JP2003067188A - プロジェクト管理方法、装置、及びプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数開発者により構成され、作業が階層的に管
理されているプロジェクトにおいて、プロジェクト管理
者が任意の作業や成果物の作成量の状況を的確に把握
し、プロジェクト管理を容易にする方法、装置、及びプ
ログラムを提供することを目的とする。 【解決手段】コンピュータを用いて、プロジェクトにお
ける作業内容と手順を示す作業プロセスを定義したプロ
セスモデルに基づき各作業項目の進捗状況と成果物の管
理を行う際、プロジェクトの作業項目および成果物の階
層関係を示す作業項目階層図を表示し、そこからプロー
ブ設定対象として作業項目または成果物を選択させる。
選択されたプローブ設定対象に関して、把握したい情報
および通知の形態を示すプローブ情報を設定する。プロ
ジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の作成進捗
状況と前記設定されたプローブ情報に基づいて、通知す
べき情報と通知の形態を決定し、管理者に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数人でソフトウ
ェア等の開発を行う際のプロジェクト管理方法、装置、
及びプログラムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、大規模なソフトウェアの開発に
おいては、開発しようとするソフトウェアに対する作業
内容（成果物）と手順（成果物間の関係）が定義された
開発（作業）プロセスが作成される。この開発プロセス
に従って、ソフトウェア開発のプロジェクトを管理する
管理者（プロジェクトマネージャ）は、複数のソフトウ
ェア開発者に対して、それぞれが実行すべき作業内容を
割り当て、また開発作業の進行等を調整する。

【０００３】開発のプロセスは、ソフトウェア開発を行
う場合に、開発しようとするソフトウェアの性質（規
模、予算等）により異なる。プロセスは、基本的には、
前段において作成される成果物が参照されて、その後段
の成果物が作成されるものとして定義される。並行して
作成可能な複数の成果物がある場合には、そうした関係
も定義される。また、各成果物は、下位レベルの成果物
（通常では複数）を包含しており、下位レベルの成果物
は、さらに下位レベルの成果物を包含している。すなわ
ち、プロセスでは、ソフトウェア開発の作業の進行方向
での成果物の対応関係と、上位レベルから下位レベルへ
の階層的な方向での成果物の対応関係が定義される。

【０００４】従来、各種プロジェクトにおける各種の作
業を電子計算機システムを用いて管理する作業管理方法
として、例えば特開平２−１２７７６５号に開示されて
いるようなものがある。この公報に記載の作業管理方法
では、上位装置からプロジェクトの進捗管理対象の作業
内容を下位装置に通知したのち、下位装置において予め
定められた期間毎に作業状況を入力させて上位装置に通
知させる。上位装置では、下位装置から通知された実際
の作業状況と標準的に定められた工期とを比較し、下位
装置に通知した作業の工期が予め定められた工期内に納
まらない場合は、下位装置に警告を発する。これによ
り、作業が遅れている現場の早期発見と、支援体制の早
期確立を図れるようにしている。

【０００５】また、特開平５−１３１３４６号に開示さ
れているように、複数階層の構造を持つ作業における任
意階層の進捗率を管理する方法が知られている。

【０００６】さらに、特開平６−３５８２１号に開示さ
れているように、複数開発者による共同作業における共
有データの状態を監視して、共同作業者へ状態を通知す
る方法が知られている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プロジェクト管理装置においては、プロジェクト管理者
がプロジェクトの特定作業の進捗状況を確認したい場合
は、プロジェクト情報の階層を辿って、所望する作業を
表示させ、その作業に対して進捗状況を表示させる指示
を送ることにより情報を確認するため、特に注意すべき
作業が複数ある場合は、その数だけ操作を繰り返さなけ
ればならないという問題があった。

【０００８】また、作業項目が一覧表形式で表示され、
１行に作業内容や進捗状況を表示可能なプロジェクト管
理装置においても、プロジェクト管理者がプロジェクト
の特定作業の進捗状況を確認したい場合は、所望する作
業を一覧表から探し出すということをする必要があっ
た。

【０００９】プロジェクトの進捗状況を監視して、予定
より遅れている場合に通知することが可能なプロジェク
ト管理装置においては、作業が遅れていることは通知す
るものの、進捗率や成果物の作成量がどれくらいなのか
をプロジェクト管理者が確認する場合は、前述のように
該当する作業を探し、状況を表示させる指示を行わなけ
ればならなかった。

【００１０】複数開発者による共同作業における共有デ
ータの状態を監視して、共同作業者へ状態を通知する機
能を持ったシステムは、共有データへの操作・編集状態
等を通知するものであり、共有データの進捗の度合いや
作成されたデータの絶対量を通知するものではない。そ
のため、プロジェクト管理者が進捗率や成果物の作成量
がどれくらいなのかを確認する場合は、前述のように該
当する作業を探し、状況を表示させる指示を行わなけれ
ばならなかった。

【００１１】本発明は、前記従来技術における問題点に
鑑み、複数開発者により構成され、作業が階層的に管理
されているプロジェクトにおいて、プロジェクト管理者
が任意の作業や成果物の作成量の状況を的確に把握し、
プロジェクト管理を容易にするプロジェクト管理方法、
装置、及びプログラムを提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コンピュータを用いて、プロジェクトに
おける作業内容と手順を示す作業プロセスを定義したプ
ロセスモデルに基づいて、各作業項目の進捗状況と成果
物の管理を行うプロジェクト管理方法であって、プロジ
ェクトの作業項目および成果物の階層関係を示す作業項
目階層図を表示するステップと、表示された作業項目階
層図からプローブ設定対象として作業項目または成果物
を選択させるステップと、選択されたプローブ設定対象
に関して、把握したい情報および通知の形態を示すプロ
ーブ情報を設定するステップと、プロジェクトの作業項
目の進捗状況および成果物の達成状況を管理するステッ
プと、プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物
の作成進捗状況と前記設定されたプローブ情報に基づい
て、通知すべき情報と通知の形態を決定するステップ
と、前記通知すべき情報を前記通知の形態で管理者に通
知するステップとを備えたことを特徴とする。

【００１３】また本発明は、上述のプロジェクト管理方
法において、前記プローブ情報として設定できる内容
は、プローブ設定対象である作業項目への成果物の登録
を通知する新着通知、プローブ設定対象である成果物に
関する定量的数量を示すカウンタ、プローブ設定対象で
ある作業項目もしくは成果物の進捗状況を示すメータ、
または、プローブ設定対象である作業項目もしくは成果
物に関し所定の許容範囲を超えたときに警告を通知する
ブレーカを含むことを特徴とする。

【００１４】また本発明は、上述のプロジェクト管理方
法において、前記通知の形態は、通知すべき情報を電子
メールとして送信する電子メール形態、または、通知す
べき情報を画面上に表示する画面表示形態を含むことを
特徴とする。

【００１５】また本発明は、コンピュータを用いて、プ
ロジェクトにおける作業内容と手順を示す作業プロセス
を定義したプロセスモデルに基づいて、各作業項目の進
捗状況と成果物の管理を行うプロジェクト管理装置であ
って、プロジェクトの作業項目および成果物の階層関係
を示す作業項目階層図を表示する手段と、表示された作
業項目階層図からプローブ設定対象として作業項目また
は成果物を選択させる手段と、選択されたプローブ設定
対象に関して、把握したい情報および通知の形態を示す
プローブ情報を設定する手段と、プロジェクトの作業項
目の進捗状況および成果物の達成状況を管理する手段
と、プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の
作成進捗状況と前記設定されたプローブ情報に基づい
て、通知すべき情報と通知の形態を決定する手段と、前
記通知すべき情報を前記通知の形態で管理者に通知する
手段とを備えたことを特徴とする。

【００１６】さらに本発明は、コンピュータを用いて、
プロジェクトにおける作業内容と手順を示す作業プロセ
スを定義したプロセスモデルに基づいて、各作業項目の
進捗状況と成果物の管理を行うプロジェクト管理方法に
係るプログラムであって、プロジェクトの作業項目およ
び成果物の階層関係を示す作業項目階層図を表示するス
テップと、表示された作業項目階層図からプローブ設定
対象として作業項目または成果物を選択させるステップ
と、選択されたプローブ設定対象に関して、把握したい
情報および通知の形態を示すプローブ情報を設定するス
テップと、プロジェクトの作業項目の進捗状況および成
果物の達成状況を管理するステップと、プロジェクトの
作業項目の進捗状況および成果物の作成進捗状況と前記
設定されたプローブ情報に基づいて、通知すべき情報と
通知の形態を決定するステップと、前記通知すべき情報
を前記通知の形態で管理者に通知するステップとを備え
たことを特徴とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。

【００１８】図１は、本発明の一実施形態であるプロジ
ェクト管理装置のシステム構成を示すブロック図であ
る。図１に示すシステムは、複数のコンピュータ１０−
１〜１０−ｍ及びプロジェクト管理サーバ１２がネット
ワーク１１を介して相互に接続されて構築された分散シ
ステムを構成している。複数のコンピュータ１０−１〜
１０−ｍは、複数のソフトウェア開発者によるソフトウ
ェア開発、あるいはプロジェクト管理者によるプロジェ
クト管理に用いられる。

【００１９】本実施形態では、例えばコンピュータ１０
−１をプロジェクト管理者が使用し、他のコンピュータ
１０−２〜１０−ｍを、それぞれのソフトウェア開発者
が使用するものとして説明する。

【００２０】図２は、プロジェクト管理サーバ１２の機
能構成を示すブロック図である。図２に示すように、プ
ロジェクト管理サーバ１２は、プロジェクトナビゲーシ
ョン部２１、進捗状況管理部２２、プロジェクト管理デ
ータベース２３、プロジェクト管理部２４、プロセスモ
デル管理部２５、プロセスモデルデータベース２６、成
果物管理部２７、成果物データベース２８、プローブ設
定部２９、プローブデータベース３０、プローブ管理部
３１、及びプローブ通知部３２を備える。なお、ここで
はプロジェクト管理サーバ１２でこれら各部の機能を実
現する例を説明するが、これら各部の機能はネットワー
ク上の分散処理で実現してもよい。その場合は、プロジ
ェクト管理サーバ１２は不要である。

【００２１】プロジェクトナビゲーション部２１は、ソ
フトウェア開発のプロセスモデル、プロジェクト管理、
ソフトウェア開発の成果物、進捗状況、及びプローブを
関連付けて管理するとともに、ソフトウェア開発者等の
利用者に対して、作業項目や成果物及びその進捗情報を
階層関係で表示することにより、プロジェクトのナビゲ
ーション、すなわちプロセスモデルに基づくソフトウェ
ア開発の進行制御や管理を行う。

【００２２】進捗状況管理部２２は、プロジェクト管理
部２４によって設定されるソフトウェア開発計画に基づ
いて、成果物管理部２７によって実行されるソフトウェ
ア開発のさまざまな作業を監視し、作業項目や成果物に
関する進捗情報をプロジェクト管理データベース２３に
登録するとともに、必要に応じてプロジェクト管理デー
タベース２３から進捗情報を読み出してプロジェクトナ
ビゲーション部２１を介してプローブ管理部３１へ伝達
する。

【００２３】プロジェクト管理部２４は、プロセスモデ
ル管理部２５によって定義されたプロセスモデルに基づ
いて、プロセスモデルの作業項目等を追加・変更し、ま
た、それぞれの作業項目の担当者や作業日程等を設定
し、プロジェクトの作業プロセスを作成してプロジェク
ト管理データベース２３に登録する。また、プロジェク
トナビゲーション部２１からの指示により、プロジェク
ト管理データベース２３に登録されたプロジェクトの作
業プロセス情報をプロジェクトナビゲーション部２１に
提供する。

【００２４】プロセスモデル管理部２５は、ソフトウェ
ア開発を行う上で実行すべき作業項目と手順を定義する
プロセスモデルを開発し、管理するもので、汎用的なプ
ロセスモデルや開発しようとするソフトウェア固有のプ
ロセスモデルを新たに作成したり、ソフトウェアの開発
完了後に既存のプロセスモデルを変更する。プロセスモ
デル管理部２５は、開発したプロセスモデルをプロセス
モデル情報としてプロセスモデルデータベース２６に登
録する。

【００２５】成果物管理部２７は、プロジェクト管理部
２４によって設定された作業プロセスの作業計画に従っ
て実際のソフトウェア開発等で作成される成果物を管理
するもので、ソフトウェア開発者が使用する複数のコン
ピュータ１０−２〜１０−ｍからの指示で実行される。
成果物管理部２７は、プロジェクトナビゲーション部２
１及びプロジェクト管理部２４を通してプロジェクト管
理データベース２３にアクセスして、プロジェクトの作
業プロセスに対応付けて成果物の登録及び管理を行う。
また、プローブ管理部３１からの指示により、成果物の
登録状況やサイズ等の情報をプロジェクト管理データベ
ース２３から読み出し報告する。

【００２６】成果物データベース２８は、成果物管理部
２７によって作成される成果物の情報を、プロジェクト
管理データベース２３が管理するプロジェクトの作業プ
ロセスと対応付けて、格納する。

【００２７】プローブ設定部２９は、プロジェクトナビ
ゲーション部２１を介し、プロジェクト管理者に対しプ
ローブを設定するためのユーザインタフェースを提供
し、プロジェクト管理者が設定したプローブの情報をプ
ローブ情報としてプローブデータベース３０に登録す
る。

【００２８】プローブデータベース３０は、プローブ設
定部２９によって定義されたプローブ情報（成果物が登
録された場合に報告する新着通知、成果物のサイズ等の
情報を報告するカウンタ、作業項目や成果物の進捗情報
を報告するメータ、許容量を超えた場合に警告を通知す
るブレーカ等、通知の形態（メール又は画面表示））を
格納する。

【００２９】プローブ管理部３１は、プローブデータベ
ース３０に格納されているプローブ情報と、プロジェク
トナビゲーション部２１を介して成果物管理部２７と進
捗状況管理部２２から得られた作業状況情報から通知情
報を作成し、プローブ通知部３２へ伝達する。

【００３０】プローブ通知部３２は、送られてきた通知
情報から通知形態を判定し、プロジェクト管理者が使用
するコンピュータ１０−１の画面に情報を表示したり、
プロジェクト管理者へ情報をメールで送付する。

【００３１】図３は、図２で示されたプロジェクトナビ
ゲーション部２１によりプロジェクト管理者に対して提
示される作業項目階層図（ＷＢＳ）の例であり、プロー
ブを設定する対象の選択画面となる。

【００３２】プロジェクト管理者は、この作業項目階層
図からプローブを設定する対象（作業項目または成果
物）を選択し、プローブ設定の指示を行う。該指示は、
プロジェクトナビゲーション部２１へ送信され、該指示
に応じてプローブ設定部２９によりプローブ設定インタ
フェースが表示される。

【００３３】図４は、図２のプローブ設定部２９により
プロジェクト管理者のコンピュータ１０−１に表示され
るプローブ設定のためのユーザインタフェース例であ
る。この画面で、プロジェクト管理者は、新着通知（５
１）、カウンタ（５２）、メータ（５３）、ブレーカ
（５４）のチェックボックスをチェックすることによ
り、プローブ情報として設定する項目を指定する。ブレ
ーカ（５４）の情報については、さらに、懸案事項や問
題事項等の未消化案件（５５）の件数、不良摘出件数
（５６）の件数、あるいは作業項目等の完了日（５７）
の予定日からの超過日数等の、警告を出す許容量を設定
する。また、新着通知情報を画面に表示するか（５
８）、あるいはメールで連絡するか（５９）の指定を行
う。

【００３４】図５〜図８は、プロジェクト管理者に対す
る通知情報の画面表示例を示す。これらの通知情報は、
図３に示す作業項目階層図で各種のプローブを設定した
後、それらのプローブに応じて通知される通知情報の画
面表示例を示す。

【００３５】図５は、図３の作業項目階層図において、
成果物ｂ（４２）が無い状態で、作業項目５（４１）に
対して新着通知を設定した場合に、成果物ｂ（４２）が
新しく登録されたときに表示される画面表示例である。

【００３６】図６は、図３の作業項目階層図において、
成果物ａ（４３）に対してカウンタを設定した場合に表
示される画面表示例である。この表示例では、成果物ａ
（４３）に対して、予定１６０ページの作業のうち、４
７ページが完成済みであることを通知している。

【００３７】図７は、図３の作業項目階層図において、
作業項目８（４４）に対してメータを設定した場合に、
下位の成果物ｃ（４５）の情報も含んで進捗率をグラフ
ィカルなメーター及び百分率で表示される画面表示例で
ある。この表示例では、成果物ｃの進捗度は２９％であ
り、成果物ｃが属している作業項目８の全体の進捗度は
６０％であることを通知している。

【００３８】図８は、図３の作業項目階層図において、
作業項目３（４６）及び作業項目４（４７）に対してブ
レーカ（本例では、未消化案件と不良摘出件数）を設定
した場合に、当該ブレーカで設定した条件に達したとき
に表示される画面表示例である。この表示例では、作業
項目３で未消化案件が３０件を超え、作業項目４で不良
摘出件数が１０／ｋｓを超えたことを通知している。

【００３９】なお、図５〜図８において、新着通知、カ
ウンタ、メータ、ブレーカの通知表示画面を別々の画面
としているが、一つの画面に全ての情報を表示させた
り、任意のプローブをまとめてグループを作成し、グル
ープ毎に通知情報をまとめても良い。

【００４０】図９は、プローブ管理部３１及びプローブ
通知部２３によるプローブ通知処理の手順を示すフロー
チャートである。プローブ管理部３１により、まずステ
ップ１０１で、プローブデータベース３０に格納された
プローブ情報を調べることにより、プローブ設定の有無
を調べる。プローブ設定が無い場合は、ステップ１０１
に戻る。プローブ設定が有る場合は、ステップ１０２に
進む。

【００４１】ステップ１０２で、プローブ情報で新着通
知が設定されている場合には、該当する成果物の登録の
有無を、成果物管理部２７を通して成果物データベース
２８から調べる。成果物が登録されている場合には、新
着通知情報の作成を行う。ステップ１０３で、プローブ
情報にカウンタが設定されている場合には、該当する成
果物のサイズ情報を、成果物管理部２７を通して成果物
データベース２８から読み出し、カウンタ情報を作成す
る。ステップ１０４で、プローブ情報にメータが設定さ
れている場合には、該当する作業項目や成果物の進捗情
報を、進捗状況管理部２２を通してプロジェクト管理デ
ータベース２３から読み出し、メータ情報を作成する。
ステップ１０５で、プローブ情報にブレーカが設定され
ている場合には、プローブ情報で設定されている項目に
対応する情報が許容量を超えているかどうかを、プロジ
ェクト管理部２４を通してプロジェクト管理データベー
ス２３から調べ、ブレーカ情報を作成する。

【００４２】次に、ステップ１０６で、通知形式を識別
する。通知形式にメールが指定されている場合はステッ
プ１０７に進み、ステップ１０２からステップ１０５で
作成した通知情報を含むメール情報を作成する。ステッ
プ１０８で、作成したメール情報を電子メールとして送
信する。

【００４３】次に、ステップ１０９で、画面表示の有無
を識別する。画面表示の指定が無い場合には、ステップ
１０１に戻る。画面表示の指定が有る場合には、ステッ
プ１１０に進み、ステップ１０２からステップ１０５で
作成した通知情報に基づき表示用画面データを作成す
る。ステップ１１１で、通知用ウィンドウで表示用画面
データを表示し、ステップ１０１に戻る。ステップ１０
６において、通知形式にメールが指定されていない場合
は、画面表示は必ず行うものとしてステップ１１０へ進
む。

【００４４】図１０は、プローブ設定部２９によるプロ
ーブ設定処理の手順を示すフローチャートである。プロ
ーブ設定部２９により、まずステップ２０１で、プロー
ブ設定のためのユーザインターフェース（図４で説明し
たプローブ設定画面）を表示する。ステップ２０２で、
プローブ設定画面における新着通知の指定の有無を調
べ、新着通知指定が無い場合はステップ２０４へ進み、
新着通知指定が有る場合にはステップ２０３に進む。ス
テップ２０３では、新着通知指定のプローブ情報をプロ
ーブデータベース３０へ格納する。

【００４５】ステップ２０４では、プローブ設定画面に
おけるカウンタの指定の有無を調べ、カウンタ指定が無
い場合はステップ２０６へ進み、カウンタ指定が有る場
合にはステップ２０５に進む。ステップ２０５では、カ
ウンタ指定のプローブ情報をプローブデータベース３０
へ格納する。

【００４６】ステップ２０６では、プローブ設定画面に
おけるメータの指定の有無を調べ、メータ指定が無い場
合はステップ２０８へ進み、メータ指定が有る場合には
ステップ２０７に進む。ステップ２０７では、メータ指
定のプローブ情報をプローブデータベース３０へ格納す
る。

【００４７】ステップ２０８では、プローブ設定画面に
おけるブレーカの指定の有無を調べ、ブレーカ指定が無
い場合は終了し、ブレーカ指定が有る場合にはステップ
２０９に進む。ステップ２０９では、ブレーカ指定のプ
ローブ情報およびブレーカ情報をプローブデータベース
３０へ格納する。

【００４８】図１１は、プローブデータベース３０に格
納されるプローブ情報の例である。プローブ情報は、プ
ローブＩＤ１１０１、作業項目１１０２、プローブ種別
１１０３、及び通知形式１１０４などの項目を有する。
プローブＩＤ１１０１は、プローブを識別するためのＩ
Ｄである。作業項目１１０２は、プローブを設定する対
象である作業項目や成果物である。プローブ種別１１０
３は、プローブの種別であり、本実施の形態では新着通
知、カウンタ、メータ、及びブレーカの４種類がある。
通知形式１１０４は、ユーザが指定した通知の形式であ
り、本実施の形態では画面通知とメール通知との２種類
がある。

【００４９】図１２は、プローブデータベース３０に格
納されるブレーカ情報の例である。ブレーカ情報は、プ
ローブにブレーカが指定されたときに生成され、プロー
ブ情報の詳細情報となる。ブレーカ情報は、プローブＩ
Ｄ１２０１、対象項目１２０２、しきい値１２０３、単
位１２０４、及び状態１２０５などの項目を有する。プ
ローブＩＤ１２０１は、プローブを識別するためのＩＤ
である。対象項目１２０２は警告等を出す項目であり、
例えば、未消化案件や不良摘出件数などがある。しきい
値１２０３は、警告等を出す許容量である。単位１２０
４は、しきい値１２０３の単位である。状態１２０５
は、しきい値１２０３を超えるか超えないかの状態であ
る。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プロジェクトの作業項目や成果物の階層構造を示す画面
においてプローブ設定対象を指定できるので、分かりや
すく容易に注目したい要素を指定することが可能であ
る。また、作業項目への成果物投入を通知する新着通
知、成果物の定量的な数量（ページ数、サイズなど）を
示すカウンタ、成果物の進捗度を示すメータ、指定した
条件に達したときにアラームを通知するブレーカなどを
設定することが可能であり、設定した内容を管理者向け
の画面に表示することによりプロジェクト状況確認を容
易に行うことができる。結果として、プロジェクト管理
者は、任意の作業項目や成果物に関して作成量などの進
捗状況を的確に把握し、プロジェクト管理を容易にする
ことがでできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理装
置のシステム構成を示すブロック図である。

【図２】プロジェクト管理サーバの機能構成を示すブロ
ック図である。

【図３】プロジェクトナビゲーション部によりプロジェ
クト管理者に対して提示される作業項目階層図（ＷＢ
Ｓ）の例を示す図である。

【図４】プローブ設定画面例を示す図である。

【図５】新着通知画面表示例を示す図である。

【図６】カウンタ画面表示例を示す図である。

【図７】メータ画面表示例を示す図である。

【図８】ブレーカ画面表示例を示す図である。

【図９】プローブ通知処理の流れを示すフローチャート
である。

【図１０】プローブ設定処理の流れを示すフローチャー
トである。

【図１１】本発明の実施の形態におけるプローブデータ
ベースに格納されるプローブ情報の例を示す図である。

【図１２】本発明の実施の形態におけるプローブデータ
ベースに格納されるブレーカ情報の例を示す図である。

【符号の説明】

１０−１〜１０−ｍ…コンピュータ １１…ネットワーク １２…プロジェクト管理サーバ ２１…プロジェクトナビゲーション部 ２２…進捗状況管理部 ２３…プロジェクト管理データベース ２４…プロジェクト管理部 ２５…プロセスモデル管理部 ２６…プロセスモデルデータベース ２７…成果物管理部 ２８…成果物データベース ２９…プローブ設定部 ３０…プローブデータベース ３１…プローブ管理部 ３２…プローブ通知部

フロントページの続き (72)発明者 三富 篤 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 (72)発明者 平井 千秋 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 工藤 裕 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Ｆターム(参考） 5B076 EC09

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンピュータを用いて、プロジェクトにお
   ける作業内容と手順を示す作業プロセスを定義したプロ
   セスモデルに基づいて、各作業項目の進捗状況と成果物
   の管理を行うプロジェクト管理方法であって、 プロジェクトの作業項目および成果物の階層関係を示す
   作業項目階層図を表示するステップと、 表示された作業項目階層図からプローブ設定対象として
   作業項目または成果物を選択させるステップと、 選択されたプローブ設定対象に関して、把握したい情報
   および通知の形態を示すプローブ情報を設定するステッ
   プと、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の達成
   状況を管理するステップと、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の作成
   進捗状況と前記設定されたプローブ情報に基づいて、通
   知すべき情報と通知の形態を決定するステップと、 前記通知すべき情報を前記通知の形態で管理者に通知す
   るステップとを備えたことを特徴とするプロジェクト管
   理方法。
2. 【請求項２】請求項１に記載のプロジェクト管理方法に
   おいて、 前記プローブ情報として設定できる内容は、プローブ設
   定対象である作業項目への成果物の登録を通知する新着
   通知、プローブ設定対象である成果物に関する定量的数
   量を示すカウンタ、プローブ設定対象である作業項目も
   しくは成果物の進捗状況を示すメータ、または、プロー
   ブ設定対象である作業項目もしくは成果物に関し所定の
   許容範囲を超えたときに警告を通知するブレーカを含む
   ことを特徴とするプロジェクト管理方法。
3. 【請求項３】請求項１に記載のプロジェクト管理方法に
   おいて、 前記通知の形態は、通知すべき情報を電子メールとして
   送信する電子メール形態、または、通知すべき情報を画
   面上に表示する画面表示形態を含むことを特徴とするプ
   ロジェクト管理方法。
4. 【請求項４】コンピュータを用いて、プロジェクトにお
   ける作業内容と手順を示す作業プロセスを定義したプロ
   セスモデルに基づいて、各作業項目の進捗状況と成果物
   の管理を行うプロジェクト管理装置であって、 プロジェクトの作業項目および成果物の階層関係を示す
   作業項目階層図を表示する手段と、 表示された作業項目階層図からプローブ設定対象として
   作業項目または成果物を選択させる手段と、 選択されたプローブ設定対象に関して、把握したい情報
   および通知の形態を示すプローブ情報を設定する手段
   と、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の達成
   状況を管理する手段と、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の作成
   進捗状況と前記設定されたプローブ情報に基づいて、通
   知すべき情報と通知の形態を決定する手段と、 前記通知すべき情報を前記通知の形態で管理者に通知す
   る手段とを備えたことを特徴とするプロジェクト管理装
   置。
5. 【請求項５】コンピュータを用いて、プロジェクトにお
   ける作業内容と手順を示す作業プロセスを定義したプロ
   セスモデルに基づいて、各作業項目の進捗状況と成果物
   の管理を行うプロジェクト管理方法に係るプログラムで
   あって、 プロジェクトの作業項目および成果物の階層関係を示す
   作業項目階層図を表示するステップと、 表示された作業項目階層図からプローブ設定対象として
   作業項目または成果物を選択させるステップと、 選択されたプローブ設定対象に関して、把握したい情報
   および通知の形態を示すプローブ情報を設定するステッ
   プと、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の達成
   状況を管理するステップと、 プロジェクトの作業項目の進捗状況および成果物の作成
   進捗状況と前記設定されたプローブ情報に基づいて、通
   知すべき情報と通知の形態を決定するステップと、 前記通知すべき情報を前記通知の形態で管理者に通知す
   るステップとを備えたことを特徴とするプロジェクト管
   理方法係るプログラム。