JP2012166371A - 印刷装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

印刷装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同一の環境温度下において連続印画を行う際、印刷装置自体の温度が上昇しても、発色の変化を少なくする。
【解決手段】温度検知部48はサーマルヘッド2の温度を検知してヘッド温度を得る。温度検知部49は本体内の温度を検知して環境温度を得る。画像処理部43は、印刷開始の際、環境温度に応じて、ヘッド温度および環境温度と印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする。そして、画像処理部およびヘッド制御部41はヘッド温度および環境温度に応じて選択ルックアップテーブルを参照して、画像データに応じた印画パルスの数を決定してサーマルヘッドを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、サーマルヘッド等の印画ヘッドを用いて、記録用紙上にインクを転写して印刷を行う印刷装置に関する。
一般に、印画ヘッドを用いて印刷を行う印刷装置として、所謂サーマルヘッドを用いたサーマルプリンタが知られている。従来、サーマルプリンタでは、発色の際高階調部の濃度が高いことが要求されており、そのためには、一定時間におけるパルス数を多くする必要がある。
ところが、高速印画が要求されている点を考慮すると、サーマルプリンタにおいて一定時間におけるパルス数は不可避的に制限されてしまう。そのため、一定時間におけるパルス数が制限される状況下において、つまり、高速印画を行う状況下において、高階調部における印画濃度を上げるためには、例えば、インクの転写を行うサーマルヘッドに対する投入電力を増大させることになる。しかしながら、省電力を考慮すれば、投入電力を増大させることは好ましくない。
ところで、サーマルプリンタにおける発色の性能は、パルス制御の影響を受ける。このため、画質の観点から低温環境下と高温環境下とにおいて発色に大きな差異がみられないようにパルス制御を行う必要がある。
一方、印刷装置において、種々の温度環境に対応できるようにするため、環境温度に応じてパラメータを切り替えるようにしたプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載においては、色変換テーブルを温度条件に応じて切り替えて、温度条件の変化に拘わらず発色特性を略同一にするようにしている。つまり、特許文献1においては、印画の際の環境温度に応じて色変換テーブル(画質パラメータ)を切り替えるようにしている。そして、引用文献1においては、環境温度が異なる2つの温度条件間に存在する際には、各温度条件に対応する画質パラメータを線形結合して新たに画質パラメータを作成するようにしている。
特開2005−41009号公報
しかしながら、特許文献1においては、印画開始の際の環境温度に応じた画質パラメータを選択して、印画(印刷)を行っているものの、例えば、連続印画を行っている最中にサーマルプリンタ自体の温度が上昇する点を考慮していない。そして、サーマルプリンタ自体の温度が上昇すると、印画開始の際の発色と印刷途中における発色とが異なってしまう。
つまり、印画途中において、サーマルプリンタ自体の温度が上昇すると、環境温度が同一であっても発色が異なってしまうという事態が生じる。
従って、本発明の目的は、同一の環境温度下において、例えば連続印画を行う際などに、印刷装置自体の環境や温度が上昇しても、発色の変化が極めて少ない印刷装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による印刷装置は、サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置において、前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知手段と、前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知手段と、前記ヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルを記憶する記憶手段と、前記環境温度に応じて前記複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択手段と、前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置の制御方法において、第1の温度センサによって前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知ステップと、第2の温度センサによって前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知ステップと、前記環境温度に応じて、前記ルヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択ステップと、前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置で用いられる制御プログラムにおいて、前記印刷装置に備えられたコンピュータに、第1の温度センサによって前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知ステップと、第2の温度センサによって前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知ステップと、前記環境温度に応じて、前記ルヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択ステップと、前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、同一の環境温度下において連続印画を行う際、印刷装置自体の温度が上昇しても、発色の変化を極めて少なくすることができる。
本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタの一例についてその構成を示す図である。 図1に示すサーマルプリンタの外観を示す斜視図である。 図1に示すサーマルプリンタの制御系を説明するためのブロック図である。 図1に示すインクシートの構成の一例を示す図である。 図3に示す画像処理部で行われるパルス制御について説明するための図である。 図5に示すパルス演算部で用いられるルックアップテーブルの一例を示す図であり、(a)はサーマルヘッド温度および本体内温度とHlとの関係を規定するルックアップテーブルを示す図、(b)はサーマルヘッド温度および本体内温度とSdとの関係を規定するルックアップテーブルを示す図である。 図5に示すパルス演算部で用いられるSdルックアップテーブルの他の例を示す図であり、(a)は本体内検知温度が低温の際に用いられるSdルックアップテーブルを示す図、(b)は本体内温度が常温の際に用いられるSdルックアップテーブルを示す図である。 図1に示すサーマルプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるサーマルプリンタで用いられる制御系を示すブロック図である。 図9に示すサーマルプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態による印刷装置について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、印刷装置としてサーマルプリンタを例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタの一例についてその構成を示す図である。また、図2は、図1に示すサーマルプリンタの外観を示す斜視図である。
図1および図2を参照して、図示のサーマルプリンタ1は、サーマルヘッド(印画ヘッド)2及びプラテンローラ3を有している。サーマルヘッド2は熱転写プリントの熱源装置として用いられる。サーマルヘッド2には、プラテンローラ3側の面に配置された回路基板上に複数個の発熱体(図示せず)がライン状に設けられており、プラテンローラ3は発熱体に圧接され、回動可能にその両端がプリンタ筐体に支持されている。
サーマルプリンタ1は、インクカセット7を有している。そして、インクカセット7には、シート供給ボビン11および巻き取りボビン10が備えられ、シート供給ボビン11および巻き取りボビン10にはインクシート5が巻き付けられている。
インクシート5は、印刷の際、シート供給ボビン11および巻き取りボビン10の回動によって、シート供給ボビン11から巻き取りボビン10に巻き取られる。この際、インクシート5は、サーマルヘッド2とプラテンローラ3との間を通過する。
印刷動作の際、記録用紙4およびインクシート5がサーマルヘッド2とプラテンローラ3とによって圧接狭持される。そして、サーマルヘッド2の発熱体が発熱して、インクシート5に塗布されたインクが記録用紙に転写され、ライン毎にプリント(印刷)が行われる。このインクシート5は、後述のように、染料層塗布面および保護膜塗布面、そして、各面の境界を示すマーカを有している。
記録用紙4はグリップローラ8およびピンチローラ9のローラ対によって圧接狭持され、グリップローラ8の回転により図中Xで示す方向に搬送される。この際には、巻取りボビン10の回動軸が回動駆動されて、シート供給ボビン11からインクシート5が引き出されて、X方向に搬送され、巻取りボビン10によって巻き取られる。
記録用紙4およびインクシート5がX方向に搬送されるのに同期して、サーマルヘッド2の発熱体が繰り返し発熱されて、ライン状の画像が用紙搬送方向に転写されて1枚の画像が形成される。なお、マーカセンサ12は印画前にインクシート5に形成されたマーカの通過を検知する。これによって、いずれの色で印画が始まるかが分かる。
図示のように、記録用紙4の搬送路とインクリボン5の搬送路とは途中で分岐するが、分岐の際には記録用紙4とインクシート5とは貼り付いた状態にあり、分岐によって、記録用紙4とインクシート5は分離されることになる。
分離又は剥離を行うため、分岐の起点において、インクシート5側には剥離部材6が配置されている。そして、インクシート5の搬送路は剥離部材6を起点として、記録用紙4の搬送路に対して上側に折れ曲がった経路とされる。
図2に示すように、サーマルプリンタ筐体(以下、単に筐体と呼ぶ)1aの側面には側面ドア31が形成されている。この側面ドア31を開けると、インクシート挿入口34が現われ、このインクシート挿入口34からインクシート5が挿入される。
記録用紙4は用紙カセットの形態で供給される、筐体1aには、用紙カセット挿入蓋35が形成されており、記録用紙4を供給する際には、用紙カセット挿入蓋35を開けて、ここから用紙カセット(図示せず)を挿入する。さらに、筐体1aにはメディア挿入部36が形成されており、このメディア挿入部36には、画像データが記録されたメディアを挿入することができる。
また、筐体1aには、表示部32が設けられており、電源がオンされると、表示部32にはサーマルプリンタ1に関するステータスが表示される。ここで、ステータスには、メディア挿入部36に挿入されたメディアに画像データが記録されているか否かを示す情報および用紙カセットが挿入されているか否かを示す情報等がある。加えて、筐体1aには操作部33が設けられており、この操作部33の操作によって、電源のオン/オフ、画像の選択、印刷設定、および印刷コマンド送信などを行うことができる。
図3は、図1に示すサーマルプリンタ1の制御系を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、サーマルプリンタ1は、ヘッド制御部41を有しており、このヘッド制御部41によってサーマルヘッド2が駆動制御される。記憶部(記憶手段)42には、ユーザが操作部(印画設定手段)33によって印画対象画像として選択した画像データが記憶される。画像処理部43は、後述するように、印画すべき画像データをCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)ベースのデータ(CMYデータ)に変換する画像補正を行う。
モータ制御部45はモータ44を駆動制御して、巻き取りボビン10を回転駆動し、インクシート5の巻き取りを行う。センサ制御部47には、前述のマーカセンサ12が接続され、マーカセンサ12はセンサ制御部47によって制御される。サーマルヘッド温度検知部(第1の温度検知手段:第1の温度センサ)48はサーマルヘッド2の温度を検知し、本体内温度検知部(第2の温度検知手段:第2の温度センサ)49はサーマルヘッド2を除いてサーマルプリンタ1内部の温度を検知する。
なお、センサ制御部47、ヘッド制御部41、サーマルヘッド温度検知部48、操作部33、モータ制御部45、本体内温度検知部49、記憶部42、画像処理部43、および表示部32は相互にバスなどで接続されている。
図4は、図1に示すインクシート5の構成の一例を示す図である。
図4において、インクシート5はその長手方向において、複数の染料(インク)層塗布面51を有しており、この染料層塗布面51の各々には染料が塗布されている。例えば、インクシート5に複数色の染料を塗布する際には、染料層塗布面51毎にその色が規定される。図示の例では、C,M,およびYの3色が1つの組とされて、染料層塗布面51が規定されている。なお、全ての染料層塗布面51を同色とするようにしてもよい。つまり、インクシート5は単色でもよい。
インクシート5の長手方向において、3つの染料層塗布面51(つまり、一組の染料層塗布面51)の前後には、保護膜塗布面51が規定されている。1枚の画像について染料層塗布面51からの染料転写が終了した後、保護膜塗布面52から記録用紙に保護膜が転写される。
図示のように、染料層塗布面51の間には1本のマーカ53が形成され、図中右側の染料層塗布面51と保護膜塗布面52との間には2本のマーカ53が形成されている。そして、右側の保護膜塗布面52の一端側には1本のマーカが形成されている。さらに、図中左側の染料層塗布面51と保護膜塗布面52との間には1本のマーカ53が形成され、左側の保護膜塗布面52の一端側には2本のマーカが形成されている。これらマーカ53は後述するように、各画面における先頭位置を検知する際に用いられる。
図5は、図3に示す画像処理部43で行われるパルス制御について説明するための図である。
図5に示すように、画像処理部43は画像補正部61、画像変換部62、およびパルス演算部63を有している。画像処理部43は記憶部42(図3)に記録された画像データ(この画像データは、R(赤)、G(緑)、およびB(青)ベースである)を読み込む。画像補正部61はRGBベースの画像データを画質補正処理によって補正して、所定の有彩色になるようテーブル変換を行う(RGBベースからR’G’B’ベースにテーブル変換を行う)。続いて、画像変換部62は、画像補正部61から出力された補正結果についてCMYベースの変換処理を行う。そして、パルス演算部63は画像変換部62から出力されたCMYデータにおいて各階調数に応じたパルス数を求めて、パルスを生成する。
ここで、パルス演算部63は、階調数i(iは0〜255までのいずれかの整数)に対するY面、M面、C面、およびOC面において、式(1)〜式(4)を用いてパルス(Pulse)数の演算を行う。
Figure 2012166371
式(1)〜式(4)において、Lut_yellow[i]、Lut_magenta[i]、Lut_cyan[i]、およびLut_oc[i]はそれぞれY面、M面、C面、およびOC面において、入力階調iが0から255までの間で表現される階調性を示すルックアップテーブルである。以下の説明では、便宜上単にLutと表記し、各色のLutの値は0から10000までの値をとるものとする。
式(1)〜式(4)において、Hlは、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によって検知された温度に応じて決定され、階調数i=0に対して発せられるパルス数を表す。以下、Hlを第0の階調パルス数と呼ぶことがある。
式(1)〜式(4)において、SdおよびHlの総和は、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によって検知された温度に応じて決定され、階調数i=255に対して発せられるパルス数を表す。以下Sdを第iの階調パルス数と呼ぶことがある。
図6は、図5に示すパルス演算部63で用いられるルックアップテーブルの一例を示す図である。そして、図6(a)はサーマルヘッド温度および本体内温度とHlとの関係を規定するルックアップテーブルを示す図であり、図6(b)はサーマルヘッド温度および本体内温度とSdとの関係を規定するルックアップテーブルを示す図である。
図6において、HlおよびSdは、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49で検知された温度によって規定されている。ここでは、図7に示すテーブル形式で格納される複数の数値の中からサーマルヘッド温サーマルヘッド温度検知部48で検知された温度をサーマルヘッド検知温度(単に、ヘッド温度ともいう:Head_temp)と呼び、本体内温度検知部49で検知された温度を本体内検知温度(環境温度ともいう:env_temp)と呼ぶ。また、図6(a)、(b)はそれぞれHlルックアップテーブルSdルックアップテーブルとも呼ばれる。
図5に示すパルス演算部63は、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49からそれぞれサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度を受ける。そして、パルス演算部63は第1のルックアップテーブルおよび第2のルックアップテーブルを参照して、サーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に対応するHlおよびSdを決定する。この際、サーマルヘッド検知温度および本体内検知温度が第1および第2のルックアップテーブルになければ、パルス演算部63は補間によってHlおよびSdを決定する。
いま、サーマルヘッド検知温度が45℃、本体内検知温度が20℃であれば、図6(a)および(b)に示す第1および第2のルックアップテーブルを参照して補間を行うと、Hlは45、Sdは208となる(ここでは、小数点以下は切り捨てている)。
図7は、図5に示すパルス演算部63で用いられるSdルックアップテーブルの他の例を示す図である。そして、図7(a)は本体内検知温度が低温の際に用いられるSdルックアップテーブルを示す図であり、図7(b)は本体内温度が常温の際に用いられるSdルックアップテーブルを示す図である。
図7(a)に示すSdルックアップテーブルは、本体内検知温度が低温10℃以上(第1の温度以上)である際の画質を保証するためのルックアップテーブル(第1のルックアップテーブル)である。一方、図7(b)に示すSdルックアップテーブルは、本体内検知温度が常温20℃以上(第2の温度以上)である際の画質を保証するためのルックアップテーブル(第2のルックアップテーブル)である。
図7(b)に示すSdルックアップテーブルを使用する場合は、図7(a)に示すSdルックアップテーブルを使用する場合よりも黒濃度の濃い画像を印画することが可能な値が設定されている。つまり、図7(b)に示すSdルックアップテーブルには、図7(a)に示すSdルックアップテーブルよりも黒濃度の濃い画像を印刷可能な印画パルスの数が設定されている。
なお、図7(b)に示すSdルックアップテーブルが標準のルックアップテーブルであり、制約がない限り通常用いられるルックアップテーブルのデフォルトパターンである。
いま、デフォルトパターンのSdルックアップテーブルにおける画質保証下限温度(以降第2の温度と記載する)をTempLim(℃)とする。図7(d)の場合、TempLim=20℃となる。また、デフォルトパターンではない図7(a)に示すSdルックアップテーブルにおける画質保証下限温度(以降第1の温度と記載する)をTempTh(℃)とする。図7(a)の場合、TempTh=10℃となる。
ここでは、画質保証下限温度がTempLim(℃)の際に、Sdを参照する図7(b)のようなSdルックアップテーブルをSd[j]_def(0≦j≦35)とし、画質保証下限温度がTempTh(℃)の際に、Sdを参照する図7(a)のようなSdルックアップテーブルをSd[j]_th(0≦j≦35)とする。また、Hlを参照するためのHlルックアップテーブルをHl[j](0≦j≦35)とする。
なお、jは各ルックアップテーブルに格納可能な数値の個数を示し、0以上の正の数であれば任意の値をとることができる。
続いて、上述したサーマルプリンタの動作シーケンスについて説明する。
図8は、図1に示すサーマルプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。
図1、図3、および図8を参照して、サーマルプリンタを使用する際には、操作部53によってサーマルプリンタ1の電源がオン(ON)される(ステップS101)。そして、操作部53から印刷に関する指定(印刷指定)が行われる(ステップS102)。これによって、モータ制御部45によってモータ44が回転駆動されて、巻取ボビン46が駆動される(ステップS103)。
巻取ボビン46の駆動後、マーカセンサ12が最初にY面直前のマーカ53を検知すると(ステップS104)、センサ制御部47はサーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によってサーマルヘッド温度および本体内温度を検知する(ステップS105)。
センサ制御部47は、本体内検知温度と記憶部42に予め設定されている温度TempLimとを比較する(ステップS106)。ここでは、センサ制御部47は、本体内検知温度が温度TempLim(画質保証下限温度:第2の温度)よりも大きいか否かを判定する。本体内検知温度が温度TempLim以下(第2の温度以下)であると(ステップS106において、NO)、センサ制御部47は本体内検知温度と温度TempLimおよび温度TempThの中点である中点温度((TempLim+TempTh)/2)とを比較する(ステップS107)。ここでは、センサ制御部47は、本体内検知温度≧(TempLim+TempTh)/2であるか否かについて判定する。
本体内検知温度≧(TempLim+TempTh)/2であると、つまり、中点温度以上であると(ステップS107において、YES)、画像処理部43は、前述のステップS102で設定された印刷指定が1枚の記録用紙に対して単発で印画処理を行う単発印画であるか又は複数枚の記録用紙に対して連続して印画処理を行う連続印画であるかについて判別する(ステップS108)。
単発印画であると(ステップS108において、YES)、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_def、Hl[j]からそれぞれ上述の式(1)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS109)。
続いて、画像処理部43は、各階調i(i=0〜255)に対するY面印画パルス数を式(1)に基づいて求め、このパルス数をヘッド制御部41に与える。ヘッド制御部41は、画像処理部43から与えられたパルス数に応じてサーマルヘッド2を制御して、Y面印画を行う(ステップS110)。
Y面印画が完了すると、センサ制御部47は、マーカセンサ12によって次のM面直前のマーカ53が検知されるまで、モータ制御部45によって巻取ボビン10を駆動制御して、インクシート5を巻き取る(ステップS111)。その後、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によってサーマルヘッド温度および本体内温度がそれぞれサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度として検知される(ステップS112)。そして、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_def、Hl[j]を参照して、上述の式(2)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS113)。
続いて、画像処理部43は、各階調i(i=0〜255)に対するM面印画パルス数を式(2)に基づいて求め、このパルス数をヘッド制御部41に与える。ヘッド制御部41は、画像処理部43から与えられたパルス数に応じてサーマルヘッド2を制御して、M面印画を行う(ステップS114)。
M面印画が完了すると、センサ制御部47は、マーカセンサ12によって次のC面直前のマーカ53が検知されるまで、モータ制御部45によって巻取ボビン10を駆動制御して、インクシート5を巻き取る(ステップS115)。その後、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によってサーマルヘッド温度および本体内温度がそれぞれサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度として検知される(ステップS116)。そして、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_def、Hl[j]を参照して、上述の式(3)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS117)。
続いて、画像処理部43は、各階調i(i=0〜255)に対するC面印画パルス数を式(3)に基づいて求め、このパルス数をヘッド制御部41に与える。ヘッド制御部41は、画像処理部43から与えられたパルス数に応じてサーマルヘッド2を制御して、C面印画を行う(ステップS118)。
C面印画が完了すると、センサ制御部47は、マーカセンサ12によって次のOC面直前のマーカ53が検知されるまで、モータ制御部45によって巻取ボビン10を駆動制御して、インクシート5を巻き取る(ステップS119)。その後、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によってサーマルヘッド温度および本体内温度(印刷装置内の温度)がそれぞれサーマルヘッド検知温度(ヘッド温度)および本体内検知温度(環境温度)として検知される(ステップS120)。そして、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_def、Hl[j]を参照して、上述の式(4)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS121)。
続いて、画像処理部43は、各階調i(i=0〜255)に対するC面印画パルス数を式(4)に基づいて求め、このパルス数をヘッド制御部41に与える。ヘッド制御部41は、画像処理部43から与えられたパルス数に応じてサーマルヘッド2を制御して、OC面印画を行う(ステップS122)。
OC面印画が完了すると、画像処理部43は引き続いて印画を行うか否かを判別する(ステップS123)。印画完了であると(ステップS123において、YES)、サーマルプリンタは印画処理を終了する。
一方、印画完了でないと(ステップS123において、NO)、センサ制御部47は、マーカセンサ12によって次のY面直前のマーカ53が検知されるまで、モータ制御部45によって巻取ボビン10を駆動制御して、インクシート5を巻き取る(ステップS124)。その後、サーマルヘッド温度検知部48および本体内温度検知部49によってサーマルヘッド温度および本体内温度がそれぞれサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度として検知される(ステップS125)。そして、処理はステップS109に戻る。
なお、単発印画におけるステップS123において、印画完了でない場合とは、1つの単発印画が完了した際に、再度、単発印画が設定された場合をいう。この際には、上述のように、前回の単発印画で選択した選択ルックアップテーブルと同一のルックアップテーブルが選択されることになる。
ステップS108において、単発印画でないと、つまり、連続印画であると(ステップS108において、NO)、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_th、Hl[j]からそれぞれ上述の式(1)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS126)。
続いて、前述したステップS110〜S112の処理が行われ、続いて、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_th、Hl[j]を参照して、上述の式(2)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS127)。
そして、前述したステップS114〜S116の処理が行われ、続いて、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_th、Hl[j]を参照して、上述の式(3)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS128)。
続いて、前述したステップS118〜S120の処理が行われ、画像処理部43はサーマルヘッド検知温度および本体内検知温度に応じて、Sd[j]_th、Hl[j]を参照して、上述の式(4)を用いたパルス演算で用いられるSdおよびHlを求める(ステップS129)。
その後、前述のステップS122〜S125の処理が行われる。そして、連続印画の場合には、ステップS125の処理を行った後、処理はステップS125に戻る。このように、第1枚目の印画で選択した選択ルックアップテーブルが、連続印画が完了するまで選択されて用いられることになる。
ステップS107において、本体内検知温度<(TempLim+TempTh)/2であると(ステップS107において、NO)、処理はステップS126に進む。また、ステップS106において、本体内検知温度>温度TempLimであると(ステップS106において、YES)、処理はステップS109に進む。
なお、上述の例では、Sd[j]_defとSd[j]_thのSdルックアップテーブルを2つ備える場合については説明したが、さらに温度区分を行って(例えば、低温、常温、高温)、3つ以上のSdルックアップテーブルを備えるようにしてもよい。
このように、第1の実施形態によれば、複数のルックアップテーブルを備えて、印刷開始の際、本体内温度に応じて複数のルックアップテーブルから1つを選択して、選択ルックアップテーブルとする。そして、この選択ルックアップテーブルを参照して、印画パルスを決定するようにしたので、同一の環境温度下において連続印画を行う際、印刷装置自体の温度が上昇しても発色の変化を極めて少なくすることができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態によるサーマルプリンタで用いられる制御系を示すブロック図である。なお、図9において、図3に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図9に示すサーマルプリンタは、時計部(計時手段)91を有しており、この時計部91によって、ユーザが操作部33を操作した時刻、サーマルヘッド2による印画動作が開始された時刻が検知される。そして、時計部91によって検知された時刻は記憶部42に記憶される。
図10は、図9に示すサーマルプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図10において、図8で説明したフローチャートにおける処理(動作)と同一の処理については同一の参照符号を付す。
図9および図10を参照して、サーマルプリンタを使用するため、ステップS101において操作部53によってサーマルプリンタ1の電源がオン(ON)されると、前述したステップS102〜S105までの動作が実行される。ステップS105の動作(温度検知)が完了すると、時計部91はその時刻を印画開始時刻として記憶部42に記憶する(ステップS1001)。なお、後述するように、印画完了時刻が時計部91によって計時されて、記憶部42に記憶されている。
続いて、画像処理部43は、前回の印画完了時刻と印画開始時刻との差分(差分時間)を得て、この差分時間が所定の時間よりも大きいか否かについて判定する。つまり、画像処理部43は前回の印画完了から所定の時間以上経過しているか否かについて判定する(ステップS1002)。
前回の印画完了から所定の時間以上経過していないと(ステップS1002において、NO)、画像処理部43は前回の印画の際に用いたSdルックアップテーブルがSd[j]_defか否かについて判定する(S1003)。なお、前回の印画の際に用いたSdルックアップテーブルの種別については、後述のように、記憶部42に記憶されている。
前回の印画の際に用いたSdルックアップテーブルがSd[j]_defでないと(ステップS1003において、NO)、画像処理部43は、Sd[j]_thをSdルックアップテーブルとして用いると決定し、図8で説明したステップS126を行う。その後、印画処理が実行される(ステップS1004)。
ステップS1004の印画処理は、図8で説明したステップS110〜S122(図8において、左側のフロー)の処理である。そして、印画処理が終了すると、図8で説明したステップS123が実行される。
ステップS123において印画が完了したと判定すると(印刷の完了後:ステップS123において、YES)、画像処理部43は今回の印画で使用したSdルックアップテーブルの種別を示す種別情報を記憶部42に記憶する(ステップS1005)。続いて、時計部91で計時された印画完了時刻が記憶部42に記憶されて(ステップS1006)、印画処理が終了する。
ステップS1002において、前回の印画完了から所定の時間が経過していると(ステップS1002において、YES)、図8で説明したステップS106〜S109が行われる。そして、ステップS109において、Sdルックアップテーブルとして、Sd[j]_defが参照されて、印画処理が実行される(ステップS1007)。
ステップS1007の印画処理は、図8で説明したステップS110〜S122(図8において、右側のフロー)の処理である。そして、印画処理が終了すると、図8で説明したステップS123が実行されることになる。印画が完了すれば、ステップS1005に進み、印画が完了していないと、ステップS124およびS125の処理を経て、ステップS109に戻ることになる。
第2の実施形態によれば、前回の印刷完了から所定の時間が経過していなければ、本体内温度の変化は少ないとして、前回の印刷で選択された選択ルックアップテーブルと同一のルックアップテーブルを用いるようにしたので、発色の変化を少なくとしてしかもルックアップテーブルの選択処理が容易となる。
上述の説明から明らかなように、図3および図9において、画像処理部43が選択手段として機能し、画像処理部43およびヘッド制御部41が制御手段として機能する。さらに画像処理部43は判定手段としても機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を、サーマルプリンタなどの印刷装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有する制御プログラムを、サーマルプリンタなどの印刷装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。
この際、制御方法及び制御プログラムの各々は、少なくとも第1の温度検知ステップ、第2の温度検知ステップ、選択ステップ、および制御ステップを有することになる。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
2 サーマルヘッド
12 マーカセンサ
41 ヘッド制御部
42 記憶部
43 画像処理部
45 モータ制御部
47 センサ制御部
48 サーマルヘッド温度検知部
49 本体内温度検知部
91 時計部

Claims (13)

  1. サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置において、
    前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知手段と、
    前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知手段と、
    前記ヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルを記憶する記憶手段と、
    前記環境温度に応じて前記複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択手段と、
    前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 複数枚の記録用紙に対して連続して印画処理を行う連続印画と、1枚の記録用紙に対して単発で印画処理を行う単発印画とのいずれかを設定する印画設定手段を有し、
    前記選択手段は、前記環境温度が所定の温度よりも低い場合、前記単発印画が設定されている場合と前記連続印画が設定されている場合とで、異なるルックアップテーブルを選択することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記単発印画が設定されている場合に選択されるルックアップテーブルは、前記連続印画が設定されている場合に選択されるルックアップテーブルよりも濃い色を印刷可能な印画パルスの数が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記複数のルックアップテーブルとして、前記環境温度が予め設定された第1の温度以上である際に用いられる第1のルックアップテーブルと、前記環境温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度以上である際に用いられる第2のルックアップテーブルとがあり、
    予め設定された画質保証下限温度として前記第2の温度が設定されており、
    前記選択手段は、前記環境温度が前記第2の温度以下である場合に、前記環境温度が前記第1の温度および前記第2の温度の中点である中点温度よりも低いと前記第1のルックアップテーブルを前記選択ルックアップテーブルとすることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  5. 複数枚の記録用紙に対して連続して印画処理を行う連続印画と、1枚の記録用紙に対して単発で印画処理を行う単発印画とのいずれかを設定する印画設定手段を有し、
    前記環境温度が前記中点温度以上である場合に、前記選択手段は、印画設定手段によって前記単発印画が設定されていると、前記第2のルックアップテーブルを前記選択ルックアップテーブルとして選択することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記選択手段は、前記印画設定手段によって前記連続印画が設定されていると、前記第1のルックアップテーブルを前記選択ルックアップテーブルとして選択することを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  7. 印刷の開始時刻から印刷の完了時刻までを計時して、前記開始時刻および前記完了時刻を前記記憶手段に記憶する計時手段と、
    印刷の開始の際、前記記憶手段に記憶された完了時刻を参照して、前回の印刷完了から所定の時間以上経過したか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記選択手段は、前記判定手段によって前回の印刷完了から所定の時間以上経過したと判定されると、前記環境温度が前記第2の温度よりも大きいか否かを判別することを特徴とする請求項4〜6いずれか1項記載の印刷装置。
  8. 前記判定手段によって前回の印刷完了から所定の時間以上経過していないと判定されると、前記選択手段は、前回の印刷において選択された前記選択ルックアップテーブルと同一のルックアップテーブルを選択することを特徴とする請求項7記載の印刷装置。
  9. 印刷の完了後、前記選択手段は、前記記憶手段に当該印刷で用いた前記選択ルックアップテーブルを示す種別情報を記憶することを特徴とする請求項7又は8記載の印刷装置。
  10. 複数枚の記録用紙に対して連続して印画処理を行う連続印画と、1枚の記録用紙に対して単発で印画処理を行う単発印画とのいずれかを設定する印画設定手段を有し、
    前記印画設定手段によって前記連続印画が設定されると、前記選択手段は第1枚目の印画で選択した前記選択ルックアップテーブルを前記連続印画が完了するまで選択することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  11. 複数枚の記録用紙に対して連続して印画処理を行う連続印画と、1枚の記録用紙に対して単発で印画処理を行う単発印画とのいずれかを設定する印画設定手段を有し、
    前記印画設定手段によって前記単発印画が設定された場合、前記選択手段は前記単発印画が完了した際に、再度、前記単発印画が設定されると、前回の単発印画で選択した選択ルックアップテーブルと同一のルックアップテーブルを選択することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  12. サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置の制御方法において、
    第1の温度センサによって前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知ステップと、
    第2の温度センサによって前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知ステップと、
    前記環境温度に応じて、前記ルヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択ステップと、
    前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  13. サーマルヘッドを備え、画像データに応じた印画パルスでサーマルヘッドの発熱を制御してインクシートから記録用紙にインクを転写して印刷を行う印刷装置で用いられる制御プログラムにおいて、
    前記印刷装置に備えられたコンピュータに、
    第1の温度センサによって前記サーマルヘッドの温度を検知してヘッド温度を得る第1の温度検知ステップと、
    第2の温度センサによって前記印刷装置内の温度を検知して環境温度を得る第2の温度検知ステップと、
    前記環境温度に応じて、前記ルヘッド温度および前記環境温度と前記印画パルスの数とが規定された複数のルックアップテーブルのうち1つを選択して選択ルックアップテーブルとする選択ステップと、
    前記ヘッド温度および前記環境温度に応じて前記選択ルックアップテーブルを参照して、前記画像データに応じた前記印画パルスの数を決定して前記サーマルヘッドを制御する制御ステップとを実行させることを特徴とする制御プログラム。
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