JP2012162521A - ハエ用誘引剤及びハエ用捕獲器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハエを誘き寄せるためのハエ用誘引剤の誘引効果を高くする。
【解決手段】ハエを誘引するためのハエ用誘引剤において、果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、果実酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されている。このハエ用誘引剤がハエ用捕獲器1の薬剤容器10に収容されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハエを誘き寄せるためのハエ用誘引剤及びハエを捕獲するためのハエ用捕獲器に関するものである。
従来から、ハエ用誘引剤としては、紹興酒を含んだものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このハエ用誘引剤を用いてハエを捕獲するようにしている。
特許第4439086号公報
ところで、特許文献1のように紹興酒を含んだハエ誘引剤は、ある一定の効果は期待できる。しかし、例えば夏場のようにハエの活動が活発になる時期では、高い捕獲能力が求められるので、ハエ用誘引剤にはより一層強力な誘引効果が必要である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハエをより一層強力に誘引できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ハエは嗅覚が著しく発達していることに着目し、異なるものに由来する複数の香り成分を混合することによってハエの誘引効果を相乗的に高めるようにした。
第1の発明は、ハエを誘引するためのハエ用誘引剤において、バラ科サンザシ属の果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、醸造酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、バラ科サンザシ属の果実由来の香り成分と、花由来の香り成分と、醸造酒の香り成分とが混合した状態で空気中に拡散する。これら香り成分が混合することでハエの誘引効果が相乗的に高まることになる。
第2の発明は、第1の発明において、山査子酢が混合されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、山査子の熟成された香り成分が空気中に拡散することになるので、ハエの誘引効果がより一層高まる。
第3の発明は、第1または2の発明において、米またはぶどうをアルコール発酵させた醸造酒にキンモクセイの花を漬け込んだ桂花酒が混合されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、キンモクセイの熟成された香り成分が空気中に拡散することになるので、ハエの誘引効果がより一層高まる。
第4の発明によれば、第1から3のいずれか1つの発明において、桂花酒と山査子酢とが混合されており、桂花酒と山査子酢との体積比率は、4:6から8:2の範囲に設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、山査子の香り成分とキンモクセイの香り成分とが程よく混合してハエの誘引効果がより一層高まる。
第5の発明によれば、1から4のいずれか1つの発明において、ハエ用誘引剤の全体積の10%以上40%以下の範囲で水が加えらえていることを特徴とするものである。
この構成によれば、加水効果により、特に酒に含まれる花由来の香り成分が飛びやすくなり、ハエの誘引効果がより一層高まる。
第6の発明は、バラ科サンザシ属の果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、醸造酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されたハエ用誘引剤を揮発可能に収容する容器を備えていることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、バラ科サンザシ属の果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、醸造酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されているので、嗜好に個体差がある多数のハエを強力に誘引できる。これにより、夏場のようにハエが発生しやすい時期であっても十分なハエ捕獲能力を得ることができる。
第2の発明によれば、山査子の熟成された香り成分が、花由来の香り成分及び果実酒の香り成分と混合することで、ハエの誘引効果をより一層高めることができる。
第3の発明によれば、キンモクセイの熟成された香り成分が、果実由来の香り成分及び果実酒の香り成分と混合することで、ハエの誘引効果をより一層高めることができる。
第4、5の発明によれば、ハエの誘引効果をより一層高めることができる。
第6の発明によれば、第1の発明と同様に、嗜好に個体差がある多数のハエを強力に誘引できるので、夏場のようにハエが発生しやすい時期であっても十分なハエ捕獲能力を得ることができる。
実施形態1にかかるハエ用捕獲器の正面図である。 実施形態1にかかるハエ用捕獲器の縦断面図である。 実施形態1にかかるハエ用捕獲器の分解斜視図である。 比較例1〜4のハエの捕獲力を示すグラフである。 比較例5〜9のハエの捕獲力を示すグラフである。 比較例10〜19のハエの捕獲力を示すグラフである。 比較例20〜28及び本発明1、2にかかるハエ捕獲器によるハエの捕獲力を示すグラフである。 実施形態2にかかるハエ用捕獲器の斜視図である。 実施形態2にかかるハエ用捕獲器の正面図である。 実施形態2にかかるハエ用捕獲器の縦断面図である。 桂花酒と山査子酢との配合割合を変化させた場合のハエの捕獲力を示すグラフである。 加水しない場合と加水した場合のハエの捕獲力を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明にかかるハエ用捕獲器1を示すものである。ハエ用捕獲器1は、図2及び図3にも示すように、本発明にかかるハエ用誘引剤を収容する薬剤容器10と、薬剤容器10の外部を覆う下部カバー20と、薬剤容器10の上部を覆う上部カバー30とを備えている。
薬剤容器10は、透明な樹脂材で構成されており、ハエ用誘引剤を揮発可能とするために上部全体が開放されている。薬剤容器10の水平断面形状は、下端から上端に亘って略楕円形である。薬剤容器10の底壁部10aの略中央部には、上方へ突出する柱状部10cが形成されている。図2に示すように、柱状部10cの上端部の高さは、薬剤容器10の周壁部10bの上端部と略同じである。
薬剤容器10の内部には、ハエ用誘引剤を吸収した吸液体13が収容されている。吸液体13は、例えば不織布やスポンジ等のように液体を吸収する性質を有するもので構成することができる。吸液体13は薬剤容器10の底壁部10aの形状に略一致する厚肉板状をなしている。また、吸液体13の略中央部には、上記柱状部10cが挿通する貫通孔13aが形成されている。
尚、本ハエ用捕獲器1を使用する前は、薬剤容器10の上部開口がフィルム(図示せず)により密閉されており、使用開始時にそのフィルムを剥がして使用するようになっている。
下部カバー20は、例えば黒色や茶色等のように透光性のない樹脂材で構成されている。下部カバー20は、薬剤容器10の周壁部を10bを外部から覆うように形成されており、上部及び下部の全体がそれぞれ開放されている。下部カバー20の水平断面形状は、薬剤容器10と同様に略楕円形である。下部カバー20の周壁部20aは、その水平断面が周壁部20aの下端に近づくほど大きくなるように形成されている。この周壁部20aには、内部の薬剤容器10を視認するための窓20c、20cが形成されている。各窓20cは、周壁部20aの周方向に長く開口している。
上部カバー30は、緑色の樹脂材で構成されている。上部カバー30は、薬剤容器10の上部を覆うように形成されており、上壁部30aと周壁部30bとを備えている。上壁部30aの略中央部には、下方へ突出する柱状部30cが形成されている。柱状部30cの下端部には、上記薬剤容器10の柱状部10cの上端部が挿入されて係合するようになっている。柱状部10c、30cが係合することにより、下部カバー20と上部カバー30とが一体化するようになっている。
上部カバー30の周壁部30bの水平断面形状は薬剤容器10と同様に略楕円形である。周壁部30bは、その水平断面が周壁部30bの下端に近づくほど大きくなるようにフレア形状とされている。周壁部30bの下端部は、下部カバー20の周壁部20aの上端部よりも下に位置し、かつ、周壁部20aの上端部よりも大きく形成されている。上部カバー30の周壁部30bの下端部と、下部カバー20の周壁部20aの上端部との間には、隙間Sが形成されている。
図3に示すように、上部カバー30の上壁部30aには、4つの上壁開口部30dが形成されている。上壁開口部30dは、スリット状をなしている。また、上部カバー30の周壁部30bの上側には、4つの周壁開口部30eが形成されている。周壁開口部30eは、周壁部30bの周方向に延びるスリット状をなしている。
次に、ハエ用誘引剤について説明する。ハエ用誘引剤は、山査子酢と、桂花酒と、殺虫剤と、塩とを混合してなるものである。山査子酢は、山査子の果実を醸造してなる醸造酢である。従って、山査子酢は、山査子という果実が熟成されることで得られる果実由来の香り成分を含んでいる。
桂花酒は、米またはぶどうを酵母にてアルコール発酵させた醸造酒にキンモクセイの花を漬け込んで熟成させた混成酒である。従って、桂花酒は、キンモクセイという花が熟成されることで得られる花由来の香り成分を含んでいる。醸造酒としては緑色系ぶどうが原料の白ワインが好ましい。白ワインは、ぶどうを熟成させたことで得られる香り成分を含む他、醸造酒であるため蒸留酒とは異なり、酵母等も含んでいる。米をアルコール発酵させた醸造酒としては、例えば日本酒が好ましい。
殺虫剤は、従来からハエを殺虫するのに用いられているものであり、ほぼ無臭の薬剤である。塩は、防腐剤の目的で添加している。山査子酢と桂花酒とは、体積比が1:1となるように混合している。
ハエ用誘引剤に山査子酢と桂花酒とを混合するのは、本発明者らがハエを誘引する様々な成分について実験及び研究した結果に基づくものである。すなわち、自然界のハエには雄、雌が存在するのはもちろんのこと、雌であっても産卵期の雌とそうでない雌とが存在し、さらに様々な個体差もある。詳細は後述するが、山査子酢と桂花酒とを混合することで、雄、産卵期の雌、産卵期でない雌等の全てについて顕著な誘引効果を発揮することになる。
次に、上記のように構成されたハエ用捕獲器1を使用する場合について説明する。薬剤容器10内のハエ用誘引剤は、揮発して上部カバー30内に充満する。また、上部カバー30と下部カバー20との間の隙間Sからは空気が入り、上部カバー30内に充満したハエ用誘引剤が上壁開口部30dと周壁開口部30eとから外部に放出される。このとき、上壁開口部30d及び周壁開口部30eにより上部カバー30の開口面積が十分に確保されているので、ハエ用誘引剤の単位時間当たりの放出量を十分に確保できるとともに、ハエ用捕獲器1の広い範囲に放出させることができる。
ハエ用捕獲器1の周囲のハエは、ハエ用誘引剤によりハエ用捕獲器1に寄っていく。ハエ用捕獲器1に近寄ったハエは、上壁開口部30dや周壁開口部30eから上部カバー30の内部に入るとともに、隙間Sからも上部カバー30の内部に入る。上部カバー30の内部に入ったハエは、例えば柱状部30cにとまり、薬剤容器10の内部へ向かって飛んだり、歩いたりしてハエ用誘引剤に触れる。ハエはハエ用誘引剤に含まれる殺虫剤により殺虫されて薬剤容器10に収容される。薬剤容器10に収容されたハエは、下部カバー20の窓20cから視認できる。
本発明にかかるハエ用捕獲器1の効力について、ハエ用誘引剤として上記した本実施形態にかかるもの以外のものを誘引剤として用いた場合の実験結果と比較して説明する。
実験方法は次のとおりである。約8畳ほどの密閉した部屋に多数のコバエ(キイロショウジョウバエ)を収容しておく。部屋にはコバエの発生源となる腐敗した果物を置いておく。部屋の室温は25℃に設定し、湿度は50%に設定する。また、部屋の照度は、230luxとする。
上記条件において、図4に示す比較例1として、赤酢と殺虫剤とを混合したハエ用誘引剤を薬剤容器10に入れたハエ用捕獲器1と、同図に示す比較例2として、赤酢の代わりに白ワインビネガーを混合したハエ用捕獲器1とを用意する。これら比較例1のハエ用捕獲器1と比較例2のハエ用捕獲器1とを同時に上記部屋に放置した。放置時間は共に1時間である。
1時間経過後、捕獲されたコバエの数を数えた。比較例1を100としたときに比較例2は175であった。尚、この数値はコバエの捕獲数の絶対値を表したものではなく、指数化した値である。
比較例1の赤酢を香酢に代えた比較例3と、上記比較例1とを同時に上記部屋に放置して実験した結果、比較例3の指数が106であった。尚、以下に示す指数は、比較例1と同時に上記部屋に放置して実験した結果から得られたものである。
比較例1の赤酢を山査子酢に代えた比較例4では、指数が158であった。図5に示すように、比較例1の赤酢を白酒に代えた比較例5では、指数が58であった。比較例1の赤酢を山査子酒に代えた比較例6では、指数が141であった。比較例1の赤酢を桂花酒に代えた比較例7では、指数が198であった。比較例7の桂花酒は、白ワインベース、即ち、白ワインにキンモクセイの花を漬け込んだ酒である。比較例1の赤酢を杏露酒に代えた比較例8では、指数が102であった。比較例1の赤酢を糯米酒に代えた比較例9では、指数が189であった。
また、図6に示すように、比較例1の赤酢を白ワインに代えた比較例10、比較例1の赤酢を赤ワインに代えた比較例11、比較例1の赤酢を日本酒に代えた比較例12、比較例1の赤酢を麦焼酎に代えた比較例13、比較例1の赤酢を芋焼酎に代えた比較例14、比較例1の赤酢をブランデーに代えた比較例15、比較例1の赤酢をウイスキーに代えた比較例16、比較例1の赤酢をビールに代えた比較例17、比較例1の赤酢を梅酒に代えた比較例18では、指数が50よりも小さかった。
また、比較例1の赤酢を紹興酒(上記特許文献に記載されたもの)に代えた比較例19では、指数が139であった。尚、この紹興酒は、宝酒造株式会社製の塔牌紹興酒五年である。
以上のように、入手が比較的容易な各種酢や酒をハエ用誘引剤に添加しても顕著な誘引効果は得られないことが分かる。ここで、顕著な誘引効果とは、従来の紹興酒を用いた場合に比べて2.5倍以上の誘引効果である。この程度の誘引効果がなければ一般に使用者から見ると製品上の差異が分かりにくいからである。
これに対し、本実施形態にかかるハエ用誘引剤を用いた場合には、図7に黒塗りの棒グラフで示すように、山査子酢と白ワインベースの桂花酒を用いた場合(本発明1)の指数が416であり、山査子酢と米ベースの桂花酒を用いた場合(本発明2)の指数が429である。
例えば従来の紹興酒を用いた比較例19に比べて3倍近い誘引効果、即ち捕獲力が得られた。
このように本発明にかかるハエ用誘引剤で顕著な誘引効果が得られた理由は大きく分けて2つある。1つは、ハエ用誘引剤に、山査子酢に含まれる酢の成分が存在することである。本発明者らによる実験の過程による知見や公知の文献によれば、産卵期の雌は酢の成分に引き寄せられることが発見されている。もう1つは、山査子の熟成された果実由来の香り成分と、キンモクセイの熟成された花由来の香り成分と、ぶどう由来の香り成分と、酵母等とを含んでおり、それら香り成分が混合することでコバエの誘引効果が相乗的に高まり、嗜好に個体差があるコバエも殆どが強力に誘引されることになる。
尚、図7に示すように、比較例20では、比較例1の赤酢の代わりに山査子酢と山査子酒を用いているが、指数は139に留まっている。つまり、図4に示す比較例4(山査子酢)の指数と図5に示す比較例6(山査子酒)の指数とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例21では、比較例1の赤酢の代わりに香酢と山査子酒を用いているが、指数は158に留まっている。つまり、図4に示す比較例3(香酢)の指数106と図5に示す比較例6(山査子酒)の指数141とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例22では、比較例1の赤酢の代わりに山査子酢と杏露酒を用いているが、指数は205に留まっている。つまり、図4に示す比較例4(山査子酢)の指数158と図5に示す比較例8(杏露酒)の指数102とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例23では、比較例1の赤酢の代わりに白ワインビネガーと桂花酒を用いているが、指数は219に留まっている。つまり、図4に示す比較例2(白ワインビネガー)の指数175と図5に示す比較例7(桂花酒)の指数198とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例24では、比較例1の赤酢の代わりに白ワインビネガーと糯米酒を用いているが、指数は240に留まっている。つまり、図4に示す比較例2(白ワインビネガー)の指数175と図5に示す比較例9(糯米酒)の指数190とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例25では、比較例1の赤酢の代わりに糯米酒と山査子酢を用いているが、指数は308に留まっている。つまり、図5に示す比較例9(糯米酒)の指数189と図4に示す比較例4(山査子酢)の指数158とを合わせた値よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例26では、比較例1の赤酢の代わりに山査子酢と白酒を用いているが、指数は50に満たない。つまり、図5に示す比較例5(白酒)の指数58よりも小さい指数しか得られなかった。
比較例27では、比較例1の赤酢の代わりにりんご酢と白ワインベースの桂花酒を用いているが、指数は198であり、また、比較例28ではりんご酢と糯米酒を用いているが、指数は188であり、ともに200以下の小さい指数に留まっている。
これら比較例20〜28のように酢と酒とを単に組み合わせたとしても、それぞれに含まれる香り成分が、ハエの誘引について相乗的に効果を発揮するものではない。
以上説明したように、この実施形態のハエ用誘引剤は、比較例20〜28とは全く異なっており、山査子の熟成された果実由来の香り成分を含む山査子酢と、キンモクセイの熟成された花由来の香り成分を含む桂花酒とを混合している。これにより、図4に示す比較例4(山査子酢)の指数158と、図5に示す比較例7(桂花酒)の指数198とを単純に合わせた指数356よりも大幅に高い指数416あるいは429(図7に示す本発明1、2)を得ることができる。その結果、従来の紹興酒を用いたハエ用誘引剤に比べてはるかに強力なハエ誘引効果を得ることができる。従って、夏場のようにハエが発生しやすい時期であっても十分なハエ捕獲能力を得ることができる。
(実施形態2)
図8〜図10は、本発明の実施形態2にかかるハエ用捕獲器1を示すものである。実施形態2のハエ用捕獲器1は、ハエ用誘引剤を収容する容器やカバーの構造が実施形態1と異なっている。
すなわち、実施形態2のハエ用捕獲器1は、ハエ用誘引剤を収容する薬剤容器50と、薬剤容器50の上方を覆うカバー60とを備えている。図10に示すように、薬剤容器50は、上方全体が開放されている。薬剤容器50の周壁部50bの外面には、フレア部50cが設けられている。フレア部50cは、周壁部50bの上端部近傍から下方へ向かって周壁部50bの外方へ延びている。
薬剤容器50の底壁部50aの中央部には、上方へ突出する柱状部50dが設けられている。柱状部50dの上端部の高さは周壁部50bの上端部と略一致している。柱状部50dの上端部には、小径部50eが設けられている。
吸液体13の中央部の貫通孔13aには、柱状部50dが挿入されるようになっている。
カバー60の上壁部60aは、その中央部が最も下に位置するようにカバー60の下側に向けて大きく湾曲形成されており、上壁部60aの中央部には、下方へ延びる中空の柱状部60bが一体成形されている。この柱状部60bの下端部には、薬剤容器50の柱状部50dの小径部50eが嵌入され、両柱状部50d、60bが結合されている。
カバー60の上壁部60aの外周寄りの部分には、複数の開口部60d、60d、…が上壁部60aの周方向に間隔をあけて形成されている。各開口部60dは略矩形状である。
カバー60の周壁部60fは、下側へ行くほど径が大きくなるように形成されている。周壁部60fの下端部は薬剤容器50の上端部よりも下に位置している。また、周壁部60fの径は、薬剤容器50の上端部の径よりも大きく設定されており、周壁部60fの下端部と薬剤容器50の上端部との間には、隙間Tが形成されている。
尚、ハエ用誘引剤は、実施形態1のものと同じである。
次に、上記のように構成されたハエ用捕獲器1を使用する場合について説明する。薬剤容器50内のハエ用誘引剤は、揮発してカバー60内に充満する。また、薬剤容器50とカバー60との間の隙間Tからは空気が入り、カバー60内に充満したハエ用誘引剤が開口部60d、60d、…から外部に放出される。
ハエ用誘引剤によりハエ用捕獲器1に近寄ったハエは、開口部60dや、隙間Tからカバー60の内部に入る。カバー60の内部に入ったハエは、例えば柱状部50dにとまり、薬剤容器50の内部へ向かって飛んだり、歩いたりしてハエ用誘引剤に触れて殺虫される。
この実施形態2においても、実施形態1と同じハエ用誘引剤を用いているので、従来のハエ用誘引剤に比べて強力な誘引効果を得ることができ、夏場のようにハエが発生しやすい時期であっても十分な捕獲能力を得ることができる。
尚、上記薬剤容器10、50、下部カバー20、上部カバー30、カバー60の構造や形状は、上記したものに限られず、任意の構造及び形状に変更することが可能である。
また、上記実施形態では、ハエ用誘引剤に、塩を加えているが、塩の代わりに防腐剤を添加してもよい。
また、ハエ用誘引剤の山査子酢と桂花酒との体積比は、1:1でなくてもよく、一方を多めにしてもよい。
例えば図11に示すように、桂花酒と山査子酢との体積比を変化させた場合、7:3が最も捕獲力が高くなり、5:5(1:1)に比べて50%以上の捕獲力向上が見込まれる。また、6:4、8:2でも5:5に比べて10%程度捕獲力が向上する。これは、山査子の香り成分とキンモクセイの香り成分とが程よく混合してハエの誘引効果がより一層高まるからである。桂花酒と山査子酢との体積比を3:7や9:1にした場合には、上記した比の場合よりもハエの捕獲力が低下する。これは、一方の香り成分が強すぎる、または、弱すぎるためである。
また、図12に示すように、ハエ用誘引剤には水を加えてもよい(加水)。この図12では、桂花酒と山査子酢との体積比を5:5にした場合の捕獲力を示している。ハエ用誘引剤の全体積のうち、20%をイオン交換水にすると、捕獲力は飛躍的に向上し、加水しない場合(加水なし)に比べて35%以上の捕獲力向上が見込まれる。また、ハエ用誘引剤の全体積のうち、10%をイオン交換水にすると、同様に15%程度の捕獲力向上が見込まれ、30%をイオン交換水にすると、同様に20%程度の捕獲力向上が見込まれる。また、ハエ用誘引剤の全体積のうち、40%をイオン交換水にすると、同様に15%程度の捕獲力向上が見込まれる。これは、加水効果により、特に桂花酒に含まれる花由来の香り成分が飛びやすくなり、ハエの誘引効果がより一層高まるためである。加水量としては、ハエ用誘引剤の全体積のうち、10%以上40%以下が好ましい。加水量がハエ用誘引剤の全体積のうち、10%よりも少ないと加水効果による捕獲力の向上が見込まれなくなり、また、40%よりも多いと香り成分が薄くなり過ぎて捕獲力が低下する。よって、加水量は上記範囲が好ましい。
また、桂花酒と山査子酢との体積比を7:3にした場合に、ハエ用誘引剤の全体積のうち、20%をイオン交換水にしたときの捕獲力は、図示しないが、加水しない場合に比べて84%の捕獲力向上が見込まれる。
例えば、ハエ用誘引剤の全体積のうち、20%をイオン交換水とし、残りの80%のうちの70%を桂花酒とし、30%を山査子酢とするのが好ましい処方である。
以上説明したように、本発明にかかるハエ用誘引剤及びハエ用捕獲器は、例えば、一般家庭の他、食品加工場等で広く使用することができる。
1 ハエ用捕獲器
10 薬剤容器
13 吸液体
20 下部カバー
30 上部カバー
50 薬剤容器
60 カバー

Claims (6)

  1. ハエを誘引するためのハエ用誘引剤において、
    バラ科サンザシ属の果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、
    醸造酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されていることを特徴とするハエ用誘引剤。
  2. 請求項1に記載のハエ用誘引剤において、
    山査子酢が混合されていることを特徴とするハエ用誘引剤。
  3. 請求項1または2に記載のハエ用誘引剤において、
    米またはぶどうをアルコール発酵させた醸造酒にキンモクセイの花を漬け込んだ桂花酒が混合されていることを特徴とするハエ用誘引剤。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のハエ用誘引剤において、
    桂花酒と山査子酢とが混合されており、
    桂花酒と山査子酢との体積比率は、4:6から8:2の範囲に設定されていることを特徴とするハエ用誘引剤。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のハエ用誘引剤において、
    ハエ用誘引剤の全体積の10%以上40%以下の範囲で水が加えらえていることを特徴とするハエ用誘引剤。
  6. バラ科サンザシ属の果実を熟成した果実由来の香り成分を含む酢と、
    醸造酒に花を漬け込んで得られた花由来の香り成分を含む酒とが混合されたハエ用誘引剤を揮発可能に収容する容器を備えていることを特徴とするハエ用捕獲器。
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