JP2012154225A - 水ジェット推進艇 - Google Patents

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丞 山崎
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Abstract

【課題】本発明の課題は、部品点数の増加を抑えながらオイルポンプの空気吸込みを抑えることができる水ジェット推進艇を提供することにある。
【解決手段】水ジェット推進艇において、主室リブ32は、オイル吸込管35の吸込み口35aが配置される主室R1と、主室R1の外方の副室R2とにオイルパン31内を区画する。主室リブ32は、少なくとも吸込み口35aの前方および左右側方を覆う。主室リブ32は、オイルパン31の底面から上方に突出する。また、主室リブ32には、オイル吸込み口35aの後端より後方にのみ、主室R1と副室R2とを連通させオイルが通る開口43a,43bが形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、水ジェット推進艇に関する。
水ジェット推進艇は、加速時は後方に、減速時は前方に、左右旋回時には旋回と反対方向に重力加速度がかかる。このため、オイルパン内のオイルは様々な方向に偏りやすい。また、水ジェット推進艇では、艇体において駆動軸を低く配置することが要求されるため、エンジンの底部に配置されるオイルパンは、浅く(Shallow)、薄い形状に形成される。このため、溜めることのできるオイル量が少なく、オイルが偏ると、オイルポンプのオイル吸込口が油面から露出し、オイルポンプが空気を吸込みやすくなる。
そこで、特許文献1に開示されている潤滑装置では、オイル室が主オイル室と副オイル室とに区画されており、フィードポンプによって、主オイル室から被潤滑部にオイルが送られる。また、副オイル室にあるオイルは、スカベンジングポンプにより主オイル室へ送られる。これにより、主オイル室でのオイルの偏りが軽減される。
特開2008−002455号公報
しかし、特許文献1に記載の潤滑装置では、2種類のオイルポンプが必要となる。これは、部品点数を増加させ、コスト増大の要因となる。本発明の課題は、部品点数の増加を抑えながらオイルポンプの空気吸込みを抑えることができる水ジェット推進艇を提供することにある。
本発明の一態様に係る水ジェット推進艇は、艇体と、艇体に収容されるエンジンと、エンジンによって駆動されるジェットポンプ部とを備える。エンジンは、クランク軸と、クランクケースと、オイルパンと、オイル吸込管と、オイルポンプと、主室リブとを含む。クランクケースは、クランク軸を支持する。オイルパンは、クランクケースの下方に配置される。オイル吸込管は、オイルパン内に配置される吸込み口を有する。オイルポンプは、オイル吸込管に接続され、吸込み口からオイルを吸入する。主室リブは、吸込み口が配置される主室と、主室の外方の副室とにオイルパン内を区画する。主室リブは、少なくとも吸込み口の前方および左右側方を覆う。主室リブは、オイルパンの底面から上方に突出している。また、主室リブには、オイル吸込管の吸込み口の後端より後方にのみ、主室と副室とを連通させオイルが通る開口が形成される。
本発明の一態様に係る水ジェット推進艇では、オイルは、オイルポンプによりオイルパンからエンジンの各部へ供給され、その後、再び、オイルパンへ回収される。ここで、水ジェット推進艇は、通常の滑走時すなわち前進時には、船首を上げた姿勢となる。このため、オイルは、オイルパンの後部に偏って溜まる。この場合、主室リブのうち吸込み口の後端より後方の部分には開口が形成されているため、オイルは開口を通って主室内へと流れる。また、減速時に前方に重力がかかる場合、或いは、旋回時に左右に重力がかかる場合には、主室リブのうち吸込み口の後端よりの前方の部分には開口が形成されていないため、多くのオイルを主室内に留まらせることができる。このように、本発明の一態様に係る水ジェット推進艇では、オイルパン内の主室と副室とを連通する開口の位置を工夫することによって、部品点数を増やさずにオイルポンプの空気吸込みを抑えることができる。
本実施形態に係る水ジェット推進艇の側面図。 エンジンの側面断面図。 オイルパンユニットの分解斜視図。 オイルパンユニットの上面図。 蓋部材を外した状態でのオイルパンユニットの上面図。 図4におけるVI−VI断面図。 図5におけるVII−VII断面図。 図4におけるVIII−VIII断面図。
(1)水ジェット推進艇の全体構成
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る水ジェット推進艇1について説明する。図1は、水ジェット推進艇1の全体構成を示す側面図である。水ジェット推進艇1は、いわゆるパーソナルウォータークラフト(PWC)である。図1に示すように、水ジェット推進艇1は、艇体2と、エンジン3と、ジェットポンプ部4とを備える。艇体2は、デッキ5とハル6とを有する。デッキ5上にはシート7が配置されている。シート7の前方には、艇体2を操舵するためのステアリングハンドル8が配置されている。なお、以下の説明において、前後左右の方向及び傾斜などの方向は、水ジェット推進艇1が静水に浮かんでいるときの姿勢において、シート7に着座したライダーから視たときの方向をいうものとする。
エンジン3は、艇体2内に収容されている。エンジン3の詳細な構成については後述する。ジェットポンプ部4は、エンジン3の後方に配置されている。ジェットポンプ部4は、ドライブシャフト11とインペラ12とを有する。ドライブシャフト11は、前後方向に延びている。ドライブシャフト11の前部は、後述するエンジン3のクランク軸27に取り付けられている。インペラ12は、ドライブシャフト11の後部に取り付けられている。エンジン3からの出力は、ドライブシャフト11を介してインペラ12に伝達される。これにより、インペラ12が回転駆動される。インペラ12は、艇体2の下部に形成された水通路13に配置されている。水通路13は、水流入口14に連通している。水流入口14は、船底に形成されており、インペラ12よりも前方に位置している。また、艇体2の後部には水排出部15が設けられている。水排出部15は、インペラ12の後方に配置されている。水排出部15は、水排出口16を有している。水排出口16は、水通路13に連通している。インペラ12が回転駆動されることにより、水が、水流入口14から汲み上げられ、水排出部15から噴射される。これにより、艇体2を推進させる推進力が発生する。
また、水排出部15には、デフレクタ17が取り付けられている。デフレクタ17は、ステアリングハンドル8の操作に連動して、左右方向に回動可能に設けられている。デフレクタ17が左右方向に回動することにより、水の噴射方向が左右に変更される。また、水排出部15には、リバースバケット18が取り付けられている。リバースバケット18は、上下方向に回動可能に設けられている。リバースバケット18は、前進時には、上方に跳ね上げられた位置に配置される。これにより、水が、水排出口16から後方へ向けて噴射される。リバースバケット18は、後進時には、水排出口16の後方に位置するように配置される。これにより、水の噴射方向が、前方へ変更される。
(2)エンジン3の構成
次にエンジン3の構成について詳細に説明する。図2は、エンジン3の側面断面図である。このエンジン3は、水冷式4サイクル直列4気筒タイプのエンジンである。エンジン3は、シリンダブロック21と、シリンダヘッド22と、ヘッドカバー23と、クランクケース24と、オイルパンユニット25と、オイルポンプ26(図5参照)とを有する。シリンダブロック21は、4つのシリンダ部21a−21dを有する。シリンダ部21a−21dは、前後方向に並んで配置されている。各シリンダ部21a−21dの軸線は、上下方向に延びている。各シリンダ部21a−21d内には、ピストン22a−22dが配置される。
シリンダヘッド22は、シリンダブロック21の上面に連結されている。シリンダヘッド22には、図示しない吸気ポートと排気ポートとが形成されている。ヘッドカバー23は、シリンダヘッド22の上面に連結されている。クランクケース24は、シリンダブロック21の下面に連結されている。クランクケース24内には、クランク軸27が配置されている。クランクケース24は、クランク軸27を回転可能に支持している。クランク軸27の回転軸線は、前後方向に延びている。クランク軸27は、コンロッド28a−28dを介してピストン22a−22dと連結されている。クランク軸27の後部は、カップリング部材29を介して、上述したドライブシャフト11に連結されている。クランクケース24の下面には、オイルが通過する開口24a−24dが形成されている。
オイルパンユニット25は、クランクケース24の下方に配置されている。オイルパンユニット25は、クランクケース24の下面に連結されている。オイルパンユニット25は、クランクケース24にボルト等の固定手段によって着脱可能に固定されている。オイルパンユニット25の上面は開口しており、クランクケース24の開口24a−24dを通してオイルパンユニット25の内部空間とクランクケース24の内部空間とは連通している。潤滑用のオイルは、オイルポンプ26(図5参照)により、エンジン5の各部に供給される。オイルポンプ26は、後述するオイル吸込管35に接続され、吸込み口35aからオイルを吸入する。オイルポンプ26は、クランク軸27に形成されたオイル孔27aを介してクランク軸27にオイルを供給する。クランク軸27に供給されたオイルは、クランクケース24の内部からオイルパンユニット25へ落下する。以下、オイルパンユニット25内の構造について詳細に説明する。
図3は、オイルパンユニット25の分解斜視図である。図4は、オイルパンユニット25の上面図である。図3及び図4に示すように、オイルパンユニット25は、オイルパン31と、主室リブ32と、縦リブ33と、左右の横リブ34a,34bと、オイル吸込管35と、蓋部材36とを有する。
オイルパン31は、クランクケース24の下方に配置されている。オイルパン31の上下方向の寸法は、前後方向の寸法及び左右方向の寸法よりも小さくなっており、オイルパン31は浅く薄い形状を有している。図5は、蓋部材36を取り外した状態のオイルパンユニット25の上面図である。図5に示すように、オイルパン31の底部31fには、上方へ突出した前凸部41と後凸部42とが形成されている。前凸部41は、オイルパン31の底部31fにおける前部に形成されており、オイルパン31の前壁部31aに接続されている。前凸部41の右側端部41aは、オイルパン31の右側壁部31bから距離をおいて配置されている。前凸部41の左側端部41bは、オイルパン31の左側壁部31cから距離をおいて配置されている。また、後凸部42は、オイルパン31の底部31fにおける後部に形成されており、オイルパン31の後壁部31dに接続されている。後凸部42の右側端部42aは、オイルパン31の右側壁部31bから距離をおいて配置されている。後凸部42の左側端部42bは、オイルパン31の左側壁部31cから距離をおいて配置されている。また、オイルパン31の前壁部31aには、接続口31eが設けられている。接続口31eには、オイル吸込管35が取り付けられる。
図5に示すように、主室リブ32は、主室R1と、主室R1の外方の副室R2とにオイルパン31内を区画する。主室リブ32は、前後方向において前凸部41と後凸部42との間に配置されている。図6は、図4におけるVI−VI断面図である。図6に示すように、主室R1には、オイル吸込管35の吸込み口35aが配置される。主室リブ32は、吸込み口35aの前方および左右側方を覆い、オイルパン31の底面から上方に突出している。オイルパン31の底部31fのうち前凸部41と後凸部42との間の部分は、後方且つ上方に向けて傾斜している。従って、主室R1の底部31gは、後方且つ上方に向けて傾斜している。また、図5に示すように、主室R1の底部31gのうち左右方向における中央部には、平坦部31hが形成されている。平坦部31hは、上面視において、後方に向かうほど左右方向の寸法が大きくなるようにテーパ状の形状を有する。図7は、図5におけるVII−VII断面図である。平坦部31hは、左右方向に平行に設けられている。また、オイルパン31の底部31fの左右方向における中央部は、オイルパン31の底部31fの左右方向における端部より低くなっている。
図5に示すように、主室リブ32にはオイル吸込管35の吸込み口35aの後端より後方にのみ、主室R1と副室R2とを連通させオイルが通る2つの開口43a,43b(以下「左開口43a」及び「右開口43b」と呼ぶ)が形成されている。左開口43a及び右開口43bは、左右方向に並んで配置されている。左開口43a及び右開口43bの左右の端部は、主室リブ32の左右の端部より左右方向における内方に位置する。すなわち、左開口43aの左側端部は、主室リブ32の左側端部より左右方向における内方に位置する。右開口43bの右側端部は、主室リブ32の右側端部より左右方向における内方に位置する。なお、本実施形態において、「左右方向における内方」とは、左右方向においてオイルパン31の中心に近づく方向を意味するものとする。
具体的には、主室リブ32は、上面視において概ね長方形の形状を有しており、後面部44と、前面部45と、右側面部46と、左側面部47とを有する。後面部44は、左右方向に延びた薄い板状の形状を有する。後面部44は、吸込み口35aの後方を覆う。左開口43a及び右開口43bは後面部44に形成されている。左開口43a及び右開口43bは左右方向に距離をおいて配置されている。オイルパン31の底部31fの左右方向の中央部は、左開口43aと右開口43bとの間に位置している。図8は、図4におけるVIII−VIII断面図である。図7及び図8に示すように、左開口43aの下端部及び右開口43bの下端部は、主室R1の底部31gよりも上方に位置している。また、左開口43a及び右開口43bの上端部は後面部44の上端に達している。
図5に示すように、前面部45は、左右方向に延びた薄い板状の形状を有する。前面部45は、吸込み口35aの前方を覆う。図3に示すように、前面部45には、切欠き45aが形成されている。切欠き45aには、オイル吸込管35が通される。オイル吸込管35は、ゴムなどの弾性体から形成された取付部材48を介して切欠き45aに取り付けられる。図5及び図6に示すように、オイル吸込管35と切欠き45aの縁との間の隙間は、取付部材48によって封止される。
右側面部46と左側面部47とは左右対称に配置されている。右側面部46は、前後方向に延びた薄い板状の形状を有する。右側面部46は、吸込み口35aの右側方を覆う。右側面部46は、前凸部41の右側端部41a及び後凸部42の右側端部42aと前後方向に概ね並んで配置されている。左側面部47は、前後方向に延びた薄い板状の形状を有する。左側面部47は、吸込み口35aの左側方を覆う。左側面部47は、前凸部41の左側端部41b及び後凸部42の左側端部42bと前後方向に概ね並んで配置されている。
後面部44は、後凸部42から距離をおいて後凸部42の前方に位置している。前面部45は、前凸部41から距離をおいて前凸部41の後方に位置している。右側面部46は、オイルパン31の右側壁部31bから左右方向に距離をおいて配置されている。左側面部47は、オイルパン31の左側壁部31cから左右方向に距離をおいて配置されている。従って、主室リブ32は、オイルパン31の内壁面から前後左右の各方向に間隔を空けて配置されている。なお、前面部45と前凸部41との間の距離は、後面部44と後凸部42との間の距離よりも大きい。右側面部46と右側壁部31bとの間の距離は、後面部44と後凸部42との間の距離よりも大きい。左側面部47と左側壁部31cとの間の距離は、後面部44と後凸部42との間の距離よりも大きい。また、前面部45とオイルパン31の前壁部31aとの間の距離は、後面部44とオイルパン31の後壁部31dとの間の距離よりも大きい。
縦リブ33は、オイルパン31の底面から上方へ突出しており、主室リブ32から後方へ延びている。縦リブ33は、左右方向において左開口43aと右開口43bとの間に配置されている。縦リブ33は、後凸部42の上方から主室リブ32の後面部44までに亘って設けられている。従って、縦リブ33は、主室R1の後面部44と後凸部42との間の通路P1を左右に区画している。また、縦リブ33は、オイルパン31の内部のうち主室R1の後面部44より後方に位置する空間を左右に区画している。図3及び図6に示すように、縦リブ33の上端の前部には、第1段部33aが形成されている。第1段部33aは、縦リブ33の上端の後部よりも下方に位置しており、主室R1の後面部44の上端と同じ高さに位置している。
図5に示すように、左右の横リブ34a,34bは、オイルパン31の底面から上方へ突出しており、主室リブ32よりも後方に配置されている。左右の横リブ34a,34bは、後凸部42の前端よりも後方に位置している。従って、左右の横リブ34a,34bは、後面部44と後凸部42との間の通路P1よりも後方に位置している。左横リブ34aは、オイルパン31の左側壁部31cから左右方向における内方へ向けて延びている。左横リブ34aは、オイルパン31の左側壁部31cと後凸部42の左側端部42bとに亘って設けられている。左横リブ34aの右端部は、左右方向において後面部44の左側端部と左開口43aの左側端部との間に位置している。図5及び図7に示すように、左横リブ34aの上端の右側部には、第2段部341が形成されている。第2段部341は、左横リブ34aの上端の左側部よりも下方に位置しており、主室R1の後面部44の上端と同じ高さに位置している。右横リブ34bは、オイルパン31の右側壁部31bから左右方向における内方へ向けて延びている。右横リブ34bは、オイルパン31の右側壁部31bと後凸部42の右側端部42aとに亘って設けられている。右横リブ34bの左側端部は、左右方向において後面部44の右側端部と右開口43bの右側端部との間に位置している。図5及び図7に示すように、右横リブ34bの上端の左側部には、第3段部342が形成されている。第3段部342は、右横リブ34bの上端の右側部よりも下方に位置しており、主室R1の後面部44の上端と同じ高さに位置している。
オイル吸込管35は、オイルパン31内に配置されている。オイル吸込管35の後部は前後方向に延びた直線状の形状を有している。オイル吸込管35の後部には、オイルストレーナ35bが設けられている。オイルストレーナ35bの底部には、上述した吸込み口35aが形成されている。オイルストレーナ35bは主室R1内に配置されている。吸込み口35aは、主室R1の前後方向における中心より後方に配置されている。吸込み口35aは、オイルパン31の底部31fの左右方向における中央部の上方に配置されている。より具体的には、吸込み口35aは、上述した平坦部31hの上方に配置されている。オイル吸込管35の中間部は屈曲した形状を有している。オイル吸込管35の前部は、前後方向に延びた直線状の形状を有している。オイル吸込管35の前部は、前凸部41の側方に配置される。具体的には、オイル吸込管35の前部は、前凸部41の左側端部41bとオイルパン31の左側壁部31cとの間に配置されている。オイル吸込管35の前部は、上述した接続口31eに接続される。接続口31eには、図示しない配管を介してオイルポンプ26が接続される。オイルポンプ26は、オイル吸込管35を介して主室R1内からオイルを吸込み、上述したエンジン3内の各部にオイルを供給する。
図3及び図4に示す蓋部材36は、主室R1の上端にボルトなどの固定手段によって着脱可能に取り付けられる。蓋部材36は、主室R1の上方を覆う。蓋部材36は、主室R1の外形よりも大きい外形を有する。具体的には、図6に示すように、蓋部材36の後端部は、主室R1の後面部44よりも後方に位置している。蓋部材36は、主室リブ32と左右の横リブ34a,34bとの間の空間の上方の位置まで後方に延びている。このため、主室リブ32と左右の横リブ34a,34bとの間の空間の上方は、蓋部材36によって覆われている。すなわち、図8に示すように、主室R1の後面部44と後凸部42との間の通路P1の上方は、蓋部材36によって覆われている。図4に示すように、蓋部材36の後部は、上述した縦リブ33の第1段部33aと、左横リブ34aの第2段部341と、右横リブ34bの第3段部342との上方に位置している。
(3)本実施形態に係る水ジェット推進艇1の特徴
本実施形態に係る水ジェット推進艇1では、オイルは、オイルポンプ26によりオイルパン31からエンジン3の各部へ供給され、その後、再び、オイルパン31へ回収される。ここで、水ジェット推進艇1は、通常の滑走時すなわち前進時には、船首を上げた姿勢となる。このため、オイルは、オイルパン31に満遍なく分散して落下してくるが、前進時には船首を上げた姿勢であるため、オイルパン31の後方に溜まる。ここで、主室リブ32の後面部44には、左右の開口43a,43bが形成されているため、オイルは左右の開口43a,43bを通って主室R1内へと流れる。また、水ジェット推進艇1の減速時に前方に重力がかかる場合、或いは、水ジェット推進艇1の旋回時に左右に重力がかかる場合には、主室リブ32のうち吸込み口35aより前方の部分には、開口が形成されていないため、主室R1内のオイルが主室R1からオイルが流れ出し難い。特に、後面部44のみに開口43a,43bが設けられており、前面部45と左右の側面部46,47には開口が設けられていない。このため、水ジェット推進艇1の減速時或いは旋回時に主室R1内のオイルが前方或いは左右方向に偏っても、多くのオイルを主室R1内に留まらせることができる。さらに、水ジェット推進艇1は、旋回を長時間続けることがあり、オイルがオイルパン31内において一方向に偏る状態が継続する状況が多く発生する。このような場合であっても、多くのオイルを主室R1内に留まらせることができ、オイルポンプ26の空気吸込みを抑えることができる。このように、本実施形態に係る水ジェット推進艇1では、副室R2からオイルを吸引するために別途のポンプを装備する必要がないため、部品点数を増やさずにオイルポンプ26の空気吸込みを抑えることができる。
左右の開口43a,43bの左右の端部は、主室リブ32の左右の端部より左右方向における内方に位置する。このため、水ジェット推進艇1の減速時、或いは、旋回時であっても、主室R1内のオイルが左右の開口43a,43bから副室R2内に流れ出し難い。これにより、より多くのオイルを主室R1内に留まらせることができる。
縦リブ33によって、後面部44の後方の通路P1での左右方向へのオイルの流れを抑えることができる。従って、縦リブ33の右側方から右開口43bにオイルが流れやすくなる。また、縦リブ33の左側方から左開口43aにオイルが流れやすくなる。これにより、主室R1内に多くのオイルを案内することができる。また、オイルパン31の底部31fの左右方向における中央部は、オイルパン31の底部31fの左右方向における端部より低くなっている。このため、後面部44の後方の通路P1においても、中央部が左右の側部よりも低い。このため、左右の開口43a,43bへオイルが流れやすくなっており、主室R1内に多くのオイルを案内することができる。
左右の横リブ34a,34bによって、副室R2内での後方から前方へのオイルの流れを抑えることができる。また、左右の横リブ34a,34bによって、主室R1よりも後方からのオイルの流れを左右の開口43a,43bへ向けて案内することができる。これにより、主室R1内に多くのオイルを案内することができる。
蓋部材36が後面部44よりも後方へ突出しているので、オイルが、主室R1の後方から蓋部材36の上方を越えて前方へ流れることを抑えることができる。これにより、主室R1内に多くのオイルを案内することができる。
吸込み口35aが、主室R1の前後方向における中心より後方に配置される。このため、水ジェット推進艇1が船首を上げた姿勢であるときに、吸込み口35aからの空気吸込みをさらに抑えることができる。
主室R1の底部31gは、後方且つ上方に向けて傾斜している。このため、水ジェット推進艇1が船首を上げた姿勢であるときに、主室R1の底部31gの水平方向に対する傾斜角が緩和される。これにより、水ジェット推進艇1が船首を上げた姿勢であるときに、オイルパン31の後部へのオイルの偏りを緩和することができ、吸込み口35aからの空気吸込みをさらに抑えることができる。
オイルパン31の底部31fの左右方向における中央部は、オイルパン31の底部31fの左右方向における端部より低くなっている。また、吸込み口35aは、オイルパン31の底部31fの左右方向における中央部の上方に配置される。このため、水ジェット推進艇1の旋回時に、吸込み口35aからの空気吸込みをさらに抑えることができる。
主室リブ32は、オイルパン31の内壁面から前後左右の各方向に間隔を空けて配置される。このため、水ジェット推進艇1が船首を上げた姿勢であるときに、オイルパン31内において主室R1の周囲のオイルが主室R1の後方へ流れ易い。また、主室R1の後方に流れたオイルは、左右の開口43a,43bを通して主室R1内へ流れる。このため、主室R1内に多くのオイルを案内することができる。
左右の開口43a,43bの下端部は、主室R1の底部31gよりも上方に位置する。このため、主室R1内のオイルが副室R2へ流れ出ることを抑えることができる。これにより、より多くのオイルを主室R1内に留まらせることができる。
(4)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、パーソナルウォータークラフト(PWC)に限らず、スポーツボート(ジェットボート)などの他の種類の水ジェット推進艇に適用されてもよい。
エンジン3の種類は、水冷式4サイクル直列4気筒タイプに限られない。例えば、エンジン3が2サイクルエンジン3であってもよい。また、エンジン3のシリンダの数は上記のように4つに限られない。
主室リブ32の形状は、上記のような上面視における長方形の形状に限られない。また、開口は、後面部44に限らず、左右の側面部46,47の後部に形成されてもよい。さらに開口の数は2つに限らず、1つのみ或いは3つ以上の開口が主室リブ32に形成されてもよい。
本発明によれば、部品点数の増加を抑えながらオイルポンプの空気吸込みを抑えることができる水ジェット推進艇を提供することができる。
1 水ジェット推進艇
2 艇体
3 エンジン
4 ジェットポンプ部
24 クランクケース
26 オイルポンプ
27 クランク軸
31 オイルパン
32 主室リブ
33 縦リブ
34a 左横リブ
34b 右横リブ
35 オイル吸込管
35a 吸込み口
36 蓋部材
43a 左開口
43b 右開口
44 後面部
R1 主室
R2 副室

Claims (11)

  1. 艇体と、
    前記艇体に収容されるエンジンと、
    前記エンジンによって駆動されるジェットポンプ部と、
    を備え、
    前記エンジンは、
    クランク軸と、
    前記クランク軸を支持するクランクケースと、
    前記クランクケースの下方に配置されるオイルパンと、
    前記オイルパン内に配置される吸込み口を有するオイル吸込管と、
    前記オイル吸込管に接続され、前記吸込み口からオイルを吸入するオイルポンプと、
    前記吸込み口が配置される主室と前記主室の外方の副室とにオイルパン内を区画し、少なくとも前記吸込み口の前方および左右側方を覆い、前記オイルパンの底面から上方に突出する主室リブと、
    を含み、
    前記主室リブには前記オイル吸込管の前記吸込み口の後端より後方にのみ、前記主室と前記副室とを連通させオイルが通る開口が形成される、
    水ジェット推進艇。
  2. 前記開口の左右の端部は、前記主室リブの左右の端部より左右方向における内方に位置する、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  3. 前記主室リブは、前記吸込み口の後方を覆う後面部を有し、
    前記開口は、前記後面部に形成される、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  4. 前記後面部には、前記開口と左右方向に並ぶように開口がさらに設けられており、
    2つの前記開口の間に配置され、前記主室リブから後方へ延びる縦リブをさらに備える、
    請求項3に記載の水ジェット推進艇。
  5. 前記主室リブの後方に配置され、前記オイルパンの左右の内壁面から左右方向における内方へ向けてそれぞれ延びる左右の横リブをさらに備える、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  6. 前記主室の上方を覆い、前記主室リブと前記横リブとの間の空間の上方の位置まで後方に延びている蓋部材をさらに備える、
    請求項5に記載の水ジェット推進艇。
  7. 前記吸込み口は、前記主室の前後方向における中心より後方に配置される、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  8. 前記主室の底部は、後方且つ上方に向けて傾斜している、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  9. 前記オイルパンの底部の左右方向における中央部は、前記オイルパンの底部の左右方向における端部より低くなっており、
    前記吸込み口は、前記オイルパンの底部の左右方向における中央部の上方に配置される、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  10. 前記主室リブは、前記オイルパンの内壁面から前後左右の各方向に間隔を空けて配置される、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
  11. 前記開口の下端部は、前記主室の底部よりも上方に位置する、
    請求項1に記載の水ジェット推進艇。
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