JP2012152681A - 排水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水処理装置の濾過槽は、処理水が流入する流入部と、固形物を捕捉するための濾材と、被処理水がオーバーフローで流出する流出部と、ガス吹込口を有し、ガス吹込口から供給されたガスを利用して、被処理水および固形物を濾過槽から濾過槽の外部に移送することが可能なエアリフトポンプと、ガス吹込口よりも低い位置に配置された散気部を有する散気装置と、散気装置およびエアリフトポンプのガス吹込口のそれぞれと連通する給気管と、有する。
【選択図】 図2
Description
排水処理装置であって、
被処理水から固形物を分離する濾過槽を備え、
前記濾過槽は、
前記被処理水が流入する流入部と、
前記固形物を捕捉するための濾材と、
前記被処理水がオーバーフローで流出する流出部と、
ガス吹込口を有し、前記ガス吹込口から供給されたガスを利用して、前記被処理水および前記固形物を前記濾過槽から前記濾過槽の外部に移送することが可能なエアリフトポンプと、
前記ガス吹込口よりも低い位置に配置された散気部を有する散気装置と、
前記散気装置および前記エアリフトポンプの前記ガス吹込口のそれぞれと連通する給気管と、
を有する、排水処理装置。
適用例1に記載の排水処理装置であって、さらに、
前記給気管にガスを供給するガス供給装置と、
前記ガス供給装置を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、
前記給気管に第1圧力でガスを供給する第1モードで前記ガス供給装置を動作させ、前記第1モードでの動作の後に、前記第1圧力よりも高い第2圧力で前記給気管にガスを供給する第2モードで前記ガス供給装置を動作させる機能である洗浄給気機能を有する、
排水処理装置。
適用例2に記載の排水処理装置であって、
前記第1圧力は、前記ガス供給装置の定格圧力よりも低い圧力である、
排水処理装置。
適用例2または適用例3に記載の排水処理装置であって、
前記制御部の前記洗浄給気機能は、
前記第2モードでの動作の後に、前記第2圧力よりも高い第3圧力で前記給気管にガスを供給する第3モードで前記ガス供給装置を動作させることを含む、
排水処理装置。
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の排水処理装置であって、さらに、
前記散気装置の前記散気部から吐出されたガスによる被処理水の流動によって前記濾材から引きはがされた前記固形物を前記エアリフトポンプによって移送する際に、前記濾過槽に被処理水を供給することによって、低下した前記濾過槽の水位を上昇させて、前記エアリフトポンプによる移送量を回復させる水供給部を含む、
排水処理装置。
図1は、本発明の一実施例としての排水処理装置800の処理フローを示す説明図である。本実施例の排水処理装置800は、一般家庭等からの排水の浄化処理を行う装置である(このような装置は「浄化槽」とも呼ばれる)。排水処理装置800は、複数のステップを経て浄化処理を行うために、複数の水処理槽を有している。図1の実施例では、排水処理装置800は、上流(図1の左側)から順番に、夾雑物除去槽810、嫌気濾床槽第1室820、嫌気濾床槽第2室830、好気処理槽840、濾過槽850、消毒槽860を収容している。
本願の発明者は、ブロワの吐出圧力と、エアリフトポンプおよび散気装置の動作と、の関係を実験槽を用いて検討した。図7は、実験槽を横から見た概略図である。この実験槽900は、フジクリーン工業株式会社製の浄化槽である「CF型」の5人槽(以下、浄化槽JSと呼ぶ)を用いて、構成されている。具体的には、この浄化槽JSの好気濾床槽を濾過槽(実験槽900)に見立てて、実験が行われている。この実験槽900は、エアリフトポンプ910と、散気管920と、給気管925と、を有している。エアリフトポンプ910は、縦管910vと横管910hとを有している。縦管910vは、実験槽900の底部から実験槽900の上部まで延びている。横管910hは、縦管910vの上部から水平方向に向かって延びている。縦管910vの途中には、エアリフトポンプ910に空気を供給するための吹込口910iが設けられている。エアリフトポンプ910(特に、縦管910v)は、いわゆる呼び径がφ30mmのVP(肉厚)タイプの硬質ポリ塩化ビニル管を用いて構成されている。
図8、図9は、洗浄処理の別の実施例を示す概略図である。第2実施例では、第1実施例の図6に示す状態の後に、好気処理槽840から濾過槽850への被処理水の供給が行われる。そして、供給された被処理水を利用して洗浄が継続される。図8、図9は、図3〜図6と同様に、濾過槽850の状態の概略を示している。
図10は、洗浄処理におけるブロワ500(図2)の制御パターンの別の実施例を示すタイミングチャートである。上述の第1実施例とは異なり、図10の実施例では、制御装置510は、洗浄給気処理の途中でブロワの吐出圧力制御を変更する(吐出圧力を高くする)。なお、排水処理装置の構成は、図1、図2に示す排水処理装置800の構成と同じである。
図11は、洗浄処理におけるブロワ500(図2)の制御パターンの別の実施例を示すタイミングチャートである。図10に示す実施例との際は、第2時間T2の後の第3時間T3で、さらに、吐出圧力を上昇させる点だけである。他の制御は、図10に示す実施例と同じである。
図12は、排水処理装置の別の実施例を示す概略図である。この排水処理装置1000は、上流から順番に、沈殿分離部(図示せず)と、嫌気処理部1100と、好気濾床部1300と、一時貯留部1230と、消毒部1500と、を有している。好気濾床部1300は、接触曝気部1210と、生物濾過部1220とを含んでいる。
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
濾過槽の構成は、上述の各実施例の構成に限らず、他の種々の構成であってよい。例えば、濾材は、被処理水とともに流動可能な担体に限らず、濾過槽に固定された部材によって構成されていてもよい。また、流入部は、濾過槽の下部に限らず、濾過槽に被処理水を流入させることが可能な任意の位置に配置されてよい。例えば、濾過槽の水面の近傍あるいは水面よりも上に配置されていてもよい。また、通常時(濾過時)に被処理水が濾材を流れる向きは、上向きに限らず、下向きであってよい。例えば、好気処理槽からの被処理水が濾過槽(濾材)の上部に移流し、濾材を上から下に向かって通り抜けた被処理水が、濾過槽(濾材)の下部から好気処理槽へ移流する構成を採用してもよい(すなわち、好気処理槽と濾過槽との間で被処理水が循環する)。この場合も、オーバーフロー(「押し出し流れ」とも呼ばれる)によって被処理水を流出させるように構成された流出部を、濾過槽に適用してよい。また、濾材を上から下に向かって通り抜けた被処理水が、バッフル等の流路を通じて再び上方に移動し、流出部から流出してもよい。
排水処理装置の構成は、上記各実施例における構成に限らず、他の種々の構成であってよい。例えば、好気処理槽840が、流動する担体の代わりに、固定された接触材を有する水処理槽であってもよい。
上記各実施例において、ブロワを制御してブロワの吐出圧力を変更する方法は、任意の方法であってよい。例えば、制御装置510は、いわゆる位相制御によってブロワを制御してもよい。また、制御装置510は、いわゆるインバータ制御によってブロワを制御してもよい。このように、ブロワに供給される電圧と電流との少なくとも一方を制御する方法を採用すれば、1つのブロワを用いて複数の吐出圧力を実現することができる。なお、ブロワの構成は、電力を動力原として用いる任意の構成であってよく、例えば、電磁ソレノイドを用いてダイアフラムを振動させてガスを吐出する構成、または、モータを用いてポンプ(例えば、ロータリーポンプ)を駆動させてガスを吐出する構成であってよい。いずれの場合も、制御装置510は、予め決められた制御方法でブロワ500を制御して、ブロワの吐出圧力を変更してよい。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図2の制御装置510の機能は、専用の論理回路を有するハードウェア回路によって実現されてもよく、汎用のコンピュータとソフトウェアとによって実現されてもよい。
100h...横管
100i...吹込口
100v...縦管
200L、200R...散気管
200h...吐出口
250...給気管
300...粒状担体
302...下部ネット
304...上部ネット
400...移流開口
500...ブロワ
510...制御装置
800...排水処理装置
810...夾雑物除去槽
820...嫌気濾床槽第1室
830...嫌気濾床槽第2室
832...移送エアリフトポンプ
834...ブロワ
840...好気処理槽
842...散気管
844...移流管
844o...流出口
846...第2エアリフトポンプ
850...濾過槽
860...消毒槽
900...実験槽
910...エアリフトポンプ
910h...横管
910i...吹込口
910v...縦管
920...散気管
920h...吐出口
925...給気管
950...ブロワ
951...制御装置
1000...排水処理装置
1100...嫌気処理部
1110...嫌気濾床
1150...移送エアリフトポンプ
1210...接触曝気部
1212...散気装置
1214...接触材
1220...生物濾過部
1222...散気管
1222h...吐出口
1224...粒状担体
1230...一時貯留部
1240...堰
1250...逆洗エアリフトポンプ
1250a...第1管
1250b...第2管
1250i...吹込口
1250p...吸入口
1300...好気濾床部
1400...濾過槽
1410...移流堰
1420...循環エアリフトポンプ
1500...消毒部
P...圧力計
F...風量計
BP...境界部
JS...浄化槽
Claims (5)
- 排水処理装置であって、
被処理水から固形物を分離する濾過槽を備え、
前記濾過槽は、
前記被処理水が流入する流入部と、
前記固形物を捕捉するための濾材と、
前記被処理水がオーバーフローで流出する流出部と、
ガス吹込口を有し、前記ガス吹込口から供給されたガスを利用して、前記被処理水および前記固形物を前記濾過槽から前記濾過槽の外部に移送することが可能なエアリフトポンプと、
前記ガス吹込口よりも低い位置に配置された散気部を有する散気装置と、
前記散気装置および前記エアリフトポンプの前記ガス吹込口のそれぞれと連通する給気管と、
を有する、排水処理装置。 - 請求項1に記載の排水処理装置であって、さらに、
前記給気管にガスを供給するガス供給装置と、
前記ガス供給装置を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、
前記給気管に第1圧力でガスを供給する第1モードで前記ガス供給装置を動作させ、前記第1モードでの動作の後に、前記第1圧力よりも高い第2圧力で前記給気管にガスを供給する第2モードで前記ガス供給装置を動作させる機能である洗浄給気機能を有する、
排水処理装置。 - 請求項2に記載の排水処理装置であって、
前記第1圧力は、前記ガス供給装置の定格圧力よりも低い圧力である、
排水処理装置。 - 請求項2または請求項3に記載の排水処理装置であって、
前記制御部の前記洗浄給気機能は、
前記第2モードでの動作の後に、前記第2圧力よりも高い第3圧力で前記給気管にガスを供給する第3モードで前記ガス供給装置を動作させることを含む、
排水処理装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の排水処理装置であって、さらに、
前記散気装置の前記散気部から吐出されたガスによる被処理水の流動によって前記濾材から引きはがされた前記固形物を前記エアリフトポンプによって移送する際に、前記濾過槽に被処理水を供給することによって、低下した前記濾過槽の水位を上昇させて、前記エアリフトポンプによる移送量を回復させる水供給部を含む、
排水処理装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103719010A (zh) * | 2012-10-11 | 2014-04-16 | 黄庆源 | 养殖池打气滤水装置 |
CN112666902A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-04-16 | 广州资源环保科技股份有限公司 | 分散式污水处理的控制方法、终端设备及可读存储介质 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10337584A (ja) * | 1997-06-09 | 1998-12-22 | Hitachi Chem Co Ltd | 汚水浄化槽 |
JP2004174433A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Fuji Clean Kogyo Kk | 浄化槽および汚水の処理方法 |
JP2006055850A (ja) * | 2005-09-28 | 2006-03-02 | Kubota Corp | 浄化槽 |
-
2011
- 2011-01-25 JP JP2011012778A patent/JP5712453B2/ja active Active
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