JP2012155243A - カラーフィルタ及びカラー液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の着色画素を有し、白色LEDをバックライト光源として備える液晶表示素子に用いられるカラーフィルタであって、複数の着色画素のうちの少なくとも1つが酸化防止剤を含有することを特徴とするカラーフィルタ。
【選択図】なし
Description
したがって、本発明のカラーフィルタは、PCのモニター、携帯電話のディスプレイ、ノート型PC、携帯情報端末、テレビ等の各種の液晶表示素子に極めて好適に使用することができる。
カラーフィルタ
本発明のカラーフィルタは複数の着色画素を有するものであるが、カラー液晶表示素子に用いられる場合、通常、少なくとも赤色画素、緑色画素及び青色画素、又は黄色画素、マゼンダ色画素及びシアン色画素の三色を、三原色として有するものである。また、三原色に対応する着色画素に加えて、第4や第5の着色画素を有することもできる。例えば、特表2005−523465号公報などに開示されているように、赤色、緑色及び青色の三原色の画素に加え、表色範囲を広げるための第4の画素(黄色画素)や第5の画素(シアン色画素)を配置することができる。
本発明のカラーフィルタを構成する複数の着色画素のうちの少なくとも1つは、酸化防止剤を含有する。酸化防止剤としては特に限定されるものではなく、例えば、ラジカル捕捉剤、過酸化物分解剤、紫外線吸収剤、一重項酸素クエンチャー等を挙げることができる。
ヒドロキシベンジル系化合物の具体例としては、1,3,5,−トリメチル−2,4,6,−トリス(3',5'−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−イソシアヌレイト等を挙げることができる。
チオビスフェノール系化合物の具体例としては、4,4'−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)等を挙げることができる。
チオメチルフェノール系化合物の具体例としては、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−O−クレゾール等を挙げることができる。
アルカンジイルフェノール系化合物の具体例としては、N,N'−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を挙げることができる。
メルカプトベンズイミダゾール系化合物の具体例としては、2−メルカプトベンズイミダゾール等を挙げることができる。
サルチル酸エステル系酸化防止剤の具体例としては、サリチル酸フェニル、サリチル酸p−オクチルフェニル、サリチル酸p−tertブチルフェニル等を挙げることができる。
ベンゾフェノン系酸化防止剤の具体例としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2'ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5スルフォベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2'−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−クロロベンゾフェノン等を挙げることができる。
テトラメチルエチレン、シクロペンテン、シクロヘキセン、2,5−ジメチル−2,4−ヘキサジエン、1,3−シクロペンタジエン、α−テルピネン等のエチレン性化合物;
ジエチルアミン、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロオクタン(DABCO)、N−エチルイミダゾール、N,N′−ジフェニル−N,N′−ジ(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N−イソプロピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のアミン類;
ナフタレン、ジメチルナフタレン、ジメトキシアントラセン、アントラセン、ジフェニルアントラセン、フェナンスレン、ピレン、クリセン、ペリレン、コロネン、テトラセン、ペンタセン、ルブレン、3,4−ベンゾフルオランスレン、2,3−ベンゾフルオレン、1,12−ベンゾペリレン、3,4−ベンゾピレン、4,5−ベンゾピレン、9,10−ビス(4−メトキシフェニル)アントラセン、9,10−ジフェニルアントラセン、1−クロロ−9,10−ジフェニルアントラセン、9−フェニルアントラセン、4,5−メチレンフェナンスレン、デカシクレン、1,2:3,4−ジベンゾアントラセン、1,2:5,6−ジベンゾアントラセン、ペリフランスレン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナンスロリン、フルオランセン、3−メチルコランスレン、トリフェニレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、4H−シクロペンタ[def]フェナンスレン、及びこれらのC1〜C20アルキル置換体等の縮合多環芳香族化合物;
1,3−ジフェニルイソベンゾフラン、1,2,3,4−テトラフェニル−1,3−シクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン等の芳香族化合物の他、
Harry H.wasserman,"Singlet Oxygen",5章,Academic Press(1979)、Nicholas J.Turro,"Modern Molecular Photochemistry",14章,The Benjamin/Cummings Publishing Co.,Inc.(1978)、及びCMC社発行 カラー写真感光材料用高機能ケミカルス,7章(2002)に、一重項酸素クエンチャーとして例示されている化合物を挙げることができる。
本発明において、酸化防止剤としては、所望の効果を高める点から、ラジカル捕捉剤及び過酸化物分解剤の組み合わせ(とりわけヒドロキシフェニルプロピオネート系化合物及びチオプロピオネート系化合物の組み合わせ)、又は一重項酸素クエンチャーが好ましい。ラジカル捕捉剤及び過酸化物分解剤を組み合わせて使用する場合、その混合比率(ラジカル捕捉剤:過酸化物分解剤、質量比)は、好ましくは80:20〜20:80、より好ましくは80:20〜50:50、特に好ましくは75:25〜65:35である。また、後述する着色剤として染料を使用する場合、酸化防止剤としては、一重項酸素クエンチャーが好ましく、硫黄原子を有する化合物を配位子とする金属錯体、とりわけ上記式(3)で表わされる化合物が好ましい。
本発明における着色剤としては着色性を有すれば特に限定されるものではなく、カラーフィルタの用途に応じて色彩や材質を適宜選択することができる。具体的には、着色剤として、顔料、染料及び天然色素の何れをも使用することができるが、カラーフィルタには高い色純度、輝度、コントラスト等が求められることから、顔料及び/又は染料が好ましい。
C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー80;
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58。
C.I.バットブルー4、C.I.アシッドブルー40、C.I.アシッドグリーン25、C.I.リアクティブブルー19、C.I.リアクティブブルー49、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースブルー56、C.I.ディスパースブルー60等のアントラキノン系染料;
C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックレッド1:1、C.I.ベーシックバイオレット10等のキサンテン系染料;
C.I.ベーシックブルー7、C.I.ベーシックブルー11等のトリアリールメタン系染料;
C.I.パッドブルー5等のフタロシアニン系染料;
C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー9等のキノンイミン系染料;
C.I.ソルベントイエロー33、C.I.アシッドイエロー3、C.I.ディスパースイエロー64等のキノリン系染料;
C.I.アシッドイエロー1、C.I.アシッドオレンジ3、C.I.ディスパースイエロー42等のニトロ系染料;
C.I.ディスパースイエロー201等のメチン系染料。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物は、バインダー樹脂を含有することができる。これにより、基板上に塗膜を形成することが可能となると共に、アルカリ現像により画素パターンを形成することができる。このようなバインダー樹脂としては、特に限定されるものではないが、カルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホ基等の酸性官能基を有する樹脂であることが好ましい。中でも、カルボキシル基を有する重合体(以下、「カルボキシル基含有重合体」という。)が好ましく、特に、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(1)」ということがある。)と、他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(2)」ということがある。)との共重合体が好ましい。
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの如きN位置換マレイミド;
スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、アセナフチレンの如き芳香族ビニル化合物;
これらの不飽和単量体(2)は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物において、バインダー樹脂の含有量は、着色剤100質量部に対して、通常、10〜1,000質量部、好ましくは20〜500質量部である。この場合、バインダー樹脂の含有量が少なすぎると、例えば、得られる着色組成物の保存安定性やアルカリ現像性が低下するおそれがあり、一方多すぎると、相対的に着色剤濃度が低下するため、薄膜として目的とする色濃度を達成することが困難となるおそれがある。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物は、架橋剤を含有することができる。これにより、露光及び/又は加熱に伴う硬化性を有するものとなる。
架橋剤は、2個以上の重合可能な基を有する化合物であれば特に限定されるものではない。重合可能な基としては、例えば、エチレン性不飽和基、オキシラニル基、オキセタニル基、N−アルコキシメチルアミノ基等を挙げることができる。本発明において、架橋剤としては、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物が好ましい。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物において、架橋剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、通常、5〜500質量部、好ましくは50〜300質量部である。この場合、架橋剤の含有量が少なすぎると、十分な硬化性が得られないおそれがある。一方、架橋剤の含有量が多すぎると、本発明の着色組成物にアルカリ現像性を付与した場合に、アルカリ現像性が低下する傾向がある。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物には、光重合開始剤を含有せしめることにより、感放射線性を付与することができる。光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線などの放射線の露光により、上記多官能性単量体の硬化反応を開始し得る活性種を発生することができる化合物である。
このような光重合開始剤としては、例えば、チオキサントン系化合物、アセトフェノン系化合物、ビイミダゾール系化合物、トリアジン系化合物、O−アシルオキシム系化合物、オニウム塩系化合物、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、α−ジケトン系化合物、多核キノン系化合物、ジアゾ系化合物、イミドスルホナート系化合物等を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタを構成する各色画素を形成するための着色組成物は、通常、溶媒を配合して液状組成物として調製される。溶媒としては、着色組成物を構成する各成分を分散又は溶解し、かつこれらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。
前記溶媒は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明の着色組成物は、必要に応じてその他の添加剤を更に含有することもできる。
上記添加剤としては、例えば、ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニルアルコール、ポリ(フロオロアルキルアクリレート)類等の高分子化合物;ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−1,2−ブタンジオール等の残渣改善剤;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等の現像性改善剤等を挙げることができる。
カラーフィルタを製造する方法としては、第一に次の方法が挙げられる。まず、基板の表面上に、必要に応じて、画素を形成する部分を区画するように遮光層(ブラックマトリックス)を形成する。次いで、この基板上に、赤色の着色剤を含む赤色感放射線性組成物の液状組成物を塗布したのち、プレベークを行って溶媒を蒸発させ、塗膜を形成する。次いで、この塗膜にフォトマスクを介して露光したのち、アルカリ現像液を用いて現像して、塗膜の未露光部を溶解除去する。その後、ポストベークすることにより、赤色の画素パターンが所定の配列で配置された画素アレイを形成する。
また、これらの基板には、所望により、シランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を施しておくこともできる。
着色感放射線性組成物の液状組成物を基板に塗布する際には、スプレー法、ロールコート法、回転塗布法(スピンコート法)、スリットダイ塗布法、バー塗布法等の適宜の塗布法を採用することができるが、特に、スピンコート法、スリットダイ塗布法が好ましい。
プレベークは、通常、減圧乾燥と加熱乾燥を組み合わせて行われる。減圧乾燥は、通常0.1〜1Torrで行う。また、加熱乾燥の条件は、通常70〜110℃で1〜10分程度である。
放射線の露光量は、好ましくは10〜10,000J/m2である。
アルカリ現像液には、例えばメタノール、エタノール等の水溶性有機溶剤や界面活性剤等を適量添加することもできる。なお、アルカリ現像後は、通常、水洗する。
現像処理法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。現像条件は、常温で5〜300秒が好ましい。
ポストベークの条件は、通常180〜280℃で20〜40分程度である。
このようにして形成された画素の膜厚は、通常0.5〜5.0μm、好ましくは1.0〜3.0μmである。
カラーフィルタを形成する際に使用される基板や放射線の光源、また、プレベークやポストベークの方法や条件は、上記した第一の方法と同様である。このようにして、インクジェット方式により形成された画素の膜厚は、隔壁の膜厚と同程度である。
本発明のカラー液晶表示素子は、本発明のカラーフィルタと、その背面側に白色LEDを光源とするバックライトユニットとを具備するものである。
バックライトユニットに使用する白色LEDは、白色光を発生するLEDであればその種類は特に限定されず、例えば、独立したスペクトルを有する赤色LEDと緑色LEDと青色LEDを用いて白色光を得る白色LED、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDを組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと赤色LEDと緑色蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、青色LEDとYAG蛍光体の混色により白色光を得る白色LED、青色LEDと橙色発光蛍光体と緑色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED、紫外線LEDと赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体と青色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LED等を挙げることができる。
また、青色光を吸収し赤色光を発光する赤色発光蛍光体、青色光を吸収し緑色光を発光する緑色発光蛍光体としては、例えば、国際公開第2006/104319号パンフレットに開示されている蛍光体を挙げることができる。また、青色光を吸収し橙色光を発光する橙色発光蛍光体としては、例えば、特開2008−24791に開示されている蛍光体を挙げることができる。また、紫外線LEDと赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体と青色発光蛍光体を組み合わせて混色により白色光を得る白色LEDについては、例えば、特開2002−133910に開示されている白色LEDが挙げられる。
調製例1
着色剤としてC.I.ピグメントレッド254/C.I.ピグメントレッド177/C.I.ピグメントイエロー139=20/70/10(質量比)混合物15質量部、分散剤としてBYK−LPN21116(ビックケミー(BYK)社製)7.5質量部(固形分濃度=40質量%)、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/プロピレングリコールモノエチルエーテル=90/10(質量比)混合溶媒を用いて、ビーズミルにより12時間混合・分散して、着色剤分散液(M−1)100質量部を調製した。
調製例1において、着色剤の種類及びその混合比率、並びに分散剤の種類及びその配合量を表1に示すように変更した以外は調製例1と同様にして、着色剤分散液(M−2)〜(M−6)を調製した。
合成例1
冷却管、攪拌機を備えたフラスコに、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル2質量部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート200質量部を仕込み、引き続きメタクリル酸15質量部、N−フェニルマレイミド20質量部、ベンジルメタクリレート55質量部、スチレン10質量部及び分子量調節剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(日本油脂(株)製 商品名:ノフマーMSD)3質量部を仕込んで、窒素置換した。その後ゆるやかに撹拌して、反応溶液の温度を80℃に上昇させ、この温度を5時間保持して重合することにより、バインダー樹脂溶液(固形分濃度=33質量%)を得た。得られたバインダー樹脂は、Mw=16,000、Mn=7,000であった。このバインダー樹脂溶液を「バインダー樹脂溶液(P1)」とする。
感放射線性着色組成物の調製
顔料分散液(M−1)100質量部、バインダー樹脂としてバインダー樹脂溶液(P1)30質量部、架橋剤としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート15質量部、光重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン4質量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン1質量部、酸化防止剤としてラジカル捕捉剤であるペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](チバ・スペシャリティーケミカル社製、商品名IRGANOX1010)0.85質量部と過酸化物分解剤であるペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)(アデカ社製、商品名AO−412S)0.35質量部、フッ素系界面活性剤としてDIC株式会社製メガファックF−554を0.05質量部、及び溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを混合して、固形分濃度22%の液状組成物(CR1)を調製した。
液状組成物(CR1)を、表面にナトリウムイオンの溶出を防止するSiO2膜が形成されたソーダガラス基板上に、スピンコーターを用いて塗布したのち、90℃のホットプレートで4分間プレベークを行って、塗膜を形成した。
次いで、塗膜が形成された基板を室温に冷却したのち、高圧水銀ランプを用い、ストライプ状フォトマスクを介して、塗膜に365nm、405nm及び436nmの各波長を含む放射線を400J/m2の露光量で露光した。その後、得られた基板に対して23℃の0.04質量%水酸化カリウム水溶液からなる現像液を現像圧1kgf/cm2(ノズル径1mm)で吐出することにより、1分間シャワー現像を行った。その後、この基板を超純水で洗浄し、風乾した後、更に220℃で30分間ポストベークを行って、基板上に赤色のストライプ状画素パターンを形成した。
実施例1において、着色剤分散液及び/又は酸化防止剤の種類を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、液状組成物(CR2)〜(CR12)を調製した。
次いで、液状組成物(CR1)に代えてそれぞれ液状組成物(CR2)〜(CR12)を用いた以外は、実施例1と同様にして着色画素パターンを形成し、色安定性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
Claims (6)
- 複数の着色画素を有し、白色LEDをバックライト光源として備える液晶表示素子に用いられるカラーフィルタであって、
前記複数の着色画素のうちの少なくとも1つが酸化防止剤を含有することを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記酸化防止剤が、ラジカル捕捉剤及び過酸化物分解剤の組み合わせ、又は一重項酸素クエンチャーを含有するものである、請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 前記複数の着色画素のうちの前記酸化防止剤を含有する着色画素が染料を含有するものである、請求項1又は2に記載のカラーフィルタ。
- 前記白色LEDは、青色LED由来の最大発光ピークと、500〜700nmの波長帯域に前記最大発光ピークより強度の弱い1又は2以上の極大発光ピークとを有する発光スペクトルを示すものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーフィルタと、その背面側にバックライト光源としての白色LEDとを具備するカラー液晶表示素子。
- 前記白色LEDは、青色LED由来の最大発光ピークと、500〜700nmの波長帯域に前記最大発光ピークより強度の弱い1又は2以上の極大発光ピークとを有する発光スペクトルを示すものである、請求項5に記載のカラー液晶表示素子。
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