JP2012164141A - 硬貨入出金装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】硬貨回収作業の効率を向上させることができる硬貨入出金装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の硬貨入出金装置は、硬貨収納部と、受皿と、払出指示受付手段と、制御手段とを備える。硬貨収納部は、硬貨を収納する。受皿は、前記硬貨収納部から払い出された硬貨を受ける。払出指示受付手段は、自装置から払い出す払出総額または払出総枚数を受付ける。制御手段は、前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる。
【選択図】図5
【解決手段】実施形態の硬貨入出金装置は、硬貨収納部と、受皿と、払出指示受付手段と、制御手段とを備える。硬貨収納部は、硬貨を収納する。受皿は、前記硬貨収納部から払い出された硬貨を受ける。払出指示受付手段は、自装置から払い出す払出総額または払出総枚数を受付ける。制御手段は、前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる。
【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、硬貨入出金装置およびプログラムに関する。
従来、スーパーマーケット等の店舗においては、紙幣処理装置や硬貨入出金装置がPOS(Point Of Sales)端末等の上位装置に接続されて用いられる。硬貨入出金装置に収納されている硬貨を回収する際には、硬貨入出金装置に払い出させる金額または硬貨枚数をPOS端末等の上位装置から入力して払出指示を送信する。硬貨入出金装置は、硬貨収納部の出口付近に設けられた受皿に、指示された金額または枚数の硬貨を払い出す。
しかしながら、POS端末は受皿の容量を考慮して払い出す硬貨枚数を調整するわけではない。従って、受皿から硬貨が溢れないようにするためには、POS端末において少なめの硬貨枚数を入力して払い出し処理を繰り返す必要があり、硬貨回収作業の効率が上がらないという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、硬貨回収作業の効率を向上させることができる硬貨入出金装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の硬貨入出金装置は、硬貨収納部と、受皿と、払出指示受付手段と、制御手段とを備える。硬貨収納部は、硬貨を収納する。受皿は、前記硬貨収納部から払い出された硬貨を受ける。払出指示受付手段は、自装置から払い出す払出総額または払出総枚数を受付ける。制御手段は、前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる。
図1は、本実施形態の硬貨入出金装置1を示す外観斜視図である。本実施形態の硬貨入出金装置1は、POS端末やECR(Electronic Cash Resister)等の販売登録装置に接続されて用いられる。尚、本実施形態の硬貨入出金装置1を、セルフチェックアウト装置(セルフPOS端末)に接続して用いてもよい。
硬貨入出金装置1は、ハウジング1aを有する。ハウジング1aの前面右側には、上方に開口した硬貨投入口2が設けられている。硬貨投入口2は、複数枚の硬貨のまとまった投入を許容する。ハウジング1aの前面中央には、硬貨を払い出す硬貨払出口3と、払い出される硬貨を受ける受皿3aとが設けられている。ハウジング1aの前面左側には、硬貨の払い出しを開始する払い出しボタン4a等を含む操作キーと、表示器4bとを有する操作パネル4が設けられている。
図2は、硬貨入出金装置1の内部構成を示す平面図である。硬貨投入口2には、投入された硬貨を光電的に検出する複数組の投入センサ5が設けられている。また、硬貨投入口2には、投入された硬貨をハウジング1aの内部へと搬送する投入ベルト8が設けられている。投入ベルト8の途中には、投入ベルト8が搬送する硬貨を1枚ずつ分離して送り出す投入ローラ6が設けられている。
投入ベルト8の硬貨搬送方向下流側には、投入ベルト8によって搬送された硬貨を受ける位置に配置されてこの硬貨を支持する硬貨搬送面11が設けられている。硬貨搬送面11上の硬貨は、搬送ベルト12aおよび補助搬送ベルト12bによって押えられて図2において矢印で示す硬貨搬送方向に搬送される。搬送ベルト12aは、投入ベルト8から硬貨選別に用いる選別ベルト18まで延出している。
硬貨搬送面11における硬貨が通過する位置には、光源と受光センサとから構成された光センサ30が配置されている。光センサ30は、この光センサ30の領域に対して通過する硬貨が塞いでない領域の受光センサの受光量を電圧に変換する。CPU50(図3参照)は、この電圧値に基づき硬貨の直径を認識し、予め設定されている正貨の範囲値と比較して硬貨の金種を特定する。硬貨の直径が正貨の範囲内にない場合には、硬貨は偽貨と判定される。
加えて、硬貨搬送面11の硬貨搬送方向の下流端には、最大径の硬貨が落下し得るリジェクト孔14aが形成されている。リジェクト孔14aは硬貨の通過を許容するリジェクトシャッタ14bによって開閉自在に設けられている。
上述したような硬貨搬送面11、搬送ベルト12a、補助搬送ベルト12bを含む部分は、硬貨搬送部16と称される。
搬送ベルト12a,12bによって搬送された硬貨は、硬貨選別部60へ搬送され、選別ベルト18によって硬貨選別板17上を搬送される。硬貨選別板17には、図2における右側から左側に順次孔幅寸法が拡大する6つの選別孔17aが形成されている。選別孔17aの孔幅寸法は、図2における右側から順に1円硬貨、50円硬貨、5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨の直径にそれぞれ対応している。選別ベルト18によって硬貨選別板17に押え付けられて搬送される硬貨は、対応する選別孔17aから落下する。これにより硬貨は金種別に選別される。選別孔17aには、落下する硬貨を検出する計数センサ19が設けられている。
選別孔17aから落下する硬貨を受ける位置には、落下した硬貨を金種別に収納する硬貨収納部20が設けられている。硬貨収納部20の底部には、硬貨収納部20に金種別に収納された硬貨をそれぞれ硬貨払出口3の方向に搬送する6つの収納ベルト21が設けられている。また、硬貨収納部20の側部には、硬貨収納部20に硬貨が最大限まで収納されている収納フル状態の金種を検出する収納フルセンサ22が設けられている。
硬貨収納部20には、各収納ベルト21により移送される各金種の硬貨を1枚ずつ送り出す払出ローラ23が設けられている。払出ローラ23によって硬貨が送り出される位置には、硬貨を金種毎に検出する6つの払出待機センサ24が配置されている。また、払出ローラ23によって硬貨が送り出される位置には、硬貨を金種毎に待機させる6つの払出待機ベルト25が設けられている。払出待機ベルト25は、払出モータ45(図3参照)の駆動により回転して硬貨の払出をする。払出待機ベルト25の硬貨払出方向の下流端には、払出を待機している各金種の先頭硬貨を選択的に硬貨払出口3に投出する6つの払出シャッタ27が配置されている。また、払出を待機している各金種の先頭硬貨の材質をそれぞれ検出する6つの材質センサ26と、各払出シャッタ27によって金種別に投出された硬貨を検出する6つの払出センサ28とが設けられている。
図3は、硬貨入出金装置1の電気的接続を示すブロック図である。硬貨入出金装置1は、CPU50を搭載しており、このCPU50にはシステムバス35を介してROM33とRAM34が接続されている。ROM33は本実施形態にかかるプログラムを格納している。CPU50は、ROM33に格納された本実施形態のプログラムをRAM34に展開して実行することにより制御部51として機能する。
さらに、CPU50には、入力ポート39と、出力ポート40と、通信インターフェイス41と、モータ駆動制御部46と、操作パネル制御部47とがシステムバス35を介して接続されており、制御部51はこれらの各部を制御する。
入力ポート39には、センサ類Sからの信号が入力される。図3に示すように、センサ類Sとしては、光センサ30、払出センサ28、材質センサ26、払出待機センサ24、収納フルセンサ22、計数センサ19、リジェクトセンサ15、投入センサ5等が含まれる。出力ポート40は、リジェクトシャッタソレノイド14c等に駆動信号を出力する。リジェクトシャッタソレノイド14cは、リジェクトシャッタ14bを開閉制御する。操作パネル制御部47は、操作パネル4に接続されており、操作キーから入力されるキー信号を取込むとともに表示器4bにデータを表示させる。
モータ駆動制御部46は、モータ類Mに含まれる投入モータ42、搬送モータ43a、搬送モータ43b、選別モータ44、払出モータ45等のモータを夫々駆動制御する。投入モータ42は、投入ベルト8(図2参照)を回転駆動する。搬送モータ43aは、搬送ベルト12a(図2参照)を回転駆動する。搬送モータ43bは、補助搬送ベルト12b(図2参照)を回転駆動する。選別モータ44は、選別ベルト18(図2参照)を回転駆動する。払出モータ45は、収納ベルト21(図2参照)を回転駆動する。
ROM33は、受皿3aのサイズに関するデータを格納している。受皿3aのサイズに関するデータとしては、例えば受皿3aの容積に基づいた受皿容量定数が格納される。
受皿容量定数としては、受皿3aの実際の容量に定数を乗じたもの、或いは受皿3aの実際の容量に定数を加えたもの等を用いることができる。尚、受皿容量定数は、受皿3aの実際の容量に基づいた値であれば、その他の演算方法によって求められた数値でもよい。
通常、複数枚数の硬貨がランダムに積み重ねられた場合に占める体積は、硬貨を整列させた場合の体積(即ち、硬貨の体積と硬貨枚数とを乗じて得られる体積)とは異なるものである。従って、上述のように受皿3aの実際の容量に定数を乗じたり加算したりするなど、受皿3aの実際の容量に余裕を持たせた数値を受皿容量定数として設定しておき、受皿3aに払い出す硬貨の総体積との比較に用いるとよい。具体的には、予め受皿3aと各金種の硬貨を用いて受皿3aに収容可能な硬貨枚数のデータを取っておき、そのデータに基づいて受皿容量定数を求めておくことが望ましい。
また、ROM33は、各金種の硬貨サイズに関するデータを格納している。図4は、ROM33に格納されている硬貨サイズに関するデータである。図4に示すように、各金種の硬貨サイズとしては、例えば金種ごとの硬貨の直径、厚さ、体積が格納されている。尚、格納される硬貨サイズのデータとしては、その他のサイズが格納されてもよいし、例えば体積のみを格納しておくとしてもよい。
また、硬貨入出金装置1は、通信インターフェイス41およびLAN等のネットワークを介して、POS端末等の上位装置と通信することができる。制御部51は、通信インターフェイス41等を介して接続されたPOS端末、または、操作パネル4から払出指示を受付ける。
ここで、払出指示とは、硬貨収納部20に収納されている硬貨を受皿3aに払い出させて回収する際に、POS端末から送信される指示である。オペレータは払出指示として、硬貨入出金装置1に払い出させる払出総額を指定してもよいし、払い出させる硬貨の枚数、すなわち払出総枚数を指定してもよい。また、硬貨入出金装置1に残しておく残金額を指定してもよい。また、払出指示は、通信インターフェイス41を介して接続されたPOS端末以外の情報処理装置から入力されてもよいし、硬貨入出金装置1の操作パネル4から入力されてもよい。
また、制御部51は、払出総額または払出総枚数の硬貨を、受皿3aに収容可能な硬貨枚数に分割して受皿3aに払い出させる。
ここで、本実施形態のプログラムには、複数金種の硬貨を払い出す払出方法として、
(設定1)1金種ずつ払い出す払出方法
(設定2)複数金種を組み合わせて払い出す払出方法
の2つの設定に対するプログラムを含んでいる。ユーザは操作パネル4を操作して(設定1)または(設定2)のいずれか一方を選択し、いずれの払出方法を用いるかをRAM34に設定しておくことができる。
(設定1)1金種ずつ払い出す払出方法
(設定2)複数金種を組み合わせて払い出す払出方法
の2つの設定に対するプログラムを含んでいる。ユーザは操作パネル4を操作して(設定1)または(設定2)のいずれか一方を選択し、いずれの払出方法を用いるかをRAM34に設定しておくことができる。
(設定1)によれば、金種ごとに硬貨を分別して回収できるため、回収した硬貨を金種ごとに管理することができる。一方、(設定2)によれば、各金種の払出待機ベルト25(図2参照)に各金種の硬貨をそれぞれ複数枚待機させて、払い出しボタン4aの押下に応じて払出シャッタ27を開き、一度に複数金種の硬貨を払い出すことができる。従って、一度の出金で出金できる硬貨枚数を(設定1)の場合よりも多くすることができる。
制御部51は、(設定1)が設定されている場合に、受皿3aに収容可能な1金種の硬貨枚数を当該1金種に対する1回あたりの払出枚数として、1金種ずつ受皿3aに払い出させる。
また、制御部51は、(設定2)が設定されている場合に、複数金種の硬貨を組み合わせた場合に受皿3aに収容可能な各金種の硬貨枚数を、1回あたりの各金種の払出枚数として、複数金種の硬貨を組合わせて受皿3aに払い出させる。
次に、制御部51の機能および動作について図5を用いて説明する。図5は、硬貨入出金装置1が実行する硬貨払出処理の手順を示すフローチャートである。
制御部51は、通信インターフェイス41等を介して接続されたPOS端末、または、操作パネル4から払出指示を受付ける(ステップS1)。払出指示を受付けない間(ステップS1:No)はステップS1に戻って指示待ちをする。
制御部51は受付けた払出指示に基づいて、自装置から払い出す各金種の払出総枚数を求める(ステップS2)。以下では、各金種の払出総枚数が、500円硬貨はA枚、100円硬貨はB枚、50円硬貨はC枚、10円硬貨はD枚、5円硬貨はE枚、1円硬貨はF枚と求められた場合について説明する。
制御部51は、払い出す全硬貨の総体積が受皿容量定数より小さいか否かを判定する(ステップS3)。即ち、各金種の硬貨の体積(図4参照)に各金種の払出総枚数(A〜F)をそれぞれ乗じて、払出指示された硬貨の総体積を算出し、受皿容量定数と比較する。即ち下記式(1)が成立するか否かを判定する。
1103・A+682・B+520・C+564・D+570・E+484・F
<受皿容量定数 (1)
1103・A+682・B+520・C+564・D+570・E+484・F
<受皿容量定数 (1)
上記式(1)が成り立つ場合(ステップS3:Yes)には、払出総枚数分の硬貨を一括で払い出しても受皿3aから硬貨は溢れないので、全ての硬貨を一括に払い出して(ステップS4)払出処理を終了する。一方、式(1)が成立しない場合(ステップS3:No)に硬貨を一括で払い出すと硬貨は受皿3aから溢れてしまうので、硬貨を複数回に分割して払い出す(ステップS5〜S7)。
制御部51は、RAM34に(設定1)が設定されているか否かを判定する(ステップS5)。(設定1)である場合(ステップS5:Yes)には、1金種ごとの分割払出処理を行う(ステップS6)。(設定1)でない場合、即ち(設定2)である場合(ステップS5:No)には、複数金種を組み合わせた分割払出処理を行う(ステップS7)。
次に、ステップS6で行われる1金種ごとの分割払出処理(設定1)について、図6を参照してより詳細に説明する。図6は、1金種ごとの分割払出処理(設定1)の手順について説明するフローチャートである。
制御部51は、各金種の硬貨サイズを用いて、受皿3aに収容可能な1金種の硬貨枚数を金種ごとに算出し、これを当該1金種に対する1回あたりの払出枚数とする。即ち、制御部51はまず1つの金種nについて1回あたりの払出枚数を下記式(2)によって算出する(ステップS61)。
金種nの1回あたりの払出枚数=受皿容量定数/金種nの硬貨の体積 (2)
金種nの1回あたりの払出枚数=受皿容量定数/金種nの硬貨の体積 (2)
例えば受皿容量定数を30000mm3とすると、制御部51はROM33に格納された硬貨サイズと受皿サイズとによって、1金種ごとの1回あたりの払出枚数を夫々、
500円硬貨の場合には、30000÷1103=27枚
100円硬貨の場合には、30000÷682=43枚
50円硬貨の場合には、30000÷520=57枚
10円硬貨の場合には、30000÷564=53枚
5円硬貨の場合には、30000÷570=52枚
1円硬貨の場合には、30000÷484=61枚
と算出する。
500円硬貨の場合には、30000÷1103=27枚
100円硬貨の場合には、30000÷682=43枚
50円硬貨の場合には、30000÷520=57枚
10円硬貨の場合には、30000÷564=53枚
5円硬貨の場合には、30000÷570=52枚
1円硬貨の場合には、30000÷484=61枚
と算出する。
次に、制御部51は、払出モータ45(図3参照)を駆動制御して金種nの払出待機ベルト25(図2参照)を回転させるとともに、金種nの払出シャッタ27(図2参照)を開けて、金種nの硬貨(例えば、500円硬貨)をその金種の1回あたりの払出枚数(500円硬貨ならば27枚)分だけ受皿3aに払い出す(ステップS62)。
制御部51は、操作パネル4において払い出しボタン4aが押下されたか否かを判定する(ステップS63)。払い出しボタン4aが押下されていない間(ステップS63:No)は、押下されるまで待つ(ステップS63)。
操作パネル4において払い出しボタン4aが押下された場合(ステップS63:Yes)には、払出総枚数(500円硬貨ならばA枚)分の金種nの硬貨を払い出したか判定する(ステップS64)。払出総枚数分の硬貨を払い出していない場合(ステップS64:No)には、ステップS62に戻って、払出総枚数分の金種nの硬貨を払い出すまでステップS62〜S64を繰り返す。
一方、払出総枚数分の金種nを払い出した場合(ステップS64:Yes)には、全ての金種について払出処理が終了したか否かを判定する(ステップS65)。終了していない場合(ステップS65:No)には、nを1だけインクリメントして(ステップS66)次の金種(例えば100円硬貨)についてステップS61〜S65の処理を行う。そして、全ての金種について払出処理が終了した場合(ステップS65:Yes)には、(設定1)の分割払出処理を終了する。
次に、ステップS7で行われる複数金種を組み合わせた分割払出処理(設定2)について、図7を参照してより詳細に説明する。図7は、複数金種を組み合わせた分割払出処理(設定2)の手順について説明するフローチャートである。
制御部51は、複数金種の硬貨サイズを用いて、複数金種の硬貨を組み合わせた場合に受皿3aに収容可能な各金種の硬貨枚数を算出し、算出した各金種の硬貨枚数をそれぞれ1回あたりの各金種の払出枚数とする。
一例として、制御部51は全ての金種を組み合わせて1回あたりの各金種の払出枚数を全金種について算出する(ステップS71)。例えば、500円硬貨をa枚、100円硬貨をb枚、50円硬貨をc枚、10円硬貨をd枚、5円硬貨をe枚、1円硬貨をf枚、組み合わせて払い出す場合に、制御部51は下記式(3)が成立するようにa〜fを算出する。
1103・a+682・b+520・c+564・d+570・e+484・f
<受皿容量定数 (3)
1103・a+682・b+520・c+564・d+570・e+484・f
<受皿容量定数 (3)
そして、制御部51は、払出モータ45(図3参照)を駆動制御して全ての金種の払出待機ベルト25(図2参照)を回転させるとともに、全金種の払出シャッタ27(図2参照)を開けて、各金種の硬貨をそれぞれの1回あたりの各金種の払出枚数分(即ち、a〜f枚)ずつ受皿3aに払い出す(ステップS72)。
そして、操作パネル4において払い出しボタン4aが押下された場合(ステップS73:Yes)には、払出総枚数に達した金種があるか否かを判定する(ステップS74)。払い出しボタン4aが押下されていない場合(ステップS73:No)には押下されるまで待つ(ステップS73)。
払出総枚数に達した金種がない間(ステップS74:No)は、ステップS72に戻って、いずれか1つの金種がその金種の払出総枚数に達する(ステップS74:Yes)までステップS72〜S74の処理を繰り返す。
一方、いずれか1つの金種がその金種の払出総枚数に達した場合(ステップS74:Yes)には、全ての金種について払出処理が終了したか否かを判定する(ステップS75)。全ての金種について払出処理が終了していない場合(ステップS75:No)には、払出総枚数に達した金種を式(3)から除いて(ステップS76)、式(3)による枚数算出を行い(ステップS71)、全ての金種について払出処理が終了するまでステップS71〜S75を繰り返す。一方、全ての金種について払出処理が終了した場合(ステップS75:Yes)には、(設定2)の分割払出処理を終了する。
尚、上述では、操作パネル4に設けられた払い出しボタン4aが押下された場合(ステップS63、S73)に、1回あたりの払出枚数の硬貨を算出して受皿3aに排出するとしたが、硬貨排出のタイミングはこれに限定されるものではない。その他の例として、受皿3aに受皿3a内の硬貨の有無を検出する硬貨センサを設けて、該硬貨センサが受皿3aには硬貨が無いことを検出した場合に、次の回の払い出しを自動的に行うとしてもよい。
また、上述では1回あたりの払出枚数はその都度算出するとしたが、例えば一金種の硬貨を払い出す場合等については予め1回あたりの払出枚数を算出してRAM34に格納しておき、制御部51はこの1回あたりの払出枚数により硬貨を複数回に分割して払い出すとしてもよい。また、複数金種を組み合わせて払い出す場合についても、予め硬貨枚数の組み合わせパターンをRAM34に格納しておいて、制御部51はこのパターンに基づいて硬貨を複数回に分割して払い出すとしてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、受皿3aに収容可能な硬貨枚数に分割して硬貨を払い出すので、POS端末等の上位装置等から受皿3aの容量を超える払出指示を出すことが可能となり、硬貨回収作業の効率を向上させることができる。
なお、本実施形態の硬貨入出金装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の硬貨入出金装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の硬貨入出金装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の硬貨入出金装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 硬貨入出金装置
2 硬貨投入口
3 硬貨払出口
3a 受皿
4 操作パネル
4a 払い出しボタン
4b 表示器
20 硬貨収納部
50 CPU
51 制御部
2 硬貨投入口
3 硬貨払出口
3a 受皿
4 操作パネル
4a 払い出しボタン
4b 表示器
20 硬貨収納部
50 CPU
51 制御部
Claims (6)
- 硬貨を収納する硬貨収納部と、
前記硬貨収納部から払い出された硬貨を受ける受皿と、
自装置から払い出す払出総額または払出総枚数を受付ける払出指示受付手段と、
前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる制御手段と、
を備える硬貨入出金装置。 - 前記制御手段は、複数金種の硬貨を組み合わせた場合に前記受皿に収容可能な各金種の硬貨枚数を1回あたりの各金種の払出枚数として、前記複数金種の硬貨を組合わせて前記受皿に払い出させる、請求項1に記載の硬貨入出金装置。
- 前記制御手段は、前記受皿に収容可能な1金種の硬貨枚数を当該1金種に対する1回あたりの払出枚数として、1金種ずつ前記受皿に払い出させる、請求項1に記載の硬貨入出金装置。
- 前記受皿は、前記受皿内の硬貨の有無を検出するセンサを備え、
前記制御手段は、前記受皿内には硬貨が無いと検出した場合に、前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる、
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の硬貨入出金装置。 - 前記受皿に硬貨を払い出させる指示を受付ける受付手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記受付手段が前記指示を受付けた場合に、前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる、
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の硬貨入出金装置。 - 硬貨を収納する硬貨収納部と、
前記硬貨収納部から払い出された硬貨を受ける受皿と、
を備える硬貨入出金装置において、コンピュータを、
自装置から払い出す払出総額または払出総枚数を受付ける払出指示受付手段と、
前記払出総額または払出総枚数の硬貨を、前記受皿に収容可能な硬貨枚数に分割して前記受皿に払い出させる制御手段と、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011024123A JP2012164141A (ja) | 2011-02-07 | 2011-02-07 | 硬貨入出金装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011024123A JP2012164141A (ja) | 2011-02-07 | 2011-02-07 | 硬貨入出金装置およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125607A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 沖電気工業株式会社 | 現金取扱装置、硬貨放出方法及び硬貨放出プログラム |
JP2016012280A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 東芝テック株式会社 | 販売データ処理装置およびプログラム |
JP2016194747A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | グローリー株式会社 | 硬貨処理装置および処理システム |
-
2011
- 2011-02-07 JP JP2011024123A patent/JP2012164141A/ja not_active Withdrawn
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JP2015125607A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 沖電気工業株式会社 | 現金取扱装置、硬貨放出方法及び硬貨放出プログラム |
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