JP2012152614A - パチンコ遊技機の施錠装置 - Google Patents
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Abstract
遊技領域の縮小を招くことのないパチンコ遊技機のための施錠装置を提供すること。
【解決手段】施錠装置100が、本体枠10に形成されて前面枠220によって覆われる
収納部11内に収納される施錠機構40と、この施錠機構40に進入して係合する爪部材
20または50と、収納部11内に収納された施錠機構40を構成して、爪部材20また
は50がそれぞれ個別に係合することになる第1可動部材41及び第2可動部材42と、
これらの第1可動部材41と第2可動部材42とを互いに連結するスプリング44とを備
えたこと。
【選択図】図6
Description
能とされているパチンコ遊技機のための施錠装置に関するものである。
であり、その設置を行うにあたっては、外枠部材を使用して行われる。図19にも示すよ
うに、外枠部材には開閉軸が設けられていて、この開閉軸を利用して、所謂遊技盤面が取
り付けられる本体部材を、外枠部材に開閉可能に支持するようにしてある。また、本体部
材の前面側には、上記開閉軸を利用して前面側部材も開閉自在に取り付けられるものであ
り、これらの外枠部材と本体部材、この本体部材と前面側部材とは、施錠装置によってそ
の閉じ状態が維持されるようになっている。
ならないのは、パチンコ球の供給トラブルが発生した場合に、当該パチンコ遊技機の前面
側、つまり遊技者側からホールの店員等が本体部材を開いて、外枠部材の裏側の状態をチ
ェックしたいからである。また、外枠部材に対して閉じられている本体部材に対して前面
側部材が開くようにしなければならないのは、当該パチンコ遊技機の前面側から前面側部
材を開いて、本体部材に取り付けた遊技盤面上での釘や入賞口でのパチンコ球の引っ掛か
りトラブルを解消したいからである。
くことができないようにしているのが「施錠装置」であり、この施錠装置は、店員が持っ
ている鍵によってしか開錠できないものである。つまり、この施錠装置は、当該パチンコ
遊技機に対する不正が行えないようにするものであり、種々な改良が施されてきているが
、この施錠装置をターゲットにした不正行為を働こうとする者が未だに存在している。
状に挟み込んで、パチンコ球の貸し出しが各パチンコ遊技機毎に行えるようにしてあり、
これらの球貸し機とパチンコ遊技機との間には僅かな隙間が発生し易い。そして、各パチ
ンコ遊技機の側面では、図19に示すように、閉じられた外枠部材、本体部材、及び前面
側部材の境界部分が存在しているから、ここから上記の球貸し機とパチンコ遊技機との間
の僅かな隙間から通した針金等を挿入して施錠装置に不正を働くという行為がなされる余
地を残している。
文献1にて提案されている。
行われることのない施錠装置及び遊技機を提供すること」を目的とした「施錠装置及び遊
技機」が提案されているが、このパチンコ遊技機は、図20にも示すように、「被係合部
46aを有する第1枠体3に対して開閉可能に揺動支持される第2枠体5に設置されて、
被係合部46aと係合可能な係合部47aを含む本体部42と、挿入された解錠鍵45の
回転に連動して、係合部47aを被係合部46aに対して施錠又は解錠させる方向へと本
体部42を移動させる本体可動部40、41と、本体部42を移動可能に保持するととも
に、本体部42よりも第1枠体3と第2枠体5との開閉端部側に配置される本体ガイド部
43とを有する」もので、上記目的が達成できるものと思われる。
うに、「被係合部46aと係合可能な係合部47aを含む」ものであり、この係合部47
aは被係合部46a側に大きく突出させなければならないものであるから、「本体部42
」は、係合部47aと反対側に突出している係合部47bとも相まって、遊技機の前後方
向及び上下方向に、大きな収納空間及び上下動区間を必要としているものである。このた
め、この特許文献1の遊技機では、「本体部42」及びそのための空間によって、遊技盤
面の遊技領域が縮小されてしまうことが考えられる。
係合部47bとも、外枠部材あるいは本体部材の側面方向(遊技機の前後方向)に大きく
広がった状態のものとなっているため、外枠部材あるいは本体部材の側面からの不正行為
に対して無防備状態になっているのではないかと考えられる。
るために、「係合部47aを被係合部46aに対して施錠又は解錠させる方向へと本体部
42を移動させる本体可動部40、41と、本体部42を移動可能に保持するとともに、
本体部42よりも第1枠体3と第2枠体5との開閉端部側に配置される本体ガイド部43
とを有する」ものとしなければならないから、構造が複雑になっていて、この種のパチン
コ遊技機の遊技領域の縮小を招いたり、製造コストを高めるのではないか、とも考えられ
る。
領域の縮小を招くことがなく、しかも施錠装置への不正行為がなしにくいようにするには
どうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
、針金等を挿入する余地がなくて、不正行為が行いにくい施錠装置を有するパチンコ遊技
機を提供することにある。
「遊技盤が取り付けられる本体部材と、この本体部材の前面側に配置される前面側部材
と、これらの前面側部材及び前記本体部材の施錠を行う施錠装置とを備えたパチンコ遊技
機において、
前記施錠装置が、前記本体部材に形成されて前記前面側部材によって覆われる収納空間
内に収納される施錠機構と、
この施錠機構に進入して係合することにより施錠状態を形成し、解錠するためには前記
施錠機構に対する解錠操作を必要とする爪部材と、
前記収納空間内に収納された前記施錠機構を構成して、前記爪部材がそれぞれ個別に係
合することになる第1可動部材及び第2可動部材と、
これらの第1可動部材と第2可動部材とを互いに連結するバネ部材と
を少なくとも備えたことを特徴とするパチンコ遊技機の施錠装置」
である。
されて前記前面側部材によって覆われる収納空間内に収納され、施錠状態において、前記
爪部材が、前記収納空間内に進入して、この収納空間内に存在する前記施錠機構に係合す
るのであるから、当該施錠装置の前記爪部材以外の形状は、前記本体部材の前後方向の厚
さ範囲内に収まるものとなっている。
の厚さ範囲内に収まるものとなっているだけでなく、この施錠機構を構成して、前記爪部
材がそれぞれ個別に係合することになる第1可動部材、第2可動部材、及びこれらを互い
に連結するバネ部材も、前記収納空間内に収納されるものであるため、前記本体部材の前
後方向の厚さ範囲内に収まるものとなっているから、これらの第1可動部材、第2可動部
材、及びバネ部材が前記本体部材の前後方向に突出することはない。
2可動部材、及びこれらを連結するバネ部材によって構成できることは、その他の部品は
必要ないことを意味し、結果的に、前記施錠装置を、部品点数の増加を招くことがなくて
簡単に構成できて、パチンコ遊技機のコストダウンを図ることができる。何故なら、特に
、前記空間内に収納されていることになる前記第1可動部材及び第2可動部材にそれぞれ
個別に係合する前記爪部材だけを前記施錠機構に進入するようにすればよいからである。
収納空間内に収納すればよいから、当該本体部材に取り付けられる前記遊技盤の遊技領域
内に突出することはない。逆に言えば、この施錠装置は、前記遊技盤の遊技領域を拡大す
ることをも可能にするものである。
成している前記施錠機構が、前記本体部材の前面側に形成された収納空間内に収納されて
おり、前記収納空間の前面側は前記前面側部材によって覆われるのであるから、前記収納
空間の周囲には、不正を行うための器具や道具を差し込めるような隙間は殆ど無い状態と
なる。つまり、当該施錠装置は、その主要部分を構成している前記施錠機構に対して不正
を行うのを困難にし得るのである。
のがないだけでなく、針金等を挿入する余地がなくて、不正行為が行いにくいものとなっ
ているのである。
る施錠装置について、
「前記爪部材が前記施錠状態になったとき、前記本体部材の開口部を閉塞する閉塞部材
を備えたこと」
である。
体部材に形成されて前記前面側部材によって覆われる収納空間内に収納され、施錠状態に
おいて、前記爪部材が、前記本体部材に形成した開口部から前記施錠機構に進入して係合
するのであるから、この施錠装置は、前記本体部材及び前面側部材の前後方向の厚さ範囲
内に収まるものとなっている。そして、前記前面側部材によって覆われる収納空間は、後
述する実施例におけるように、前記本体部材の前後方向の幅内に収まるものであってもよ
く、逆に、前記本体部材の前面側をほぼ平らなものとしておいて、この前面が平らな本体
部材と、後面に突出部を形成した前記前面側部材とによって、前記前面側部材によって覆
われる前記収納空間を形成することもできる。
う役割を果たさせるようにすればよいから、上述したように、前記施錠機構の形状が前記
本体部材の前後方向の厚さ範囲内に収まるものとなっていることとも併せて、部品点数の
増加を招くことがなくて、コストダウンを図ることができるものとなっているのである。
内に収納すればよいから、当該本体部材に取り付けられる前記遊技盤の遊技領域内に突出
することはない。逆に言えば、本発明に係る施錠装置は、前記遊技盤の遊技領域を拡大す
ることをも可能にするものである。
口部を閉塞する閉塞部材を有しているし、当該施錠装置を構成している前記施錠機構が、
前記本体部材の前面側に形成された収納空間内に収納されるのであり、さらには前記収納
空間の前面側は前記前面側部材によって覆われるのであるから、前記収納空間の周囲には
、不正を行うための器具や道具を差し込めるような隙間は殆ど無い状態となる。つまり、
当該施錠装置は、その主要部分を構成している前記施錠機構に対して不正を行うのを困難
にし得るのである。
行いにくいだけでなく、コスト高や遊技領域の縮小を招くことのないものとなっているの
である。
または2に記載のパチンコ遊技機の施錠装置について、
「前記爪部材の爪ベースに、前記本体部材の開閉方向に向く面を形成したこと」
である。
に向く面が形成してあるから、この面によって、施錠された前記爪部材と本体部材との間
の、前記本体部材の開閉方向に向かう隙間を覆うことになる。これにより、前記本体部材
の後面側の、当該本体部材の開閉方向に向く隙間形成を少なくすることができて、前記本
体部材の不正開放をより行いにくくするのである。
発揮する他、前記本体部材の不正開放をより一層防止し得るものとなっている。
「遊技盤が取り付けられる本体部材と、この本体部材の前面側に配置される前面側部材
と、これらの前面側部材及び前記本体部材の施錠を行う施錠装置とを備えたパチンコ遊技
機において、
前記施錠装置が、前記本体部材に形成されて前記前面側部材によって覆われる収納空間
内に収納される施錠機構と、
この施錠機構に進入して係合することにより施錠状態を形成し、解錠するためには前記
施錠機構に対する解錠操作を必要とする爪部材と、
前記収納空間内に収納された前記施錠機構を構成して、前記爪部材がそれぞれ個別に係
合することになる第1可動部材及び第2可動部材と、
これらの第1可動部材と第2可動部材とを互いに連結するバネ部材と
を少なくとも備えたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、針金等を挿入する余地がなくて、不正行
為が行いにくいだけでなく、コスト高や遊技領域の縮小を招くことのないパチンコ遊技機
のための施錠装置を提供することができるのである。
次に、上記のように構成した本発明の実施形態を、添付の図面に示したパチンコ遊技機
200で採用している施錠装置100について説明すると、まず、図1には、本発明に係
る施錠装置100を採用したパチンコ遊技機200の正面図が示してある。図1に示した
パチンコ遊技機200では、後述する前面枠220の前面に取り付けた飾り枠221が大
きく現れていて、この飾り枠221の図示右側中央下部に、本発明に係る施錠装置100
のキーシリンダ30のための鍵穴31が露出させてあり、この鍵穴31に店員が鍵を差し
込んで所定の操作を行うことにより、当該パチンコ遊技機200の前面側(遊技者側)か
らの、後述する前面枠220及び本体枠10の開放が行えるようにしてある。
チンコ遊技場)の「島」に設置固定される外枠210と、この外枠210の前面側(遊技
者側)に配置されて、図示しない遊技盤やその制御基板等が支持されることになる本体枠
10(本体部材)と、この本体枠10のさらに前面側に配置される前面枠220(前面側
部材)とを備えている。これらの本体枠10及び前面枠220は、図1〜図4に示したよ
うに、外枠210の図示左側上下に設けた開閉軸211によって、外枠210及び本体枠
10に対して開閉可能に支持してある。前面枠220は、これと、その前面に取り付けた
上記飾り枠221とによって、特許請求の範囲で述べている「前面側部材」を構成するも
のであり、図2〜図5においては、飾り枠221の図示を省略している。
開口10a内にて遊技領域を形成することになる遊技盤が当該本体枠10の裏面側に取り
付けられるものである。また、この本体枠10の後面側には、例えば図19に示したよう
に、当該パチンコ遊技機200の遊技内容を決定したり各部分の制御を行う種々な制御基
板や機構が組み付けられるものである。そして、この本体枠10の前面側には、図3〜図
6に示したように、当該本体枠10を上記外枠210に対して枢着している開閉軸211
から最も遠い部分、つまり図示右側に収納部11が形成してある。
り、図3及び図4に示したように、本体枠10の高さと同程度の長さで上下方向に位置す
るものである。また、この収納部11の図示右側は、本体枠10の右側壁によって規定さ
れていて、図示左側は、本体枠10と同時成形した壁部11aによって規定されている。
この収納部11の幅を規定している壁部11aは、遊技盤が臨んで遊技領域を規定する本
体枠10の開口10aの右端縁より僅かの寸法だけ右側に位置していて、この寸法分の拡
大可能性を遊技領域に与えている。
あるが、この収納部11に対しては、図8にも示したように、本体枠10の後面側に開口
させた開口部12が連通するようになっている。換言すれば、この収納部11内には、後
述する外枠側爪20(爪部材)が本体枠10の後面側から開口部12を通して進入し得る
ようになっているのであり、本体枠10を外枠210に対して閉じたときには、外枠側爪
20は収納部11内の施錠機構40に係合するのである。
き出しは可能であるが、針金等の不正を行うものの進入を困難にする閉塞部材によって閉
塞してある。この閉塞部材としては、外枠側爪20の後述する爪ベース21をそのまま利
用するのがもっとも簡単で好ましいが、外枠側爪20の進入を可能にするスリットを形成
した合成樹脂板等を使用しても構わない。
0による施錠がなされたときに、この前面枠220によって本体枠10及びこれに形成し
た上記収納部11の前面側が覆われる。つまり、この収納部11は、図2に示したような
、本体枠10や前面枠220が外枠210に対して施錠された状態になったときには、本
体枠10の上下側面及び右側面によってその側面を、前面枠220の後面によってその前
面を、そしてその後面の開口部12以外の面を本体枠10の後面によって覆われることに
なるものである。なお、後面の開口部12については、その中に外枠側爪20が進入して
おり、かつこの外枠側爪20を構成している後述する爪ベース21(閉塞部材)によって
覆われるから、施錠装置100による施錠がなされたときには、この開口部12は開口し
ない状態となる。
よりも窄まった状態になっていて、この窄まった部分は、図1及び図5の比較から解るよ
うに、当該本体枠10が外枠210に対して閉じられたときに、外枠210の前面側内に
嵌り込むようになっている。
、例えば一枚の金属板をプレス加工することによって、爪ベース21と一体的なものとし
て形成されるもので、この爪ベース21を利用することにより、図4、図5、及び図8に
示したように、外枠210の取付部212に取り付けられるものである。なお、この取付
部212は、図4及び図5に示したように、外枠210の開閉軸211から遠い位置、つ
まり外枠210の右側壁の内側部分に設けたものであって、その上面を右側壁の前面側端
面より後退させてある。
10の開閉方向に折曲して形成したものであるが、その折曲形成の仕方は、図7の(a)
と(b)の二種類がある。
な略箱状に折曲するに際して、この爪ベース21内で開口する切欠部21cを形成しなが
ら外枠側爪20を切り出し、この外枠側爪20を取付部212とは反対側、つまり本体枠
10の開閉方向に折曲するようにしている。
付部212に対しての固定面21aとなるものであり、特に図示右側に見える固定面21
aには取付穴21bが形成される。この取付穴21bが形成された固定面21aと、これ
と当接面21dを挟んで反対側で平行になっている固定面21aとは、仮想線で示した外
枠210側の取付部212を挟み込む挟持部となっていて、当該外枠側爪20の外枠21
0側に対する固定をより強固に行えるようにしている。
っているのであり、この当接面21dは前面側に向く、つまり本体枠10の開閉方向に向
く「面」を形成するものになっているとともに、当該外枠側爪20及び切欠部21dの周
囲を囲んでいる。さらに、この当接面21dは、本発明に係る施錠装置100によって本
体枠10を外枠210に対して閉じたときには、本体枠10の後面側に開口させてある前
述した開口部12を覆うから、開口部12を閉塞する閉塞部材ともなっているのである。
反対側で平行になっている固定面21aの一部を切り欠いて形成したもので、本体枠10
の開閉方向に向くように折曲したものである。この場合、取付穴21bを形成した固定面
21aや、本体枠10の開口部12を覆うことになる当接面21d(閉塞部材)の面積を
大きくすることができるから、当該爪ベース21を介しての外枠210側の取付部212
に対する固定をより強固に行え、開口部12の閉塞も広い面積で行える。
後面にて開口している開口部12を閉塞する閉塞部材を取り付けるようにして実施しても
よい。このような閉塞部材としては、開口部12から針金等の不正を行う道具の差し込み
が行えなくなるような材質のものがよく、さらには、本体枠10を外枠210に対して閉
じたときに異音が発生しないようにもできる材質のものがよい。その意味では、この爪ベ
ース21の当接面21dに取り付けられる閉塞部材としては、合成樹脂板とするのが最も
良い。
本体枠10の収納部11に収納した施錠機構40に係合して、施錠状態を形成する。この
施錠機構40には、図8にも示したように、キーシリンダ30が組み付けられるものであ
り、前面枠220の後面に取り付けた前面枠側爪50も進入してくることになるものであ
る。前面枠220側の前面枠側爪50は、図3〜図6に示したように、前面枠220の、
外枠210側の開閉軸211から遠い部分の後面側にて後方に向けて突出するもので、図
8にも示したように、ベース部材51の後面に一体化したものである。
に向けて突出するものであり、その鍵穴31は、図3に示した前面枠220側に形成して
ある開口32から当該パチンコ遊技機200の前面側に、図1に示したように露出するも
のである。本実施形態のキーシリンダ30は、鍵穴31に差し込んだ鍵を左または右に回
転させることにより、前面枠220のみの、または前面枠220が閉じられたままの本体
枠10の解錠を行うものである。
42を備えたもので、これらの第1可動部材41及び第2可動部材42は、図10〜図1
6に示したように、スプリング44によって互いに連結された状態で当該施錠機構40を
構成しているベース部材43内に組み込まれるものである。このベース部材43は、特に
図9の左側部分にて示したように、その前面側面(図9で手前に現れている面)に、上述
した各前面枠側爪50が当該ベース部材43内に進入し得るようにする第2挿入口43b
が形成してあり、その後面側面には、各外枠側爪20が当該ベース部材43内に進入し得
るようにする第1挿入口43aが形成してある。
れ、この第2可動部材42の外側に第1可動部材41が収納される。この場合、第1可動
部材41及び第2可動部材42は、連携ピン45によって互いに相対移動可能にしてあり
、スプリング44によって元の位置に復帰し得るように繋がれる。各連携ピン45は、図
9に示したように、第1可動部材41に形成した連携穴41bと第2可動部材42に形成
した連携穴42bを貫通した状態で、かつ相対的に移動可能となるように第1可動部材4
1と第2可動部材42とを連結するものである。一方、スプリング44は、図9の図示上
端を第2可動部材42側に係止しておき、その全体を第1可動部材41側の覗穴41dに
通すようにして第2可動部材42上に第1可動部材41を重ね、その後に図9の図示下端
を第1可動部材41側に係止することによって、両第1可動部材41及び第2可動部材4
2の元位置への復帰を可能にするものである。
付けてある各前面枠側爪50が係止される係止部41aが複数形成してあり、一方、第2
可動部材42の右側端面には、外枠210から前面側に突出している外枠側爪20が係止
される係止部42aが形成してある。また、これらの第1可動部材41及び第2可動部材
42の下部には、キーシリンダ30側の操作部が係合する操作穴41c・42cがそれぞ
れ形成してある。
13に示してあるが、これらの図10〜図13では、外枠210、本体枠10、及び前面
枠220は省略してある。特に、図12の(a)及び(b)では、施錠機構40による外
枠側爪20及び前面枠側爪50の施錠状態の平面及び底面が拡大して示してあるが、この
図12の(a)及び(b)から分かるように、外枠側爪20及び前面枠側爪50が施錠機
構40を構成しているベース部材43内に進入しているし、その一部が後述するように、
係止部41a・42aに係止しているのである。この施錠機構40による外枠側爪20及
び前面枠側爪50の施錠状態は、図14〜図16の各(1)に部分的に拡大して示してあ
る。
キーシリンダ30による解錠状態とを、一個の外枠側爪20及び前面枠側爪50について
説明するものであり、この図14の(1)は、外枠側爪20及び前面枠側爪50が共に施
錠状態にある場合を、図14の(2)は、外枠側爪20が解錠状態で前面枠側爪50が施
錠状態にある場合を、そして図14の(3)は、外枠側爪20が施錠状態で前面枠側爪5
0が解錠状態にある場合を、それぞれ示している。この図14中に付してある矢印と×印
は、これを付した部材が矢印方向には抜けない、つまり施錠状態にあることを示し、矢印
と○印は、これを付した部材が矢印方向に抜ける、つまり解錠状態にあることを示してい
る。
してあるが、外枠側爪20及び前面枠側爪50の先端部が共に施錠機構40を構成してい
るベース部材43内に進入しているとともに、連携穴42bの操作がなされていないこと
によって、第1可動部材41及び第2可動部材42がスプリング44の復帰力により互い
に重なり合うように引き合わされている。
可動部材42側の係止部42aが係合するとともに、前面枠側爪50の係止部に第1可動
部材41側の係止部41aが係合して、これらの外枠側爪20及び前面枠側爪50は当該
施錠機構40によって施錠状態が形成されているのである。
が示してあるが、外枠側爪20及び前面枠側爪50の先端部が共に施錠機構40を構成し
ているベース部材43内に進入しているとともに、キーシリンダ30による外枠側爪20
の解錠操作がなされていること(図16の(2)参照)によって、スプリング44の復帰
力に抗して第1可動部材41が引き上げられる。なお、第2可動部材42は引き上げられ
ていない。
2可動部材42側の係止部42aが離れて係合状態が解除されて、外枠側爪20の解錠状
態が形成される。勿論、前面枠側爪50の係止部への第1可動部材41側の係止部41a
の係合は維持されたままであるから、前面枠側爪50の施錠状態は当該施錠機構40によ
って維持されたままとなるのである。
が示してあるが、外枠側爪20及び前面枠側爪50の先端部が共に施錠機構40を構成し
ているベース部材43内に進入しているとともに、キーシリンダ30による前面枠側爪5
0の解錠操作がなされていること(図16の(3)参照)によって、スプリング44の復
帰力に抗して第2可動部材42が引き下げられる。なお、第1可動部材41は引き下げら
れていない。
第1可動部材41側の係止部41aが離れて係合状態が解除されて、前面枠側爪50の解
錠状態が形成される。勿論、外枠側爪20の係止部への第2可動部材42側の係止部42
aの係合は維持されたままであるから、外枠側爪20の施錠状態は当該施錠機構40によ
って維持されたままとなるのである。
爪部は、当該キーシリンダ30を中心にして回動するし、この爪部は、図16の(1)〜
(3)に示したように、各第1可動部材41及び第2可動部材42の操作穴41c・42
cに選択的に係合するため、各第1可動部材41または第2可動部材42の引き上げや引
き下げが選択的に行われるのである。当該キーシリンダ30が有している爪部の、当該キ
ーシリンダ30を中心にした回動方向の選択は、キーシリンダ30の鍵穴31に差し込ん
だ鍵を左に回すか、右に回すかによって決められる。
図17及び図18には、本発明の第2実施例に係る施錠装置100の要部が示してある
。この第2実施例では、次に詳述する部分以外は、上記第1実施例で説明した遊技機20
0及び施錠装置100と同様な構成部材を有しているものである。
本体部材に形成した開口部」である開口部12が、図17に示したように、本体枠10(
本体部材)の前面側に形成されており、この開口部12から施錠機構40に向けて進入し
て係合する前面枠側爪50(第1実施例では開口部12から施錠機構40に向けて進入し
て係合するのは外枠側爪20であった)を、図18に示したように、前面枠220側の取
付部222に取り付けたことである。
覆われる収納部11(収納空間)は、図6と図17の比較から分かるように、実施例1で
採用したのと同様であるが、この収納部11の前面側に開口している部分が開口部12と
なっているのである。また、この第2実施例で採用されている前面枠側爪50は、上記第
1実施例で採用した外枠側爪20と同様な構成を有しているものである。
を前面枠220側の取付部222を取り囲むような略箱状に折曲するに際して、この爪ベ
ース内で開口する切欠部を形成しながら前面枠側爪50を切り出し、この前面枠側爪50
を取付部222とは反対側、つまり本体枠10の開閉方向に折曲するようにしている。
なるものであり、この固定面には取付穴が形成される。この取付穴が形成された固定面と
、これと当接面を挟んで反対側で平行になっている固定面とは、図18中の仮想線で示し
た前面枠220側の取付部222を挟み込む挟持部となっていて、当該前面枠側爪50の
前面枠220側に対する固定をより強固に行えるようにしている。
のであり、この当接面は前面側に向く、つまり本体枠10の開閉方向に向く「面」を形成
するものになっているとともに、当該前面枠側爪50及び切欠部の周囲を囲んでいる。
220を本体枠10に対して閉じたときには、本体枠10の前面側に開口させてある前述
した開口部12を覆うから、開口部12を閉塞する閉塞部材ともなっているのである。
勿論、本発明は、上記の各実施例に限定されるものではなく、その目的、及び特許請求
の範囲に記載された発明特定事項の範囲を逸脱しない限りにおいて、種々変更することが
可能である。例えば、前述したように、開口部12を閉塞する閉塞部材を、外枠側爪20
または前面枠側爪50に一体的に設ける場合の他、これらの外枠側爪20または前面枠側
爪50とは別体的に設けたり、これらの外枠側爪20または前面枠側爪50が取り付けら
れる取付部212または222側に、一体的または脱着自在に設けるように実施してもよ
い。
うに、本体枠10の前後方向の幅内に収まるものであってもよく、逆に、本体枠10の前
面側をほぼ平らなものとしておいて、この前面が平らな本体枠10と、後面に突出部を形
成した前面枠220とによって、この前面枠220によって覆われる収納部11を形成す
るように実施してもよいものである。
10 本体枠(本体部材)
10a 開口
11 収納部(収納空間)
11a 壁部
12 開口部
20 外枠側爪(爪部材)
21 爪ベース
22 固定面
22a 取付穴
23 挟持部
24 切欠部
30 キーシリンダ
31 鍵穴
32 開口
40 施錠機構
41 第1可動部材
41a 係止部
41b 連携穴
41c 操作穴
41d 覗穴
42 第2可動部材
42a 係止部
42b 連携穴
42c 操作穴
43 ベース部材
43a 第1挿入口
43b 第2挿入口
44 スプリング(バネ部材)
45 連携ピン
50 前面枠側爪(爪部材)
51 ベース部材
200 パチンコ遊技機
210 外枠(外枠部材)
211 開閉軸
212 取付部
220 前面枠(前面側部材)
221 飾り枠(前面側部材)
Claims (3)
- 遊技盤が取り付けられる本体部材と、この本体部材の前面側に配置される前面側部材と
、これらの前面側部材及び前記本体部材の施錠を行う施錠装置とを備えたパチンコ遊技機
において、
前記施錠装置が、前記本体部材に形成されて前記前面側部材によって覆われる収納空間
内に収納される施錠機構と、
この施錠機構に進入して係合することにより施錠状態を形成し、解錠するためには前記
施錠機構に対する解錠操作を必要とする爪部材と、
前記収納空間内に収納された前記施錠機構を構成して、前記爪部材がそれぞれ個別に係
合することになる第1可動部材及び第2可動部材と、
これらの第1可動部材と第2可動部材とを互いに連結するバネ部材と
を少なくとも備えたことを特徴とするパチンコ遊技機の施錠装置。 - 前記爪部材が前記施錠状態になったとき、前記本体部材の開口部を閉塞する閉塞部材を
備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機の施錠装置。 - 前記爪部材の爪ベースに、前記本体部材の開閉方向に向く面を形成したことを特徴とす
る請求項1または2に記載のパチンコ遊技機の施錠装置。
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