JP2012166519A - ラミネート装置および搬送シート、剥離シートのクリーニング方法 - Google Patents

ラミネート装置および搬送シート、剥離シートのクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、搬送シートに付着した充填材を効率よく完全に除去できるクリーニング機構を有するラミネート装置を提供すること、さらに剥離シートに付着した充填材を効率よく完全に除去できるクリーニング機構を有するラミネート装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 ラミネート装置の搬送シートのクリーニング機構を、搬出側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータ28cにより駆動される搬出側のブラシロール28と、搬入側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータ26cにより駆動される搬入側のブラシロール26とを具備する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池などをラミネート加工するラミネート装置において、被加工物に接する各種のシートのクリーニング機構及びクリーニング方法、そのようなクリーニング機構およびクリーニング方法を備えたラミネート装置。
太陽電池等の構成部材をラミネート加工するラミネート装置は、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、及び特許文献4等の公報に記載されているように公知であるが、この種のラミネート装置には、被加工物を加工位置に搬送してラミネート加工を行い、加工後の被加工物をそこから搬出するための搬送シートと、およびダイアフラムへの充填材が付着することを防ぐために剥離シートが用いられている。
公知のラミネート装置の一例を図13乃至図16により説明する。図15および図16に示した公知のラミネート装置のラミネート部101(図13、図14参照)にて被加工物のラミネート加工が行なわれる。ラミネート部101は、以下のように構成される。開開可能に上下で分割された下ケース120と上ケース110を具備し、閉じられた容器の内部がゴム製などのダイアフラム112により仕切られ、上チャンバ113と下チャンバ121に分けられている。また、前記上ケース110は下ケース120に対して開閉する構造となっており、前記ダイアフラム112は、この上ケース110の内側に取り付けられている。
前記下ケース120の内部には、ヒータを内蔵した熱板122が設けられており、ラミネート加工を施す被加工物10(例えば、図12に示す太陽電池10など)を加熱することができるように形成されている。なお、115は下ケース120と上ケース110の開閉用の分割面に設けたシール材、114,123は上チャンバ113,下チャンバ121内に空気を給排するための給排気孔である。
上記のラミネート装置は、その上ケース110を開いた状態で、熱板122の上に被加工物10を、搬送シート130によって搬入する。このようにして搬入される被加工物10の構成について、図12に示した一般的な結晶系太陽電池セルを使用した太陽電池10の例について説明する。被加工物10の最下層はガラス板11であり、該ガラス板11の上にシート状の充填材13が配置され、この上にリード線19により接続された太陽電池セル18が配置され、このセル18の上にシート状の充填材14が配置され最上部にはシート状の裏面材12が載せられた状態でラミネート装置の内部に搬入される。
被加工物10が図15のラミネート装置500内のラミネート部101(図13参照)に搬入された後、図14に示すように上ケース110を閉じ、上チャンバを113及び下チャンバ121を真空引きして、被加工物10から気体を抜く。真空引きは、積層された被加工物10の内部に気泡が残らないようにするためである。気泡が残った太陽電池では、太陽光にさらされて温度上昇すると、残っている気泡が膨張してしまい、劣化が早まってしまうからである。
真空引きされたラミネート部内の被加工物10は、熱板122により加熱される。熱板122のヒータは設定された温度に制御されており、適度な時間が経過することにより、被加工物10は、ヒータ温度とほぼ同一となり、前記充填材13,14は溶融する。
シート状の充填材13,14が溶融されるとき、先に真空引きした上チャンバ113にのみ大気を導入すると、ダイアフラム112が熱板122の側に向かって膨らむので、このダイアフラム112によって被加工物10が熱板122に押付けられ、太陽電池内の構成部材(太陽電池セル、裏面材、ガラス板)が充填材により接合されることになる。
この後、下チャンバ121を大気圧に戻して上ケース110を開き、被加工物10を搬送シート130によって搬出し、ラミネート加工を終える。
上記の太陽電池10において、充填材13,14としては、例えばEVA(エチレンビニールアセテート)が使用され、また、ラミネート装置への被加工物10の搬送には、搬送シート130を使用している。
上記充填材13,14は、シート状に形成され、そのサイズが、ガラス板11のサイズに対して、数mm程度大きく形成きれている。これは、ラミネート加工される太陽電池の端面でのシール性を確保するためであるが、ガラス板11からはみ出ている部分の充填材13,14が、搬送シート130と剥離シート134に付着してしまうという問題が派生する。従来、搬送シート130に充填材13,14が付着する問題に対処するため、搬送シート130には、剥離性の良いシート材として、フッ素樹脂を含浸させたガラスクロスシート材を用いている。
しかしながら、剥離性の良好なシート材を用いた搬送シート130であっても、上述のはみ出された充填材13,14の付着は避けられない。そこで、この搬送シート130に付着した充填材13,14を除去するため、ラミネート装置のチャンバ外部において、電動モータのような回転アクチュエータで駆動させられたブラシロールを前記シート130に当てて付着した充填材13,14の掻き取り除去を行う構造の搬送シートのクリーニング機構が、先に述べた特許文献2などにより提案されている。
図15のラミネート装置500には、搬送シート130に付着しはみ出し充填材13a,14aを除去するブラシロール26が設けられている。搬送シート130は、途中に1箇所のシート接締部131(但し複数箇所の場合も有る)を有して無端帯状に形成され、下ケース120の上面を覆い、当該下ケース120の下方において循環走行するように、下ケース120を囲む4箇所に配置された駆動ローラを含む4本のローラR1〜R4に支持されて、シート130の上面が図13および図14の左方へ走行するように配置されている。
前記搬送シート130は、上ケース110が開いているときの下ケース120の上を走行させられるラミネート加工用のシートであり、このシート130の前,後には、ラミネート加工前の太陽電池10(被加工物)をこのシート130に引渡す前段の搬入コンべアー200とラミネート加工された太陽電池10(被加工物)をシート130から引渡される後段の搬出コンべアー300が隣接して設けられている。
上記ラミネート装置のシート130に対して、図15の例では第3ローラR3に掛回された隅部において、当該シート130の外面(搬送面)に対して、ブラシロール26が当接するように配設され、そのシート130の外面に付着した充填材13a,14aを、ここでは前記ブラシロール26の反時計回り方向回転により掻き落すようにしたシートクリーニング機構が設けられている。図15において、26aはブラシロール26を支持した支持アーム、26bは前記ブラシロール26の搬送シート130への当接力を調整するため、支待アーム26aの傾きを調整するためのアジャスタ、26cは前記ブラシロール26に回転を与えるモータ等による回転アクチュエータである。また、F1はラミネート装置のフレーム、F2は支持アーム26aやブラシロール26などを設けたフレームである。
図15に示した従来の搬送シート130のクリーニング機構では、シート130の搬送面(外面)にはみ出し付着した充填材13a,14aは、ラミネート加工が終わって後段の搬出コンべア300に引渡されるとき、未だ冷却されずに柔らかい状態である。しかし第3ローラR3の近傍まで搬送シート130が走行する間に冷却されて固化しているので、シート130の走行方向に対し逆方向から掻き落すようにブラシロール26が回転することにより、大半は掻き落されて除去される。しかし、完全に除去きれる訳ではなく、搬送シート130の搬送面に残留するものがあったり、掻き落されて飛散したものが再び搬送シート130に付着することがあり、これが不都合な事態の原因になっている。
即ち、搬送シート130の素材に剥離性が良好なシート材が用いられているとはいえ、単に、ブラシロール26をシート130の面に当てて付着充填材13a,14aを掻き取るだけでは、付着した充填材13a,14aを完全に除去することは困難である。また、ブラシロール26で掻き落された充填材13a,14aが、そのブラシロール26の回転で飛散して、再度、搬送シート130に付着することがあるのである。特に、例えば、わずか直径1mm程度の付着充填材13a,14aでも、搬送シート130に付着したまま、次の被加工物10を当該シート130によってラミネート装置内に搬入してしまうと、被加工物10の下面(ガラス板11)に前記付着充填材13a,14aが転写されて付着する。その結果、そのままラミネート加工すると、ダイアフラム112によりプレスされるため、直径1mm程度のものでも、薄く引き延ばされてしまい、ラミネート加工後では、直径約5mm程度までに斑点状に延びてしまい、外観を損なってしまうという問題や発電効率を低下させるという問題もあった。このように被加工物10に転写してしまった付着充填材13a,14aは、付着力が強いため、その除去には、有機溶剤等を使用し、人手でブラシ等で擦り取る必要があり、多くの作業時間を要して生産性も低下し、結局コストアップを招くという問題になっていた。このような問題は、搬送シート130に限らず、剥離シート134にも同様に発生している。即ち、剥離シート134は裏面材に接するので、外観がある程度損なっても大きな問題にはならないものの、剥離シート134に付着した充填材が次にラミネート部でラミネート加工する被加工物に付着し剥離シートと被加工物が付着してしまうという問題の原因になっていた。
上記のような付着充填材の除去能力を向上させる方策として、ブラシロールを高速回転させる手段も考えられるが、このような手法を採ると搬送シート130自体を傷めやすく、搬送シート130の寿命を縮めてしまい、この点でコストアップに繋がるという問題がある。また、搬送シート130に付着した充填材13a,14aは、ラミネート装置内のダイアフラム112に転写される場合もあり、このような転写があるとダイアフラム112の部分の柔軟性が損なわれ、これにより、ダイアフラム112の寿命が短くなるという問題もあった。
特許文献4には、図16のラミネート装置600において、搬送シート130に接するように、第2と第3のローラR2とR3との間に、搬送シート130の下側に位置したフレームF1に支持させてスクレーパ91を設け、また、図15で示した回転アクチュエータ26cにて駆動されるブラシロール26を設け、そのロール26を搬送シート130の第3のローラR3と接触する部分に接するように構成したクリーニンダ機構が開示されている。このようなクリーニング機構において使用しているスクしーパは、搬送シートの第2と第3のローラR2とR3との間に接触するように配置されている。このような構成は、搬送シートに付着した充填材を搬送シート面から浮き上がらせることはスクしーパの上昇位置の調整により不十分な場合があった。またスクレーパの上昇位置にスクレーパと対になるように搬送シートの裏側にバックアップ用の裏板を設けると、スクレーパは、搬送シートに強く押圧され搬送シートが損傷される。また搬送シートとして、一枚のもの、複数枚のものを使用する場合、搬送シートは接続部131を有する。その接続部は、略短形断面を有する金属製の棒状部材であり、搬送シートがそのスクレーパ91を通過する時はこのスクレーパを下降待避させなくてはならないという問題もある。
尚本出願人は、2009年8月5日に特許文献5を出願した。その中で、図17に示すような搬送シートのクリーニング機構を有するラミネート装置700を提案した。図17において、搬送シート130に接するようにサポートフレーム30に支持させた帯状ブラシSが第2ロールに接するように設けられている。また添付された図15および図16の場合と同様に、搬送シート130が第3のローラR3と接する部分にブラシロール26を設け、そのロール26を搬送シート130の搬送面に接するようにしている。このような構成により、帯状ブラシSによって付着充填材の起立部を作り、その起立部がブラシロール26によって除去されるようにしている。
しかしながら、本出願人は、搬送シートに付着した充填材を完全に除去するためには、本発明の構成のクリーニング機構が更に優れていることを見出した。また剥離シートに付着した充填材を短時間にて効率よくしかも完全に除去するクリーニング機構は開示されていない。
特開平9−141743号公報 特開平11−204811号公報 実用新案登録第3037201号公報 特開2004−238196号公報 特願2009−182716
本発明は、搬送シートに付着した充填材を効率よく完全に除去できるクリーニング機構を有するラミネート装置を提供すること、さらに剥離シートに付着した充填材を効率よく完全に除去できるクリーニング機構を有するラミネート装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた第1発明のラミネート装置は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部を含むラミネート装置であって、搬出側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬出側のブラシロールと、搬入側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬入側のブラシロールとを含むことを特徴とする。
第2発明のラミネート装置は、第1発明において、前記搬出側のブラシロールは、ラミネート部から送り出される搬送シートが最初に接触する搬出側ローラに接触する部分に、押付け可能に設けたことを特徴とする。
第3発明のラミネート装置は、第2発明において、前記搬出側のブラシロールを通過した搬送シートに選択的に当てられるように配置されるスクレーパ器具が含まれることを特徴とする。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた第4発明のラミネート装置は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを走行移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置であって、 搬出側の剥離シートに接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬出側のブラシロールと、搬入側の剥離シートに接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬入側のブラシロールとを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた第5発明のラミネート装置は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを走行移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置であって、前記剥離シートに沿って接しながら移動し、前記剥離シートに接近・退避の移動が可能で、かつ回転アクチュエータにより駆動されるブラシロールを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた第6明の剥離シートのクリーニング方法は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置における前記剥離シートのクリーニング方法であって、搬出側の剥離シートと搬入側の剥離シートに接するように設けられる搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとが、剥離シートに付着した充填材が冷却された後掻き落されるように、搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとの両方またはいずれか一方が剥離シートに接するように動作することを特徴とする。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた第7発明の剥離シートのクリーニング方法は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置における前記剥離シートのクリーニング方法であって、搬出側の剥離シートと搬入側の剥離シートに接するように設けられる搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとが回転し、剥離シートに付着した充填材が冷却する前に、前記充填材の端部を起立させる工程Aと、前記搬出側のブラシロールと前記搬入側のブラシロールとが回転し、前記起立された部分をきっかけとして付着した充填材を掻き落す工程Bと、が含まれることを特徴とする。
また、上記課題を解決することを目的としてなされた第8発明の搬送シートのクリーニング方法は、ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部を含むラミネート装置における前記搬送シートのクリーニング方法であって、搬出側の搬送シートに当接するように設けられる搬出側のブラシロールが回転し、搬送シートに付着した充填材が冷却する前に、前記充填材の端部を起立させる工程Aと、搬入側の搬送シートに当接するように設けられる搬入側のブラシロールが回転し、前記起立された部分をきっかけとして付着した充填材を掻き落す工程Bと、が含まれる前記搬送シートのクリーニング方法。
本発明のクリーニング機構により、搬送シート及び剥離シートに付着した充填材を完全に除去することができる。これにより、搬送シート及び剥離シートの手作業によるクリーニング作業は無くなる。またラミネート加工後の被加工物の表面に充填材の付着が無くなり、手作業によるクリーニング作業も不要となる。更に、ラミネート加工後の被加工物が加工終了後剥離シートと付着するというトラブルも無くなる。更にラミネート工程の自動化および無人化も可能となる。
本発明のクリーニング機構により、充填材の種類、特に固化スピードが違う充填材を使用しても、異なるクリーニング方法が適用ができるので、種々のタイプの太陽電池に対して同一のラミネート装置で対応することができる。
本発明の実施例1によるラミネート装置の正面図。 本発明の実施例2によるラミネート装置の正面図。 実施例2のスクレーパの下降状態を示す図。 実施例2のスクレーパの上昇状態を示す図。 本発明の実施例3によるラミネート装置の正面図。 実施例3によるラミネート装置の掃除方法の標準モードの説明図。 実施例3によるラミネート装置の掃除方法の特殊モードの説明図。 本発明の実施例4によるラミネート装置の正面図。 本発明の実施例5によるラミネート装置の正面図。 付着した充填材のパターンの説明図。 付着した充填材の異なるパターンの説明図。 太陽電池(被加工物)の構成の説明図。 公知のラミネート装置の説明図。 公知のラミネート装置の説明図。 従来シートクリーニング機構を有するラミネート装置の説明図。 従来シートクリーニング機構を有する別例のラミネート装置の説明図。 従来シートクリーニング機構を有する別例のラミネート装置の説明図。
以下、本発明の実施例を添付された図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施例の説明において、従来のラミネート装置の構成およびクリーニング方法を説明する図13から図16と、同一部材または同一部位は、同一符合または同一名称を用いて説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1によるラミネート装置の正面図である。図1に示したように搬送シート130は、4本のローラR1〜R4により巻き回されている。各ローラの端部にはスプロケット等が取り付けられ、そのスプロケットにはチェーンなどが巻き回れ、チェーン等を電気モータ等で駆動することにより、搬送シートは各ローラに沿って走行移動する。また搬送シート130は、その端部をシート接続部131により接続されている。本実施例では、搬送シートは1枚であり、接続部131も1箇所であるが、搬送シートを複数枚使用する場合はその接続部も複数箇所となる。
搬送シート130により被加工物10を搬入するラミネート装置の場合、その搬送シート130によって、ラミネート装置内に被加工物10を搬入後、上チャンバ113を有する上ケース110を閉じてラミネート加工を行い、加工後、前記上クース110を開けてラミネート加工された被加工物10を搬出しながら、次の被加工物10を同時に搬入するようになっている。
本実施例では図1に示すように、クリーニング部20aと20bが設けられている。
まず起立部61を形成する構成として、ラミネート装置のフレームF1の搬出側の側面下部に設けたサポートフレーム30上に起立部を形成するクリーニング部20aが設けられている。クリーニング部20aには、搬送シートに当接するブラシロール28と、ブラシロール28を駆動させる回転アクチュエータ28cと、フレーム30に対してブラシロールを28を支持する支持アーム28a、支持アーム28aを押圧してブラシロールが搬送シートに当接させるアジャスタ28bが含まれている。ブラシロール28は第2のロールR2へ押圧できるように設けられている。
さらに本実施例には、図1に示すように、クリーニング部20aにより形成された起立部61をきっかけとして、付着充填材60を掻き落クリーニング部20bが設けられている。クリーニング部20bには、搬送シートに当接するブラシロール26と、ブラシロール26を駆動させる回転アクチュエータ26cと、フレームF2に対してブラシロール26を支持する支持アーム26a、支持アーム26aを押圧してブラシロールが搬送シートに当接させるアジャスタ26bが設けられている。ブラシロール26は、搬送シートに付着した充填材60に形成された起立部61をきっかけとして充填材を掻き落す。
上記クリーニンダ部20aの動作について説明する。クリーニンダ部20aは、通常はアジャスト28bが縮んでブラシロール28は第2のロールR2に接していない状態である。被加工物10のラミネート部101への搬入動作が開始されると、図面のようにアジャストが伸びてブラシロール28は第2のロールR2に当接する。回転アクチュエータ28cが動作開始すると、その回転力がブラシロールへ伝達されブラシロール28が回転する。
上記クリーニング部20aと20bの作用効果について説明する。ラミネート加工により搬送シート130に付着した充填材13a,14aは、搬送シートの走行移動と同時に、ラミネート部内の被加工物10を搬送しながら第1のローラR1を通過し第2のローラR2に到達する。この搬送シートに付着した充填材はローラR2を押圧しているブラシローラ28に到達する。このとき、充填材13a,14aは、まだ放冷しないで高温であるから、柔軟な状態にあり、従って、この状態でブラシロールにより擦られると、客易に変形し、搬送シート130の搬送面から浮き上がる。図面に示すように付着充填材60の先端に起立部61が生じる。このとき、ブラシロールの回転動作により付着充填材13a,14aのいずれかは、ブラシロールのブラシの毛のそれぞれに擦られる可能性は極めて高く、回転速度の調節により擦られる確率はさらに高まる。しかも、薄く広がった付着充填材13a,14aに対しても起立部が形成される。
この状態で、次の被加工物10のラミネート装置への搬入も同時に進行しているので、被加工物10がラミネート装置内に搬入されると、次のラミネート加工が実行される。ラミネート加工には、通常、10〜20分程度を要するので、この加工の間、搬送シート130の走行は停止し、上述のブラシロール28によって擦られて起立部61を有する状態の充填材60は、この間放冷によってほぼ完全に固化する。
このようにして、搬送シート面で先端部が起立した起立部61を有し固化して付着した充填材60は、搬送シート130の次の走行でクリーニング部20bのブラシロール26に当てられることとなり、その際、固化して起立部61を有する付着充填材はブラシロールの毛が引っ掛かり易くなり、付着充填材60の除去率が向上する。
なお、本実施例でブラシロール28は、ブラシロールの一方向に設置された回転アクチュエータ28c、フレーム30に対してブラシロールを支持するアーム28a、搬送シート130との当接状態を制御するアジャスト28bにより構成されている。しかしブラシロールの回転動作および断続的なブラシロールと搬送シートとが当接する機能が確保できれば、上記構成は変形して実施することが可能である。
被加工物10である太陽電池に使用される充填材が早期に固化するタイプの充填材である場合は、第1のローラR1にブラシロール28を押圧させる形態も考えられる。充填材が旱期に固化するので、搬送シートに付着した充填材が柔軟な状態のうちに、ブラシローラにより搬送シート130の搬送面から起立させる必要があるからである。
また、本発明では、ブラシロール26、28の近傍にダクト24を設け、このダクト24に集塵機等を連結することができる。ブラシロールにより、付着充填材13a,14aを掻き落すと、その落とされた充填材が、再び搬送シート130に付着してしまう場合がある。本実施例では、これを避けるためにダクト24を設け、集塵機等により飛散する充填材を吸い取ることで、付着充填材13a,14aが搬送シート130に再付着することを防止することができる。
尚本実施例また以降の実施例において、被加工物の太陽電池10の幅寸法は、大型化すると1m〜2m程度の寸法となる。従って搬送シートや剥離シートの幅も1m〜2m程度となる。このためラミネート装置の各部のローラやクリーニング装置のブラシロールの長さも1m〜2m程度となる。
(実施例2)
付着した充填材13a,14aがブラシロール28を通過しながらブラシローラ28により搬送シートに貼り付けられる現象がたまに発生する。この現象は、搬送シートに付着した充填材が粒状である場合にブラシロールの毛が通りながら粒状充填材を広げってしまうことがあるからである。実施例2は、この現象に対処できる実施例である。本実施例の説明においては、実施例1の関連説明を引用し、重複部分の説明は省略する。
図2は、実施例2によるラミネート装置の正面図である。図2に示したように搬送シート130の進行方向に沿って、ブラシローラ28の後方にスクレーパ器具40が設けられ、ブラシローラ28により搬送シート130に貼り付けられた充填材を掻き落す。ブラシローラ28により生じた薄い付着充填材のみならず、ラミネート加工の際生じ起立部61が形成された充填材60も掻き落される。
図3を参照して、スクレーパ器具40の構成について説明する。スクレーパ器具40は、スクレーパ41、スクレーパ41を取り付けるブラケット42を含んで構成されている。更にブラケット42を昇降させるアクチュエータとしてのシリンダー44がフレーム30に固定されている。シリンダー44のシリンダーロッド43の先端がブラケット42と接続されている。搬送シートの幅は、ラミネート加工する太陽電池10のサイズが大型化すれば幅1m〜2m程度となる。このためスクレーパの幅(図3の紙面と直角な方向の長さ)も2m以上となる。このためシリンダー44は、複数個使用することになるが、その時は、公知の手段により同期して昇降する構成とすればよい。
図3および図4を参照して、スクレーパ器具40の作用効果について説明する。図3は、スクレーパ器具40が下降した状態を示し、搬送シート130が走行移動しない工程または接続部131が通過する工程におけるスクレーパ器具の状態である。図4は、スクレーパ器具40が上昇した状態を示し、搬送シート130が走行移動する工程におけるスクレーパ器具の状態である。シリンダー44のシリンダーロッド43が伸びてスクレーパ41が上昇している。スクレーパ41の鋭い先端は搬送シートの搬送面に当てられて搬送シートに強固に付着されている充填材を掻き落す。また、スクレーパ41の搬送シートへの押し込み量Hは、10mm程度となる。押し込み量が多いほど付着充填材の掻き落す効率が高いが、搬送シートが傷められやすくなる。
スクレーパ41の材質としては、MCナイロンまたは金属を用いることができる。ただし、金属材料は、充填材の除去効率は高まるものの、搬送シートの表面が早く磨耗してしまうという欠点があるものの、充填材の材質、搬送シートの材質に応じて用いることもできる。一方、MCナイロンはすべり特性がよく、耐熱温度が高く、柔軟で耐久性が優れているので望ましい。
(実施例3)
実施例3は剥離シート134のクリーニング機構およびその方法についての構造が付加された実施例である。本実施例の説明においては、実施例2の関連説明を引用し、重複部分の説明は省略する。
図5は、実施例3によるラミネート装置の正面図である。図5に示したように剥離シート134は、4本のローラR5〜R8により巻き回されている。各ローラの端部にはスプロケット等が取り付けられ、そのスプロケットにはチェーンなどが巻き回れ、チェーン等を電気モータ等で駆動することにより、搬送シートは各ローラに沿って走行移動する。図5には、クリーニング部50aと50bが設けられている。尚図5には、クリーニング部50aと50bをラミネート装置100に取り付ける構造等は図示は省略している。ただしクリーニング部50aと50bは、上ケース110とともに昇降する構成となっており、ラミネート装置の全体のサイズを考慮しできるだけ上ケースに接近させて配設することが望ましい。
剥離シートに付着されている充填材を掻き落すために、剥離シートと当接可能なブラシロール55,58が設けられ、回転アクチュエータ55c,58cと、アーム55a,58aと、アジャスタ55b,58bにより作動される。具体的には、クリーニング部のブラシロール26、28と同様である。ただし、ブラシロール55,58の回転動作およびブラシロールと剥離シートとの断続的な当接さえ確保できれば、上記の構成は変形して実施することが可能である。また、剥離シートのクリーニング機構のブラシローラは、掻き落された付着充填材が再び剥離シート134に付着するのを防止するために、下側のローラR5、R8に当接するように配置される。
図6と図7を参照して、実施例3の作用効果について説明する。剥離シートのクリーニング機構は二つの異なる動作モードを取ることができる。まず、標準モードについて図6により説明される。標準モードは、冷却された付着充填材をブラシローラにて除去することで、両側のブラシローラ55,58のうち、片側のみ作動する。また、剥離シート134の接続部135が移動して接近する片側のブラシローラのみ作動する。標準モードは、充填材の冷却速度が早い場合に適合するモードである。特殊モードは図7により説明される。特殊モードはラミネートの後に加熱されて柔らかい付着充填材に対してブラシローラが当てられ、剥離シートに付着している充填材に起立部を作り、付着充填材の冷却後、両方のブラシローラを作動させて起立部より充填材を除去する。詳しくは、図7に示すように、付着した充填材60が加熱されて柔らかい状態でブラシローラ58を通ることで起立部61が作られる。そして、充填材が冷却されるまで待機する(この期間は次の被加工物がラミネート加工されている期間である)。放冷された充填材はブラシロール55を通過しながら起立部61によって除去される。
標準モード(図6)と特殊モード(図7)とは、充填材の材質、ラミネート加工される太陽電池の仕様などによって選択される。
実施例3によると、太陽電池の裏面材に接する剥離シートの掃除ができ、太陽電池の完成品の商品性がさらに向上される。また、吸引ダクト24は剥離シート装置には図示されていないが、必要に応じて容易に設置することができる。
(実施例4)
実施例4は、一度掻き落された充填材が再び搬送シートおよび剥離シートに付着することを防止できる実施例である。本実施例の説明においては、実施例3の関連説明が引用し、重複部分の説明は省略する。
図8は、実施例4によるラミネート装置の正面図である。一度掻き落された充填材が再び搬送シートおよび剥離シートに付着するが、これは、摩擦現象により生じる静電気により発生するものであり、本実施例では、静電気をなくすために摩擦現象が起こる4箇所に除電バー71,72,73,74を設けており、周辺で発生される静電気を除去する。更に、搬送シート130の付近に設けられた除電バー73、74を設け、搬送シート130のクリーニングの際に飛散した充填材が再び搬送シートに付着するのを防止することができる。
(実施例5)
実施例5は、剥離シートのクリーニング機構の別実施形態である。本実施例の説明においては、実施例4の関連説明を引用し、重複部分の説明は省略する。
図9は、実施例5によるラミネート装置の正面図である。本実施例では、ラミネート装置の上ケース110の上側に位置している剥離シートに付着した充填材を除去するブラシローラ59が設けられている。ブラシローラ59は、回転アクチュエータ59cにより回転される。またブラシローラ59は、図示しない押圧機構により剥離シートに押し付けられる。またブラシローラ59は、図示しない移動機構等により矢印方向に進退することができる。
本実施例では、まず、ラミネート加工が終了し剥離シートに付着した充填材60を図9の状態に剥離シート134を走行移動させる。その後、搬送シートにより新しい被加工物がラミネート装置100のラミネート部101に搬入され、上ケースが下降しラミネート加工が開始される。この時上ケース110の上部に図9のような状態で剥離シートに付着した充填材は、放冷固化する。その後、ブラシロール59を回転させて剥離シートに押付け矢印方向に走行させながら、付着した充填材を除去する。尚剥離シートの表面に除去した充填材が飛散するので集塵用のダクトも同時に走行移動させる構成とすることが望ましい。
ラミネート加工時間は、通常10数分程度かかるのでブラシロール59は1台でもよいが、付着充填材の量により2台以上設けても良い。またブラシロール59を剥離シート134に押し付けるので適宜剥離シートの裏側にバックアップ用のプレートを設ける構成とすることが望ましい。
本実施例のクリーニング機構は、ラミネート装置の構造上、ブラシロール55,58と、回転アクチュエータ55c,58cと、アーム55a,58aと、アジャスト55b,58bなどを設置するのが難しい場合に好適に採用することができる。
以下のような試験を行い、本発明の効果を確認した。
<試験サンプル>
充填材の付着したサンプルは、充填材の種類・ラミネート加工条件で2種類、充填材の付着パターンで2種類とし計4種類のサンプルを製作した。このように試験サンプルを作成し、付着した充填材を除去する試験を行った。
表1は、充填材およびラミネート加工条件によるサンプル条件を示す。
Figure 2012166519
さらに、充填材の付着した形状についてのサンプル条件を説明する。充填材の付着形状は、図10のパターン1および図11のパターン2とした。パターン1は、2mm×100mmの帯状の付着形状として、横長形状および縦長形状に搬送シートまたは剥離シートに図10の通り各18箇所合計36箇所付着させた。一方パターン2は、2mm×3mmの粒状に付着させた形状とし図11の通り18箇所付着させた。
(試験例)
実施例6:上記のサンプル条件で搬送シートに充填材を付着させたサンプルに実施例1の図1に示したブラシローラ26、28によりブラシローラを回転させながら当接させ、付着された充填材を掻き落とした。試験後の付着された充填材の除去率を確認した。尚ブラシローラ26、28が搬送シートに当接する時間などの条件は、実施例7、比較例で同じになるようにした。
実施例7:上記のサンプル条件で搬送シートに充填材を付着させたサンプルに実施例2の図2に示したブラシローラ26、28を回転させながら当接させるとともに、スクレーパ41を当接させ、付着された充填材を掻き落とした。ここでスクレーパ41の材質としてはMCナイロンを使用した。試験後の付着された充填材の除去率を確認した。
実施例8:上記のサンプル条件で剥離シートに充填材を付着したサンプルに実施例3の図5に示したブラシローラ55、58を回転させながら当接させ、付着された充填材の除去率を実験した。除去率は、剥離シートに付着した充填材を除去するモードとして標準動作モードと特殊動作モ−ドの2種類について確認した。
(比較例)
比較例1:各サンプルにブラシローラを回転させながら当接させ、付着された充填材の除去率を確認した。ここでブラシローラの配置は、図15に示したように、ラミネート装置の搬入側にのみブラシローラ26が設けられている状態で、付着した充填材を掻き落とした。
比較例2:各サンプルにブラシローラを回転させながら当接させ、付着された充填材の除去率を確認した。ここで、ブラシローラの配置は、図16に示したように、ラミネート装置の搬入側にのみブラシローラ26が設けられ、さらにスクレーパ91が設けられている状態で、付着された充填材を掻き落とした。ここでスクレーパ91の材質としてはSUSを使用した。
試験の結果を表2、表3、表4に示す。
Figure 2012166519
上記の表2において、プレス無しとは、プレス加工していない(ラミネート加工しない)ことを示しており、付着充填材がある程度の高さを有することを示す。プレス有りとは、プレス加工が行われる(ラミネート加工する)ことを示しており、付着充填材が薄く広がっていることを示す。標準シートとは、帯電防止処理されたシートで、帯電防止シートはその処理がされているシートを示す。この説明は表3と表4においても同様である
上記表2を参照すると、比較例1のように図15の従来公知のラミネート装置500の搬入側にのみブラシローラ26が設置されると、付着された充填材が全部掻き落とされる訳ではなく、残りがあるのが確認された。比較例2のように図16の従来公知のラミネート装置の搬入側にのみブラシローラ26が設けられ、さらにSUS材質のスクレーパ91設置される場合には、充填材が全部掻き落とされるのが分かる。しかしながら、既に説明したように、スクレーパ91の材質としてSUSを使用する場合、搬送シート130が傷められる可能性がある。これに対して、実施例1と実施例2によると、クリーニング後には、搬送シートに充填材がまったく残らず搬送シートの損傷がまったく無いことが確認された。
Figure 2012166519
上記表3を参照すると、比較例1と比較例2は、実験条件によって変わるが、掻き落とされない付着充填材が見られる。実施例6にもパターン2の場合、掻き落とされない付着充填材があったが、これは実施例7のスクレーパ41を適用すればまったくなくなるのが確認された。さらに、スクレーパ41の材質としてMCナイロンを用いることで、搬送シートが損傷することも無くなる。
Figure 2012166519
剥離シートに、本発明による剥離シート掃除装置を適用することで、特殊動作の場合、剥離シートに付着された充填材が完全に掻き落とされるのが確認された。
10 被加工物(太陽電池)
13 シート状の充填材
14 シート状の充填材
13a 付着した充填材
14a 付着した充填材
20 クリーニング機構(ブラシ)
26 ブラシロール
30 サポートフレーム
40 クリーニング機構(スクレーパ部)
41 スクレーパ
42 ブラケット
43 シリンダーロッド
44 シリンダー
50 クリーニング機構(ブラシ)
60 搬送シートに付着した充填材
61 搬送シートに付着した充填材の起立部
71〜74 除電バー
91 スクレーパ
100 ラミネート装置
101 ラミネート部
110 上ケース
120 下ケース
130 搬送シート
131 シートの連結部
134 剥離シート
200 搬入コンベア
300 搬出コンベア
500 ラミネート装置
600 ラミネート装置
700 ラミネート装置

Claims (8)

  1. ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部を含むラミネート装置であって、
    搬出側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬出側のブラシロールと、
    搬入側の搬送シートの搬送面に接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬入側のブラシロールと
    を含むラミネート装置。
  2. 前記搬出側のブラシロールは、ラミネート部から送り出される搬送シートが最初に接触する搬出側ローラに接触する部分に、押付け可能に設けた請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記搬出側のブラシロールを通過した搬送シートに選択的に当てられるように配置されるスクレーパ器具が含まれる請求項2に記載のラミネート装置。
  4. ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを走行移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置であって、
    搬出側の剥離シートに接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬出側のブラシロールと、
    搬入側の剥離シートに接するように設け、回転アクチュエータにより駆動される搬入側のブラシロールと
    を含むラミネート装置。
  5. ラミネート加工する太陽電池モなどの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを走行移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置であって、
    前記剥離シートに沿って接しながら移動し、前記剥離シートに接近・退避の移動が可能で、かつ回転アクチュエータにより駆動されるブラシロールを含むラミネート装置。
  6. ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置における前記剥離シートのクリーニング方法であって、
    搬出側の剥離シートと搬入側の剥離シートに接するように設けられる搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとが、剥離シートに付着した充填材が冷却された後掻き落されるように、搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとの両方またはいずれか一方が剥離シートに接するように動作する前記剥離シートのクリーニング方法。
  7. ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部と、前記上チャンバを囲むように配置され、ダイアフラムの代わりに前記被加工物に接する剥離シートと、当該剥離シートを移動させる移動用ローラが含まれるラミネート装置における前記剥離シートのクリーニング方法であって、
    搬出側の剥離シートと搬入側の剥離シートに接するように設けられる搬出側のブラシロールと搬入側のブラシロールとが回転し、剥離シートに付着した充填材が冷却する前に、前記充填材の端部を起立させる工程Aと、
    前記搬出側のブラシロールと前記搬入側のブラシロールとが回転し、前記起立された部分をきっかけとして付着した充填材を掻き落す工程Bと、
    が含まれる前記剥離シートのクリーニング方法。
  8. ラミネート加工する太陽電池などの被加工物を搬送するために搬入側及び搬出側に搬送用のローラと、被加工物を載置しながら搬送するために前記ローラに巻き回すように配置されて前記ローラを駆動することにより走行移動される搬送シートと、内部がダイアフラムにより仕切られる上チャンバと下チャンバを具備したラミネート部を含むラミネート装置における前記搬送シートのクリーニング方法であって、
    搬出側の搬送シートに当接するように設けられる搬出側のブラシロールが回転し、搬送シートに付着した充填材が冷却する前に、前記充填材の端部を起立させる工程Aと、
    搬入側の搬送シートに当接するように設けられる搬入側のブラシロールが回転し、前記起立された部分をきっかけとして付着した充填材を掻き落す工程Bと、
    が含まれる前記搬送シートのクリーニング方法。


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