JP2012152818A - リベットの加締め装置及びそのリベットの取り外し方法 - Google Patents

リベットの加締め装置及びそのリベットの取り外し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一度加締めた後のリベットを比較的容易に取り外して同じ孔に再度リベットを加締めることが可能なリベットの加締め装置及びそのリベットの取り外し方法を提供する。
【解決手段】2つの板状部分を有する被取付部材51、52のリベット孔51A、52Aに挿通されたリベット2を加締用の金具4で締め付けて押潰し、被取付部材51、52を一体に固定させるリベットの加締め装置であって、リベット2の上方から押圧する上側金具4は、先端がテーパ状を有する突起41を押圧面のセンター部分に備え、リベット2は、上側金具4の突起41が入り込むテーパ溝22が上側金具4の押圧面4Aに押圧される先端面21のセンター部分を通過する状態で形成されているとともに、テーパ溝22からリベット2の本体軸部2Bの軸線方向に所要の深さまで切り込み溝23が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リベットを簡単に取り外すことが可能となるようなリベットの加締め装置及びそのリベットの取り外し方法に関するものである。
従来の加締め装置では、例えば図8に示すリベット100を用いて加締めるのが一般的である。即ち、図9に示すように、一体に取付けようとする2つの板状部材101,102に開口した2つの孔に対して、リベット100を挿入させる(同図(A)参照)。その後、リベット100の下部を下側金具110で支持するのと同時に、上方向から加締め用の工具120を押圧することでリベット100上部を押潰させ、双方の板状部材101,102を圧接状態に固定させている(同図(B)参照)。
また、例えば電池モジュールの電極などには、リベットの一部に応力が集中するのを防止するための工夫がなされた加締め装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、図10に示すように、ここで用いるリベット200は先端がスリット状の細溝200Aで分割された導通部となる金属製のものであって、金属端子201に設けられた貫通孔201Aを貫通して電池モジュール側に固定されている。なお、ここで、金属端子201の貫通孔201Aは、少なくとも先端側に向かって拡大するテーパ孔として構成されている。
このようなリベット200を加締めて取付ける場合には、リベット200をガスケット202、蓋体203、絶縁体204および金属端子201に貫通させた後、リベット200の先端の細溝200Aに向かって、図10(A)に示すような、先端が円錐形の金型301、例えば円錐形のパンチ或いはクリンチなどを押し付ける。同時にリベット200の下方から上面が平らな金型302、例えばアンビルなどを押し付ける。金型301の先端の傾斜は、貫通孔201Aの傾斜面の傾斜角と一致するようにしておく。
なお、金属端子201には、直線状の貫通孔を形成した後、ドリル加工またはプレス加工により形成することにより、上述したテーパ状の貫通孔201Aを予め設けておく。このように挿通させたリベット200に対して、金型301および金型302を押し付けることで、同図(B)に示すように、リベット200の先端部は、放射状に広がり、その外周面の下端部が貫通孔201Aの傾斜面に沿って密着する。このときガスケット202は圧縮され、ある程度圧縮された状態で保持される。さらに、同図(C)に示すような別種の金型303を用いて、リベット200の先端部をさらに拡径させる。これによりリベット200の先端部は、下片の表面に沿う状態まで屈曲され、かしめ工程が完了する。
特開2008−192552号公報
ところで、加締めた後のリベットにあっては、加締め状態が良好では無く、例えば双方の板状部材の取付状態が緩く、リベットで固定された2つの板状部材の間に隙間等を生じたり、がたつきを生じる、などの何らかの取付け異常などを発生する場合もある。こういった場合には、リベットを取り外して再度加締め直すことが必要である。
しかしながら、上記した前者のリベットでは加締めて潰れ、不規則に変形した状態となっているので、容易には取り外せない。つまり、通常、リベットは、一度加締めて取付けると、取り外すといったことは想定されていないものであった。従って、その部品は廃棄するか、極端な場合には、その部品を取付けてある製品自体を廃棄して新たに別の部品で加締めて製品を新たに組立て直すことが必要となっている。
一方、後者のタイプのリベットについても、リベットを完全に取り外そうとするのが難しい。即ち、何らかの手段を用いて、リベットの本体軸部の部分を板状部材から切断して取り外すことができるかも知れないが、リベットの細溝で分割された各先端部分は最上層の金属端子のテーパ状の孔の内周面に斜めにしっかりと食い込んでいるので、簡単には取り外せない。このため、同じ板状部材の同じ孔の部分にもう一度リベットを加締め直そうとする作業は、非常に厄介で困難なものであった。
このように、加締め不良の部品を一度ばらばらに分解して各部品の加締め直し等を図りたいといった要求から、加締めた後のリベットを比較的容易に取り外して同じ孔に再度リベットを加締めることが可能となる新規の加締め装置の開発要求が高まっている。また、資源のリサイクルや有効活用等の背景からもリベットの取り外しが可能となる加締め装置の開発要求が強まっている。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、一度加締めた後のリベットを比較的容易に取り外して同じ孔に再度リベットを加締めることが可能なリベットの加締め装置及びそのリベットの取り外し方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、
(1)本発明のリベットの加締め装置は、少なくとも2つの被取付部材のリベット孔に貫挿されたリベットを、上下に配置した加締用の金具を用いて締め付けて押潰し、前記被取付部材を一体に固定させるリベットの加締め装置であって、
前記リベットの上方から押圧する上側金具は、先端がテーパ状を有する突起を押圧面の中心を通過する部分に備え、
前記リベットは、前記上側金具の突起が入り込むテーパ状溝の斜面が上側金具の押圧面に対面する先端面の中心を通過して対称的に若しくは放射状に形成されているとともに、前記テーパ状溝の斜面からリベットの本体軸部の軸線方向奥部に所要の深さまで切り込み溝が形成されている、ことを特徴とする。
(2)また、本発明のリベットの加締め装置は、少なくとも2つの板状部分を有する被取付部材のリベット孔に貫挿されたリベットを、上下に配置した加締用の金具を用いて締め付けて押潰し、前記被取付部材を一体に固定させるリベットの加締め装置であって、
前記リベットの先端を上方から押圧する上側金具は、押圧面が平坦な形状を有し、
前記リベットは、前記上側金具が当接するテーパ状斜面が、上側金具の押圧面に対面する先端面の中心を通過する所定の分割ライン状に対称的に若しくは放射状に形成されているとともに、前記リベットのテーパ状斜面からリベット本体軸部の軸線方向奥部に所要の深さまで、断面略V字型となるように先端に向けて次第に分岐して拡開するV溝が形成されている、ことを特徴とする。
(3)また、リベットの取り外し方法は、前記(1)又は(2)の何れかの加締め装置で加締めたリベットを、前記リベットの本体軸部の外径とほぼ同一外径を有するドリルを用いて取り除く、リベットの取り外し方法であって、
前記リベットとドリルとの軸芯を合わせて所定深さまで抉ることで、
前記リベットの中心軸部と外側へ分岐した先端部側と、をそれぞれ分断し、
前記被取付部材から前記リベットを取り除く、ことを特徴とする。
本発明の請求項1に係るリベットの加締め装置によれば、比較的簡易な加工を施して形成したリベットを用いることで、加締めた後のリベットの本体軸部から外側に分岐する各先端部分は、最上層の被取付部材の孔の内周面に斜めに密着した状態でしっかりと食い込んだ状態となるのが回避される。従って、上述のように、リベットの先端部分は最上層の被取付部材の孔の内周面に強固に固着されていないので、一度加締めた後のリベットに対して、本発明の請求項3のリベットの取り外し方法を用いれば、本体軸部から外側に向けて分岐し押潰された先端部分を分断させることで、この先端部分も比較的容易に取り外すことができる。このようにして同じ孔に再度リベットを加締めることが可能となる、という利点がある。
本発明の請求項2に係るリベットの加締め装置は、請求項1に係るリベット装置と異なり、上方からリベットを押圧させる上側金具の押圧面にはテーパ状の突起を設ける必要がなく、単純な押圧面のもので比較的容易に取り外しが容易となるリベットの加締め装置が実現できる。
本発明の請求項3に係るリベットの取り外し方法は、リベットとドリルの刃との双方の軸芯合わせを行った後、そのドリルで所望の深さ以上にリベットの本体軸部を抉り取ることで、この本体軸部から外側に開いた先端部分を、本体軸部から容易に分離分断させることができる。従って、目視での軸芯合わせが行えれば、通常のドリルを用いて、リベットの取り外しも可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るリベットの加締め装置の要部を示す説明図である。 そのリベットの加締め装置に用いるリベットを示す正面図である。 (A)乃至(C)は、本発明の第1の実施形態に係るリベットの加締め装置によってリベットを加締めるときの作業を説明図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施形態に係る加締め装置で加締めたリベットを取り外すときの作業を示す説明図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、本発明の第1の実施形態に係るリベットを示す平面図及び正面図である。 (A)から(C)は、本発明の第2の実施形態に係る加締め装置によってリベットを加締めるときの作業を説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る加締め装置によってリベットを加締めたときの状態を示す断面図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、従来の加締め用のリベットの形状を示す平面図及び正面図である。 (A)及び(B)は、そのリベットを用いた一般的な加締め方法を示す説明図である。 (A)乃至(C)は、従来の他のリベットを用いた加締め方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリベットの加締め装置の要部を示すものであり、このリベットの加締め装置1は、リベット2を上下から挟んでリベット2の先端部分を押潰させる、下側金具3(図3参照)及び上側金具4のうちの上側金具4の押圧面4Aのセンター部分にテーパ状を有する突起41を備える一方、リベット2の先端面21には上側金具4の突起41が入り込むテーパ状溝(以下、「テーパ溝22」とよぶ)が形成され、かつ、このテーパ溝22からリベット2の本体軸部2B(図2参照)の軸線方向の奥部に向けて所要の深さに至るところまで、切り込んだ溝(以下、「切り込み溝23」とよぶ)が形成されている。
即ち、リベット2は、上下方向からの加圧力で比較的変形し易い材料、例えば炭素鋼などで形成されている。本実施形態のリベット2は、コンプレッサを構成する2種類の部品(以下、これを被取付部材5と呼ぶ)を固定させるようになっており、これらを固定状態に組み付けることで双方の間を気密状態或いは水密状態に確保するようになっている。本実施形態の場合、一体に組み付ける2種類の部品は、下方側がメインフレーム若しくはベアリングプレート、上方側がバッカーバルブであるが、以下ではそれぞれ下側部材51、上側部材52とよぶことにする。なお、この下側部材51、上側部材52に使用する部品は、特に上記のものに勿論限定されるものではない。
なお、これらの下側部材51、上側部材52には、それぞれ、リベット2を挿通させるための孔(以下、これらをリベット孔51A、リベット孔52Aとよぶ)が平坦な面の部分に穿設されている。また、これらのリベット孔51A、リベット孔52Aは、各孔の内径が厚さ方向全体に亘ってほぼ同一の寸法を有する、通常の形状の貫通孔で構成されている。
このリベット2は、図2に示すように、一端部(同図では下端部)に位置する拡径した頭部2Aと、この頭部2Aから他端側に向けて延びる同一径を有する本体軸部2Bとから構成されている。
本体軸部2Bには、先端面21(同図では上端面)の中央部分を所要の傾斜角度θで深さHまで断面テーパ状に斜めに切削したテーパ溝22と、このテーパ溝22からさらに頭部2A方向に向けて2等分するように所定深さDだけ切り込みが入れられて分割された切り込み溝23とを設けている。本体軸部2Bに形成したテーパ溝22及び切り込み溝23については、本実施形態のような2分割に限定されるものではなく、3分割、4分割等のように3箇所以上の多数に分割する構成であってもよい。なお、ここで、本体軸部2Bにおいて、先端面21から切り込み溝23まで分割させて分離された各部分を、脚部2Cと呼ぶことにする。
下側金具3は、上面部分がフラットな平面を有する通常よく用いられる作業台であるが、剛性を有する金床、アンビルなどであってもよい。
上側金具4は、リベット2の上方から図示外のプレス機などの適宜手段によって押圧することによってリベット2の脚部2Cを押し開いて押潰させるものであって、先端がテーパ状を有する突起41を、フラットな下面部分である押圧面4Aのセンター部分に備えている。本実施形態の突起41は、少なくとも使用するリベット2のテーパ溝22の形状に対応して、その深さHよりも大きな高さh(或いは同等の高さでもよい)で下方へ突出した縦断面三角形状を呈する。
なお、この突起41は、押し開くリベット2の材質の強度やねばり強さ、或いはリベット2の切り込み溝23の深さなどの各要素により、適宜のものが可能である。例えばテーパ溝22の傾斜角度θに比べて鋭角となるように立ち上がり角度α(但し、α>θ)を大幅に大きく形成したり、突出高さhをテーパ溝22の高さHに比べて大幅に高くさせる(但し、h>H)など、リベット2の切り込み溝23に対して効果的な切り開き作用が発揮できる適宜形状であればよい。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るリベット2と、下側金具3及び上側金具4を備えたプレス機などを用いて、下側部材51及び上側部材52を止め付けるときの加締め作業について説明する。
(1)固定させようとする下側部材51及び上側部材52に対して、これらのリベット孔51A及びリベット孔52Aの位置が正確に重なり合うようにして、固定保持しておく。
(2)次に、前述した本実施形態のリベット2を、これらのリベット孔51A、リベット孔52Aに先端側から挿入させ、リベット2の頭部2Aが下側部材51のリベット孔51Aに係止するまで予め挿入させておく。
(3)その後、リベット2の頭部2Aが下側金具3の上面に搭載するような状態となるまで、下側金具3を上昇させるとともに、上側金具4を降下させる(図3(A)参照)。これにより、少なくとも、リベット2の先端面21のテーパ溝22と上側金具4の突起41とのセンターが一致するように、予め双方のセンターの位置出し、つまりセンター出しを行っておく。尚、ここでのセンターは、リベット2先端面21の面積を2等分する分割ラインを指すものとする。
(4)その後、図示外のプレス機等を作動して上側金具4をさらに降下させることで、リベット2の先端面21のテーパ溝22に上側金具4の突起41を押し込ませていく。これにより、リベット2の先端面21側から切り込み溝23を切り裂くように押し開く(図3(B)参照)。
(5)このようにして、リベット2の先端側の脚部2Cを左右に開いていくとともに、それぞれの脚部2Cを押潰しながら上側部材52の上面に圧着させる(図3(C)参照)。
(6)これにより、リベット2を用いて下側部材51及び上側部材52を気密状態及び水密状態に保持した状態で一体に固定させることができる。
次に、図4を参照しながら、本発明に係るリベットの取り外し方法により、通常、一般に使用されるものと同様のドリル6及び図示外のXY微動手段を付設したホルダを備えた下側金具7を用いて、下側部材51及び上側部材52のリベット孔51A,52Aから、上述した本実施形態のリベット2を取り外すときの作業方法について説明する。なお、この下側金具7には、このようなXY微動手段を図示外のX−Yステージ上に付設してあるが、目視での軸芯合わせが容易なようであれば、特にこれは付設させなくてもよい。
下側部材51及び上側部材52は、上述したようにX−Yの2次元方向には微動可能となっているが、リベット孔51A,52Aを回転中心として回転することがないような状態で、図示外の上述のホルダなどによってしっかりと固定保持されている。但し、このホルダは、次に説明する軸芯合わせのために、上述した図示外のXY微動手段を付設している。
なお、使用するドリル6の刃61は、上側部材52のリベット孔52Aとほぼ同一径或いはリベット2の本体軸部2Bとほぼ同一径を有するものを使用している。
(1)まず初めに、既にリベット2を止め付けることによって一体に固定されている、下側部材51及び上側部材52を、下側金具7のX−Yステージを構成する上面7Aに搭載する。この場合、上述したように、下側部材51及び上側部材52は、下側金具7の図示外のXY微動手段によって、X方向及びY方向には微調整可能となっている。
(2)次に、例えばXY微動手段及び撮像手段などの適宜手段を用い、予めホルダで回転防止状態に固定されてある下側部材51及び上側部材52を、X−Y軸の2方向に微動させることで、下側部材51及び上側部材52を止め付けてあるリベット2と、ドリル6の刃61との軸芯合わせを行う。
(3)このようにして、リベット2とドリル6の刃61との軸芯合わせが行われた後に、ドリル刃61を、リベット2の先端面21のセンターに設けたテーパ溝22の中心部に向けて降下させる(図4(A)参照)。
(4)この後、ドリル6の刃61の軸芯を上側部材52のリベット孔52Aの軸芯に位置合わせさせた状態で降下させる。つまりリベット2の軸芯に位置を合わせながら、刃61を前進する方向に回転させることで所定深さまで抉る(図4(B)参照)。この抉る深さは、リベット2の左右の脚部2Cが押潰されて切断されるように、上側部材52の上面に圧着されているリベット2の脚部の先端側の部分の厚さ程度である。
(5)これにより、リベット2の脚部2Cの先端側の部分が、脚部2Cのうち基端である部分と分断されたならば、通常は外方へ飛び跳ねて外れるので、ドリル6の刃61を逆回転させてリベット2から抜脱させる。その結果、上側部材52の上面から、ここに圧着されているリベット2の脚部の先端側の部分が簡単に取り除けるが、もし剥がれ難い場合には、例えばハンマとたがねなどのような適宜の治具で剥がし落とすようにしてもよい。
(6)その後、例えばたがね、ポンチ、その他の適宜の治具を用い、リベット2を先端側から押出すようにして、抜脱させる。これにより、分断されたリベット2の脚部2Cも含めて、リベット2の細かい各部まで全て取り外して取り除くことができるので、下側部材51及び上側部材52も簡単に分離させることができる。
このように、本実施形態によれば、リベット2の中心軸部2Bと脚部2Cの外側へ分岐した先端部側とをそれぞれ分断させることで、リベット2を取り外して全て取り除き、下側部材51及び上側部材52をばらばらに分離させることができる。その後、この同じ下側部材51及び上側部材52を再び用いて、新たなリベット2で止め付け、再度組み付け直すこともできる。
従って、例えば、コンプレッサの組み立て工程の途中で、下側部材51及び上側部材52のリベットによる組み付けがうまく行えず、組み付け不良となったような場合であっても、その下側部材51及び上側部材52を再度用いて、比較的容易に組み付け作業をやり直すことも可能となる。その結果、組み付け不良となってしまった下側部材51及び上側部材52であっても、その再活用ができるので、経済的であると共に、資源の無駄使いを回避できる。
さらに、本実施形態によれば、例えばコンプレッサなどとして長年使用した後に使用しなくなった製品を廃棄するような場合でも、回収してリベット2を取り外せば、下側部材51及び上側部材52のような被取付部材を、容易にリサイクルさせることができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5乃至図7を参照しながら説明する。尚、この実施形態に置いて、先の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図5は、本実施形態に係るリベット2´を示すものであり、このリベット2´は、第1の実施形態と同様、上下方向からの加圧力で比較的変形し易い炭素鋼などで形成されている。本実施形態のリベット2´でも、コンプレッサを構成する前述の2種類の部品を被取付部材5として用いている。
リベット2´は、同図に示すように、頭部2Aから他端側に向けて延びる同一径を有する本体軸部2Bにおいて、先端面21(同図では上端面)の全面に亘り、中央部分から所要の傾斜角度θ´で深さH´となるように断面テーパ状に斜めに切削した、テーパ状斜面(以下、「テーパ面25」とよぶ)と、このテーパ面25からさらに頭部2A方向に向けて2等分するように所定深さDだけ切り込みが入れられた後に互いに先端側に向けて外側方向に広がって拡開するように分岐させた溝(以下、「拡開溝26」とよぶ)とを設けている。
なお、本発明の本体軸部2Bに形成したテーパ面25及び拡開溝26についても、本実施形態のような2分割に限定されるものではなく、第1の実施形態と同様、3分割、4分割等のように3箇所以上の多数に分割させる構成であってもよい。また、ここで、本体軸部2Bにおいて、各先端側のテーパ面25から拡開溝26まで分岐させて、断面略V字型となるように先端に向けて次第に拡開する形状とした部分を拡開脚部2Eと呼ぶことにする。
一方、本実施形態のプレス機の一部を構成する下側金具3及び上側金具4´のうち、下側金具3は第1の実施形態と同じものを用いているが、上側金具4´については、第1の実施形態のものと同様の突起41は設ける必要がなく、単純に平坦な下面4A´を有する構成でよい。
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係るリベット2´及びプレス機などを用いて、下側部材51及び上側部材52を止め付けるときの加締め作業について説明する。
(1)本実施形態でも、固定させようとする下側部材51及び上側部材52に対して、これらのリベット孔51A及び52Aの位置がぴったり重なり合うようにして仮止めさせておく。
(2)次に、リベット2´をこれらのリベット孔51A,52Aに先端側から挿入させ、リベット2´の頭部2Aが下側部材51のリベット孔51Aに係止するまで予め挿入させておく。
(3)その後、下側部材51及び上側部材52を適宜の図示外の保持手段で固定しておく。そして、このリベット2´の頭部2Aが下側金具3の上面に搭載するような状態となるまで、下側金具3を上昇させるとともに、上側金具4´を降下させる(図6(A)参照)。なお、本実施形態では、リベット2´の先端面であるテーパ溝25と上側金具4´とのセンター出しを行っておく必要はない。
(4)その後、図示外のプレス機等を作動して上側金具4´を降下させることで、リベット2´の先端面であるテーパ面25に上側金具4´を押し当てていく。これにより、リベット2´のテーパ面25側から拡開溝26を押し開いていく(図6(B)参照)。
(5)このようにして、リベット2´の先端側の脚部2Eを左右に開いていくとともに、それぞれの脚部2Eを押潰しながら上側部材52の上面に圧着させる(図6(C)参照)。
(6)これにより、図7に示すように、リベット2´を用いて、下側部材51及び上側部材52を気密状態及び水密状態に保持した状態で一体に固定させることができる。
なお、本発明に係るリベットの取り外し方法により本実施形態のリベット2´を取り外すときの作業方法については、第1の実施形態の場合と同様、図4に示すドリル6及び図示外のXY微動手段を付設した図示外のホルダを備えた下側金具7を用いて、同様の方向で行うことができる。
従って、本実施形態によれば、予め行っておくリベット2´の形状加工が第1の実施形態のリベット2に比べてやや面倒であるが、加締め装置の上側金具4´は通常の一般的なものがそのまま使用できるので、第1の実施形態のものに比べてコストの増大をもたらすものではない。
しかも、本実施形態によれば、リベット2´の脚部2Eは予め左右に大きく拡開して分岐した形状を有するので押し広げやすく、加締め装置の上側金具4´で押し開いて押潰させる加締め作業が容易に、しかも確実に行える。さらに、本実施形態によれば、第1の実施形態のリベット2の脚部2Cでの押潰後の厚さに比べて、リベット2´の拡開脚部2Eでの押潰後の厚さの方が薄く加工され易い傾向になるので、リベット2´の取り外し作業もさらに容易になる。
更に、上側金具4、4´の中央部に、円錐形状の突起部(第1の実施形態では、突起41に加えて、突起41に直交する別の突起を設けてもよい)を設けることによって、加締め工程の後、リベット2、2´の略中央部に、その円錐形状に対応する孔が開くため、リベット2、2´を取り外す際のセンターを容易に認識することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
即ち、上記各実施形態では、何れのリベットであっても、加締めようとする被取付部材を気密状態或いは水密状態に組み付けることができるのでコンプレッサに用いる部品に適用させているが、特にこのコンプレッサに使用する部品に限定されるものではなく、各種の製品の板状部分を有する部品どうしの組付けに適用可能である。
また、その被取付部材である各部品については、上記各実施形態のように、リベットによる2つの部品での組み付けに限定されるものではなく、3種類以上の部品を組み付ける場合でも適用可能である。
1 加締め装置
2、2´ リベット
2A 頭部
2B 本体軸部
2C、2E 脚部
21 先端面
22 テーパ溝
23 切り込み溝
25 テーパ面
26 拡開溝
3 下側金具
4、4´ 上側金具
4A 押圧面
41 突起
5 被取付部材
51 下側部材
52 上側部材
51A、52A リベット孔
6 ドリル
61 刃
7 下側金具

Claims (3)

  1. 少なくとも2つの被取付部材のリベット孔に貫挿されたリベットを、上下に配置した加締用の金具を用いて締め付けて押潰し、前記被取付部材を一体に固定させるリベットの加締め装置であって、
    前記リベットの上方から押圧する上側金具は、先端がテーパ状を有する突起を押圧面の中心を通過する部分に備え、
    前記リベットは、前記上側金具の突起が入り込むテーパ状溝の斜面が上側金具の押圧面に対面する先端面の中心を通過して対称的に若しくは放射状に形成されているとともに、前記テーパ状溝の斜面からリベットの本体軸部の軸線方向奥部に所要の深さまで切り込み溝が形成されている、
    ことを特徴とするリベットの加締め装置。
  2. 少なくとも2つの板状部分を有する被取付部材のリベット孔に貫挿されたリベットを、上下に配置した加締用の金具を用いて締め付けて押潰し、前記被取付部材を一体に固定させるリベットの加締め装置であって、
    前記リベットの先端を上方から押圧する上側金具は、押圧面が平坦な形状を有し、
    前記リベットは、前記上側金具が当接するテーパ状斜面が、上側金具の押圧面に対面する先端面の中心を通過する所定の分割ライン状に対称的に若しくは放射状に形成されているとともに、前記リベットのテーパ状斜面からリベット本体軸部の軸線方向奥部に所要の深さまで、断面略V字型となるように先端に向けて次第に分岐して拡開するV溝が形成されている、
    ことを特徴とするリベットの加締め装置。
  3. 請求項1又は2に記載の加締め装置で加締めたリベットを、前記リベットの本体軸部の外径とほぼ同一外径を有するドリルを用いて取り除くリベットの取り外し方法であって、
    前記リベットとドリルとの軸芯を合わせて所定深さまで抉ることで、
    前記リベットの中心軸部と外側へ分岐した先端部側と、をそれぞれ分断し、
    前記被取付部材から前記リベットを取り除く、
    ことを特徴とするリベットの取り外し方法。
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