JP2012170213A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期化処理の回数を抑制する。
【解決手段】伝達機構3は、パーキング位置と、非パーキング位置とに切換えられるマニュアルレバー3aを有する。マニュアルレバー3aは、SR型のモータ12によって駆動される。モータ12の回転位置は、エンコーダ13によって検出される。制御装置11は、エンコーダ13からの信号を計数することによりロータの位置を示すカウント値Nを算出する。制御装置11は、スリープ状態に移行する前に、エンコーダ13の信号を記憶する。さらに、制御装置11は、スリープ状態にある期間中に、エンコーダ13の信号の変化を検出する手段を備える。制御装置11は、スリープ状態にある期間中にエンコーダ13の信号が変化すると、信号の変化方向に応じて、カウント値Nを+1、または−1だけ補正する。この結果、スリープ状態から再起動されたときの初期化処理が回避される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダによってモータ(ロータ)の回転位置を検出し、モータへの通電を制御するモータ制御装置に関する。
従来、エンコーダによってモータ(ロータ)の回転位置を検出し、モータへの通電を制御するモータ制御装置が知られている。例えば、特許文献1ないし特許文献3は、SR(Switched Reluctance)モータを用いる装置を開示している。この装置では、モータをフィードバック制御するように、モータの励磁相を決定している。励磁相を切換えることによってロータを回転させるSRモータが使用される場合、ロータの位置を特定して通電制御を実行するために、適切なタイミングにおいて初期化処理が必要であった。この初期化処理には、ロータの位置と励磁相との対応関係を特定する処理と、ロータの位置を認識するための基準位置を特定する処理との少なくともいずれか一方が含まれることがある。
例えば、特許文献4には、SRモータを用いる装置が開示されている。この装置では、制御開始時にロータ位置と励磁相との対応関係を学習する処理を実行する。このような処理は、例えば、励磁相学習処理と呼ばれる。この処理では、所定のタイムスケジュールで励磁相を一巡させるとともに、その期間におけるエンコーダ出力を観測する。そして、この観測結果に基づいて、その後の通常駆動における励磁相を決めるものである。
また、インクリメンタル型のエンコーダが用いられる場合、ロータの位置は、基準位置からのカウント値として認識される。このため、基準位置、すなわちロータ位置の認識のための原点を特定する処理が必要であった。
例えば、特許文献5には、モータの回転可能範囲の端位置に向けてモータを回転させ、その端位置に衝突させることによって基準位置、すなわち原点を検出する処理を開示している。このような処理は、例えば、壁当て処理と呼ばれる。この装置は、シフトレンジを切り替えるシフト制御装置に壁当て制御を適用している。この装置は、パーキング位置(P位置)、または非パーキング位置(非P位置)において、モータによって駆動される機構を壁に衝突させている。
特開2004−23931号公報 特開2004−129451号公報 特開2004−129452号公報 特開2004−15849号公報 特開2004−308752号公報
特許文献1の構成では、ロータの位置を特定するために、U相、V相、W相に所定時間通電を行う。各相への通電は、ロータが脱調、または逆回転しないように実行される。このため、ロータと励磁相との位置関係の確定には、相応の時間を要するという問題点があった。また、特許文献2の構成でも、壁当て処理のために、相応の時間を要するという問題点があった。
例えば、車両用の機器にモータ制御装置を適用した場合には、制御装置を起動した後に励磁相学習処理と、壁当て処理とが実行される。このため、車両が走行可能な状態になるまでに長い時間を要するという問題点があった。同様に、制御装置がスリープ状態から再起動された場合にも、励磁相学習処理と、壁当て処理とが実行される。このため、制御装置が再起動された後に、車両が走行可能な状態になるまでに長い時間を要するという問題点があった。
また、制御装置を起動するたびに壁当て処理を実行すると、トルクや衝撃力によって機械的構造の耐久性を損なうおそれがあった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、初期化処理の回数を抑制するモータ制御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、マイクロコンピュータがスリープ状態から再起動された後の初期化処理を抑制することができるモータ制御装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、制御対象物を少なくとも2位置の間で移動させるモータ(12)と、モータの所定の回転角度ごとに信号を出力するエンコーダ(13)と、エンコーダから出力される信号に基づいてモータを制御するマイクロコンピュータ(21)とを備え、マイクロコンピュータは、エンコーダの信号を計数し、モータの回転位置を示すカウント値(N)を算出する計数手段(21a)と、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中におけるエンコーダの信号を検出する検出手段(26、140、151−155、158)と、検出手段によって検出された信号に基づいて、カウント値を補正する補正手段(159、160)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、マイクロコンピュータがスリープ状態にあっても、スリープ期間中におけるエンコーダの信号が検出される。さらに、補正手段は、スリープ期間中におけるエンコーダの信号に基づいて、カウント値を補正する。従って、スリープ期間中にエンコーダの信号が不意に出力されることがあっても、その信号がカウント値に反映される。この結果、カウント値の誤差を防止することができ、再起動後の初期化処理を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、エンコーダは、所定の回転角度ごとにレベルが反転するA相信号と、A相信号から位相がずれており、かつ所定の回転角度ごとにレベルが反転するB相信号とを出力するインクリメンタル型のエンコーダであり、検出手段は、マイクロコンピュータがスリープ状態に移行するときにA相信号のレベルとB相信号のレベルとを記憶する記憶手段(140、22)と、記憶手段に記憶されたA相信号のレベルおよびB相信号のレベルと、マイクロコンピュータがスリープ状態から再起動された後におけるA相信号のレベルおよびB相信号のレベルとに基づいて、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における、A相信号のレベルだけの反転、またはB相信号のレベルだけの反転を判定する反転検出手段(154)と、反転検出手段により検出されたレベルの反転が、モータの正回転に相当するか逆回転に相当するかを判定する回転方向検出手段(158)とを備え、補正手段は、正回転が判定されるとき、カウント値をモータの正回転に相当する方向へ補正する第1補正手段(159)と、逆回転が判定されるとき、カウント値をモータの逆回転に相当する方向へ補正する第2補正手段(160)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、マイクロコンピュータがスリープ状態に移行する前のエンコーダの信号レベルが記憶手段によって記憶される。また、マイクロコンピュータがスリープ状態に移行する前のエンコーダの信号レベルと、マイクロコンピュータが再起動された後のエンコーダの信号レベルとを比較することによって、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中におけるエンコーダの信号の反転が検出される。反転検出手段は、A相信号のレベルだけの反転、またはB相信号のレベルだけの反転を判定する。この結果、補正可能な反転だけが判定される。さらに、回転方向検出手段は、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中におけるエンコーダの信号レベルの反転が、モータの正回転に相当するか、逆回転に相当するかを判定する。この結果、カウント値を回転方向に応じて補正することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、マイクロコンピュータは、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における、A相信号のレベルの反転、またはB相信号のレベルの反転に応答して、マイクロコンピュータをスリープ状態から再起動する再起動手段(21b)を備えることを特徴とする。この構成によると、A相信号またはB相信号の反転に応答してマイクロコンピュータが再起動される。この結果、A相信号またはB相信号の反転に応答して、記憶手段、反転検出手段、回転方向検出手段、および補正手段によるカウント値の補正を実行することができる。
請求項4に記載の発明は、エンコーダ、およびエンコーダの信号をマイクロコンピュータに入力する入力回路(26)の電源を、バッテリから常時供給する電源回路(27、BATT、VOS)を備えることを特徴とする。この構成によると、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中でも、A相信号またはB相信号の反転を入力することができる。
請求項5に記載の発明は、マイクロコンピュータは、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中に、所定の時間間隔で間欠的にマイクロコンピュータをスリープ状態から再起動する再起動手段(21b、215a、321c)を備えることを特徴とする。
この構成によると、所定の時間間隔で間欠的にマイクロコンピュータが再起動される。この結果、間欠的に、記憶手段、および反転検出手段によるエンコーダの信号の監視を実行することができる。また、エンコーダの信号が反転した場合には、回転方向検出手段、および補正手段によるカウント値の補正を実行することができる。
請求項6に記載の発明は、エンコーダ、およびエンコーダの信号をマイクロコンピュータに入力する入力回路(26)の電源を、マイクロコンピュータが起動されている期間中に供給する電源回路(27、+B、VOM)を備えることを特徴とする。この構成によると、マイクロコンピュータが起動されている期間中に、エンコーダと入力回路とに電源が供給される。この結果、マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における消費電力を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、再起動手段は、所定の時間間隔で間欠的にマイクロコンピュータをスリープ状態から再起動するタイマ(215a、321c)を備えることを特徴とする。この構成によると、タイマによって間欠的にマイクロコンピュータが再起動される。
請求項8に記載の発明は、さらに、バッテリの電圧が所定の閾値未満のとき、再起動手段によるマイクロコンピュータの再起動を禁止する禁止手段(451)を備えることを特徴とする。この構成によると、バッテリの電圧が低いときには、補正手段を実行するためのマイクロコンピュータの再起動が禁止される。よって、バッテリの消耗を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明を適用した第1実施形態に係るシフトバイワイヤ装置を示すブロック図である。 第1実施形態のSRモータを示す断面図である。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すタイムチャートであって、図3Aはモータへの通電有無を示す波形図、図3Bはロータの位置を示すカウント値を示す波形図である。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の電源回路を示す回路図である。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すフローチャートである。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すフローチャートである。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示す一覧表である。 第1実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すタイムチャートであって、図8AはエンコーダのA相信号を示す波形図、図8BはエンコーダのB相信号を示す波形図、図8Cはマイクロコンピュータの作動状態を示す波形図、図8Dはロータの位置を示すカウント値を示す波形図である。 本発明を適用した第2実施形態に係るシフトバイワイヤ装置を示すブロック図である。 第2実施形態のシフトバイワイヤ装置の電源回路を示す回路図である。 第2実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すタイムチャートであって、図11AはエンコーダのA相信号を示す波形図、図11BはエンコーダのB相信号を示す波形図、図11Cはタイマによる起動信号を示す波形図、図11Dはマイクロコンピュータの作動状態を示す波形図、図11Eはロータの位置を示すカウント値を示す波形図である。 本発明を適用した第3実施形態に係るシフトバイワイヤ装置の電源回路を示す回路図である。 本発明を適用した第4実施形態のシフトバイワイヤ装置の作動を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係るシフトバイワイヤ装置1を示すブロック図である。シフトバイワイヤ装置(以下、SBW装置という)1は、車両に搭載されている。SBW装置1は、車両の動力源2と、伝達機構3と、制御装置11とを備える。動力源2は、内燃機関と電動機との両方を含む。この車両は、内燃機関と電動機との両方、またはいずれか一方の動力によって走行することができるいわゆるハイブリッド車両である。伝達機構3は、動力源2が供給する動力を車両の駆動輪に伝達する。伝達機構3は、その動力伝達状態を複数の状態に切り替え可能である。例えば、伝達機構3は、車両用の自動変速装置によって提供される。伝達機構3が提供する動力伝達状態は、シフト位置、シフトレンジ、変速位置などとも呼ばれる。伝達機構3が提供する動力伝達状態には、第1位置としての非パーキング位置と、第2位置としてのパーキング位置とを含むことができる。非パーキング位置は、この明細書、および図面において、非Pと表記される。非パーキング位置では、伝達機構3は動力を伝達し、動力源2による車両の移動を許容する。パーキング位置は、この明細書、および図面において、Pと表記される。パーキング位置では、伝達機構3は動力の伝達を遮断し、駆動輪を拘束して車両の移動を禁止する。伝達機構3は、動力の伝達状態を上記のように切換えるためのマニュアルレバー3aを有する。マニュアルレバー3aは、少なくともP位置と非P位置との2位置の間で移動可能である。マニュアルレバー3aは、制御装置11が提供するモータ制御装置における制御対象物である。伝達機構3は、マニュアルレバー3aの作動可能範囲の両端に、マニュアルレバー3aの移動を機械的に拘束する壁3b、3cを有している。壁3b、3cは、マニュアルレバー3aを駆動するための減速機構に設けることができる。マニュアルレバー3aの作動可能範囲の中央からP位置を越えてさらにマニュアルレバー3aを移動させた位置にP壁3bが設けられている。マニュアルレバー3aの作動可能範囲の中央から非P位置を越えてさらにマニュアルレバー3aを移動させた位置に非P壁3cが設けられている。
制御装置11は、車両の運転者によって操作されるレバーの位置に応じて、マニュアルレバー3aを移動させる。レバーは、P位置、または非P位置に選択的に操作可能である。制御装置11は、マニュアルレバー3aの位置を移動させる電動機(以下、モータという)12を備える。モータ12は、三相のスイッチトリラクタンス型(SR型)(Switched Reluctance)のモータである。制御装置11は、モータ制御装置を構成している。
図2は、第1実施形態のSRモータを示す断面図である。モータ12は、12極の固定子12aと、各極に設けられた三相コイル12bと、12極の回転子(以下、ロータという)12cとを備える。三相コイル12bは、U相、V相、およびW相を有する。これら三相コイル12bが所定のパターンで通電され、固定子12aを励磁することによってロータ12cが回転する。この構成では、ロータ12cを回転させるために、適切な相のコイルを励磁する必要がある。このため、ロータ12cの位置を正確に特定する必要がある。また、ロータ12cの位置と、適切な励磁相との関係を特定する必要がある。
図1に戻って、制御装置11は、エンコーダ13を備える。エンコーダ13は、インクリメンタル型のエンコーダである。エンコーダ13は、モータ12の回転軸に連結されている。エンコーダ13は、モータの所定の回転角度ごとに信号を出力する。エンコーダ13は、モータ12が回転すると、位相がずれた多相信号を出力する。多相信号は、所定の回転角度間隔で反転する。エンコーダ13は、少なくともA相信号とB相信号とを出力する。A相信号は、所定の回転角度ごとにレベルが反転する。B相信号は、A相信号から位相がずれており、かつ所定の回転角度ごとにレベルが反転する。
制御装置11は、複数の制御機器によって構成されている。制御装置11は、レンジ切換用の電子制御装置(以下、レンジECUという)14と、ハイブリッド車両用の電子制御装置(以下、ハイブリッドECUという)15とを備える。さらに、制御装置11は、車載ネットワーク16を経由して、他の車載の電子制御装置と情報通信可能に構成されている。他の車載の電子制御装置には、車両のメータ等を制御するボディ機器用の電子制御装置(以下、ボディECUという)17を含むことができる。レンジECU14と、ハイブリッドECU15とは、車載のバッテリ18から直接に電力供給を受けている。バッテリ18からレンジECU14に直接に、かつ常時供給される電源は、BATT電源とも呼ばれる。さらに、レンジECU14は、ハイブリッドECU15からも電力供給を受けている。ハイブリッドECU15からレンジECU14に供給される電源は、+B電源とも呼ばれる。ハイブリッドECU15は、+B電源の供給を断続することができる。
レンジECU14は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)21を備える。マイコン21は、エンコーダ13から出力されるA相信号およびB相信号を計数することにより、モータ12の回転位置を示すカウント値Nを算出する計数手段(以下、カウンタという)21aを備える。カウント値Nは、初期化処理によって特定された基準位置からA相信号およびB相信号を計数することにより算出される。マイコン21は、エンコーダ13から出力される信号に基づいてモータ12を制御する制御手段を提供する。
マイコン21は、モータ12を制御するウェイクアップ状態(W−UP)と、消費電力を抑制したスリープ状態(SLEEP)とに切換え可能である。ウェイクアップ状態は、作動状態とも呼ばれる。マイコン21は、所定の条件が成立すると、自らスリープ状態に移行する。マイコン21は、所定の外部信号が入力されるなど、ウェイクアップ条件が成立すると、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行する。マイコン21は、スリープ状態への移行、およびウェイクアップ状態への移行を制御する再起動手段21bを備える。再起動手段21bは、制御装置11の電力消費を高消費電力状態と低消費電力状態とに切換える電源制御手段とも呼ばれる。
マイコン21は、ハイブリッドECU15からの起動信号によってスリープ状態からウェイクアップ状態に移行することができる。また、マイコン21は、車載ネットワーク16から入力される起動信号によっても、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行することができる。さらに、マイコン21は、エンコーダ13の信号(A相信号および/またはB相信号)の変化によっても、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行することができる。
マイコン21は、スリープ前の状態を保存し記憶するための記憶装置22を備える。記憶装置22は、例えば、SRAM(Static Random AccessMemory)によって提供される。マイコン21は、ウェイクアップ状態からスリープ状態に移行するときに、エンコーダ13からの信号状態、およびカウント値などの情報を記憶装置22に格納する。マイコン21は、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行するときに、記憶装置22に格納した情報に基づいて制御を再開する。
レンジECU14は、ハイブリッドECU15から信号を入力する入力回路23を備える。ハイブリッドECU15からの信号は、入力回路23を経由してマイコン21に入力される。レンジECU14は、LANドライバ24を備える。LANドライバ24は、車載のネットワーク16と通信するための通信装置である。LANドライバ24は、車両に使用されるLIN(LocalInterconnect Network)プロトコル、またはCAN(Controller Area Network)プロトコルをサポートしている。LANドライバ24は、ボディECU17から送信された車速などを示す信号を受信し、マイコン21に入力する。
レンジECU14は、三相ドライバ25と、入力回路26とを備える。三相ドライバ25は、モータ12の三相コイル12bへの通電を断続する駆動回路である。マイコン21は、三相ドライバ25を制御することにより、モータ12への通電、すなわちモータ12の励磁状態を制御する。入力回路26は、エンコーダ13から少なくともA相信号とB相信号とを受信し、A相信号とB相信号とをマイコン21に入力する。マイコン21は、入力回路26を経由して入力されるA相信号とB相信号とからロータ12cの回転位置を認識する。さらに、マイコン21は、三相ドライバ25を制御することによってモータ12の位置、すなわちマニュアルレバー3aの位置をフィードバック制御する制御手段を提供する。モータ12のフィードバック制御は、特許文献1ないし特許文献5に記載の手法により提供することができる。
レンジECU14は、電源回路27を備える。電源回路27は、バッテリ18からBATT電源を入力するとともに、ハイブリッドECU15から+B電源を入力する。電源回路27は、BATT電源および+B電源に基づいてレンジECU14内の複数の機器へ電力を供給する。電源回路27は、マイコン21がスリープ状態のときにレンジECU14内の一部の機器への電力供給を遮断、または減少させ、消費電力を抑制する。
ハイブリッドECU15は、P位置から非P位置へのレンジ切換信号、または非P位置からP位置へのレンジ切換信号を出力する。ハイブリッドECU15は、運転者によって操作されるレバーの状態を検出し、その状態に応じてレンジ切換信号を出力する。レンジ切換信号は、入力回路23を経由してマイコン21に入力される。さらに、ハイブリッドECU15は、レンジECU14を再起動させるための起動信号を出力し、レンジECU14に送信する。起動信号は、+B電源を遮断状態から供給状態に切換えることによって送信することができる。また、起動信号は、入力回路23を経由してマイコン21に入力することができる。
ボディECU17は、所定の条件が成立したときに、レンジECU14を再起動させるための起動信号を出力する。この起動信号は車載ネットワーク16とLANドライバ24とを経由してマイコン21に入力される。
制御装置14、15、17は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを格納している。記憶媒体は、メモリによって提供されうる。プログラムは、制御装置14、15、17によって実行されることによって、制御装置14、15、17をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように制御装置14、15、17を機能させる。制御装置14、15、17が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
図3は、第1実施形態のSBW装置1の作動の一例を示すタイムチャートである。図3Aはモータへの通電有無を示す波形図である。図3Bはロータの位置を示すカウント値を示す波形図である。図中には、励磁相学習処理と、壁当て処理とが実施される場合が図示されている。実線は、カウント値Nの実値を示す。一点鎖線は、カウント値Nの目標値を示す。レンジECU14は、マニュアルレバー3aの位置を目標位置に移動させるようにモータ12を制御する通常の制御手段に、励磁相学習処理と、壁当て処理とを含んでいる。レンジECU14は、リセット後の初回起動時、または異常検出時など、初期化が必要と判断した場合に、励磁相学習処理と、壁当て処理とを実行する。図示の例においては、時刻t0においてレンジECU14が起動されると、レンジECU14は、励磁相学習処理を実行している。励磁相学習処理においては、時刻t1と時刻t2との間に図示されるように、所定のパターンでモータ12を駆動することにより、モータ12の同期位置を探索する。さらに、レンジECU14は、壁当て処理を実行する場合がある。壁当て処理においては、時刻t3と時刻t4との間に図示されるように、マニュアルレバー3aとモータ12とを含む可動部分をP壁に押し当てる場合と、時刻t5と時刻t6との間に図示されるように、可動部分を非P壁に押し当てる場合とがある。P壁を利用する壁当て処理においては、目標値は、P壁を越えた位置に設定される。非P壁を利用する壁当て処理においては、目標値は、非P壁を越えた位置に設定される。
SBW装置1は、車両が駐車されている期間中、マニュアルレバー3aを駆動する必要がない。そこで、車両が駐車されている期間中は、消費電力を抑制するために、スリープ状態に移行する。例えば、時刻t4と時刻t5との間においてスリープ状態に移行することができる。また、SBW装置1は、車両が走行している期間中、マニュアルレバー3aを駆動する必要がない。そこで、車両が走行している期間中は、消費電力を抑制するために、スリープ状態に移行する。例えば、時刻t6と時刻t7との間においてスリープ状態に移行することができる。このようなスリープ期間中に、マニュアルレバー3aとモータ12とを含む機械的な部品が振動すると、エンコーダ13がわずかに回転し、そのA相信号および/またはB相信号が反転する場合がある。このような場合、マイコン21がスリープ状態を継続していると、再起動したときにエンコーダ13の出力状態が変化しているという事態が発生する。このような場合、初期化処理を実行することによってモータ制御のための基準位置を再設定する必要が生じる。しかし、初期化処理には相応の時間がかかるため、再起動のたびに初期化処理を実行することは望ましくない。そこで、この実施形態では、初期化処理の実行回数を抑制するために、スリープ期間中におけるエンコーダ出力の変化を検出し、カウント値を補正する。これにより、再起動後における初期化処理を抑制することができる。
図4は、第1実施形態のSBW装置1の電源回路を示す回路図である。レンジECU14は、電源回路27を構成する電源IC27aと、ダイオード27b、27c、27d、27eとを備える。電源IC27aは、回路用の電圧を出力する安定化電源装置を含む集積回路である。電源IC27aは、BATT電源が供給されるとき、電源VOSを出力する。電源VOSは、レンジECU14内における常時電源である。電源IC27aは、+B電源が供給されるとき、電源VOMを出力する。電源VOMは、+B電源の有無に応じて断続される省電力電源である。ダイオード27b、27c、27d、27eは、BATT電源、および+B電源への電力供給を制御する複数の電力制御素子である。
ダイオード27bは、レンジECU14にBATT電源が供給されるとき、このBATT電源を電源IC27aに供給する。ダイオード27cは、ハイブリッドECU15から+B電源が供給されるとき、+B電源から、BATT電源へ給電する。ハイブリッドECU15は、起動信号を出力するとき、ダイオード27cを経由して電源IC27aに+B電源を供給する。+B電源の立ち上がりに応答して、マイコン21はスリープ状態からウェイクアップ状態へ再起動される。
ダイオード27dは、LANドライバ24から+B電源を供給する。LANドライバ24から供給される+B電源は、電源IC27aに供給される。よって、電源IC27aは、LANドライバ24から+B電源が供給されるときにも、電源VOMを供給する。LANドライバ24は、車載ネットワーク16から起動信号を受信すると、ダイオード27dを経由して電源IC27aに+B電源を供給する。+B電源の立ち上がりに応答して、マイコン21はスリープ状態からウェイクアップ状態へ再起動される。
ダイオード27eは、マイコン21から+B電源を供給する。マイコン21から供給される+B電源は、電源IC27aに供給される。よって、電源IC27aは、マイコン21から+B電源が供給されるときにも、電源VOMを供給する。マイコン21は、内部信号により起動信号を出力するとき、またはエンコーダ13の信号により起動信号を出力するとき、ダイオード27eを経由して電源IC27aに+B電源を供給する。+B電源の立ち上がりに応答して、マイコン21はスリープ状態からウェイクアップ状態へ再起動される。
マイコン21は、電源VOSを供給されている。エンコーダ13は、電源VOSを供給されている。入力回路26は、電源VOSを供給されている。入力回路26は、入力バッファ26aと、プルアップ抵抗26bと、フィルタ回路用のコンデンサ26cと、フィルタ回路用の抵抗26dとを備える。エンコーダ13は、出力トランジスタ13aを備える。図中には、A相信号およびB相信号のうちの一方のための回路だけが図示され、他方は省略されている。A相信号またはB相信号に変化があると、出力トランジスタ13aがスイッチング動作する。これにより、電源VOSから供給される電流が変化し、入力バッファ26aに信号が入力される。マイコン21、入力回路26、エンコーダ13は、常時作動が可能である。マイコン21は、上述のようにスリープ状態に移行することができる。マイコン21がスリープ状態にあるときにも、エンコーダ13と入力回路26とは作動可能である。マイコン21がスリープ状態にあるときにエンコーダ13から出力されるA相信号またはB相信号は、マイコン21をスリープ状態から作動状態へ再起動させる起動信号として機能するように、マイコン21に入力されている。
図5は、第1実施形態のSBW装置1の作動を示すフローチャートである。図中には、スリープ処理140が図示されている。スリープ処理140においては、マイコン21がスリープ状態に移行する時におけるエンコーダ13の出力状態とカウント値とを記憶する。ステップ141では、所定のスリープ条件が成立したか否かを判定する。スリープ条件が成立していない場合、スリープ条件の成立を待つ。スリープ条件が成立すると、ステップ142に進む。ステップ142では、エンコーダ13からA相信号のレベルを読み込む。ステップ143では、エンコーダ13からB相信号のレベルを読み込む。ステップ144では、A相信号のレベルを記憶装置22に記憶する。ステップ145では、B相信号のレベルを記憶装置22に記憶する。さらに、ステップ146では、カウント値Nを記憶装置22に記憶する。スリープ処理140は、スリープ前のエンコーダ13の信号を記憶する履歴記憶手段を提供する。
図6は、第1実施形態のSBW装置1の作動を示すフローチャートである。図中には、スリープ状態から再起動した後の補正処理150が図示されている。補正処理150においては、スリープ期間中におけるエンコーダ13の信号のレベル変化に応じた補正処理を実行する。補正処理150は、マイコン21を再起動させる起動信号に応答して実行される。マイコン21は、エンコーダ13の信号にレベル変化があると、再起動される。すなわち、A相信号のレベル、またはB相信号のレベルが反転変化するとマイコン21が再起動される。
ステップ151では、スリープ前の記憶値が記憶装置22に有るか否かを判定する。スリープ前の記憶値がない場合、処理を終了する。ステップ151は、エンコーダ13の信号の履歴がないこと、すなわち補正が不可能であることを判定する手段を提供する。この場合、カウント値Nを補正する処理は実行されない。
ステップ152では、再起動後のA相信号のレベルを読み込む。ステップ153では、再起動後のB相信号のレベルを読み込む。ステップ154では、記憶装置22に記憶されたスリープ前のA相信号と、再起動後のA相信号とを比較することにより、A相信号が、スリープ期間中に変化したか否かを判定する。また、ステップ154では、記憶装置22に記憶されたスリープ前のB相信号と、再起動後のB相信号とを比較することにより、B相信号が、スリープ期間中に変化したか否かを判定する。A相信号とB相信号との両方に変化があった場合、ステップ155へ進む。また、A相信号とB相信号とのいずれにも変化がない場合も、ステップ155へ進む。ステップ155では、A相信号とB相信号との両方に変化がなかったか否かを判定する。A相信号とB相信号との両方に変化がない場合、処理を終了する。ステップ154、155は、エンコーダ13の信号に変化がないこと、すなわち補正の必要がないことを判定する手段を提供する。この場合、カウント値Nを補正する処理は実行されない。
A相信号とB相信号との両方に変化があった場合、ステップ156へ進む。この場合、スリープ期間中に、ロータ12cの位置が大幅にずれたと考えられる。ステップ154、155は、エンコーダ13の信号が2カウント分変化したこと、すなわち補正が不可能であることを判定する手段を提供する。そこで、ステップ156では励磁相学習処理を実行する。さらに、ステップ157では、壁当て処理を実行する。これにより、カウント値Nの基準位置が再確認されるとともに、カウント値Nと励磁相との対応関係が再設定される。
ステップ154において、A相信号およびB相信号のいずれか一方だけが変化したと判定された場合、ステップ158へ進む。ステップ154は、エンコーダ13の信号が1カウント分だけ変化したこと、すなわち補正が可能であることを判定する手段を提供する。
ステップ158では、スリープ期間中のエンコーダ信号の変化がロータ12cの正回転を示すか、逆回転を示すかを判定する。ステップ158は、エンコーダ13の信号変化の方向を判別することにより、変化の方向に応じて補正の正負(極性)を設定する手段を提供する。エンコーダ信号がロータ12cの正回転を示している場合、ステップ159へ進む。ステップ159では、補正処理を実行する。ここでは、カウント値Nを1つだけ増加(+1)させる。エンコーダ信号がロータ12cの正回転を示している場合、ステップ160へ進む。ステップ160では、補正処理を実行する。ここでは、カウント値Nを1つだけ減少(−1)させる。これにより、ステップ154において検出されたエンコーダ信号の変化に対応したカウント値Nの補正処理が実行される。
入力回路26、スリープ処理140、ステップ151−155、およびステップ158により、マイコン21がスリープ状態にある期間中におけるエンコーダ13の信号を検出する検出手段が提供される。検出手段は、記憶手段と、反転検出手段と、回転方向検出手段とを含む。スリープ処理140と記憶装置22とは、マイコン21がスリープ状態に移行するときにA相信号のレベルとB相信号のレベルとを記憶する記憶手段を提供する。ステップ154は、記憶手段に記憶されたA相信号のレベルおよびB相信号のレベルと、マイコン21がスリープ状態から再起動された後におけるA相信号のレベルおよびB相信号のレベルとに基づいて、マイコン21がスリープ状態にある期間中における、A相信号のレベルだけの反転、またはB相信号のレベルだけの反転を判定する反転検出手段を提供する。ステップ158は、反転検出手段により検出されたレベルの反転が、モータ12の正回転に相当するか、逆回転に相当するかを判定する回転方向検出手段を提供する。
また、ステップ159およびステップ160により、検出手段によって検出された信号に基づいて、カウント値Nを補正する補正手段が提供されている。補正手段は、第1補正手段と第2補正手段とを備える。ステップ159は、正回転が判定されるとき、カウント値Nをモータ12の正回転に相当する方向へ補正する第1補正手段を提供する。ステップ160は、逆回転が判定されるとき、カウント値Nをモータ12の逆回転に相当する方向へ補正する。
マイコン12に設けられた再起動手段21bは、マイコン21がスリープ状態にある期間中における、A相信号のレベルの反転、またはB相信号のレベルの反転に応答して、マイコン21をスリープ状態から再起動する。このようなエンコーダ信号に応答する再起動を可能とするために、エンコーダ13、およびエンコーダ13の信号をマイコン21に入力する入力回路26の電源を、バッテリ18から常時供給する電源回路27が設けられている。
図7は、第1実施形態のSBW装置1の作動を示す一覧表である。この実施形態によると、図中に示されるNo.1−17の場合に応じた補正処理が提供される。例えば、No.5の場合、スリープ前の記憶値は、A相信号がOFF、B相信号がONである。スリープ期間中に、B相信号だけがONからOFFに変化すると、このB相信号の変化によってマイコン21が再起動される。再起動後(ウェイクアップ後)の検出値は、A相信号がOFF、B相信号がOFFである。A相信号とB相信号とのうち片方だけが変化している。さらに、A相信号がOFF状態のときに、B相信号がONからOFFヘ下がるときは、ロータ12cが逆回転している場合である。よって、No.5の場合、ステップ160の補正処理が実行され、カウント値Nは、1つ減算(−1)される。
図8は、第1実施形態のSBW装置1の作動を示すタイムチャートである。図8AはエンコーダのA相信号を示す波形図である。図8BはエンコーダのB相信号を示す波形図である。図8Cはマイコン21の作動状態を示す波形図である。図8Dはロータ12cの位置を示すカウント値Nを示す波形図である。図中には、No.5の場合が図示されている。時刻t0から時刻t1の間においてモータ制御が実行され、モータ12が目標位置であるカウント値N=Xまで制御される。時刻t1の後、所定のスリープ条件が成立すると、マイコン21は、スリープ処理140を実行する。マイコン21は、時刻t2におけるA相信号とB相信号とカウント値Nとを記憶する。よって、記憶値は、A=OFF、B=ON、N=Xである。時刻t3においてマイコン21がスリープ状態に移行する。
マイコン21がスリープ状態にある期間中に、振動等の原因によってエンコーダ13が回転すると、その信号が変化する。例えば、時刻t4においてB相信号がONからOFFへ変化する。マイコン21は、B相信号の変化に応答して、時刻t5においてスリープ状態から再起動される。再起動後のA相信号とB相信号との検出値は、A=OFF、B=OFFである。マイコン21は、補正処理150によりステップ160を実行する。この結果、時刻t6において、カウント値Nが1つだけ減算(−1)される。これにより、スリープ期間中におけるエンコーダ13の信号の変化がカウント値Nに反映される。この結果、カウント値Nは、ロータ12cの位置を正確に示す値に維持される。
時刻t6の後、所定のスリープ条件が成立するとマイコン21は再びスリープ状態に移行する。時刻t6と時刻t7との間においては、エンコーダ13の信号は変化していない。やがて、モータ12を制御してマニュアルレバー3aを移動させる必要が生じると、時刻t7においてマイコン21が再起動される。時刻t7の後、モータ12は、時刻t6において補正されたカウント値Nに基づいて制御される。時刻t7の後には、励磁相学習処理と壁当て処理とを含む初期化処理を実行することなく、速やかにモータ12を目標位置に向けて駆動する制御処理が開始される。
この実施形態によると、マイコン21がスリープ状態にある期間中においてロータ12cが不意に回転しエンコーダ13の信号が変化することがあっても、ロータ12cの位置を示すカウント値Nを補正することができる。このため、マイコン21がスリープ状態から再起動された後における初期化処理を回避することができる。この結果、励磁相学習処理と壁当て処理とを含む初期化処理の実行回数を減らすことができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明を適用した第2実施形態に係るSBW装置1を示すブロック図である。先行する実施形態では、エンコーダ13と入力回路26とに常時電源VOSを供給することにより、エンコーダ13の信号変化を再起動信号として利用した。言い換えると、監視対象であるエンコーダ13の信号そのものを、再起動信号として利用することにより、エンコーダ13の信号を常時監視した。これに代えて、この実施形態では、所定の時間間隔でエンコーダ13の信号を監視する間欠的な起動装置を採用する。この実施形態では、ハイブリッドECU15が備えるタイマ215aを利用することにより、マイコン21がスリープ状態にある期間中に、マイコン21を所定の時間間隔で間欠的に再起動する。タイマ215aとしては、ハイブリッドECU15が備える種々のタイマを利用することができる。例えば、動力源2として搭載された内燃機関の停止時間を計測し、一定時間毎に信号を出力するソークタイマを利用することができる。タイマ215aは、車両が駐車されている期間中も、所定の時間間隔毎にマイコン21を再起動し、エンコーダ13の信号を監視させる。この実施形態では、タイマ215aは、間欠的に+B電源をハイブリッドECU15からレンジECU14に供給することにより、マイコン21を間欠的に再起動させる。この構成では、マイコン21は、マイコン21がスリープ状態にある期間中に、所定の時間間隔で間欠的にマイコン21をスリープ状態から再起動する再起動手段21bを備える。この再起動手段21bは、タイマ215aに応答してマイコン21を再起動する。
図10は、第2実施形態のSBW装置1の電源回路を示す回路図である。エンコーダ13と入力回路26とには、電源VOMが供給される。つまり、エンコーダ13、および入力回路26の電源を、マイコン21が起動されている期間中に供給する電源回路27を備える。よって、エンコーダ13と入力回路26とは、ハイブリッドECU15から+B電源が供給されるときに、電源VOMの供給を受ける。この結果、常時電源VOSが供給される構成に比べて消費電力が抑制される。
図11は、第2実施形態のSBW装置1の作動を示すタイムチャートである。図11Aはエンコーダ13のA相信号を示す波形図である。図11Bはエンコーダ13のB相信号を示す波形図である。図11Cはタイマ215aによる起動信号を示す波形図である。図11Dはマイコン21の作動状態を示す波形図である。図11Eはロータ12cの位置を示すカウント値Nを示す波形図である。
この実施形態でも、先行する実施形態と同じスリープ処理140と補正処理150とが実行される。図中には、No.5の場合が図示されている。時刻t0から時刻t1の間においてモータ制御が実行され、モータ12が目標位置であるカウント値N=Xまで制御される。時刻t1の後、所定のスリープ条件が成立すると、マイコン21は、スリープ処理140を実行する。マイコン21は、時刻t2におけるA相信号とB相信号とカウント値Nとを記憶する。よって、記憶値は、A=OFF、B=ON、N=Xである。時刻t3においてマイコン21がスリープ状態に移行する。マイコン21がスリープ状態にある期間中、タイマ215aは、間欠的に起動信号としての+B電源を供給する。この起動信号に応答して、マイコン21は短時間の間だけ、再起動される。この短時間の再起動期間において、マイコン21は、補正処理150を実行する。さらに、再びスリープ状態に移行するときに、マイコン21はスリープ処理140を実行してもよい。
補正処理150において、エンコーダ13の信号に変化がない場合、補正処理150はカウント値Nを補正することなく終了する。
マイコン21がスリープ状態にある期間中に、振動等の原因によってエンコーダ13が回転すると、その信号が変化する。例えば、時刻t4においてB相信号がONからOFFへ変化する。マイコン21は、タイマ215aが出力する次の起動信号に応答して、時刻t5においてスリープ状態から再起動される。再起動後のA相信号とB相信号との検出値は、A=OFF、B=OFFである。マイコン21は、補正処理150によりステップ160を実行する。この結果、時刻t6において、カウント値Nが1つだけ減算(−1)される。これにより、スリープ期間中におけるエンコーダ13の信号の変化がカウント値Nに反映される。この結果、カウント値Nは、ロータ12cの位置を正確に示す値に維持される。
時刻t6の後、所定のスリープ条件が成立するとマイコン21は再びスリープ状態に移行する。時刻t6と時刻t7との間においては、エンコーダ13の信号は変化していない。この期間中においても、タイマ215aが間欠的に起動信号を出力する。しかし、エンコーダ13の信号が変化していないから、カウント値Nは補正されない。やがて、モータ12を制御してマニュアルレバー3aを移動させる必要が生じると、時刻t7においてマイコン21が再起動される。時刻t7の後、モータ12は、時刻t6において補正されたカウント値Nに基づいて制御される。時刻t7の後には、励磁相学習処理と壁当て処理とを含む初期化処理を実行することなく、速やかにモータ12を目標位置に向けて駆動する制御処理が開始される。
(第3実施形態)
図12は、本発明を適用した第3実施形態に係るSBW装置1の電源回路を示す回路図である。先行する実施形態では、ハイブリッドECU15に設けたタイマ215aによりマイコン21を間欠的に再起動した。これに代えて、マイコン21内に設けた内部タイマ321cによってマイコン21を再起動してエンコーダ13の信号を監視してもよい。この構成によると、先行する実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
図13は、本発明を適用した第4実施形態のSBW装置1の作動を示すフローチャートである。上記実施形態では、タイマ215aまたはタイマ321cによってマイコン21を間欠的に再起動した。これに代えて、バッテリ18の充電量が十分にあるときにだけタイマ215aまたはタイマ321cによる間欠的な再起動を実行してもよい。言い換えると、バッテリ18の充電量が少ないときに、タイマ215aまたはタイマ321cによる間欠的な再起動を禁止する。この実施形態では、ステップ151の前に、ステップ451が加えられている。ステップ451では、バッテリ18の電圧VBが、所定の閾値Vth未満か否かを判定する。VB<Vthの場合、ステップ151−160を実行することなく処理を終了する。ステップ451は、バッテリ18の電圧VBが所定の閾値Vth未満のとき、再起動手段21bによるマイコン21の再起動を禁止する禁止手段を提供する。これにより、バッテリ18の充電量が不足しているときには補正処理150のための電力消費を抑制することができる。
なお、マイコン21がモータ12を制御するために再起動された場合には、マイコン21に設けられた通常の制御手段によって初期化処理の要否が判定される。よって、バッテリ18の充電量が不足しているときであっても、初期化処理が必要である場合には、通常の制御手段によって励磁相学習処理と壁当て処理とが実行される。この結果、補正処理150によるカウント値Nの補正は実行されないが、モータ12の正常な制御を継続することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御装置11は、P位置と非P位置との2位置間での切換を提供した。これに代えて、制御装置11は、3つ以上の複数の位置間での切換えを提供するように構成することができる。例えば、P位置、R(後退)位置、N(ニュートラル)位置、D(ドライブ)位置といった4位置間の切換を提供することができる。
また、上記実施形態では、ハイブリッド車両に本発明を適用したが、本発明は内燃機関のみを動力源とする車両、または電動機のみを動力源とする車両にも適用することができる。
1 シフトバイワイヤ装置
2 動力源
3 伝達機構
11 制御装置
12 モータ
13 エンコーダ
14 レンジ切換用の電子制御装置(レンジECU)
15 ハイブリッド車両用の電子制御装置(ハイブリッドECU)
16 車載ネットワーク
17 ボディ機器用の電子制御装置(ボディECU)

Claims (8)

  1. 制御対象物を少なくとも2位置の間で移動させるモータ(12)と、
    前記モータの所定の回転角度ごとに信号を出力するエンコーダ(13)と、
    前記エンコーダから出力される信号に基づいて前記モータを制御するマイクロコンピュータ(21)とを備え、
    前記マイクロコンピュータは、
    前記エンコーダの信号を計数し、前記モータの回転位置を示すカウント値(N)を算出する計数手段(21a)と、
    前記マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における前記エンコーダの信号を検出する検出手段(26、140、151−155、158)と、
    前記検出手段によって検出された信号に基づいて、前記カウント値を補正する補正手段(159、160)とを備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記エンコーダは、所定の回転角度ごとにレベルが反転するA相信号と、前記A相信号から位相がずれており、かつ所定の回転角度ごとにレベルが反転するB相信号とを出力するインクリメンタル型のエンコーダであり、
    前記検出手段は、
    前記マイクロコンピュータがスリープ状態に移行するときに前記A相信号のレベルと前記B相信号のレベルとを記憶する記憶手段(140、22)と、
    前記記憶手段に記憶された前記A相信号のレベルおよび前記B相信号のレベルと、前記マイクロコンピュータが前記スリープ状態から再起動された後における前記A相信号のレベルおよび前記B相信号のレベルとに基づいて、前記マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における、前記A相信号のレベルだけの反転、または前記B相信号のレベルだけの反転を判定する反転検出手段(154)と、
    前記反転検出手段により検出されたレベルの反転が、前記モータの正回転に相当するか逆回転に相当するかを判定する回転方向検出手段(158)とを備え、
    前記補正手段は、
    前記正回転が判定されるとき、前記カウント値を前記モータの正回転に相当する方向へ補正する第1補正手段(159)と、
    前記逆回転が判定されるとき、前記カウント値を前記モータの逆回転に相当する方向へ補正する第2補正手段(160)とを備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記マイクロコンピュータは、前記マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中における、前記A相信号のレベルの反転、または前記B相信号のレベルの反転に応答して、前記マイクロコンピュータを前記スリープ状態から再起動する再起動手段(21b)を備えることを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記エンコーダ、および前記エンコーダの信号を前記マイクロコンピュータに入力する入力回路(26)の電源を、バッテリから常時供給する電源回路(27、BATT、VOS)を備えることを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記マイクロコンピュータは、前記マイクロコンピュータがスリープ状態にある期間中に、所定の時間間隔で間欠的に前記マイクロコンピュータを前記スリープ状態から再起動する再起動手段(21b、215a、321c)を備えることを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  6. 前記エンコーダ、および前記エンコーダの信号を前記マイクロコンピュータに入力する入力回路(26)の電源を、前記マイクロコンピュータが起動されている期間中に供給する電源回路(27、+B、VOM)を備えることを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記再起動手段は、所定の時間間隔で間欠的に前記マイクロコンピュータを前記スリープ状態から再起動するタイマ(215a、321c)を備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. さらに、バッテリの電圧が所定の閾値未満のとき、前記再起動手段による前記マイクロコンピュータの再起動を禁止する禁止手段(451)を備えることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載のモータ制御装置。
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