている。電力収集部311は、一定の周期(図6及び図7では、10分周期)で、電気機器2の消費電力値を収集してもよい。例えば、10分の周期の場合、電力収集部311は、10分間の平均電力値を収集してもよい。ただし、平均電力値の他に、最大値、最小値等を用いてもよい。また、例えば、電力収集部311は、収集時刻の各始点での電力値を収集してもよい。
図7に示すテーブルの消費電力のフィールドには、電力収集部311が収集した電気機器2の消費電力値が格納されている。電気機器2の消費電力には、電気機器2の操作、動作、処理等のために消費される電力の他、電気機器2が有する二次電池に蓄積される電力が含まれる。
図7に示すテーブルの差分値のフィールドには、消費電力値の前回値から消費電力値の今回値を引いた値が格納されている。ここで、消費電力値の前回値及び消費電力値の今回値について説明する。上述したように、電力収集部311は、一定の周期で、電気機器2の消費電力値を収集している。
例えば、(2)収集時刻12:10を基準とした場合、(2)収集時刻12:10が、収集時刻の今回値となり、(1)収集時刻12:00が、収集時刻の前回値となる。そして、(2)収集時刻12:10で収集された消費電力値が、消費電力値の今回値となり、(1)収集時刻12:00で収集された消費電力値が、消費電力値の前回値となる。
また、例えば、(3)収集時刻12:20を基準とした場合、(3)収集時刻12:20が、収集時刻の今回値となり、(2)収集時刻12:10が、収集時刻の前回値となり、(1)収集時刻12:00が、収集時刻の前々回値となる。そして、(3)収集時刻12:20で収集された消費電力値が、消費電力値の今回値となり、(2)収集時刻12:
10で収集された消費電力値が、消費電力値の前回値となり、(1)収集時刻12:00で収集された消費電力値が、消費電力値の前々回値となる。
図7に示すテーブルの状態フラグのフィールドには、消費電力値の今回値について、消費電力値の前回値と比較した場合の変化の状態を示す情報が格納されている。消費電力値の今回値が、消費電力値の前回値に対して変化がない場合、状態フラグのフィールドには無変化を示す情報が格納される。消費電力値の今回値が、消費電力値の前回値と比較して上昇している場合、状態フラグのフィールドには上昇(UP)を示す情報が格納される。消費電力値の今回値が、消費電力値の前回値と比較して下降している場合、状態フラグのフィールドには下降(DOWN)を示す情報が格納される。
図7に示すように、(5)収集時刻12:40から(7)収集時刻13:00の状態フラグの各フィールドには、無変化を示す情報が格納されている。これは、電気機器2における処理の実行中により、一定の消費電力で電気機器2が運転されているためである。また、図7に示すように、(9)収集時刻13:20から(10)収集時刻13:40の状態フラグの各フィールドには、無変化を示す情報が格納されている。これは、電気機器2が処理待ちとなった後、シャットダウンが実行されるが、電気機器2の二次電池の充電が行われているため、一定の消費電力値になっている。
更に、図7に示すように、(11)収集時刻14:20から(13)収集時刻14:50の状態フラグ、の各フィールドには、無変化を示す情報が格納されている。これは、電気機器2が有する二次電池の充電が完了したためである。図7の(11)収集時刻14:20から(13)収集時刻14:50の消費電力値が0(W)にならないのは、電気機器2が有する二次電池の充電完了後も電気機器2に給電されているためである。例えば、電気機器2がシャットダウン後も一定の待機電力を消費したり、電気機器2が有する二次電池の充電が完了しても、二次電池の充電の状況を表示する表示器の点灯の際に電力が使用されるため、二次電池の充電完了後も一定の消費電力となる。
本システムでは、電気機器2の消費電力が一定になる状態を検知するとともに、電気機器2が有する二次電池の充電が完了した状態を検知する。そして、本システムでは、電気機器2が有する二次電池の充電が完了した状態における電気機器2の消費電力値(以下、電気機器2の満充電消費電力値と表記する)と、最小消費電力値とを比較することにより、電気機器2が有する二次電池が劣化しているか否かを判定する。最小消費電力値は、二次電池が経年劣化していない場合における電気機器2の満充電消費電力値である。最小消費電力値は、例えば、工場出荷時における電気機器2の満充電消費電力値、工場出荷後に初めて電気機器2が使用された場合における電気機器2の満充電消費電力値、電気機器2を使い始めた段階における電気機器2の満充電消費電力値である。ここで、二次電池の劣化とは、電気機器2を使い始めた段階よりも電気機器2の使用可能時間が多少短くなった程度ではなく、電気機器2の使用可能時間が極端に短くなったり、電気機器2に電源を接続していないと電気機器2が起動しなかったりする場合をいう。
本システムでは、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とを比較し、電気機器2の満充電消費電力値が、最小消費電力値と略等しい状態を一定期間継続する場合には、電気機器2が有する二次電池は劣化していないと判定する。一方、本システムでは、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とを比較し、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とが異なる場合には、電気機器2が有する二次電池は劣化していると判定する。
<テーブルの構成>
以下、管理装置3がデータを入出力するテーブルの構成を例示する。各テーブルは、管
理装置3の外部記憶装置に記憶される。
図8の(A)は、システム設定値テーブル320の構成例である。システム設定値テーブル320は、収集時間、閾値決定時間、最大時間、最低経過時間、消費電力値のラウンド幅の各フィールドを有する。
収集時間は、電源接続機器1の各コンセントC1に接続された電気機器2で消費される電力を一定の周期で収集する際の時間を定義する。収集時間を、例えば、10分、5分又は1分等に設定してもよい。閾値決定時間は、最小消費電力値を決定するための時間を定義する。閾値決定時間を、例えば、24時間、12時間、1日又は2日等に設定してもよい。最大時間は、電気機器2が有する二次電池の状態を監視するための時間を定義する。最大時間を、例えば、24時間、3日、7日等に設定してもよい。最低経過時間は、電気機器2が有する二次電池の充電が完了したか否かを判定するための時間を定義する。最低経過時間を、例えば、30分、60分、120分等に設定してもよい。
消費電力値のラウンド幅は、一方の消費電力値と他方の消費電力値とを比較する場合における同一値の許容度を定義する。すなわち、一方の消費電力値と他方の消費電力値とが完全に一致していなくとも、一方の消費電力値と他方の消費電力値との差分値が所定範囲であれば、一方の消費電力値と他方の消費電力値とは同一値であるとしてもよい。消費電力値のラウンド幅として、例えば、±10%を設定してもよいし、±5%を設定してもよい。一方の消費電力値と他方の消費電力値とを比較する際に、一方の消費電力値に対して消費電力値のラウンド幅を設定してもよいし、両方の消費電力値に対して消費電力値のラウンド幅を設定してもよい。
図8の(B)は、ユーザ情報テーブル321の構成例である。ユーザ情報テーブル321は、電源接続機器1の機器ID、コンセントC1のコンセントID、電気機器2の名称(対象機器名称)、収集時間、閾値決定時間、最大時間、最低経過時間、消費電力値のラウンド幅の各フィールドを有する。電源接続機器1の機器ID、コンセントC1のコンセントID及び電気機器2の名称は、ユーザから提供されるユーザ情報である。機器IDは、電源接続機器1を一意に識別するための識別番号である。コンセントIDは、コンセントC1を一意に識別するための識別番号である。閾値決定時間、最大時間、最低経過時間及び消費電力値のラウンド幅については、システム設定値テーブル320と同様である。
図9の(A)は、開始時刻テーブル322の構成例である。開始時刻テーブル322の開始時刻のフィールドには、収集時間の開始時刻(第1時刻)、閾値決定時間及び最大時間の開始時刻(第2時刻)を格納する。
図9の(B)は、消費電力テーブル323の構成例である。消費電力テーブル323は、収集時刻及び消費電力の各フィールドを有しており、収集時刻及び消費電力の各フィールドには、前回値及び今回値の欄がそれぞれ設けられている。図9の(B)に示す消費電力テーブル323は、消費電力値を収集する毎に更新され、更新前の今回値の欄に格納されていた情報が、更新後の前回値の欄に格納される。すなわち、消費電力テーブル323の収集時刻のフィールドにおける前回値の欄には更新前の収集時刻の今回値(Tn)が格納されて前回値(Tl)となり、消費電力テーブル323の消費電力のフィールドにおける前回値の欄には更新前の消費電力値の今回値(Pn)が格納されて前回値(Pl)となる。消費電力テーブル323の収集時刻のフィールドにおける今回値の欄には現在時刻(Tn)が格納され、消費電力テーブル323の消費電力のフィールドにおける今回値の欄には、現在時刻(Tn)で収集された消費電力値(Pn)が格納される。
図9の(C)は、状態フラグテーブル324の構成例である。状態フラグテーブル32
4は、収集時刻、消費電力、差分値及び状態フラグの各フィールドを有しており、収集時刻、消費電力、差分値及び状態フラグの各フィールドには、前回値及び今回値の欄がそれぞれ設けられている。状態フラグテーブル324の収集時刻及び消費電力の各フィールドは、消費電力テーブル323と同様である。
状態フラグテーブル324は消費電力値を収集する毎に更新され、更新前の今回値の欄に格納されていた情報が、更新後の前回値の欄に格納される。すなわち、状態フラグテーブル324の収集時刻の前回値フィールドには更新前の今回値(Tn)が格納されて前回値(Tl)となり、消費電力の前回値フィールドには更新前の今回値(Pn)が格納されて前回値(Pl)となり、差分値の前回値フィールドには更新前の今回値(Pd2)が格納されて前回値(Pd1)となり、状態フラグの前回値フィールドには更新前の今回値(Fn)が格納されて前回値(Fl)となる。
状態フラグテーブル324の差分値フィールドにおける今回値には、消費電力値の前回値から消費電力値の今回値を減算した差分値(Pd2)が格納される。状態フラグテーブル324の状態フラグフィールドにおける今回値の欄には、消費電力値の前回値と消費電力値の今回値とを比較した場合において、消費電力値の今回値の変化を示す状態フラグ(Fn)が格納される。状態フラグ(Fn)は、UPフラグ、DOWNフラグ又は無変化フラグのいずれかである。
図10の(A)及び(B)は、状態管理テーブル325の構成例である。状態管理テーブル325は、開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力、終了消費電力及び状態フラグの各フィールドを有している。状態管理テーブル325における開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力、終了消費電力及び状態フラグの各フィールドには、前回値及び今回値の欄がそれぞれ設けられている。状態フラグの前回値、及び、状態フラグの今回値については、既に説明した。図10の(A)に示す状態管理テーブル325は、状態フラグの前回値と、状態フラグの今回値とが同じ場合の格納例を示しており、図10の(B)に示す状態管理テーブル325は、状態フラグの前回値と、状態フラグの今回値とが異なる場合の格納例を示している。図10の(A)及び(B)に示す状態管理テーブル325は、消費電力値を収集する毎に更新され、更新前の今回値の欄に格納されていた情報が、更新後の前回値の欄に格納される。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドの前回値の欄には、更新前の開始時刻の今回値がコピーされて格納される。更新前の開始時刻の今回値は、消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合において、その傾向状態が始まった時刻(Ts)である。図10の(A)に示す状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドの今回値の欄には、消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合において、その傾向状態が始まった時刻(Ts)が格納される。消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合、状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドにおける前回値と今回値とは同じ値となる。消費電力値が違う傾向状態に変化した場合は、状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドにおける今回値は、状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドにおける前回値、すなわち前回の収集時刻(TI)がコピーされて格納される。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドの前回値の欄には、更新前の終了時刻の今回値がコピーされて格納される。図10の(A)に示す状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドの今回値の欄には、今回の収集時刻である現在時刻(Tn)が格納される。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の経過時間のフィールドの前回値の欄には、更新前の経過時間がコピーされて格納される。図10の(A)に示す状態管理テーブ
ル325の経過時間のフィールドの今回値の欄には、終了時刻(Tn)から開始時刻(Ts)を減算した時間(Tn−Ts)が格納される。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドの前回値の欄には、更新前の開始消費電力値の今回値がコピーされて格納される。図10の(A)に示す状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドの今回値の欄には、消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合において、その傾向状態が始まった時刻の消費電力値(Ps)が格納される。消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合、状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドには、前回値と同じ値が今回値に格納される。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドの前回値の欄には、更新前の終了消費電力値の今回値がコピーされて格納される。状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドにおける今回値の欄には、現在時刻(Tn)で収集された消費電力値(Pn)が格納される。図10の(A)のPlは、現在時刻(Tn)から収集時間を減算した時刻(Tl=Tn−収集時間)で収集された消費電力値である。
図10の(A)に示す状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドの前回値の欄には、更新前の状態フラグの今回値がコピーされて格納される。図10の(A)に示す状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドの今回値の欄には、消費電力値が同じ傾向状態を継続する場合における状態フラグの今回値(UPフラグ/DOWNフラグ/無変化フラグ)が格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドの前回値の欄には、更新前の開始時刻の今回値がコピーされて格納される。なお、更新前の開始時刻の今回値は、消費電力値の傾向状態が変化した場合において、傾向状態が変化した以前の傾向状態が始まった時刻(Ts)、或いは、現在時刻(Tn)から収集時間を減算した時刻(Tl=Tn−収集時間)から、収集時間を減算した時刻(Tl−収集時間)である。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドの今回値の欄には、現在時刻(Tn)から収集時間を減算した時刻(Tl=Tn−収集時間)が格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドの前回値の欄には、更新前の終了時刻の今回値がコピーされて格納される。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドの今回値の欄には、現在時刻(Tn)が格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の経過時間のフィールドの前回値の欄には、更新前の経過時間の今回値がコピーされて格納される。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の経過時間のフィールドの今回値の欄には、終了時刻(Tn)から開始時刻(Tl)を減算した時間(Tn−Tl)が格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドの前回値の欄には、更新前の開始消費電力値の今回値がコピーされて格納される。更新前の開始消費電力値の今回値は、消費電力値の傾向状態が変化した場合において、傾向状態が変化した以前の傾向状態が始まった時刻(Ts)で収集された消費電力値(Ps)、或いは、現在時刻(Tn)から収集時間を減算した時刻(Tl=Tn−収集時間)で収集された消費電力値(Pl)である。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドの今回値の欄には、終了消費電力値の前回値がコピーされて格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドの前回値の欄には、更新前の終了消費電力値の今回値がコピーされて格納される。更新前の終了消費
電力値の今回値は、現在時刻(Tn)から収集時間を減算した時刻(Tl=Tn−収集時間)で収集された消費電力値(Pl)である。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドの今回値の欄には、現在時刻(Tn)で収集された消費電力値(Pn)が格納される。
図10の(B)に示す状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドの前回値の欄には、更新前の状態フラグの今回値がコピーされて格納される。図10の(B)に示す状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドの今回値の欄には、消費電力値の傾向状態が変化した場合における状態フラグの今回値(UPフラグ/DOWNフラグ/無変化フラグ)が格納される。
図11を参照して、状態管理テーブル325における開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力、終了消費電力及び状態フラグの各フィールドに格納された情報を更新する処理を説明する。図11は、図6に示した収集時刻及び消費電力値に基づいて、状態管理テーブル325の開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力、終了消費電力及び状態フラグの各フィールドに数値情報を格納した場合の格納例である。
図11の(4)12:30における状態管理テーブル325の前回値の欄には、図11の(3)12:20における状態管理テーブル325の今回値の欄に格納された情報が、コピーされて格納されている。図11の(4)12:30における状態管理テーブル325の終了時刻及び終了消費電力のフィールドの今回値の欄には、収集時刻である12:30及びその収集時刻において収集された消費電力値が格納されている。終了消費電力のフィールドの前回値の欄には50(W)が格納され、終了消費電力のフィールドの今回値の欄には60(W)が格納されているので、状態フラグのフィールドの今回値の欄にはUPフラグが格納されている。
図11の(4)12:30における状態管理テーブル325は、状態フラグの前回値と、状態フラグの今回値とが同じ場合であるので、開始時刻のフィールドの今回値の欄には、消費電力値の上昇傾向状態が始まった時刻である12:00が格納される。なお、消費電力値の上昇傾向状態が始まった時刻が12:00であるため、開始時刻のフィールドの前回値の欄についても、12:00が格納されている。経過時間のフィールドの今回値の欄には、終了時刻12:30から開始時刻12:00を減算した時間である30分が格納されている。
図11の(5)12:40における状態管理テーブル325の前回値の欄には、図11の(4)12:30における状態管理テーブル325の今回値の欄に格納された情報が、コピーされて格納されている。図11の(5)12:40における状態管理テーブル325の終了時刻及び終了消費電力のフィールドの今回値の欄には、現在時刻(収集時刻)である12:40及び現在時刻(収集時刻)で収集された消費電力値である60(W)が格納されている。終了消費電力のフィールドの前回値の欄には60(W)が格納され、終了消費電力のフィールドの今回値の欄には60(W)が格納されているので、状態フラグのフィールドの今回値の欄には無変化フラグが格納されている。
図11の(5)12:40における状態管理テーブル325は、状態フラグの前回値と、状態フラグの今回値とが異なる場合であるので、開始時刻のフィールドの今回値の欄には、現在時刻(収集時刻)の12:40から収集時間10分を減算した時刻である12:30が格納されている。経過時間のフィールドの今回値の欄には、終了時刻12:40から開始時刻12:00を減算した時間である10分が格納されている。
図12は、最小消費電力テーブル326の構成例である。最小消費電力テーブル326
は、電気機器2が有する二次電池が劣化しているか否かを判定するために用いられるテーブルである。最小消費電力テーブル326は、対象機器名称、開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力の各フィールドを有している。管理装置3が、複数の電源接続機器1を管理している場合、最小消費電力テーブル326には、複数の電源接続機器1から取得した対象機器名称、開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力の各情報が格納される。
最小消費電力テーブル326の対象機器名称のフィールドには、電気機器2の名称が格納されている。最小消費電力テーブル326の開始時刻のフィールドには、消費電力値が無変化の傾向状態を継続する場合において、無変化の傾向状態が始まった時刻(Ts)が格納される。最小消費電力テーブル326の終了時刻のフィールドには、現在時刻(Tn)が格納される。最小消費電力テーブル326の経過時間のフィールドには、終了時刻(Tn)から開始時刻(Ts)を減算した時間(Tn−Ts)が格納される。最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドには、現在時刻(Tn)で収集された消費電力値(Pn)が格納される。
状態管理テーブル325の状態フラグの今回値及び前回値が無変化フラグであり、経過時間の今回値が最低経過時間を越えた場合、状態管理テーブル325の開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている情報が最小消費電力テーブル326に格納される。図11を参照して、最小消費電力テーブル326における開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力の各フィールドに格納された情報を更新する処理を説明する。なお、ここでは、最低経過時間を30分とする。図11の(7)13:00における状態管理テーブル325では、状態フラグの今回値及び前回値が無変化フラグであり、経過時間の今回値が30分を越えている。したがって、図11の(7)13:00における状態管理テーブル325の開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている情報が、最小消費電力テーブル326の始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力のフィールドに格納される。また、図11の(10)、(12)及び(13)についても、図11の(7)と同じ状況が発生しているので、状態管理テーブル325の開始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている情報が、最小消費電力テーブル326の始時刻、終了時刻、経過時間及び消費電力のフィールドに格納される。
<処理フロー>
図13及び図14に、管理装置3による二次電池の劣化検出処理のフローチャートを例示する。管理装置3は、主記憶装置に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより二次電池の劣化検出処理を実行する。
図13のS01において、二次電池の劣化検出処理を実行する前提として、電気機器2を使用するユーザは、ユーザ情報の登録の手続きを行う。ユーザ情報の登録の手続きが終ると、図13のS02に進む。ユーザ情報の登録の手続きについては後述する。
図13のS02において、管理装置3の制御部312は、ユーザが、電気機器2を、管理装置3に提供したユーザ情報に含まれるコンセントIDに対応するコンセントC1に接続したことを検知する。この際、ユーザが電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグをコンセントC1に挿入すると、電源接続機器1は電流センサCS1によって検出された電流値を管理装置3に送信する。言い換えると、管理装置3の制御部312は、S02においてユーザが電気機器2のプラグをコンセントC1に挿入されるまで待つ。
次に、図13のS03において、管理装置3の制御部312は、タイマ39を参照し、電源接続機器1から送信された電流値を最初に受信した時刻を、開始時刻テーブル322に記憶する。この場合、収集時間と比較するための第1時刻と、閾値決定時間及び最大時
間と比較するための第2時刻とを、開始時刻テーブル322に記憶する。図9(A)は、開始時刻テーブル322の一例を示す図である。開始時刻テーブル322は、機器ID及びコンセントID毎に作成され、管理装置3の外部記憶装置に記憶される。
なお、電源接続機器1は、検知回路を有していてもよい。電源接続機器1の検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されているか否かを検知する。電源接続機器1の検知回路は、例えば、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されているか否かをパルス信号によって検知してもよい。電源接続機器1の検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグにパルス信号を送信し、送信したパルス信号に対する応答が返ってくると、検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンタクトに挿入されていると検知してもよい。ただし、これに限らず、検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されているか否かを光学センサによって検知してもよいし、マイクロスイッチ等によって機械的に検知してもよい。
電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されると、電源接続機器1の検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されたことを検知する。そして、電源接続機器1の検知回路は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されたことを示す検知信号を、信号制御部10に送信する。信号制御部10は、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されたことを検知して、管理装置3に検知信号を送信する。管理装置3の制御部312は、電源接続機器1から送信された検知信号を最初に受信した時刻を、開始時刻テーブル322に記憶するようにしてもよい。
図13のS04において、管理装置3の制御部312は、最小消費電力テーブル326に、ユーザ情報テーブル321に記憶されている電気機器2の名称が存在するか否を判定する。例えば、管理装置3が、複数の電源接続機器1を管理している場合、最小消費電力テーブル326の各フィールドには、他の電源接続機器1から取得した情報が格納される。最小消費電力テーブル326に、ユーザ情報テーブル321に記憶されている電気機器2の名称が存在する場合、最小消費電力テーブル326に格納されている情報を用いることにより、後述する充電完了閾値決定処理を省略することが可能となる。最小消費電力テーブル326に、ユーザ情報テーブル321に記憶されている電気機器2の名称が存在する場合(図13のS04でYES)、図14のS09に進む。図14のS09の以降の処理については、後述する。一方、最小消費電力テーブル326に、ユーザ情報テーブル321に記憶されている電気機器2の名称が存在しない場合(図13のS04でNO)、図13のS05に進む。
図13のS05において、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したか否かを判定する。例えば、管理装置3がユーザ端末6からユーザ情報の登録の解除を受け付けた場合、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したと判定してもよい。また、例えば、電源接続機器1と管理装置3との接続が切断された場合、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したと判定してもよい。管理装置3の制御部312が、サービスの停止と判定した場合(図13のS05でYES)、二次電池の劣化検出処理を終了する。
一方、管理装置3の制御部312が、サービスの継続と判定した場合(図13のS05でNO)、図13のS06に進む。図13のS06において、管理装置3の制御部312は、タイマ39を参照し、開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えているか否かを判定する。
開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えている場合(図13のS06でYES)、図13のS07に進み、管理装置3は、充電完了閾値決定処理を行う。図13のS07において、充電完了閾値決定処理が終了すると、図13のS08に進む。充電完了閾値決定処理については後述する。一方、開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えていない場合(図13のS06でNO)、図13のS05に進む。
図13のS08において、管理装置3の制御部312は、タイマ39を参照し、開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている閾値決定時間を越えているか否かを判定する。開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている閾値決定時間を越えている場合(図13のS08でYES)、図14のS09に進む。一方、開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている閾値決定時間を越えていない場合(図13のS08でNO)、図13のS05に進む。
次に、図14を参照して、図13のS04及びS08に続く処理を説明する。図14のS09において、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したか否かを判定する。例えば、管理装置3がユーザ端末6からユーザ情報の登録の解除を受け付けた場合、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したと判定してもよい。また、例えば、電源接続機器1と管理装置3との接続が切断された場合、管理装置3の制御部312は、サービスが停止したと判定してもよい。管理装置3の制御部312が、サービスの停止と判定した場合(図14のS09でYES)、二次電池の劣化検出処理を終了する。一方、管理装置3の制御部312が、サービスの継続と判定した場合(図14のS09でNO)、図14のS010に進む。
図14のS010において、管理装置3の制御部312は、タイマ39を参照し、開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えているか否かを判定する。開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えている場合(図14のS010でYES)、図14のS011に進み、管理装置3の制御部312は、二次電池品質管理処理を行う。
図14のS011において、二次電池品質管理処理が終了すると、図14のS012に進む。二次電池品質管理処理については後述する。一方、開始時刻テーブル322に記憶されている第1時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えていない場合(図14のS010でNO)、図14のS09に進む。
図14のS012において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325と、システム設定値テーブル320及び最小消費電力テーブル326とを比較する。この場合、管理装置3の制御部312は、以下の2つの条件が満たされているか否かを判定する。(1)状態管理テーブル325の経過時間のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時間が、システム設定値テーブル320の最低経過時間のフィールドに格納されている時間を越えている。(2)状態管理テーブル325の開始消費電力及び終了消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている消費電力値と、最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドに格納されている消費電力値とが同一値である。なお、管理装置3の制御部312は、消費電力値のラウンド幅を用いて、条件(2)が満たされているか否かの判定を行ってもよい。
上記2つの条件(1)及び(2)が満たされている場合(図14のS012でYES)、図14のS013に進み、管理装置3の制御部312は、コンセントC1に接続された電源機器2が有する二次電池は、正常(劣化していない)と判定する。そして、図14のS014に進む。図14のS014において、管理装置3の制御部312は、タイマ39の現在時刻を、開始時刻テーブル322の第2時刻に設定(開始時刻をリセット)し、図14の009に進む。
一方、上記2つの条件(1)及び(2)が満たされていない場合(図14のS012でNO)、図14のS015に進む。図14のS015において、管理装置3の制御部312は、タイマ39を参照し、開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている最大時間を越えているか否かを判定する。電気機器2の二次電池が満充電の状態になっても、何らかの要因で電気機器2の二次電池の消費電力値と最低消費電力値とが同一にならない場合もある。そのため、図14のS012の判定でNOとなっても、直ちに電気機器2の二次電池が劣化していると判断するのを避けるため、図14のS015において、第2時刻から現在時刻までの経過時間が、最大時間を経過しているかの判定を行っている。開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている最大時間を越えていない場合(図14のS015でNO)、図14の09に進む。
一方、開始時刻テーブル322に記憶されている第2時刻から現在時刻までの経過時間が、ユーザ情報テーブル321に記憶されている最大時間を越えている場合(図14のS015でYES)、図14のS016に進む。図14のS016において、管理装置3の制御部312は、コンセントC1に接続された電源機器2が有する二次電池は、劣化していると判定する。
そして、図14の017において、管理装置3の通信部313は、コンセントC1に接続された電源機器2が有する二次電池が劣化している旨のメッセージを、ユーザ端末6に送る。この場合、管理装置3の制御部312は、メッセージとともに、電源接続機器1の機器ID、電気機器2を接続するコンセントC1のコンセントID、コンセントC1に接続される電気機器2の名称の少なくとも1つ以上を、ユーザ端末6に送ってもよい。管理装置3の通信部313が、コンセントC1に接続された電源機器2が有する二次電池が劣化している旨のメッセージを送ると、図14のS014に進む。
〈ユーザ情報の登録手続処理〉
図15を参照して、ユーザ情報の登録の手続きについて説明する。まず、図15のS01において、電気機器2を使用するユーザは、ユーザ端末6を操作することにより、管理装置3にユーザ情報を提供する。例えば、ユーザ端末6が、管理装置3によって提供される登録サイト(WEBサイト)にアクセスし、ユーザ端末6の表示装置の画面上に表示されるWEBページに、ユーザがユーザ情報を入力するようにしてもよい。また、例えば、ユーザ端末6によって送信されるEメールを管理装置3が受け取り、Eメールの本文又は添付ファイルに記載されているユーザ情報を、管理装置3が受け取るようにしてもよい。上述したように、ユーザ情報は、電源接続機器1の機器ID、電気機器2を接続するコンセントC1のコンセントID、コンセントC1に接続される電気機器2の名称(対象機器名称)である。機器IDは、電源接続機器1を一意に識別するための識別番号である。コンセントIDは、コンセントC1を一意に識別するための識別番号である。また、管理装置3にユーザ情報を提供する際に、ユーザは、希望するシステム設定値を管理装置3に提供してもよい。
そして、図15のS02において、管理装置3の制御部312は、ユーザ情報を、システム設定値テーブル320に記憶されているシステム設定値とともに、ユーザ情報テーブル321に記憶する。この場合、管理装置3の制御部312は、ユーザ情報テーブル321に過去に記憶された情報であって、現在使用していない情報を削除するようにしてもよい。また、管理装置3が、ユーザの希望するシステム設定値の提供を受けている場合、管理装置3の制御部312は、ユーザ情報を、ユーザの希望するシステム設定値とともに、ユーザ情報テーブル321に記憶する。図8(B)は、ユーザ情報及びシステム設定値を記憶したユーザ情報テーブル321の一例を示す図である。次に、図15のS03において、管理装置3は、ユーザ情報の登録完了のメッセージをユーザ端末6に送信する。
〈充電完了閾値決定処理〉
図13のS07で行われる充電完了閾値決定処理について、図16を参照して詳述する。充電完了閾値決定処理では、まず、消費電力収集処理を行う(図16のS01)。消費電力収集処理を行った後、状態フラグテーブル処理を行う(図16のS02)。状態フラグテーブル処理を行った後、状態管理テーブル処理を行う(図16のS03)。状態管理テーブル処理を行った後、最小消費電力テーブル処理を行う(図16のS04)。最小消費電力テーブル処理が行われると、充電完了閾値決定処理が終了する。
〈〈消費電力収集処理〉〉
消費電力収集処理(図16のS01)について、図17を参照して詳述する。消費電力収集処理では、まず、図17のS01において、管理装置3の電力収集部311は、電気機器2の消費電力値の収集が2回目以降であるか否かを判定する。すなわち、管理装置3の電力収集部311は、消費電力テーブル323の収集時刻のフィールドにおける今回値の欄に、消費電力値(Pn)が格納されているか否かを判定する。電気機器2の消費電力値の収集が2回目以降である場合、図17のS02に進む。一方、電気機器2の消費電力値の収集が2回目以降でない場合、図17のS03に進む。
図17のS02において、管理装置3の電力収集部311は、消費電力テーブル323の収集時刻のフィールドにおける今回値の欄に格納されている情報を、前回値の欄に格納する。図17のS03において、管理装置3の電力収集部311は、電源接続機器1から送信された電流値を、所定期間、収集する。所定期間は、例えば、5分、1分、1秒等であるが、ユーザ情報テーブル321に記憶されている収集時間を越えない値とする。管理装置3の電力収集部311は、収集した電流値を電力値に換算する。なお、電源接続機器1から送信された電流値を管理装置3の外部記憶装置に蓄積しておき、電力収集部311は、外部記憶装置に蓄積されている電流値を収集するようにしてもよい。
図17のS04において、管理装置3の電力収集部311は、電気機器2の消費電力値を、収集時刻とともに、消費電力テーブル323の今回値の欄に格納する。収集時刻は、所定期間時間内で消費電力値を収集した場合の所定期間の始期、終期、中間等のいずれの時刻であってもよいし、所定期間内における他の時刻であってもよい。消費電力テーブル323に格納される消費電力値は、収集時刻の電力値であってもよい。また、消費電力テーブル323に格納される消費電力値は、所定期間で収集した消費電力値の平均電力値であってもよい。また、平均電力値の他に、最大値、最小値等であってもよい。
図17のS04の処理が終了すると、消費電力収集処理(図16のS01、図4)が終了する。なお、管理装置3の電力収集部311は、電気機器2の消費電力値を収集した時点で、タイマ39の現在時刻を、開始時刻テーブル322の第1時刻に設定(開始時刻をリセット)する。
〈〈状態フラグテーブル処理〉〉
状態フラグテーブル処理(図16のS02)について、図18を参照して詳述する。状
態フラグテーブル処理では、まず、図18のS01において、管理装置3の制御部312は、消費電力テーブル323の消費電力のフィールドにおける前回値の欄に格納されている消費電力値(Pl)を読み出す。なお、消費電力テーブル323の消費電力のフィールドにおける前回値の欄に、消費電力値(Pl)が格納されていない場合、以下の処理を行わずに、状態フラグテーブル処理を終了する。
図18のS02において、管理装置3の制御部312は、消費電力テーブル323の消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている消費電力値(Pn)を読み出す。次に、図18のS03において、管理装置3の制御部312は、消費電力値の前回値(Pl)から消費電力値の今回値(Pn)を減算することにより、消費電力値の前回値(Pl)と消費電力値の今回値(Pn)との差分値(Pd2)を算出する。
次いで、図18のS04において、管理装置3の制御部312は、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のマイナス値よりも小さいか否かを判定する。例えば、消費電力値の前回値が50Wであり、消費電力値の今回値が60Wであり、ラウンド幅が±10%とする。差分値(Pd2)は−10Wとなり、消費電力値の前回値のラウンド幅のマイナス値は−5Wとなる。差分値(Pd2)の−10Wは、ラウンド幅のマイナス値の−5Wよりも小さいので、管理装置3の制御部312は、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のマイナス値よりも小さいと判定する。差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のマイナス値よりも小さい場合(図18のS04でYES)、図18のS05に進む。
図18のS05において、管理装置3の制御部312は、電気機器2の消費電力値が上昇傾向の状態にあると決定し、状態フラグテーブル324に、収集時刻、消費電力値、差分値及び状態フラグに関する情報を格納する。この場合、管理装置3の制御部312は、収集時刻及び消費電力値に関して、図17のS04において消費電力テーブル323に格納した収集時刻及び消費電力値と同じ値を用いる。管理装置3の制御部312は、差分値に関して、図18のS03において算出した差分値(Pd2)を用いる。電気機器2の消費電力値が上昇傾向の状態にあるため、管理装置3の制御部312は、状態フラグテーブル324の状態フラグのフィールドの今回値の欄に、UPフラグを格納する。
一方、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のマイナス値よりも小さくない場合(図18のS04でNO)、図18のS06に進む。図18のS06において、管理装置3の制御部312は、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のプラス値よりも大きいか否かを判定する。例えば、消費電力値の前回値が60Wであり、消費電力値の今回値が50Wであり、ラウンド幅が±10%とする。差分値(Pd2)は+10Wとなり、消費電力値の前回値のラウンド幅のプラス値は+6Wとなる。差分値(Pd2)の+10Wは、ラウンド幅のプラス値の+6Wよりも大きいので、管理装置3の制御部312は、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のプラス値よりも大きいと判定する。
差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のプラス値よりも大きい場合(図18のS06でYES)、図18のS07に進む。図18のS07において、管理装置3の制御部312は、電気機器2の消費電力値が下降傾向の状態にあると決定し、状態フラグテーブル324に、収集時刻、消費電力値、差分値及び状態フラグに関する情報を格納する。この場合、管理装置3の制御部312は、収集時刻及び消費電力値に関して、図17のS04において消費電力テーブル323に格納した収集時刻及び消費電力値と同じ値を用いる。管理装置3の制御部312は、差分値に関して、図18のS03において算出した差分値(Pd2)を用いる。電気機器2の消費電力値が下降傾向の状態にあるため、管理装置3の制御部312は、状態フラグテーブル324の状態フラグのフィールドの今
回値の欄に、DOWNフラグを格納する。
また、差分値(Pd2)が消費電力値の前回値のラウンド幅のプラス値よりも大きくない場合(図18のS06でNO)、図18のS08に進む。図18のS08において、管理装置3の制御部312は、電気機器2の消費電力値が無変化傾向の状態にあると決定し、状態フラグテーブル324に、収集時刻、消費電力値、差分値及び状態フラグに関する情報を格納する。この場合、管理装置3の制御部312は、収集時刻及び消費電力値に関して、図17のS04において消費電力テーブル323に格納した収集時刻及び消費電力値と同じ値を用いる。管理装置3の制御部312は、差分値に関して、図18のS03において算出した差分値(Pd2)を用いる。電気機器2の消費電力値が無変化傾向の状態にあるため、管理装置3の制御部312は、状態フラグテーブル324の状態フラグのフィールドの今回値の欄に、無変化フラグを格納する。
図18のS05、S07又はS08のうちの何れかの処理が終了すると、状態フラグテーブル処理(図16のS02、図18)が終了する。
〈〈状態管理テーブル処理〉〉
状態管理テーブル処理(図16のS03)について、図19を参照して詳述する。状態管理テーブル処理では、まず、図19のS01において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力、終了消費電力及び状態フラグの各フィールドにおける今回値の欄に格納されている情報を、前回値の欄に格納する。
そして、図19のS02において、管理装置3の制御部312は、状態フラグテーブル324の収集時刻、消費電力及び状態フラグの各フィールドにおける前回値の欄に格納されている収集時刻(Tl)、消費電力値(Pl)及び状態フラグ(Fl)を読み出す。上述したように、状態フラグ(Fl)は、UPフラグ、DOWNフラグ又は無変化フラグのいずれかである。次に、図19のS03において、管理装置3の制御部312は、状態フラグテーブル324の収集時刻、消費電力及び状態フラグの各フィールドにおける今回値の欄に格納されている収集時刻(Tn)、消費電力値(Pn)及び状態フラグ(Fn)を読み出す。上述したように、状態フラグ(Fn)は、UPフラグ、DOWNフラグ又は無変化フラグのいずれかである。
次いで、図19のS04において、管理装置3の制御部312は、状態フラグ(Fl)と状態フラグ(Fn)とが同じ状態であるか否かを判定する。状態フラグ(Fl)と状態フラグ(Fn)とが同じ状態である場合(図19のS04でYES)、図19のS05に進む。図19のS05において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の今回値の欄に、開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力値、終了消費電力値及び状態フラグに関する情報を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドにおける今回値の欄に、開始時刻(Ts)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドにおける今回値の欄に、終了時刻(Tn)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドにおける今回値の欄に、開始消費電力値(Ps)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドにおける今回値の欄に、終了消費電力値(Pn)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける今回値の欄に、状態フラグ(Fl)を格納する。
一方、状態フラグ(Fl)と状態フラグ(Fn)とが同じ状態でない場合(図19のS04でNO)、図19のS06に進む。図19のS06において、管理装置3の制御部3
12は、状態管理テーブル325の今回値の欄に、開始時刻、終了時刻、経過時間、開始消費電力値、終了消費電力値及び状態フラグに関する情報を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドにおける今回値の欄に、開始時刻(Tl)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドにおける今回値の欄に、終了時刻(Tn)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始消費電力のフィールドにおける今回値の欄に、開始消費電力値(Pl)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の終了消費電力のフィールドにおける今回値の欄に、終了消費電力値(Pn)を格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける今回値の欄に、状態フラグ(Fn)を格納する。
図19のS06又はS07の何れかの処理が終了すると、状態管理テーブル処理(図16のS03、図19)が終了する。
〈〈最小消費電力テーブル処理〉〉
最小消費電力テーブル処理(図16のS04)について、図20を参照して詳述する。最小消費電力テーブル処理では、まず、図20のS01において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける前回値の欄に格納されている状態フラグ(Fl)と、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける今回値の欄に格納されている状態フラグ(Fn)とを読み出す。上述したように、状態フラグ(Fl)及び状態フラグ(Fn)は、UPフラグ、DOWNフラグ又は無変化フラグのいずれかである。
そして、図20のS02において、管理装置3の制御部312は、状態フラグ(Fl)が無変化フラグであり、かつ、状態フラグ(Fn)が無変化フラグであるか否かを判定する。状態フラグ(Fl)が無変化フラグでない場合や状態フラグ(Fn)が無変化フラグでない場合(図20のS02でNO)、最小消費電力テーブル処理(図16のS04、図20)が終了する。一方、状態フラグ(Fl)が無変化フラグであり、かつ、状態フラグ(Fn)が無変化フラグである場合(図20のS02でYES)、図20のS03に進む。
次に、図20のS03において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける前回値又は今回値の欄に格納されている消費電力値が、最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドに格納されている消費電力値よりも小さいか否かを判定する。ただし、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける前回値又は今回値の欄に格納されている消費電力値が、0Wでないことを条件とする。状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける前回値又は今回値の欄に格納されている消費電力値が、最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドに格納されている消費電力値よりも小さくない場合(図20のS03でNO)、最小消費電力テーブル処理(図16のS04、図20)が終了する。一方、状態管理テーブル325の状態フラグのフィールドにおける前回値又は今回値の欄に格納されている消費電力値が、最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドに格納されている消費電力値よりも小さい場合(図20のS03でYES)、図20のS04に進む。
次いで、図20のS04において、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の経過時間のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時間が、システム設定値テーブル320の最低経過時間のフィールドに格納されている時間を越えているか否かを判定する。状態管理テーブル325の経過時間のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時間が、システム設定値テーブル320の最低経過時間のフィールドに格納されている時間を越えていない場合(図20のS04でNO)、最小消費電力テーブル処理
(図16のS04、図20)が終了する。一方、状態管理テーブル325の経過時間のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時間が、システム設定値テーブル320の最低経過時間のフィールドに格納されている時間を越えている場合(図20のS04でYES)、図20のS05に進む。
そして、図20のS05において、管理装置3の制御部312は、最小消費電力テーブル326の各フィールドに、状態管理テーブル325の対応する各フィールドにおける今回値の欄に格納されている情報を格納する。すなわち、管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の開始時刻のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時刻を、最小消費電力テーブル326の開始時刻のフィールドに格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の終了時刻のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時刻を、最小消費電力テーブル326の終了時刻のフィールドに格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の経過時間のフィールドにおける今回値の欄に格納されている時刻を、最小消費電力テーブル326の開始時刻のフィールドに格納する。管理装置3の制御部312は、状態管理テーブル325の消費電力のフィールドにおける今回値の欄に格納されている消費電力値を、最小消費電力テーブル326の消費電力のフィールドに格納する。電気機器2の消費電力値が変化しない状態を継続し、継続した時間が、最低経過時間を越えれば、電気機器2の二次電池の充電が完了したと判断できる。したがって、本システムでは、電気機器2の消費電力値が変化しない状態が一定時間継続した場合のその消費電力値を、最小消費電力テーブル326に格納している。図20のS05の処理が終了すると、最小消費電力テーブル処理(図16のS04、図20)が終了する。
〈二次電池品質管理処理〉
図14のS011で行われる二次電池品質管理処理について、図21を参照して詳述する。二次電池品質管理処理では、まず、消費電力収集処理を行う(図21のS01)。消費電力収集処理を行った後、状態フラグテーブル処理を行う(図21のS02)。状態フラグテーブル処理を行った後、状態管理テーブル処理を行う(図21のS03)。状態管理テーブル処理が行われると、二次電池品質管理処理が終了する。消費電力収集処理(図21のS01)は、図17の消費電力収集処理と同様であり、状態フラグテーブル処理(図8のS02)は、図18の状態フラグテーブル処理と同様であり、状態管理テーブル処理(図8のS03)は、図19の状態管理テーブル処理と同様である。
実施例1によれば、管理装置3は、電気機器2の消費電力が一定になる状態を検知し、更に、電気機器2の消費電力が一定になる状態が継続しているかを検知する。そして、管理装置3は、電気機器2の消費電力が一定になる状態の消費電力値と、最小消費電力値とを比較することにより、電気機器2が有する二次電池が劣化しているか否かを判定する。電気機器2の消費電力が一定になる状態が継続している場合、電気機器2が有する二次電池の充電が完了したとみなすことができる。上述したように、最小消費電力値は、二次電池が経年劣化していない場合における電気機器2の満充電消費電力値である。
管理装置3は、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とを比較し、電気機器2の満充電消費電力値が、最小消費電力値と略等しい状態を一定期間継続する場合には、電気機器2が有する二次電池は劣化していないと判定する。一方、管理装置3は、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とを比較し、電気機器2の満充電消費電力値と、最小消費電力値とが異なる場合には、電気機器2が有する二次電池は劣化していると判定する。実施例1によれば、電気機器2や電気機器2が有する二次電池に対して変更を加えることなく、電気機器2が有する二次電池の劣化を検出することできる。
実施例1によれば、管理装置3は、電気機器2の消費電力値を、一定時間(例えば、1
0分)毎に収集し、消費電力値の今回値と前回値とを用いて、一定時間毎に電気機器2の二次電池の劣化を検出している。ただし、管理装置3は、収集した消費電力値を所定量蓄積し、一括処理を行うことにより、電気機器2の二次電池の劣化を検出するようにしてもよい。
実施例1では、管理装置3が、電気機器2の消費電力値を収集するとともに、電気機器2の二次電池の劣化を検出する例を示した。実施例2では、電源接続機器1Aが、電気機器2の消費電力値を収集するとともに、電気機器2の二次電池の劣化を検出する例を説明する。
<ハードウェアの構成>
図22は、実施例2に係る電源接続機器1Aの外観図の例である。電源接続機器1Aとして、例えば、スマート電源タップを例示できる。ただし、電源接続機器1Aがスマート電源タップに限定されるわけではなく、コンセントC1ごとに供給される電流、あるいは、電力が検出可能なものであれば、どのようなものでもよい。
図22のように、電源接続機器1Aは、外観上、筐体と、筐体の一方の面に配列された複数のコンセントC1と、筐体外部の商用電源を筐体内の各コンセントC1に接続する電源ケーブルAC1とを有している。また、電源接続機器1Aは、表示器101及びリセットボタン102を有している。
コンセントC1は、例えば、電気機器2に接続されている電源ケーブルのプラグを挿入する1対のプラグ挿入口と、プラグのアース端子を受け入れるアース端子口とを有する。筐体内には、電力ケーブルAC1から分岐し、各コンセントC1に供給する導電路と、分岐したそれぞれの導電路に接続される電極を有する。電極は、それぞれのプラグ挿入口内に埋め込まれており、電源ケーブルのプラグがコンセントC1に挿入されたときにプラグのコンタクトに接触し、通電可能となる。
図23は、電源接続機器1Aのハードウェアの構成を例示する図である。すなわち、図23では、電気機器2に電力を供給する導電路は除外し、電源接続機器1Aの電流センサCS1で検出される検出値を処理するシステムのハードウェア構成が例示されている。
電源接続機器1A内の処理部110は、CPU111、メモリ112及びAD(Analog/Digital)変換部113を有する。このうち、AD変換部113は、電流センサCS1の検出値をアナログ信号からデジタル信号に変換し、CPU111に引き渡す。
CPU111は、プログラムを実行し、処理部110の機能を提供する。すなわち、CPU111は、それぞれの電流センサCS1での検出値を読みとる。CPU111は、電流センサCS1での検出値を電力値に換算する。メモリ112は、主記憶装置とも呼ばれ、CPU111が処理するデータを保持する。また、メモリ112は、各電流センサCS1の検出値等、各検出値から算出した電力値、その他の管理データ等を記憶する。
電源接続機器1A内のタイマ114は、現在の時刻を管理し、所定時刻からの経過時間を測定する。電源接続機器1に設けられた表示器101は、コンセントC1に接続された電源機器2が有する二次電池が劣化していた場合、その旨の表示を行う。例えば、表示器101は、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等であってもよい。表示器101は、電源機器2が有する二次電池が劣化している旨のメッセージを表示してもよい。また、表示器101は、電源機器2が有する二次電池が劣化していない場合、青色に発光し、電源機器2が有する二次電池が劣化している場合、赤色に発光するようにしても
よい。
電源接続機器1に設けられたリセットボタン102は、ユーザがユーザ登録を行う場合に押下される。リセットボタン102が押下されることで、電源接続機器1A内のメモリ112における各種テーブルに格納された情報をクリアするようにしてもよい。
電源接続機器1A内の処理部110は、実施例1で説明した電力収集部311及び制御部312の機能と同様の機能を有し、実施例1で説明した消費電力値の収集処理及び二次電池の劣化検出処理の機能を提供する。すなわち、処理部110は、例えば、電気機器2の消費電力値を収集し、メモリ112に記憶されている各種のテーブルに、収集した消費電力値を収集時刻とともに格納する。また、処理部110は、例えば、電気機器2が有する二次電池の劣化状態を判定する等の各種の判定処理や決定処理を行う。処理部110の機能は、CPU111がメモリ112上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
実施例2によれば、電源接続機器1Aが、電気機器2の消費電力値を、一定時間(例えば、10分)毎に収集し、消費電力値の今回値と前回値とを用いて、一定時間毎に電気機器2の二次電池の劣化を検出することができる。そのため、電源接続機器1Aに大容量の記憶装置を設けることなく、電気機器2の二次電池の劣化を検出することができる。
<その他>
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
プラグ接続部、
前記プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサ、および、
前記センサが検出した検出値を出力する出力部、を有する電源接続機器と、
前記検出値を前記電源接続機器から取得する取得部、および
前記プラグ接続部に接続された電気機器の二次電池の劣化判定情報を記憶する記憶部、
前記電源接続機器から取得した検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の前記二次電池の劣化状態を判定する判定部、を有する情報処理装置と、を備える二次電池劣化検出システム。
(付記2)
前記劣化判定情報は、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値である、付記1に記載の二次電池劣化検出システム。
(付記3)
前記情報処理装置の前記判定部は、前記電源接続機器から取得した検出値と、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値との差分値を算出し、前記差分値が所定範囲に含まれない場合、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の二次電池が劣化していると判定する、付記1又は2に記載の二次電池劣化検出システム。
(付記4)
前記電源接続機器は、複数の前記プラグ接続部及び複数の前記センサを有し、
前記電源接続機器の前記出力部は、複数の前記プラグ接続部が検出した検出値を複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けて出力し、
前記情報処理装置の前記取得部は、複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けた検出値を前記電源接続機器から取得し、
前記情報処理装置の前記判定部は、前記電源接続機器から取得した複数の検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部のそれぞれに接続された前記電気機器の二次電池の劣化状態を判定する、付記1から3の何れか一項に記載の二次電池劣化検出システム。
(付記5)
プラグ接続部と、
前記プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサと、
前記プラグ接続部に接続された電気機器の二次電池の劣化判定情報を記憶する記憶部と、
前記センサが検出した検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の前記二次電池の劣化を判定する判定部と、を備える電源接続機器。
(付記6)
前記劣化判定情報は、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値である、付記5に記載の電源接続機器。
(付記7)
前記判定部は、前記電源接続機器から取得した検出値と、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値との差分値を算出し、前記差分値が所定範囲に含まれない場合、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の二次電池が劣化していると判定する、付記5又は6に記載の電源接続機器。
(付記8)
複数の前記プラグ接続部及び複数の前記センサを備え、
前記判定部は、前記電源接続機器から取得した複数の検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部のそれぞれに接続された前記電気機器の二次電池の劣化状態を判定する、付記5から7の何れか一項に記載の電源接続機器。
(付記9)
プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサ、および、前記センサが検出した検出値を出力する出力部、を有する電源接続機器から、前記検出値を取得する取得部と、
前記電源接続機器から取得した検出値と、前記プラグ接続部に接続された電気機器の二次電池の劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の前記二次電池の劣化状態を判定する判定部と、
を備える情報処理装置。
(付記10)
前記劣化判定情報は、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値である、付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記判定部は、前記電源接続機器から取得した検出値と、劣化が発生していない状態に
おける前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値との差分値を算出し、前記差分値が所定範囲に含まれない場合、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の二次電池が劣化していると判定する、付記9又は10に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記電源接続機器は、複数の前記プラグ接続部及び複数の前記センサを有し、
前記電源接続機器の前記出力部は、複数の前記プラグ接続部が検出した検出値を複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けて出力し、
前記取得部は、複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けた検出値を前記電源接続機器から取得し、
前記判定部は、前記電源接続機器から取得した複数の検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部のそれぞれに接続された前記電気機器の二次電池の劣化状態を判定する、付記9から11の何れか一項に記載の情報処理装置。
(付記13)
コンピュータが、
プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサ、および、前記センサが検出した検出値を出力する出力部、を有する電源接続機器から、前記検出値を取得する取得ステップと、
前記電源接続機器から取得した検出値と、前記プラグ接続部に接続された電気機器の二次電池の劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の前記二次電池の劣化状態を判定する判定ステップと、
を実行する二次電池劣化検出方法。
(付記14)
前記劣化判定情報は、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値である、付記13に記載の二次電池劣化検出方法。
(付記15)
前記判定ステップは、前記電源接続機器から取得した検出値と、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値との差分値を算出し、前記差分値が所定範囲に含まれない場合、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の二次電池が劣化していると判定する、付記13又は14に記載の二次電池劣化検出方法。
(付記16)
前記電源接続機器は、複数の前記プラグ接続部及び複数の前記センサを有し、
前記出力部は、複数の前記プラグ接続部が検出した検出値を複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けて出力し、
前記取得ステップは、複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けた検出値を前記電源接続機器から取得し、
前記判定ステップは、前記電源接続機器から取得した複数の検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部のそれぞれに接続された前記電気機器の二次電池の劣化状態を判定する、付記13から15の何れか一項に記載の二次電池劣化検出方法。
(付記17)
コンピュータに、
プラグ接続部に供給される電流または電力を検出するセンサ、および、前記センサが検出した検出値を出力する出力部、を有する電源接続機器から、前記検出値を取得する取得ステップと、
前記電源接続機器から取得した検出値と、前記プラグ接続部に接続された電気機器の二次電池の劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の前記二次電池の劣化状態を判定する判定ステップと、
を実行させるための二次電池劣化検出プログラム。
(付記18)
前記劣化判定情報は、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値である、付記17に記載の二次電池劣化検出プログラム。
(付記19)
前記判定部ステップは、前記電源接続機器から取得した検出値と、劣化が発生していない状態における前記二次電池が満充電の場合において前記プラグ接続部に供給される電流又は電力の値との差分値を算出し、前記差分値が所定範囲に含まれない場合、前記プラグ接続部に接続された前記電気機器の二次電池が劣化していると判定する、付記17又は18に記載の二次電池劣化検出プログラム。
(付記20)
前記電源接続機器は、複数の前記プラグ接続部及び複数の前記センサを有し、
前記出力部は、複数の前記プラグ接続部が検出した検出値を複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けて出力し、
前記取得ステップは、複数の前記プラグ接続部にそれぞれ対応付けた検出値を前記電源接続機器から取得し、
前記判定ステップは、前記電源接続機器から取得した複数の検出値と前記劣化判定情報との比較結果に基づいて、前記プラグ接続部のそれぞれに接続された前記電気機器の二次電池の劣化状態を判定する、付記17から19の何れか一項に記載の二次電池劣化検出プログラム。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。