JPS62112103A

JPS62112103A - カラ−フイルタ

Info

Publication number: JPS62112103A
Application number: JP60253104A
Authority: JP
Inventors: Yoshiharu Eiki; 栄木　佳治
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 1985-11-12
Filing date: 1985-11-12
Publication date: 1987-05-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、透明な有機物質膜を染料で着色してなるカラ
ーフィルタの熱及び光による褪色や変色の防止機能に関
する。

〔発明の概要〕

本発明は、透明な有機物質膜を染料で着色してなるカラ
ーフィルタにおいて、該有機物質膜に酸化防止剤を一種
類以上添加し、ラジカル連鎖反応による自動酸化を抑制
することにより、該有機物質膜と染料の熱及び光による
褪色や変色を防止するものである。

〔従来の技術〕

カラーフィルりは、？＆晶カラーディスプレイや、カラ
ー撮像装置の分色フィルタとして多く用し）られている
。

カラーフィルタは、ガラス等の透明な基ヰ反の上に、ゼ
ラチン、カゼイン、グリニー、ポリアクリル等の透明な
有機物質の薄膜をコーティングし、染料によって赤、緑
、青に染め分ける。

このカラーフィルタを片側の基板として、通常の液晶デ
ィスプレイを作れば、液晶カラーディスプレイとなる。

これを通常のライスティド・ネマチックモードで表示さ
れるには、ディスプレイの上下に２枚の偏光板を用いる
。

従来の液晶カラーディスプレイでは、この偏光板に紫外
線カットフィルタ付きのものを用い、紫外線の吸収から
誘発される酸化劣化によるカラーフィルタの褪色や変色
を防いでいた。

〔発明が解決しようとする問題点及び目的〕しかし、前
述の紫外線カントフィルタ付き偏光板の紫外線カツト能
力は不充分であるし、紫外線を吸収する成分が飛＋ｌｋ
　Ｌやすく、すぐに紫外線カツト能力が低下してしまう
。しかも、カラーフィルタの酸化劣化は紫外線だけでな
く、可視光や熱の吸収によっても誘発される。この結果
、前述の紫外線カントフィルタ付き偏光板を使用しても
、熱や光により酸化劣化が起こり、カラーフィルタが褪
色や変色していた。

そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、
その目的はカラーフィルタの熱及び光による酸化劣化を
防止し、褪色や変色を防ぐところにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のカラーフィルタは、透明な有機物質の膜を染料
によって着色したカラーフィルタにおいて、咳有機物質
膜の内部に、酸化防止剤を一種類以上添加したことを特
徴とする。

〔作用〕実施例を述べる前に、本発明の原理をば単に説明する。

機能面から分類して、酸化防止剤には次の２つがある。

ラジカル連鎖禁止剤は、ラジカルを捕促してラジカル連
鎖反応を停止させるもので、過酸化物分解剤はラジカル
になり易い過酸化物をイオン的に分解し、ラジカル開始
反応を抑えるものである。

従って、これらの酸化防止剤をカラーフィルタに添加す
ることにより、熱や光から誘発されるラジカル連鎖反応
の自動酸化を抑え、カラーフィルタの褪色や変色を防ぐ
ことが出来る。

〔実施例〕

酸化防止剤のうち、ラジカル連鎖禁止剤の一種であるフ
ェノール系酸化防止剤（■弐）、過酸化物分解剤の一種
であるイオウ系酸化防止剤（０式）と、リン系酸化防止
剤（０式）をカラーフィルタの有機物質膜であるポリア
クリル膜に添加してみた。

ＨＩ（ＲＯＣＧ　Ｈｚ　　ＣＨ，）　　２Ｓ　　　−・・−
・−■（Ａ　ｒ　Ｏ）　　□　Ｐ　　　　　　　　　・
・・・・・・・・■ここで■弐におけるＸは電子供与基
、ＲはターシャＪＬ／　フチル基のような立体障害をも
つアルキル基、■弐におけるＲはアルキル基、■におけ
るＡ「は了り−ル基を表す。

０〜０式で表される酸化防止剤を各々添加したカラーフ
ィルタを用いた液晶カラーディスプレイは、作用の項で
述べた原理により、紫外線カットフィルタ付き偏光板を
貼っただけの従来の液晶カラーディスプレイと比べて、
そのカラーフィルタの耐熱性と耐光性が２〜３倍程度向
上した。つまり、熱や光によるカラーフィルタの褪色や
変色に対する寿命が２〜３倍程度長くなった。

第１図には本発明によるカラーフィルタを用いた液晶カ
ラーディスプレイの断面図を示す。透明基板１上に、０
〜０式で示す酸化防止剤を添加したポリアクリル膜１０
を形成し、染料によって赤２．１＆３．青４に着色する
。このカラーフィルタの上に透明電極５を形成し、やは
り透明電極５を形成した透明基板６と対向させてシール
剤７で接着してセルを作り、その空隙に液晶８を充填す
れば液晶カラーディスプレイとなる。ここまでの構造は
従来の液晶カラーディスプレイと何ら変わりない。

この液晶カラーディスプレイには偏光板９を用いるが、
本発明のカラーフィルタであれば、紫外線カントフィル
タ付きの偏光板である必要はなく、その分コストを下げ
ることが出来る。また、紫外線カットフィルタ付きの偏
光板を用いれば、その耐光性は更に向上する。

このように、本発明によるカラーフィルタを用いれば、
液晶カラーディスプレイの構造を特に変更することなく
、カラーフィルタの褪色や変色を防ぐことが出来る。

また、本発明のカラーフィルタであれば、色相、彩度、
明度等の諸物性や、染色性等の製造上の諸物性が良好で
あるにもかかわらず、耐熱性や耐光性が悪いために使用
出来なかった染料や有機物質膜を使うことが出来るよう
になる。更に、例えば明るいカラーフィルタを作るとき
に、染色温度や染色時間、存機物質Ｈりの膜厚等、製造
上の諸条件を調整することにより、薄めに着色すること
があるが、色が薄いために耐熱性や耐光性が低下するの
で、製造上の諸条件を自由に設定出来ないことがあった
。これも本発明のカラーフィルタであれば解決すること
が出来る。このように本発明のカラーフィルタは、耐熱
性や耐光性が悪いために採用出来なかった染料や有機物
質膜が使えるようになり、また、製造上の諸条件を自由
に設定できるようになる等の当初の目的以上の効果も得
られる３第１図ではライスティド・ネマチックモードを
想定して説明したが、ゲストポストモードや相転移モー
ド、動的散乱モードでもよい。

カラーフィルタの有機物質膜に添加する酸化防止剤は、
■〜■式の一般式で表した同系統あるいは別系統のもの
同志を数種類組み合わせて添加してもよい。

また、本発明のカラーフィルタは、単なるマルチプレシ
ング駆動や、ＴＰＴ（Ｆｉ４膜トランジスタ）ＭＩＭ　
　（金属−絶縁膜−金属）、ＭＯＳＦＥＴ。

バリスタ等の非線形素子を用いたもの等、すべての液晶
駆動方式の液晶カラーディスプレイとの組み合わせが可
能である。更には、液晶カラーディスプレイに限らず、
盪像管や固定撮像素子との組み合わせ使用にも存効であ
る。

〔発明の効果Ｊ以上説明したように、本発明によれば、カラーフィルタ
の有機物質膜に酸化防止剤を添加することにより、熱や
光から誘発されるラジカル連鎖反応の自動酸化を抑える
ため、カラーフィルタの褪色や変色を防ぐことが出来る
という効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づくカラーフィルタを用いた液晶カ
ラーディスプレイの断面図である。９　・・・　・・・　・・・　偏光　手圧１０・・・・
・・・・・酸化防止剤を添加したポリアクリル膜以　　上七イコーエプソン株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

透明な有機物質の膜を染料によって着色したカラーフィ
ルタにおいて、該有機物質膜の内部に、酸化防止剤を一
種類以上添加したことを特徴とするカラーフィルタ。