JP2012165313A - 編集装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できるようにする。
【解決手段】 編集処理部141は、ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割を設定する。また、複数の編集者としての装置のそれぞれによって、設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、編集操作に応じた編集処理を実行する。本発明は、同時並行編集システムを備えた情報処理装置に適用することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、編集装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できる、編集装置及び方法、並びにプログラムに関する。
従来から、コンテンツ制作の現場では、編集者が、各種の素材に対する一連の編集作業を行うことで、コンテンツのデータを制作している。
ここで、素材とは、テープ、ディスク、メモリ等のストレージに記録された、コンテンツの要素となり得るデータであって、具体的には、動画像、静止画像、音声等のデータのことをいう。
また、一連の編集作業とは、例えば、編集者が、編集装置に素材を取り込む作業から始まり、当該編集装置を用いて、取り込んだ素材を整理し、メタデータを編集し、さらに、これらの素材に対して各種編集を施し、編集後の素材からコンテンツのデータ、例えば放送用データや保存用データをファイルとして生成するまでの作業をいう。各種編集としては、プレビューを伴いながらの、カット編集、ビデオエフェクト編集、マルチオーディオ編集等が行われる。
これら一連の編集作業は、1人の編集者によって逐次的に行われることが一般的である。
ただし、報道番組の制作現場のように、短時間の編集作業が求められる場合、複数の編集者が編集作業に携わる場合がある。そこで、特許文献1には、マルチユーザ環境に適用可能な編集装置が開示されている。
特開2002−191011号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来の編集装置を複数台用いたとしても、複数の編集者が、同一の素材に対して編集作業を同時並行的に行うことは非常に困難である。編集作業の過程で、複数の編集者の中で誰が指揮監督をしているのかが分からなくなるため、編集結果に矛盾が生じるおそれがあるからである。
例えば、複数の編集者が、同一の素材に対してカット編集を同時並行的に行うと、編集結果に競合が発生するおそれがある。競合とは、例えば、編集者Aが行った編集作業が、コンテンツの編集結果に影響するものであるにも関わらず、他の編集者の編集作業が編集者Aの編集作業を妨害し、編集者Aにとって予期せぬ編集結果が出力されることをいう。したがって、複数の編集者が、同一の素材に対して編集作業を行う場合には、このような競合に対する対策を講じる必要があるところ、有効な対策が見受けられない状況である。
さらに、特許文献1を含む従来の編集装置を複数台用いたとしても、複数の編集者間で協調的に編集作業を行うことも困難である。どの編集者がどの編集作業を行うべきかが不明確であることから、編集者間の意思疎通のために多大な時間と多大なコストが必要となるからである。また、ディレクタから編集者に対する編集作業の指示は一方向であるため、編集者はディレクタからの指示に暗黙的に従う必要があるからである。
以上のことから、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できる手法の実現が要求されているが、このような要求に十分に応えられる手法が見受けられない状況である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できるようにしたものである。
本発明の一側面の編集装置は、ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割を設定する設定部と、前記複数の編集者としての装置のそれぞれによって、前記設定部により設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、前記編集操作に応じた編集処理を実行する実行部とを備える。
前記役割は、他の編集者から期待される振舞い及びコンテンツの要素となる素材に関する編集情報を変更する権限からなり、前記実行部は、他の編集者の編集操作と競合しないように前記編集操作を制御することができる。
ディレクタとしての装置からの操作信号に応じて、前記素材に対する1以上の編集作業の各内容を示す作業内容と、前記1以上の作業者の各々に対する前記1以上の作業内容の割り当てを示す分担とを決定する決定部をさらに備えることができる。
前記設定部は、前記ディレクタとしての装置からの操作信号に応じて、決定された前記作業内容及び前記分担の範囲内で、前記役割を設定することができる。
前記作業内容及び前記分担に従った前記実行部による前記編集処理の実行中又は実行後の結果を示す第1データと、前記第1データのうち、割り当てられた前記作業内容を示す部分とそれぞれ対応付けられている、前記複数の編集者毎の前記役割をそれぞれ示す第2データとを生成する生成部をさらに備えることができる。
前記編集処理の実行の制御中に、前記1以上の作業者のうち前記ディレクタとしての装置により指定された作業者の前記役割が変更された場合、その変更内容が前記第2データに反映されるようにすることができる。
前記編集処理の実行の制御中に、前記1以上の作業者のうち前記ディレクタとしての装置により指定された作業者の前記役割が変更された場合、その変更内容が前記第1データに反映されるようにすることができる。
本発明の一側面の編集方法及びプログラムは、上述した本発明の一側面の編集装置に対応する方法及びプログラムである。
本発明の一側面の編集装置及び方法並びにプログラムにおいては、ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割が設定され、前記複数の編集者としての装置のそれぞれによって、設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、前記編集操作に応じた編集処理が実行される。
以上のごとく、本発明によれば、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行することができる。
同時並行編集作業に携わる人物の関係を示す図である。 編集者の役割の設定について説明する図である。 同時並行編集システムの構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの機能的構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムを構成する各装置が実行する処理を示すフローチャートである。 編集画面の例を示す図である。 編集情報が、時間軸単位で書込禁止に指定された場合の表示例を示す図である。 編集情報が、トラック単位で書込禁止に指定された場合の表示例を示す図である。 作業の指示が行われるときに、ディレクタ用同時並行編集クライアントに表示される編集画面の例を示す図である。 作業の指示の確認が行われるときに、作業者用同時並行編集クライアントに表示される編集画面の例を示す図である。 指示に対する問い合わせ時に作業者用同時並行編集クライアントに表示される確認用指示内容の例を示す図である。 指示に対する問い合わせ時に、ディレクタ用同時並行編集クライアントに表示される指示内容の例を示す図である。 前回確認時から変更されていない箇所の表示の例を示す図である。 他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示の他の例である。 他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の他の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の他の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行う場合の編集画面の表示の他の一例を示す図である。 他の作業者の作業結果の変更を確認しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。 作業の未確定と確定の箇所の表示の例を示す図である。 同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法の一例を示す図である。 複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合の例を示す図である。 複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合の他の例を示す図である。 複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合の他の例を示す図である。 編集者毎の役割についての設定内容が更新される一例を示す図である。 編集者毎の役割についての設定内容が変更される一例を示す図である。 編集者毎の役割についての設定内容が更新される一例を示す図である。 同時並行編集作業に携わる人物の関係を示す他の図である。 同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの他の機能的構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの他の機能的構成例を示すブロック図である。 同時並行編集システムの処理の一例を説明するフローチャートである。 役割の設定処理の一例を説明するフローチャートである。 同時並行編集処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明が適用される情報処理装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
[同時並行編集作業の編集者の関係]
本実施形態に係る編集システムを適用することで、同時並行編集作業が可能になる。ここで、同時並行編集作業とは、コンテンツを制作する過程で行われる作業であって、2人以上の編集者により同一の素材、特にタイムラインに対して同時並行的に、すなわち略同時に並行して行われる編集作業をいう。なお、タイムラインについては、図6を用いて後述する。
このような同時並行編集作業に携わる編集者は、ディレクタと作業者とに大別される。
ディレクタは、主に、1人以上の作業者の監督、編集者の階層の設定、編集作業内容の分担と決定、作業者に対する編集作業の指示、作業者の編集作業結果の確認、及び作業者の編集作業結果の承認を行う。
作業者は、主に、1人のディレクタの監督下での編集作業、ディレクタからの指示の確認、他の作業者の編集作業結果の確認、他の作業者やディレクタへの当該編集作業結果の通知、及びディレクタへの編集作業結果の報告を行う。
ディレクタは、作業者の役割を兼任できる。このように、作業者の役割を兼任しているディレクタを、作業者の役割を兼任していないディレクタと明確に区別すべく、以下、作業者兼ディレクタと称する。作業者兼ディレクタが作業者として行動している場合、自分自身がディレクタとなっている場合もあるし、作業者となっている場合もある。
また、このような同時並行編集作業を実現すべく、編集者(即ち、ディレクタと作業者)とは別の立場の人物として、少なくとも1人の管理者が存在する。管理者は、主に、同時並行編集作業が行われる編集システムの管理を行う。
図1は、このような同時並行編集作業に携わる人物の関係を示す図である。
図1に示されるように、管理者1は、編集者とは独立した位置付けとして存在し、後述する本実施形態の編集システムを管理している。
一方、ディレクタと作業者とからなる編集者の関係は、階層構造化されている。
図1の例では、ディレクタ11は、作業者21−1乃至作業者21−m(mは1以上の自然数)、及び作業者兼ディレクタ22の編集作業を監督する。なお、ディレクタ11は、自ら編集作業を行うべく、作業者兼ディレクタ12となってもよい。
作業者21−1乃至作業者21−m、及び作業者兼ディレクタ22は、ディレクタ11の監督の下、同一素材、特にタイムラインに対する編集作業をそれぞれ同時並行的に行うことができる。
図1の例では、作業者兼ディレクタ22は、作業者31−1乃至作業者31−n(nは1以上の自然数)、及び作業者兼ディレクタ32を監督する。
作業者31−1乃至作業者31−n、及び作業者兼ディレクタ32は、作業者兼ディレクタ22の監督の下、同一素材、特にタイムラインに対する編集作業をそれぞれ同時並行的に行うことができる。その際、作業者兼ディレクタ22自身も、作業者の立場で、当該同一素材、特にタイムラインに対する編集作業を同時並行的に行うことができる。
作業者兼ディレクタ32は、図1に図示はしないが、1人以上の作業者又は作業者兼ディレクタを監督すると共に、自らも編集作業を行う。
[編集者の役割の設定]
次に、このような編集者の役割の設定の仕方について説明する。
ディレクタ又は管理者は、編集システムを構成する複数の編集装置のうち1つ(例えばディレクタならば、後述する図3の同時並行編集クライアント121−1)を操作することによって、編集者の役割を設定することができる。
役割とは、「他の編集者から期待される振舞い」、及び「階層構造化された関係性にある編集者に与えられた権限」をいう。
先ず、「他の編集者から期待される振舞い」について説明する。
複数の編集者(即ち、編集者グループ)は、1つのコンテンツのデータを完成させるために、互いの編集作業を分担しあう。複数の編集者で分担しあう編集作業は、なるべく互いに影響を及ぼさないことが望ましい。なぜならば、複数の編集者の各々が、混乱なく作業を進めるためには、編集作業結果の競合を回避する必要があるからである。競合とは、例えば、編集者Aが行った編集作業が、コンテンツの編集結果に影響するものであるにも関わらず、他の編集者の編集作業が編集者Aの編集作業を妨害し、編集者Aにとって予期せぬ編集結果が出力されることをいう。
例えば、素材として映像(静止画像又は動画像)のデータが編集される過程では、強い関連を持つ一連の編集操作が存在する。このような一連の編集操作を、以下、編集のコンテキスト(文脈)と称する。
本発明者らにより、編集のコンテキストは複数種類存在し、これらの複数種類の編集のコンテキストは互いに競合しあうものではないという知見が得られた。この知見から、ある編集者にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、編集のコンテキスト単位であることが望ましい。具体的に、編集のコンテキストとしては、カット編集コンテキスト、MA(Multi Audio)編集コンテキスト、テロップ編集コンテキスト、ビデオエフェクト編集コンテキスト等が存在する。
例えば、一般的に、カット編集コンテキストとテロップ編集コンテキストとは、完全に分離されていて、編集者間の作業が競合することはない。また、カット編集コンテキストとMAコンテキストとは、ほぼ分離されているので、編集者間の作業の競合を回避することができる。
編集のコンテキストに含まれる複数の編集操作の各々、即ち、強い関連を相互に持つ複数の編集操作の各々は、同一の編集情報に変更を加える可能性のある編集作業の最小単位と定義することができる。なお、編集情報とは、同時並行編集作業に関する各種各様の情報をいう。
例えば、カット編集コンテキストには、カット点の追加、3点編集(上書き)、3点編集(挿入)、イベントのコピー、イベントの切り取り、イベントの貼り付け等の編集操作の集合体が含まれている。これらの編集操作の各々は、同じような編集情報を対象とする操作であるため、カット編集コンテキスト(文脈)として抽象化することができる反面、複数の編集者がカット編集を行おうとすると、競合が生じかねない。
また例えば、ビデオエフェクト編集コンテキストには、イベントに貼られたエフェクトのパラメータ値の変更、イベントに貼られたエフェクトに対するキーフレームの追加等の編集操作の集合体が含まれている。これらの編集操作の各々は、イベントより粒度の細かい編集情報を対象とする操作であるため、イベントより粒度の荒い編集情報を対象とするカット編集コンテキストとは競合が生じない。
このようにして、編集のコンテキストという観点において、複数の編集者の各々が、編集作業を分担し、「他の編集者から期待される振舞い」を役割として担うことによって、同時並行による映像の編集作業が可能となる。
つまり、編集者の役割のうち「他の編集者から期待される振舞い」は、編集過程が編集のコンテキスト単位で分割された編集操作の集合のことであると把握することができる。例えば、他の編集者から期待される振舞いとして、ビデオエフェクト編集、MA編集、カット編集などを採用することができる。
次に、編集者の役割のうち「階層構造化された関係性にある編集者に与えられた権限」について説明する。
もし、1人以上の編集者に同一の編集作業が分担されている場合、「他の編集者から期待される振舞い」で描かれたシナリオは通用しない。この場合、複数の編集者の編集作業結果が競合しあう可能性について考慮する必要が生ずる。即ち、この場合、競合を回避するために、編集者の関係を階層構造化し、それぞれに適切な権限を付与する必要が生ずる。
編集者の関係を階層構造化することで、上位層の編集者は同一の振舞いが期待される下位層の編集者の作業結果を確定し、競合箇所を解消することが可能になる。
ここで、編集者に与えられる権限とは、上位層から割り当てられた権限であって、編集情報のデータ変更権限のことをいう。例えば、編集者に与えられる権限として、CRUD(Create(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除))権限などを採用することができる。
図2は、このような編集者の役割の設定について説明する図である。
図2には、役割についての設定内容が編集者毎に示されている。編集者毎に示されている設定内容において、1行目の「User Setting:」は、ディレクタ又は管理者が2行目以降の内容を設定したことを示している。2行目の「Name:」の後には、設定された編集者の名前が示されている。3行目の「Director」の後には、設定された編集者を監督するディレクタの名前が示されている。4行目の「Authorization」の後には、「階層構造化された関係性にある編集者に与えられた権限」、即ち設定された編集者に与えられる権限が示されている。5行目の「Context」の後には、設定された編集者にとっての「他の編集者から期待される振舞い」が、編集のコンテキスト単位で示されている。6行目の「Edit commands」の後には、5行目で設定された、編集のコンテキストに含まれる編集操作の集合体のうち、編集できる編集操作のコマンドが示されている。
例えば、設定内容51は、2行目の「Name:」の後の記載から、編集者「鈴木」についての設定内容であることがわかる。また、3行目の「Director」の後の記載から、編集者「鈴木」を監督するディレクタの名前は「None」、即ち、編集者「鈴木」はディレクタに管理されていないことがわかる。また、4行目の「Authorization」の後の記載から、編集者「鈴木」に与えられる権限は、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。5行目の「Context」の後の記載から、編集者「鈴木」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、編集システムの「管理者」であることがわかる。なお、管理者にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、全ての種類の編集のコンテキストの集合体であるため、即ち、特定の編集のコンテキストを割り当てることができないため、ここでは「管理者」という特別な設定がなされている。このため、6行目の「Edit commands」の後の記載に示されるように、編集者「鈴木」は、「すべてのコマンド」が編集できるようになっているのである。即ち、管理者たる編集者「鈴木」は、図1の例でいえば管理者1に相当し、編集システムを管理する必要があるため、素材の変更権限が全て与えられているのである。
なお、権限のうち、素材の「変更」は、現在の素材を変更することであり、「書込」は、現在の素材に新しく素材を追加することをいう。
同様に、設定内容61は、編集者「伊藤」についての設定内容であることがわかる。また、編集者「伊藤」を監督するディレクタの名前は「鈴木」であることがわかる。また、編集者「伊藤」に与えられる権限は、素材の「読取」であることがわかる。編集者「伊藤」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「ディレクタ」であることがわかる。なお、ディレクタにとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、自分自身が編集作業をしないため、即ち、特定の編集のコンテキストを割り当てることができないため、ここでは「ディレクタ」という特別な設定がなされている。このため、編集者「伊藤」は、編集できるコマンドは「なし」となっているのである。このように、ディレクタたる編集者「伊藤」は、図1の例でいえばディレクタ11に相当し、編集できるコマンドがないことから、作業者の役割を兼務しないディレクタであることがわかる。
同様に、設定内容71−1は、編集者「三浦」についての設定内容であることがわかる。また、編集者「三浦」を監督するディレクタの名前は「伊藤」であることがわかる。また、編集者「三浦」に与えられる権限は、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。編集者「三浦」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「ビデオエフェクト編集」であることがわかる。このため、「ビデオエフェクト編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Change Opacity Level」であること、即ち、編集者「三浦」は不透明度を編集できることがわかる。このように、編集者「三浦」は、図1の例でいえば作業者21−1に相当し、ビデオエフェクト編集に関連する素材の変更権限が与えられていることがわかる。
同様に、設定内容71−2は、編集者「佐藤」についての設定内容であることがわかる。また、編集者「佐藤」を監督するディレクタの名前は「伊藤」であることがわかる。また、編集者「佐藤」に与えられる権限は、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。編集者「佐藤」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「MA編集」であることがわかる。このため、「MA編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Change Audio Level」であること、即ち、編集者「佐藤」は、音声レベルを編集できることがわかる。このように、編集者「佐藤」は、図1の例でいえば作業者21−mに相当する。即ち、図2は、図1におけるm=2の場合の設定を示している。編集者「佐藤」は、MA編集に関連する素材の変更権限が与えられていることがわかる。
同様に、設定内容72は、編集者「田中」についての設定内容であることがわかる。また、編集者「田中」を監督するディレクタの名前は「伊藤」であることがわかる。また、編集者「田中」に与えられる権限は、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。編集者「田中」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」であることがわかる。このため、「カット編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Add edit」であること、即ち、編集者「田中」は、イベントを追加できることがわかる。このように、編集者「田中」は、図1の例でいえば作業者兼ディレクタ22に相当し、後述する設定内容81からもわかるように編集者「松本」を監督すると共に、自らも編集作業を行う。
同様に、設定内容81は、編集者「松本」についての設定内容であることがわかる。また、編集者「松本」を監督するディレクタの名前は「田中」であることがわかる。また、編集者「松本」に与えられる権限は、素材の「読取、変更」であることがわかる。編集者「松本」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」であることがわかる。このため、「カット編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Trim」であること、即ち、編集者「松本」は、トリム編集ができることがわかる。このように、編集者「松本」は、図1の例でいえば作業者31−1に相当し、トリム編集に関連する素材の変更権限が与えられていることがわかる。
このように、編集者の役割が設定されることにより、複数の編集者の中で誰が指揮監督をしているのかが分かり、それぞれの作業内容が明確に切り分けられるので、編集結果の競合を回避することができるようになる。また、それぞれの編集者の責務が明らかになる。
なお、図示はしないが、さらに、ディレクタまたは作業者兼ディレクタに、監督する編集者がいる場合、「Workers」として、ディレクタまたは作業者兼ディレクタが監督する編集者を示すことができる。例えば、設定内容61の「Workers」として、ディレクタたる編集者「伊藤」が監督する、編集者「三浦」、「佐藤」、「田中」の3人の名前を示すことができる。このように、監督する側とされる側との双方の関係が明確に示されることで、階層構造化された関係がより明らかになる。
次に、このようにして役割が設定された編集者が、同時並行編集作業を行うための編集システム(以下、同時並行編集システムと称する)の一実施形態について、図3以降の図面を参照して説明する。
[同時並行編集システムの構成例]
図3は、同時並行編集システムの構成例を示すブロック図である。
図3に示されるように、同時並行編集システム101は、1台のCollaboration Client Manager111(以下、同時並行編集クライアントマネージャ111と称する)、及び、S台(Sは1以上の自然数)のCollaboration Client121乃至121−S(以下、同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sと称する)を備えている。同時並行編集クライアントマネージャ111及び、同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sの各々は、ケーブルやLAN(Local Area Network)等を介して相互に接続されている。なお、以下、同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて同時並行編集クライアント121と称する。
同時並行編集クライアントマネージャ111は、同時並行編集クライアント121のログイン情報の管理を行う。同時並行編集クライアント121のログイン情報とは、同時並行編集クライアント121のアドレスやセッション状況等を示す情報をいう。
同時並行編集クライアントマネージャ111はまた、同時並行編集クライアント121の編集情報の管理を行うと共に、同時並行編集クライアント121との間で編集情報の送受信を行う。同時並行編集クライアント121の編集情報とは、編集処理が施される前若しくは後または途中の素材、作業内容と分担についての情報、編集作業の指示、編集作業内容、編集作業の履歴等、同時並行編集作業に関する各種各様の情報をいう。
同時並行編集クライアント121は、同時並行編集クライアントマネージャ111に対するログイン処理及びログアウト処理を実行する。また、同時並行編集クライアント121は、同時並行編集クライアントマネージャ111との間で編集情報等各種情報の送受信を行う。さらに、同時並行編集クライアント121は、編集作業に必要な機能の全般を備える。
例えば、図1のディレクタ11は同時並行編集クライアント121−1を操作し、図1の作業者21−1は同時並行編集クライアント121−2を操作し、図1の作業者21−2(m=2とする)は同時並行編集クライアント121−3を操作するものとする。
この場合、同時並行編集クライアント121−1乃至121−3は、それぞれ同時並行編集クライアントマネージャ111へログイン処理することで、同時並行編集クライアントマネージャ111を介して相互に各種情報を授受できるようになる。
そこで、ディレクタ11は、同時並行編集クライアント121−1を操作することで、同時並行編集クライアント121−2を操作する作業者21−1と、同時並行編集クライアント121−3を操作する作業者21−2とをそれぞれ監督することができる。
作業者21−1は、このようなディレクタ11の管理の下、同時並行編集クライアント121−2を操作することで、同時並行編集作業を行うことができる。同様に、別の作業者21−2は、このようなディレクタ11の管理の下、同時並行編集クライアント121−3を操作することで、同時並行編集作業を行うことができる。
このように図3の例の同時並行編集システム101は、クライアントサーバ型の構成をしており、同時並行編集クライアントマネージャ111がサーバの役割を果たす。したがって、同時並行編集作業に参加する編集者は全て、個々の同時並行編集クライアント121をそれぞれ操作して、同時並行編集クライアントマネージャ111にログイン処理した後に同時並行編集作業を行うことになる。この場合、個々の同時並行編集クライアント121で取り扱われた編集情報のそれぞれは、同時並行編集クライアントマネージャ111に伝送され、統合されて管理される。
[同時並行編集システムの機能的構成]
図4は、同時並行編集システム101が有する機能のうち、同時並行編集作業を実現する機能を発揮させるための機能的構成例を示すブロック図である。
同時並行編集クライアントマネージャ111は、編集処理部141及び記憶部142を有している。
編集処理部141は、後述する同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sの操作部161乃至161−Sのうち何れかから制御信号が送信されてくると、当該制御信号を受信して、その内容に基づいて、素材に対して各種の編集処理に関する制御を実行する。このように、同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sの各々で編集処理が独立して実行されるのではなく、サーバとして機能する同時並行編集クライアントマネージャ111において1つの編集処理として実行が制御されるため、2以上の編集者による同時並行編集作業が可能になる。
なお、ここでいう編集処理に関する制御は、編集処理の実行主体は特に限定されずに、同時並行編集クライアントマネージャ111が実行主体となるような制御であってもよいし、同時並行編集クライアント121−1乃至121−Sのうち何れかが実行主体となるような制御であってもよい。さらに、1台の装置のみが実行主体となる制御であってもよいし、任意の複数台の装置が実行主体となる制御であってもよい。また、同時並行編集クライアントマネージャ111以外の装置が実行主体となる場合、編集処理に伴う各種情報を1の装置から他の装置に転送する処理や、各種情報を加工したり変更する処理も、編集処理に関する制御に含まれるものとする。
記憶部142は、このようにして編集処理部141によって編集処理が施された素材を、編集情報として記憶する。また、記憶部142は、その他同時並行編集作業に関するすべての情報を編集情報として記憶する。さらに、記憶部142は、ログイン情報を記憶する。
同時並行編集クライアント121−k(kは、1乃至Sのうちの何れかの整数値)は、操作部161−k及び出力部162−kを有している。なお、以下、操作部161−1乃至161−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて操作部161と称する。また、出力部162−1乃至162−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて出力部162と称する。
操作部161は、編集者による編集作業に伴う各種操作を受け付け、当該操作に対応する制御信号を、編集処理部141に供給する。
出力部162は、記憶部142に記憶されている編集情報に基づいて、出力データを生成する。出力部162により生成された出力データは、図示せぬディスプレイやスピーカ等に供給され、対応する動画像や音声等が出力される。
[同時並行編集システム101の処理]
次に、このような同時並行編集システム101を構成する各装置が実行する処理について説明する。
上述したように、図1のディレクタ11は、同時並行編集クライアント121−1を操作することで、同時並行編集クライアント121−2を操作する作業者21−1と、同時並行編集クライアント121−3を操作する別の作業者21−2とをそれぞれを監督することができる。
また、作業者21−1と別の作業者21−2は、このようなディレクタ11の管理の下、それぞれ同時並行編集クライアント121−2,121−3を操作することで、同時並行編集作業を行うことができる。
したがって、以下、同時並行編集クライアント121−1をディレクタ用同時並行編集クライアント121−1と適宜称し、同時並行編集クライアント121−2,121−3の各々を作業者用同時並行編集クライアント121−2,121−3の各々と適宜称する。なお、以下、説明の簡略化のため、作業者用同時並行編集クライアント121−2の処理についてのみ言及するが、作業者用同時並行編集クライアント121−3の処理も、以下に述べる処理と基本的に同様である。
また、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1と作業者用同時並行編集クライアント121−2は、それぞれ同時並行編集クライアントマネージャ111へログイン処理することで、同時並行編集クライアントマネージャ111を介して相互に各種情報を授受できるようになる。したがって、以下、同時並行編集クライアントマネージャ111を同時並行編集マネージャ111と適宜称する。
図5は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1、同時並行編集マネージャ111、及び作業者用同時並行編集クライアント121−2の相互の処理関係を示すフローチャートである。
ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、同時並行編集マネージャ111に対してログイン処理を実行した後に、図5のフローチャートに従った処理の実行を開始する。同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1又は作業者用同時並行編集クライアント121−2からのログイン処理があったとき、図5のフローチャートに従った処理の実行を開始する。作業者用同時並行編集クライアント121−2は、同時並行編集マネージャ111に対してログイン処理を実行した後に、図5のフローチャートに従った処理の実行をする。
[作業内容と分担の決定]
ステップS1において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ディレクタ11の操作による作業内容と分担の決定を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
作業内容とは、例えば、カット編集、マルチオーディオ編集、テロップ入れ編集等の各種の編集作業の内容をいう。分担とは、決定された作業内容の各作業者への割り当てをいう。
なお、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、さらに、このようにして決定された作業内容及び分担の範囲内で、ディレクタ及び1以上の作業者(本例では、ディレクタ11及び2人の作業者21−1,21−2)が階層構造化されて構成される複数の編集者のグループについて、上述した役割を編集者毎に設定する。
ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ディレクタ11の操作による作業内容と分担の決定を受け付ける際、編集結果の競合を回避するために、さらに、ディレクタ11の操作による、書込禁止である編集情報の指定及び作業者が使用可能な編集操作の指定を受け付けることができる。
書込禁止である編集情報の指定とは、例えば、複数の作業者に同一の編集作業が割り当てられる場合、作業者間の編集結果の競合を回避するために、編集情報の一部、即ち後述するクリップまたはトラックの一部が明示的に書込禁止に設定されることをいう。
作業者が使用可能な編集操作の指定とは、例えば、所定の作業者にテロップ入れ編集が割り当てられる場合、当該作業者に対しては、テロップ入れ編集に必要な編集操作のみが使用可能に設定されることをいう。
[編集画面]
ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1と作業者用同時並行編集クライアント121−2の各々の図示せぬディスプレイ等には、図6に示される編集画面がそれぞれ表示される。ディレクタ11は、この編集画面をみながら、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1を操作することより、作業者への指示、編集作業の確認等、作業者を監督することができる。また、作業者は、この編集画面をみながら、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作することにより、ディレクタ11の指示の確認、編集作業等を行うことができる。
図6は、編集画面の例を示す図である。
図6に示される編集画面201には、管理領域211、素材プレビュー領域212、タイムラインプレビュー領域213、及びタイムライン領域214が含まれている。
本実施形態においては、この編集画面201を用いた編集処理の単位としては、イベントが採用される。イベントとは、参照元のクリップの情報、及び当該クリップに対して設定されたイン点とアウト点との2点の時間データを保持する論理的なクリップをいう。クリップとは、参照元の素材の情報、及び当該素材に対して設定されたイン点とアウト点との2点の時間データを保持する論理的な素材をいう。したがって、1つの素材は複数のクリップから参照される場合があり、さらに、1つのクリップは複数のイベントから参照される場合がある。また、クリップが削除されても参照元の素材は削除されず、イベントが削除されても参照元のクリップは削除されない。
管理領域211には、後述するように、編集作業の指示、同時並行編集マネージャ111内での素材の記憶位置等を示す情報が表示される。素材プレビュー領域212には、選択された素材に対応する映像がプレビュー表示される。タイムラインプレビュー領域213には、タイムライン領域214で編集中または編集後のイベントに対応する映像がプレビュー表示される。タイムライン領域214には、1以上のタイムラインが表示される。
タイムラインは、編集者が作成するコンテンツの時間軸を表現したものである。タイムラインには、編集中または編集後のイベントの配置及び編集処理の内容がトラック毎に時系列に図形化して表示される。イベントは、トラックに配置された四角形状のマークの1つ1つにより示される。1つのタイムラインは、1つのコンテンツを構成する。トラックは、イベントを配置して編集するための領域であり、映像データ(即ち、静止画像データ又は動画像データ)を編集するビデオトラックや、音声データを編集するオーディオトラック、CG(Character Generator)データを編集するCGトラック等に分類される。編集者は、トラックを使用して、映像データ、音声データ、CGトラック等をレイヤ化して、エフェクトを追加したり、テロップやサウンドトラックなどをオーバーレイする、といった各種編集をすることができる。編集者は、複数のオーディオトラックを使用することで、トラックにナレーションを追加したり、別のトラックにBGM(Back Ground Music)を追加する、といった各種編集をすることができる。タイムラインに存在するビデオトラック、オーディオトラック、CGトラック等の全てが、このような各種編集後に合成されることで、最終的なコンテンツが構成される。
図6の例では、タイムライン領域214には、タイムライン221とタイムライン222が表示されている。ここで、例えば、タイムライン221は、作業者21−1により編集され、タイムライン222は、別の作業者21−2により編集される。タイムライン221には、トラック1乃至4が含まれており、タイムライン222には、トラック1及び2が含まれる。従って、作業者21−1により、タイムライン221に含まれるトラック1乃至4が合成されることで、第1のコンテンツが構成される。一方、別の作業者21−2により、タイムライン222に含まれるトラック1及び2が合成されることで、第1のコンテンツとは別の第2のコンテンツが構成される。そして、第1のコンテンツと第2のコンテンツが合成されることで、同時並行編集作業の編集結果として、最終的なコンテンツが完成する。
上述した「書込禁止である編集情報」の指定が行われた場合、タイムライン領域214に表示されるタイムラインは、例えば、図7又は図8に示されるように表示される。
図7は、編集情報が、時間軸単位で書込禁止に指定された場合のタイムラインの表示例を示す図である。
図7に示されるタイムライン231は、複数の作業者に同じ編集作業が割り当てられた場合、その中の所定の作業者が操作する装置の編集画面201内のタイムライン領域214に表示されるものである。
例えば、作業者21−1、21−2に対して、共にテロップ入れ編集が割り当てられた場合について説明する。作業結果の競合を回避するために、例えば、タイムライン231の時刻t1乃至t10の間に配置されたイベントに対しては、作業者21−1のみがテロップ入れ編集が可能であると設定される。すると、別の作業者21−2に対して表示されるタイムライン231においては、時刻t1乃至t10の間の表示形態が、通常の表示形態とは異なり、書込禁止であることが明示的に示される表示形態になる。図7に示される例では、タイムライン231は、時刻t1乃至t10の間の表示が濃い灰色の表示になる。したがって、別の作業者21−2は、時刻t1乃至t10の間に配置されたイベントに対してテロップ入れ編集が不可能であることを容易に視認できる。作業者21−1の時刻t1乃至t10の間のタイムラインには、このような濃い灰色の表示は行われない。
なお、作業者が使用可能な編集操作は指定されるので、このとき作業者21−1と別の作業者21−2は、テロップ入れ編集に必要な編集操作のみが使用可能に設定される。
このように、ディレクタ11が、編集情報に対して、時間軸単位で書き込み禁止を指定することで、その指定内容が作業者に通知されて、図7に示すように提示される。ディレクタ11はさらに、編集情報に対して、トラック単位で書込禁止を指定することもできる。この場合も、同様に、その指定内容が通知されて、図8に示すように提示される。
図8は、編集情報が、トラック単位で書込禁止に指定された場合のタイムラインの表示例を示す図である。
図8に示されるタイムライン241は、1人の作業者に対して複数の編集作業が割り当てられた場合、他の作業者が操作する装置の編集画面201内のタイムライン領域214に表示されるものである。
例えば、作業者21−1に対して、ビデオエフェクト編集とテロップ入れ編集が割り当てられた場合について説明する。作業結果の競合を回避するために、例えば、トラック1に配置されたイベントに対しては、作業者21−1のみがビデオエフェクト編集とテロップ入れ編集が可能であると設定される。すると、他の作業者に対して表示されるタイムライン241においては、トラック1の表示形態が通常の表示形態とは異なり、書込禁止であることが明示的に示される表示形態になる。図8に示される例では、タイムライン231は、トラック1の表示のみが濃い灰色の表示になる。したがって、他の作業者は、トラック1に配置されたイベントに対して書込が不可能であることを容易に視認できる。
なお、作業者が使用可能な編集操作は指定されるので、このとき作業者21−1は、ビデオエフェクト編集とテロップ入れ編集に必要な編集操作のみが使用可能に設定される。
このように、書込禁止である編集情報の指定、及び作業者が使用可能な編集操作の指定が行われることにより、各作業者の編集作業内容の分担がより明確となり、編集結果の競合を回避することができる。また、ディレクタ11の作業の指示の意図が作業者に明確に伝達される。
ところで、図5において、ステップS1の処理で、ディレクタ11の操作により、上述した書込禁止である編集情報の指定及び作業者が使用可能な編集操作の指定と共に、作業内容と分担の決定が同時並行編集マネージャ111に送信されると、同時並行編集マネージャ111は、ステップS21の処理を実行する。即ち、ステップS21において、同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から送信されてきた作業内容と分担の決定を受信する。同時並行編集マネージャ111は、受信した作業内容と分担の決定を、記憶部142に記憶させる。
[作業の指示]
一方、ステップS2において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ディレクタ11の操作による作業の指示を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。即ち、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ステップS1の処理で決定された作業内容と分担を、作業者用同時並行編集クライアント121−2に伝達すべく、作業の指示を同時並行編集マネージャ111に送信する。
作業の指示の際、ディレクタ11は、図9に示される編集画面を操作する。
図9は、作業の指示が行われるときに、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1に表示される編集画面201の例を示す図である。
図9に示される編集画面201の管理領域211には、編集作業の指示内容261が表示される。各作業者への作業の指示をより明確にするために、編集作業の指示内容261には、「作業のステータス」、指示内容の「登録日時」、編集内容についての「コメント」、作業を「開始」及び「終了」すべき時刻、並びに「担当」する者の名前が、指示毎に1行ずつ改行されて表示される。
管理領域211においては、「作業のステータス」は、所定のマークとして表示される。詳細については後述するが、作業のステータスとは、作業者の編集作業の進捗である。図9の例では、5つの作業の指示毎に、5つの行が対応付けられており、各行の先頭にマーク291−1乃至291−5がそれぞれ表示される。なお、以下、マーク291−1乃至291−5を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめてマーク291と称する。マーク291は、その色や模様が、現在の作業のステータスの種類毎に変化する。即ち、ディレクタ11は、所定行のマーク291の色や模様から、当該所定行に対応する作業の指示に関して、その作業の進捗を容易に理解することができる。
作業の指示前においては、図9の管理領域211の5行目に示されるように、未着手を示す状態のマーク291(即ち、同図の5行目においてはマーク291−5)のみが表示され、その右側は無表示状態となっている。このような状態で、ディレクタは、新たに所定の1つの作業の指示をする場合、その指示内容を入力欄262に入力する。
このような入力欄262への入力が確定されると、その入力内容が、編集作業の指示内容261の各行のうち、これまで未表示であった所定行に反映されて表示される。具体的には、当該所定行において、マーク291の右側に、確定時の日時が「登録日時」として、入力欄262のコメント欄の入力内容が「コメント」として、作業を開始及び終了すべき時刻が「開始」及び「終了」として、入力欄262の担当欄の入力内容が「担当」として、それぞれ表示される。
具体的には、指示内容261の1行目によれば、マーク291の色や模様から作業のステータスが「未着手」であることがわかる。また、作業の指示の内容の入力が確定した時刻は「登録日時」の表示から「2010-08-27 12:00」であることがわかる。また、具体的な指示の内容は、「コメント」の表示から「オーディオレベルを−10dB」にすることであるとわかる。また、作業を開始すべき時刻は「開始」の表示から「08-27 15:30」であり、当該作業を終了すべき時刻は「終了」の表示から「08-27 19:00」であることがわかる。また、「担当」の表示から、作業の分担が指示された作業者は「山田」であることがわかる。
同様に、指示内容261の2行目によれば、作業のステータスが「未着手」であることがわかる。また、作業の指示の内容の入力が確定した時刻は「2010-08-27 12:05」であることがわかる。また、具体的な指示の内容は、「爆音SE(Sound Effect)を挿入」であることがわかる。また、作業を開始すべき時刻は「08-27 17:00」であり、当該作業を終了すべき時刻は「08-27 20:00」であることがわかる。また、作業の分担が指示された作業者は「三浦」であることがわかる。
同様に、指示内容261の3行目によれば、作業のステータスが「未着手」であることがわかる。また、作業の指示の内容の入力が確定した時刻は「2010-08-27 13:00」であることがわかる。また、具体的な指示の内容は、「ノイズリダクション」であることがわかる。また、作業を開始すべき時刻は「08-27 14:00」であり、当該作業を終了すべき時刻は「08-27 17:00」であることがわかる。また、作業の分担が指示された作業者は「佐藤」であることがわかる。
同様に、指示内容261の4行目によれば、作業のステータスが「未着手」であることがわかる。また、作業の指示の内容の入力が確定した時刻は「2010-08-27 13:03」であることがわかる。また、コメントに音声ファイルが登録されていることから、具体的な指示は、音声によりされていることがわかる。また、作業を開始すべき時刻は「08-27 19:00」であり、当該作業を終了すべき時刻は「08-27 20:00」であることがわかる。また、作業の分担が指示された作業者は「三浦」であることがわかる。
なお、それぞれの作業者が編集作業を施すべきタイムライン上の位置が、プレイライン281で示される。プレイラインは、タイムライン上の所定の時間的位置が容易に理解できるように、タイムライン上に表示される線である。また、プレイライン281は、タイムラインプレビュー領域213でプレビュー表示されるタイムラインの再生位置を示す。即ち、プレイライン281上に位置するイベントがすべて合成されて、タイムラインプレビュー領域213でプレビュー表示される。
このようにして、指示内容261の入力が完了すると、上述したように、図5のステップS2の処理として、入力された指示の内容が、作業の指示として同時並行編集マネージャ111に送信される。
ステップS22において、同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から送信されてきた作業の指示を受信して、作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信する。
ステップS41において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、同時並行編集マネージャ111から送信されてきた作業の指示を受信する。
[作業の指示の確認]
ステップS42において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による作業の指示の確認を受け付ける。
図10は、作業の指示の確認が行われるときに、作業者用同時並行編集クライアント121−2に表示される編集画面201の例を示す図である。
作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作する作業者21−1の名前が「三浦」である場合、編集画面201の管理領域211には、図10に示されるように、確認用指示内容301が表示される。確認用指示内容301には、図9の指示内容261の各行に示される指示の内容のうち、「担当」が「三浦」である指示の内容のみ、即ち2行目と4行目の指示の内容のみが表示される。このように、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作する作業者21−1である「三浦」は、確認用指示内容301をみるだけで、自身に対する作業の指示を容易に確認することができる。
確認用指示内容301に表示されている指示のうち所定の指示が選択されると、当該所定の指示に対応する、作業者が編集作業を施すべきタイムラインのイベント上の所定位置に、プレイライン281が移動する。そして、編集作業の対象となるタイムラインのイベントが、選択状態であることを示すように、目立つ表示形態に変化して表示される。
具体的には、図10の例では、確認用指示内容301の1行目に表示された指示(即ち、マーク291−2が表示された指示)が選択されている。ここで、当該指示が、例えばタイムライン222に配置されたイベント321に対して、「爆音SEを挿入」するという指示であるものとする。この場合、プレイライン281が、タイムライン222のトラック1上に配置されたイベント321の所定の位置に移動する。すると、イベント321が選択状態となり、目立つ表示形態に変化して表示される。これにより、作業者21−1は、タイムライン222上の編集作業を施すべき時間的位置を容易に視認することができる。
また、確認用指示内容301には、各指示に対応する作業の進捗度合いが、マーク291によって表示される。即ち、マーク291は、作業者の進捗に合わせてその表示形態(即ち、色や模様)が変化し、確認用指示内容301に反映される。したがって、作業者21−1は、マーク291の表示形態を確認するだけで、自身に指示された作業の中で行うべき作業の進捗度合いを容易に確認することができる。なお、ディレクタ11が操作するディレクタ用同時並行編集クライアント121−1の編集画面201の指示内容261(図9)においても、作業者の進捗に合わせてマーク291の表示形態が同様に変化する。従って、ディレクタ11もまた、マーク291の表示形態を確認するだけで、各作業者の作業の進捗度合いを把握することができる。
例えば、作業者21−1は、確認用指示内容301の1行目に表示されたマーク291−2の表示形態(色や模様)から、「爆音SEを挿入」の作業の進捗度合は、「未着手」であることを容易に確認することができる。この場合、ディレクタ11もまた、指示内容261(図9)の2行目に表示されたマーク291−2の表示形態から、作業者21−1による「爆音SEを挿入」の作業の進捗度合は、「未着手」であることを容易に確認することができる。
なお、作業者21−1は、マーク291の表示形態のパターンと、作業のステータスとの対応付けを失念等した場合、マーク291に対して所定の操作を行うことで、作業の進捗一覧341を表示させることができる。進捗一覧341は、マーク291の表示形態のパターンと、作業の各進捗度合を示す作業ステータスとの対応関係の一覧である。図10の例では、マーク291の表示形態のパターン351−1乃至351−6の各々は、「未着手」、「着手中」、「差し戻し」、「質問」、「確定」、及び「承認済み」といった進捗度合いを示す作業のステータスに対応付けられていることがわかる。
また、作業者21−1は、確認用指示内容301の2行目に表示されたマーク291−4の表示形態(色や模様)から、音声ファイルによる指示に対する作業の進捗度合いは、「着手中」であることを容易に確認することができる。この場合、ディレクタ11もまた、指示内容261(図9)の4行目に表示されたマーク291−4の表示形態から、作業者21−1による音声ファイルによる指示に対する作業の進捗度合は、「着手中」であることを容易に確認することができる。つまり、図9のマーク291−2は、作業者21−1が作業着手したとき、「未着手」から「着手中」に変化する。
さらに、作業者21−1は、確認用指示内容301に表示される指示に対して、ディレクタ11に問い合わせをすることができる。
[作業の指示への問い合わせ]
ステップS43において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による作業の指示への問い合わせがあったとき、それを受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
図11は、指示に対する問い合わせがされるときに、作業者用同時並行編集クライアント121−2に表示される確認用指示内容301の例を示す図である。
確認用指示内容301に表示されている指示のうち、所定の指示が選択された状態で所定の操作が行われると、動作一覧361が表示される。動作一覧361は、作業者21−1が行う動作の種類の一覧である。本例では、動作の種類を示す、「開始」、「質問」、及び「確定」とういう各項目が、動作一覧361内に表示される。作業者21−1は、動作一覧361のうち「開始」の項目を選択することにより、所定の指示に対応する作業を開始することができる。作業者21−1は、動作一覧361のうち「質問」の項目を選択することにより、所定の指示に対して、ディレクタ11に問い合わせをすることができる。作業者21−1は、動作一覧361のうち「確定」の項目を選択することにより、ディレクタ11に所定の指示に対応する作業結果の報告をすることができる。なお、作業結果の報告についてはステップS49で後述する。
ここで、問い合わせ対象の指示が選択された状態で、動作一覧361のうち「質問」の項目が選択されると、図示せぬ入力欄が表示される。そこで、作業者21−1は、当該入力欄に、問い合わせ内容を入力する。このようにして入力欄に問い合わせ内容が入力された後確定されると、当該問い合わせ内容が、同時並行編集マネージャ111に送信される。
ここでは、例えば、作業者21−1が、確認用指示内容301の1行目に表示された指示(即ち、マーク291−2が表示された指示)の「コメント」、即ち、「爆音SEを挿入」するという指示を確認したところ、どの爆音SEか不明であると感じたものとする。この場合、作業者21−1は、確認用指示内容301の1行目に表示された指示を選択して、動作一覧361のうち「質問」の項目を選択する。ここで、作業者21−1は、時刻12:10に、図示せぬ入力欄に「どの爆音SEか不明」という問い合わせを入力する。すると、「どの爆音SEか不明」という問い合わせ、及び、当該問い合わせがなされた時刻「12:10」を示す情報が、上述したように、図5のステップS43の処理として、作業者用同時並行編集クライアント121−2から同時並行編集マネージャ111に送信される。
ステップS23において、同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から送信されてきた作業の指示への問い合わせを受信して、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1に送信する。
ステップS3において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、同時並行編集マネージャ111から送信されてきた作業の指示への問い合わせを受信する。
図12は、指示に対する問い合わせが受信されたときに、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1に表示される指示内容261の例を示す図である。
作業者21−1から問い合わせがなされると、指示内容261には、問い合わせがなされた時刻と、問い合わせ内容とが表示される。具体的には本例では、作業者21−1に対する「爆音SEを挿入」するという指示に対して「どの爆音SEか不明」という問い合わせが「12:10」になされている。この場合、作業者21−1に対する「爆音SEを挿入」という指示、即ち指示内容261の2行目の指示の下方に、問い合わせがなされた時刻の「12:10」と、問い合わせ内容の「どの爆音SEか不明」というテキストが表示される。ディレクタ11は、このような問い合わせに対して回答することができる。
ステップS4において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ディレクタ11の操作による問い合わせに対する回答を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
ステップS24において、同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から送信されてきた問い合わせに対する回答を受信して、作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信する。
ステップS44において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、同時並行編集マネージャ111から送信されてきた問い合わせに対する回答を受信する。
このように、作業者21−1は、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作して、図5のステップS41の処理としてディレクタ11の指示を確認し、さらに、確認しても指示内容が不明な場合等には必要に応じて、図5のステップS43の処理としてディレクタ11の指示に対して問い合わせをすることができる。図5のステップS44の処理として問い合わせに対する回答を受信することにより、作業者21−1は、指示内容を明確に理解することができる。
ディレクタから作業者21−1に対する編集作業の指示が一方向ではなはなく、作業者21−1から指示に対して質問をすることができるので、作業者21−1は、指示内容を明確に理解してから、編集作業を適切に行うことができる。
ただし、図5には作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2のみの処理が図示されているが、実際には、本実施形態では同時並行編集作業が可能であることから、別の作業者21−2が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2の処理も実行されている場合がある。
基本的には、作業者21−1は、別の作業者21−2の編集作業とは独立して、自身の編集作業を行っても、本実施形態では編集結果に競合が生じることはない。しかしながら、作業者21−1は、別の作業者21−2の作業結果を確認してから、又は確認しながら、自身の編集操作を行うことができる。
[作業結果の確認]
そこで、作業者21−1は、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作して、別の作業者21−2の作業結果の確認依頼を同時並行編集マネージャ111に対して行うことができる。
この場合、図5のステップS45において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による作業結果の確認依頼を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
ここで、作業結果の確認依頼のタイミングには、上述したような明示的なタイミングのみならず、暗黙的なタイミングの2種類がある。同時並行編集マネージャ111や作業者用同時並行編集クライアント121−2(さらに、図示せぬ作業者用同時並行編集クライアント121−3)は、そのどちらか一方、または両方のタイミングを任意に設定することができる。明示的なタイミングは、例えば、作業結果の確認依頼を指示する操作ボタンやキーが操作されたタイミングをいう。暗黙的なタイミングは、例えば、編集操作回数やキー操作の操作回数が予め設定された回数を超えたタイミングや、予め設定された一定時間毎のタイミングをいう。したがって、編集操作回数やキー操作の操作回数の設定回数を1回に設定することにより、他の作業者が行った編集作業が、作業結果の確認依頼をした作業者の編集画面201に逐次反映される。
本例では、ステップS45のタイミングで、作業結果の確認依頼がなされて、作業者用同時並行編集クライアント121−2から同時並行編集マネージャ111に送信される。
すると、ステップS25において、同時並行編集マネージャ111は、作業者用同時並行編集クライアント121−2から送信されてきた作業結果の確認依頼を受信する。図5には図示されていないが、当該確認依頼は、さらに、同時並行編集マネージャ111から、別の作業者21−2が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−3に送信される。作業者用同時並行編集クライアント121−3は、当該確認依頼を受けて、別の作業者21−2による編集作業の作業結果を同時並行編集マネージャ111に送信する。同時並行編集マネージャ111は、別の作業者21−2による当該作業結果を受信すると、それを作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信する。
このようにして、作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信される作業結果は、複数人の作業者(本例では作業者21−1,21−2)によって行われる同時並行編集作業の作業結果が逐次反映されたものである必要がある。即ち、作業者21−1は、単独で編集作業を行う場合とは異なり、別の作業者21−2の編集作業によるイベントの時間的な変化を把握する必要があるため、このような把握が可能となる作業結果が、作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信される必要がある。
そこで、本実施形態では、作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2の編集画面201において、タイムライン領域214上の前回確認時から変更されていない箇所の表示、または別の作業者21−2の作業結果との差異が容易に比較できる表示が可能となるように、別の作業者21−2の作業結果が作業者用同時並行編集クライアント121−3から送信されてくる。
すると、図5のステップS46において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、別の作業者21−2の作業結果を受信し、次の図13乃至図15に示されるような表示を適宜行う。作業者21−1は、このような表示をみることで、別の作業者21−2の作業結果を確認しながら、自身の編集作業を進めることができる。
図13は、このような別の作業者21−2の作業結果に基づく表示であって、タイムライン領域214上の前回確認時から変更されていない箇所の表示の例を示す図である。
図13に示されるように、作業結果の確認依頼をした作業者用同時並行編集クライアント121−2には、同時並行編集作業を行っている複数の作業者(即ち、本例では作業者21−1,21−2)のそれぞれのタイムラインが重畳されてタイムライン371として表示される。
図13の例のタイムライン371では、複数の作業者のそれぞれが編集作業を分担しているイベントは、他の作業者と区別ができるようにそれぞれ異なる模様で示される。各作業者に割り当てられた各模様は、各作業者の名前が表示されたタブ391乃至393の各色または模様に対応している。具体的には、図13の例では、作業者21−1自身である「三浦」が分担するイベントは、「三浦」が表示されたタブ391の模様、即ち右斜線で表示されている。同様に、別の作業者21−2である「佐藤」が分担するイベントは、「佐藤」が表示されたタブ392の模様、左斜線で表示されている。また、作業者用同時並行編集クライアント121等は図示されていないが、「EditorC」という名の別の作業者がさらに同時並行編集を行っている場合には、当該「EditorC」が表示されたタブ393の模様、即ち格子模様が表示される。
ここで、作業結果の確認依頼をした作業者21−1が既に確認済みであって、前回確認時から変更されていないタイムライン371上の範囲(以下、確認済み範囲と称する)は、作業者21−1が未確認の範囲(以下、未確認範囲と称する)とは異なる表示形態で表示される。例えば、図13の例では、確認済み範囲401,403は、ハイライト表示される。なお、同図では便宜上ハイライト表示は、薄い網掛け模様によって表現され、未確認範囲402とは異なる表示形態で表示されている。
作業結果の確認依頼をした作業者21−1は、確認済み範囲401,403がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、過去に確認済みであり、かつ、前回確認時から今回確認時までに他の全ての作業者(即ち、本例では作業者21−2)の編集作業による作業結果の変更がない範囲であることを容易に認識することができる。
換言すると、過去に確認済みの範囲であっても、前回確認時から今回確認時までに、他の作業者による編集作業によって作業結果に変更があった範囲については、ハイライト表示が解除される。
作業者21−1は、タイムライン371上の前回確認時から変更されていない範囲が、他とは異なる表示形態で表示されていることをみるだけで、他の作業者の編集作業によるイベントの時間的な変化をもれなく把握することが容易に可能になる。
このように、本実施形態では、作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2の編集画面201において、タイムライン領域214上の前回確認時から変更されていない箇所の表示、または別の作業者21−2の作業結果との差異が容易に比較できる表示が可能となるように、別の作業者21−2の作業結果が作業者用同時並行編集クライアント121−3から送信されてくる。
この場合、このような別の作業者21−2の作業結果に基づく表示の例であって、タイムライン領域214上の前回確認時から変更されていない箇所の表示の例が、上述の図13に示される例であった。一方、このような別の作業者21−2の作業結果に基づく表示の別の例であって、タイムライン領域214上の他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示の例が、図14や図15に示される例である。
即ち、図14は、タイムライン領域214上の他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示の一例を示す図である。
複数の作業者が協調的に同時並行編集作業を行うためには、複数の編集結果を比較しながら、異なる箇所を確認する必要がある。したがって、複数の編集結果が容易に比較できるように、同時並行編集作業を行っている複数の作業者(即ち、本例では作業者21−1,21−2)のそれぞれのタイムラインが縦に並べて表示される。具体的には、図14の例では、作業結果の確認依頼をした作業者用同時並行編集クライアント121−2には、複数の作業者のそれぞれのタイムライン421,422が縦に並べて表示される。このとき、タイムライン421,422は、自動的に同期された状態で表示される。
さらに、タイムライン421,422が比較され、競合している範囲がある場合、その範囲は競合範囲として、他の競合していない範囲とは異なる表示形態で表示される。例えば、図14の例では、競合範囲441,442は、ハイライト表示される。なお、同図では便宜上ハイライト表示は、薄い網掛け模様によって表現され、他の競合していない範囲とは異なる表示形態で表示されている。
さらに、競合範囲441,442に含まれるイベントは、他のイベントとは異なる表示形態で表示される。例えば、図14の例では、目立つ色での表示がされる。なお、同図の例では、競合範囲441,442に含まれるイベントは、濃い灰色によって表現され、他の競合していない範囲に含まれるイベントとは異なる表示形態で表示されている。
作業結果の確認依頼をした作業者21−1は、競合範囲441,442がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、他の作業者の作業結果と競合する範囲であることを容易に認識することができる。
競合範囲441,442が存在する場合、どちらの編集結果を優先して出力すればよいのかが不明確な状態であるといえる。タイムラインの競合は、例えば、作業者間の編集作業に優先順位がない場合に発生する。したがって、競合範囲441,442が存在することが明らかとなった場合、ディレクタ11は、例えば、一方の作業者の編集作業の優先順位を高く設定することによって、競合を回避することができる。
図14では、タイムライン領域214上の他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できるように、複数の作業者のそれぞれのタイムラインが縦に並べて表示されている。しかしながら、タイムライン領域214上の他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示はこれに限定されない。
図15は、タイムライン領域214上の他の作業者の作業結果との差異が容易に比較できる表示の例であって、図14の例とは別の例を示す図である。
図15の例では、複数の編集結果が容易に比較できるように、作業結果の確認依頼をした作業者用同時並行編集クライアント121−2には、同時並行編集作業を行っている複数の作業者(即ち、本例では作業者21−1,21−2)のそれぞれのタイムラインが重畳されてタイムライン461として表示される。
図15の例のタイムライン461では、図13の例と同様に、複数の作業者のそれぞれが編集作業を分担しているイベントは、他の作業者と区別ができるようにそれぞれ異なる色または模様で示される。図15の例では、図13の例と同様に、各作業者である「三浦」、「佐藤」、「EditorC」に割り当てられた各模様は、各作業者の名前が表示されたタブ481乃至483の各模様に対応している。
ここで、競合範囲501,502は、図14と同様に、他の競合していない範囲とは異なる表示形態で表示される。また、競合範囲501,502に含まれるイベントは、他のイベントとは異なる表示形態で表示される。
作業結果の確認依頼をした作業者21−1は、競合範囲501,502がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、他の作業者の作業結果と競合する範囲であることを容易に認識することができる。
なお、作業結果の競合を発見するために、例えば、プレイライン281を用いてタイムライン上の競合する箇所を示してもよい。その場合、例えば、「次の競合箇所にプレイラインを移動」や、「前の競合箇所にプレイラインを移動」等の機能を追加することにより、ディレクタ11及び各作業者は、素早く効率的に作業結果の競合を見つけることができる。
[編集作業]
このように、図5のステップS46において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、別の作業者21−2の作業結果を受信し、上述した図13乃至図15に示されるような表示を適宜行う。作業者21−1は、このような表示をみることで、別の作業者21−2の作業結果を参照、使用、または確認しながら自身の編集作業を行うことができる。
この場合、ステップS47において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による編集作業に応じた処理を実行する。
ここで、作業者21−1の操作による編集作業の手法として、次の3通りの手法が存在する。第1の手法は、他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う手法である。第2の手法は、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行う手法である。第3の手法は、他の作業者の作業結果の変更を確認しながら編集作業を行う手法である。
はじめに、第1の手法について図16乃至図18を用いて説明する。
図16は、他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。
管理領域211には、作業者21−1が編集作業に用いる素材が、同時並行編集マネージャ111内での素材の記憶位置がわかるように、例えばマイクロソフト社のエクスプローラ(登録商標)による表示のように木構造で表示される。図16の例では、管理領域211には、作業者21−1が編集作業に用いる複数の素材561−1乃至561−4が素材群561として表示される。
素材プレビュー領域212には、素材群561の中から選択された素材561−4の少なくとも一部がクリップ571として配置されプレビュー表示される。作業者21−1は、クリップ571のプレビュー表示の再生位置を示すプレイライン581を参考にして、クリップ571のうち編集作業に用いる部分を決定することができる。作業者21−1は、クリップ571に対してイン点591とアウト点592を設定して、その間の映像を切り出す。そして、タイムライン521上にイン点601を設定して、クリップ571から切り出した映像を、タイムライン領域214のタイムライン521のトラック1上にイベント611として配置する。
タイムライン領域214には、図16に示されるように、作業者21−1のタイムライン521に含まれるトラックの1つに、他の作業者(即ち、本例では作業者21−2)のタイムラインが配置される。即ち、タイムライン521には、作業者21−1のトラック1乃至4と、別の作業者21−1のタイムラインが配置されたトラック5が含まれる。このとき、別の作業者21−2のタイムラインは、当該タイムラインに含まれる複数のトラックのすべてが合成されて表示されたものである。
例えば、テロップ入れ編集、MA編集等の編集作業は、カット編集が施された素材に対して行われる。したがって、例えば、作業者21−1にテロップ入れ編集が割り当てられ、別の作業者21−2にカット編集が割り当てられている場合、作業者21−1は、別の作業者21−2のタイムラインを参照しながら、テロップ入れ編集を行うことができる。
具体的には、図16の例では、作業者21−1は、タイムラインプレビュー領域213に別の作業者21−2のタイムラインをプレビュー表示させることにより、別の作業者21−2の作業結果の映像を参照しながら、テロップを入れるべきタイムライン上の位置を決定することができる。
このとき、別の作業者21−2のタイムラインは書込禁止に設定されることにより、作業者21−1によって作業結果が変更されることを回避することができる。
図16では、別の作業者21−2の作業結果を参照しながら編集作業を行うことができるように、作業者21−1のタイムラインの中に別の作業者21−2のタイムラインが含まれるように表示されている。しかしながら、別の作業者21−2の作業結果を参照しながら編集作業を行うための表示はこれに限定されない。
図17は、他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の例であって、図16の例とは別の例を示す図である。
図17の例では、他の作業者(即ち、本例では作業者21−2)の作業結果を参照しながら編集作業が行えるように、作業者21−1と別の作業者21−2のタイムラインが縦に並べて表示される。具体的には、図17の例では、作業者21−1のタイムライン621と別の作業者21−2のタイムライン622が縦に並べて表示される。このとき、別の作業者21−2のタイムライン622は、タイムライン622に含まれる複数のトラックのすべてが合成されて表示されたものである。
図17の例でも、作業者21−1は、タイムラインプレビュー領域213に別の作業者21−2のタイムライン622をプレビュー表示させることにより、別の作業者21−2のタイムライン622の映像を参照しながら、編集作業を行うべきタイムライン上の位置を決定することができる。
このとき、別の作業者21−2のタイムライン622は書込禁止に設定されることにより、作業者21−1によって作業結果が変更されることを回避することができる。図17の例の場合、別の作業者21−2のタイムライン622が、作業者21−1のタイムライン621と明確に分離されて表示される。したがって、作業者21−1は、別の作業者21−2のタイムライン622は書込不可であることを、図16の例と比較してより直感的に把握することができる。
図16と図17の例では、作業者21−1から参照される別の作業者21−2のタイムラインは、当該タイムラインに含まれる複数のトラックのすべてが合成されて表示されたものである。しかしながら、別の作業者21−2の作業結果を参照しながら編集作業を行うための表示はこれに限定されない。
図18は、他の作業者の作業結果を参照しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の例であって、図16,図17の例とは別の例を示す図である。
図18の例では、他の作業者(本例では作業者21−2)の作業結果を参照しながら編集作業が行えるように、作業者21−1のタイムラインと別の作業者21−2のトラックの表示を含むタイムラインが縦に並べて表示される。具体的には、図18の例では、作業者21−1のタイムライン621と別の作業者21−2のタイムライン641が縦に並べて表示される。このとき、別の作業者21−2のタイムライン641は、タイムライン641に含まれる複数のトラック1乃至4のすべてが表示される。
図18の例でも、作業者21−1は、タイムラインプレビュー領域213に別の作業者21−2のタイムライン641をプレビュー表示させることにより、別の作業者21−2のタイムライン641の映像を参照しながら、編集作業を行うべきタイムライン上の位置を決定することができる。
このとき、別の作業者21−2のタイムライン641は書込禁止に設定されることにより、作業者21−1によって作業結果が変更されることを回避することができる。図18の例の場合、別の作業者21−2のタイムライン641には、トラック1乃至4が表示される。したがって、作業者21−1は、別の作業者21−2のタイムライン641の編集作業の詳細を把握しながら、自身の編集作業を行うことができる。
図16乃至図18を用いて説明した編集作業の第1の手法は、他の作業者の作業結果をベースにして作業者21−1の編集作業が行われる。したがって、第1の手法は、他の作業者の編集作業が主体となる編集作業に適している。
次に、第2の手法について図19と図20を用いて説明する。
図19は、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。
管理領域211には、作業者21−1が編集作業に用いる複数の素材561−1乃至561−4が素材群561として表示される。また、管理領域211には、他の作業者(即ち、本例では作業者21−2)のタイムライン681が作業者21−1の使用可能な素材として表示される。別の作業者21−2のタイムライン681は、当該タイムラインに含まれる複数のトラックのすべてが合成されたものである。別の作業者21−2のタイムライン681は、別の作業者21−2の操作により作業者用同時並行編集クライアント121−3が、作業結果の通知を実行した場合に表示される。なお、作業結果の通知については、ステップS48で後述する。
素材プレビュー領域212には、素材群561及び別の作業者21−2のタイムライン681の中から選択された素材がプレビュー表示される。具体的には、図19の例では、別の作業者21−2のタイムライン681が選択され、素材プレビュー領域212にプレビュー表示される。作業者21−1は、タイムライン681のプレビュー表示の再生位置を示すプレイライン701を参考にして、タイムライン681のうち編集作業に用いる部分を決定することができる。作業者21−1は、タイムライン681に対してイン点691とアウト点692を設定して、その間の映像を切り出す。そして、タイムライン661上にイン点711を設定し、タイムライン681から切り出した映像を、タイムライン領域214のタイムライン661のトラック1上にイベント721として配置する。
タイムライン領域214には、図19に示されるように、タイムライン661のトラック1上に、別の作業者21−2のタイムライン681から切り出されたイベント721が配置される。作業者21−1は、タイムラインプレビュー領域213に、イベント721を含むタイムライン661をプレビュー表示させながら、タイムライン661の編集作業をすることができる。
タイムラインプレビュー領域213には、タイムライン661のプレビュー表示の再生位置を示すプレイライン281と、イベント721のイン点711が表示される。したがって、作業者21−1は、タイムライン661のプレビュー表示の再生位置と、イベント721のイン点を参考にして、タイムライン661の編集作業をすることができる。即ち、作業者21−1は、別の作業者21−2の編集結果を素材として使用して、自身の編集作業を行うことができる。
図19の例では、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行うことができるように、別の作業者21−2のタイムライン681として、当該タイムラインに含まれる複数のトラックのすべてが合成されたものが表示されている。しかしながら、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行うための表示はこれに限定されない。
図20は、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行う場合の編集画面の表示の例であって、図19の例とは別の例を示す図である。
図20の例では、他の作業者(本例では作業者21−2)の作業結果を参照しながら編集作業が行えるように、作業者21−1のタイムラインと別の作業者21−2のタイムラインが縦に並べて表示される。具体的には、図20の例では、作業者21−1のタイムライン742の上に別の作業者21−2のタイムライン681を表示するためのタイムライン741が縦に並べて表示される。
作業者21−1は、タイムライン741に対してイン点751とアウト点752を設定して、別の作業者21−2のタイムライン681を、タイムライン741上に配置する。図20の例では、タイムライン741の表示から、別の作業者21−2のタイムライン681には、トラック1乃至4が含まれていることがわかる。タイムライン741のトラック1乃至4には、別の作業者21−2のタイムライン681に含まれているイベントが配置される。
作業者21−1は、タイムライン741上から編集に使用するイベントを選択する。そして、自身の編集作業のためのタイムライン742上にイン点及びアウト点を指定して、またはドラッグ操作により、選択したイベントを配置する。即ち、作業者21−1は、別の作業者21−2の編集結果を素材として使用して、自身の編集作業を行うことができる。
図20の例では、別の作業者21−2のタイムラインを表示するためのタイムライン741には、トラック1乃至4と、トラックに配置されたイベントが表示される。したがって、作業者21−1は、別の作業者21−2のタイムライン681の編集作業の詳細を把握しながら、別の作業者21−2の編集結果を素材として使用することができる。
図19と図20を用いて説明した編集作業の第2の手法は、作業者21−1の作業結果をベースに、他の作業者の作業結果が作業者21−1の編集作業に使用される。したがって、第2の手法は、作業者21−1の編集作業が主体となる編集作業に適している。
作業者21−1が、第2の手法を用いて、他の作業者の作業結果を素材として使用して編集作業を行うと、その後に他の作業者の作業結果に変更が生じても、作業者21−1の作業結果には反映されない。したがって、作業者21−1が、他の作業者の作業結果の変更を反映させながら、素材として使用して編集作業を行いたい場合には、次の第3の手法が適している。
第3の手法について図21を用いて説明する。
図21は、他の作業者の作業結果の変更を確認しながら編集作業を行う場合の編集画面の表示の一例を示す図である。
図21の例では、他の作業者の編集結果の変更が確認できるように、作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2には、同時並行編集作業を行っている複数の作業者(即ち、本例では作業者21−1,21−2)のそれぞれのタイムラインが重畳されてタイムライン771として表示される。
図21の例のタイムライン771では、図15の例と同様に、複数の作業者のそれぞれが編集作業を分担しているイベントは、他の作業者と区別ができるようにそれぞれ異なる模様で示される。各作業者に割り当てられた各模様は、各作業者の名前が表示されたタブ791乃至793の各模様に対応している。
図21の例では、作業者21−1は、他の作業者の作業結果の変更を、タイムライン771で確認しながら編集作業を行うことができる。このとき、図22を用いて後述する確定通知が行われていない他の作業者の作業結果については、変更が可能である。同様に、作業者21−1の作業結果のうち、確定通知を行っていない作業結果については、他の作業者から変更が可能である。したがって、作業者21−1は、他の作業者から変更されたくない自身の編集作業の作業結果に対しては、確定通知を行う必要がある。
このとき、競合範囲801,802は、図15と同様に、他の競合していない範囲とは異なる表示形態で表示される。また、競合範囲801,802に含まれるイベントは、他のイベントとは異なる表示形態で表示される。作業者21−1は、競合範囲801,802がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、他の作業者の作業結果と競合する範囲であることを容易に認識することができる。
図21を用いて説明した編集作業の第3の手法は、同時並行編集作業を行っている複数の作業者のそれぞれのタイムラインが重畳され、自身の編集結果でなくても、未確定の編集結果については編集が可能である。したがって、第3の手法は、作業者21−1と他の作業者の編集作業のうち、どちらが主体となるかを決めない編集作業に適している。
上述した第1乃至第3の手法は、役割と権限に応じて、編集者が自身の編集作業に適した手法を選択することができる。また、これらの手法を用いて編集作業を行うことにより、編集者間の作業の競合を回避することができる。
[作業結果の通知]
このように、作業者21−1が、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作して、第1乃至第3の何れかの手法に従って編集作業をすると、上述したように、図5のステップS47において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、当該編集作業に応じた処理を実行する。
ステップS48において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による作業結果の通知を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
即ち、作業者21−1は、編集作業の作業中に、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作して、他の作業者に対して作業結果の通知を行うことができる。
換言すると、ここでは説明の簡略化のため、作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2の処理について言及しているが、実際には同時並行編集操作が行われているため、別の作業者21−2が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−3の処理も並行して実行されている。
従って、作業者21−1が、別の作業者21−2の作業結果を確認等しながら自身の編集作業を行うことができたように、別の作業者21−2もまた、作業者21−1の作業結果を確認等しながら自身の編集作業を行うことができる。この場合、別の作業者21−2が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2が、上述した図5のステップS46と等価な処理を実行して、作業者21−1の作業結果を受信する必要がある。
このため、作業者21−1は、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作して、別の作業者21−2に対して作業結果の通知を行うのである。
ここで、作業結果の通知のタイミングには、上述したような明示的なタイミングのみならず、暗黙的なタイミングの2種類がある。これらのタイミングについては、作業結果の確認依頼のタイミングと同様であるので、説明を省略する。
本例では、ステップS48のタイミングで、作業結果の通知がなされて、作業者用同時並行編集クライアント121−2から同時並行編集マネージャ111に送信される。作業結果の通知の際には、編集作業が「未確定」または「確定」であるかが合わせて通知される。作業者21−1は、編集作業が終わっていないタイムライン上の範囲を「未確定」、編集作業が終わった範囲を「確定」として作業結果の通知を行う。作業結果の通知がされた場合に、「未確定」であるタイムライン上の範囲は、他の作業者から変更可能となる。一方、作業結果の通知がされた場合に、「確定」であるタイムライン上の範囲は、他の作業者から変更不可となる。既定の作業結果の通知は「未確定」とされ、作業者21−1が範囲を指定して所定のボタンやキーを操作することにより、編集作業が終わったタイムライン上の範囲が「確定」に設定される。なお、作業結果の「未確定」または「確定」の設定は、設定した作業者のみが変更可能である。
すると、ステップS26において、同時並行編集マネージャ111は、作業者用同時並行編集クライアント121−2から送信されてきた作業結果の通知を受信する。図5には図示されていないが、同時並行編集マネージャ111は、当該通知を受信すると、作業者21−1の作業結果を、別の作業者21−2が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−3に送信する。
図22は、このような作業者21−1の作業結果の通知を送信した後の、作業者21−1が操作する作業者用同時並行編集クライアント121−2に表示される編集画面であって、作業の未確定と確定の箇所の表示の例を示す図である。
図22に示されるように、作業結果の通知を送信した後の作業者用同時並行編集クライアント121−2には、同時並行編集作業を行っている複数の作業者(即ち、本例では作業者21−1,21−2)のそれぞれのタイムラインが重畳されてタイムライン821として表示される。
図22の例のタイムライン821では、図15の例と同様に、複数の作業者のそれぞれが編集作業を分担しているイベントは、他の作業者と区別ができるようにそれぞれ異なる模様で示される。各作業者に割り当てられた各模様は、各作業者の名前が表示されたタブ841乃至843の各模様に対応している。
ここで、作業結果の通知をした作業者21−1が、「確定」を設定したタイムライン821上の範囲(以下、確定範囲と称する)は、作業者21−1が確定を設定していないタイムライン821上の「未確定」の範囲(以下、未確定範囲と称する)とは異なる表示形態で表示される。例えば、図22の例では、確定範囲881乃至884は、ハイライト表示される。なお、同図では便宜上ハイライト表示は、薄い網掛け模様によって表現され、他の未確定範囲とは異なる表示形態で表示されている。
作業結果の通知をした作業者21−1は、確定範囲881乃至884がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、他の作業者から変更不可であることを容易に認識することができる。換言すると、確定範囲881乃至884ではない未確定範囲については、他の作業者から変更可能であることを容易に認識することができる。
さらに、図15の例と同様に、競合範囲861,862は、他の競合していない範囲とは異なる表示形態で表示される。また、競合範囲861,862に含まれるイベントは、他のイベントとは異なる表示形態で表示される。作業結果の通知をした作業者21−1は、競合範囲861,862がハイライト表示されている状態をみることで、当該範囲は、他の作業者の作業結果と競合する範囲であることを容易に認識することができる。
以上説明したように、ステップS48とステップS46とは対になる処理であり、作業者21−1と別の作業者21−2とのうち、作業結果が確認される側の装置でステップS48の処理が実行されると、作業結果を確認する側の装置でステップS46の処理が実行される。この場合、作業が確認される側(即ち、作業結果を通知する側)の装置の出力部162には、図22の画面が表示され、作業を確認する側の装置の表示部には、図13乃至図15の画面が表示される。このように、ステップS46やS48の処理は、編集作業中に、同時並行編集を行っている複数の編集者が操作する各装置において適宜実行される処理であり、同時並行編集作業を行う複数の作業者は、お互いの作業結果を通知したり確認しながら、自身の編集操作を行うことができる。
なお、図22の例では、作業者21−1が作業結果の通知をした後の表示として、複数の作業者のそれぞれのタイムラインが重畳されて表示されている。しかしながら、表示はこれに限定されず、例えば、図14の例と同様に、複数の作業者のそれぞれのタイムラインが縦に並べて表示されてもよい。
[作業結果の報告]
作業者21−1は、ディレクタ11の指示に基づく編集作業が完了、即ち、作業者21−1の作業結果がすべて確定されると、作業結果をディレクタ11に報告する必要がある。
ステップS49において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、作業者21−1の操作による作業結果の報告を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
作業者21−1は、ディレクタ11に作業結果の報告をする場合、図10に示される確認用指示内容301に表示されたディレクタ11からの指示のうち、指示に対応する編集作業が完了した指示を選択する。そして、指示に対応する編集作業が完了した指示を選択した状態で所定の操作を行い、図11に示される動作一覧361を表示させる。作業者21−1は、動作一覧361のうち「確定」の項目を選択することにより、ディレクタ11に作業結果の報告をすることができる。このとき、作業者21−1は、ディレクタ11に作業結果に対するコメントを追加することができる。なお、追加するコメントは音声ファイルとすることもできる。すると、作業結果、作業結果の報告時刻、及び、必要に応じてコメントが、ステップS49の処理として、作業者用同時並行編集クライアント121−2から同時並行編集マネージャ111に送信される。
ステップS27において、同時並行編集マネージャ111は、作業者用同時並行編集クライアント121−2から送信されてきた作業結果の報告を受信して、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1に送信する。
ステップS5において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、同時並行編集マネージャ111から送信されてきた作業結果の報告を受信する。
[作業結果の承認]
すると、ディレクタ11は、作業者21−1の作業結果を確認し、その承認を行う。すなわち、ディレクタ11は、図9に示される指示内容261に表示された各行の指示のうち、作業ステータスが「確定」である指示、即ちマーク291の表示形態がパターン351−5となっている指示を選択して、指示に対応する作業結果を確認する。そして、作業結果に問題がなければ承認を行う。
ステップS6において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1は、ディレクタ11の操作による作業結果の承認を受け付けて、同時並行編集マネージャ111に送信する。
ディレクタ11は、作業者21−1の作業結果の承認をする場合、図9に示される指示内容261に表示された各行の指示のうち、作業ステータスが「確定」である指示を選択する。そして、当該指示を選択した状態で所定の操作を行うことにより、作業結果の承認を行う。このとき、ディレクタ11は、作業者21−1に対してコメントを追加することができる。なお、追加するコメントは音声ファイルとすることもできる。
すると、作業結果の承認、承認時刻、及び、必要に応じてコメントが、ステップS6の処理として、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から同時並行編集マネージャ111に送信される。
ステップS28において、同時並行編集マネージャ111は、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1から送信されてきた作業結果の承認を受信して、作業者用同時並行編集クライアント121−2に送信する。
ステップS50において、作業者用同時並行編集クライアント121−2は、同時並行編集マネージャ111から送信されてきた作業結果の承認を受信する。すると、ディレクタ11により承認された作業結果は、作業者21−1を含むすべての作業者から変更不可となる。
これにより、同時並行編集処理システム101による同時並行編集処理は終了する。
[作業結果の差し戻し]
一方、ステップS6において、ディレクタ11の操作による作業結果の承認が行われず、作業者21−1に作業結果が差し戻された場合には、作業者21−1による作業結果の変更が可能となる。即ち、処理はステップS42に戻され、作業者21−1は、作業の指示の確認を行う。この場合、図10に示される確認用指示内容301に表示されている指示のうち、ディレクタ11により差し戻された作業結果に対応する指示は、作業ステータスが「差し戻し」、即ちマーク291の表示形態がパターン351−3となる。したがって、作業者21−1は、ディレクタ11による作業結果の承認を受信するまで、ステップS42乃至ステップS49の処理を繰り返す。作業者21−1による作業結果がディレクタ11により承認され、ステップS50において作業者用同時並行編集クライアント121−2が作業結果の承認を受信すると、同時並行編集処理は終了する。
このように、同時並行編集処理システム101によれば、複数の編集者が、同一の素材、特にタイムラインに対して編集作業を行う場合であっても、それぞれの役割が明確にされているため、競合を回避することができる。
さらに、同時並行編集処理システム101においては、編集者間で、映像データ、テキストデータ、若しくは音声データの送受信、または映像、テキスト、若しくは音声によるチャットを通じて編集者間の意思疎通を図ることができる。これにより、さらに編集結果の競合を回避して同時並行編集作業をすすめることができる。
[同時並行編集処理の結果から各編集者の役割の設定内容が参照できる例]
次に、同時並行編集処理の結果から、各編集者の役割についての設定内容が参照できる手法について説明する。
即ち、同時並行編集処理システムの処理のステップS1において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1が受け付ける作業内容と分担(即ち、同時並行編集マネージャ111の編集処理部141の制御対象となる作業内容と分担)に従って実行された同時並行編集処理の実行中または実行後の結果を示す第1データと、当該第1データのうち、割り当てられた作業内容に基づく実行中または実行後の編集結果を示す部分と対応付けられている、1以上の作業者毎の役割を示す第2データとが生成される場合の例について、図23乃至図26を用いて説明する。
具体的には、図23乃至図26の例は、同時並行編集処理の実行中または実行後の結果(以下、適宜、同時並行編集処理の結果と称する)を示す第1データから、各編集者毎の役割についての設定内容を示す第2データが参照できる手法について説明するものである。当該手法は、複数人で異なる編集作業を同時並行的に行った場合にも、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合にも適用可能である。
図23は、複数人で異なる編集作業を同時並行的に行った場合に、同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法の一例を示す図である。
図23には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の結果を示す第1データとしてのデータ構造1001と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1021乃至1025が示されている。
データ構造1001において、当該タイムライン全体のオーナーグループの役割を担った者が2乃至4行目に示されている。具体的には、3,4行目の記載によれば、「鈴木」と「伊藤」がタイムライン全体のオーナーグループの役割を担っていた。ここで、タイムライン全体のオーナーグループとは、責任を持って当該タイムラインを監督した者のグループを意味している。
また、当該タイムライン内の同時並行編集処理の結果は、5行目以降に、トラック毎に示されている。具体的には、この例では、1つのビデオトラックと1つのオーディオトラック毎に示されている。
ビデオトラックについての同時並行編集処理の結果は、6乃至14行目に示されている。
詳細には、当該ビデオトラックのオーナーグループの役割を担った者が7乃至10行目に示されている。具体的には、7乃至10行目の記載によれば、「田中」、「松本」、「山田」がビデオトラックのオーナーグループの役割を担っていた。ここで、ビデオトラックのオーナーグループとは、責任を持って当該ビデオトラックを監督し編集した者のグループを意味している。
また、当該ビデオトラックの編集結果が、11乃至15行目に示されている。具体的には、13,14行目の編集データ1011と、15行目の編集データ1012によって、当該ビデオトラックの編集結果が示されている。編集データ1011は、当該ビデオトラックに含まれるセル(以下ではイベントと称する)の「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間が切り出された、というカット編集の編集結果を示している。なお、各数字は順番に、時間、分、秒、フレームにより位置を表している。編集データ1012は、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Opacity Level:0.5」、即ち透明度が0.5にされた、というビデオエフェクト編集の編集結果を示している。
オーディオトラックについての同時並行編集処理の結果は、16乃至24行目に示されている。
詳細には、当該オーディオトラックのオーナーグループの役割を担った者が17乃至19行目に示されている。具体的には、17乃至19行目の記載によれば、「田中」、「佐藤」がオーディオトラックのオーナーグループの役割を担っていた。ここで、オーディオトラックのオーナーグループとは、責任を持って当該オーディオトラックを監督し編集した者のグループを意味している。
また、当該オーディオトラックの編集結果が、20乃至24行目に示されている。具体的には、22,23行目の編集データ1013と、24行目の編集データ1014によって、当該オーディオトラックの編集結果が示されている。編集データ1013は、当該オーディオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間が切り出された、というカット編集の編集結果を示している。編集データ1014は、当該オーディオトラックに含まれるイベントの「Audio Level:0.3」、即ち音声レベルが0.3にされた、というビデオエフェクト編集の編集結果を示している。
図23に示されるように、ビデオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1011には、カット編集の役割を担った編集者「田中」についての設定内容1023が対応付けられている。即ち、編集データ1011から、設定内容1023が参照できるように構成されている。
同様に、ビデオトラックのビデオエフェクト編集の編集結果を示す編集データ1012には、ビデオエフェクト編集の役割を担った編集者「三浦」についての設定内容1024が対応付けられている。即ち、編集データ1012から、設定内容1024が参照できるように構成されている。
同様に、オーディオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1013には、カット編集の役割を担った編集者「田中」についての設定内容1023が対応付けられている。即ち、編集データ1013から、設定内容1023が参照できるように構成されている。
同様に、オーディオトラックのMA編集の編集結果を示す編集データ1014には、MA編集の役割を担った編集者「佐藤」についての設定内容1025が対応付けられている。即ち、編集データ1014から、設定内容1025が参照できるように構成されている。
このように、データ構造1001は、編集データ1011乃至1014から、編集者毎の役割についての設定内容1021乃至1025のうち、それぞれ対応する設定内容が参照できるように構成されている。設定内容1021乃至1025は、それぞれ図2に示される設定内容51,61,72,71−1,71−2と同様であるのでその説明を省略する。
したがって、作業者等は、編集データ1011乃至1014から、それぞれ対応する設定内容が参照できることにより、編集データ1011乃至1014のより詳細な情報を知ることができる。即ち、作業者等は、設定内容が参照できることにより、さらに、編集データ1011乃至1014の編集作業が分担された作業者の名前、当該作業者を監督するディレクタの名前、当該作業者の権限、及び当該作業者が編集できる編集操作のコマンドの情報を知ることができる。
なお、図23の例では、データ構造1001の編集データ1011乃至1014から、設定内容1021乃至1025のうち対応する設定内容が参照できるようにデータ構造1001が構成されている。しかしながら、さらに、これとは逆に設定内容1021乃至1025から、データ構造1001の編集データ1011乃至1014のうち、対応する編集データが参照できるように設定内容1021乃至1025を構成することもできる。勿論、両方から参照できるようにしてもよい。これにより、作業者は、自身が編集処理を実行中または実行後の結果を容易に確認できる。
以上、図23を参照して、複数人で異なる編集作業を同時並行的に行った場合に、同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法について説明した。次に、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合の当該手法について説明する。
図24は、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合に、同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法の一例を示す図である。
図24には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の結果を示す第1データとしてのデータ構造1041と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1061,1062が示されている。
データ構造1041のうち、図23のデータ構造1001と同じ構成については、その説明を省略する。データ構造1041の編集データ1051,1052は、それぞれ図23に示される編集データ1011,1013と同様であるのでその説明を省略する。
図24に示されるように、ビデオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1051には、カット編集の役割を担った編集者「田中」についての設定内容1061、及び「松本」についての設定内容1062が対応付けられている。即ち、編集データ1051から、設定内容1061,1062が参照できるように構成されている。
同様に、オーディオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1052には、カット編集の役割を担った編集者「田中」についての設定内容1061、及び「松本」についての設定内容1062が対応付けられている。即ち、編集データ1052から、設定内容1061,1062が参照できるように構成されている。
このように、データ構造1041は、編集データ1051,1052から、編集者毎の役割についての設定内容1061,1062が参照できるように構成されている。設定内容1061,1062は、それぞれ図2に示される設定内容72,81と同様であるのでその説明を省略する。
設定内容1061,1062からわかるように、「田中」と「松本」には、共に同じ編集作業であるカット編集の役割が分担されている。したがって、「田中」と「松本」が同じ素材に編集作業を施す場合、作業結果が競合しあう可能性があることから、これを回避する必要が生ずる。この場合、それぞれの作業者の役割のうち、作業者に与えられる権限、及び編集できる編集操作のコマンドを、作業者間で異なるものに設定することで、競合が生じるのを回避することができる。なお、このように同じ素材に編集作業の影響が及び、作業結果に競合が発生する可能性がある編集作業を、直交した作業と称する。一方、それ以外の作業を直交していない作業と称する。
図24の例では、「田中」についての設定内容1061、及び「松本」についての設定内容1062のうち、4行目の「Authorization」の後に示される、設定された編集者に与えられる権限と、6行目の「Edit commands」の後に示される、編集できる編集操作のコマンドとを、それぞれの作業者で異なるものに設定したことで、作業結果に競合が生じるのを回避することができた。
具体的には、「田中」についての設定内容1061は、4行目の「Authorization」の後の記載から「田中」に与えられる権限が、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。また、6行目の「Edit commands」の後の記載から、5行目の「Context」で設定された「カット編集」に含まれる編集操作のうち、「田中」が編集できる編集操作のコマンドは「Add edit」であることがわかる。「田中」が編集できる編集操作のコマンドである「Add edit」は、その実行後には、現在のイベントに対してさらに新たなイベントが追加される。したがって、「田中」に与えられる権限には、素材の「読取、変更」に加えて「書込」が含まれる。
これに対して、「松本」についての設定内容1062は、4行目の「Authorization」の後の記載から「松本」に与えられる権限が、素材の「読取、変更」であることがわかる。また、6行目の「Edit commands」の後の記載から、5行目の「Context」で設定された「カット編集」に含まれる編集操作のうち、「松本」が編集できる編集操作のコマンドは「Trim」であることがわかる。「松本」が編集できる編集操作のコマンドである「Trim」は、その実行後には、イベントの総数は保たれたまま「Mark In Point」と「Mark Out Point」のタイムコードの微調整のみがされる。即ち、現在のイベントに新しくイベントが追加されるのではなく、現在のイベントが微調整されるのみである。したがって、「松本」に与えられる権限には、素材の「読取、変更」のみが含まれ、「書込」は含まれない。
このように、「田中」と「松本」には、同じイベントに対して共にカット編集の役割が分担されている。しかしながら、「田中」にはイベントの粗編集が割り当てられ、「松本」にはその微調整が割り当てられたので、編集結果に競合が生じることはなかった。即ち、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合であっても、それぞれの作業者に与えられる権限及び編集できる編集操作のコマンドを異なるものとすることで、作業結果に競合が生じるのを回避することができる。
また、図24の例でも、作業者等は、データ構造1041の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できることにより、編集データのより詳細な情報を知ることができる。
なお、図24の例では、データ構造1041の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できるようにデータ構造1041が構成されている。しかしながら、さらに、これとは逆に編集者毎の役割についての設定内容から、データ構造1041のそれぞれ対応する編集データが参照できるように、編集者毎の役割についての設定内容を構成することもできる。勿論、両方から参照できるようにしてもよい。これにより、作業者は、自身が編集処理を実行中または実行後の結果を容易に確認できる。
図24の例は、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合に、作業者に与えられる権限及び編集できる編集操作のコマンドを、作業者間で異なるものとすることにより、直交した作業であっても競合を回避することができた。しかしながら、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合に、直交した作業であっても競合を回避できる例はこれに限定されない。
図25は、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合に、同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法の他の一例を示す図である。
図25には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の結果を示す第1データとしてのデータ構造1081と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1101乃至1103が示されている。
データ構造1081のうち、図23のデータ構造1001と同じ構成については、その説明を省略する。
所定のタイムライン内の同時並行編集処理の結果は、具体的には、この例では、5行目以降に、1つのビデオトラックに示されている。
詳細には、当該ビデオトラックのオーナーグループの役割を担った者が7乃至10行目に示されている。具体的には、7乃至10行目の記載によれば、「田中」、「松本」、「三木」がビデオトラックのオーナーグループの役割を担っていた。ここで、ビデオトラックのオーナーグループとは、責任を持って当該ビデオトラックを監督し編集した者のグループを意味している。
また、当該ビデオトラックの編集結果が、11行目以降に示されている。具体的には、12乃至17行目の編集データ1091と、18乃至22行目の編集データ1092によって、当該ビデオトラックの編集結果が示されている。編集データ1091は、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:00:00:02」,「Mark Out Point: 00:00:30:02」の間と、「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間が切り出された、というカット編集の編集結果を示している。編集データ1092は、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:02:00:02」,「Mark Out Point: 00:02:30:02」の間と、「Mark In Point: 00:03:00:02」,「Mark Out Point: 00:03:30:02」の間が切り出された、というカット編集の編集結果を示している。
設定内容1101は、2行目の「Name:」の後の記載から、「田中」についての設定内容であることがわかる。また、3行目の「Director」の後の記載から、「田中」を監督するディレクタの名前は「伊藤」であることがわかる。また、4行目の「Authorization」の後の記載から、「田中」に与えられる権限は、素材の「読取」であることがわかる。5行目の「Context」の後の記載から、「田中」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「監督」であることがわかる。なお、ここで「監督」とは、ディレクタとは異なり、作業者に対して指示等は行わず、作業の監視を行うだけの編集者である。監督にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、自分自身が編集作業をしないため、即ち、特定の編集のコンテキストを割り当てることができないため、ここでは「監督」という特別な設定がなされている。このため、6行目の「Edit commands」の後の記載に示されるように、「田中」は、編集できるコマンドは「なし」となっているのである。図25の例では、「田中」は、後述する「松本」と「三木」の作業の監視を行う。
同様に、設定内容1102は、「松本」についての設定内容であることがわかる。また、「松本」を監督するディレクタの名前は「田中」であることがわかる。また、「松本」に与えられる権限は、素材の「読取、変更」であることがわかる。さらに、素材の「読取、変更」ができるのは、「Start Timecode:00:00:00:00」,「Length:00:02:00:00」であることがわかる。即ち、「松本」が素材の「読取、変更」が可能なタイムライン上の範囲は、タイムラインに対応付けられたタイムコードが00:00:00:00から00:02:00:00の範囲であることがわかる。また、「松本」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」であることがわかる。このため、「カット編集」に含まれる編集操作のうち、「松本」が編集できる編集操作のコマンドは「Add edit」であることがわかる。
同様に、設定内容1103は、「三木」についての設定内容であることがわかる。また、「三木」を監督するディレクタの名前は「田中」であることがわかる。また、「三木」に与えられる権限は、素材の「読取、変更」であることがわかる。さらに、素材の「読取、変更」ができるのは、「Start Timecode:00:02:00:00」,「Length:00:04:00:00」であることがわかる。即ち、「三木」が素材の「読取、変更」が可能なタイムライン上の範囲は、タイムラインに対応付けられたタイムコードが00:02:00:00から00:06:00:00の範囲であることがわかる。また、「三木」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」であることがわかる。このため、「カット編集」に含まれる編集操作のうち、「三木」が編集できる編集操作のコマンドは「Add edit」であることがわかる。
図25に示されるように、ビデオトラックの「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間が切り出されたカット編集の編集結果を示す編集データ1091には、タイムコードが00:00:00:00から00:02:00:00の範囲のカット編集の役割を担う編集者「松本」についての設定内容1102が対応付けられている。即ち、編集データ1091から、設定内容1102が参照できるように構成されている。
同様に、ビデオトラックの「Mark In Point: 00:03:00:02」,「Mark Out Point: 00:03:30:02」の間が切り出されたカット編集の編集結果を示す編集データ1092には、タイムコードが00:02:00:00から00:06:00:00の範囲のカット編集の役割を担う編集者「三木」についての設定内容1103が対応付けられている。即ち、編集データ1092から、設定内容1103が参照できるように構成されている。
このように、データ構造1081は、編集データ1091,1092から、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容1102,1103が参照できるように構成されている。
このように、「松本」と「三木」には、同じイベントに対して共に同じカット編集が分担されている。しかしながら、「松本」には、タイムコードが00:00:00:00から00:02:00:00の範囲のカット編集が割り当てられている。一方、「三木」には、タイムコードが00:02:00:00から00:06:00:00の範囲のカット編集が割り当てられている。即ち、図25の例の所定のタイムラインの編集作業では、タイムラインの前半部分の編集作業が「松本」に割り当てられ、後半部分の編集作業が「三木」に割り当てられていたことがわかる。したがって、「松本」と「三木」の編集結果に競合が生じることはない。即ち、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合であっても、それぞれの作業者に与えられる権限が使用可能なタイムライン上の範囲を異なるものとすることで、作業結果に競合が生じるのを回避することができる。
また、図25の例でも、作業者等は、データ構造1081の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できることにより、編集データのより詳細な情報を知ることができる。
なお、図25の例では、データ構造1081の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できるようにデータ構造1081が構成されている。しかしながら、さらに、これとは逆に編集者毎の役割についての設定内容から、データ構造1081のそれぞれ対応する編集データが参照できるように、編集者毎の役割についての設定内容を構成することもできる。勿論、両方から参照できるようにしてもよい。これにより、作業者は、自身が編集処理を実行中または実行後の結果を容易に確認できる。
図25の例は、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合に、作業者に与えられる権限が使用可能なタイムライン上の範囲を、作業者間で異なるものとすることにより、直交した作業であっても競合を回避することができた。しかしながら、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合に、直交した作業であっても競合を回避できる例はこれに限定されない。
図26は、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行った場合に、同時並行編集処理の結果から、各編集者毎の役割についての設定内容が参照できる手法の他の一例を示す図である。
図26には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の結果を示す第1データとしてのデータ構造1121と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1141乃至1143が示されている。
データ構造1121のうち、図23のデータ構造1001と同じ構成については、その説明を省略する。
所定のタイムライン内の同時並行編集処理の結果は、具体的には、この例では、5行目以降に、1つのビデオトラックに示されている。
詳細には、当該ビデオトラックのオーナーグループの役割を担った者が7乃至11行目に示されている。具体的には、7乃至11行目の記載によれば、「田中」、「松本」、「三木」、「山田」がビデオトラックのオーナーグループの役割を担っていた。ここで、ビデオトラックのオーナーグループとは、責任を持って当該ビデオトラックを監督し編集した者のグループを意味している。
また、当該ビデオトラックの編集結果が、13行目以降に示されている。具体的には、14乃至27行目の編集データ1131によって、当該ビデオトラックの編集結果が示されている。編集データ1131は、「Active Take:Take[1]」、即ちその後に続く複数の「Take」で示される、当該ビデオトラックに含まれる仮のイベントの中から1つが選択され有効とされた、という編集の内容を示している。
1つ目の「Take」で示される仮のイベントは、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間が切り出された、というカット編集の編集結果を示している。また、「Opacity Level:0.5」、即ち透明度が0.5にされた、というビデオエフェクト編集の編集結果を示している。
2つ目の「Take」で示される仮のイベントは、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:01:04:02」,「Mark Out Point: 00:01:26:02」の間が切り出された、というカット編集の内容を示している。また、「Opacity Level:0.5」、即ち透明度が0.5にされた、というビデオエフェクト編集の編集結果を示している。
設定内容1141は、図2に示される設定内容72と同様であるのでその説明を省略する。
設定内容1142及び1143は、2行目の「Name:」の後の記載から、それぞれ「松本」及び「三木」についての設定内容であることがわかる。また、3行目の「Director」の後の記載から、「松本」及び「三木」を監督するディレクタの名前は「田中」であることがわかる。また、4行目の「Authorization」の後の記載から、「松本」及び「三木」に与えられる権限は、素材の「読取、変更」であることがわかる。5行目の「Context」の後の記載から、「松本」及び「三木」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」であることがわかる。このため、6行目の「Edit commands」の後の記載から、「カット編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Trim」であること、即ち、「松本」及び「三木」は、トリム編集ができることがわかる。
図26に示されるように、ビデオトラックのカット編集を示す編集データ1131には、カット編集の役割を担う編集者「田中」,「松本」,「三木」についての設定内容1141乃至1143が対応付けられている。即ち、編集データ1131から、設定内容1141乃至1143が参照できるように構成されている。
このように、データ構造1121は、編集データ1131から、対応する編集者毎の役割についての設定内容1141乃至1143が参照できるように構成されている。
設定内容1142及び1143からわかるように、「松本」と「三木」についての設定内容は同一である。したがって、「松本」と「三木」が同じイベントに編集作業を施す場合、編集作業は直交する作業となり、作業結果が競合しあう可能性がある。しかしながら、図26の例では、「松本」と「三木」が同じイベントに対してそれぞれ行った編集作業の作業結果は、それぞれが仮のイベントとされる。そして、「松本」と「三木」を監督する「田中」によって、仮のイベントの中から、1つが選択されて有効とされる。したがって、「松本」と「三木」の作業が直交した作業であっても、競合が生じることはない。即ち、複数人で同じ編集作業を同時並行的に行う場合であっても、それぞれの作業者の作業結果のうち1つのみが採用されることにより、作業結果に競合が生じるのを回避することができる。
なお、「Take」で示される仮のイベントの編集結果は、ディレクタ11により予め決定されるものであっても、また、作業者が自主的に当該仮のイベントの編集作業に参加した結果が反映されるものであってもよい。
また、図26の例でも、作業者等は、データ構造1121の編集データから、対応する編集者毎の役割についての設定内容を参照することにより、編集データのより詳細な情報を知ることができる。
なお、図26の例では、データ構造1121の編集データから、対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できるようにデータ構造1121が構成されている。しかしながら、さらに、これとは逆に編集者毎の役割についての設定内容から、データ構造1121の編集データが参照できるように、編集者毎の役割についての設定内容を構成することもできる。勿論、両方から参照できるようにしてもよい。これにより、作業者は、自身が編集処理を実行中または実行後の結果を容易に確認できる。
以上、図23乃至図26を用いて、同時並行編集処理の結果から、各編集者の役割についての設定内容が参照できる手法について説明した。
[編集者毎の役割を更新できる例]
次に、各編集者の役割についての設定内容が更新できる手法について説明する。
即ち、同時並行編集処理システムの処理のステップS1において、ディレクタ用同時並行編集クライアント121−1が受け付ける作業内容と分担(即ち、同時並行編集マネージャ111の編集処理部141の制御対象となる作業内容と分担)に従って実行された同時並行編集処理の実行中または実行後の結果を示す第1データと、当該第1データのうち、割り当てられた作業内容に基づく編集結果を示す部分と対応付けられている、1以上の作業者毎の役割を示す第2データとが変更される場合の例について、図27乃至図29を用いて説明する。
図27は、編集者毎の役割についての設定内容が更新される一例を示す図である。
図27には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の実行中または実行後の結果を示す第1データとしてのデータ構造1161と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1181乃至1183が示されている。
データ構造1161のうち、図23のデータ構造1001と同じ構成については、その説明を省略する。データ構造1161の編集データ1171,1172は、それぞれ図23に示される編集データ1011,1013と同様であるのでその説明を省略する。
図27に示されるように、ビデオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1171には、カット編集の役割を担う編集者「田中」,「松本」についての設定内容1182,1183が対応付けられている。即ち、編集データ1171から、設定内容1182,1183が参照できるように構成されている。
同様に、オーディオトラックのカット編集の編集結果を示す編集データ1172には、カット編集の役割を担う編集者「田中」,「松本」についての設定内容1182,1183が対応付けられている。即ち、編集データ1172から、設定内容1182,1183が参照できるように構成されている。
このように、データ構造1161は、編集データ1171,1172から、編集者毎の役割についての設定内容1182,1183が参照できるように構成されている。設定内容1182,1183は、それぞれ図2に示される設定内容72,81と同様であるのでその説明を省略する。
図27の例では、「伊藤」についての設定内容1181から、ディレクタである「伊藤」は、作業者兼ディレクタである「田中」を監督することがわかる。さらに、「田中」についての設定内容1182から、作業者兼ディレクタである「田中」は、作業者である「松本」を監督することがわかる。なお、設定内容1181は、図2に示される設定内容61と同様であるのでその説明を省略する。
ここで、ディレクタである「伊藤」から、作業者兼ディレクタである「田中」に対して、「松本」の作業結果を承認するように指示が出されたとする。当該指示を受けて「田中」が、自身が監督する「松本」の作業結果を承認すると、「松本」についての設定内容1183は、次の図28のように変更される。
図28は、編集者毎の役割についての設定内容が変更される一例を示す図である。
図28には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の実行中または実行後の結果を示す第1データとしてのデータ構造1161と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1181、1182、及び1191が示されている。
データ構造1161と、編集者毎の役割についての設定内容1181,1182については図27と同様であるので、その説明を省略する。
作業者兼ディレクタである「田中」は、自身が監督する「松本」の作業結果を承認すべき指示を受け取ると、例えば、作業者用同時並行編集クライアント121−2を操作することにより、図27に示される「松本」についての設定内容1183を設定内容1191に変更する。即ち、図27に示される設定内容1183のうち、4行目の「Authorization」の後の記載が、「読取、変更」から、設定内容1191に示されるように、「読取」に更新される。
作業者である「松本」に与えられる権限が、素材の「読取」のみに更新されることにより、「松本」は、編集作業が行えなくなる。即ち、「松本」は、6行目の「Edit commands」の後に記載された、編集できる編集操作のコマンドである「Trim」が使えなくなり、トリム編集ができなくなる。このように、作業者の作業結果が承認されると、設定内容が変更され、作業結果が作業者から変更不可となるように設定される。即ち、図5のステップS50で上述したように、承認された作業結果は、作業者からは変更不可となる。
次に、ディレクタである「伊藤」から、作業者である「松本」に対して、新たな作業内容が割り当てられたとする。すると、「松本」についての設定内容は、次の図29のように変更される。
図29は、編集者毎の役割についての設定内容が更新される一例を示す図である。
図29には、所定のタイムラインについての同時並行編集処理の実行中または実行後の結果を示す第1データとしてのデータ構造1241と、編集者毎の役割を示す第2データとしての設定内容1181、1182、及び1261が示されている。
データ構造1241のうち、図27のデータ構造1161と同じ構成については、その説明を省略する。また、設定内容1181,1182は、図27と同様であるのでその説明を省略する。
ディレクタである「伊藤」によって新たに決定された作業内容と分担に従って、同時並行編集処理が実行される。これにより、同時並行編集処理の結果を示すデータ構造1241には、新たな編集データ1251が追加される。
具体的には、CGトラックについての編集結果が、6乃至13行目に追加される。詳細には、当該CGトラックのオーナーグループの役割を担った者として、「松本」が示される。すなわち、「松本」が当該CGトラックを、責任を持って監督し編集したことを意味している。
また、当該CGトラックの編集結果が、9乃至12行目に示されている。具体的には、編集データ1251は、当該ビデオトラックに含まれるイベントの「Mark In Point: 00:01:00:02」,「Mark Out Point: 00:01:30:02」の間の字幕が切り出された、という字幕編集の内容を示している。
図29に示されるように、字幕編集の編集結果を示す編集データ1251には、字幕編集の役割を担った編集者「松本」についての設定内容1261が対応付けられている。即ち、編集データ1251から、設定内容1261が参照できるように構成されている。
具体的には、「松本」についての設定内容1261は、3行目の「Director」の後の記載から、「松本」を監督するディレクタの名前は「伊藤」であることがわかる。また、4行目の「Authorization」の後の記載から、「松本」に与えられる権限は、素材の「読取、変更、書込」であることがわかる。5行目の「Context」の後の記載から、「松本」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「字幕編集」であることがわかる。このため、6行目の「Edit commands」の後の記載から、「字幕編集」に含まれる編集操作のうち、編集できる編集操作のコマンドは「Add edit」であることがわかる。
「松本」についての設定内容1261と図28に示される設定内容1191とを比較すると、3行目の「Director」の後の記載から、「松本」を監督するディレクタの名前が「田中」から「伊藤」に変更されていることがわかる。また、4行目の「Authorization」の後の記載から、「松本」に与えられる権限は、素材の「読取」から「読取、変更、書込」に変更されていることがわかる。また、5行目の「Context」の後の記載から、「松本」にとっての「他の編集者から期待される振舞い」は、「カット編集」から「字幕編集」に変更されていることがわかる。また、6行目の「Edit commands」の後の記載から、「松本」が編集できる編集操作のコマンドは、「Trim」から「Add edit」に変更されていることがわかる。
さらに、図29に示されるように、ビデオトラックとオーディオトラックのカット編集を示す編集データ1171,1172には、カット編集の役割を担う編集者「田中」についての設定内容1182のみが対応付けられるよう変更されている。即ち、編集データ1171,1172から、設定内容1182のみが参照できるように構成されている。
このように、ディレクタによって編集者毎の役割が変更されると、同時並行編集処理の結果にも反映され、その内容が変更される。したがって、柔軟な編集作業が可能となり、編集作業の効率が高くなる。
また、図27乃至図29の例でも、作業者等は、データ構造の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容を参照することにより、作業内容のより詳細な情報を知ることができる。
なお、図27乃至図29の例では、データ構造の編集データから、それぞれ対応する編集者毎の役割についての設定内容が参照できるようにデータ構造が構成されている。しかしながら、さらに、これとは逆に編集者毎の役割についての設定内容から、データ構造のそれぞれ対応する編集データが参照できるように、編集者毎の役割についての設定内容を構成することもできる。勿論、両方から参照できるようにしてもよい。これにより、作業者は、自身が編集処理を実行中または実行後の結果を容易に確認できる。
さらに、編集者毎の役割の設定内容が変更できることにより、例えば、編集作業の教育に適用することができる。例えば、編集作業を教育する立場にある者(以下、教育者と称する)が、教育される立場の者(以下、被教育者)が使用可能な編集操作のコマンド数及びコマンドの種類を、被教育者のレベルに合わせて変更する。
具体的には、教育者は、被教育者が使用可能な編集操作のコマンド数を、始めは自身が使用可能な数よりも少なく設定する。そして、教育者は、被教育者の編集技術のレベルに合わせて、被教育者が使用可能な編集操作のコマンド数及びコマンドの種類を変更できるようにする。即ち、被教育者の編集技術のレベルが高くなれば、教育者は、被教育者が使用可能な編集操作のコマンドを追加し、さらに難易度の高いコマンドを使用可能に変更することもできる。一方、被教育者の編集技術のレベルが低い場合には、教育者は、被教育者が使用可能な編集操作のコマンドを削減し、難易度の低いコマンドのみを使用可能に変更することもできる。このように、教育者が、被教育者の役割の設定内容を変更することで、被教育者の編集技術のレベルを効率よく高くすることができる。その結果、編集結果であるコンテンツの品質を均一化することができる。
また、例えば、教育者と被教育者が同じコンテンツを編集対象とする場合には、教育者が被教育者の使用可能な編集操作コマンドを適切に逐次変更することにより、編集作業の効率を上げることができる。
図1乃至図29を用いて説明した同時並行編集システムの形態は、一例にすぎずこれに限定されない。したがって、同時並行編集作業に携わる人物の関係、同時並行編集システムの構成例、同時並行編集システムの機能的構成例、同時並行編集システムの処理について他の例を説明する。
[同時並行編集作業に携わる人物の関係の他の例]
図30は、同時並行編集作業に携わる人物の関係を示す図であって、図1とは異なる例について説明する図である。
図30に示されるように、管理者1301は、編集者とは独立した位置付けとして存在し、本実施形態の編集システムを管理している。
一方、ディレクタと作業者とからなる編集者の関係は、階層構造化されている。
図30の例では、ディレクタ1311は、作業者兼ディレクタ1321−1乃至作業者兼ディレクタ1321−u(uは1以上の自然数)の編集作業を監督する。
作業者兼ディレクタ1321−1乃至作業者兼ディレクタ1321−uは、ディレクタ1311の監督の下、下位の階層の1人以上の作業者又は作業者兼ディレクタを監督すると共に編集作業をそれぞれ同時並行的に行うことができる。
同時並行編集作業は、1つのコンテンツの制作だけではなく、複数のコンテンツの制作についても適用することができる。例えば、同時並行編集作業によって所定のコンテンツを制作し、制作された所定のコンテンツを用いて、別のコンテンツを制作することもできる。具体的には、例えば、本編の編集作業とダイジェスト版の編集作業を同時並行的に行うことができる。この場合、図30に示される関係図において、作業者兼ディレクタ1321−1乃至作業者兼ディレクタ1321−uが本編の編集作業をそれぞれ担当し、ディレクタ1311がダイジェスト版の編集作業を担当する。
このように、同時並行編集作業の対象となるコンテンツの形態に応じて、階層構造化された編集者の関係を柔軟に変更することができる。
[同時並行編集システムの他の構成例]
次に、同時並行編集システムの構成例であって、図3とは異なる例について、図31乃至図34を用いて説明する。
図31は、同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。
図31に示されるように、同時並行編集システム1341は、1台のサーバ1351、及びS台(Sは1以上の自然数)の情報処理端末1361−1乃至1361−Sを備えている。サーバ1351、及び情報処理端末1361−1乃至1361−Sの各々は、ケーブルやLAN等を介して相互に接続されている。なお、以下、情報処理端末1361−1乃至1361−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて情報処理端末1361と称する。
図31の同時並行編集システム1341におけるサーバ1351の基本的な機能は、図3の同時並行編集クライアントマネージャ111の機能と同様である。すなわち、同時並行編集クライアントマネージャの機能は、サーバ1351に搭載されている。一方、同時並行編集システム1341における情報処理端末1361の基本的な機能は、図3の同時並行編集クライアント121の機能のうち、編集作業全般の機能を除く他の機能と同様であるが、その搭載場所は、特に情報処理端末1361に限定されず、サーバ1351でもよい。
また、図3の同時並行編集クライアント121の機能のうち編集作業全般の機能は、編集アプリケーション1371−1乃至1371−Sのそれぞれにより発揮される。図31の例では、編集アプリケーション1371−1乃至1371−Sが、それぞれ情報処理端末1361−1乃至1361−Sに搭載されている。なお、以下、編集アプリケーション1371−1乃至1371−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて編集アプリケーション1371と称する。これにより、専用端末としての同時並行編集クライアント121と同様の機能を、編集アプリケーション1371を汎用の端末であるパーソナルコンピュータ等にインストールすることで実現することができる。
情報処理端末1361は、サーバ1351に対するログイン処理及びログアウト処理を実行する。また、情報処理端末1361は、サーバ1351との間で編集情報等各種情報の送受信を行う。さらに、情報処理端末1361は、編集アプリケーション1371とのセッション状況の管理を行う。
編集アプリケーション1371は、上述の如く、編集作業に必要な機能の全般を有する。即ち、編集アプリケーション1371は、図3においては同時並行編集クライアント121が有する編集作業に必要な機能の全般を、代わりに有している。また、編集アプリケーション1371は、情報処理端末1361との間で編集情報の送受信を行う。
図31の例では、情報処理端末1361は、サーバ1351と編集アプリケーション1371のプロキシ(中継)として機能する。したがって、例えば、編集アプリケーション1371に不具合が発生したとしても、同時並行編集システム1341全体にその影響が及ぶのを回避することができる。
なお、図3に示される同時並行編集システム101及び図31に示される同時並行編集システム1341は、2層クライアントサーバーシステムや3層クライアントサーバーシステムとしても実現可能である。例えば、図31において、編集アプリケーション1371が、3層クライアントサーバーシステムのWebアプリケーションの一部だったとしても、同時並行編集システム1341は実現可能である。その場合、サーバ1351と情報処理端末1361は、図示せぬサーバにホスティングされることになる。
図32は、同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。
図32に示されるように、同時並行編集システム1381は、1台のサーバ1391、及び、S台(Sは1以上の自然数)の情報処理端末1401−1乃至1401−Sを備えている。サーバ1391及び、情報処理端末1401−1乃至1401−Sの各々は、ケーブルやLAN等を介して相互に接続されている。さらに、情報処理端末1401−1乃至1401−Sの各々は、ケーブルやLAN等を介して相互に接続されている。なお、以下、情報処理端末1401−1乃至1401−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて情報処理端末1401と称する。図32の同時並行編集システム1381におけるサーバ1391の基本的な機能は、図3の同時並行編集クライアントマネージャ111の機能と同様である。すなわち、同時並行編集クライアントマネージャの機能は、サーバ1391に搭載されている。一方、同時並行編集システム1381における情報処理端末1401の基本的な機能は、図3の同時並行編集クライアント121の機能と同様である。すなわち、同時並行編集クライアントの機能は、情報処理端末1401に搭載されている。
サーバ1391は、情報処理端末1401のログイン情報の管理を行う。情報処理端末1401のログイン情報とは、情報処理端末1401のアドレスやセッション状況等を示す情報をいう。
情報処理端末1401は、サーバ1391に対するログイン処理及びログアウト処理を実行する。また、情報処理端末1401は、自身以外の情報処理端末1401とのセッション状況の管理を行う。また、情報処理端末1401は、自身以外の情報処理端末1401との間で編集情報等各種情報の送受信を行う。さらに、情報処理端末1401は、編集作業に必要な機能の全般を備える。
図32に示される同時並行編集システム1381の構成は、ピア間のタイプが“1対1型”であり、インデックス情報の持ち方のタイプが“ハイブリッドP2P(Peer to Peer)型”である、P2P型と呼ばれる構成である。なお、ピアとは通信端末である。通信端末は、一般的にパーソナルコンピュータを指し、ここでは、同時並行編集システム1381を構成する各装置を指す。また、インデックス情報とは、特定の編集情報を所有する通信端末のIPアドレスと編集情報とを結びつけた情報である。
ピア間のタイプが“1対1型”の場合、通信端末間で1対1の編集情報をやりとりする。インデックス情報の持ち方のタイプが“ハイブリッドP2P型”の場合、インデックス情報は、中央のインデックスサーバで管理される。図32の例では、サーバ1391がインデックスサーバに相当する。したがって、サーバ1391は、インデックス情報を管理する。
なお、図32の例でも、図31で示される例と同様に、情報処理端末1401のそれぞれが編集アプリケーション1371を有していてもよい。この場合、編集アプリケーション1371は、情報処理端末1401が有する編集作業に必要な機能の全般を代わりに有する。
図33は、同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。
図33に示されるように、同時並行編集システム1411は、S台(Sは1以上の自然数)の情報処理端末1421−1乃至1421−Sを備えている。情報処理端末1421−1乃至1421−Sの各々は、ケーブルやLAN等を介して相互に接続されている。なお、以下、情報処理端末1421−1乃至1421−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて情報処理端末1421と称する。
図33の例では、図3の同時並行編集クライアントマネージャ111の役割の少なくとも一部が、任意の情報処理端末1421−k(kは任意の自然数であって、S以下の値)に委譲されている。すなわち、情報処理端末1421−kの機能が、図3の同時並行編集クライアントマネージャ111の機能と同様となる。すなわち、同時並行編集クライアントマネージャの機能は、情報処理端末1421−kに搭載されている。情報処理端末1421−kを除く情報処理端末1421の機能が、図3の同時並行編集クライアント121の機能と同様となる。すなわち、同時並行編集クライアントの機能は、情報処理端末1421−kを除く情報処理端末1421に搭載されている。
図34は、同時並行編集システムの他の構成例を示すブロック図である。
図34に示されるように、同時並行編集システム1431は、S台(Sは1以上の自然数)の情報処理端末1441−1乃至1441−Sを備えている。情報処理端末1441−1乃至1441−Sの各々は、ケーブルやLAN等を介して相互に接続されている。なお、以下、情報処理端末1441−1乃至1441−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて情報処理端末1441と称する。同時並行編集システム1431における情報処理端末1441の基本的な機能は、図3の同時並行編集クライアント121の機能と同様である。すなわち、同時並行編集クライアントの機能は、情報処理端末1441に搭載されている。
図34の例では、情報処理端末1441は、お互いに登録しあい、編集情報等各種情報をブロードキャストする。また、情報処理端末1441は、編集作業に必要な機能の全般を備える。
なお、図33,図34の例でも、図31で示される例と同様に、情報処理端末1421,1441のそれぞれが編集アプリケーション1371を有していてもよい。この場合、編集アプリケーション1371は、情報処理端末1421,1441が有する編集作業に必要な機能の全般を代わりに有する。
さらに、上述した同時並行編集システムにおいては、同一の編集アプリケーション間の編集作業に限らず、異なる編集アプリケーション間においても編集作業が可能である。すなわち、例えば、映像及び音声の編集に用いられるノンリニア映像編集アプリケーションと、音声の編集に用いられるノンリニア音声編集アプリケーションとの間においても編集作業を同時並行的に行うことができる。このような場合、ノンリニア音声編集アプリケーションの機能が搭載された情報処理端末を操作する編集者には、音声の編集に関する役割が設定され、音声の編集作業に関する作業内容が分担される。
以上、図31乃至図34を用いて説明したように、同時並行編集作業の行われる環境に応じて、同時並行編集システムを柔軟に構成することができる。
[同時並行編集システムの他の機能的構成例]
次に、同時並行編集システムの機能的構成例であって、図4とは異なる例について、図35と図36を用いて説明する。
図35は、同時並行編集システムの他の機能的構成例ついて説明する機能ブロック図である。
同時並行編集システム1451は、同時並行編集クライアントマネージャ1461、及び、同時並行編集クライアント1471−1乃至1471−S(Sは1以上の自然数)を備えている。
同時並行編集クライアントマネージャ1461は、編集処理部1491−1乃至1491−S、記憶部1501−1乃至1501−S、及び編集情報結合部1511を有している。なお、以下、編集処理部1491−1乃至1491−S、及び、記憶部1501−1乃至1501−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて編集処理部1491、及び、記憶部1501と称する。
編集処理部1491−1乃至1491−Sは、後述する対応する同時並行編集クライアント1471−1乃至1471−Sの操作部1531−1乃至1531−Sから制御信号が送信されてくると、当該制御信号を受信して、その内容に基づいて、素材に対して各種の編集処理に関する制御を実行する。なお、ここでいう編集処理に関する制御は、図4で説明したように、編集処理の実行主体、実行主体の数は特に限定されない。また、同時並行編集クライアントマネージャ1461以外の装置が実行主体となる場合、編集処理に伴う各種情報を1の装置から他の装置に転送する処理や、各種情報を加工したり変更する処理も、編集処理に関する制御に含まれるものとする。
記憶部1501は、このようにして編集処理部1471によって編集処理が施された素材を、編集情報としてそれぞれ記憶する。また、記憶部1501は、その他同時並行編集作業に関するすべての情報を編集情報として記憶する。さらに、記憶部1501は、ログイン情報を記憶する。
編集情報結合部1511は、記憶部1501−1乃至1501―Sに記憶された編集情報を結合して、結合した編集情報を同時並行編集クライアント1471−1乃至1471−Sの出力部1532−1乃至1532−Sに送信する。
同時並行編集クライアント1471−k(kは、1乃至Sのうちの何れかの整数値)は、操作部1531−k、及び出力部1532−kを有している。なお、以下、操作部1531−1乃至1531−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて操作部1531と称する。また、出力部1532−1乃至1532−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて出力部1532と称する。
操作部1531は、編集者による編集作業に伴う各種操作を受け付け、当該操作に対応する制御信号を、対応する編集処理部1491に供給する。
出力部1532は、編集情報結合部1511で結合された編集情報に基づいて、出力データを生成する。出力部1532により生成された出力データは、図示せぬディスプレイやスピーカ等に供給され、対応する動画像や音声等が出力される。
図35の例では、編集処理部1491−1乃至1491−Sのそれぞれにおいて編集された編集情報は、常に対応する記憶部1501−1乃至1501−Sに分割して記憶されるため、一部の記憶部1501に不具合が発生した場合でも、その影響が同時並行編集システム1451全体に及ぶのを回避することができる。
図36は、同時並行編集システムの他の機能的構成例ついて説明する機能ブロック図である。
同時並行編集システム1551は、同時並行編集クライアントマネージャ1561、及び、同時並行編集クライアント1571−1乃至1571−S(Sは1以上の自然数)を備えている。
同時並行編集クライアントマネージャ1561は、編集処理部1591−1乃至1591−S、記憶部1601−1乃至1601−S、編集情報結合部1611、及び、記憶部1621を有している。なお、以下、編集処理部1591−1乃至1591−S、及び、記憶部1601−1乃至1601−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて編集処理部1591、及び、記憶部1601と称する。
編集処理部1591−1乃至1591−Sは、対応する同時並行編集クライアント1571−1乃至1571−Sから制御信号が送信されてくると、当該制御信号を受信して、その内容に基づいて、素材に対して各種の編集処理に関する制御を実行する。なお、ここでいう編集処理に関する制御は、図4で説明したように、編集処理の実行主体、実行主体の数は特に限定されない。また、同時並行編集クライアントマネージャ1561以外の装置が実行主体となる場合、編集処理に伴う各種情報を1の装置から他の装置に転送する処理や、各種情報を加工したり変更する処理も、編集処理に関する制御に含まれるものとする。
記憶部1601−1乃至1601−Sは、このようにして対応する編集処理部1591−1乃至1591−Sによって編集処理が施された素材を、編集情報としてそれぞれ記憶する。また、記憶部1601−1乃至1601−Sは、その他同時並行編集作業に関するすべての情報を編集情報として記憶する。さらに、記憶部1601−1乃至1601−Sは、ログイン情報を記憶する。
編集情報結合部1611は、記憶部1601−1乃至1601−Sに記憶された編集情報を結合して、結合した編集情報を記憶部1621に提供する。
記憶部1621は、編集情報結合部1611によって結合された編集情報を記憶する。また、記憶部1621は、記憶した編集情報を同時並行編集クライアント1571−1乃至1571−Sの出力部1642−1乃至1642−Sに送信する。
同時並行編集クライアント1571−k(kは、1乃至Sのうちの何れかの整数値)は、操作部1641−k、及び出力部1642−kを有している。なお、以下、操作部1641−1乃至1641−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて操作部1641と称する。また、出力部1642−1乃至1642−Sを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて出力部1642と称する。
操作部1641は、編集者による編集作業に伴う各種操作を受け付け、当該操作に対応する制御信号を、対応する編集処理部1591に供給する。
出力部1642は、記憶部1621に記憶された編集情報に基づいて、出力データを生成する。出力部1642により生成された出力データは、図示せぬディスプレイやスピーカ等に供給され、対応する動画像や音声等が出力される。
図36の例では、編集処理部1591のそれぞれにおいて編集された編集情報は、常に対応する記憶部1601に分割して記憶されるため、一部の記憶部1601に不具合が発生した場合でも、その影響が同時並行編集システム1551全体に及ぶのを回避することができる。さらに、編集情報結合部1611で結合された編集情報は、一旦記憶部1621に記憶される。したがって、一部の記憶部1601に不具合が発生した場合でも、その他の記憶部1601と記憶部1621との編集情報の差分から、不具合が生じた一部の記憶部1601に記憶されていた編集情報を復元することができる。
なお、図35、図36の同時並行編集クライアントマネージャ1461、1561は、図31で説明したように、情報処理端末やサーバというハードウエアを指すのではなく、同時並行編集クライアントマネージャという機能を発揮させる機能ブロックを意味する。同様に、図35、図36の同時並行編集クライアント1471、1571は、情報処理端末やサーバというハードウエアを指すのではなく、同時並行編集クライアントという機能を発揮させる機能ブロックを意味する。したがって、これらの機能ブロックが格納されるハードウエアは、特に限定されず、さらに、その機能の一部が分割されて、別々のハードウエアに格納される場合もある。
以上、図1乃至図36を用いて説明したこれらの実施形態から、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できる、という効果を奏することができる。換言すると、この効果を奏するための同時並行編集システムの構成は上述の実施形態の構成に限定されない。すなわち、ディレクタと複数の作業者がそれぞれ操作する情報処理装置が、相互に情報を授受できる構成であって、次の図37乃至図39に従った処理を実行できれば足りる。図37乃至図39は、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できる、という効果を奏することが可能な同時並行編集システムの処理を示すフローチャートである。
この同時並行編集システムにおいては、ディレクタが操作する装置(以下、ディレクタ用装置と称する)と、複数の作業者の各々が操作する装置(以下、作業者用装置と称する)とが含まれている。例えば図4の例では、同時並行編集クライアント121−1がディレクタ装置に相当し、同時並行編集クライアント121−2及び121−3が作業者用装置に相当する。
[同時並行編集システムの処理の一例]
図37は、同時並行編集システムの処理の一例を説明するフローチャートである。
ステップS101において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作による新規プロジェクトの作成を受け付ける。すなわち、ディレクタは、同時並行編集システムにより制作するコンテンツの編集作業の内容とその分担を決定し、新規プロジェクトとして作成し、入力する。
ステップS102において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作により役割の設定処理を実行する。
ここで、役割の設定処理の詳細例について説明する。
図38は、ディレクタ用装置による役割の設定処理の一例を説明するフローチャートである。
ステップS121において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作に基づいて、子の編集者を選択する。ここで、子の編集者とは、1人のディレクタの監督下で編集作業を行う編集者である。以下、具体的な処理について、図2の例を用いて説明する。即ち、ディレクタである「伊藤」によるディレクタ装置の操作により、子の編集者である「三浦」、「佐藤」、「田中」、及び「松本」が選択され、それぞれの名前が設定内容71−1、71−2、72、及び81の2行目の「Name:」の後に設定される。
ステップS122において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作に基づいて、親編集者を子の編集者に登録する。ここで、親編集者とは、設定された子編集者を監督する編集者である。即ち、ディレクタである「伊藤」によるディレクタ装置の操作に基づいて、「三浦」、「佐藤」、及び「田中」にとっての親編集者である「伊藤」の名前が、設定内容71−1、71−2、及び72の3行目の「Director」の後に設定される。また、ディレクタである「伊藤」の操作に基づいて、「松本」にとっての親編集者である「田中」の名前が、設定内容81の3行目の「Director」の後に設定される。
ステップS123において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作に基づいて、子の編集者に編集コンテキストを設定する。即ち、ディレクタである「伊藤」によるディレクタ装置の操作に基づいて、設定内容71−1、71−2、72、及び81の5行目の「Context」の後にそれぞれの子の編集者の編集コンテキストが設定される。
ステップS124において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作に基づいて、子の編集者に権限を設定する。即ち、ディレクタ11である「伊藤」によるディレクタ装置の操作に基づいて、設定内容71−1、71−2、72、及び81の4行目の「Authorization」の後に、それぞれの子の編集者に与えられる権限が設定される。
ステップS125において、ディレクタ用装置は、未登録の編集コンテキストがあるかを判定する。
未登録の編集コンテキストがあると判定された場合、ステップS125においてYESであると判定されて、処理はステップS121に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、編集コンテキストが全て登録されるまでの間、ステップS121乃至125のループ処理が繰り返される。その後、未登録の編集コンテキストがなくなると、ステップS125においてNOであると判定されて、処理はステップS126に進む。
ステップS126において、ディレクタ用装置は、未登録の権限があるかを判定する。
未登録の権限があると判定された場合、ステップS126においてYESであると判定されて、処理はステップS121に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、権限が全て登録されるまでの間、ステップS121乃至126のループ処理が繰り返される。その後、未登録の権限がなくなると、ステップS126においてNOであると判定されて、役割の設定処理は終了する。
図37のフローチャートの説明に戻り、以上のステップS102の役割の設定処理の後、ステップS103において、作業者用装置は、作業者の操作より同時並行編集処理を実行する。
ここで、同時並行編集処理の詳細例について説明する。
図39は、作業者用装置による同時並行編集処理の一例を説明するフローチャートである。
ステップS141において、作業者用装置は、編集対象を決定する。ここで、編集対象とは、編集対象のイベントである。
ステップS142において、作業者用装置は、権限に合致するかを判定する。例えば、図2の例では、設定内容71−1の4行目の「Authorization」の後に示される、編集者に与えられる権限である素材の「読取、変更、書込」が、作業者の権限に合致するかが判定される。
権限に合致しないと判定された場合、ステップS142においてNOであると判定されて、処理はステップS143に進む。例えば、作業者である「三浦」に与えられる権限が、編集作業を行えない「読取」のみの設定にされている場合には、権限に合致しないと判定される。
ステップS143において、作業者用装置は、作業者へ通知する。即ち、権限に合致していない旨が、例えばエラー表示により通知される。作業者へ通知がされると、処理はステップS141に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、権限に合致するまでの間、ステップS141乃至143のループ処理が繰り返される。その後、権限に合致すると、ステップS142においてYESであると判定されて、処理はステップS144に進む。
ステップS144において、作業者用装置は、編集操作を選択する。即ち、設定内容71−1の6行目の「Edit commands」の後に示される、編集できる編集操作のコマンドである「Change Opacity Level」を選択する。
ステップS145において、作業者用装置は、選択された編集操作が、編集コンテキストに合致するかを判定する。即ち、編集できる編集操作のコマンドである「Change Opacity Level」が、設定内容71−1の5行目の「Context」の後に示される編集のコンテキストである「ビデオエフェクト編集」に含まれる編集操作であるか判定される。
編集コンテキストに合致しないと判定された場合、ステップS145においてNOであると判定されて、処理はステップS143に戻される。
ステップS143において、作業者用装置は、作業者へ通知する。即ち、編集コンテキストに合致していない旨が、例えばエラー表示により通知される。作業者へ通知がされると、処理はステップS141に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、編集コンテキストに合致するまでの間、ステップS141乃至145のループ処理が繰り返される。その後、権限に合致すると、ステップS145においてYESであると判定されて、処理はステップS146に進む。
ステップS146において、作業者用装置は、編集操作に応じた処理を実行する。即ち、作業者用装置は、作業者の操作により、ステップS141の処理で決定された編集対象に対して、ステップS144の処理で選択された編集操作による編集作業を実行する。なお、これらの編集操作による編集作業は、上述したように、他の編集者の作業結果と競合を生じないものである。
これにより、同時並行編集処理は終了する。
図37のフローチャートの説明に戻り、以上のステップS103の同時並行編集処理の後、ステップS104において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作により役割を変更するかを判定する。即ち、図27乃至図29を用いて説明したように、編集者毎の役割を、変更するかを判定する。
役割を変更すると判定された場合、ステップS104においてYESであると判定されて、処理はステップS102に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、役割の変更がされなくなるまでの間、ステップS102乃至104のループ処理が繰り返される。その後、役割の変更がなくなると、ステップS104においてNOであると判定されて、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、ディレクタ用装置は、ディレクタの操作に基づいてコンテンツが完成したかを判定する。即ち、作業者によるすべての作業結果がディレクタの操作基づいて承認され、コンテンツが完成したかが判定される。
コンテンツが完成していないと判定された場合、ステップS105においてNOであると判定されて、処理はステップS103に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、コンテンツが完成するまでの間、ステップS103乃至105のループ処理が繰り返される。その後、コンテンツが完成すると、ステップS105においてYESであると判定されて、同時並行編集システムの処理は終了する。
以上、図37乃至図39に従った処理を実行することにより、マルチユーザ環境において複数の編集者が編集作業を同時並行的に実行できる。
本発明は、同時並行編集システムを備えた情報処理装置に適用することができる。
[本発明のプログラムへの適用]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
この場合、上述した情報処理装置の少なくとも一部として、例えば、図40に示されるパーソナルコンピュータを採用してもよい。
図40において、CPU(Central Processing Unit)2001は、ROM(Read Only Memory)2002に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。または記憶部2008からRAM(Random Access Memory)2003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM2003にはまた、CPU2001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU2001、ROM2002、及びRAM2003は、バス2004を介して相互に接続されている。このバス2004にはまた、入出力インタフェース2005も接続されている。
入出力インタフェース2005には、キーボード、マウスなどよりなる入力部2006、ディスプレイなどよりなる出力部2007が接続されている。また、ハードディスクなどより構成される記憶部2008、及び、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部2009が接続されている。通信部2009は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース2005にはまた、必要に応じてドライブ2010が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア2011が適宜装着される。そして、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部2008にインストールされる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図40に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)2011により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM2002や、記憶部2008に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置、手段などにより構成される装置全体を表すものである。
101 同時並行編集システム, 111 同時並行編集クライアントマネージャ, 121 同時並行編集クライアント, 141 編集処理部, 142 記憶部, 161 操作部, 162 出力部, 201 編集画面, 211 管理領域, 212素材プレビュー領域, 213 タイムラインプレビュー領域, 214 タイムライン領域, 221,222 タイムライン, 261 指示内容, 281 プレイライン, 291 マーク, 301 確認用指示内容, 361 動作一覧, 391乃至393 タブ, 401 確認済範囲, 441,442 競合範囲, 561 素材群, 591 イン点, 592 アウト点, 1001 データ構造, 1011乃至1014 編集データ, 1021乃至1025 設定内容, 1371 編集アプリケーション, 1511 編集情報結合部

Claims (9)

  1. ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割を設定する設定部と、
    前記複数の編集者としての装置のそれぞれによって、前記設定部により設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、前記編集操作に応じた編集処理を実行する実行部と
    を備える編集装置。
  2. 前記役割は、他の編集者から期待される振舞い及びコンテンツの要素となる素材に関する編集情報を変更する権限からなり、
    前記実行部は、他の編集者の編集操作と競合しないように前記編集操作を制御する
    請求項1に記載の編集装置。
  3. ディレクタとしての装置からの操作信号に応じて、前記素材に対する1以上の編集作業の各内容を示す作業内容と、前記1以上の作業者の各々に対する前記1以上の作業内容の割り当てを示す分担とを決定する決定部を
    さらに備える請求項2に記載の編集装置。
  4. 前記設定部は、前記ディレクタとしての装置からの操作信号に応じて、決定された前記作業内容及び前記分担の範囲内で、前記役割を設定する
    請求項3に記載の編集装置。
  5. 前記作業内容及び前記分担に従った前記実行部による前記編集処理の実行中又は実行後の結果を示す第1データと、
    前記第1データのうち、割り当てられた前記作業内容に基づく編集結果を示す部分とそれぞれ対応付けられている、前記複数の編集者毎の前記役割をそれぞれ示す第2データと
    を生成する生成部を
    さらに備える請求項4に記載の編集装置。
  6. 前記編集処理の実行の制御中に、前記1以上の作業者のうち前記ディレクタとしての装置により指定された作業者の前記役割が変更された場合、その変更内容が前記第2データに反映される
    請求項5に記載の編集装置。
  7. 前記編集処理の実行の制御中に、前記1以上の作業者のうち前記ディレクタにより指定された作業者の前記役割が変更された場合、その変更内容が前記第1データに反映される
    請求項6に記載の編集装置。
  8. 編集装置が、
    ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割を設定し、
    前記複数の編集者としての装置のそれぞれによって、設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、前記編集操作に応じた編集処理を実行する
    ステップを含む編集方法。
  9. コンピュータに、
    ディレクタ及び1以上の作業者が階層構造化されて構成される複数の編集者としての装置のグループについて、編集者としての装置毎に役割を設定し、
    前記複数の編集者としての装置のそれぞれによって、設定された役割に基づいて予め定義された編集操作がなされた場合、前記編集操作に応じた編集処理を実行する
    制御処理を実行させるプログラム。
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