JP2012149540A - タービン装置および廃熱回収システム - Google Patents

タービン装置および廃熱回収システム Download PDF

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Abstract

【課題】タービン室側へ潤滑油が流出することを抑制することができるタービン装置および廃熱回収システムを提供する。
【解決手段】廃熱回収システム1は、タービン104を収納し、外圧より低圧に管理されたタービン室102と、タービンシャフト106の一部を潤滑油を介して軸支するベアリング110と、タービンシャフト106とともに回転運動し、回転時にシール部108側からベアリング110側に向かう気体の流れを生じさせる送風翼111を備えた膨張器10を有することにより、送風翼111の回転時に生じる気体の流れによってシール部108のタービン室102側とベアリング110側との圧力差をより小さくすることができる。よって、ベアリング110に存在する潤滑油がタービン室102側へ流出することを抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タービン装置および廃熱回収システムに関する。
従来、内燃機関の稼動に伴う廃熱を回収するランキンサイクルが知られている。このようなランキンサイクルには、例えば、エンジンの水冷冷却系統を密閉構造として沸騰冷却を行うようにし、エンジンにおける廃熱によって気化した冷媒、すなわち蒸気によって膨張器(例えば、蒸気タービン)を駆動して、その蒸気の持つ熱エネルギを電気エネルギ等に変換して回収するものがある。
ランキンサイクルにおける蒸気タービンは、羽根車部の回転エネルギを動力回収部へと伝達する動力回収軸を備えている。そして、動力回収軸の軸受部(例えばベアリング)には摩擦力をより低減するための潤滑油を介在させている(図5参照)。このような蒸気タービンを備えたランキンサイクルシステムが、例えば特許文献1に開示されている。
また、その他本発明と関連性があると考えられる技術が特許文献2および3に開示されている。
特開2004−211636号公報 特開2010−203347号公報 特開平08−158876号公報
このようなランキンサイクルシステムでは、蒸気タービンの羽根車部の上流側の圧力と下流側の圧力によって規定される圧力比が大きいほどタービン効率が向上する、すなわち、羽根車部の圧力がより低圧であるほどタービン効率が向上することが知られている。そのため、羽根車部を収納するタービン室内を外部よりも低圧に管理することでランキンサイクルシステムの高効率化が図られている。しかしながら、タービン室内外に圧力差を設けると、動力回収軸の軸受部に存在する潤滑油がより低圧のタービン室側へ吸引されるために、潤滑油がシール部の僅かなクリアランスを通じてタービン室側へ徐々に流出してしまう。このような潤滑油の流出が進行すると、動力回収軸の軸受部の摩擦力が徐々に増大してタービン効率が低下したり、場合によっては軸受部に焼付きが生じたりしてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、タービン室側へ潤滑油が流出することを抑制することができるタービン装置および廃熱回収システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のタービン装置は、外部から供給される流体のエネルギによって回転する羽根車部と、前記羽根車部を収納し、外部の圧力よりも低圧に管理されたタービン室と前記羽根車部の回転を前記タービン室の外部へ伝達する動力回収軸と、前記タービン室と外部との間にある前記動力回収軸の一部を潤滑油を介して軸支する軸受部と、前記タービン室と前記軸受部との間をシールするシール部と、前記軸受部に存在する潤滑油が前記シール部よりも前記タービン室側へ流出することを抑制する抑制手段と、を備え、前記抑制手段が、送風翼であることを特徴とする。
上記の構成により、送風翼によって軸受部に存在する潤滑油がタービン室側へ流出することを抑制することができる。
特に、本発明のタービン装置は、前記送風翼が、前記シール部と前記軸受部との間の前記動力回収軸に設けられ、前記シール部側から前記軸受部側に向かう流体の流れを生じさせる構成とすることができる。
上記の構成により、シール部と軸受部との間の動力回収軸に設けられた送風翼がシール部側から軸受部側に向かう流体の流れを生じさせるために、シール部側への潤滑油の移動が抑制される。よって、タービン室側へ潤滑油が流出することを抑制することができる。
また、本発明のタービン装置は、前記送風翼が、前記羽根車部と前記シール部との間の前記動力回収軸に設けられ、前記タービン室側から前記シール部側に向かう流体の流れを生じさせる構成とすることができる。
上記の構成により、羽根車部とシール部との間の動力回収軸に設けられた送風翼がタービン室側からシール部側に向かう流体の流れを生じさせるために、タービン室側への潤滑油の移動が抑制される。よって、タービン室側へ潤滑油が流出することを抑制することができる。
そして、本発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のタービン装置を備えた廃熱回収システムである。
本発明のタービン装置および廃熱回収システムによれば、タービン室側へ潤滑油が流出することを抑制することができる。
実施例の廃熱回収システムの一構成例を示した図である。 実施例の膨張器の一構成例を示した図である。 実施例の膨張器の要部断面を示した図である。 実施例の膨張器の要部断面を示した図である。 従来の蒸気タービンの一構成例を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のタービン装置を備えた廃熱回収システム1の一構成例を示した図である。
図1に示す廃熱回収システム1は、内部で冷媒が沸騰することにより冷却されるエンジン50を備えている。エンジン50は、シリンダブロック51とシリンダヘッド52を備える。シリンダブロック51及びシリンダヘッド52の内部にはウォータジャケット511、521が形成されており、このウォータジャケット内を流通する冷媒が沸騰することによってエンジン50の冷却が行われる。このときエンジン50は、蒸気を発生させる。エンジン50は、更に、燃焼室で発生した排気ガスをエンジン50の外部へと導く排気通路18を備える。エンジン50のシリンダヘッド52には、ウォータジャケット511、521と連通する蒸気通路3の一端が接続されている。
蒸気通路3には、気液分離器4が配設されている。気液分離器4は、ウォータジャケット511、521から供給された冷媒を、気化冷媒である蒸気と液化冷媒とに分離する。すなわち、エンジン50側から気液混合状態で気液分離器4に流入した冷媒は、気液分離器4内で気相(蒸気)と液相(液化冷媒)とに分離される。気液分離器4の下端部には、冷媒循環路5の一端が接続されている。この冷媒循環路5の他端はシリンダブロック51内のウォータジャケット511に接続されている。また、冷媒循環路5には、エンジン50内に液化冷媒を圧送する第1ウォータポンプ6が配設されている。この第1ウォータポンプ6は、いわゆるメカ式であり、エンジン50が備えるクランクシャフトを駆動源としている。この第1ウォータポンプ6により、液化冷媒が、エンジン50と気液分離器4との間を循環する。
蒸気通路3には、過熱器8が設けられている。過熱器8には、主として気液分離器4において分離された蒸気が供給される。過熱器8は、下側に蒸発部8aを備え、その上側に過熱部8bを備えている。過熱器8には、排気通路18が引き込まれている。排気通路18の内部には、エンジン50で発生した排気ガスが流通する。排気通路18は、排気ガスが過熱部8b、蒸発部8aの順に通過するように過熱器8を貫通している。蒸発部8aには、液化冷媒通路7の一端が接続されている。排気ガスは、気液分離器4を通過した蒸気と熱交換をする。液化冷媒通路7の他端は、気液分離器4の下端部に接続されている。液化冷媒通路7には開閉弁7aが設けられている。この開閉弁7aの開閉状態によって、気液分離器4から蒸発部8aへの液化冷媒の供給状態が決定される。蒸発部8aに供給された液化冷媒は、過熱部8bで蒸気を過熱した後の排気ガスの熱によって、蒸気化することができる。これにより、蒸気発生量が増大すると共に、蒸気の過熱度が向上し、廃熱回収効率が向上する。過熱部8bの上端部には、蒸気排出管3aが設けられている。蒸気排出管3aの先端部には、ノズル9が設けられている。
蒸気排出管3aの下流には、本発明のタービン装置の一実施例である膨張器10が配設されている。膨張器10は、過熱器8から供給された気化冷媒、すなわち蒸気によって駆動されてエネルギ回収を行う。なお、膨張器10の詳細な構成については後述する。
膨張器10のケース101は、蒸気を排出する排出口105を備えている。排出口105には、蒸気排出通路11の一端が接続されている。蒸気排出通路11の他端はコンデンサ12に接続されている。蒸気排出通路11は、膨張器10より排出された蒸気をコンデンサ12に導入する。コンデンサ12は、膨張器10を通過した蒸気を凝縮して液化冷媒を生成する。コンデンサ12は、ファン13による送風を受けて、効率よく蒸気を冷却、凝縮することができる。コンデンサ12の下部にはコンデンサ12において生成された液化冷媒を貯留する凝縮水タンク14が設置されている。
凝縮水タンク14の下流側には、凝縮水タンク14内に一旦貯留された液化冷媒をエンジン50側へ再循環させる液化冷媒通路15が設けられている。液化冷媒通路15は、冷媒循環路5の第1ウォータポンプ6の上流側に接続されている。また、液化冷媒通路15には第2ウォータポンプ16が配設されている。この第2ウォータポンプ16は、電気式のベーンポンプとなっている。第2ウォータポンプ16が稼動状態となると、凝縮水タンク14内の液化冷媒が冷媒循環路5へ供給される。これにより、凝縮水タンク14内の液化冷媒がウォータジャケット511又は気液分離器4に供給することができる。凝縮水タンク14内の液化冷媒は、ウォータジャケット511、521、気液分離器4内の冷媒の状態に応じて、ウォータジャケット511及び気液分離器4のいずれにも流入することができる。第2ウォータポンプ16の下流には、冷媒の逆流を回避するための一方弁17が配設されている。以上のように、廃熱回収システム1は、冷媒が循環する経路を備えている。
以下に、膨張器10の詳細な構成について説明する。図2は、実施例1の膨張器10の一構成例を示した図である。図2に示すように、膨張器10は、タービン室102およびギア室103を含むケース101と、ケース101のタービン室102に収納されるタービン104とを備えた蒸気タービンである。また、膨張器10は、シール部108とベアリング110との間のタービンシャフト106に送風翼111を備える点で、図5に示した従来の蒸気タービンと相違している。
ノズル9は、蒸気通路3を通じて供給された蒸気がタービン104に向かって噴射されるように、ケース101のタービン室102に連結している。これにより、タービン104は、蒸気通路3を通じて供給された蒸気によって回転駆動される。タービン104と接触した後の蒸気は、タービン室102の排出口105から蒸気排出通路11へと排出される。タービン104の回転力は、タービン104の回転中心近傍に連結するタービンシャフト106を通じて、ギア室103に収納されたギア部107へと伝達される。ギア部107は、ギア比率の異なる複数枚のギアが咬み合わさって構成されており、タービンシャフト106を通じて伝達されたタービン104の回転の比率を変更した後に、図示しない発電機等に伝達する。
なお、タービン104は、本発明の羽根車部の一構成例である。また、タービンシャフト106は、本発明の動力回収軸の一構成例である。
タービン室102とタービンシャフト106の軸受部分との間は、シール部108によってシールされている。同様に、ギア室103とタービンシャフト106の軸受部分との間は、シール部109によってシールされている。シール部108及び109は、ギア室103内に侵入した外気がタービン室102内に侵入することを抑制する。そのため、タービン室102内の圧力を外気圧よりも低圧に管理することができる。よって、タービン104をより低圧に保持することができることから、タービン104の上流側の圧力と下流側の圧力によって規定される圧力比がより大きくなるために、膨張器10のエネルギ回収効率がより向上する。また、シール部108及び109は、ノズル9から供給される蒸気がギア室103に侵入することを抑制する。更に、シール部108は、後述するベアリング110の潤滑油がタービン室102内に流出することを抑制する。
タービンシャフト106の軸受部分には、ベアリング110が設けられている。ベアリング110は、シール部108と109との間にあるタービンシャフト106の一部を軸支している。ベアリング110には、タービンシャフト106の回転時に生じる摩擦力をより低減しつつ、回転時の摩擦熱を効率的に冷却するための潤滑油が潤滑している。つまり、ベアリング110は、シール部108と109との間にあるタービンシャフト106の一部を潤滑油を介して軸支している。
なお、ベアリング110は、本発明の軸受部の一構成例である。
送風翼111の詳細な構成について説明する。図3は、実施例1の膨張器10の要部断面を示した図である。送風翼111は、シール部108とベアリング110との間のタービンシャフト106に設けられた複数枚の羽根であって、タービンシャフト106とともに回転運動する。送風翼111は、シール部108とベアリング110との間に設けられた収納部112に回転自由に収納されている。送風翼111は、回転時に周囲(収納部112)の流体(空気等の気体)をベアリング110側に送風するよう所定の角度を付与されている。これによって、送風翼111はその回転時にシール部108側、すなわちタービン室102側からベアリング110側に向かう所定の気体の流れを生じさせる。
前述のように、廃熱回収システム1のエネルギ回収効率をより向上させるために、膨張器10はタービン室102内の圧力が外気圧よりも低圧に管理されている。一方、タービン室102以外(例えばギア室103や軸受部分)は外気圧と同等の圧力であるために、ケース101内部で所定の圧力差が生じている。そのため、より高圧の軸受部分に設けられたベアリング110に存在する潤滑油がより低圧のタービン室102側へ吸引されるために、シール部108の僅かなクリアランスを通じてタービン室102側へ徐々に流出してしまう。このような潤滑油の流出が進行すると、ベアリング110の摩擦力が徐々に増大してタービン効率が低下したり、場合によってはベアリング110に焼付きが生じたりしてしまう。
そこで、本実施例の膨張器10は、タービンシャフト106とともに回転運動し、回転時にシール部108側からベアリング110側に向かう気体の流れを生じさせる送風翼111を設けている。この送風翼111の回転時に生じる気体の流れによってシール部108側の媒質(気体)の密度が低下する、すなわちシール部108側の圧力が低下するために、シール部108のタービン室102側とベアリング110側との圧力差がより小さくなる。このように、シール部108前後の圧力差をより小さくすることができることから、ベアリング110に存在する潤滑油がタービン室102側へ流出することを抑制することができる。
この場合、送風翼111と収納部112とのクリアランスは、送風翼111が適切に回転可能な範囲でより小さく設定するほうが望ましい。また、送風翼111は複数枚の羽根を組み合わせた構成に限られずに、タービンシャフト106の回転運動に連動してシール部108側からベアリング110側に向かう所定の気体の流れを生じさせる任意の構成を採用することができる。
なお、送風翼111は、本発明の抑制手段の一構成例である。
以上のように、本実施例の廃熱回収システムは、タービンを収納し、外圧より低圧に管理されたタービン室と、タービンシャフトの一部を潤滑油を介して軸支するベアリングと、タービンシャフトとともに回転運動し、回転時にシール部側からベアリング側に向かう気体の流れを生じさせる送風翼を備えた膨張器を有することにより、送風翼の回転時に生じる気体の流れによってシール部前後の圧力差をより小さくすることができる。よって、ベアリングに存在する潤滑油がタービン室側へ流出することを抑制することができる。
つづいて、本発明の実施例2について説明する。本実施例の廃熱回収システム2は、膨張器10に代えて、ケース201のタービン室202内に送風翼211および送風ガイド212を備えた膨張器20を有している点で廃熱回収システム1と相違している。
膨張器20の構造について詳細に説明する。図4は、実施例2の膨張器20の要部断面を示した図である。なお、実施例1と同様の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
膨張器20は、ケース201のタービン室202内に送風翼211および送風ガイド212を備えている。送風翼211は、タービン104とシール部108との間のタービンシャフト106に設けられた複数枚の羽根であって、タービンシャフト106とともに回転運動する。送風翼211は、回転時に周囲(タービン室202)の流体(空気・蒸気等の気体)をシール部108側(ベアリング110側)に送風するよう所定の角度を付与されている。これによって、送風翼211はその回転時にタービン室202側からシール部108側、すなわちベアリング110側に向かう所定の気体の流れを生じさせる。
送風ガイド212は、送風翼211とシール部108との間に設けられている。送風ガイド212は、送風翼211側からシール部108側に向かって擂鉢状に傾斜しており、送風翼211の回転時に生じる気体の流れをタービンシャフト106とシール部108とのクリアランス部分へ案内する。送風ガイド212は、複数の足部によってシール部108側のタービン室202壁面に取り付けられており、足部の間を気体が通過可能な構成となっている。
タービンシャフト106とシール部108及び109との間には、タービンシャフト106を適切に回転させるための僅かなクリアランスが存在している。そのため、タービンシャフト106とシール部108との間の僅かなクリアランスを通じて、より高圧の軸受部分に設けられたベアリング110に存在する潤滑油がより低圧のタービン室202側へ徐々に流出してしまう。
そこで、本実施例の膨張器20は、タービンシャフト106とともに回転運動し、回転時にタービン室202側からシール部108側に向かう気体の流れを生じさせる送風翼211を設けている。この送風翼211の回転時に生じる気体の流れがシール部108に衝突し、その流れ方向が曲げられることで生じる淀み点圧によって、シール部108側の圧力が上昇する。そのため、シール部108のタービン室202側とベアリング110側との圧力差がより小さくなる。このように、シール部108前後の圧力差をより小さくすることができることから、タービンシャフト106とシール部108とのクリアランス部分から潤滑油がタービン室202側に移動することを抑制することができる。すなわち、タービン室202側へ潤滑油が流出することを抑制することができる。
更に、本実施例の膨張器20は、送風翼211の回転時に生じる気体の流れをタービンシャフト106とシール部108とのクリアランス部分へ案内する送風ガイド212を備えている。これによって、シール部108のタービン室202側とベアリング110側との圧力差がより小さくなることから、タービンシャフト106とシール部108とのクリアランス部分から潤滑油がタービン室202側に移動することをより適切に抑制することができる。
この場合、実施例1と同様に、送風翼111は複数枚の羽根を組み合わせた構成に限られずに、タービンシャフト106の回転運動に連動してシール部108側に向かう所定の気体の流れを生じさせる任意の構成を採用することができる。また、送風ガイド212を設けない構成であってもよい。
なお、送風翼211は、本発明の抑制手段の一構成例である。
以上のように、本実施例の廃熱回収システムは、ケースのタービン室内に、タービンシャフトとともに回転運動し、回転時にタービン室側からシール部側に向かう気体の流れを生じさせる送風翼を備えた膨張器を有することにより、送風翼の回転時に生じる気体の流れによってシール部前後の圧力差をより小さくすることができる。よって、タービンシャフトとシール部とのクリアランス部分から潤滑油がタービン室側に移動することを抑制することができる。
更に、本実施例の膨張器は、送風翼の回転時に生じる気体の流れをタービンシャフトとシール部とのクリアランス部分へ案内する送風ガイドを備えることにより、シール部前後の圧力差をより小さくすることができる。よって、タービンシャフトとシール部とのクリアランス部分から潤滑油がタービン室側に移動することをより適切に抑制することができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、送風翼は、機械式または電動により、タービンシャフトの回転から独立して回転することでタービン室側からベアリング側に向かう気体の流れを生じさせる構成であっても良い。
また、本発明の抑制手段としては、回転運動する羽根車に限られずに、タービン室側からベアリング側に向かう所定の気体の流れを生じさせる任意の構成を採用することができる。
1,2 廃熱回収システム
10,20 膨張器(タービン装置)
50 エンジン
102,202 タービン室
104 タービン(羽根車部)
106 タービンシャフト(動力回収軸)
108,109 シール部
110 ベアリング(軸受部)
111,211 送風翼(抑制手段)
212 送風ガイド

Claims (4)

  1. 外部から供給される流体のエネルギによって回転する羽根車部と、
    前記羽根車部を収納し、外部の圧力よりも低圧に管理されたタービン室と
    前記羽根車部の回転を前記タービン室の外部へ伝達する動力回収軸と、
    前記タービン室と外部との間にある前記動力回収軸の一部を潤滑油を介して軸支する軸受部と、
    前記タービン室と前記軸受部との間をシールするシール部と、
    前記軸受部に存在する潤滑油が前記シール部よりも前記タービン室側へ流出することを抑制する抑制手段と、を備え、
    前記抑制手段は、送風翼であることを特徴とするタービン装置。
  2. 前記送風翼は、前記シール部と前記軸受部との間の前記動力回収軸に設けられ、前記シール部側から前記軸受部側に向かう流体の流れを生じさせることを特徴とする請求項1記載のタービン装置。
  3. 前記送風翼は、前記羽根車部と前記シール部との間の前記動力回収軸に設けられ、前記タービン室側から前記シール部側に向かう流体の流れを生じさせることを特徴とする請求項1記載のタービン装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のタービン装置を備えた廃熱回収システム。

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