JP2012157821A - 温水洗浄システムおよび温水洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイラによる加熱量を減少させるとともに熱効率良く温水を製造することができる温水洗浄システムを提供する。
【解決手段】温水洗浄システム1は、ボイラから得られた蒸気によって洗浄用水を加熱する温水タンク5と、温水タンク5にて得られた加熱後の洗浄用水を用いて使用済みフィルムを洗浄するフィルム洗浄装置7と、フィルム洗浄装置7から排出された洗浄後排水によって温水タンク5に供給される洗浄用水を加熱する第1熱交換器11と、第1熱交換器11から流出された洗浄後排水によって熱源水を加熱する第2熱交換器12と、第2熱交換器12によって加熱された熱源水を熱源として動作し、第1熱交換器11によって加熱された洗浄用水を加熱するヒートポンプ17とを備えている。ヒートポンプ17によって加熱された洗浄用水は、温水タンク5へ供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば使用済みフィルム等の被処理物を、温水を用いて洗浄する温水洗浄システムおよび温水洗浄方法に関するものである。
一般に、90℃以上とされた温水を用いて被処理物を洗浄する温水洗浄システムが知られている。下記特許文献1には、ポリエチレングリコールエーテルを添加した水酸化ナトリウム水溶液とされた薬液をヒータによって90℃に加熱し、被処理物である使用済みフィルムを処理する方法が開示されている。
特開2001−228594号公報
特許文献1では、90℃の薬液を得るためにヒータを用いているが、図3及び図4に示すように、ボイラによって加熱した温水を用いる温水洗浄システムがある。
図3に示した温水洗浄システム100は、井水を予熱する薬品蒸留冷却装置101と、ボイラによって井水を加熱するとともに温水を貯留する温水タンク103と、温水と薬品を混合した薬液によってフィルムを洗浄するフィルム洗浄装置105と、フィルム洗浄後の排水を処理する排水処理設備107とを備えている。
外部環境から導かれる井水は、フィルム洗浄で用いるために蒸留した薬品を冷却する薬品蒸留冷却装置101によって約16℃から約30℃まで加熱され、そして、ボイラで得られた蒸気によって温水タンク103にて約95℃まで加熱される。約95℃まで加熱された温水は、フィルム洗浄装置105にて薬品と混合されたうえでフィルムを洗浄し、約80℃まで温度低下した後に洗浄後排水として排出される。この約80℃の洗浄後排水は、井水によって約30℃まで冷却された後に排水処理設備107へと導かれ、最終的に外部へと放流される。また、約80℃の洗浄後排水を冷却した後の井水も外部へと放流される。
図4に示した温水洗浄システム110は、図3に示した温水洗浄システム100の薬品蒸留冷却装置101が省略されている点のみが異なり、その他は同様である。
しかし、図3及び図4に示した温水洗浄システム100,110は、ボイラを用いて井水を加熱するため、多くの化石燃料を使用する必要があり、そのためCO2の排出が多いという問題がある。特に、図4のように薬品蒸留冷却装置101を用いた予熱を行わない場合には、井水の環境温度である約16℃から95℃まで加熱する必要があり、ボイラの燃料消費量およびCO2排出量は増大する。
また、フィルム洗浄装置105にて使用した後の洗浄後排水を冷却するために井水を使用しているが、約80℃から約30℃まで冷却するために大量の井水を使用する必要があり、大きな環境負荷を強いることになる。
さらに、約80℃の洗浄後排水の温熱を外部へと無駄に捨てていることになり、エネルギー効率の観点から好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ボイラによる加熱量を減少させるとともに熱効率良く温水を製造することができる温水洗浄システムおよび温水洗浄方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の温水洗浄システムおよび温水洗浄方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる温水洗浄システムは、ボイラから得られた蒸気によって洗浄用水を加熱するボイラ加熱部と、該ボイラ加熱部にて得られた加熱後の洗浄用水を用いて被処理物を洗浄する温水洗浄装置と、を備えた温水洗浄システムにおいて、前記温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によって前記ボイラ加熱部に供給される洗浄用水を加熱する第1熱交換器と、該第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を加熱する第2熱交換器と、該第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源として動作し、前記第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を加熱するヒートポンプとを備え、前記ヒートポンプによって加熱された洗浄用水が前記ボイラ加熱部へ供給されることを特徴とする。
温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によってボイラ加熱部に供給される洗浄用水を第1熱交換器で加熱し、さらに、第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を第2熱交換器で加熱することとした。これにより、温水洗浄装置から排出された洗浄後排水から有効に熱回収を図ると同時に洗浄後排水の温度を下げることができる。したがって、外部へと放流する際に洗浄後排水を冷却するための用水の使用量を可及的に低減ないし無くすことができる。
さらに、第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源としてヒートポンプを動作させ、第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を更に加熱することとした。これにより、高いCOP(成績係数)にて洗浄用水を高温まで加熱することができる。
また、第1熱交換器およびヒートポンプによって加熱した上で洗浄用水をボイラ加熱部へ供給することとしたので、ボイラ加熱部における加熱量を低減することができる。これにより、ボイラ投入熱量が低減し、燃料費およびCO2排出量を減少させることができる。
さらに、本発明の温水洗浄システムでは、前記第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって、前記第1熱交換器に供給される前の洗浄用水を加熱する第3熱交換器を備え、該第3熱交換器によって加熱された洗浄用水が前記第1熱交換器へと供給されることを特徴とする。
第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって洗浄用水を第3熱交換器で加熱することとしたので、洗浄後排水の温度を更に低減することができ、冷却用の用水使用量を更に低減あるいは無くすことができる。
また、第3熱交換器によって加熱された洗浄用水を第1熱交換器に供給することとしたので、洗浄用水の温度が低い場合であっても温水洗浄に用いることができる。
また、本発明の温水洗浄方法は、ボイラから得られた蒸気によって洗浄用水を加熱するボイラ加熱部と、該ボイラ加熱部にて得られた加熱後の洗浄用水を用いて被処理物を洗浄する温水洗浄装置と、を備えた温水洗浄システムによる温水洗浄方法において、前記温水洗浄システムは、前記温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によって前記ボイラ加熱部に供給される洗浄用水を加熱する第1熱交換器と、該第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を加熱する第2熱交換器と、該第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源として動作し、前記第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を加熱するヒートポンプとを備え、前記ヒートポンプによって加熱された洗浄用水を前記ボイラ加熱部へ供給することを特徴とする。
温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によってボイラ加熱部に供給される洗浄用水を第1熱交換器で加熱し、さらに、第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を第2熱交換器で加熱することとした。これにより、温水洗浄装置から排出された洗浄後排水から有効に熱回収を図ると同時に洗浄後排水の温度を下げることができる。したがって、外部へと放流する際に洗浄後排水を冷却するための用水の使用量を可及的に低減ないし無くすことができる。
さらに、第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源としてヒートポンプを動作させ、第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を更に加熱することとした。これにより、高いCOP(成績係数)にて洗浄用水を高温まで加熱することができる。
また、第1熱交換器およびヒートポンプによって加熱した上で洗浄用水をボイラ加熱部へ供給することとしたので、ボイラ加熱部における加熱量を低減することができる。これにより、ボイラ投入熱量が低減し、燃料費およびCO2排出量を減少させることができる。
さらに、本発明の温水洗浄方法では、前記温水洗浄システムは、前記第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって、前記第1熱交換器に供給される前の洗浄用水を加熱する第3熱交換器を備え、該第3熱交換器によって加熱された洗浄用水を前記第1熱交換器へと供給することを特徴とする。
第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって洗浄用水を第3熱交換器で加熱することとしたので、洗浄後排水の温度を更に低減することができ、冷却用の用水使用量を更に低減あるいは無くすことができる。
また、第3熱交換器によって加熱された洗浄用水を第1熱交換器に供給することとしたので、洗浄用水の温度が低い場合であっても温水洗浄に用いることができる。
本発明によれば、洗浄後排水から第1熱交換器によって熱回収して洗浄用水を加熱するとともに、第2熱交換器によって洗浄後排水から熱回収して加熱した熱源水を用いてヒートポンプを作動させて洗浄用水を更に加熱することとしたので、熱効率を向上させることができる。さらに、これら熱回収およびヒートポンプによる加熱によってボイラ投入熱量を低減させることができ、ボイラの燃料費およびCO2排出量を減少させることができる。
また、第1熱交換器および第2熱交換器によって洗浄後排水を冷却することができるので、洗浄後排水を冷却するための用水の使用量を可及的に低減ないし無くすことができる。
さらに、第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって洗浄用水を第3熱交換器で加熱することとしたので、洗浄後排水の温度を更に低減することができ、冷却用の用水使用量を更に低減あるいは無くすことができる。
また、第3熱交換器によって加熱された洗浄用水を第1熱交換器に供給することとしたので、洗浄用水の温度が低い場合であっても温水洗浄に用いることができる。
本発明の第1実施形態にかかる温水洗浄システムを示した概略構成図である。 本発明の第2実施形態にかかる温水洗浄システムを示した概略構成図である。 本発明の関連技術である温水洗浄システムを示した概略構成図である。 本発明の他の関連技術である温水洗浄システムを示した概略構成図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
本実施形態では、使用済みフィルムを洗浄する温水洗浄システム1を例に挙げて説明する。温水洗浄システム1は、井水を予熱する薬品蒸留冷却装置3と、ボイラによって井水を加熱するとともに温水を貯留する温水タンク(ボイラ加熱部)5と、温水と薬品を混合した薬液によってフィルムを洗浄するフィルム洗浄装置(温水洗浄装置)7と、フィルム洗浄後の排水を処理する排水処理設備9とを備えている。
また、フィルム洗浄装置7と排水処理設備9との間には、フィルム洗浄装置7から排出された洗浄後排水から熱回収するための第1熱交換器11及び第2熱交換器12が設けられている。
第1熱交換器11では、フィルム洗浄装置7から排出された洗浄後排水と、薬品蒸留冷却装置3から加圧ポンプ15によって導かれた洗浄用水とが熱交換されるようになっている。第2熱交換器12では、第1熱交換器11から流出した洗浄後排水と、後述するヒートポンプ17の熱源水とが熱交換されるようになっている。
さらに、本実施形態の温水洗浄システム1は、洗浄用水を加熱するためのヒートポンプ17を備えている。ヒートポンプ17は、ターボ冷凍機とされている。ターボ冷凍機は、図示しないが、冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮された液冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えている。ターボ圧縮機としては、インバータ装置から電力供給されて回転周波数可変とされた電動モータによって駆動される電動ターボ圧縮機が好ましい。
なお、ヒートポンプ17としては、典型的には、本実施形態のようにターボ圧縮機を用いたターボ冷凍機が挙げられるが、スクリュー式やスクロール式の圧縮機を用いた他の蒸気圧縮式のヒートポンプでもよく、また、吸収式冷凍機等の他の形式であってもよい。
ヒートポンプ17の熱源側には、第2熱交換器12にて熱回収した熱源水が供給されるようになっている。熱源水は、熱源水ポンプ19によって、第2熱交換器12とヒートポンプ17の蒸発器との間を循環するようになっている。熱源水ポンプ19の上流側には、三方弁21が設けられており、第2熱交換器12をバイパスする熱源水バイパス流路23を流れる流量を調整することによって、ヒートポンプ17へ導く熱源水温度を制御するようになっている。なお、三方弁21に代えて、二方弁を2つ組み合わせる構成としても良い。
ヒートポンプ17の温熱出力側である温水側には、第1熱交換器11にて熱交換を終えた洗浄用水が導かれるようになっている。洗浄用水は、温水ポンプ25によって第1熱交換器11からヒートポンプ17の凝縮器へと導かれ、ヒートポンプ17によって加熱されるようになっている。温水ポンプ25の上流側には、三方弁27が設けられている。この三方弁27は、ヒートポンプ17によって加熱された洗浄用水の一部を温水タンク5へと導かずにヒートポンプ17へと戻す温水バイパス流路29を流れる流量を調整する。三方弁27により温水バイパス流路29を流れる流量を調整することによって、温水タンク5へ導く洗浄用水の温度を所望値に制御するようになっている。なお、三方弁27に代えて、二方弁を2つ組み合わせる構成としても良い。
第2熱交換器12と排水処理設備9との間には、井水によって洗浄後排水を冷却するための冷却用熱交換器31が設けられている。この冷却用熱交換器31によって所望温度まで冷却された洗浄後排水が排水処理設備9へと導かれるようになっている。
上記構成の温水洗浄システム1は、以下のように運転される。
先ず、洗浄用水として使用される井水は、外部環境から取水され、薬品蒸留冷却装置3へと導かれる。薬品蒸留冷却装置3では、フィルム洗浄で用いるために蒸留した薬品を冷却することによって、洗浄用水(井水)が約16℃から約30℃まで加熱される。約30℃まで昇温された洗浄用水は、加圧ポンプ15によって、第1熱交換器11へと導かれる。
第1熱交換器11では、フィルム洗浄装置7にてフィルム洗浄を終えた洗浄後排水によって洗浄用水が約30℃から約70℃まで昇温される。これに伴い、洗浄後排水は、第1熱交換器11にて、約80℃から約40℃まで減温される。
第1熱交換器11にて約70℃まで昇温された洗浄用水は、温水ポンプ25によってヒートポンプ17の凝縮器へと導かれる。ヒートポンプ17にて、洗浄用水は約80℃まで昇温される。この洗浄用水の加熱温度を所定値(約80℃)に維持するように、三方弁27の開度が調整される。ヒートポンプ17にて加熱された洗浄用水は、温水タンク5へと導かれる。
一方、ヒートポンプ17の熱源側である蒸発器には、第2熱交換器12によって熱交換された熱源水が導かれるようになっている。第2熱交換器12では、第1熱交換器11にて熱交換を終えて約40℃まで減温された洗浄後排水と、熱源水とが熱交換するようになっており、これにより、洗浄後排水は約33℃まで減温され、熱源水はそれに対応する熱量分を熱回収する。熱源水は、熱源水ポンプ19によって第2熱交換器12とヒートポンプ17の蒸発器との間を循環するようになっており、三方弁21の開度調整によって、所望温度(約25℃)の熱源水がヒートポンプ17の蒸発器へ供給されるようになっている。
このように、ヒートポンプ17は、第2熱交換器12で熱回収した温度を熱源とし、洗浄用水を加熱するように用いられる。
ヒートポンプ17にて約80℃まで昇温された洗浄用水は、温水タンク5へと導かれた後、ボイラにて得られた蒸気によって約95℃まで加熱される。すなわち、ボイラによって加熱される昇温幅は、約80℃から約95℃までの約15℃のみである。
約95℃まで昇温された洗浄用水は、フィルム洗浄装置7へと導かれ、薬品と混合されたうえでフィルムを洗浄し、約80℃まで減温された後に洗浄後排水として排出される。洗浄後排水は、上述したように、第1熱交換器11にて約80℃から約40℃まで減温され、さらに、第2熱交換器12にて約40℃から約33℃まで減温される。
第2熱交換器12にて約33℃まで減温された洗浄後排水は、冷却用熱交換器31にて、外部から導かれる井水によって約30℃まで減温された後に、排水処理設備9へと導かれる。洗浄後排水を冷却した後の井水は、外部へと放流される。
排水処理設備9へ導かれた洗浄後排水は、含有する化学物質やSS(suspended substance;懸濁物質)を凝集沈殿等によって除去された後に、外部へと放流される。
以上の通り、本実施形態の温水洗浄システム1によれば、以下の作用効果を奏する。
フィルム洗浄装置7から排出された洗浄後排水によって温水タンク5に供給される洗浄用水を第1熱交換器11で加熱し、さらに、第1熱交換器11から流出された洗浄後排水によって熱源水を第2熱交換器12で加熱することとした。これにより、フィルム洗浄装置7から排出された洗浄後排水から有効に熱回収を図ると同時に洗浄後排水の温度を下げることができる。したがって、外部へと放流する際に洗浄後排水を冷却するための井水の使用量を可及的に低減することができる。
さらに、第2熱交換器12によって加熱された熱源水を熱源としてヒートポンプ17を動作させ、第1熱交換器11によって加熱された洗浄用水を更に加熱することとした。これにより、高いCOP(成績係数)にて洗浄用水を高温(約80℃)まで加熱することができる。
また、第1熱交換器11およびヒートポンプ17によって加熱した上で洗浄用水を温水タンク5へ供給してボイラによって加熱することとしたので、図3に示したように薬品蒸留冷却装置101からの約30℃の洗浄用水を約95℃まで加熱する場合に比べて、ボイラによる加熱量を低減することができる(本実施形態では約80℃から約95℃までの加熱量で済む)。これにより、ボイラ投入熱量が低減し、燃料費およびCO2排出量を減少させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図2を用いて説明する。本実施形態は、第1実施形態のように薬品蒸留冷却装置3による洗浄用水の予熱ができない場合に用いられて好適なものである。本実施形態は、第1実施形態に比べて、薬品蒸留冷却装置が省略され、第3熱交換器13が追加されている点で異なり、その他については同様である。したがって、第1実施形態と同様の構成については同一符号を付しその説明を省略する。
本実施形態の温水洗浄システム10は、第2熱交換器12と冷却用熱交換器31との間に、第3熱交換器13を備えている。第3熱交換器13にて、外部から取水された井水(洗浄用水)と、第2熱交換器12から流出した洗浄後排水とが熱交換され、井水はその取水温度である約16℃から約30℃まで昇温され、洗浄後排水は約33℃から約19℃まで減温される。
第3熱交換器13にて昇温されて予熱された洗浄用排水(井水)は、第1熱交換器11へと導かれる。第1熱交換器11以降の工程は第1実施形態と同様である。
第3熱交換器13にて減温された洗浄後排水は、約19℃となっており十分に冷却されているので、冷却用熱交換器31による冷却を必要としない。そのため、冷却用熱交換器31には井水を流さず、冷却用熱交換器31での熱交換は行わずに排水処理設備9へと洗浄後排水を導く。したがって、本実施形態の場合、冷却用熱交換器31を省略した構成としても良い。
以上の通り、本実施形態の温水洗浄システム10によれば、以下の作用効果を奏する。
第2熱交換器12から流出された洗浄後排水によって洗浄用水を第3熱交換器13で加熱することとしたので、洗浄後排水の温度を更に低減することができ、冷却用の用水使用量を更に低減あるいは無くすことができる。
また、第3熱交換器13によって加熱された洗浄用水を第1熱交換器11に供給することとしたので、図4のように洗浄用水の予熱手段が無く洗浄用水の温度が低い場合であっても温水洗浄に用いることができる。
なお、上述した各実施形態では、使用済みフィルムを洗浄する温水洗浄システムを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、温水を用いて被処理物を洗浄する設備であれば適用することができる。
また、上述した各実施形態では、具体例として温度を挙げて説明したが、本発明はこれら温度に限定されるものではない。
1,10 温水洗浄システム
5 温水タンク(ボイラ加熱部)
7 フィルム洗浄装置(温水洗浄装置)
11 第1熱交換器
12 第2熱交換器
13 第3熱交換器
17 ヒートポンプ

Claims (4)

  1. ボイラから得られた蒸気によって洗浄用水を加熱するボイラ加熱部と、
    該ボイラ加熱部にて得られた加熱後の洗浄用水を用いて被処理物を洗浄する温水洗浄装置と、
    を備えた温水洗浄システムにおいて、
    前記温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によって前記ボイラ加熱部に供給される洗浄用水を加熱する第1熱交換器と、
    該第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を加熱する第2熱交換器と、
    該第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源として動作し、前記第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を加熱するヒートポンプと、
    を備え、
    前記ヒートポンプによって加熱された洗浄用水が前記ボイラ加熱部へ供給されることを特徴とする温水洗浄システム。
  2. 前記第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって、前記第1熱交換器に供給される前の洗浄用水を加熱する第3熱交換器を備え、
    該第3熱交換器によって加熱された洗浄用水が前記第1熱交換器へと供給されることを特徴とする請求項1に記載の温水洗浄システム。
  3. ボイラから得られた蒸気によって洗浄用水を加熱するボイラ加熱部と、
    該ボイラ加熱部にて得られた加熱後の洗浄用水を用いて被処理物を洗浄する温水洗浄装置と、
    を備えた温水洗浄システムによる温水洗浄方法において、
    前記温水洗浄システムは、前記温水洗浄装置から排出された洗浄後排水によって前記ボイラ加熱部に供給される洗浄用水を加熱する第1熱交換器と、
    該第1熱交換器から流出された洗浄後排水によって熱源水を加熱する第2熱交換器と、
    該第2熱交換器によって加熱された熱源水を熱源として動作し、前記第1熱交換器によって加熱された洗浄用水を加熱するヒートポンプと、
    を備え、
    前記ヒートポンプによって加熱された洗浄用水を前記ボイラ加熱部へ供給することを特徴とする温水洗浄方法。
  4. 前記温水洗浄システムは、前記第2熱交換器から流出された洗浄後排水によって、前記第1熱交換器に供給される前の洗浄用水を加熱する第3熱交換器を備え、
    該第3熱交換器によって加熱された洗浄用水を前記第1熱交換器へと供給することを特徴とする請求項3に記載の温水洗浄方法。
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